JP2000041584A - 生煎餅及びその製造方法 - Google Patents
生煎餅及びその製造方法Info
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Abstract
煎餅の風味を残した新規な生煎餅とその製造方法の新規
な生煎餅及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 重量比でうるち米粉1に対し白玉粉を
0.8〜1.2、砂糖を1.8〜2.3、塩を若干量、
水を1〜1.8を混練して適度な柔らかさを有する生地
にする。さらに、この生地を蒸し上げる。蒸し上げ後の
生地を伸ばして所定形状の生煎餅地1に成形し、この生
煎餅地1の表面に、生煎餅地とは別に加工しておいた胚
芽3a・胡麻3b・豆の内の少なくとも1を付着させ
る。このために、粉臭さがなく、しかも胚芽や胡麻など
の油分の生臭さが口中に残ることのない独特の風味と、
しこしこ感のある新規な生煎餅が得られる。
Description
造方法に関し、就中、南部煎餅の風味と独特の歯ごたえ
のある新規な生煎餅及びその製造方法に関する。
南部煎餅と呼ばれる重曹煎餅は公知である。このような
重曹煎餅は、小麦粉、米粉等に水を混合し、こねた後、
蒸籠で蒸してから所望の型に入れて焼上げたものであ
る。かかる重曹煎餅は何十年にも亘って製造されてお
り、その独特の風味が愛されてかなりの顧客を有してい
るが、近年の消費者の嗜好の変化や多様化に応じた煎餅
を提供することが、今後の大きな成長にとって必要なこ
とである。
適当な形状に形成した成形物表面にビタミンB1を多量
に含む胚芽をまぶして付着させ、これを所定の温度に加
熱して焼き上げた胚芽入り重曹煎餅の製造方法を開発し
た。かかる重曹煎餅は見栄えが良くてパリッとした食感
のある重曹煎餅として、消費者の健康志向にマッチした
重曹煎餅として新たな需要を喚起した(特公昭61−1
2654号公報)。
る新製品の開発に意を注いできた結果、従来の煎餅のよ
うな噛んだときのパリッとした食感とは異なり、生菓子
風の独特の食感や歯ごたえがあり、そのうえ南部煎餅の
風味を残した新規な生煎餅とその製造方法の開発を企図
した。
生煎餅を製造するに際し、先ず、従来の重曹煎餅を作る
場合と同様に、生煎餅に小麦粉を用い、小麦粉に水を加
えたものを蒸籠で蒸しあげ、それを伸ばしてみたが、こ
ねたときに水との折合が悪く、一つの生地にまとまらな
かった。また、それを蒸し上げても、すじ目が付いた状
態で蒸し上がり、こね上げても混じり合わないので、通
常の南部煎餅のような直径が略10cmの煎餅の形状に
まで伸ばすことはできなかった。
用いることにし、うるち米粉、もち米粉等を所定の割合
で混ぜ合わせ、混合割合、蒸すときの温度、蒸し上げ時
間等を変え、いろいろ試みた。しかし、粉臭さがあった
り、硬すぎたり、あるいは胡麻、豆、胚芽がよく付着し
ない等の問題が依然として存在し、独特の食感や歯ごた
えがあり、南部煎餅の風味のある新規な生煎を得るとい
う所期の目的を達成することができなかった。
決するためになされたもので、独特の食感や歯ごたえが
あり、そのうえ南部煎餅の風味を残した新規な生煎餅及
びその製造方法を提供することにある。
生煎餅であり、前述した技術的課題を解決するために以
下のように構成されている。重量比でうるち米粉1に対
し白玉粉を0.8〜1.2、砂糖を1.8〜2.3、塩
を若干量を含み、混練され蒸し上げられ適度な弾性と歯
ごたえ感を有する所定形状の生煎餅地に、胡麻・豆・胚
芽の内の少なくとも1を付着したものである。以下、こ
の発明の重要な構成要素について更に詳細に説明する。
し、水に晒して脱水し、乾燥させたものであり、うるち
米だけを用いた場合に生じる粉臭さや老化を防止するた
めに用いるものであり、重量比でうるち米粉1に対し白
玉粉を0.8〜1.2用いるが、そのうち重量比で1の
場合が好ましい。
されるが、重量比でうるち米粉1に対し1.8〜2.3
の範囲で需要者の好みにあわせて使用することができ
る。そのうち、うるち米と等量又は、うるち米に白玉粉
を加えた重量の2倍程度の重量を用いるのが好ましい。
なお、若干量の塩は同じく重量比で0.012程度が好
ましいが、好みにより適宜選択して実施することができ
ることは言うまでもない。また、胡麻、胚芽、豆等は生
煎餅地とは別に加工しておくことが好ましい。これらの
2種、あるいはそれ以上を混合したものを付着してもよ
い。
製造方法であり、重量比でうるち米粉1に対し白玉粉を
0.8〜1.2、砂糖を1.8〜2.3、塩を若干量、
水を1〜1.8を混練して適度な柔らかさを有する生地
にした後、該生地を蒸し上げ、蒸し上げ後の生地を伸ば
して所定形状の生煎餅地に成形し、該生煎餅地の表面
に、胡麻・豆・胚芽の内の少なくとも1を付着させる。
12程度が好ましいが、好みにより適宜選択して実施す
ることができることは言うまでもない(請求項3におい
ても同様である)。また、生煎餅の形状は丸形が普通で
あるが、その他に四角形、亀の子形、扇形等適宜の形状
とすることができることは言うまでもない。
造法であり、重量比でうるち米粉1に対し白玉粉を0.
