JP2000046341A - 卓上ガスコンロ装置及び小型ガスボンベ - Google Patents

卓上ガスコンロ装置及び小型ガスボンベ

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JP2000046341A
JP2000046341A JP10217945A JP21794598A JP2000046341A JP 2000046341 A JP2000046341 A JP 2000046341A JP 10217945 A JP10217945 A JP 10217945A JP 21794598 A JP21794598 A JP 21794598A JP 2000046341 A JP2000046341 A JP 2000046341A
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JP
Japan
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cylinder
gas
gas cylinder
small
burner
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JP10217945A
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English (en)
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Motoi Goto
基 後藤
Kunihiko Ishii
邦彦 石井
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Toho Metal Industries Co Ltd
Original Assignee
Toho Metal Industries Co Ltd
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 食膳等に設置しても邪魔になったり雰囲気を
損なわず、料理を高温で効率的に加熱とする。 【解決手段】 コンロ本体部2と、ボンベ装填部3と、
汁受け部4とからなり、小型ガスボンベ5が用いられ
る。コンロ本体部2は、略円筒を呈するケース本体10
の天井部21にバーナ開口部22と係合手段20とが形
成される。ボンベ装填部3には、ボンベケース部材45
と、バルブ機構47と、ガスボンベ押上機構46と、圧
電点火器44とが設けらる。汁受け部4は、ケース本体
10の天井部21に着脱自在に組み合わされる逆円錐台
形の汁受けプレート25と、五徳26からなる。全体が
七輪形を呈して、食膳等に載置されて用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テーブル等に載置
して用いられ鍋物等を所定時間加熱する小型の卓上ガス
コンロ装置及びこの卓上ガスコンロ装置等に用いて好適
な小型ガスボンベに関する。
【0002】
【従来の技術】旅館や料理屋等においては、個々のお客
に対してそれぞれ予め下拵えをした食材を入れた小鍋や
汁物或いは焼き物等の料理が食膳に配膳され、これを加
熱器具で加熱することによって食されるようにした様々
な料理が提供されている。この場合、加熱器具として
は、一般に固形燃料を入れた適宜の形状に形成された陶
器製等の小型の火鉢等が用いられている。加熱器具は、
食事や宴会の進行に合わせて客自ら或いは仲居によって
固形燃料に火が付けられ、この固形燃料が燃え尽きる間
火鉢等にかけられた小鍋等を加熱する。
【0003】ところで、一般家庭等においては、家庭用
ガスボンベを用いる卓上ガスコンロ装置が使用されてい
る。卓上ガスコンロ装置は、食卓等の適宜の場所に手軽
に持ち運びすることができるとともに比較的強い火力を
得ることができる。また、かかる卓上ガスコンロ装置
は、ガスの配管設備等が不要であることから一般家庭ば
かりでなく飲食店やアウトドア用等にも幅広く使用され
ている。卓上ガスコンロ装置は、一般に燃焼部と、この
燃焼部に隣接して配置されるボンベ装填部とからなる全
体箱型に構成されている。燃焼部は、バーナ機構が配設
されるとともに複数個の五徳が設けられた汁受けプレー
トが装着されてなる。
【0004】ガスボンベは、缶本体に対してバルブ機構
を有するバルブ構体が組み合わされて構成され、内部に
比較的活性の低い液化ブタン等の液化燃料ガスが充填さ
れている。ガスボンベは、充填された液化燃料ガスの一
部が内部で気化することにより内部圧力が外気に対して
高い状態となっている。
【0005】卓上ガスコンロ装置は、ガスボンベが装填
された状態で操作ダイヤル部材を操作するとバルブ機構
が開放され、このガスボンベのバルブ機構を介して缶内
から気化した燃料ガスがノズル孔を介して噴出する。燃
料ガスは、ガバナ機構によってガスボンベからの噴出量
を適宜制御された状態で卓上ガスコンロ装置のバーナへ
と供給されて燃焼される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した固
形燃料を用いる加熱器具においては、使用される都度洗
浄されて底面等にこびりついた固形燃料の燃えかす等が
除去されるが、この燃えかす等が油分を含むとともに焼
き付けられていることから洗浄が極めて困難であった。
また、加熱器具は、比較的火力が弱い固形燃料を用いる
ことから料理を短時間で充分に加熱することができず、
せっかくの料理の味を引き出すことが困難であった。
【0007】固形燃料は、燃えることによって悪臭が発
生するために、狭い個室等で加熱器具を使用した場合に
客に対して不快感を生じさせるとともに料理の味覚や雰
囲気を損ねるといった問題がある。また、固形燃料は、
大気中の水分を吸い取って潮解し易いために長期間の保
存が難しいといった問題がある。さらに、固形燃料は、
火力の調整ができないこと、途中で一旦消して再度着火
することが困難であること、乱れた宴会等の席では火鉢
が倒れたりした場合に瞬間的に消せないために防災上の
問題があること等から室内で使用する加熱器具用の燃料
としては好適では無い。
【0008】上述したように卓上ガスコンロ装置は、比
較的強い火力で鍋物等を加熱することができることから
料理の味を充分に引き出すことが可能である。また、卓
上ガスコンロ装置は、使用中にも悪臭が発生することが
無いことから料理の味覚や雰囲気を損ねることは無い。
さらに、卓上ガスコンロ装置は、バルブ機構を閉じるこ
とによって直ちに消火されることから転倒等の突発事故
が発生した際の素早い対応が可能であり、火力調整或い
は再加熱等も可能である等から、旅館や料理屋等で使用
した場合に極めて好適である。
