JP2000044417A - 鉄イオン含有殺菌液 - Google Patents

鉄イオン含有殺菌液

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JP2000044417A JP10219269A JP21926998A JP2000044417A JP 2000044417 A JP2000044417 A JP 2000044417A JP 10219269 A JP10219269 A JP 10219269A JP 21926998 A JP21926998 A JP 21926998A JP 2000044417 A JP2000044417 A JP 2000044417A
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    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

Abstract

(57)【要約】 【課題】病原菌は依然として人類の脅威となっている
が、生体に親和性を有する、すなわち生体にとって、必
須の構成成分である金属イオンおよび食品添加物に使用
されているような化合物からなる、人や地球にやさし
く、病原菌には峻烈な効果を示す、芽胞をも視野にいれ
た実用性の高い殺菌剤の開発が医療関係者および食品関
係業界において課題となっていた。 【解決手段】(III) 価の鉄イオン並びにソルビン酸、
安息香酸およびパラオキシ安息香酸エステルの少なくと
も1種または2種以上を含有した殺菌液、(III)価の鉄
イオンおよびL−アスコルビン酸並びにソルビン酸、安
息香酸およびパラオキシ安息香酸エステルの少なくとも
1種または2種以上を含有した殺菌液および(III) 価
の鉄イオン、ソルビン酸、安息香酸およびL−アスコル
ビン酸を含有した殺菌液を提供することによって、安全
性が高く、主要な病原菌に対しては短時間で殺菌できる
ことができるようになった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手や傷口の消毒を
始めとして、家具、器具、物品の消毒、調理前の生鮮食
品の消毒に至るまで、幅広く使用し得る、(III)価の鉄
イオン(Fe3+)およびソルビン酸、安息香酸、パラオ
キシ安息香酸エステルの少なくとも1種または2種以上
を含有した殺菌液、並びに(III)価の鉄イオン(F
3+)、L−アスコルビン酸およびソルビン酸、安息香
酸、パラオキシ安息香酸エステルの少なくとも1種また
は2種以上を含有した殺菌液、に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最先進国である米国の進んだ道路網、通
信網、多額の予算、多数の防疫センター(Center of Di
sease Control,CDC)職員、進んだ医療にも関わら
ず、大腸菌O−157が発見されて以来16年を経た現
在でも、なお年間2万人を越える患者を出し、200人
に上る死者が出ている。日本においても、1996年に
多数の集団感染を引き起こしたが、このO−157は、
僅かの菌数で感染が成立し、環境中の何処でも生存可能
な「超微生物」であるという学者もいる程、未だ制圧に
は程遠いのが現状であり、それに加えて多剤耐性のブド
ウ球菌(MRSA)や結核菌の横行になすすべもないの
は周知の事実である。
【0003】ましてや、発展途上国においては、相も変
わらず赤痢やコレラなどの経口伝染病が跋扈し、結核な
どの呼吸器伝染病も蔓延している。現在、世界の結核の
患者数は2000万人で、その多くはアフリカなどの発
展途上国ではあるが、毎年800万人が新たに発症し、
年間の死亡者数は300万人を越えているといわれてい
る。これらの事実は、感染症に対する無知や公衆衛生の
低さもさることながら、一つには人間側に瞬時に殺菌し
得て、かつ安全度の高い消毒薬を持ち合わせていないこ
とにも、その原因があるといえる。
【0004】現在、日常汎用されている消毒法および殺
菌法のうち、熱、放射線などを用いる物理的方法以外の
化学的方法として、アルコール類、フェノール類、ハロ
ゲン化合物、4級アンモニウム塩、ビグアナイド系薬
剤、アルデヒド類、などが実用化されている。しかし、
