JP2000043494A - 熱転写用マークシート及びその製造方法 - Google Patents

熱転写用マークシート及びその製造方法

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JP2000043494A
JP2000043494A JP10230203A JP23020398A JP2000043494A JP 2000043494 A JP2000043494 A JP 2000043494A JP 10230203 A JP10230203 A JP 10230203A JP 23020398 A JP23020398 A JP 23020398A JP 2000043494 A JP2000043494 A JP 2000043494A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被転写物が濃色であっても負けることなく鮮
明に図柄を転写できると共に、転写後の接着力も十分で
あって、しかも、しなやかさや伸びにも対応でき通気性
にも富む図柄を容易に転写することが可能な熱転写用マ
ークシートを提供すること。 【解決手段】 被転写物の表面に図柄を熱転写するため
のマークシート100であって、図柄が離型度の重い離
型紙10上にカラーコピー機により複写されたトナー層
20により形成されていると共に、当該トナー層20上
には第一接着剤層30と第二接着剤層40とが重層に形
成されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、布、紙、プラスチ
ック、ウレタン、鉄板、ガラス、木材等の被転写物の表
面に、キャラクター、絵、文字、写真等の図柄を熱転写
するためのマークシートに関し、更に詳細にはこれら図
柄をカラーコピー機により複写して形成したマークシー
ト及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、日常色々な材料の表面には、
付加価値をあげるために何らかの、絵や文字などの図柄
が付されている。これらの図柄は、従来より様々な方法
で形成されているが、その方法と長所及び短所をあげれ
ば、以下のようになる。
【0003】先ず、一般的な方法としては、インクを調
合して布や紙等に直接印刷する方法や刺繍を施す方法、
或いは布と接着フィルムが一対となったシートを切断し
て熱接着する方法、さらには、版を使用して離型紙に図
柄を印刷し裏面に接着剤を付して熱接着可能としたマー
クシートにより熱転写する方法などがある。
【0004】これらの方法は、いずれも安価であるとい
う優れた長所を有する一方で、量産型であって、こまわ
りがきかず、単品処理には不向きであると言った短所を
有している。そこで案出されたのが、カラーコピー機を
使って複写された図柄を布や紙等の被転写物に熱転写す
る方法であり、以下にその具体例を示す。
【0005】基本的な方法としては、図8に示すよう
に、離型紙上にウレタン接着剤層を形成した用紙をカラ
ーコピー機に通して、ウレタン接着剤層上にトナー層に
よる任意の図柄を複写したマークシートを使用する方法
があり、このマークシートをアイロン等により加熱圧着
することにより被転写物に図柄を熱転写する方法があ
る。
【0006】この方法によれば、任意の図柄を1枚ずつ
コピーに通して図柄を複写し、被転写物に熱転写する方
法である為、少ロットでも対応でき版がいらず、グラデ
イションマークも可能であり、さらに、工程が少なく技
術がいらないため、受注から製品までの時間が短く短納
期であり、加えて、カラーコピー機のトナーと接着剤が
混合されるため熱転写された図柄が薄くて柔らかいとい
う長所を有する。
【0007】しかしながら、この方法によれば、カラー
コピー機に用紙を通した際に、ウレタン接着剤層の融点
(100℃)がコピー機のローラー部の温度170℃〜
190℃より低いために、ウレタン接着剤層が溶融して
ローラー部に付着しコピー機を破損させるといった重大
な欠点を有している。また、熱転写時にウレタン接着剤
がトナー層を通り過ぎて表面に現れ転写された図柄が滲
むばかりか、被転写物が黒色などの濃色であると負けて
図柄が濁るため白色などの淡色の被転写物にしか利用で
きない。さらに、ウレタン接着剤層上にトナー層を複写
するため、図8に示したように必要以外の部分にもウレ
タン接着剤が付着することとなり、これを布、紙等に熱
転写すると不要な接着剤も転写されてその商品価値が落
ちるといった問題も有している。
【0008】これらの問題を解決する方法として、図9
に示すように、離型紙を直接カラーコピー機に通して離
型紙上にトナー層による任意の図柄を複写し、このトナ
ー層上に当該トナー層の外周に接着剤等が乗らないよう
な版下を使用して、白インク層とパウダー接着剤を形成
したマークシートを使用する方法があり、このマークシ
ートをアイロン等により加熱圧着することにより被転写
物に図柄を熱転写する方法がある。
【0009】この方法によれば、離型紙のみをカラーコ
ピー機に通すため、コピー機の内部で不具合が発生せ
