JP2000042421A - 触媒コンバータの製造方法 - Google Patents

触媒コンバータの製造方法

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JP2000042421A
JP2000042421A JP10211251A JP21125198A JP2000042421A JP 2000042421 A JP2000042421 A JP 2000042421A JP 10211251 A JP10211251 A JP 10211251A JP 21125198 A JP21125198 A JP 21125198A JP 2000042421 A JP2000042421 A JP 2000042421A
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寿伸 古谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】触媒コンバータの製造時にハニカム担体基材の
破損や変形を防止するとともに、保持部材の保持機能を
安定して維持させる。 【解決手段】金属ケーシング2内に担体基材1を保持部
材3を介して収納し、その後担体基材1に触媒金属を担
持するにあたり、保持部材3及び金属ケーシング2の少
なくとも一方に、保持部材3への触媒金属の担持を防止
する担持防止手段を設ける。ハニカム担体基材1は保持
部材3で保持されて金属ケーシング2内に収納されてい
るので、ハンドリング時や搬送時の破損や変形が防止さ
れる。また担持防止手段30により保持部材3へのスラリ
ー原料や薬液の含浸が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の排気系な
どに設置されて排ガスを浄化する触媒コンバータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】地球環境の汚染を防止するために、自動
車には従来より排ガス浄化用触媒が搭載され、排ガス中
の炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)及び窒素酸化
物(NO x )を酸化・還元して無害化している。この排ガ
ス浄化用触媒としては、排ガスとの接触面積が大きいほ
ど好ましく、また通風抵抗はできるだけ小さいものが好
ましい。また搭載スペース面からは、できるだけコンパ
クトなものが望ましい。さらに、排ガスの温度に耐える
だけの耐熱性も不可欠である。
【0003】そこで従来の排ガス浄化用触媒は、多数の
通路を持つハニカム形状の担体基材が用いられ、この担
体基材はコーディエライトなどの耐熱性セラミックス
や、きわめて薄い金属箔などから形成されている。そし
てこの担体基材の表面にγ−アルミナ粉末などのコート
層を形成し、それに白金(Pt)などの触媒金属を担持
し焼成してハニカム形状の排ガス浄化用触媒とされてい
る。
【0004】そしてこのハニカム触媒を排気系に搭載す
るには、ハニカム触媒を金属ケーシング内に収納して触
媒コンバータとし、それを排気系に組み付ける方法が一
般に行われている。例えば特開平9−317455号公報に
は、ハニカム触媒を繊維マットを介して金属ケーシング
に収納した構造の触媒コンバータが開示されている。こ
のように繊維マットを介在させることにより、保持性及
びシール性が確保される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところでハニカム触媒
の通風抵抗を小さくするには、ハニカム通路の壁の厚さ
を薄くするのが有効である。また薄い方が全体の熱容量
が小さくなるので暖機特性に優れ、早期に触媒活性温度
に上昇するため浄化性能に一層優れているようになる。
【0006】ところがハニカム触媒を製造する場合、ハ
ニカム通路の壁厚が薄くなるほど強度が低くなるため、
セラミックス製のハニカム担体基材ではハンドリング時
あるいは搬送時などにハニカム担体基材が破損し易いと
いう不具合があった。また金属箔製のハニカム担体基材
であっても、ハンドリング時あるいは搬送時などにハニ
カム担体基材に変形が生じるという不具合がある。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、その第1の目的は、触媒コンバータの製造
時にハニカム担体基材の破損や変形を防止することにあ
る。この目的は、請求項1に記載のように、金属ケーシ
ング内にハニカム担体基材を収納し、その後ハニカム担
体基材に触媒金属を担持することによって達成できる。
この場合にも、繊維マットなどをハニカム担体基材と金
属ケーシングの間に介在させ、保持性及びシール性を確
保することが望ましい。
【0008】ところが繊維マットなどの保持部材を介在
させた場合には、コート層の形成工程及び触媒の担持工
程において、コート層形成のためのスラリー原料や触媒
金属が溶解した薬液などが保持部材にも含浸されるとい
