JP2000104925A - 小型ガスコンロ装置 - Google Patents

小型ガスコンロ装置

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JP2000104925A
JP2000104925A JP10277149A JP27714998A JP2000104925A JP 2000104925 A JP2000104925 A JP 2000104925A JP 10277149 A JP10277149 A JP 10277149A JP 27714998 A JP27714998 A JP 27714998A JP 2000104925 A JP2000104925 A JP 2000104925A
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JP
Japan
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cylinder
gas
stove
small
cradle
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JP10277149A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Ishii
邦彦 石井
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Toho Metal Industries Co Ltd
Original Assignee
Toho Metal Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した状態で使用可能であり、未使用時に
は小型化される。 【解決手段】 被加熱体1が載置される受け台34を有
する燃焼部12と、バルブ機構7とその開閉操作部材1
8と圧電点火器20とが設けられるとともに上部に受け
台34を支持しかつ下部に容器クランプ部13及びステ
ム嵌合部24とが設けられたコンロ本体部11と、ガス
ボンベ2を収納するボンベ収納容器55を有しコンロ本
体部11に着脱自在なガスボンベ装着部14とから構成
される。ボンベ収納容器55を容器クランプ部13を介
してコンロ本体部11に組み合わせると、ガスボンベ2
のステム6がステム嵌合部24に嵌合される。受け台3
4には、複数個の五徳52が開閉自在に組み合わされ
る。ボンベ収納容器55には、複数個の設置脚57が開
閉自在に組み合わされる。使用時には、五徳52と設置
脚57とが拡げられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型ガスボンベを
用い、被加熱体を比較的短時間で加熱する小型ガスコン
ロ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスコンロ装置は、適宜の場所に手軽に
持ち運びすることができるとともに比較的強い火力を得
ることができることからアウトドア用ばかりでなく一般
家庭用或いは飲食店等の業務用にと幅広く用いられてい
る。ガスボンベは、缶本体に対してステムを有するバル
ブ機構が組み込まれ、内部に比較的活性の低い液化ブタ
ン等の液化燃料ガスが充填されている。ガスボンベは、
内部で充填された液化燃料ガスの一部が気化することに
よって内部圧力が外気よりも高い状態となっている。し
たがって、ガスボンベは、ガスコンロ装置に装填されて
ステムが押し込まれてバルブ機構が開放されることによ
り、内部圧力によって燃料ガスをステムから放出する。
【0003】ガスコンロ装置は、一般に汁受けや五徳或
いはバーナや点火プラグ等が配設された燃焼部と、この
燃焼部の側方に配置されてガスボンベの装着部とともに
バルブ機構やガバナ機構或いは着火機構等が配設された
コンロ本体部とからなり、全体略箱状を呈して構成され
ている。ガスコンロ装置には、一般に缶本体の直径が約
66mm、ステムを含む全長が約185mmの外形仕様
を有する標準型のガスボンベが用いられる。
【0004】アウトドア用等のガスコンロ装置は、上述
した標準型ガスボンベを用いるガスコンロ装置に対して
より簡易な構成であるとともに小型軽量で携帯性を有す
ることが望まれている。かかるアウトドア用等のガスコ
ンロ装置としては、例えば特許第2663340号「携
帯用ガスコンロ」公報に記載された小型ガスコンロ装置
等が提案されている。この先願携帯用ガスコンロ装置
は、上方に燃焼部を配置したコンロ本体部の下方にガス
ボンベを直接装着するようにしたいわゆる縦型ガスコン
ロ装置である。
【0005】先願携帯用ガスコンロ装置は、具体的に
は、コンロ本体と、バーナと、五徳と、受け皿とから構
成され、本体の下部に設けた装着部に直接装着されたガ
スボンベが受け台として作用する。また、この先願携帯
用ガスコンロ装置は、コンロ本体に対して五徳が回動自
在に支持され、この五徳が任意の位置に回動操作されて
使用される。先願携帯用ガスコンロ装置は、構成部品も
少なく、未使用時には五徳を縮径した状態とすることで
より小型化されることから携帯性の向上が図られて、い
わゆるキャンプ用品として極めて好適である。
【0006】かかる先願携帯用ガスコンロ装置には、一
般に上述した標準型のガスボンベと比較して全長に対す
る外径が大きないわゆるずん胴なガスボンベが用いられ
る。先願携帯用ガスコンロ装置には、例えばキャップ部
材のフランジ部内周に形成したねじを利用して装着部に
ねじ込んで装着する方法や、装着部に設けた係合部材を
フランジ部に相対係合させる方法、或いは装着部に設け
た針部材を差し込む方法等によって、装着部に対してガ
スボンベが装着される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に、ガスコンロ装