【0009】しかしながら、卓上ガスコンロ装置は、一
般に缶本体の直径が約66mm、ステムを含む全長が約
185mmの外形仕様のガスボンベを用いることからや
や大型であり、またその形状も単純な箱形を基本形状と
している。したがって、かかる卓上ガスコンロ装置は、
個々のお客毎に配膳される一部の料理の加熱器具として
食膳に載せて使用することは、その設置スペースを確保
したり料理に併せて選択された器類との調和を図ること
が困難であるために到底採用し得なかった。
【0010】一方、一般家庭等においても、核家族化、
少子化等に伴って、テーブル等も比較的小さなものが使
用されるようになっているためにこのテーブル上に上述
した大きな外形寸法の卓上ガスコンロ装置を設置するス
ペースを確保することが困難となる場合が多く、また上
述した標準汎用品のような大容量のガスボンベを不要と
する場合が多くなっている。さらに、一般の飲食店や大
衆居酒屋等においても、比較的大人数で食する鍋物等ば
かりでなく単品物の加熱料理の提供も試みられている
が、テーブル等の上に比較的大きな卓上ガスコンロ装置
を設置するスペースを確保することが困難であるために
実現されるに至っていない。
【0011】したがって、本発明は、従来の固形燃料を
用いる加熱器具とほぼ同等の大きさであり、食膳等に設
置しても邪魔になったり雰囲気を損なうことが無く、加
熱料理を短時間で強い火力で加熱し得るようにした卓上
ガスコンロ装置及びこの卓上ガスコンロ装置に用いて好
適な小型のガスボンベを提供することを目的に提案され
たものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明にかかる卓上ガスコンロ装置は、コンロ本体部と、ガ
スボンベ装填部と、汁受け部とを主たる構成部位として
構成される。コンロ本体部は、天井部を有する略円筒形
を呈するとともにこの天井部の略中央部に位置してバー
ナ取付開口部が設けられかつこのバーナ取付開口部の周
囲に複数の係合手段が形成されてなるケース本体と、こ
のケース本体の内部にバーナ取付開口部に臨ませられて
配置されたバーナ機構とを備える。ガスボンベ装填部
は、小型のガスボンベが装填されるボンベケース部材
と、バルブ機構と、装填されたガスボンベを押し上げて
バルブ機構に対して装着させるガスボンベ押上機構と、
バーナを点火する圧電点火機構とを備えてなり、コンロ
本体部の側面に付設される。汁受け部は、コンロ本体部
の天井部とほぼ等しい外径を有するとともにバーナ開口
部に対応して立上り内周壁部に囲まれた開口部が一体に
形成されてなる底面壁部から次第に広口となる外周壁部
を一体に立上り形成することにより略逆円錐台状を呈し
て構成された汁受けプレートと、この汁受けプレートの
上記外周壁部に一体化されて立ち上がる複数の五徳とか
らなる。
【0013】以上のように構成された本発明にかかる卓
上ガスコンロ装置によれば、汁受けプレートがその底面
壁部に形成した係合手段を天井部に形成した係合手段と
相対係合することによってケース本体に着脱自在に組み
合わされることにより、コンロ本体部に汁受け部を組み
合わせた状態において全体が略七輪形の仕様を以って構
成される。卓上ガスコンロ装置は、このように独特な形
状を呈して構成されかつ小型であることから、食膳等の
設置スペースを大きく占有することは無く、食膳の雰囲
気を損ねること無く使用される。また、卓上ガスコンロ
装置は、燃料ガスの燃焼により比較的強い火力で料理等
を短時間で加熱することから料理の味を充分に引き出す
ようにするとともに、悪臭等による不快感を生じさせる
ことは無い。さらに、卓上ガスコンロ装置は、使用後の
洗浄等をほとんど不要とするとともに、必要に応じて汁
受けプレートがコンロ本体部から極めて簡単に取り外さ
れて洗浄等されることで取り扱いが極めて簡便となる。
【0014】また、上述した目的を達成する本発明にか
かる小型ガスボンベは、テーブル等に載置して用いられ
て五徳上に置いた鍋物等の料理を所定の時間だけ加熱す
るようにした小型の卓上ガスコンロ装置用として好適に
用いられる。小型ガスボンベは、内部に充填される液化
燃料ガスの充填量に応じて缶本体に異なる色調の表示部
が設けられてなる。
【0015】以上のように構成された本発明にかかる小
型ガスボンベによれば、小型の卓上ガスコンロ装置に用
いることによって、所定の時間だけ強い火力で料理の加
熱を行うことでお客に対して最適な状態で料理の提供を
可能とする。したがって、小型ガスボンベは、お客に対
するサービスの向上を図るとともに接客要員等の省力化
を達成する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。実施の形態として示
す卓上ガスコンロ装置1は、コンロ本体部2とガスボン
ベ装填部3と汁受け部4とから構成され、いわゆる使い
切りの小型ガスボンベ5が装填して用いられる。卓上ガ
スコンロ装置1は、例えば旅館や料理屋等において個々
のお客の食膳にそれぞれ提供される、予め下拵えをした
食材を入れた小鍋や汁物或いは焼き物等の料理の加熱用
器具として好適に用いられる。卓上ガスコンロ装置1
は、食膳にそれぞれ置かれ、図1に示すように汁受け部
4上に載せられ料理の入った器(小鍋)6を加熱する。
【0017】先ず、小型ガスボンベ5について説明す
る。小型ガスボンベ5は、図10に示すように、缶本体
100と、底板部材101及び缶本体100に組み付け
られたバルブ機構102等から構成される。小型ガスボ
ンベ5は、その内部空間103に液化燃料ガス104、
例えば比較的活性の低い液化ブタンが加圧状態で充填さ
れている。小型ガスボンベ5は、缶本体100の内部空
間103で液化燃料ガス104の一部が気化することに
よって内部圧力が外気圧よりも高い状態となっている。
小型ガスボンベ5は、内部空間103の内径が約35m
m、高さが約38mmと極めて小型であり、缶本体10
0に最大約25ccの液化燃料ガス104を充填可能と
する。
【0018】バルブ機構102は、従来周知のバルブ機
構と同様に構成されており、詳細を省略するがバルブ本
体105と、ガス噴射孔を有するステム106と、バル
ブ本体105とステム106との間を密閉するステムラ
バー107と、ステム106を押し上げるコイルスプリ
ング108と、このコイルスプリング108の下端部を
支えるスプリング受け109等の部材によって構成され
ている。バルブ機構102は、コイルスプリング108
の弾性力に抗してステム106が押し込まれることによ
って、内部空間103から気化した燃料ガス104がガ
ス噴射孔に流れ込んで外部へと噴出する。
【0019】小型ガスボンベ5は、上述したように缶本
体100に最大約25ccの液化燃料ガス104が充填