ず、また、版を使用して白インク層やパウダー接着剤を
形成するため、余分な接着剤等が付着することがなく熱
転写した際の商品価値が維持されると言う長所の他、見
本作りの少ロットに適するとともに、グラデエイション
マークも可能であり、工程が少なく短納期であるという
長所も備えている。
【0010】しかしながら、白インク層を形成する際
に、版を起こす必要があるため、コストアップにつなが
ると共に、版の位置合わせに手間どり不良率も多いとい
う欠点も有している。また、白インク層の上にパウダー
接着剤を乗せて乾燥機中に通し、パウダーを固着させる
際にトナー層が溶けて白インク層に混じって濁り、図柄
の鮮明度が悪くなるとうい欠点の他、パウダー接着剤を
均一に散布するのは困難であるばかりか、その厚みが通
常100〜150μとなって必要以上の厚みとなるた
め、熱転写された図柄の厚みが厚くなると言った欠点も
有している。
【0011】そこで、これとは別の方法として、図10
に示すように、図9における白インク層とパウダー接着
剤とを一体化した白色着色接着剤層を有するマークシー
トを用いる方法があり、このマークシートをアイロン等
により加熱圧着することにより被転写物に図柄を熱転写
する方法がある。
【0012】この方法によれば、図9に示した従来例の
効果に加え、白色着色接着剤層により被転写物が濃色で
あっても負けることなく図柄を鮮明に転写することがで
きるという優れた効果を奏する。
【0013】ここで、接着剤を白色に着色するには着色
剤と接着剤と混同する必要があるが、着色剤と接着剤と
混合するとその接着力は低下する。従って、白色着色接
着剤の接着力を従来と同様に維持するには白色着色接着
剤層を厚く(例えば、120〜150μ)する必要があ
る。
【0014】ところが、白色着色接着剤層を厚くする
と、転写後にゴワゴワするとか通気性がない等の新たな
問題が生じるのである。さらにまた、白色着色接着剤層
の1層のみであるため、接着剤が多すぎるとトナー層に
白色着色剤が入り込み、図柄が濁るという問題も残され
ていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】この様に、カラーコピ
ー機を使って複写された図柄を布や紙等の被転写物に熱
転写するには従来から種々の方法が採られてきたが、何
れの方法も、転写された図柄が不鮮明である、被転写物
が濃色の場合には負けてしまう、接着力に劣る、転写後
にゴワゴワするとか通気性がない等の問題点を有してい
た。
【0016】本発明は以上のような実状に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、被転写物が濃
色であっても負けることなく鮮明に図柄を転写できると
共に、転写後の接着力も十分であって、しかも、しなや
かさや伸びにも対応でき通気性にも富む図柄を容易に転
写することが可能なマークシート及びその製造方法を提
供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
するために本発明が採った手段は、実施例で使用する符
号を付して説明すると、請求項1の発明にあっては、
「被転写物Mの表面に図柄を熱転写するためのマークシ
ート100であって、図柄が離型度の重い離型紙10上
にカラーコピー機により複写されたトナー層20により
形成されていると共に、当該トナー層20上には第一接
着剤層30と第二接着剤層40とが重層に形成されてい
ることを特徴とする熱転写用マークシート100」であ
る。
【0018】つまり、この請求項1の発明によれば、接
着剤を第一接着剤層30と第二接着剤層40との二層構
造としたことにより、熱転写の加熱時にトナー層20の
トナーが第二接着剤層40へ浸透するのを第一接着剤層
30で防止しているため、被転写物Mへの接着力が維持
されており、図10に示したような構造では、トナーの
浸透を防止するために接着剤層を厚くせざるを得なかっ
た従来例と比較して、接着剤層を薄くすることが可能と
なり、熱転写されたトナー層(図柄)20がしなやかさ
や伸びにも十分対応でき通気性に富むものとなるのであ
る。
【0019】また、より鮮明な転写図柄を得るために請
求項2の発明が採った手段は、「第一接着剤層30は、
白色塗料と接着剤とを20:1の割合で混合して形成さ
れ、第二接着剤層40は、白色塗料と接着剤とを1:5
0の割合で混合して形成されていることを特徴とする請
求項1記載の熱転写用マークシート100」である。
【0020】つまり、この請求項2の発明によれば、白
色塗料を多めに混合した第一接着剤層30により、被転
写物Mが黒色などの濃色であっても図柄を鮮明にさせる
ことが可能であると共に、白色塗料を僅かに混ぜた第二
接着剤層40により、十分な接着力を保持させることが
可能となるのである。
【0021】ここで、第一接着剤層は、第二接着剤層と
の接着力を得るためには必要であるが、白色塗料を多く
混合すると分離してしまうため、その混合比は20:1
が最適である。一方、第二接着剤層は、第一接着剤層を
介して接着剤がトナー層に抜け出て図柄が不鮮明となる
のを防止するために、接着効果が失われない程度の白色