置においては、使用時には安定して設置されるとともに
被加熱体が安定した状態で載置されることが必要であ
る。上述した先願携帯用ガスコンロ装置においては、五
徳を拡げることによって被加熱体を安定した状態で載置
することが可能となる。しかしながら、先願携帯用ガス
コンロ装置は、ガスボンベの外径によって設置面積が規
定されることから大きな設置面積を確保することが困難
となり、大きな被加熱体を加熱することができないとい
った問題がある。
【0008】従来の小型ガスコンロ装置には、例えば受
け台の外周部に複数の支軸を設けてこれらにそれぞれ板
状の五徳の一端部を回動自在に支持してなる五徳の開閉
機構と、コンロ本体に対して同様に複数の支軸を設けて
これらにそれぞれ板状の支持脚部部材の一端部を回動自
在に支持してなる支持脚の開閉機構とを備えたものも提
供されている。かかる小型ガスコンロ装置においては、
使用時に各五徳や支持脚部材をそれぞれ接線方向に対し
て回動してこれら部材をストッパによって保持するよう
に構成されている。
【0009】かかる小型ガスコンロ装置は、未使用時に
多数個の五徳や支持脚部材が受け台の外周部やコンロ本
体の外周部に沿った状態で畳み込まれることから、小型
化が図られるといった特徴がある。しかしながら、かか
る小型ガスコンロ装置は、多数個の五徳や支持脚部材を
順序よく畳み込まなければならないために操作が面倒で
あるとともに、収納状態であってもこれら部材が外方に
やや突出しているために空間効率が充分に確保されない
といった問題がある。また、かかる小型ガスコンロ装置
は、支軸やストッパが設けられるために部品数も多くな
りかつ構造が複雑であるといった問題がある。
【0010】一方、ガスコンロ装置は、比較的強い火力
を得ることができることから、旅館や料理屋等において
従来の固形燃料を用いたコンロ装置に代えて顧客に提供
される鍋物やステーキ等の料理の加熱用にも用いられ
る。しかしながら、上述した標準型ガスボンベを用いる
ガスコンロ装置では、食膳に載せて使用するためにはあ
まりにも大型であり到底採用し得ない。また、上述した
小型ガスコンロ装置は、その設置スペースを確保するこ
とが可能ではあるが、ガスボンベがむき出しであり料理
に併せて選択された器類との調和を図ることが困難であ
るとともに安定性も悪くて危険であるために採用し得な
い。
【0011】出願人は、先に外径が約35mm、高さが
約38mmと極めて小型であり、内部に最大約25cc
の液化燃料ガスを充填可能とした超小型のガスボンベを
提供した。超小型ガスボンベは、一人分の料理等を加熱
調理するために充分な容量の液化燃料ガスが充填されて
おり、これを用いることによって極めて小型であり、携
帯性に優れるとともに限られた食膳等にでも設置スペー
スでも使用することが可能なガスコンロ装置の構成が可
能となる。
【0012】したがって、本発明は、コンロ本体部とボ
ンベ収納容器とを分離可能とし、使用時には安定した状
態での使用が可能とされるとともに未使用時にはより小
型化が図られるようにして使い勝手と安全性を向上させ
た小型ガスコンロ装置を提供することを目的に提案され
たものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明にかかる小型ガスコンロ装置は、バーナと点火プラグ
とが配置された受け台を備える燃焼部と、バーナに燃料
ガスを供給するバルブ機構とこのバルブ機構を開閉動作
させる操作部材と点火プラグを作動する圧電点火器とが
設けられかつ上部に受け台を支持するとともに下部に容
器クランプ部とバルブ機構に連通するステム嵌合部とが
設けられたコンロ本体部と、開口部側にステムを位置さ
せてガスボンベを収納するボンベ収納空間部が構成され
るとともに開口部側に容器クランプ部と相対係合される
係合部が設けられたボンベ収納容器を備えたガスボンベ
装着部とから構成される。小型ガスコンロ装置において
は、ボンベ収納空間部内にガスボンベを収納したボンベ
収納容器を、容器クランプ部と係合部とを相対係合する
ことによってコンロ本体部の下部に組み合わせることに
より、ガスボンベのステムがステム嵌合部に嵌合され
る。
【0014】以上のように構成された本発明にかかる小
型ガスボンベ装置は、未使用時においてはコンロ本体部
に対してボンベ収納容器が分離されるされることで小型
の収納が可能とされるようになる。小型ガスボンベ装置
は、使用時にはコンロ本体部に組み合わされるボンベ収
納容器を介して安定した状態での設置が可能となり、使
い勝手とともに安全性の向上が図られるようになる。
【0015】また、上述した目的を達成する本発明にか
かる小型ガスコンロ装置は、バーナと点火プラグとが配
置されるとともに外周壁の内面にそれぞれ五徳の一端部
を回動自在に支持する複数個の支持部が設けられた受け
台を備える燃焼部と、バーナに燃料ガスを供給するバル
ブ機構とこのバルブ機構を開閉動作させる操作部材と点
火プラグを作動する圧電点火器とが設けられたコンロ本
体部とを備えて構成される。小型ガスコンロ装置におい
ては、五徳が、使用時にはそれぞれその先端部が受け台
の外方へと突出された状態に回動操作されるとともに、
未使用時にはそれぞれ受け台の投影平面内に収納された
状態に回動操作される。
【0016】以上のように構成された本発明にかかる小
型ガスコンロ装置によれば、未使用時においては受け台
の内部に五徳が収納されることから小型の収納が可能と
されるようになる。小型ガスコンロ装置は、使用時には
受け台の外方に五徳が拡げられることで鍋等の比較的大
型の被加熱体を安定した状態で載置することが可能とな
り、使い勝手とともに安全性の向上が図られるようにな
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した実施の形
態について図面を参照して詳細に説明する。実施の形態