されるが、料理の加熱時間に応じてこの液化燃料ガス1
04の充填量を適宜変えたものが用いられる。小型ガス
ボンベ5は、例えば液化燃料ガス104の充填量が25
cc、20cc、15cc或いは10ccとされた複数
種が用意される。勿論、小型ガスボンベ5は、液化燃料
ガス104の充填量をさらに適宜変えるようにしてもよ
い。小型ガスボンベ5は、液化燃料ガス104の充填量
に応じて缶本体100に異なる色調の塗装が施されるこ
とによって表示部110が構成されている。
【0020】小型ガスボンベ5は、図10に示すよう
に、表示部110を缶本体100の全体に所定の色調の
塗料を塗布することによって構成してもよく、また帯状
に色分けして構成してもよい。また、小型ガスボンベ5
は、予め所定の色調とされた金属板材料を用いて形成し
てもよい。勿論、小型ガスボンベ5は、缶本体100に
液化燃料ガス104の充填量を表示するようにしてもよ
いが、いずれにしろ小型であることから大きな表示が困
難であり色別表示を行うことが好ましい。
【0021】また、小型ガスボンベ5は、例えば卓上ガ
スコンロ装置1を有する独身者等がレトルト食品等を加
熱して食する場合にも好適に使用される。独身者等にと
っては、従来の卓上ガスコンロ装置では大型で取り扱い
が煩わしく、また箱形の単純な形状からも味気ない気分
となるとともに一人で使用する場合には標準型ガスボン
ベの容量では多すぎてしばしば無駄にしてしまう。小型
ガスボンベ5は、このような独身者等にとって最適な液
化燃料ガス104の充填量を有しており、例えば液化燃
料ガス104の充填量に応じて対象とする標準的な料理
のメニュー等を添付して提供するといったサービスを加
えることによりさらに使い勝手が向上される。
【0022】上述した小型ガスボンベ5を用いる卓上ガ
スコンロ装置1は、上述したようにコンロ本体部2とガ
スボンベ装填部3と汁受け部4とから構成される。卓上
ガスコンロ装置1は、図1に示すように、略円筒形のコ
ンロ本体部2の側面にガスボンベ装填部3が付設される
とともに、コンロ本体部2に対して逆円錐台状を呈する
汁受け部4が着脱自在に組み合わされることによって全
体がいわゆる七輪型を呈して構成されている。
【0023】卓上ガスコンロ装置1は、外径が約110
mmのコンロ本体部2に対してガスボンベ装填部3を組
み合わせた状態で最大外形寸法が約160mm、コンロ
本体部2に対して汁受け部4を組み合わせた状態で最大
高さ寸法が約95mmの寸法仕様を以って構成される。
したがって、卓上ガスコンロ装置1は、従来一般に用い
られている陶器製の火鉢よりもやや大きめの外形仕様で
あることから、食膳上のスペースを大きく占有すること
も無い。また、卓上ガスコンロ装置1は、その独特な外
観仕様から小鍋6を載せた状態でも他の料理の器との調
和が図られて不自然を感じさせることも無い。
【0024】コンロ本体部2は、図1乃至図3に示すよ
うに、ダイキャスト製のケース本体10と、このケース
本体10に組み付けられたバーナ機構11及び点火機構
12と、底蓋部材13等によって構成される。ケース本
体10は、やや肉厚とされた外周壁部14と、この外周
壁部14の上端部に位置して一体に形成された天井壁部
15と、外周壁部14の上端部の全周に亘って一体に立
ち上り形成されて後述する汁受け部4を保持するフラン
ジ部16と、天井壁部15の略中央部に位置して一体に
形成された筒状のバーナ取付部17等の各部位から構成
される。
【0025】外周壁部14には、詳細を省略するが、そ
の下端部の適宜の位置に底蓋部材13を取り付ける複数
の取付部が形成されている。また、外周壁部14には、
図2に示すように、その側面から底面に亘って後述する
ガスボンベ装填部3を組み付ける取付部18が形成され
ている。外周壁部14には、この取付部18に対応して
ガスボンベ装填部3から引き出された燃料パイプ39や
コード43を引き込む開口部19が形成されている。
【0026】天井壁部15には、図3に示すように、バ
ーナ取付部17を中心とした対称位置に汁受け部4を装
着するための一対の取付孔20(20a、20b)が形
成されている。これら取付孔20は、大径の孔とやや小
径の孔とが円周方向に連続して形成された略鍵穴状とさ
れてなる。天井壁部15には、バーナ取付部17に隣接
して点火機構12を上方へと露呈させる開口部21と、
点火機構12の取付部22とが形成されている。
【0027】底蓋部材13は、ケース本体10の開放さ
れた底面部を閉塞するに足る外径寸法を有する略円盤状
に形成されてなり、底面側に複数個の設置脚部23が取
り付けられている。底蓋部材13には、ケース本体10
のバーナ取付部17に対応して、バーナ機構11を取り
付ける取付凸部24がその中央部に位置して形成されて
いる。底蓋部材13は、図2に示すように、ケース本体
10の底面部を閉塞して取り付けられる。
【0028】汁受け部4は、汁受けプレート25と、3
個の五徳26(26a乃至26c)とから構成される。
汁受けプレート25は、底面部27と、この底面部27
の外周縁に全周に亘って一体に立ち上がり形成された外
周部28とからなり全体略盆状を呈して形成されてな
る。外周部28は、その外径寸法がケース本体10の外
周壁部14の内径寸法とほぼ等しい。汁受けプレート2
5は、その底面部27の略中央部に位置して、中心が一
方側にやや偏位されて楕円形の開口部29が形成されて
いる。開口部29は、後述するように汁受けプレート2
5がケース本体10に取り付けられた状態において、バ
ーナ機構11及び点火機構12を上方へと突出露呈させ
るに足る開口寸法を有している。
【0029】汁受けプレート25には、図2及び図4に
示すように、開口部29を囲むようにして外周部28よ
りもやや低い立壁部30が一体に立ち上り形成されてい
る。立壁部30は、小鍋6からふきこぼれた汁等が開口
部29からケース本体10の内部に流れ込むことを阻止
する。
【0030】汁受けプレート25には、詳細を図4及び
図5に示すように、底面部27の底面側に、先端部32
(32a、32b)が大径とされた段付き凸部からなる
一対の係合凸部31(31a、31b)が設けられてい
る。これら係合凸部31は、互いに開口部29を中心と
した対称位置に設けられており、ケース本体10の取付
孔20とそれぞれ対応している。係合凸部31は、先端
部32と汁受けプレート25の底面部27との間隔がケ
ース本体10の天井壁部15の厚みとほぼ等しく、先端
部32が取付孔20の大径部位よりも小径で小径部位よ
りも大径とされている。
【0031】以上のように構成された汁受けプレート2
5は、図5矢印で示すように、係合凸部31を相対する
取付孔20の大径部位にそれぞれ嵌合して、図3におい
て時計方向へと回動操作される。汁受けプレート25