殺菌効果が高く、安全かつ低毒性であり、安定性および
保存性に優れ、しかも安価であるなどの条件を満足させ
るものはない。例えば、商品名をヒビテンというビグア
ナイド系薬剤は、ベストセラーの優れた消毒薬ではある
が、芽胞には無効である。また、一部の菌には耐性株が
認められており、それが院内感染の原因になっているこ
とが知られている。抗生物質の例をみるまでもなく、菌
体に違和感を有する化学合成品に対しては、それを無効
にする酵素の産生または代替酵素の産生によって、必ず
や耐性株が出現し、それが人類の脅威となって再び姿を
現している。
【0005】ある種の金属イオンが、一定濃度以上で殺
菌作用を有していることは、既に知られていて、水銀製
剤などに応用されてきた。しかし、水銀は生体に全く不
必要な重金属で、しかも猛毒であるため、上述のような
各種消毒薬の開発にともない、消毒薬の地位を譲り、そ
れ以来金属イオンを利用した消毒薬はほとんど返りみら
れていない。最近、金属元素が生体の必須物質として認
識され、かっては毒薬や錬金術として発展してきたうえ
に、近年の環境汚染物質としての暗いイメージは払拭さ
れ、積極的に私たちの健康を守る重要な因子の一つと考
えられるようになり、米国のスーパーマーケットなどで
は、食料品と一緒に色々なミネラル類や、それらを配合
した錠剤が所狭しと並べられている。
【0006】各種金属イオンについて、金属イオン濃度
の上限を1000ppmとし、且つ最も高い効果を示す
濃度に設定し、その殺菌作用を主要な病原菌について試
験した。試験の方法は、供試菌の懸濁液(1×109cel
ls/生理食塩液−ml)を金属イオン溶液に2重量%添
加して、菌との接触時間を60分とした後、処理液の1
0μlを採取して、培地に植菌し、それぞれの菌の最適
環境で培養を行い、菌の生育状態を観察した。その結
果、芽胞菌を除いて、同じような結果を示した。グラム
陽性菌の代表としてブドウ球菌の中からメチシリン耐性
黄色ブドウ球菌(methicillin resistant Staphylococcu
s aureus,MRSA) を、グラム陰性菌の代表として大
腸菌の中から大腸菌O−157(Escherichia coli O-15
7)を、選んで試験を行った。その試験結果を表1に示し
た。表1からわかるように、(II)価の銅イオン(C
2+)および(III)価の鉄イオン(Fe3+)に殺菌作用
が認められた。菌の生育状態は、菌が何らの障害なく通
常通り生育したものを++、ダメージを受けて生育がや
や不良のものを+、ダメージを受けて生育不良のものを
±、生育せず死滅したものを−とした。
【0007】
【表1】
【0008】次に、(III)価の鉄イオン(Fe3+)の殺
菌作用について、その濃度と菌との接触時間との関係を
みると、表2に示すように400ppm以上で徐々に効
果を示し、1000ppmでは菌との接触時間が5分で
殺菌効果を示すことがわかった。菌の生育状態は、表1
の場合と同じ評価によった。
【0009】
【表2】
【0010】一方、食品添加物として保存料に認められ
ている、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、安息香酸、
安息香酸ナトリウム、などの殺菌作用について、濃度を
1000ppmとし、菌との接触時間を5〜120分と
した後、処理液の10μlを採取して、培地に植菌し、
それぞれの菌の最適環境で培養を行い、菌の生育状態を
観察した。メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)
および大腸菌O−157についての試験結果は表3に示
したように、短時間での殺菌作用はなく、接触時間を3
0〜60分として、漸く静菌作用または殺菌作用を示す
に過ぎない。菌の生育状態は、菌が何らの障害なく通常
通り生育したものを++、ダメージを受けて生育がやや
不良のものを+、ダメージを受けて生育不良のものを
±、殺菌作用よりも静菌作用の色合いが濃いものを
(−)、生育せず死滅したものを−とした。
【0011】
【表3】
【0012】
【発明が解決しようとする課題】病原菌は依然として人
類の脅威となっているが、生体に親和性を有する、すな
わち生体にとって、必須の構成成分である金属イオンお