として示す小型ガスコンロ装置10は、図1に示すよう
に、それぞれ詳細を後述するがコンロ本体部11と、こ
のコンロ本体部11の上部に配置されて小鍋や適宜の器
等からなる被加熱体1が載置される燃焼部12と、コン
ロ本体部11の下部に構成したクランプ部13に対して
着脱自在に組み合わされるガスボンベ装着部14と、こ
のガスボンベ装着部14に設けられた設置脚部15とか
らなり、全体縦型に構成されている。小型ガスコンロ装
置10は、ガスボンベ装着部14内に小型のガスボンベ
2が装填されており、ガスボンベ装着部14がコンロ本
体部11のクランプ部13に対して組み合わされた状態
においてこの小型ガスボンベ2からコンロ本体部11に
燃料ガスが供給される。
【0018】小型ガスボンベ2は、図2に示すように、
それぞれ詳細を省略するが缶本体3と、底板部材4及び
缶本体3の頂頭部に一体に突設形成された取付筒部5に
組み込まれたステム6を有するバルブ機構7等によって
構成されている。小型ガスボンベ2には、その内部空間
に例えば比較的活性の低い液化ブタン等の液化燃料ガス
が加圧状態で充填されている。小型ガスボンベ2は、缶
本体3の内部空間で液化燃料ガスの一部が気化すること
によって内部圧力が外気圧よりも高い状態となってい
る。小型ガスボンベ2は、上述したように内部空間の内
径が約35mm、高さが約38mmと極めて小型であ
り、缶本体3に最大約25ccの液化燃料ガスを充填可
能とする。
【0019】小型ガスボンベ2には、従来周知のバルブ
機構と同様のバルブ機構7が設けられており、バルブ本
体に対してガス噴射孔を有するステム6が突出習性を付
与されて組み込まれている。小型ガスボンベ2は、後述
するようにガスボンベ装着部14がコンロ本体部11に
対して組み合わされた状態において、ステム6が押し込
まれて内部空間から気化した燃料ガスがガス噴射孔に流
れ込んでコンロ本体部11内へと噴出する。
【0020】小型ガスコンロ装置10は、上述した小型
ガスボンベ2を使用することにより全体が小型に構成さ
れるとともに、詳細を後述するが使用時の態様と未使用
時の態様とで外形寸法が異なるように構成されている。
小型ガスコンロ装置10は、具体的には使用時の態様に
おいて、高さ寸法が約120mm、最大外形寸法が約1
30mmとされる。また、小型ガスコンロ装置10は、
コンロ本体部11にガスボンベ装着部14を組み合わせ
た状態での未使用時の態様において、高さ寸法が約12
0mmとほぼ同等であるが、最大外形寸法が約80mm
以下となる。さらに、小型ガスコンロ装置10は、未使
用時の態様におけるコンロ本体部11の高さ寸法が約7
0mm以下とされる。なお、小型ガスコンロ装置10
は、設置脚部15を含むガスボンベ装着部14の高さ寸
法が約50mm以下とされている。小型ガスコンロ装置
10は、従来のいわゆるキャンプ用ガスコンロ装置と比
較しても極めて小型に構成されている。
【0021】なお、小型ガスコンロ装置10は、上述し
た外形仕様の構成に限定されるものではなく、特に外形
仕様を異にするガスボンベを用いることによって種々の
外形仕様となることは勿論である。小型ガスコンロ装置
10は、外形仕様を異にするガスボンベを用いる場合
に、詳細を後述するがガスボンベ装着部14がこれに適
合する仕様によって構成される。
【0022】コンロ本体部11は、図1乃至図3に示す
ように、内部にバルブ機構16が設けられたコンロ筐体
17と、バルブ機構16を開閉操作する操作ダイヤル部
材18と、コンロ筐体17に組み合わされたバーナ機構
19及び圧電点火器20と、クランプ部13を構成する
クランピング部材21等の部材によって構成されてい
る。コンロ本体部11は、上述したようにその上部に燃
焼部12が構成されるとともに、下部にガスボンベ装着
部14が組み付けられる。コンロ本体部11は、図1に
示すように、コンロ筐体17の側面部に操作ダイヤル部
材18と圧電点火器20とが配置されている。
【0023】コンロ筐体17には、図3に示すように、
その内部に一端を側面に開口された水平方向のバルブ孔
22が設けられるとともに、上面にバーナ取付筒部23
が一体に形成されかつ底面にステム嵌合凹部24が形成
されている。バーナ取付筒部23とステム嵌合凹部24
とは、コンロ筐体17の中央部に位置して、互いに軸線
を一致されて一体に形成されている。コンロ筐体17に
は、バーナ取付筒部23の底面に開口するガス流路25
がバルブ孔22から連設されている。コンロ筐体17に
は、バルブ孔22からステム嵌合凹部24に連通するガ
ス流路26が設けられている。コンロ筐体17には、バ
ルブ機構16を構成するスピンドル軸部材27が、開口
部にねじ込まれたストッパナット28によって抜け止め
された状態でバルブ孔22に組み付けられている。
【0024】バルブ機構16は、コンロ筐体17に形成
されたバルブ孔22と、このバルブ孔22内に軸方向に
移動自在に組み合わされたスピンドル軸部材27等によ
って構成される。バルブ孔22は、大径部22aの先端
にすり鉢状のバルブ部22bを介して小径部22cが連
設された段付き孔として構成されている。バルブ孔22
は、上述したようにその大径部22aにガス流路25が
連設されるとともに小径部22cにガス流路26が連設
されている。大径部22aには、後述するようにスピン
ドル軸部材27を軸方向に移動自在に軸装する内周ねじ
が形成されている。バルブ孔22は、詳細を後述するが
操作ダイヤル部材18を介してスピンドル軸部材27が
軸方向に移動動作されることによって、ガス流路25と
ガス流路26との間の開閉制御が行われる。
【0025】スピンドル軸部材27には、バルブ孔22
の内周ねじにねじ合わせされる外周ねじ27aが形成さ
れるとともに先端部にバルブ孔22の小径部22cに嵌
合することによってガス流路26を閉塞する小径部27
bが一体に形成されている。スピンドル軸部材27に