は、これによって係合凸部31が取付孔20の大径部位
から小径部位へと移動し、図4に示すように、先端部3
2が天井壁部15によって係止されることによりケース
本体10の外周壁部14に囲まれた空間部内に位置して
取り付けられる。汁受けプレート25は、このようにし
てケース本体10に取り付けられた状態において、開口
部29からバーナ機構11及び点火機構12をそれぞれ
上方へと突出露呈させる。
【0032】五徳26は、図1及び図3に示すように、
それぞれ円弧状に形成された板状部材によって構成さ
れ、下端部を汁受けプレート25の外周部28の内面に
しっかりと固定されている。五徳26は、汁受けプレー
ト25に対して円周方向にそれぞれ等間隔に固定されて
おり、図2及び図3に示すように逆円錐体の外周面の一
部を構成する。五徳26は、それぞれの上端部によって
約120mmの内径を有する円形開口を構成する。した
がって、五徳26は、一般に宴会等に用いられる小鍋6
を安定した状態で支え得ることを可能とする。
【0033】なお、上述した汁受け部4は、汁受けプレ
ート25と五徳26とを別部材によって構成したが、例
えばダイキャスト成形することによって一体に構成して
もよいことは勿論である。また、汁受け部4は、汁受け
プレート25に形成した係合凸部31とケース本体10
に形成した取付孔20とによって結合構造を構成した
が、かかる構成に限定されないことは勿論である。結合
構造は、例えば3個以上の取付孔20と係合凸部31と
によって構成してもよい。
【0034】結合構造は、ある位置で係合凸部31が取
付孔20を貫通し、ケース本体10或いは汁受けプレー
ト25を回動することによって貫通した係合凸部31が
取付孔20から抜け出さない構造が好適である。したが
って、結合構造は、例えば開口形状がL字状の取付孔と
逆L字状の係合凸部とによって構成してもよい。結合構
造は、ケース本体10側に係合凸部を設けるとともに汁
受けプレート25側に取付孔を設けるようにしてもよ
い。また、結合構造は、例えば取付孔20にロック機構
が設けられており、このロック機構によって係合凸部3
1を嵌合状態に保持するとともにロック機構を解除する
ことにより取付孔20から係合凸部31を取り外し可能
とするように構成してもよい。
【0035】汁受け部4は、上述した結合構造によっ
て、コンロ本体部2に対して着脱自在に構成されてい
る。したがって、汁受け部4は、使用時に小鍋6から汁
等が汁受けプレート25にふきこぼれて汚れてしまった
場合でも、これをコンロ本体部2から取り外して簡単に
洗浄することが可能とされる。
【0036】バーナ機構11は、ノズル部材33と、ノ
ズル受け座34と、上バーナ35及び下バーナ36と、
バーナ押え部材37と、メッシュフィルタ38等の各部
材によって構成されている。バーナ機構11は、有底筒
状のノズル受け座34がその下端部を底蓋部材13の取
付凸部24上に位置決め固定されるとともに、上端の外
周部がバーナ取付部17の取付孔に嵌合されることによ
りケース本体10と底蓋部材13とによって支持され
る。
【0037】ノズル部材33は、先端部が絞られた噴射
孔を有する筒状の部材であり、その下端部がノズル受け
座34に嵌合されている。ノズル受け座34には、その
側面を貫通して後述するガスボンベ装着部3から引き込
まれた燃料パイプ39の先端が内部に連通されている。
ノズル受け座34には、燃料ガスに含まれた不純物を除
去するメッシュフィルタ38が組み込まれている。
【0038】上バーナ35及び下バーナ36は、図2に
示すように、バーナ取付部17の上端部にバーナ押え部
材37を介して取り付けられている。上バーナ35は、
バーナ取付部17の外径寸法とほぼ等しい外径寸法を有
する断面円弧状に形成された部材であり、多数個のバー
ナ孔が形成されている。下バーナ36は、バーナ取付部
17の外径寸法とほぼ等しい外径寸法を有する円盤状の
部材であり、同一円周上に位置して多数個のバーナ孔が
形成されている。バーナ機構11は、これら上バーナ3
5と下バーナ36とによって燃焼部を構成することか
ら、五徳26上に載せられた小鍋6の底部を集中的に加
熱するようにして燃焼効率の向上が図られている。
【0039】点火機構12は、従来の卓上ガスコンロ装
置に用いられる点火機構と同等品が用いられ、逆L字状
に折曲された電極40と、この電極40を保持する筒状
のホルダ41等の部材によって構成される。点火機構1
2は、天井壁部15に形成した取付部22に取り付けら
れた取付ブラケット部材42を介してケース本体10に
取り付けられる。点火機構12は、図2に示すように、
ケース本体10に取り付けられた状態において開口部2
1を介してホルダ41の上方部が天井壁部15から上方
へと突出露呈される。点火機構12は、この状態で、図
3に示すように水平に折曲された電極40の先端部がバ
ーナ機構11の上バーナ35の上方に近接して延在され
る。
【0040】以上のように構成された点火機構12は、
コード43によって後述するガスボンベ装填部3側に配
設した圧電点火器44と電気的に接続されている。点火
機構12は、後述するように圧電点火器44が動作され
ることによって、電極41から火花を放出し、上バーナ
35から放出された燃料ガスを燃焼させる。
【0041】ガスボンベ装填部3は、圧電点火器44
と、上述した小型ガスボンベ5が装填されるボンベケー
ス部材45と、装填された小型ガスボンベ5を駆動する
ボンベ押上機構46と、ボンベケース部材45に取り付
けられたバルブ機構47と、このバルブ機構47を駆動
するダイヤル操作部材48と、正規の状態においてのみ
小型ガスボンベ5の装着を可能としてガス漏れを防止す
る安全機構49等を備えて構成される。卓上ガスコンロ
装置1は、上述したように比較的少量の液化燃料ガス5
4を充填した使い切りの小型ガスボンベ5を用いること
から、バーナ機構11に対して供給する燃料ガスの量を
調整するガバナ機構を特に備えておらず構造の簡易化が
図られている。
【0042】ボンベケース部材45は、ケース本体10
と反対側の側面が高さ方向に切り欠かれてボンベ装填口
50を構成することによって略半円筒形を呈して形成さ
れている。勿論、ボンベ装填口50は、図1に示すよう
にして小型ガスボンベ5をボンベケース部材45内に装
填するに足る開口寸法を以って形成されている。ボンベ
ケース部材45には、図3に示すように、ボンベ装填口
50と対向する側面の下端部から水平方向の取付ブラケ
ット板51が一体に突設形成されている。ボンベケース
部材45は、この取付ブラケット板51を介してコンロ
本体部2のケース本体10に形成した取付部18にしっ
かりとねじ止め固定されている。
【0043】ボンベケース部材45は、図6及び図7に
