JP2000046195A - 密封装置 - Google Patents
密封装置Info
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Abstract
の位置の入れ替わりを防ぎ、シール性や信頼性並びに寿
命等を向上させることを可能とする密封装置を提供す
る。 【解決手段】 カット部を有するシールリングを隣接さ
せて複数備えた密封装置において、隣り合う第1及び第
2バックアップリング3,4(シールリング)のカット
部3a,4aのカット面の方向を異ならせる。
Description
シールリングを隣接させて複数備えた密封装置に関す
る。
作用する装置の駆動力伝達部等において、ハウジングの
軸孔内周面と該軸孔に挿通される軸の外周面との間の環
状隙間からの密封流体の漏れを防止するために密封装置
が備えられている。
構成を説明する断面構成説明図である。図6において、
ハウジング101の軸孔101aと軸102は同軸的に
配置されており、軸102は目的に合わせて停止/回転
動/揺動/往復動等の動作がなされる。
の環状溝102bが設けられ、大気側Tから密封流体の
封入されている密封側Mに向けて、第1バックアップリ
ング103、第2バックアップリング104、ゴム状弾
性体によるOリング105が備えられている。
104は、Oリング105が密封流体の圧力Pを受けた
時にハウジング101の軸孔101aと軸102の外周
面102aの間の環状隙間106へとはみ出してしまう
ことを防止している。
ング105を介して圧力を受けた場合に大きく弾性変形
(環状隙間106へのはみ出し)してしまわず、且つ摺
動抵抗の小さな材料(例えばPTFE等のフッ素系樹脂
材料)が選択されている。
溝102bへの装着性と、圧力が加わった際に拡径して
軸孔101aに密接するために、バイアスカット103
a,104aによる割りが入っている。
a,104aをラジアル方向(図6におけるV1−V1
矢視)より見た状態を示し、図7(b)はバイアスカッ
ト103aをスラスト方向(図7(a)におけるV2−
V2矢視)より見た状態を示している。
によって割りが容易に閉じることから、バックアップリ
ングの周方向に対して略直交する面を端面とするストレ
ートカットと共に製造工程も簡単なことから一般的に採
用されている。
て、第1のバックアップリング103は環状溝102b
の壁面に直接当接することから剛性を必要とし、第2の
バックアップリング104はOリング105の傷つきを
防止するために柔らかさが求められることより、第1の
バックアップリング103を第2のバックアップリング
104よりも硬く設定することが行なわれている。
2の動作(回転動、揺動、往復動あるいは振動等)と圧
力PによるOリング105の押圧動作等が関係し、第1
のバックアップリング103と第2のバックアップリン
グ104との位置が入れ替わるという現象が発生するこ
とがある。
した際にバイアスカット103a,104aが開き、隣
接する他のバックアップリングの端部同志が交差して位
置を入れ替えてしまうというものである。
ックアップリングの変形による密封装置としてのシール
性の低下や、硬い第1のバックアップリング103がO
リング105と接触して損傷させる虞(図8の領域R1
部)があり、信頼性や寿命の低下につながることが懸念
されていた。
めになされたもので、その目的とするところは、カット
部を有する複数のバックアップリングの位置の入れ替わ
りを防ぎ、密封装置のシール性や信頼性並びに寿命等を
向上させることを可能とする密封装置を提供することに
ある。
に本発明にあっては、カット部を有するシールリングを
隣接させて複数備えた密封装置において、隣り合うシー
ルリングのカット部のカット面の方向を異ならせたこと
を特徴とする。
ト部のカット面の方向が異なることから、カット部同志
が近接した場合において、カット部が交差してシールリ
ングの位置を入れ替えてしまうことが防止される。
ル処理を施すことも好適である。
を傷つけたり、カット部自体のエッジがこぼれた場合に
異物となり、当接面にかみ込んで損傷や摩耗を発生させ
ることが防止できる。
発明を適用した第1の実施の形態における密封装置1の
構成を説明する図である。図1においては、密封装置1
が軸102に設けた溝102bに嵌め込まれ、2対向面
としてのハウジング101の軸孔101aと軸102の
外周面102aの間の環状隙間106をシールしている
状態を説明する要部断面図(軸方向に切断した図)であ
る。
01aと軸102は同軸的に配置されており、軸102
は目的に合わせて停止/回転動/揺動/往復動等の動作
がなされる。
の環状溝102bが設けられ、大気側Tから密封流体の
封入されている密封側Mに向けて、シールリングとして
の第1バックアップリング3と第2バックアップリング
4、ゴム状弾性体によるOリング5が備えられている。
は、Oリング5が密封流体の圧力Pを受けた時にハウジ
ング101の軸孔101aと軸102の外周面102a
の間の環状隙間106へとはみ出してしまうことを防止
している。
ング5を介して圧力を受けた場合に大きく弾性変形(環
状隙間106へのはみ出し)してしまわず、且つ摺動抵
抗の小さな材料(例えばPTFE等のフッ素系樹脂材
料)が選択されている。
溝102bへの装着性と、圧力が加わった際に拡径して
軸孔101aに密接するために断面略矩形状であり、カ
ット部としての「割り」、即ち、各バックアップリング
の周方向に対して傾いたバイアスカット3a,4aが形
成されている。
プリング3,4をバイアスカット3a,4aが見えるラ
ジアル方向(図1におけるV3−V3矢視)より示した