は、その外周部にバルブ孔22の大径部22aをシーリ
ングする一対のOリング29,30が装着されている。
スピンドル軸部材27には、コンロ筐体17から露呈さ
れた他端部に軸方向のねじ孔27cが形成されており、
このねじ孔27cにねじ込まれる取付ねじ31を介して
操作ダイヤル部材18が取り付けられている。
【0026】スピンドル軸部材27は、操作ダイヤル部
材18が図1において反時計方向に回動操作されること
により、一体に回転しながら図3において右側へと移動
動作する。スピンドル軸部材27は、これによって小径
部27bがバルブ孔22の小径部22cから後退し、ガ
ス流路26−バルブ孔22−ガス流路25のガス流路を
開放する。スピンドル軸部材27は、操作ダイヤル部材
18が図1において時計方向に回動操作されることによ
り、一体に回転しながら図3において左側へと移動動作
する。スピンドル軸部材27は、これによって小径部2
7bがバルブ孔22の小径部22cに嵌合し、ガス流路
26−バルブ孔22−ガス流路25のガス流路を閉塞す
る。
【0027】バーナ取付筒部23には、その内部にバー
ナ機構19を構成するメッシュフィルタ32とノズル部
材33とが組み付けられている。バーナ取付筒部23に
は、その外周部に燃焼部12を構成する受け台部材34
がねじ35によって取り付けられている。バーナ機構1
9は、上述したメッシュフィルタ32とノズル部材33
と、後述する受け台部材34側に取り付けられた下バー
ナ36及び上バーナ37とから構成される。メッシュフ
ィルタ32は、ガス流路25から供給される燃料ガスに
含まれる不純物を除去する。
【0028】ノズル部材33は、バーナ取付筒部23の
内径とほぼ等しい外径を有するとともに内部に高さ方向
のガス流路33aが形成された全体筒状を呈している。
ノズル部材33は、ガス流路33aの開口径が小径に絞
られてノズル孔33bを構成することによって燃料ガス
を下バーナ36へと噴射供給する。下バーナ36は、円
盤状を呈しており、多数個のガス孔36aが設けられて
いる。また、上バーナ37は、断面が円弧状を呈してお
り、同様に多数個のガス孔37aが設けられている。
【0029】コンロ筐体17には、その底面部に一体に
突設された筒状凸部38内に上述したステム嵌合凹部2
4が形成されている。ステム嵌合凹部24は、開口部側
の大径部24aと、この大径部24aに連続する小径部
24bとからなる段付き凹部として構成されている。コ
ンロ筐体17には、ステム嵌合凹部24の小径部24b
内に第1のOリング39が組み込まれるとともに、大径
部24a内にカラー40を介して第2のOリング41が
組み込まれている。コンロ筐体17には、筒状凸部38
の外周部に筒状のリング押え部材42が組み付けられる
ことによって、第1のOリング39及び第2のOリング
41とをステム嵌合凹部24内に保持している。
【0030】第1のOリング39は、その外径がステム
嵌合凹部24の小径部24bの内径とほぼ等しくかつそ
の内径が小型ガスボンベ2のステム6の外径とほぼ等し
い。第2のOリング41は、その外径がステム嵌合凹部
24の大径部24aの内径とほぼ等しくかつその内径が
小型ガスボンベ2の取付筒部5の外径とほぼ等しい。コ
ンロ筐体17には、後述するようにステム嵌合凹部24
に小型ガスボンベ2が嵌合されるが、第1のOリング3
9によってステム6の外周部をシーリングするとともに
第2のOリング41によって取付筒部5の外周部をシー
リングする。なお、小型ガスボンベ2からは、ステム嵌
合凹部24に嵌合された状態において、ガス流路26を
介してバルブ孔22の小径部22cに液化ガスが流入す
る。
【0031】なお、小型ガスコンロ装置10は、上述し
た構成によってバルブ機構16を構成したが、従来周知
の種々のバルブ機構を備えるようにしてもよい。また、
小型ガスコンロ装置10は、上述した構成のステム嵌合
凹部24によって小型ガスボンベ2のステム6をコンロ
本体部11に装着するようにしたが、かかる構成に限定
されるものでは無い。小型ガスコンロ装置10は、例え
ばステム6が缶本体3から突出されていない小型ガスボ
ンベを用いる場合には、詳細を省略するがコンロ本体部
11側に缶本体3に嵌合するボンベ嵌合凸部が構成され
る。
【0032】小型ガスコンロ装置10には、コンロ本体
部11に対して小型ガスボンベ2が装填された詳細を後
述するボンベ収納容器部材55を簡易に組み付けること
を可能とするクランプ部13が備えられる。クランプ部
13は、コンロ筐体17の底面部にねじ43によって取
り付けられたクランピング部材21によって構成され
る。クランピング部材21は、筒状凸部38の外径とほ
ぼ等しい内径の取付孔を有する略リング状を呈し、その
外周部に全周に亘ってフランジ部21aが形成されてい
る。クランピング部材21には、フランジ部21aの一
部を内側へと折曲してなる3個の係合片44が円周方向
に対して互いに等間隔で形成されている。クランピング
部材21には、後述するように係合片44を介してガス
ボンベ装着部14を構成するボンベ収納容器部材55が
組み付けられる。
【0033】コンロ筐体17には、圧電点火器20が組
み付けられている。圧電点火器20は、詳細を省略する
がケース20a内に作動部材20bが摺動自在に組み込
まれており、この作動部材20bによって圧電素子を作
動して後述する点火プラグ48から火花を発生させる。
圧電点火器20は、図1に示すように作動部材20bの
操作部を操作ダイヤル部材18の配設面と同一側面に位
置するようにしてコンロ筐体17に組み付けられる。
【0034】なお、小型ガスコンロ装置10において
は、作動部材20bを独立して押圧操作することによっ
て圧電点火器20が駆動されるように構成したが、操作
ダイヤル部材18を介して駆動するようにしてもよい。
小型ガスコンロ装置10は、例えば操作ダイヤル部材1