う問題がある。例えばスラリー原料が含浸した場合に
は、保持部材の弾性が低下するためハニカム触媒の保持
性が低下してしまう。また保持部材に付着したγ−アル
ミナなどに触媒金属が担持されてしまい、高価な触媒金
属の損失となるとともにハニカム担体基材のコート層へ
の触媒金属の担持が不充分となり、触媒性能が低下す
る。また保持部材に薬液が含浸しても同様の不具合が生
じる。
【0009】そこで本発明の第2の目的は、保持部材へ
のスラリー原料や薬液の含浸を防止することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した第1の課題を解
決する請求項1に記載の触媒コンバータの製造方法の特
徴は、ハニカム形状の担体基材に触媒金属が担持された
ハニカム触媒を金属ケーシング内に収納してなる触媒コ
ンバータの製造方法であって、金属ケーシング内に担体
基材を収納し、その後担体基材に触媒金属を担持するこ
とにある。
【0011】また第2の課題を解決する請求項2に記載
の触媒コンバータの製造方法の特徴は、ハニカム形状の
担体基材に触媒金属が担持されたハニカム触媒を保持部
材を介して金属ケーシング内に収納してなる触媒コンバ
ータの製造方法であって、保持部材及び金属ケーシング
の少なくとも一方には、保持部材への触媒金属の担持を
防止する担持防止手段が設けられ、金属ケーシング内に
保持部材と担体基材を収納し、その担体基材に触媒金属
を担持することにある。
【0012】請求項2に記載の製造方法をさらに具体化
する請求項3に記載の触媒コンバータの製造方法の特徴
は、担持防止手段は保持部材に塗布された撥水剤である
ことにある。請求項2に記載の製造方法をさらに具体化
する請求項4に記載の触媒コンバータの製造方法の特徴
は、担持防止手段は保持部材に含浸された含浸液剤であ
ることにある。
【0013】請求項2に記載の製造方法をさらに具体化
する請求項5に記載の触媒コンバータの製造方法の特徴
は、担持防止手段は保持部材の少なくとも端面部を被覆
したフィルムであることにある。請求項2に記載の製造
方法をさらに具体化する請求項6に記載の触媒コンバー
タの製造方法の特徴は、担持防止手段は金属ケーシング
の端部に形成された縮径部であり、金属ケーシングから
液体材料を供給して担体基材に触媒金属を担持すること
にある。
【0014】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の触媒コンバータ
の製造方法では、先ず金属ケーシング内にハニカム担体
基材を収納し、その後ハニカム担体基材に触媒金属を担
持している。したがってハニカム担体基材は金属ケーシ
ングによって保護されているため、触媒化工程における
ハンドリング時あるいは搬送時などにハニカム担体基材
が破損したり変形したりするような不具合が回避され、
不良率が低減するため歩留まりが向上する。
【0015】また請求項2に記載の触媒コンバータの製
造方法では、保持部材及び金属ケーシングの少なくとも
一方には、保持部材への触媒金属の担持を防止する担持
防止手段が設けられ、金属ケーシング内に保持部材とハ
ニカム担体基材を収納し、その後ハニカム担体基材に触
媒金属を担持している。したがって触媒化工程において
は、担持防止手段によりスラリー原料や薬液が保持部材
に含浸するのが防止され、保持部材の保持性が維持され
るとともに薬液の損失が防止される。また請求項1と同
様に、触媒化工程におけるハンドリング時あるいは搬送
時などにハニカム担体基材が破損したり変形したりする
ような不具合が回避され、不良率が低減するため歩留ま
りが向上する。
【0016】この保持部材の材質としては、アルミナ、
シリカ、ガラス及びこれらの複合物からなる無機繊維よ
りなるもの、アルミナ、シリカ、ガラス及びこれらの複
合物からなる無機繊維とバーミキュライトなどの加熱膨
張性鉱物からなるもの、さらにはこれらに金属繊維を複
合化したものなどが例示される。また保持部材の形状と
しては、ロープ状、ネット状、シート状など特に制限さ
れない。
【0017】請求項3に記載の触媒コンバータの製造方
法では、担持防止手段として保持部材に撥水剤を塗布し
ている。コ−ト層の形成に用いられるスラリーあるいは
触媒金属を含む薬液は一般に水系であるので、撥水剤に
よりスラリー及び薬液が保持部材に付着するのが防止さ
れる。この撥水剤としては、フッ素系のもの、シリコー
ン系のものなどを用いることができる。
【0018】請求項4に記載の触媒コンバータの製造方
法では、担持防止手段として含浸液剤を保持部材に含浸
している。この含浸液剤により保持部材の空孔が塞がれ
ているため、スラリーあるいは触媒金属を含む薬液がさ
らに保持部材に含浸することがなく、スラリー及び薬液
が保持部材に付着するのが防止される。この含浸液剤と
しては水、有機溶媒、液状有機化合物などが挙げられ
る。なお含浸液剤は保持部材への含浸時に液状であっ
て、最終的には消失するものが望ましいが、触媒化工程