よび食品添加物に使用されているような化合物からな
る、人や地球にやさしく、病原菌には峻烈な効果を示
す、芽胞をも視野にいれた実用性の高い殺菌剤の開発が
医療関係者および食品関係業界において課題となってい
た。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者は、生体には不
必要で有害な重金属は除外して、各種金属イオンの水溶
性化合物をでき得る限り入手して、その殺菌効果につい
て検討した結果、鉄イオン含有殺菌液を提供するにいた
った。すなわち、(III)価の鉄イオン(Fe3+)並びに
ソルビン酸、安息香酸およびパラオキシ安息香酸エステ
ルの少なくとも1種または2種以上を含有したことを特
徴とする殺菌液であって、(III)価の鉄イオン(F
3+)の濃度が500乃至1500ppmであることが
好ましく、またソルビン酸、安息香酸およびパラオキシ
安息香酸エステルの少なくとも1種または2種以上の濃
度が200乃至2000ppmであることが好ましい。
【0014】本発明の第二は、(III)価の鉄イオン(F
3+)およびL−アスコルビン酸並びにソルビン酸、安
息香酸およびパラオキシ安息香酸エステルの少なくとも
1種または2種以上を含有したことを特徴とする殺菌液
であって、(III)価の鉄イオン(Fe3+)の濃度が50
0乃至1500ppmであることが好ましく、またL−
アスコルビン酸の濃度が500乃至2000ppmであ
ることが好ましく、且つソルビン酸、安息香酸およびパ
ラオキシ安息香酸エステルの少なくとも1種または2種
以上の濃度が200乃至2000ppmであることが好
ましい。
【0015】本発明の第三は、(III)価の鉄イオン(F
3+)、ソルビン酸、安息香酸およびL−アスコルビン
酸を含有したことを特徴とする殺菌液であって、(III)
価の鉄イオン(Fe3+)の濃度が500乃至1500p
pmであることが好ましく、またソルビン酸および安息
香酸の濃度が200乃至2000ppmであることが好
ましく、且つL−アスコルビン酸の濃度が500乃至2
000ppmであることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明にいう(III)価の鉄イオン
(Fe3+)とは、溶液中でFe3+が存在することをい
い、例えば、塩化第二鉄、塩化第二鉄・六水和物、硝酸
第二鉄・六水和物、硝酸第二鉄・九水和物、硫酸第二鉄
・n水和物、リン酸第二鉄・n水和物、クエン酸第二鉄
・n水和物、などを水に溶解することによって得られ
る。
【0017】本発明にいうソルビン酸とは、ソルビン酸
のみならずソルビン酸塩を含むものであって、ソルビン
酸塩としては、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸ナトリ
ウム、などを例示することができる。
【0018】本発明にいう安息香酸とは、安息香酸のみ
ならず安息香酸塩を含むものであって、安息香酸塩とし
ては、安息香酸カリウム、安息香酸ナトリウム、安息香
酸カルシウム、安息香酸アンモニウム、安息香酸亜鉛、
などを例示することができる。
【0019】本発明にいうパラオキシ安息香酸エステル
とは、パラオキシ安息香酸とアルコール類とのエステル
であって、p−オキシ安息香酸メチル、p−オキシ安息
香酸エチル、p−オキシ安息香酸ブチル、p−オキシ安
息香酸プロピル、などを例示することができる。
【0020】本発明にいう病原菌とは、細菌やウイルス
などの病気の原因になる微生物をいい、腸管感染症、呼
吸器感染症、尿路感染症など各種感染症の原因菌であ
る、サルモネラ菌(Salmonella spp.) 、赤痢菌(Shigell
a spp.) 、腸炎ビブリオ(Vibrio parahaemolyticus) 、
コレラ菌(Vibrio choreae)、大腸菌O−157(Escheri
chia coli O-157)、カンピロバクター(Campylobacter j
ejuni)、偽膜性大腸炎菌(Clostridium difficile) 、ウ
ェルシュ菌(Clostridium perfringens) 、エルシニア腸
炎菌(Yersinia enterocolitica) 、ピロリ菌(Helicobac