塗料を僅かに混合しているのであり、その混合比は1:
50が最適である。
【0022】さらに、このマークシート100の製造方
法として請求項3の発明が採った手段は、「被転写物M
の表面にカラーコピー機により複写された図柄を熱転写
するためのマークシート100の製造方法であって、離
型度の重い離型紙10に、カラーコピー機により形成さ
れるトナー層20によって図柄を複写し、当該トナー層
20上に、離型度の軽い離型紙31上に形成した白色塗
料と接着剤とを20:1で混合した第一接着剤層30を
熱転写し、次いで、当該第一接着剤層30上に、離型度
の軽い離型紙41上に形成した白色塗料と接着剤とを
1:50で混合した第二接着剤層40を熱転写して形成
することを特徴とするマークシート100の製造方法」
である。
【0023】なお、第一接着剤層30及び第二接着剤層
40の材質は、被転写物Mの材質に応じて適宜変更して
適用できるものであるが、その一例を挙げるならば、被
転写物MがTシャツやトレーナーの如き洗濯を要する物
の場合にはポリウレタン系の接着剤を、紙、ウレタンな
ど洗濯をしない物の場合にはEVAの接着剤を、ウール
布、ポリエステル等の伸びのない布のような物の場合に
はポリアミド系の接着剤を、ABS等のように接着力の
悪い物の場合にはポリオリフエン系の接着剤をと言うよ
うに、その材質を種々変更することにより、布、紙、木
材、プラスチック、ABS、金属など様々な被転写物M
に熱転写することができる。
【0024】また、これら接着剤層30、40の融点も
85℃、100℃、120℃、150℃等と変更するこ
とにより、被転写物Mの材質に適宜適応することがで
き、さらに、白色塗料と接着剤の混合割合も請求項2の
如く20:1或いは1:50に限定されず、被転写物M
の材質や色合いに応じて適宜変更できる物である。な
お、図柄が一色のみの単色で形成されている場合には、
請求項5で対応することが可能である。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面でより具体的に示した実施例に基づいてさらに詳細に
説明するが、これらその代表的なものを示したものであ
り、その要旨を越えない限りにおいて様々な設計変更が
可能である。
【0026】先ず、この熱転写用マークシート100
は、図1に示すような構造となっている。即ち、離型度
の重い離型紙(セパレート紙)10上にカラーコピー機
によるトナー層20を有し、その上層に第一接着剤層3
0と第二接着剤層40が重層された構造となっている。
【0027】以下に、この熱転写用マークシート100
について、その一製造方法を例にとって詳述する。先
ず、図2に示すように、離型度の重い(離型度8)厚さ
64μの離型紙10、本実施例では半透明のセパレート
紙64μ(本州製紙社製、64GSホワイト)を用意
し、これをカラーコピー機に通して、図3に示すような
任意の図柄のトナー層20を前記セパレート紙10上に
固着させる。なお、本実施例では、離型紙10としてセ
パレート紙を使用しているが、このセパレート紙は、離
型加工をする以前の下地の紙の目地が細かいために離型
処理後の表面が平滑に仕上がり、このためコピー機のト
ナーの乗りが良く、図柄を鮮明に複写することができる
のである。
【0028】次に、図4に示すように、離型度の軽い
(離型度3)厚さ64μの離型紙31上に、白色塗料
(本例ではチタンホワイト)と接着剤(本例ではポリウ
レタン)とを20:1の割合で混合した第一接着剤層3
0を厚さ8μに形成したものを、トナー層20上に載置
し、これらを温度125℃、圧力100g/cm2 で3秒
間、加熱圧着してトナー層20上に第一接着剤層30を
積層する。
【0029】次いで、図5に示すように、離型度の軽い
(離型度3)厚さ64μの離型紙41上に、白色塗料
(本例ではチタンホワイト)と接着剤(本例ではポリウ
レタン)とを1:50の割合で混合した第二接着剤層4
0を厚さ8〜10μに形成したものを、前記第一接着剤
層30上に載置し、これらを温度125℃、圧力100
g/cm2 で3秒間、加熱圧着して第一接着剤層30上に
第二接着剤層40を重層する。ここで、圧力を100g
/cm2 としているのは、加熱圧着した際に第一接着剤層
30の接着剤がトナー層20内へ、或いは第二接着剤層
40の接着剤が第二接着剤層40内に侵入しない程度と
する必要があるからである。
【0030】以上の工程により、図1に示した熱転写用
マークシート100が製造できるのであるが、ここで第
一接着剤層30及び第二接着剤層40の製造方法につい
て更に詳述する。即ち、これには、スプレー方式、スプ
レー後スクリーン印刷する方式及びスクリーン印刷方
式、並びにロールコータ方式の4種類の方法がある。
【0031】スプレー方式は、170℃に加熱したヒー
タ板上に離型紙31を密着させ、これに溶剤に溶かした
白色塗料と接着剤との混合液をエアーガンで噴霧するこ
とにより、溶剤を瞬時に蒸発させて離型紙31上に接着
剤層を付着させる方法であり、厚みが5μ、10μ、1
5μ、20μの4種類のものを形成することができる。