時に液状である必要はない。
【0019】請求項5に記載の触媒コンバータの製造方
法では、担持防止手段としてフィルムで保持部材の少な
くとも端面部を被覆している。このフィルムによりスラ
リー及び薬液が保持部材に付着するのが防止される。フ
ィルムで保持部材の全表面を被覆してもよい。このフィ
ルムとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエ
チレンテレフタレートなど特に制限されないが、触媒化
工程における熱により焼失あるいは揮発するものが望ま
しい。
【0020】請求項6に記載の触媒コンバータの製造方
法では、担持防止手段は金属ケーシングの端部に形成さ
れた縮径部であり、金属ケーシングの開口から液体材料
を供給してハニカム担体基材に触媒金属を担持してい
る。つまり縮径部の入口径を保持部材の内径以下とすれ
ば、スラリーや薬液が保持部材に付着するのを防止する
ことができる。また排ガスが保持部材に直接当たるのが
防止されるため保持部材の寿命を長くすることができ、
さらには排気系との接続が容易になるという効果もあ
る。
【0021】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 (実施例1)先ずコーディエライト製のハニカム担体基
材を用意し、その外周にアルミナ繊維からなりフッ素系
の撥水剤が含浸塗布された繊維マットを巻き付け、それ
をステンレス製の筒内に圧入した。その後筒の両端を円
錐台形状に縮径して、図1に示す触媒コンバータ中間品
を得た。
【0022】図1に示す触媒コンバータ中間品は、ハニ
カム担体基材1と、ハニカム担体基材1を収納するステ
ンレス製のケーシング2と、この両者の間に介在してハ
ニカム担体基材1を保持するアルミナ繊維製の繊維マッ
トよりなる保持部材3とから構成されている。次に、γ
−アルミナ粉末と、アルミナゾルと、硝酸アルミニウム
及び水からなるスラリーを調製し、このスラリーをケー
シング2の内部のハニカム担体基材1に十分に充填した
後、真空吸引にて余分なスラリーを排出し、 200℃で1
時間乾燥し 500℃で1時間焼成して、ハニカム担体基材
1のハニカム通路表面にアルミナコート層を形成した。
このとき、保持部材3には撥水剤が含浸塗布されている
ため、保持部材3にスラリーが付着するのが防止され
た。また保持部材3に付着したスラリーも、真空吸引に
より容易に除去された。
【0023】次にジニトロジアンミン白金水溶液を用意
し、アルミナコート層が形成された触媒コンバータ中間
品を浸漬した。そして引き上げて余分な液滴を吹き払っ
た後、 200℃で 0.5時間乾燥し 500℃で1時間焼成して
アルミナコート層に白金を担持した。このときも、保持
部材3には撥水剤が含浸塗布されているため、保持部材
3にジニトロジアンミン白金水溶液が含浸・付着するの
が防止されている。
【0024】これにより得られた触媒コンバータでは、
保持部材3にスラリーが含浸・付着するのが防止された
ため、保持部材3は本来の弾性を維持しハニカム触媒を
安定して保持することができる。また保持部材3にジニ
トロジアンミン白金水溶液が含浸・付着するのが防止さ
れたため、高価な薬液の損失がなくコストを安価に維持
することができる。
【0025】そして本実施例においては、ハニカム担体
基材1を保持部材3で保持してケーシング2内に収納し
た状態でアルミナコート層を形成し白金を担持している
ので、ハニカム担体基材1の破損が防止され不良率が低
減される。なお本実施例では、保持部材3の全体に撥水
剤を含浸塗布したが、撥水剤は保持部材3の少なくとも
端面部に含浸・塗布しておけばスラリー及び薬液の含浸
・付着を防止することができる。
【0026】(実施例2)本実施例では、実施例1と同
様の触媒コンバータ中間品を用意し、それを水中に浸漬
して保持部材3に飽和量の水を吸収させた。そして水か
ら引き上げた後、ハニカム担体基材1に乾燥空気を供給
してハニカム担体基材1のみを乾燥させ、次いで実施例
1と同様にしてアルミナコート層を形成した。このと
き、保持部材3には飽和量の水が吸収されているため、
保持部材3にスラリーが含浸するのが防止された。また
保持部材3に付着したスラリーも、真空吸引により容易
に除去された。
【0027】次に、アルミナコート層が形成された触媒
コンバータ中間品を再び水中に浸漬して保持部材3に飽
和量の水を吸収させた。そして水から引き上げた後、実
施例1と同様にして白金を担持した。このときも、保持
部材3には飽和量の水が吸収されているため、保持部材
3にジニトロジアンミン白金水溶液が含浸・付着するの
が防止された。
【0028】これにより得られた触媒コンバータでは、
保持部材3にスラリーが含浸・付着するのが防止された
ため、保持部材3は本来の弾性を維持しハニカム触媒を
安定して保持することができる。また保持部材3にジニ
トロジアンミン白金水溶液が含浸・付着するのが防止さ
れたため、高価な薬液の損失がなくコストを安価に維持
することができる。