ter pylori) 、アメーバ赤痢菌(Entemoeba histolytic
a) 、セレウス菌(Bacillusu cereus)、ブドウ球菌(Stap
hilococcus spp.) 、ボツリヌス菌(Clostridium botuli
num) 、インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)、
肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)、クラミデア肺炎
菌(Chlamidia pneumoniae)、レジオネラ肺炎菌(Legione
lla pneumoniae) 、ブランハメラ菌(Branhamella catar
rhalis) 、結核菌(Mycobacterium tuberculosis)、マイ
コプラズマ(Mycoplasma pneumoniae) 、A型溶連菌(Sto
reptcoccus pyogenes)、ジフテリア菌(Corynebacterium
diphtheriae) 、百日咳菌(Bordetella pertussis)、オ
ーム病菌(Chramidia psittaci)、緑膿菌(Pseudomonas a
erginosa) 、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(methicill
in resistant Staphylococcus aureus,MRSA) 、大
腸菌(Escherichia coli)、肺炎捍菌(Klebsiella pneumo
niae) 、エンテロバクター(Enterobacter spp.) 、プロ
テウス(Proteus spp.)、アシネトバクター(Acinetobact
er spp.)、腸球菌(Enterococcus faecalis) 、ブドウ球
菌(Staphylococcus saprophyticus)、B型溶連菌(Store
ptcoccus agalactiae)など、を例示することができる。
【0021】本発明にいう消毒とは、病原菌を死滅させ
ることをいい、非病原性微生物の残存を問題にしていな
い。これに対し殺菌とは、病原性の微生物のみでなく、
あるゆる微生物を全部殺すことを意味する。従って、消
毒薬とは、消毒を化学物質により行う場合に、その化学
物質を消毒薬という。
【0022】本発明の鉄イオン含有殺菌液の作用機序に
関しては、いまだ充分に解明はされていないが、以下の
ように考えられる。すなわち、鉄は総ての生物にとって
必須物質であり、食物中の鉄は(III)価の鉄イオンがア
ミノ酸やペプチドと結合した錯体である無機鉄化合物
か、または動物蛋白と結合したヘム鉄、植物蛋白と結合
した非ヘム鉄の形として存在し、身体の中では200種
類に及ぶ各種酵素と結合し、生命活動を支えている。ま
た、ヘモグロビンの主成分としてO2 運搬を担ってい
る。このように(III)価の鉄は活性型で、生体への影響
力は(II)価の鉄よりはるかに大きく、また酸化力も強
い。高等生物における鉄イオンは司令の元で、予め定ま
った酵素との秩序ある結合を行うが、単細胞生物におい
ては、上記の強化剤などにより、一段と浸透作用が高ま
り、外部から細胞内に急速に侵入し、充満したFe3+
オンはもはや規律を亡くして、雪崩をうって酵素、蛋白
に結合し、細菌にとっては、これだけで致命傷となり得
る。さらに、追い打ちをかけるかのように、その強い酸
化力により、細胞壁などを極めて短時間で破壊するもの
と思われる。
【0023】本発明の鉄イオン含有殺菌液には、(II)価
の銅イオン(Cu2+)、(II)価の亜鉛イオン(Z
2+)、あるいは雲母を原料とした各種の金属イオンを
含有する抽出液、各種の植物由来の抗菌物質、すなわち
フィトンチッドと呼ばれている物質で主として植物の精
油成分がこれに当たり、例えばティトリーオイル、ティ
モール、ショーノウ、クローブ、カモミール、ユーカ
リ、オレガノなどの精油、各種のミネラルを含有した植
物抽出液、各種の界面活性剤、などを微量添加すること
によって、その殺菌力を高めることができる。
【0024】
【実施例】本発明の鉄イオン含有殺菌液は、(III)価の
鉄からなる化合物を水に溶解し、次いで安息香酸または
安息香酸塩の水溶液を調製する。また、ソルビン酸また
