JP2000043516A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP2000043516A
JP2000043516A JP10215562A JP21556298A JP2000043516A JP 2000043516 A JP2000043516 A JP 2000043516A JP 10215562 A JP10215562 A JP 10215562A JP 21556298 A JP21556298 A JP 21556298A JP 2000043516 A JP2000043516 A JP 2000043516A
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JP
Japan
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bead
tire
width
point
maximum width
Prior art date
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JP10215562A
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English (en)
Inventor
Akio Miyori
明男 見寄
Hiroyuki Kurosawa
弘之 黒澤
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 横積みによるタイヤ変形によって生じるビー
ド巾の減少を効果的に抑制でき、リム組みした際のエア
ーシール性を向上しうる。 【解決手段】 加硫金型内において、空気入りタイヤの
ビードベースラインBLからのサイドウォール部3の最
大巾点高さhは、ビードベースラインBLからのトレッ
ド部2の赤道点高さHの0.45倍以下、かつビードヒ
ール点4P、4P間のビード巾CLは、最大巾点M、M
間の最大巾TLの0.85倍以上としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤを横置き状
態で積重ねて保管する際のビード巾の減少を抑制し、リ
ムとの間のエアーシール性を改善する空気入りタイヤに
関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】工場
から出荷された自動車用の空気入りタイヤは、通常、倉
庫等の占有面積をできるだけ小さくするために、横置き
状態で積重ねて(横積みして)保管されている。
【0003】しかし、横積みによる保管では、図2に示
すように、積上げられたタイヤt1の重量が、順次下方
側のタイヤt2のサイドウォール部tsに加算されて負
荷されるため、サイドウォール部tsがタイヤ軸方向内
側に変形し、ビード巾の減少を招く。その結果、タイヤ
をリム組みする際、ゴムのクリープ現象によってタイヤ
が元の形状にすぐに復元することができなくなり、リム
とのエアーシール性が損なわれるという問題が発生す
る。
【0004】そこで、本発明者らは、前記サイドウォー
ル部tsの変形が、上方側のタイヤt1と接するサイド
ウォール部tsの接触点Aからビード部Bに至る円弧状
部分Rの、前記接触点Aを略中心とした回転方向の変形
と見なすことができることに着目し研究を行った。
【0005】その結果、図3にモデル化して示すよう
に、ビード部Bからのタイヤの最大巾点Mの位置が高い
円弧状部分R1は、低い円弧状部分R2に比して、タイ
ヤ軸方向に等しい撓みδを受けた場合、ビード部Bのタ
イヤ軸方向の変化量aが大であり、又この変化量aは、
円弧状部分Rの曲率が大きい(曲りの度合いが大きい)
ほど大きくなることがわかった。そして、タイヤ製造時
の加硫金型内におけるタイヤの輪郭形状において、前記
最大巾点Mの位置を低くしかつ円弧状部分Rの曲率を小
さくすることによって、横積み変形によるビード巾の減
少を、タイヤの内部構造を変更することなく効果的に抑
制しうることを見出し得た。
【0006】すなわち本発明の目的は、横積み変形によ
って生じるビード巾の減少を、タイヤの内部構造を変更
することなく効果的に抑制でき、リム組みした際のエア
ーシール性を改善しうる空気入りタイヤを提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、トレッド部の外面を形成するトレッド成
形面部からサイドウォール部の外面を形成するサイドウ
ォール成形面部をへてビード部の外面を形成するビード
成形面部に至るタイヤ成形面を有する加硫金型内で加硫
成形された空気入りタイヤであって、加硫金型内におい
て、ビードヒール点を通るビードベースラインからサイ
ドウォール部の最大巾点までの最大巾点高さhは、前記