8〜1.2の割合で混合し、さらに同じく重量比で1〜
1.8の水を添加しながら混練して適度な柔らかさの生
地にした後、該生地を蒸し上げ、さらに重量比で1.8
〜2.3の砂糖を加えるとともに若干量の塩を添加しな
がら搗きあげて適度な柔らかさの生煎餅地を形成し、次
いで該生煎餅地を伸ばして所定の形状に成形し、生煎餅
地とは別に加工された胡麻、胚芽等を前記成形物の表面
に付着させる。
造方法を図面に示される実施形態についてさらに詳細に
説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構
成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置などは特に
特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれのみ
に限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
後の生煎餅地を示し、図2は図1の蒸し上げ後の生煎餅
地を捏ねた状態を示し、図3は図2の状態の生煎餅地を
所定の太さの棒状体に形成した状態を示す。さらに、図
4は図3に示す棒状の生煎餅地を切断して所定の長さの
小片に切断した状態を示す。図5は図4の小片を麺棒で
押し拡げながら表面に胚芽を付着させる状態を示し、図
6(イ)、(ロ)は胚芽を付着させた本発明に係る生煎
餅の実施形態の正面を示す。
明の開発過程について詳細に説明する。先ず、生煎餅の
製造を行うにあたり、基準としてうるち米粉に水を下記
の割合で混合した。
悪かった。そして、南部煎餅と同じく表面に胡麻、豆等
をまぶして付着したので、生地のうちに一緒に味付けを
する必要があり、そのために、水の分量を変えなければ
ならないという煩雑さがあった。前記第1の試作方法に
おいて、甘味のある生地を作るために、砂糖を加えて菓
子作りの基本に従って下記のように試作を行った。すな
わち、下記の割合で混合した。
て粉臭さが残るために、食感が悪かった。第1製造法に
比べ、幾分改善がみられたものの、依然として水との折
合が悪く、生地が一つの塊にならなかった。また、無理
に一塊にしようとしても生地が硬すぎるので、すじ目が
付いた状態で割れてしまった。
すじ目が付いた状態で硬い状態で蒸し上がった。かかる
状態は一見しても直ちに認識された。さらに、このよう
に蒸し上げられた生地をこねても硬い状態はいっこうに
改善されず、一つにまとまらなかった。
問題点が存在した。 a)生煎餅地が硬いので、通常の南部煎餅のように煎餅
地を直径を10cm程度までに伸ばすことができなかっ
た。そのために、加える水の量を変える必要があり、作
業が煩雑であった。 b)噛んだときの歯ごたえが悪かった。 c)生地を蒸し上げた後、熱が取られて余熱状態に入る
と直ちに生地の硬化が始まり、その後の伸ばしや、成形
の作業が困難であった。 d)生地の表面に、豆、胡麻、胚芽などがうまく付着し
なかった。 e)地が硬いために、生地の蒸し上げには高い温度が必
要であった。
法における欠点がなく、成形しやすい硬さを有する生煎
餅地を得るとともに、該生煎餅地の表面に胡麻、胚芽等
を付着することによって、南部煎餅の風味と独特の歯ご
たえのある新規な生煎餅及びその製造方法を開発するに
至った。
〜図6に基づいて説明する。前記第1および第2の試作
方法における生煎餅地の硬さや粉臭さを解消するため、
うるち米粉のほかに白玉粉を加えて、以下のような割合
で混合してみた。すると、この状態では生地はどろりと