8に作動カムを設け、操作ダイヤル部材18を回転操作
した場合にこの作動カムによって作動部材20bが押圧
されて圧電点火器20が駆動されるように構成される。
【0035】燃焼部12は、受け台部材34と、バーナ
機構19及び4個の五徳部材52等の部材によって構成
されている。燃焼部12は、詳細を後述するように使用
時において受け台部材34に対して五徳部材52が拡げ
られることによってより大きな各被加熱体1が安定した
状態で載置されることを可能とかる。受け台部材34
は、いわゆる汁受けを兼用する部材であり、矩形の底面
部34aの外周部に全周に亘って、一辺の長さが約62
mm、高さが約15mmの外周壁部34bが一体に立ち
上がり形成されてなる。受け台部材34には、底面部3
4aの底面中央部に位置してコンロ筐体17のバーナ取
付筒部23の外径とほぼ等しい内径を有する取付筒部4
5が一体に形成されている。受け台部材34は、この取
付筒部45をバーナ取付筒部23に嵌合してねじ35に
よって固定することによって、上述したようにコンロ筐
体17に取り付けられる。取付筒部45には、コンロ筐
体17に受け台部材34が取り付けられた状態におい
て、図3に示すようにその内部にノズル部材33が臨ま
せられる。取付筒部45には、複数個の空気取入れ口4
5aが設けられており、取り入れた空気とノズル部材3
3から噴射供給された燃料ガスとが混合してバーナへと
供給される用にする。
【0036】受け台部材34には、底面部34aの内面
中央部に位置して、取付筒部45に連通されたガス孔4
6が貫通して設けられている。受け台部材34には、底
面部34aの内面にガス孔46と同心に環状のバーナ取
付部47が一体に形成されている。バーナ取付部47に
は、図3に示すように上述した下バーナ36と上バーナ
37とが取り付けられている。下バーナ36と上バーナ
37とは、受け台部材34に載置された被加熱体1の底
部を集中的に加熱して燃焼効率の向上を図るようにして
いる。
【0037】受け台部材34には、底面部34aを貫通
した点火プラグ48がバーナ取付部47に近接して配置
されている。点火プラグ48は、圧電点火器20と電気
的に接続されており、圧電点火器20が作動されると火
花を発生させてバーナから放出された燃料ガスを燃焼さ
せる。
【0038】受け台部材34には、外周壁部34bの各
コーナ部に位置してそれぞれ五徳取付部49が一体に形
成されている。五徳取付部49は、後述するように五徳
部材52をそれぞれ回転自在に支持する部位であり、高
さ方向の取付孔50を有する筒状を呈している。五徳取
付部49には、取付孔50の底部側にコイルスプリング
51が装着された大径部が形成されている。受け台部材
34には、五徳取付部49を構成する外周壁部34b
に、五徳部材52を位置決めするスリット状の係合凹部
53が形成されている。
【0039】以上のように構成された受け台部材34に
は、各五徳取付部49に五徳部材52が回動自在に組み
付けられる。各五徳部材52は、やや厚みを有する矩形
片を呈して形成されており、一端部の底面に支軸部52
aが一体に突設されてなる。支軸部52aは、その外径
が五徳取付部49の取付孔50の内径とほぼ等しく、底
面に開口する高さ方向のねじ孔52bが設けられてい
る。各五徳部材52は、支軸部52aを取付孔50に嵌
合することによって五徳取付部49に片持ち状態で組み
合わされる。五徳部材52は、底面側から支軸部52a
のねじ孔52bにねじ込まれる取付ねじ54によって五
徳取付部49に取り付けられる。
【0040】五徳部材52は、支軸部52aの中心から
先端部までの長さが約33mmであり、上縁部に複数個
の滑止め凹部52cが形成されている。五徳部材52に
は、上縁部と支軸部52aとに跨って係合凸部52dが
一体に形成されている。係合凸部52dは、その厚みが
受け台部材34の外周壁部34bに形成した係合凹部5
3とほぼ等しい。五徳部材52は、後述するように使用
に際して受け台部材34から外方に回動操作された状態
において、係合凸部52dが係合凹部53と相対係合す
ることによって回動位置に保持される。
【0041】取付ねじ54は、図3に示すようにその頭
部54aが取付孔50の大径部よりやや小径とされてい
る。取付ねじ54は、この頭部54aによって取付孔5
0の大径部に装着されたコイルスプリング51をやや収
縮した状態で保持している。コイルスプリング51は、
後述するように使用に際して各五徳部材52が五徳取付
部49から上方へと引き上げられて回動操作されるが、
畜勢された弾性力によって係合凸部52dを係合凹部5
3に確実に相対係合させるように作用する。
【0042】五徳部材52は、未使用時には図4の鎖線
で示すように受け台部材34の平面内に収納された状態
とされることから、上述したように小型ガスコンロ装置
10の最大外形寸法を約80mmとする。五徳部材52
は、使用時には図4の実線で示すようにそれぞれ回動操
作されて先端部が外周壁部34bから放射状に突出され
た状態とされることから、小型ガスコンロ装置10の最
大外形寸法を約130mmとする。したがって、小型ガ
スコンロ装置10は、各五徳部材52を介して受け台部
材34上により大きな外形の被加熱体1を載置すること
を可能とする。
【0043】五徳部材52は、小型ガスコンロ装置10
を使用するに際して、図5に実線で示した受け台部材3
4の内部に収納した状態から、同図矢印Aで示すように
上方へと持ち上げられる。五徳部材52は、これによっ
て支軸部52aが五徳取付部49内を上方へと移動して
コイルスプリング51に弾性力を畜勢する。五徳部材5
2は、同図矢印Bで示すように支軸部52aを支点とし
て受け台部材34の外側へと回動操作される。五徳部材
52は、同図2点鎖線で示すように受け台部材34の各
コーナ部まで回動されると、係合凸部52dが外周壁部