【0032】スプレー後スクリーン印刷する方式は、上
記スプレー方式で3μほどの接着剤層を形成して白色塗
料と接着剤とを離型紙に付着させ易くした後、スクリー
ンにて同じ白色塗料と接着剤との混合物を刷り込む方法
であり、この方法は量産性に優れるという効果がある。
【0033】一方、スクリーン印刷方式は、白色塗料と
接着剤との混合物をメッシュ100#位のもので離型紙
31上に刷り込み、これを急激に加熱して溶剤を蒸発さ
せ、離型紙31上に接着剤層を付着させる方法であり、
この方法は量産性に優れるという効果がある。
【0034】なお、第一接着剤層30及び第二接着剤層
40は、白色塗料を混合することなく何れも透明であっ
ても良い。但し、白色を僅かに混ぜ合わせることによ
り、転写された図柄にてかりが出ない、図柄が濃色に負
けない、図柄の鮮明度が増すという優れた効果を奏す
る。
【0035】さて、以上の工程で製造されたマークシー
ト100は、図6及び図7に示す方法でTシャツ等の被
転写物Mに熱転写される。即ち、図6に示すように、こ
のマークシート100をその第二接着剤層40の表面が
被転写物Mの表面側に来るように載置し、これを温度1
25℃、圧力100g/cm2 で3秒間、加熱圧着して、
トナー層20により形成された図柄を被転写物Mに転写
して仮接着し、暫く放置して冷却した後にセパレート紙
10を除去する。
【0036】次に、図7に示すように、離型度8、厚さ
100μであってブラス処理により表面を粗面に加工し
た離型紙50をトナー層20上に載置し、これを温度1
25℃、圧力300g/cm2 で20秒間、加熱圧着し
て、トナー層20により形成された図柄を被転写物Mに
本接着し、暫く放置して冷却した後に離型紙50を除去
する。この離型紙50による本接着によって、トナー層
20による図柄の艶が消され、てかりがなくなり、仕上
がり具合が良くなる。
【0037】以上のように、従来のマークシートによれ
ば転写された図柄の厚みが100μ〜150μであり通
気性が全くなかったものが、本実施例によれば、淡色用
ものであればその厚みが8μ〜10μ、濃色用のもので
あっても15〜20μで仕上がるため、しなやかさや通
気性を得ることができるのである。また、本実施例では
半透明のセパレート紙10を使用しているため、転写さ
れた図柄に応じてはさみ等で自在に切断することができ
ると共に、位置合わせも容易に行うことができるという
効果も奏する。
【0038】なお、本発明の応用例として、離型度の重
い(離型度8)離型紙上に、白以外の例えば赤、青、緑
等の塗料と接着剤との配合比が20:1である第一接着
剤層30を形成し、これを接着剤のみからなる第二接着
剤層40に熱接着してシートを作り、そのシートをカッ
ト機又はハサミにて、例えば会社名又は名前などの文字
に切り抜いて熱接着することにより、会社名、名前など
のマークをその都度版を作っていた従来のマークに置き
換えることができ、また、刺繍機用コンピュータでデー
タテープを作成し刺繍を行っていたマークにも置き換え
ることができる。
【0039】さらにまた、別の応用例では、離型度の重
い離型紙に、カラーコピー機により赤、青、緑、レイン
ボー等の種々の色彩のトナー層20を形成し、次に白色
塗料と接着剤の第一接着剤層30を熱接着して、その上
に接着剤のみによる第二接着剤層40を熱接着して3層
構造とすることにより、いわゆる切りマークとしても使
用することができる。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
被転写物が濃色であっても負けることなく鮮明に図柄を
転写できると共に、転写後の接着力も十分であって、し
かも、しなやかさや伸びにも対応でき通気性にも富む図
柄を容易に転写することができるという優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱転写用マークシートの実施例を
示す側断面図である。
【図2】図1に示した熱転写用マークシートの製造工程
の一部を示す側断面図である。
【図3】図1に示した熱転写用マークシートの製造工程
の一部を示す側断面図である。
【図4】図1に示した熱転写用マークシートの製造工程
の一部を示す側断面図である。
【図5】図1に示した熱転写用マークシートの製造工程
の一部を示す側断面図である。
【図6】図1に示した熱転写用マークシートを被転写物
に熱転写する工程の一部を示す側断面図である。
【図7】図1に示した熱転写用マークシートを被転写物
に熱転写する工程の一部を示す側断面図である。
【図8】従来の熱転写用マークシートの構造を示す側断
面図である。
【図9】別の従来の熱転写用マークシートの構造を示す
側断面図である。
【図10】他の従来の熱転写用マークシートの構造を示
す側断面図である。
【符号の説明】
100 熱転写用マークシート 10 離型紙(セパレート紙) 20 トナー層(図柄) 30 第一接着剤層 31 離型紙 40 第二接着剤層 41 離型紙 50 離型紙 M 被転写物
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月1日(1999.10.