はソルビン酸塩を水に溶解し、ソルビン酸の水溶液を調
製する。一方、L−アスコルビン酸を水に溶解し、L−
アスコルビン酸の水溶液を調製する。殺菌液の組成に応
じこれらの水溶液を混合し、鉄イオン含有殺菌液を製造
する。次に本発明の詳細を実施例に基づいて説明する
が、本発明の趣旨はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0025】(実施例1)(III)価の鉄イオン(F
3+)として塩化第二鉄・六水和物(FeCl3 ・6H
2 O)について、ブドウ球菌の中からメチシリン耐性黄
色ブドウ球菌(MRSA)を、大腸菌の中から大腸菌O
−157を選び、(III)価の鉄イオン(Fe3+)濃度を
500ppmから2000ppmとし、ソルビン酸また
は安息香酸を100ppmから2500ppmまでの濃
度とし、菌との接触時間を10秒から5分とした後、そ
の殺菌作用を試験した。試験の方法は、供試菌の懸濁液
(1×109cells/生理食塩液−ml)を鉄イオン含有
殺菌液に2重量%添加して、菌との接触時間を所定の時
間とした後、処理液の10μlを採取して、培地に植菌
し、それぞれの菌の最適環境で培養を行い、菌の生育状
態を観察した。その結果は、表4および表5に示したよ
うに、(III)価の鉄イオン(Fe3+)濃度1000pp
mおよびソルビン酸濃度1000ppmの混合液では、
MRSAも大腸菌O−157も僅か10秒の接触時間で
死滅した。同等の殺菌効果は、ソルビン酸カリウム、安
息香酸、安息香酸ナトリウムによっても得られた。菌の
生育状態は、菌が何らの障害なく通常通り生育したもの
を++、ダメージを受けて生育がやや不良のものを+、
ダメージを受けて生育不良のものを±、生育せず死滅し
たものを−とした。
【0026】
【表4】
【0027】
【表5】
【0028】(実施例2)(III)価の鉄イオン(F
3+)として塩化第二鉄・六水和物について、実施例1
と同じくメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA) と
大腸菌O−157とを選び、(III)価の鉄イオン(Fe
3+)濃度を1000ppmとし、ソルビン酸および安息
香酸をそれぞれ50ppmから500ppmまでの濃度
とし、菌との接触時間を10秒から5分とした後、その
殺菌作用を試験した。試験の方法は、実施例1と同様に
行い、菌の生育状態を観察した。その結果は、表6に示
したように、(III)価の鉄イオン(Fe3+)濃度が50
0ppm以上、好ましくは500〜1500ppm、ソ
ルビン酸および安息香酸は、単独または併用で合計20
0ppm以上、好ましくは200〜2000ppm、を
含有させることによって、優れた殺菌効果を示すことが
明らかになった。
【0029】
【表6】
【0030】(比較例1)実施例1の塩化第二鉄・六水
和物の代わりに、(II)価の鉄イオン(Fe2+)として塩
化第一鉄および硫酸第一鉄・七水和物を用いて、メチシ
リン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA) と大腸菌O−15
7とを選び、(II)価の鉄イオン(Fe2+)濃度を100
0ppmとし、ソルビン酸および安息香酸の濃度をそれ
ぞれ1000ppmとし、菌との接触時間を10〜30
分とした後、その殺菌作用を試験した。試験の方法は、
実施例1と同様に行い、菌の生育状態を観察した。その
結果は、表7に示したように、(II)価の鉄イオン(Fe
2+)濃度が1000ppmでは、ソルビン酸または安息
香酸を添加しても、接触時間が20分以内では、MRS
Aも大腸菌O−157も死滅することはなかった。
【0031】
【表7】
【0032】(比較例2)従来から汎用されてきた代表
的な消毒液である、石炭酸、過酸化水素水、グルコン酸
クロロヘキシジン5%含有ヒビテン(C2230ClN10
・2C6 127)溶液について、実施例1と同様の方
法で、殺菌作用を試験した。その結果は、表8に示した
ように、30000ppmという高濃度であっても、菌
との接触時間が10秒では殺菌効果を示さなかった。
【0033】
【表8】
【0034】(実施例3)塩化第二鉄・六水和物のFe