した感じの粥状態になり、作業全体が行い易くなった。 うるち米粉 250g 白玉粉 250g(重量比でうるち米粉1に対し1) 砂糖 500g(重量比でうるち米粉1に対し2) 塩 3g 水 350g(重量比でうるち米粉1に対し1.4)
すると、蒸し上げ後の生地から図1に示すようなしっと
りとした質感のある生煎餅地1を得た。 蒸し温度 約100℃ 蒸し上げ時間 30分
地1を、図2に示すようにまとめて捏ねたが、まとまり
が良くてこねる作業が容易に行われた。次いで、図3の
如く、直径が15mm〜20mmの棒状に伸ばして棒状
素材1aを形成した。次いで、図4に示すように前記棒
状素材1aを15mm〜20mmの長さの複数の小片1
1に切断した。なお、上記の如く、棒状素材1aを小片
11に切断した後には、切り口が乾燥し易いので、以
後、生煎餅を成形するまでの作業はすばやく行うことが
必要である。
より直径が略10cmになるように伸ばして所定の形状
(本実施の形態では略丸形)に成形するとともに、生煎
餅地とは別に加工された胚芽3a、または胡麻3bなど
を小片11の表面に付着させた。この場合、小片11の
切り口が乾燥しない内に胚芽3a、胡麻3b等の付着作
業が行われるので、生煎餅地への付着度がきわめて良好
であった。このようにして、図6(イ)、(ロ)に示す
ような生煎餅10ができあがった。
に生煎餅地とは別に加工を加えるのは、本発明は生煎餅
であるから、通常の焼き煎餅とは異なって焦げて食べら
れなくなる直前までの温度で煎っておく必要があり、も
しも、かかる加工がなされていない場合には、できあが
った生煎餅を食すると胚芽や胡麻等の油分が口中に生臭
さとして残るからである。ちなみに、本実施の形態で
は、胚芽3a、胡麻3bを加工するには、約90℃で6
〜7分間、胚芽や胡麻等を煎り上げた。
ち米粉の臭いがなくなり、噛むと弾力があって歯ごたえ
を感じさせる程度の適度な柔らかさ(以下、「しこしこ
感」という)があり、胚芽または胡麻の風味が残り、従
来の南部煎餅とは異なる独特の食感があった。
同様の混合割合のものを用いて、生煎餅の加工を行っ
た。従って、以下の説明では混合割合の説明を省略し仕
込み工程のみを述べることとする。
えながら捏ねる。この際、水は一度に入れると粒を生じ
るので、少量ずつ入れることが肝要である。次いで、図
示しない蒸篭に布巾を敷いて、火が通りやすい状態に生
地を拡げて蒸し上げた。
げて、しこしこ感のある柔らかさの生煎餅地を形成し
た。かかる搗きあげ工程中に砂糖を4〜5回程度に分け
て混ぜあわせ、同時に塩も若干量添加した。その後、再
度約5分間程度蒸し上げて、生煎餅地と砂糖などをなじ
ませて、その後の作業を行い易くした。しかし、再度の
蒸し上げは必須の要件ではないので、場合によっては省
略することができる。
により、小片11を作り、該小片に麺棒2により径が略
10cmになるように伸ばして所定の形状に成形すると
ともに、生煎餅地とは別に加工された胚芽3a、胡麻3
bなどを小片11の表面に付着させることにより、生煎
餅10が出来上がった。
く、独特の風味と、しこしこ感のある新規な生煎餅を提
供することができる。 b)従って、今後の大きな需要を期待することができ
る。本発明にかかる製造方法はによれば、白玉粉をうる
ち米粉に加えたので、 c)生地の老化が防止されて、生地が硬化することはな
い。このために、生煎餅の製造工程の作業をスムーズに
行うことができる。 d)生地を加熱するとき、従来より低温で行うことがで
きる。 e)胚芽または胡麻は胚芽や胡麻などの油分の生臭さが
口中に残ることがなくて風味がよく、味覚、外観共に優
れる。 f)健康食品としての胚芽または胡麻入り煎餅を提供す