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 熱転写用マークシート及びその製造方
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、布、紙、プラスチ
ック、ウレタン、鉄板、ガラス、木材等の被転写物の表
面に、キャラクター、絵、文字、写真等の図柄を熱転写
するためのマークシートに関し、更に詳細にはこれら図
柄をカラーコピー機により複写して形成したマークシー
ト及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、日常色々な材料の表面には、
付加価値をあげるために何らかの、絵や文字などの図柄
が付されている。これらの図柄は、従来より様々な方法
で形成されているが、その方法と長所及び短所をあげれ
ば、以下のようになる。
【0003】先ず、一般的な方法としては、インクを調
合して布や紙等に直接印刷する方法や刺繍を施す方法、
或いは布と接着フィルムが一対となったシートを切断し
て熱接着する方法、さらには、版を使用して離型紙に図
柄を印刷し裏面に接着剤を付して熱接着可能としたマー
クシートにより熱転写する方法などがある。
【0004】これらの方法は、いずれも安価であるとい
う優れた長所を有する一方で、量産型であって、こまわ
りがきかず、単品処理には不向きであると言った短所を
有している。そこで案出されたのが、カラーコピー機を
使って複写された図柄を布や紙等の被転写物に熱転写す
る方法であり、以下にその具体例を示す。
【0005】基本的な方法としては、図8に示すよう
に、離型紙上にウレタン接着剤層を形成した用紙をカラ
ーコピー機に通して、ウレタン接着剤層上にトナー層に
よる任意の図柄を複写したマークシートを使用する方法
があり、このマークシートをアイロン等により加熱圧着
することにより被転写物に図柄を熱転写する方法があ
る。
【0006】この方法によれば、任意の図柄を1枚ずつ
コピーに通して図柄を複写し、被転写物に熱転写する方
法である為、少ロットでも対応でき版がいらず、グラデ
イションマークも可能であり、さらに、工程が少なく技
術がいらないため、受注から製品までの時間が短く短納
期であり、加えて、カラーコピー機のトナーと接着剤が
混合されるため熱転写された図柄が薄くて柔らかいとい
う長所を有する。
【0007】しかしながら、この方法によれば、カラー
コピー機に用紙を通した際に、ウレタン接着剤層の融点
(100℃)がコピー機のローラー部の温度170℃〜
190℃より低いために、ウレタン接着剤層が溶融して
ローラー部に付着しコピー機を破損させるといった重大
な欠点を有している。また、熱転写時にウレタン接着剤
がトナー層を通り過ぎて表面に現れ転写された図柄が滲
むばかりか、被転写物が黒色などの濃色であると負けて
図柄が濁るため白色などの淡色の被転写物にしか利用で
きない。さらに、ウレタン接着剤層上にトナー層を複写
するため、図8に示したように必要以外の部分にもウレ
タン接着剤が付着することとなり、これを布、紙等に熱
転写すると不要な接着剤も転写されてその商品価値が落
ちるといった問題も有している。
【0008】これらの問題を解決する方法として、図9
に示すように、離型紙を直接カラーコピー機に通して離
型紙上にトナー層による任意の図柄を複写し、このトナ
ー層上に当該トナー層の外周に接着剤等が乗らないよう
な版下を使用して、白インク層とパウダー接着剤を形成
したマークシートを使用する方法があり、このマークシ
ートをアイロン等により加熱圧着することにより被転写
物に図柄を熱転写する方法がある。
【0009】この方法によれば、離型紙のみをカラーコ
ピー機に通すため、コピー機の内部で不具合が発生せ
ず、また、版を使用して白インク層やパウダー接着剤を
形成するため、余分な接着剤等が付着することがなく熱
転写した際の商品価値が維持されると言う長所の他、見
本作りの少ロットに適するとともに、グラデエイション
マークも可能であり、工程が少なく短納期であるという
長所も備えている。
【0010】しかしながら、白インク層を形成する際
に、版を起こす必要があるため、コストアップにつなが
ると共に、版の位置合わせに手間どり不良率も多いとい
う欠点も有している。また、白インク層の上にパウダー
接着剤を乗せて乾燥機中に通し、パウダーを固着させる
際にトナー層が溶けて白インク層に混じって濁り、図柄
の鮮明度が悪くなるとうい欠点の他、パウダー接着剤を
均一に散布するのは困難であるばかりか、その厚みが通
常100〜150μとなって必要以上の厚みとなるた
め、熱転写された図柄の厚みが厚くなると言った欠点も
有している。
【0011】そこで、これとは別の方法として、図10
に示すように、図9における白インク層とパウダー接着
剤とを一体化した白色着色接着剤層を有するマークシー
トを用いる方法があり、このマークシートをアイロン等
により加熱圧着することにより被転写物に図柄を熱転写
する方法がある。
【0012】この方法によれば、図9に示した従来例の
効果に加え、白色着色接着剤層により被転写物が濃色で
あっても負けることなく図柄を鮮明に転写することがで
きるという優れた効果を奏する。
【0013】ここで、接着剤を白色に着色するには着色