3+としての濃度2000ppmの水溶液を調製し、次に
ソルビン酸カリウムの2000ppmの水溶液をつく
り、これらの水溶液1リットルずつを混合して、2リッ
トルの鉄イオン含有殺菌液を調製した。従って、この溶
液には、Fe3+およびソルビン酸カリウムが、各々10
00ppm含有されている。この2リットルの溶液に、
大腸菌O−157を多数付着させた貝割れ大根を浸し、
1分間放置後、貝割れ大根と使用後の殺菌液から大腸菌
O−157の検出を試みたが、菌の検出はできなかっ
た。
【0035】(実施例4)硫酸第二鉄〔Fe(SO4
2 ・nH2 O)〕5gと安息香酸ナトリウム1gとを水
1リットルに溶解し(Fe3+≒1000ppm、安息香
酸ナトリウム=1000ppm)、鉄イオン含有殺菌液
を調製した。この殺菌液で手を10秒間、充分に洗っ
て、その後手の細菌検査を実施したが、バシルス属(Ba
cillus)の芽胞以外は検出できなかった。
【0036】(実施例5)塩化第二鉄・六水和物および
ソルビン酸カリウムの鉄イオン含有殺菌液並びに塩化第
二鉄・六水和物および安息香酸ナトリウムの鉄イオン含
有殺菌液にL−アスコルビン酸を添加し、バシルス属
(Bacillus)の芽胞50種およびクロストリジュウム属
(Clostridiumu)芽胞50種について、芽胞が死滅する
時間を試験した。このとき、併せて界面活性剤の影響に
ついても調べた。ここで、A液は塩化第二鉄をFe3+
して1000ppmおよびソルビン酸カリウム500p
pmを含有した液、B液は塩化第二鉄をFe3+として1
000ppmおよび安息香酸ナトリウム500ppmを
含有した液、C液は塩化第二鉄をFe3+として1000
ppm、ソルビン酸カリウム500ppmおよびアスコ
ルビン酸1000ppmを含有した液、D液は塩化第二
鉄をFe3+として1000ppm、安息香酸ナトリウム
500ppmおよびアスコルビン酸1000ppmを含
有した液、E液は塩化第二鉄をFe3+として1000p
pm、ソルビン酸カリウム500ppm、アスコルビン
酸1000ppmおよびラウリル硫酸ナトリウム100
ppmを含有した液、F液は塩化第二鉄をFe3+として
1000ppm、ソルビン酸カリウム500ppm、ア
スコルビン酸1000ppmおよびディトリーオイル5
0ppmを含有した液、である。その結果は、表9に示
したようにL−アスコルビン酸を添加しない殺菌液で
は、菌との接触時間が120分でも、芽胞の死滅は50
%をこえることはなかった。しかし、L−アスコルビン
酸を添加した殺菌液では、菌との接触時間が5分でも死
滅にいたる芽胞が存在し、120分の接触では92〜9
8%の芽胞が死滅し、これに界面活性剤を少量添加する
と、僅か1分の接触時間でも死滅する菌があり、120
分の接触では、全部の芽胞が死滅した。一方、従来から
使用されている、ヒビテン溶液では120分の接触時間
でも死滅する芽胞はなく、過酸化水素水では20〜24
%の芽胞が死滅するに過ぎなかった。
【0037】
【表9】
【0038】(実施例6)塩化第二鉄(FeCl3 )の
Fe3+としての濃度2400ppmの水溶液、L−アス
コルビン酸の濃度3000ppmの水溶液およびソルビ
ン酸の濃度600ppmの水溶液をつくり、これらの水
溶液3種を等量ずつ混合して、鉄イオン含有殺菌液を調
製し、この殺菌液1リットルにラウリル酸ナトリウム
0.1gを添加した。この液で、食べ残しが付着し一昼
夜放置した食器皿を通常通りさっと洗った所、中性洗剤
なしで、汚れもよく落ち、しかもその皿からは細菌は検
出されなかった。
【0039】(実施例7)塩化第二鉄・六水和物のFe
3+としての濃度3000ppmの水溶液、L−アスコル
ビン酸の濃度2400ppmの水溶液およびソルビン酸
カリウムの濃度1500ppmの水溶液をつくり、これ
らの水溶液3種を等量ずつ混合した鉄イオン含有殺菌液
に、腐敗過程の豚肉の切片を1分間浸した後、滅菌ガー
ゼで液をよく拭き取り、寒天培地に付着させた。28℃
と37℃でそれぞれ培養した所、いずれの培地にも菌は
生育せず、豚肉に無数に増殖していた腐敗菌は、僅か1
分間ですべて死滅したことが証明された。
【0040】(実施例8)硝酸第二鉄・九水和物〔Fe
(NO3 3 ・9H2 O)〕のFe3+としての濃度30
00ppmの水溶液、L−アスコルビン酸の濃度300