34bにそれぞれ形成した係合凹部53に対応位置す
る。五徳部材52は、コイルスプリング51の弾性力に
よって同図1点鎖線で示すように係合凸部52dが係合
凹部53に相対係合して矢印Cで示すように下降して受
け台部材34の各コーナ部から突出した状態に保持され
る。
【0044】なお、上述した受け台部材34は、矩形に
形成されたものが用いられたが、かかる形状に限定され
るものでは無いことは勿論である。受け台部材34は、
例えば円形或いは多角形等の適宜の形状を呈するものが
用いられる。受け台部材34には、例えば円形のものが
用いられた場合、五徳取付部49が外周壁部34bの内
面に円周方向に対して等間隔に3箇所乃至複数箇所に形
成され、それぞれに五徳部材52を回動自在に組み合わ
せればよい。
【0045】小型ガスコンロ装置10は、上述したよう
にコンロ本体部11のクランピング部材21と共同して
クランプ部13を構成するボンベ収納容器部材55が備
えられる。ボンベ収納容器部材55は、内部に小型ガス
ボンベ2が収納されてガスボンベ装着部14を構成す
る。ボンベ収納容器部材55は、図1及び図2に示すよ
うにその内部に小型ガスボンベ2を高さ方向に装填する
に足るボンベ収納空間部55aが構成された全体有底筒
状を呈している。ボンベ収納容器部材55は、図2に示
すようにボンベ収納空間部55aに装填された小型ガス
ボンベ2のステム6を上方へと突出させる高さを有して
いる。ボンベ収納容器部材55には、外周壁に収納され
た小型ガスボンベ2を外方に露呈させる複数個の外気取
入れ用の周面開口部55bが形成されている。また、ボ
ンベ収納容器部材55には、底面部にも底面開口部55
c(図6及び図7参照)が形成されている。底面開口部
55cは、小型ガスボンベ2の底板部材4を外方に露呈
させるとともに、後述する設置脚部材57を収納する際
の収納ガイド孔としても作用する。
【0046】ボンベ収納容器部材55には、ボンベ収納
空間部55aの上端開口縁に、上述したクランピング部
材21のフランジ部21aに形成された係合片44に対
応して複数個の係合部56が形成されている。係合部5
6は、開口縁を折曲して形成されてなり、円周方向の長
さが係合片44間に構成される間隙の円周方向の長さよ
りもやや小さくかつその高さがフランジ部21aの高さ
とほぼ等しい凸部として構成されている。係合部56
は、例えば開口縁に突設された凸片部を外側へと折曲す
ることによって形成されてなる。
【0047】ボンベ収納容器部材55には、上述したよ
うに小型ガスボンベ2がそのステム6を上方に位置させ
てボンベ収納空間部55a内に装填される。ボンベ収納
容器部材55は、各係合部56をそれぞれ各係合片44
間に構成された間隙内に相対係合させた状態で押し込み
ながら回転操作される。ボンベ収納容器部材55は、図
3に示すように各係合部56がそれぞれ各係合片44と
相対係合されることによってクランピング部材21、換
言すればコンロ本体部11に組み合わされる。
【0048】ボンベ収納容器部材55は、コンロ本体部
11に組み合わされた状態においてボンベ収納空間部5
5aに収納された小型ガスボンベ2のステム6をステム
嵌合凹部24に嵌合させる。小型ガスボンベ2は、この
嵌合状態において、取付筒部5の外周部が第2のOリン
グ41によってその外周部をシーリングされる。小型ガ
スボンベ2は、この嵌合状態において、ステム6がステ
ム嵌合凹部24の天井面に押圧されて内部に押し込まれ
るとともに、このステム6の外周部が第1のOリング3
9によってシーリングされる。小型ガスボンベ2は、ス
テム6の押込み動作によってバルブ機構7が開放されて
このステム6から燃料ガスを噴出する。燃料ガスは、ガ
ス流路26を介してバルブ孔22の小径部22cに供給
される。
【0049】なお、小型ガスコンロ装置10は、クラン
プ部13及びガスボンベ装着部14が上述した構成に限
定されるものでは無い。クランプ部13は、コンロ筐体
17に対してボンベ収納容器部材55を着脱自在とする
とともに、組み合わせた状態においてこのボンベ収納容
器部材55に収納された小型ガスボンベ2からバルブ孔
22の小径22c内に燃料ガスが供給されるように構成
されればよい。クランプ部13は、例えばクランピング
部材21とボンベ収納容器部材55とをフック機構等に
よって組み合せるようにしてもよい。また、ボンベ収納
容器部材55については、使用する小型ガスボンベ2の
外形仕様に対応して適宜の外形仕様に構成される。
【0050】小型ガスコンロ装置10には、使用状態に
おいて安定した状態での設置を可能とする設置脚部15
が設けられている。設置脚部15は、ボンベ収納容器部
材55の下方部に組み付けられた脚取付部材56と、こ
の脚取付部材56に対して回動自在に支持された3個の
設置脚部材57等の部材によって構成されている。脚取
付部材56は、ボンベ収納容器部材55の外形とほぼ等
しい内径を有する全体略有底筒状を呈して構成されてい
る。脚取付部材56には、その底面部にボンベ収納容器
部材55に設けた底面開口部55cに対応して円形の開
口部56aが形成されている。開口部56aは、後述す
るように未使用時に各設置脚部材57を収納する部位と
ともに、使用時にボンベ収納容器部材55内への外気取
入れ口の作用を奏する。
【0051】脚取付部材56には、その外周部に3個の
設置脚部材57をそれぞれ回動自在に支持する支持ブラ
ケット部58が一体に形成されている。支持ブラケット
部58は、図2に示すように、それぞれ互いに対向する
一対の立壁58a,58bからなる。脚取付部材56
は、立壁58a,58b間に支架した支軸59によって
設置脚部材57の一端部を回動自在に支持する。
【0052】設置脚部材57は、その長さが脚取付部材
56の半径よりもやや短い全体矩形の板状部材からな
り、一端部に支軸59が貫通する軸孔を有する軸受部5
7aが一体に形成されるとともに他端部に下方へと折曲