【0029】そして本実施例においては、ハニカム担体
基材1を保持部材3で保持してケーシング2内に収納し
た状態でアルミナコート層を形成し白金を担持している
ので、ハニカム担体基材1の破損が防止され不良率が低
減される。 (実施例3)本実施例では、図2に示すように保持部材
3の両端面に非透水性の有機フィルム30を貼着したこと
以外は実施例1と同様にして触媒コンバータ中間品を製
造した。
【0030】この触媒コンバータ中間品を用い、実施例
1と同様のスラリーを同様に付着させた。このとき、有
機フィルム30の存在により保持部材3へのスラリーの含
浸・付着が防止された。そして実施例1と同様に乾燥・
焼成してアルミナコート層を形成した。有機フィルム30
は焼成時に焼失した。次に、このアルミナコート層が形
成された触媒コンバータ中間品を用いて、実施例1と同
様にして白金を担持した。このとき保持部材3にはジニ
トロジアンミン白金水溶液が含浸するが、保持部材3に
はコート層が形成されておらずγ−アルミナ粉末の付着
もないので、保持部材3に白金が担持されることはな
く、保持部材3に吸収された薬液は真空吸引などで容易
に回収することができる。
【0031】これにより得られた触媒コンバータでは、
保持部材3にスラリーが含浸・付着するのが防止された
ため、保持部材3は本来の弾性を維持しハニカム触媒を
安定して保持することができる。また保持部材3に白金
が担持されるのが防止されているため、高価な薬液の損
失がなくコストを安価に維持することができる。そして
本実施例においては、ハニカム担体基材1を保持部材3
で保持してケーシング2内に収納した状態でアルミナコ
ート層を形成し白金を担持しているので、ハニカム担体
基材1の破損が防止され不良率が低減される。
【0032】なおこの実施例では、有機フィルム30を保
持部材3の端面にのみ形成したが、図3に示すように、
有機フィルム30で保持部材3の全体を覆ってもよい。こ
れにより保持部材3へのスラリーの含浸・付着を一層防
止することができる。 (実施例4)本実施例では、全体が有機フィルム3によ
り覆われた真空パック状態の保持部材3を用いたこと以
外は実施例1と同様にして図3に示す触媒コンバータ中
間品を形成した。
【0033】次に、予め白金が担持されたγ−アルミナ
粉末と、アルミナゾルと、硝酸アルミニウム及び水から
スラリーを調製し、実施例1と同様にして触媒コンバー
タ中間品にコート層を形成した。これにより得られた触
媒コンバータでは、コート層形成時の焼成により有機フ
ィルム30が焼失し、保持部材3が残る。そしてコート層
には既に白金が担持されているので、これ以上の担持工
程は不要であり、薬液の損失が生じるような不具合もな
い。
【0034】これにより得られた触媒コンバータでは、
保持部材3にスラリーが含浸・付着するのが防止された
ため、高価な薬液の損失がなくコストを安価に維持する
ことができる。また有機フィルム30の焼失により保持部
材3の繊維どうしの空隙には空気が進入し、保持部材3
は膨張しようとする。したがって保持部材3はハニカム
触媒及びケーシング2の両方に大きな力で圧接するた
め、ハニカム触媒を一層安定して保持することができ
る。
【0035】そして本実施例においては、ハニカム担体
基材1を保持部材3で保持してケーシング2内に収納し
た状態でコート層を形成し白金を担持しているので、ハ
ニカム担体基材1の破損が防止され不良率が低減され
る。 (実施例5)本実施例では、先ずコーディエライト製の
ハニカム担体基材1を用意し、その外周にアルミナ繊維
マットを巻き付けて保持部材とし、それをステンレス製
のケーシング2内に圧入した。その後、図4に示すよう
にケーシング2の両端で保持部材3の端面の位置に10mm
の絞り加工を行って縮径部20を形成し、さらにケーシン
グ2の両端を円錐台形状に縮径して触媒コンバータ中間
品を得た。
【0036】次に、γ−アルミナ粉末と、アルミナゾル
と、硝酸アルミニウム及び水からなるスラリーを調製
し、このスラリーをケーシング2の一方の開口から他方
の開口へ流した。そして実施例1と同様にスラリーを排
出し、同様に乾燥・焼成して、ハニカム担体基材1のハ
ニカム通路表面にアルミナコート層を形成した。このと
き、保持部材3の厚さは10mm以下であるためにその端面
はケーシング2の縮径部20で覆われ、スラリーは保持部
材3に付着することなくハニカム担体基材1のハニカム
通路内を流れてハニカム通路の壁に付着する。したがっ
て保持部材3にスラリーが付着するのが防止される。
【0037】次にジニトロジアンミン白金水溶液を用意
し、アルミナコート層が形成された触媒コンバータ中間
品のケーシング2の一方の開口から他方の開口へ流し
た。そして余分な液滴を吹き払った後、実施例1と同様
に乾燥・焼成してアルミナコート層に白金を担持した。
このときも、保持部材3の端面はケーシング2の縮径部
20で覆われているため、薬液は保持部材3に付着するこ
となくハニカム担体基材1のハニカム通路内を流れ、保