0ppmの水溶液および安息香酸ナトリウムの濃度90
0ppmの水溶液をつくり、これらの水溶液3種を等量
ずつ混合した鉄イオン含有殺菌液を調製した。次いで、
この殺菌液を試験管20本に10mlずつ注入した。バ
シルス属(Bacillus)やクロストリディウム属(Clostr
idiumu)の芽胞を多数含有している乾燥した土壌および
砂を20ヶ所から採取して、それらの0.2gずつを上
記試験管の殺菌液に添加した。120分間放置し、その
後使用した殺菌液から細菌の検出を試みたが、その内1
9本から通常の細菌はおろか、バシルス属(Bacillus)
やクロストリディウム属(Clostridiumu)の芽胞を検出
しなかった。しかし、残りの1本からは使用した殺菌液
1ml当たり、12個の芽胞の存在が確認された。
【0041】消毒液または殺菌液の強さは、製造直後の
ものが一番強く、日数を経るに従い、徐々に下落してい
くのが一般的である。しかし、本発明の鉄イオン含有殺
菌液はL−アスコルビン酸を添加することにより、図1
に示すように、製造時より数カ月後に最も強力になり、
そのまま長期間にわたり、安定した殺菌力を保持する。
また、色調も無色透明感のある溶液へと変化していく。
【0042】
【発明の効果】本発明の鉄イオン含有殺菌液は、人体の
構成要素である(III)価の鉄イオンおよび食品添加物と
して承認されている化合物を成分としているので、安全
性が高く、手や傷口の消毒を始め、家具、器具、物品の
消毒、調理前の生鮮食品の消毒に至るまで、幅広く使用
することができる。また、主要な病原菌、例えばMRS
A、大腸菌O−157など、に対しては、菌との接触時
間が10秒程度で殺菌することができ、芽胞に対しても
120分の接触時間で90%以上の菌を殺菌することが
できる。しかも、その効力は長期にわたり安定であると
いう、従来の消毒液にはない幾多の特長を有しており、
使用に便利な殺菌液である。
【図面の簡単な説明】
【図1】殺菌力の変化の比較
【符号の説明】
1.本発明の鉄イオン含有殺菌液の殺菌力の変化 2.従来の消毒液の殺菌力の変化
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 37/40 A01N 37/40 43/08 43/08 H

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(III)価の鉄イオン(Fe3+)並びにソル
    ビン酸、安息香酸およびパラオキシ安息香酸エステルの
    少なくとも1種または2種以上を含有したことを特徴と
    する殺菌液。
  2. 【請求項2】(III)価の鉄イオン(Fe3+)およびL−
    アスコルビン酸並びにソルビン酸、安息香酸およびパラ
    オキシ安息香酸エステルの少なくとも1種または2種以
    上を含有したことを特徴とする殺菌液。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の(III)価の鉄イ
    オン(Fe3+)の濃度が500乃至1500ppmであ
    ることを特徴とする殺菌液。
  4. 【請求項4】請求項2に記載のL−アスコルビン酸の濃
    度が500乃至2000ppmであることを特徴とする
    殺菌液。
  5. 【請求項5】請求項1または2に記載のソルビン酸、安
    息香酸およびパラオキシ安息香酸エステルの少なくとも
    1種または2種以上の濃度が200乃至2000ppm
    であることを特徴とする殺菌液。
  6. 【請求項6】(III)価の鉄イオン(Fe3+)、ソルビン
    酸、安息香酸およびL−アスコルビン酸を含有したこと
    を特徴とする殺菌液。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の、(III)価の鉄イオン
    (Fe3+)の濃度が500乃至1500ppm、ソルビ
    ン酸および安息香酸の濃度が200乃至2000pp
    m、L−アスコルビン酸の濃度が500乃至2000p
    pmであることを特徴とする殺菌液。
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