された設置部57bが一体に形成されている。設置脚部
材57は、小型ガスコンロ装置10の使用時には、図6
に示すように脚取付部材56に対して外側へと回転操作
されて拡げられた状態とされる。設置脚部材57は、こ
の状態において軸受部57aの外周面が脚取付部材56
の外周面に当接して水平状態に保持されるとともに、設
置部57bが脚取付部材56の底面から下方へとやや突
出して位置される。
【0053】設置脚部材57は、小型ガスコンロ装置1
0の未使用時には、図7に示すように脚取付部材56の
内側へと回転操作されて収納された状態とされる。設置
脚部材57は、この状態においてそれぞれ設置部57b
が開口部56aを介して脚取付部材56、換言すればボ
ンベ収納容器部材55の内部に収納される。なお、設置
脚部材57は、ボンベ収納容器部材55内に小型ガスボ
ンベ2が収納されている場合でも、図7に示すように設
置部57bが円弧状を呈する底板部材4によって構成さ
れる空間部内に臨ませられる。
【0054】小型ガスコンロ装置10は、上述した構成
によって使用時の最大外形が約104mmと充分な設置
スペースとされることで燃焼部12に比較的大きくかつ
重量のある被加熱体1を載置した場合においても安定性
が保持される。一方、小型ガスコンロ装置10は、未使
用時には最大外形が約48mmと半分以下の大きさとな
り小型化が図られる。
【0055】小型ガスコンロ装置10においては、上述
したように設置脚部15が、ボンベ収納容器部材55に
対して設置脚部材57を回動自在に支持した脚取付部材
56を取り付けて構成したが、かかる構成に限定される
ものでは無い。設置脚部15は、例えばボンベ収納容器
部材55に脚取付部材56の構成を一体に形成し、この
ボンベ収納容器部材55に対して設置脚部材57を回動
自在に支持して構成してもよい。また、設置脚部材57
については、互いに等間隔に配置された4個或いはさら
に多数個によって構成してもよい。
【0056】以上のように構成された小型ガスコンロ装
置10は、未使用時にコンロ本体部11からガスボンベ
装着部14を構成するボンベ収納容器部材55が取り外
される。小型ガスコンロ装置10は、図4において鎖線
で示すように各五徳部材52が受け台部材34内に収納
された状態とされる。小型ガスコンロ装置10は、各設
置脚部材57がその設置部57bを開口部56aを介し
て脚取付部材56の内部に収納された状態とされる。小
型ガスコンロ装置10は、ボンベ収納容器部材55から
小型ガスボンベ2を取り外した状態とされる。したがっ
て、小型ガスコンロ装置10は、小型化された状態で取
り扱われ、携帯性の向上が図られる。勿論、小型ガスコ
ンロ装置10は、ボンベ収納容器部材55内に小型ガス
ボンベ2を収納した状態のまま取り扱うようにしてもよ
い。また、小型ガスコンロ装置10は、多少高さが大き
くなるが、コンロ本体部11にボンベ収納容器部材55
を組み付けた状態のまま取り扱うようにしてもよい。
【0057】小型ガスコンロ装置10は、使用するに際
してボンベ収納容器部材55内に小型ガスボンベ2が装
填される。小型ガスコンロ装置10は、ボンベ収納容器
部材55がクランピング部材34を介してコンロ筐体1
7に組み合わされる。小型ガスコンロ装置10は、小型
ガスボンベ2のステム6がステム嵌合凹部24内に嵌合
されて押し込まれることにより、バルブ機構7を開放す
る。小型ガスコンロ装置10においては、ガス流路26
からバルブ孔22の小径部22cに燃料ガスが充填され
た状態となっている。
【0058】小型ガスコンロ装置10は、受け台部材3
4に対して各五徳部材52がそれぞれ回動操作されて拡
げられた状態に設定される。小型ガスコンロ装置10
は、脚取付部材56に対して各設置脚部材57がそれぞ
れ回動操作されて拡げられた状態に設定される。小型ガ
スコンロ装置10には、拡げられた五徳部材52上に被
加熱体1が載置されることによって、図1に示したスタ
ンバイ状態とされる。
【0059】小型ガスコンロ装置10は、操作ダイヤル
部材18が図1において時計方向へと回動操作されるこ
とによってバルブ孔22内をスピンドル軸部材27が移
動して小径部27bによるバルブ部22bの閉塞状態を
解除する。小型ガスコンロ装置10は、これによって燃
料ガスが小径部22c及びバルブ部22bを介してガス
流路25へと流入し、バーナ機構19へと供給される。
燃料ガスは、ガス流路25からメッシュ32−ノズル部
材33を介してノズル孔33bから受け台部材34の取
付筒部45内へと噴射供給される。燃料ガスは、取付筒
部45に設けた空気取入れ口45aから取り入れられた
空気と混合されて、下バーナ36及び上バーナ37へと
供給される。
【0060】小型ガスコンロ装置10は、圧電点火器2
0の作動部材20bが押圧操作されることによって点火
プラグ48から火花が発生され、上バーナ37から放出
された燃料ガスを燃焼させる。小型ガスコンロ装置10
は、下バーナ36と上バーナ37とによって五徳部材5
2上に載置された被加熱体1の底面を集中して加熱する
ことにより、大きな熱量の燃料ガスによって被加熱体1
を素早く加熱する。小型ガスコンロ装置10は、このよ
うに被加熱体1を短時間で加熱することで、内部の料理
等の味を充分に引き出すようにする。
【0061】小型ガスコンロ装置10は、使用後は、操
作ダイヤル部材18が図1において時計方向へと回動操
作されることによってスピンドル軸部材27の小径部2
7bによりバルブ部22bを閉塞状態とすることで消火
が行われる。小型ガスコンロ装置10は、各五徳部材5
2が受け台部材34の内部に収納されるように回動操作
される。小型ガスコンロ装置10は、ボンベ収納容器部
材55が回動操作されてクランピング部材34によるク
ランピング状態が解除される。小型ガスコンロ装置10
は、脚取付部材56に対して各設置脚部材57がそれぞ