状態を示し、図2(b)は第1バックアップリング3の
バイアスカット3aをスラスト方向(図2(a)におけ
るV4−V4矢視)より見た状態、図2(c)は第2バ
ックアップリング4のバイアスカット4aをスラスト方
向(図2(a)におけるV4−V4矢視)より見た状態
を示している。
ップリング3,4を独立させて示した斜視図である。
のバイアスカット3aは、矢印A1で示されるスラスト
方向に対して平行となるカット面を有し、第2のバック
アップリング4のバイアスカット4aは、矢印A2で示
されるラジアル方向に対して平行となるカット面を有し
ていることから、それぞれのカット面の方向が異なり、
軸102の動作によってカット部同志が近接した場合に
おいても、カット部が交差してシールリングの位置を入
れ替えてしまうことが防止される。
バックアップリング4にラジアル方向に対して平行とな
るカット面を備えたことは、圧力PによりOリング5が
押圧された際にカット面が倣い、バックアップリング4
におけるはみ出しを防止させる効果を得るためである。
平面とすることで直刃のカッター等や機械加工により簡
単に形成することが可能となるが、波形刃のカッターや
成形加工によって波形状の切断面とすることも可能であ
る。
プリング3を第2のバックアップリング4よりも硬く設
定して耐圧性向上を図ることができる。
におけるバックアップリング13,4を示す。図4は第
1の実施の形態の図2に対応するもので、図4(a),
(b),(c)の関係は図2と同じである。
クアップリング13をバックアップリング4の隣に配置
させた状態である。
ップリング4と同様にラジアル方向に対して平行となる
カット面のバイアスカット13aを有しているが、この
バイアスカット13aは、バックアップリング4のバイ
アスカット4aのカット面とは反対方向に傾斜するカッ
ト面を有するものである。
ックアップリング4の組み合わせによっても、それぞれ
のカット面の方向が異なり、軸102の動作によってカ
ット部同志が近接した場合においても、カット部が交差
してシールリングの位置を入れ替えてしまうことが防止
される。
におけるバックアップリング23,24を示す。図5
(a),(b)は、バックアップリング23,24の一
部を切断し、カット部23a,24aを露出させてい
る。
ップリング同士は、使用において周方向に相対回転する
ことになり、カット部がエッジ状であると相手側バック
アップリングを傷つけたり、カット部自体のエッジがこ
ぼれた場合に異物となり、当接面にかみ込んで損傷や摩
耗を発生させることが確認された。
面側のエッジ23b,23c,24b,24cにアール
付けを行なうことで、隣接したバックアップリング同士
の損傷を低減することができた。
となったエッジ23dにアール付けを行なうことによ
り、エッジのこぼれを防止することができた。
に、本発明を適用した密封装置によると、カット部を有
する複数のシールリングの位置の入れ替わりを防ぎ、密
封装置のシール性や信頼性並びに寿命等を向上させるこ
とが可能となる。
理を施すことにより、隣接するバックアップリングを傷
つけたり、カット部自体のエッジがこぼれた場合に異物
となり、当接面にかみ込んで損傷や摩耗を発生させるこ
とが防止できる。
構成説明図。
図。
斜視説明図。
図。
図。
図。
Claims (2)
- 【請求項1】 カット部を有するシールリングを隣接さ
せて複数備えた密封装置において、 隣り合うシールリングのカット部のカット面の方向を異
ならせたことを特徴とする密封装置。 - 【請求項2】 前記シールリングのカット部の先端にア
ール処理を施すことを特徴とする請求項1に記載の密封
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22866298A JP4106753B2 (ja) | 1998-07-29 | 1998-07-29 | 密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22866298A JP4106753B2 (ja) | 1998-07-29 | 1998-07-29 | 密封装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000046195A true JP2000046195A (ja) | 2000-02-18 |
JP4106753B2 JP4106753B2 (ja) | 2008-06-25 |
Family
ID=16879856
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22866298A Expired - Fee Related JP4106753B2 (ja) | 1998-07-29 | 1998-07-29 | 密封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4106753B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1998
- 1998-07-29 JP JP22866298A patent/JP4106753B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
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---|---|
JP4106753B2 (ja) | 2008-06-25 |
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