剤と接着剤と混同する必要があるが、着色剤と接着剤と
混合するとその接着力は低下する。従って、白色着色接
着剤の接着力を従来と同様に維持するには白色着色接着
剤層を厚く(例えば、120〜150μ)する必要があ
る。
【0014】ところが、白色着色接着剤層を厚くする
と、転写後にゴワゴワするとか通気性がない等の新たな
問題が生じるのである。さらにまた、白色着色接着剤層
の1層のみであるため、接着剤が多すぎるとトナー層に
白色着色剤が入り込み、図柄が濁るという問題も残され
ていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】この様に、カラーコピ
ー機を使って複写された図柄を布や紙等の被転写物に熱
転写するには従来から種々の方法が採られてきたが、何
れの方法も、転写された図柄が不鮮明である、被転写物
が濃色の場合には負けてしまう、接着力に劣る、転写後
にゴワゴワするとか通気性がない等の問題点を有してい
た。
【0016】本発明は以上のような実状に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、被転写物が濃
色であっても負けることなく鮮明に図柄を転写できると
共に、転写後の接着力も十分であって、しかも、しなや
かさや伸びにも対応でき通気性にも富む図柄を容易に転
写することが可能なマークシート及びその製造方法を提
供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
するために本発明が採った手段は、実施例で使用する符
号を付して説明すると、請求項1の発明にあっては、
「被転写物Mの表面に図柄を熱転写するためのマークシ
ート100であって、図柄が離型度の重い離型紙10上
にカラーコピー機により複写されたトナー層20により
形成されていると共に、当該トナー層20上には白色塗
料と接着剤とを20:1の割合で混合した第一接着剤層
30と白色塗料と接着剤とを1:50の割合で混合した
第二接着剤層40とが重層に形成されていることを特徴
とする熱転写用マークシート100」である。
【0018】つまり、この請求項1の発明によれば、接
着剤を第一接着剤層30と第二接着剤層40との二層構
造としたことにより、熱転写の加熱時にトナー層20の
トナーが第二接着剤層40へ浸透するのを第一接着剤層
30で防止しているため、被転写物Mへの接着力が維持
されており、図10に示したような構造では、トナーの
浸透を防止するために接着剤層を厚くせざるを得なかっ
た従来例と比較して、接着剤層を薄くすることが可能と
なり、熱転写されたトナー層(図柄)20がしなやかさ
や伸びにも十分対応でき通気性に富むものとなるのであ
る。
【0019】また、第一接着剤層30は、白色塗料と接
着剤とを20:1の割合で混合して形成され、第二接着
剤層40は、白色塗料と接着剤とを1:50の割合で混
合して形成されているので、第一接着剤層30により、
被転写物Mが黒色などの濃色であっても図柄を鮮明にさ
せることが可能であると共に、第二接着剤層40によ
り、十分な接着力を保持させることが可能となるのであ
る。
【0020】ここで、第一接着剤層は、第二接着剤層と
の接着力を得るためには必要であるが、白色塗料を多く
混合すると分離してしまうため、その混合比は20:1
が最適である。一方、第二接着剤層は、第一接着剤層を
介して接着剤がトナー層に抜け出て図柄が不鮮明となる
のを防止するために、接着効果が失われない程度の白色
塗料を僅かに混合しているのであり、その混合比は1:
50が最適である。
【0021】さらに、このマークシート100の製造方
法として請求項の発明が採った手段は、「被転写物M
の表面にカラーコピー機により複写された図柄を熱転写
するためのマークシート100の製造方法であって、離
型度の重い離型紙10に、カラーコピー機により形成さ
れるトナー層20によって図柄を複写し、当該トナー層
20上に、離型度の軽い離型紙31上に形成した白色塗
料と接着剤とを20:1で混合した第一接着剤層30を
熱転写し、次いで、当該第一接着剤層30上に、離型度
の軽い離型紙41上に形成した白色塗料と接着剤とを
1:50で混合した第二接着剤層40を熱転写して形成
することを特徴とするマークシート100の製造方法」
である。
【0022】なお、第一接着剤層30及び第二接着剤層
40の材質は、被転写物Mの材質に応じて適宜変更して
適用できるものであるが、その一例を挙げるならば、被
転写物MがTシャツやトレーナーの如き洗濯を要する物
の場合にはポリウレタン系の接着剤を、紙、ウレタンな
ど洗濯をしない物の場合にはEVAの接着剤を、ウール
布、ポリエステル等の伸びのない布のような物の場合に
はポリアミド系の接着剤を、ABS等のように接着力の
悪い物の場合にはポリオリフエン系の接着剤をと言うよ
うに、その材質を種々変更することにより、布、紙、木
材、プラスチック、ABS、金属など様々な被転写物M
に熱転写することができる。
【0023】また、これら接着剤層30、40の融点も
85℃、100℃、120℃、150℃等と変更するこ
とにより、被転写物Mの材質に適宜適応することができ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面でより具体的に示した実施例に基づいてさらに詳細に