れ拡げられた状態から収納された状態へと復帰操作され
る。
【0062】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる小型ガスコンロ装置によれば、ガスボンベを収納し
たボンベ収納容器をクランプ部によってコンロ本体部に
組み合わせることによりガスボンベのステムがステム嵌
合部に嵌合されるように構成したことから、未使用時に
おいてはコンロ本体部に対してボンベ収納容器が分離さ
れるされることで小型の収納が可能とされ携帯性の向上
が図られるとともに、使用時にはコンロ本体部に組み合
わされるボンベ収納容器を介して安定した状態での設置
が可能となって使い勝手とともに安全性の向上が図られ
る。
【0063】また、本発明にかかる小型ガスコンロ装置
は、五徳が使用時にはそれぞれその先端部が受け台の外
方へと突出された状態とされるとともに未使用時にはそ
れぞれ受け台の投影平面内に収納された状態とされるこ
とから、未使用時においては小型の収納が可能とされて
携帯性の向上が図られるとともに、使用時には鍋等の比
較的大型の被加熱体を安定した状態で載置することが可
能となって使い勝手とともに安全性の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示した小型ガスコン
ロ装置の使用態様の正面図である。
【図2】同小型ガスコンロ装置におけるコンロ本体部と
ガスボンベ装着部との構成を説明する要部分解側面図で
ある。
【図3】同小型ガスコンロ装置におけるコンロ本体部と
燃焼部との構成を説明する要部縦断面図である。
【図4】同小型ガスコンロ装置における燃焼部に備えら
れる五徳部材の開閉操作の説明図である。
【図5】同五徳部材の支持構造を説明する要部縦断面図
である。
【図6】同小型ガスコンロ装置における設置脚部の構成
を説明する要部縦断面図であり、設置脚部材を拡げた使
用態様を示す。
【図7】同小型ガスコンロ装置における設置脚部の構成
を説明する要部縦断面図であり、設置脚部材を収納した
未使用態様を示す。
【符号の説明】
1 被加熱体、2 小型ガスボンベ、6 ステム、7
バルブ機構、10 小型ガスコンロ装置、11 コンロ
本体部、12 燃焼部、13 クランプ部、14 ガス
ボンベ装着部、15 設置脚部、16 バルブ機構、1
7 コンロ筐体、18 操作ダイヤル部材、19 バー
ナ機構、20 圧電点火器、21 クランピング部材、
22 バルブ孔、24 ステム嵌合凹部、25 ガス流
路、26ガス流路、27 スピンドル軸部材、34 受
け台部材、44 係合片、49五徳取付部、52 五徳
部材、53 係合凹部、55 ボンベ収納容器部材、5
6 脚取付部材、57 設置脚部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーナと点火プラグとが配置されるとと
    もに被加熱体が載置される五徳が設けられた受け台を備
    える燃焼部と、 上記バーナに燃料ガスを供給するバルブ機構とこのバル
    ブ機構を開閉動作する操作部材と上記点火プラグを作動
    する圧電点火器とが設けられ、上部に上記受け台を支持
    するとともに下部に容器クランプ部と上記バルブ機構に
    連通するステム嵌合部とが設けられたコンロ本体部と、 開口部側にステムを位置させてガスボンベを収納するボ
    ンベ収納空間部が構成されるとともに上記開口部側に上
    記容器クランプ部と相対係合される係合部が設けられた
    ボンベ収納容器を備えるボンベ装着部とから構成され、 上記ボンベ収納空間部に上記ガスボンベを収納した上記
    ボンベ収納容器を、上記容器クランプ部と係合部とを相
    対係合することによって上記コンロ本体部の下部に組み
    合わせることにより、上記ガスボンベのステムが上記ス
    テム嵌合部に嵌合されることを特徴とする小型ガスコン
    ロ装置。
  2. 【請求項2】 上記受け台には、外周壁の内面にそれぞ
    れ上記五徳の一端部を回動自在に支持する複数個の支持
    部が設けられ、 上記五徳は、使用時にはそれぞれその先端部が上記受け
    台の外方へと突出された状態に回動操作されるととも
    に、未使用時にはそれぞれ上記受け台の投影平面内に収
    納された状態に回動操作されることを特徴とする請求項
    1に記載の小型ガスコンロ装置。
  3. 【請求項3】 上記ボンベ装着部には、上記ボンベ収納
    容器の下部に一端部を回動自在に支持された複数個の設
    置脚を備える設置脚部が備えられ、 上記設置脚は、使用時にはそれぞれその先端部が上記ボ
    ンベ収納容器の外方へと突出された状態に回動操作され
    るとともに、未使用時にはそれぞれ上記ボンベ収納容器
    の投影平面内に収納された状態に回動操作されることを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載の小型ガスコン
    ロ装置。
  4. 【請求項4】 バーナと点火プラグとが配置されるとと
    もに、外周壁の内面にそれぞれ五徳の一端部を回動自在
    に支持する複数個の支持部が設けられた受け台を備える
    燃焼部と、 上記バーナに燃料ガスを供給するバルブ機構と、このバ
    ルブ機構を開閉動作させる操作部材と、上記点火プラグ
    を作動する圧電点火器とが設けられたコンロ本体部とを
    備え、 上記五徳は、使用時にはそれぞれその先端部が上記受け
    台の外方へと突出された状態に回動操作されるととも
    に、未使用時にはそれぞれ上記受け台の投影平面内に収
    納された状態に回動操作されることを特徴とする小型ガ
    スコンロ装置。
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