ビードベースラインからトレッド部の赤道点までの赤道
点高さHの0.45倍以下、かつ前記ビードヒール点間
のビード巾CLは前記最大巾点間の最大巾TLの0.8
5倍以上としたことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例とともに説明する。図1は、加硫成形された空気入
りタイヤ1の加硫金型20内での状態Y1を示す子午断
面図であり、この状態Y1において、タイヤ外表面Sは
加硫金型20のタイヤ成形面23と密に接している。
【0009】本例では、空気入りタイヤ1が乗用車用ラ
ジアルタイヤである場合を例示しており、空気入りタイ
ヤ1は、トレッド部2と、その両端からタイヤ半径方向
内方にのびる一対のサイドウォール部3と、各サイドウ
ォール部3の内方端に位置するビード部4とを具える。
又空気入りタイヤ1には、前記ビード部4、4間にカー
カス6が架け渡されるとともに、このカーカス6の外側
かつトレッド部2の内方に配されるベルト層7によって
トレッド部2が補強される。
【0010】前記カーカス6は、前記トレッド部2から
サイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5の
廻りをタイヤ軸方向の内側から外側に折返して係止され
る1枚以上のカーカスプライ6aから形成される。この
カーカスプライ6aは、タイヤ赤道COに対して70〜
90°の角度で配列するカーカスコードを有し、カーカ
スコードとしては、ナイロン、ポリエステル、レーヨ
ン、芳香族ポリアミド等の有機繊維コード、及びスチー
ル等の金属繊維コードが採用される。本例では、カーカ
ス6が、有機繊維コードをタイヤ赤道COに対して略9
0°の角度で配列した1枚のカーカスプライ6aで形成
される場合を例示している。
【0011】前記ベルト層7は、本例では、ベルトコー
ドをタイヤ赤道COに対して30°以下の角度で配列し
た2枚以上、本例では2枚のベルトプライ7a、bから
なり、各ベルトコードがプライ間で互いに交差するよう
に向きを違えて重置している。ベルトコードには、スチ
ールコードが好適であるが、必要に応じてナイロン、ポ
リエステル、レーヨン、芳香族ポリアミド等の有機繊維
コードも用いうる。なお、必要に応じてベルト層7のリ
フティングを防止するためのバンド層(図示しない)
を、ベルト層7の外側に設けても良く、このときバンド
層は、ナイロン等の低モジュラスの有機繊維コードを、
タイヤ赤道COとほぼ平行に螺旋巻きした連続プライで
形成し、少なくともベルト層7の外端部を被覆する。
【0012】又空気入りタイヤ1は、加硫金型20内で
の状態Y1におけるタイヤ外表面Sの輪郭形状におい
て、前記ビード部4のビードヒール点4Pを通るビード
ベースラインBLから前記サイドウォール部3の最大巾
点Mまでの最大巾点高さhは、前記ビードベースライン
BLからトレッド部2の赤道点2Pまでの赤道点高さH
の0.45倍以下であり、又前記ビードヒール点4P、
4P間のビード巾CL(加硫金型のクリップ巾に相当す
る)は、前記最大巾点M、M間の最大巾TLの0.85
倍以上としている。
【0013】なお、前記「ビードヒール点4P」は、ビ
ード部4のビード底面の延長線とビード外側面の延長と
の交点を意味し、又「赤道点2P」はトレッド面におけ
るタイヤ赤道CO上の点を意味する。
【0014】ここで、加硫金型20内での状態Y1にお
ける輪郭形状を規制する理由は、以下の如くである。す
なわち、タイヤ1が加硫金型20から取外された状態Y
2(図1に一点鎖線で示す)においては、サイドウォー
ル部3は、前記タイヤの横積みによる変形と略同様に、
前記最大巾点Mより上方の位置Qを中心として回転方向
に変化する。このとき状態Y2でのビード巾CL1は、
前記ビード巾CLの66〜100%程度となる。しかし
ながら、この変形の際、少なくとも最大巾点Mからビー
ドヒール点4Pまでの輪郭形状は、略一定に維持され、
従って、加硫金型20内での状態Y1における輪郭形状
を前述の如く規制することによって、横積みによる変形
量aの小さいタイヤを形成することができるのである。
【0015】すなわち、前記最大巾点高さhを、0.4
5×H以下に減じることにより、下膨れの輪郭形状とな
り、前記図3で示した如く、タイヤ軸方向に撓みδを受
けた時のビード部4の変化量aが減少する。又前記最大
巾点高さhの減少に伴い、前記接触点Aの高さ即ち円弧
状部分R自体の長さが小さくなるため、実際の変化量a
もさらに減少される。
【0016】また前記ビード巾CLを、0.85×TL
以上に高めることによって、円弧状部分Rの曲率が小さ
くなるなど、前記撓みδによる変化量aへの影響が少な
くなり、その結果、前記最大巾点高さhの減少と相俟っ
て、横積み変形によるビード巾の減少を効果的に抑制し
うる。
【0017】なお加硫金型20から取外された状態Y2