説明するが、これらその代表的なものを示したものであ
り、その要旨を越えない限りにおいて様々な設計変更が
可能である。
【0025】先ず、この熱転写用マークシート100
は、図1に示すような構造となっている。即ち、離型度
の重い離型紙(セパレート紙)10上にカラーコピー機
によるトナー層20を有し、その上層に第一接着剤層3
0と第二接着剤層40が重層された構造となっている。
【0026】以下に、この熱転写用マークシート100
について、その一製造方法を例にとって詳述する。先
ず、図2に示すように、離型度の重い(離型度8)厚さ
64μの離型紙10、本実施例では半透明のセパレート
紙64μ(本州製紙社製、64GSホワイト)を用意
し、これをカラーコピー機に通して、図3に示すような
任意の図柄のトナー層20を前記セパレート紙10上に
固着させる。なお、本実施例では、離型紙10としてセ
パレート紙を使用しているが、このセパレート紙は、離
型加工をする以前の下地の紙の目地が細かいために離型
処理後の表面が平滑に仕上がり、このためコピー機のト
ナーの乗りが良く、図柄を鮮明に複写することができる
のである。
【0027】次に、図4に示すように、離型度の軽い
(離型度3)厚さ64μの離型紙31上に、白色塗料
(本例ではチタンホワイト)と接着剤(本例ではポリウ
レタン)とを20:1の割合で混合した第一接着剤層3
0を厚さ8μに形成したものを、トナー層20上に載置
し、これらを温度125℃、圧力100g/cm2 で3秒
間、加熱圧着してトナー層20上に第一接着剤層30を
積層する。
【0028】次いで、図5に示すように、離型度の軽い
(離型度3)厚さ64μの離型紙41上に、白色塗料
(本例ではチタンホワイト)と接着剤(本例ではポリウ
レタン)とを1:50の割合で混合した第二接着剤層4
0を厚さ8〜10μに形成したものを、前記第一接着剤
層30上に載置し、これらを温度125℃、圧力100
g/cm2 で3秒間、加熱圧着して第一接着剤層30上に
第二接着剤層40を重層する。ここで、圧力を100g
/cm2 としているのは、加熱圧着した際に第一接着剤層
30の接着剤がトナー層20内へ、或いは第二接着剤層
40の接着剤が第二接着剤層40内に侵入しない程度と
する必要があるからである。
【0029】以上の工程により、図1に示した熱転写用
マークシート100が製造できるのであるが、ここで第
一接着剤層30及び第二接着剤層40の製造方法につい
て更に詳述する。即ち、これには、スプレー方式、スプ
レー後スクリーン印刷する方式及びスクリーン印刷方
式、並びにロールコータ方式の4種類の方法がある。
【0030】スプレー方式は、170℃に加熱したヒー
タ板上に離型紙31を密着させ、これに溶剤に溶かした
白色塗料と接着剤との混合液をエアーガンで噴霧するこ
とにより、溶剤を瞬時に蒸発させて離型紙31上に接着
剤層を付着させる方法であり、厚みが5μ、10μ、1
5μ、20μの4種類のものを形成することができる。
【0031】スプレー後スクリーン印刷する方式は、上
記スプレー方式で3μほどの接着剤層を形成して白色塗
料と接着剤とを離型紙に付着させ易くした後、スクリー
ンにて同じ白色塗料と接着剤との混合物を刷り込む方法
であり、この方法は量産性に優れるという効果がある。
【0032】一方、スクリーン印刷方式は、白色塗料と
接着剤との混合物をメッシュ100#位のもので離型紙
31上に刷り込み、これを急激に加熱して溶剤を蒸発さ
せ、離型紙31上に接着剤層を付着させる方法であり、
この方法は量産性に優れるという効果がある。
【0033】なお、第一接着剤層30及び第二接着剤層
40は、白色塗料を混合することなく何れも透明であっ
ても良い。但し、白色を僅かに混ぜ合わせることによ
り、転写された図柄にてかりが出ない、図柄が濃色に負
けない、図柄の鮮明度が増すという優れた効果を奏す
る。
【0034】さて、以上の工程で製造されたマークシー
ト100は、図6及び図7に示す方法でTシャツ等の被
転写物Mに熱転写される。即ち、図6に示すように、こ
のマークシート100をその第二接着剤層40の表面が
被転写物Mの表面側に来るように載置し、これを温度1
25℃、圧力100g/cm2 で3秒間、加熱圧着して、
トナー層20により形成された図柄を被転写物Mに転写
して仮接着し、暫く放置して冷却した後にセパレート紙
10を除去する。
【0035】次に、図7に示すように、離型度8、厚さ
100μであってブラス処理により表面を粗面に加工し
た離型紙50をトナー層20上に載置し、これを温度1
25℃、圧力300g/cm2 で20秒間、加熱圧着し
て、トナー層20により形成された図柄を被転写物Mに
本接着し、暫く放置して冷却した後に離型紙50を除去
する。この離型紙50による本接着によって、トナー層
20による図柄の艶が消され、てかりがなくなり、仕上
がり具合が良くなる。
【0036】以上のように、従来のマークシートによれ
ば転写された図柄の厚みが100μ〜150μであり通
気性が全くなかったものが、本実施例によれば、淡色用
ものであればその厚みが8μ〜10μ、濃色用のもので
あっても15〜20μで仕上がるため、しなやかさや通
気性を得ることができるのである。また、本実施例では