示すように、下端部から所定の高さ位置までその内径寸
法が小型ガスボンベ5の外径よりもやや大径とされると
ともに、その上方部位が小型ガスボンベ5の外径よりも
やや小径とされる。
【0044】ボンベ押上機構46は、図6及び図7に示
すように、ボンベケース部材45の底部に一体に形成さ
れた左右一対の軸受部53(53a、53b)と、これ
ら軸受部53に支軸54(54a、54b)が軸受けさ
れることによりボンベケース部材45内に回動自在に支
持されたボンベ押上げカム部材55と、このボンベ押上
げカム部材55を回動させる操作レバー56等の部材に
よって構成される。軸受部53には、小型ガスボンベ5
の未装填状態においてボンベ押上げカム部材55を収納
する凹溝57が形成されている。
【0045】ボンベ押上機構46は、図7に示すよう
に、ボンベケース部材45の側面を貫通されたボンベ押
上げカム部材55の一方の支軸54bに操作レバー56
を取り付けてなる。操作レバー56は、小型ガスボンベ
5の未装填状態において、図2に示すように略水平位置
にあって第1のストッパ58に係止されている。操作レ
バー56は、小型ガスボンベ5がボンベケース部材45
内に装填されると図4鎖線で示す位置から同図矢印で示
すように反時計方向へと回動操作される。操作レバー5
6は、第2のストッパ59に当接するまで回動操作され
る。
【0046】ボンベ押上げカム部材55は、図2及び図
6に示すように、支軸54を介して一端側をボンベケー
ス部材45の内部に回動自在に支持されている。ボンベ
押上げカム部材55は、ボンベ装填口50からボンベケ
ース部材45内に小型ガスボンベ5が装填されると、図
2に示すようにその底板部材101を支える。ボンベ押
上げカム部材55は、上述したように操作レバー56が
回動操作されることによって、図6に示すように小型ガ
スボンベ5をボンベケース部材45内で上方へと押し上
げる。ボンベ押上げカム部材55は、詳細を後述する
が、これによって小型ガスボンベ5のステム106をバ
ルブ機構47に装着させる。
【0047】バルブ機構47は、ボンベケース部材45
の天井壁部60に取り付けられており、ダイヤル操作部
材48と、バルブ本体61と、ニードルシャフト62
と、後述するように装着された小型ガスボンベ5のステ
ム106をシーリングするOリング63、64とOリン
グカラー65及びリング押え部材66と、バルブ本体6
1とニードルシャフト62との間をシーリングする複数
のOリング67乃至69等の部材によって構成される。
なお、ボンベケース部材45の天井壁部60は、詳細を
省略するがバルブ本体61や後述する安全機構49を取
り付ける取付部が外周部から一体に形成された庇状の部
位であり、装填された小型ガスボンベ5を上方へと貫通
させる切欠きが形成されている。
【0048】ダイヤル操作部材48は、圧電点火器44
及びバルブ機構47を駆動するとともに後述する小型ガ
スボンベ5の誤装着を防止する安全機構49を駆動する
操作部材である。ダイヤル操作部材48は、全体が小型
の部材によって構成される卓上ガスコンロ装置1におい
て、直径寸法が約30mmとやや大径とされることによ
って操作性の向上が図られている。ダイヤル操作部材4
8には、図2及び図6に示すように、内面の中央部に一
体に形成したボス部70の軸孔に内周セレーション71
が形成されている。
【0049】ダイヤル操作部材48には、図7に示すよ
うに、その内面にボス部70と同心に圧電点火器44を
駆動する平面カム72が一体に形成されている。平面カ
ム72は、少なくとも後述する圧電点火器44のアーク
チュエータ77を駆動する部位として120°の領域を
以って形成されている。平面カム72は、同図において
左端側の突出量が小さく、時計方向に向かって突出量が
次第に大きくなるように形成されている。平面カム72
は、初期状態においてはアークチュエータ77と離間し
ており、ダイヤル操作部材48が反時計方向に回動操作
されることによってアークチュエータ77に当接してこ
れを駆動する。
【0050】ダイヤル操作部材48には、平面カム72
と対称位置に作動カムレバー73が外周より突出して一
体に設けられている。作動カムレバー73は、ダイヤル
操作部材48が図7において反時計方向に回動操作され
ることによって反時計方向に回動し、詳細を後述するよ
うに安全機構49を駆動する。ダイヤル操作部材48に
は、図6に示すように中心に位置して取付孔74が設け
られている。ダイヤル操作部材48は、後述するように
ニードルシャフト62に対して位置合わせされて組み合
わされた状態で、取付孔74から止めねじ75がねじ込
まれることによりこのニードルシャフト62の先端に一
体化される。
【0051】ダイヤル操作部材48は、詳細を後述する
が、バルブ機構47を閉塞した状態とする「閉」位置
と、バルブ機構47を開放した「開」位置と、圧電点火
器44を動作する「着火」位置とに亘って回動操作され
る。ダイヤル操作部材48には、図1に示すように指標
76が設けられており、この指標76を各位置に合わせ
るように回動操作される。
【0052】圧電点火器44は、周知のようにホルダー
78内にアークチュエータ77が摺動自在に収納される
とともに、このアークチュエータ77によって駆動され
る図示しない圧電素子が内蔵されている。圧電点火器4
4は、図7に示すように、ホルダー78がケース本体1
0に取り付けられるとともに、アークチュエータ77が
ダイヤル操作部材48の平面カム72と対向されてい
る。ホルダー78には、点火機構12と電気的接続を行
うコード43が引き出されている。
【0053】圧電点火器44は、上述したようにダイヤ
ル操作部材48が回動操作されることによってアークチ
ュエータ77が平面カム72により押圧動作される。圧
電点火器44は、アークチュエータ77がホルダー78
内を摺動して圧電素子を駆動することで点火機構12の
電極40から火花を発生させる。
【0054】バルブ機構47を構成するバルブ本体61
は、内部に軸方向のガス流路79が形成された全体略筒
状に形成されてなる。ガス流路79は、図6に示すよう
に、先端側が大径とされるとともにこの大径部の開口部
位に内周ねじ80が形成されてなる。ガス流路79は、
基端部側が細径とされており、この細径部にOリング8
1及びパイプカラー82によってシーリングされた状態
でパイプ39が接続されている。ガス流路79は、大径
部の後端側においてノズル孔83と連通されている。ガ
ス流路79は、大径部と細径部との連結部位、換言すれ
ばバルブ開口79aが略すり鉢状となっており、後述す
るようにバルブ機構47のニードルシャフト62によっ
て開閉される。
【0055】バルブ本体61には、ボンベケース部材4
5内に装填された小型ガスボンベ5の中心軸を同軸とし