持部材3にジニトロジアンミン白金水溶液が含浸するの
が防止されている。
【0038】これにより得られた触媒コンバータでは、
保持部材3にスラリーが含浸・付着するのが防止された
ため、保持部材3は本来の弾性を維持しハニカム触媒を
安定して保持することができる。また保持部材3にジニ
トロジアンミン白金水溶液が含浸・付着するのが防止さ
れたため、高価な薬液の損失がなくコストを安価に維持
することができる。
【0039】そして本実施例においては、ハニカム担体
基材1を保持部材3で保持してケーシング2内に収納し
た状態でアルミナコート層を形成し白金を担持している
ので、ハニカム担体基材1の破損が防止され不良率が低
減される。さらに本実施例で得られた触媒コンバータで
は、縮径部20により保持部材3に排ガスが直接当たるの
が防止されているので、保持部材3の風蝕が抑制され、
また触媒コンバータと前後の排気管(コーン)との接続
も容易である。
【0040】
【発明の効果】すなわち本発明の触媒コンバータの製造
方法によれば、製造時にハニカム担体基材の破損が防止
され不良率が低減される。そして保持部材は本来の保持
機能が維持されてハニカム担体基材をケーシング内で安
定して保持することができ、触媒金属水溶液の損失も防
止されているのでコストの上昇を抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例で製造された触媒コンバータ
中間品の断面図である。
【図2】本発明の第3の実施例で製造された触媒コンバ
ータ中間品の断面図である。
【図3】本発明の第4の実施例で製造された触媒コンバ
ータ中間品の断面図である。
【図4】本発明の第5の実施例で製造された触媒コンバ
ータ中間品の断面図である。
【符号の説明】
1:ハニカム担体基材 2:ケーシング 3:
保持部材 20:縮径部 30:有機フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 央 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 三治 史雄 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3G091 AA02 BA07 BA39 GA06 GB01W GB01Z GB06W GB10Z GB15Z GB16Z GB17X GB19Z HA26 HA27 HA28 HA29 HA31 HA33 4G069 AA01 AA03 AA08 AA12 AA20 BA01B BA13B BB02B BB04B BC75B CA03 CA09 DA05 EA18 EC28 ED06 FA06 FB14 FB15 FB30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハニカム形状の担体基材に触媒金属が担
    持されたハニカム触媒を金属ケーシング内に収納してな
    る触媒コンバータの製造方法であって、 該金属ケーシング内に該担体基材を収納し、その後該担
    体基材に触媒金属を担持することを特徴とする触媒コン
    バータの製造方法。
  2. 【請求項2】 ハニカム形状の担体基材に触媒金属が担
    持されたハニカム触媒を保持部材を介して金属ケーシン
    グ内に収納してなる触媒コンバータの製造方法であっ
    て、 該保持部材及び該金属ケーシングの少なくとも一方に
    は、該保持部材への触媒金属の担持を防止する担持防止
    手段が設けられ、該金属ケーシング内に該保持部材と該
    担体基材を収納し、その後該担体基材に触媒金属を担持
    することを特徴とする触媒コンバータの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記担持防止手段は前記保持部材に塗布
    された撥水剤であることを特徴とする請求項2に記載の
    触媒コンバータの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記担持防止手段は前記保持部材に含浸
    された含浸液剤であることを特徴とする請求項2に記載
    の触媒コンバータの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記担持防止手段は前記保持部材の少な
    くとも端面部を被覆したフィルムであることを特徴とす
    る請求項2に記載の触媒コンバータの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記担持防止手段は前記金属ケーシング
    の端部に形成された縮径部であり、該金属ケーシングの
    開口から液体材料を供給して該担体基材に触媒金属を担
    持することを特徴とする請求項2に記載の触媒コンバー
    タの製造方法。
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