半透明のセパレート紙10を使用しているため、転写さ
れた図柄に応じてはさみ等で自在に切断することができ
ると共に、位置合わせも容易に行うことができるという
効果も奏する。
【0037】なお、本発明の応用例として、離型度の重
い(離型度8)離型紙上に、白以外の例えば赤、青、緑
等の塗料と接着剤との配合比が20:1である第一接着
剤層30を形成し、これを接着剤のみからなる第二接着
剤層40に熱接着してシートを作り、そのシートをカッ
ト機又はハサミにて、例えば会社名又は名前などの文字
に切り抜いて熱接着することにより、会社名、名前など
のマークをその都度版を作っていた従来のマークに置き
換えることができ、また、刺繍機用コンピュータでデー
タテープを作成し刺繍を行っていたマークにも置き換え
ることができる。
【0038】さらにまた、別の応用例では、離型度の重
い離型紙に、カラーコピー機により赤、青、緑、レイン
ボー等の種々の色彩のトナー層20を形成し、次に白色
塗料と接着剤の第一接着剤層30を熱接着して、その上
に接着剤のみによる第二接着剤層40を熱接着して3層
構造とすることにより、いわゆる切りマークとしても使
用することができる。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
被転写物が濃色であっても負けることなく鮮明に図柄を
転写できると共に、転写後の接着力も十分であって、し
かも、しなやかさや伸びにも対応でき通気性にも富む図
柄を容易に転写することができるという優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱転写用マークシートの実施例を
示す側断面図である。
【図2】図1に示した熱転写用マークシートの製造工程
の一部を示す側断面図である。
【図3】図1に示した熱転写用マークシートの製造工程
の一部を示す側断面図である。
【図4】図1に示した熱転写用マークシートの製造工程
の一部を示す側断面図である。
【図5】図1に示した熱転写用マークシートの製造工程
の一部を示す側断面図である。
【図6】図1に示した熱転写用マークシートを被転写物
に熱転写する工程の一部を示す側断面図である。
【図7】図1に示した熱転写用マークシートを被転写物
に熱転写する工程の一部を示す側断面図である。
【図8】従来の熱転写用マークシートの構造を示す側断
面図である。
【図9】別の従来の熱転写用マークシートの構造を示す
側断面図である。
【図10】他の従来の熱転写用マークシートの構造を示
す側断面図である。
【符号の説明】 100 熱転写用マークシート 10 離型紙(セパレート紙) 20 トナー層(図柄) 30 第一接着剤層 31 離型紙 40 第二接着剤層 41 離型紙 50 離型紙 M 被転写物

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被転写物の表面に図柄を熱転写するため
    のマークシートであって、 前記図柄が離型度の重い離型紙上にカラーコピー機によ
    り複写されたトナー層により形成されていると共に、 当該トナー層上には第一接着剤層と第二接着剤層とが重
    層に形成されていることを特徴とする熱転写用マークシ
    ート。
  2. 【請求項2】 前記第一接着剤層は、白色塗料と接着剤
    とを20:1の割合で混合して形成され、前記第二接着
    剤層は、白色塗料と接着剤とを1:50の割合で混合し
    て形成されていることを特徴とする請求項1記載の熱転
    写用マークシート。
  3. 【請求項3】 被転写物の表面にカラーコピー機により
    複写された図柄を熱転写するためのマークシートの製造
    方法であって、 離型度の重い離型紙に、カラーコピー機により形成され
    るトナー層によって前記図柄を複写し、 当該トナー層上に、離型度の軽い離型紙上に形成した白
    色塗料と接着剤とを20:1で混合した第一接着剤層を
    熱転写し、 次いで、当該第一接着剤層上に、離型度の軽い離型紙上
    に形成した白色塗料と接着剤とを1:50で混合した第
    二接着剤層を熱転写して形成することを特徴とするマー
    クシートの製造方法。
  4. 【請求項4】 カラーコピー機によりトナー層が形成さ
    れた離型紙を加熱しつつ、溶剤に溶融した接着剤を噴霧
    し、当該溶剤を瞬時に蒸発させて前記トナー層に前記接
    着剤を固着させ、第一接着剤層を形成することを特徴と
    する請求項3記載のマークシートの製造方法。
  5. 【請求項5】 離型度の重い離型紙にカラーコピー機に
    より複写されたトナー層上に、離型度の軽い離型紙上に
    形成したウレタンフィルムを積層して加熱し、トナー層
    上にウレタンフィルムよりなる第二接着剤層を転写した
    ことを特徴とするマークシートの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020019181A (ja) * 2018-07-31 2020-02-06 大日本印刷株式会社 転写シート

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