て全体略筒状のボンベ嵌合部84が一体に膨出形成され
ている。ボンベ嵌合部84には、後述するように小型ガ
スボンベ5のステム106が嵌合するボンベ嵌合凹部8
5が形成されている。ボンベ嵌合凹部85は、図6に示
すように小型ガスボンベ5のバルブ機構部位を嵌合する
に足る外径を有する開口部側の大径部位と、この大径部
位に連続してステム106を嵌合するに足る外径を有し
かつノズル孔83の一端が連通する小径部位とからなる
段付き凹部として構成される。
【0056】ボンベ嵌合凹部85には、ボンベケース部
材45内に装填されてボンベ押上機構46によって押し
上げられた小型ガスボンベ5のステム106をシーリン
グする第1のOリング63がその小径部位に嵌合されて
いる。ボンベ嵌合凹部85には、その大径部位に第2の
Oリング64とOリングカラー65とがはめ込まれてい
る。上述した各Oリング63、64及びOリングカラー
65は、ボンベ嵌合部84に取り付けられたカップ状の
リング押え部材66によってボンベ嵌合凹部85内に保
持される。
【0057】バルブ機構47は、上述したようにボンベ
ケース部材45の内部に装填されるとともにボンベ押上
機構46によって押し上げられてボンベ嵌合凹部85に
嵌合する小型ガスボンベ5に対して、図6に示すように
ステム106部分を第1のOリング63によってシーリ
ングする。バルブ機構47は、小型ガスボンベ5に対し
て、そのバルブ機構102部分をOリングカラー65に
よって保持された第2のOリング64によってシーリン
グする。したがって、バルブ機構47は、ボンベ嵌合凹
部85におけるガス漏れを確実に防止する。
【0058】ニードルシャフト62は、図6に示すよう
に、軸方向の略中央部位にバルブ本体61のガス流路7
9に形成した内周ねじ80とねじ合わされる外周ねじ8
6が形成されるとともに、基端側の外周部に軸方向に並
んで3本のリング取付溝87乃至89が設けられてい
る。ニードルシャフト62は、これらリング取付溝87
乃至89にOリング67乃至69がそれぞれはめ込まれ
ることによって、ガス流路79に対するシーリングが保
持される。
【0059】ニードルシャフト62は、後述するように
ダイヤル操作部材48を回動操作することによってバル
ブ本体61のガス流路79内を図6において左右方向へ
と移動する。ニードルシャフト62は、基端部62aの
外径がガス流路79の大径部の外径よりもやや小径とさ
れるとともに細径部の外径よりもやや大径とされてい
る。ニードルシャフト62には、基端部62aに第3の
Oリング69がはめ込まれており、同図において左側へ
と移動された状態においてガス流路79のバルブ開口7
9aを閉塞する。
【0060】一般にニードルバルブ機構においては、ニ
ードルシャフトの先端が精密な円錐形に形成されてお
り、円錐形のバルブ開口に係合することによってこれを
閉鎖するように構成されている。したがって、ニードル
バルブ機構は、ニードルシャフトやバルブ開口を精密に
形成するとともに、ニードルシャフトを精密に駆動しな
ければならない。バルブ機構47は、上述したようにニ
ードルシャフト62の先端部に第3のOリング69をは
め込んでガス流路79のバルブ開口79aを開閉するよ
うに構成したことから、各部材の精度やニードルシャフ
ト62の位置精度が簡易化される。
【0061】ニードルシャフト62は、未使用時には図
6に示すようにノズル孔83を閉塞している。ニードル
シャフト62は、後述するようにダイヤル操作部材48
を回動操作することによって、内周ねじ80と外周ねじ
86とのねじ合わせにより図6において右側へと移動し
てノズル孔83の閉塞状態を解除する。したがって、ガ
ス流路79は、ノズル孔83を介してボンベ嵌合凹部8
5と連通する。
【0062】ニードルシャフト62には、先端部の外周
に、ダイヤル操作部材48のボス部70に形成した内周
セレーション71と噛合わされる外周セレーション90
が形成されている。ニードルシャフト62には、先端側
の端面にダイヤル操作部材48に形成した取付穴71に
対応して取付孔91が形成されている。ニードルシャフ
ト62は、ガス流路79に対するねじ込み量を調整され
てバルブ本体61に組み合わされるとともに、この状態
で外周セレーション90に内周セレーション71を噛み
合わせてダイヤル操作部材48が組み付けられる。かか
る構成により、ニードルシャフト62には、指標77が
所定の位置に合わされて、回転方向に対してダイヤル操
作部材48が位置決めされて組み付けられる。ニードル
シャフト62には、位置決めされたダイヤル操作部材4
8が、取付孔74、91にねじ込んだ止めねじ75によ
って固定される。
【0063】安全機構49は、ダイヤル操作部材48が
回動操作されてバルブ機構47が開放された状態におい
てボンベケース部材45内に小型ガスボンベ5を装着し
ようとした場合に、この小型ガスボンベ5の装着を防止
してガス漏れの発生を防止する機構である。安全機構4
9は、図7乃至図9に示すように、安全レバー92と、
この安全レバー92を押圧するコイルスプリング93
と、安全レバー92を回動自在に支持する支点ねじ94
とから構成される。
【0064】安全レバー92は、図8及び図9に示すよ
うに円形部位98と扇形部位99とが一体化された全体
略涙形を呈しており、扇形部位99の要部位がボンベケ
ース部材45の天井壁部60に設けた支点ねじ94によ
って回動自在に片持ち支持されている。安全レバー92
は、使用状態においては円形部位98がボンベケース部
材45の天井壁部60に沿って、小型ガスボンベ5が装
填される内部空間のほぼ中央部に延在される。換言すれ
ば、安全レバー92は、その円形部位98がバルブ機構
47のバルブ本体61に形成されたボンベ嵌合凹部85
と対応位置している。また、安全レバー92は、バルブ
機構47が閉塞されてダイヤル操作部材48が「閉」位
置に設定された状態においても、同様にその円形部位9
8がバルブ機構47のバルブ本体61に形成されたボン
ベ嵌合凹部85と対応位置している。
【0065】安全レバー92には、その円形部位98の
中央部に位置してガイド孔95が設けられている。ガイ
ド孔95は、小型ガスボンベ5のステム106を含むバ
ルブ機構102を貫通させるに足りかつ缶本体100の
外径よりも小径とされた内径を有している。安全レバー
92には、支点部と対称位置の円形部位98の外周部に
作動カム片96が一体に突設されている。作動カム片9
6は、図7に示すように先端が上方へと折曲されてい
る。カム片96は、上述したダイヤル操作部材48に形
成した作動レバー73の回動領域内に延在している。作
動カム片96は、後述するようにダイヤル操作部材48
が回動操作されると、その作動レバー73と衝合するこ
とによって安全レバー92を図8に示した位置から図9