では、最大巾点Mは正確には、半径方向外方(上方に)
にやや移行するが、前記円弧状部分Rの輪郭形状が略一
定に保たれるため、前記効果は発揮される。
【0018】ここで、最大巾点高さhが0.45×Hよ
り大、及びビード巾CLが0.85×TLより小の時に
は、ビード巾の減少の抑制効果が充分に達成されない。
従って、好ましくは、最大巾点高さhは、0.40×H
以下、及びクリップ巾CLは0.90×TL以上であ
る。
【0019】なお前記最大巾点高さhの下限値は、ビー
ド部4(ビードエーペックスを含む)の形状と剛性を保
持する観点から0.20×H以上が好ましい。
【0020】又サイドウォール部3に最大巾点Mを有す
るため、前記クリップ巾CLの上限値は、1.0×TL
以下であるが、ビード部4(ビードエーペックスを含
む)の形状と剛性を保持する観点から0.95×TL以
下が好ましい。
【0021】次に、加硫金型20のタイヤ成形面23
は、前記トレッド部2の外面(トレッド面)を形成する
トレッド成形面部23Aと、サイドウォール部3の外面
を形成するサイドウォール成形面部23Bと、ビード部
4の外面を形成するビード成形面部23Cとからなり、
図1の如く、前記空気入りタイヤ1のタイヤ外側面Sの
輪郭形状と等しい輪郭形状をなす。
【0022】即ちタイヤ成形面23も同様に、ビードベ
ースラインBLからサイドウォール成形面部23Bの最
大巾点M’までの最大巾点高さh’は、ビードベースラ
インBLからトレッド成形面部23Aの赤道点2P’ま
での赤道点高さH’の0.45倍以下であって、かつビ
ードヒール点4P’、4P’間のクリップ巾CL’は、
前記最大巾点M’、M’間の最大巾TL’の0.85倍
以上としている。
【0023】なお、本願の空気入りタイヤは、乗用車用
に限定されることなく、重荷重用、小型トラック用、或
いは自動二輪車用など自動車用の種々の目的のタイヤに
適用でき、又カーカスとしてラジアル構造の他バイアス
構造も採用しうる。
【0024】
【実施例】図1に示す構造をなすタイヤを、表1の仕様
に基づき試作するとともに、試供タイヤの3本を横置き
状態で積重ねた時の最下段のタイヤにおけるビード巾の
減少量を測定した。
【0025】
【表1】
【0026】従来例ではビード巾の減少が13.1%で
あったものが、実施例では10.1%まで抑制できるの
が確認できた。
【0027】
【発明の効果】本発明は叙上の如く構成しているため、
横積みによるタイヤ変形によって生じるビード巾の減少
を、タイヤの内部構造を変更することなく効果的に抑制
でき、リム組みした際のエアーシール性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気入りタイヤの一実施例を示す断面
図である。
【図2】従来タイヤの問題点を説明する線図である。
【図3】本願の作用効果を説明する線図である。
【符号の説明】 1 空気入りタイヤ 2 トレッド部 2P 赤道点 3 サイドウォール部 4 ビード部 4P ビードヒール点 20 加硫金型 23 タイヤ成形面 23A トレッド成形面部 23B サイドウォール成形面部 23C ビード成形面部 BL ビードベースライン M 最大巾点

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド部の外面を形成するトレッド成形
    面部からサイドウォール部の外面を形成するサイドウォ
    ール成形面部をへてビード部の外面を形成するビード成
    形面部に至るタイヤ成形面を有する加硫金型内で加硫成
    形された空気入りタイヤであって、 加硫金型内において、ビードヒール点を通るビードベー
    スラインからサイドウォール部の最大巾点までの最大巾
    点高さhは、前記ビードベースラインからトレッド部の
    赤道点までの赤道点高さHの0.45倍以下、かつ前記
    ビードヒール点間のビード巾CLは、前記最大巾点間の
    最大巾TLの0.85倍以上としたことを特徴とする空
    気入りタイヤ。
JP10215562A 1998-07-30 1998-07-30 空気入りタイヤ Pending JP2000043516A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018127199A (ja) * 2017-02-08 2018-08-16 住友ゴム工業株式会社 重荷重用タイヤ、及び重荷重用タイヤの製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018127199A (ja) * 2017-02-08 2018-08-16 住友ゴム工業株式会社 重荷重用タイヤ、及び重荷重用タイヤの製造方法
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