に示した位置へと回動させるように作用する。
【0066】安全レバー92には、支点部と作動カム片
96とから等間隔の位置の円形部位98の外周部に位置
して、スプリング掛止め凸部97が一体に突設されてい
る。スプリング掛止め凸部97には、図8及び図9に示
すようにボンベケース部材45の内周壁に形成したスプ
リング掛止め凸部45aとの間にコイルスプリング93
が圧縮状態で装着されている。したがって、安全レバー
92は、このコイルスプリング93の弾性力によって、
図8に示すようにボンベケース部材45の一方側に偏位
した状態に保持される。
【0067】以上のように構成された安全機構49は、
ダイヤル操作部材48が「閉」位置に設定された状態、
換言すればバルブ機構47が閉鎖された状態では、この
ダイヤル操作部材48の作動レバー73によって作動カ
ム片96が動作されて安全レバー92がコイルスプリン
グ93の弾性力に抗して図8の位置から反時計方向に回
動された図9に示す位置にある。安全機構49は、この
状態においてに安全レバー92がその円形部位98をボ
ンベケース部材45の中心と一致されている。したがっ
て、安全機構49は、ボンベ押上機構46が操作されて
小型ガスボンベ5の押上げ動作が行われた場合に、安全
レバー92の円形部位98を介して小型ガスボンベ5の
バルブ機構12を通過させる。小型ガスボンベ5は、こ
れによりバルブ機構47に対する装着が可能となる。
【0068】安全機構49は、ダイヤル操作部材48が
「開」位置に設定された状態、換言すればバルブ機構4
7が開放された状態では、このダイヤル操作部材48の
作動レバー73と作動カム片96とが非衝合状態にあり
安全レバー92がコイルスプリング93によって押され
て図8に示すようにボンベケース部材45の中心から一
方側に偏位している。したがって、安全機構49は、同
図に示すように安全レバー92のガイド孔95の中心が
ボンベケース部材45内に装着された小型ガスボンベ5
の中心軸とずれた状態となる。安全機構49は、ボンベ
押上機構46が操作されて小型ガスボンベ5の押上げ動
作が行われた場合に、安全レバー92がその円形部位9
8によって小型ガスボンベ5を係止する。小型ガスボン
ベ5は、これによりバルブ機構47に対する装着が不能
となる。
【0069】なお、図8は、ボンベケース部材45内に
小型ガスボンベ5が装着されていない状態である。安全
機構49は、ボンベケース部材45内に小型ガスボンベ
5が装着された状態でダイヤル操作部材48が「閉」位
置から「開」位置へと回動操作された場合に、作動レバ
ー73による作動カム片96の押圧状態が解除されて安
全レバー92がコイルスプリング93の弾性力によって
初期位置へと復帰しようとする。安全レバー92は、そ
のガイド孔95に小型ガスボンベ5のバルブ機構102
が貫通していることによって復帰動作を行わない。
【0070】安全機構49は、ダイヤル操作部材48が
「開」位置の状態のままボンベ押上機構46が操作され
て小型ガスボンベ5がボンベケース部材45内を降下し
た場合には、安全レバー92がコイルスプリング93の
弾性力によって初期位置へと復帰する。安全機構49
は、この安全レバー92の復帰動作によって上述したよ
うに小型ガスボンベ5の装着を不能とする状態とする。
【0071】なお、上述した安全機構49においては、
安全レバー92を一方側へ偏位させる付勢手段としてコ
イルスプリング93を用いたが、かかる構成に限定され
るものでは無く、例えば支軸ねじ94に装着したトーシ
ョンスプリングによって付勢手段を構成してもよい。な
お、安全機構49は、安全レバー92やその他の部材の
形状或いは動作形態について上述した構成に限定される
ものでは無いことは勿論である。
【0072】以上のように構成された卓上ガスコンロ装
置1の使用形態について以下説明する。卓上ガスコンロ
装置1には、コンロ本体部2を構成するケース本体10
上に汁受け部4を構成する汁受けプレート25が装着さ
れる。卓上ガスコンロ装置1には、ガスボンベ装填部3
を構成するボンベケース部材45のボンベ装填口50か
ら小型ガスボンベ5がその内部に装填される。卓上ガス
コンロ装置1は、この状態で、例えば宴会場等の客席の
各食膳にそれぞれ置かれる。卓上ガスコンロ装置1に
は、五徳26上に予め下ごしらえした食材が入れられた
小鍋6が載せられる。
【0073】卓上ガスコンロ装置1は、ダイヤル操作部
材48をその指標77が「開」位置となるまで回動操作
することによりバルブ機構47の開放動作が行われる。
バルブ機構47は、上述したようにダイヤル操作部材4
8と一体化されたニードルシャフト62がバルブ本体6
1内を回転動作し、ガス流路79のバルブ開口79aを
閉塞した位置から開放する位置へと移動するとともにガ
ス流路79とノズル孔83とが連通状態となる。
【0074】卓上ガスコンロ装置1は、上述した状態で
ボンベ押上機構46を操作することにより、ボンベケー
ス部材45内に装填された小型ガスボンベ5の押上げ動
作を行ってバルブ機構47に装着させる。ボンベ押上機
構46、操作レバー56が回動操作されることにより、
この操作レバー56と一体にボンベ押上げカム部材55
も回動動作する。小型ガスボンベ5は、ボンベ押上げカ
ム部材55によってその底面を押し上げられることによ
り、ステム106を含むバルブ機構102が安全レバー
92のガイド孔95を貫通してバルブ機構47に装着さ
れる。
【0075】小型ガスボンベ5は、バルブ機構102が
ボンベ嵌合凹部85に押し込まれることによってステム
106が内部へと押し込まれ、缶本体100の内部から
気化した燃料ガスを噴射する。燃料ガスは、ステム10
6からバルブ本体61のノズル孔83を介してガス流路
79内に達し、開放されたバルブ開口79aからパイプ
39へと流れる。燃料ガスは、パイプ39によってバー
ナ機構11へと導かれる。
【0076】卓上ガスコンロ装置1は、導かれた燃料ガ
スがバーナ機構11の上バーナ35と下バーナ36から
噴出する。卓上ガスコンロ装置1は、この状態でダイヤ
ル操作部材48が「点火」位置まで回動操作されること
によって圧電点火器44が駆動されて点火機構12によ
り燃料ガスの燃焼が行われる。圧電点火器44は、ダイ
ヤル操作部材48の平面カム72によってアークチュエ
ータ77が押圧されて圧電素子が駆動される。圧電点火
器44は、これによってコンロ本体部2に配置した点火
機構12の電極40から火花を放出して燃料ガスに着火
する。
【0077】卓上ガスコンロ装置1は、上バーナ35及
び下バーナ36によって五徳26上に載せた小鍋6の底
面を集中して加熱する。卓上ガスコンロ装置1は、大き
な熱量の燃料ガスによって小鍋6の底面を効率的に加熱
することで、料理を素早く加熱する。卓上ガスコンロ装
置1は、このように小鍋6を短時間で素早く加熱するこ
とで、料理の味を充分に引き出すようにする。卓上ガス
コンロ装置1は、小鍋6を所定の時間加熱するに足る量
の液化燃料ガス104を充填した小型ガスボンベ5を用
いることから、所定時間の経過後に自動的に消火する。
【0078】勿論、卓上ガスコンロ装置1は、ダイヤル
操作部材48を「閉」位置まで回動操作することによっ
てバルブ機構47が閉じられ消火が行われる。卓上ガス
コンロ装置1は、この消火状態からダイヤル操作部材4
8を再操作することにより、小型ガスボンベ5に燃料ガ
スが残っている間再燃焼を行うことができる。
【0079】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる卓上ガスコンロ装置によれば、コンロ本体部と、ガ
スボンベ装填部と、汁受け部とを主たる構成部位とし
て、全体の形状がいわゆる七輪形状と同様の独特な形状
を呈して構成されかつ小型であることから食膳等の設置
スペースを大きく占有することは無く、他の料理を入れ
た器類との調和が良く図られて食膳の雰囲気を損ねるこ
と無く使用される。また、卓上ガスコンロ装置は、燃料
ガスの燃焼により比較的強い火力で料理等を短時間で加
熱することから料理の味を充分に引き出すようにすると
ともに、悪臭等による不快感を生じさせることは無い。
さらに、卓上ガスコンロ装置は、使用後の洗浄等をほと
んど不要とするとともに、必要に応じて汁受けプレート
がコンロ本体部から極めて簡単に取り外されることで極
めて簡便に取り扱うことができる。
【0080】また、本発明にかかる小型ガスボンベは、
内部に充填した液化燃料ガスの充填量に応じて缶本体に
異なる色調の塗装が施され、食膳等に載置して用いられ
て五徳上に置いた鍋物等を所定の時間だけ強い火力で料
理を加熱するようにした小型の卓上ガスコンロ装置に用
いられることから、お客に対して最適な状態で料理の提
供を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示す卓上ガスコンロ
装置の使用状態を説明する分解斜視図である。
【図2】同卓上ガスコンロ装置の縦断面図である。
【図3】同卓上ガスコンロ装置の平面図である。
【図4】同卓上ガスコンロ装置の汁受け部の構成を説明
する要部縦断面図であり、ケース本体部に対して汁受け
プレートを取り付けた状態を示す。
【図5】同卓上ガスコンロ装置の汁受け部の構成を説明
する要部縦断面図であり、ケース本体部から汁受けプレ
ートを取り外した状態を示す。
【図6】同卓上ガスコンロ装置のガスボンベ装着部の構
成を説明する要部縦断面図である。
【図7】同卓上ガスコンロ装置のガスボンベ装着部の構
成を説明する一部切欠き要部側面図である。
【図8】同卓上ガスコンロ装置のガスボンベ装着部に備
えられる安全機構の説明図であり、小型ガスボンベの装
着を不可とする状態を示す。
【図9】同卓上ガスコンロ装置のガスボンベ装着部に備
えられる安全機構の説明図であり、小型ガスボンベの装
着を可能とする状態を示す。
【図10】同卓上ガスコンロ装置に用いられる小型ガス
ボンベを示す一部切欠き正面図である。
【符号の説明】
1 卓上ガスコンロ装置、2 コンロ本体部、3 ガス
ボンベ装着部、4 汁受部、5 小型ガスボンベ、6
小鍋(被加熱体)、10 ケース本体、11バーナ機
構、12 点火機構、20 取付孔、25 汁受けプレ
ート、26 五徳、35 上バーナ、36 下バーナ、
44 圧電点火器、45 ボンベケース部材、46 ボ
ンベ押上機構、47 バルブ機構、48 ダイヤル操作
部材、49 安全機構、50 ボンベ装填口、55 ボ
ンベ押上カム部材、56 操作レバー、61 バルブ本
体、62 ニードルシャフト、73 作動レバー、79
ガス流路、83 ノズル孔、84 ボンベ嵌合部、92
安全レバー、100缶本体、102 バルブ機構、1
04 液化燃料ガス、106 ステム、110表示部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井部を有する略円筒形を呈するととも
    に、上記天井部にはその略中央部に位置してバーナ取付
    開口部が設けられかつこのバーナ取付開口部の周囲に複
    数の係合手段が形成されてなるケース本体と、このケー
    ス本体の内部に上記バーナ取付開口部に臨ませられて配
    置されたバーナ機構とを備えるコンロ本体部と、 小型のガスボンベが装填されるボンベケース部材と、バ
    ルブ機構と、装填された上記ガスボンベを押し上げて上
    記バルブ機構に対して装着させるガスボンベ押上機構
    と、上記バーナを点火する圧電点火機構とを備えてな
    り、上記コンロ本体部の側面に付設されたガスボンベ装
    填部と、 上記コンロ本体部の天井部とほぼ等しい外径を有すると
    ともに上記バーナ開口部に対応して立上り内周壁部に囲
    まれた開口部が一体に形成されてなる底面壁部から次第
    に広口となる外周壁部を一体に立上り形成することによ
    り略逆円錐台状を呈して構成された汁受けプレートと、
    この汁受けプレートの上記外周壁部に一体化されて立ち
    上がる複数の五徳とからなる汁受け部とを備え、 上記汁受けプレートがその底面壁部に形成した係合手段
    を上記天井部に形成した係合手段と相対係合することに
    よって上記ケース本体に着脱自在に組み合わされること
    により、全体が略七輪形の仕様を以って構成されること
    を特徴とする卓上ガスコンロ装置。
  2. 【請求項2】 テーブル等に載置して用いられ、五徳上
    に置いた鍋物等を所定時間加熱する卓上ガスコンロ装置
    に用いられるガスボンベにおいて、 内部に充填する液化燃料ガスの充填量に応じて缶本体に
    異なる色調の表示部を設けてなり、この表示部によって
    加熱可能時間の識別を行うことを特徴とする小型ガスボ
    ンベ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013200104A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Tokyo Gas Co Ltd 五徳

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JP2013200104A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Tokyo Gas Co Ltd 五徳

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