ることができる。 g)従来の設備をそのまま使用できるため、その実用価
値が大である。
ある。
ものの外観図である。
である。
外観図である。
る状態の外観図である。
あって、(イ)は胚芽を付着させたもの、(ロ)は胡麻
を付着させたものである
8)
0.8〜1.2、砂糖を1.8〜2.3、塩を若干量、
水を1〜1.8を混練して適度な柔らかさを有する生地
にした後、該生地を蒸し上げ、蒸し上げ後の生地を伸ば
して所定形状の生煎餅地に成形し、該生煎餅地の表面
に、胡麻・豆・胚芽の内の少なくとも1を付着させたこ
とを特徴とする生煎餅の製造方法。
0.8〜1.2の割合で混合し、さらに同じく重量比で
1〜1.8の水を添加しながら混練して適度な柔らかさ
の生地にした後、該生地を蒸し上げ、さらに重量比で
1.8〜2.3の砂糖を加えるとともに若干量の塩を添
加しながら搗きあげて適度な柔らかさの生煎餅地を形成
し、次いで該生煎餅地を伸ばして所定の形状に成形し、
生煎餅地とは別に加工された胡麻、胚芽等を前記成形物
の表面に付着させることを特徴とする生煎餅の製造方
法。
造方法に関し、就中、南部煎餅の風味と独特の歯ごたえ
のある新規な生煎餅及びその製造方法に関する。
南部煎餅と呼ばれる重曹煎餅は公知である。このような
重曹煎餅は、小麦粉、米粉等に水を混合し、こねた後、
蒸籠で蒸してから所望の型に入れて焼上げたものであ
る。かかる重曹煎餅は何十年にも亘って製造されてお
り、その独特の風味が愛されてかなりの顧客を有してい
るが、近年の消費者の嗜好の変化や多様化に応じた煎餅
を提供することが、今後の大きな成長にとって必要なこ
とである。
適当な形状に形成した成形物表面にビタミンB1を多量
に含む胚芽をまぶして付着させ、これを所定の温度に加
熱して焼き上げた胚芽入り重曹煎餅の製造方法を開発し
た。かかる重曹煎餅は見栄えが良くてパリッとした食感
のある重曹煎餅として、消費者の健康志向にマッチした
重曹煎餅として新たな需要を喚起した(特公昭61−1
2654号公報)。
る新製品の開発に意を注いできた結果、従来の煎餅のよ
うな噛んだときのパリッとした食感とは異なり、生菓子
風の独特の食感や歯ごたえがあり、そのうえ南部煎餅の
風味を残した新規な生煎餅とその製造方法の開発を企図
した。
生煎餅を製造するに際し、先ず、従来の重曹煎餅を作る
場合と同様に、生煎餅に小麦粉を用い、小麦粉に水を加
えたものを蒸籠で蒸しあげ、それを伸ばしてみたが、こ
ねたときに水との折合が悪く、一つの生地にまとまらな
かった。また、それを蒸し上げても、すじ目が付いた状
態で蒸し上がり、こね上げても混じり合わないので、通
常の南部煎餅のような直径が略10cmの煎餅の形状に
まで伸ばすことはできなかった。
用いることにし、うるち米粉、もち米粉等を所定の割合
で混ぜ合わせ、混合割合、蒸すときの温度、蒸し上げ時
間等を変え、いろいろ試みた。しかし、粉臭さがあった
り、硬すぎたり、あるいは胡麻、豆、胚芽がよく付着し
ない等の問題が依然として存在し、独特の食感や歯ごた
えがあり、南部煎餅の風味のある新規な生煎を得るとい
う所期の目的を達成することができなかった。
決するためになされたもので、独特の食感や歯ごたえが
あり、そのうえ南部煎餅の風味を残した新規な生煎餅及
びその製造方法を提供することにある。
生煎餅であり、前述した技術的課題を解決するために以
下のように構成されている。重量比でうるち米粉1に対
し白玉粉を0.8〜1.2、砂糖を1.8〜2.3、塩
を若干量を含み、混練され蒸し上げられ適度な弾性と歯
ごたえ感を有する所定形状の生煎餅地に、胡麻・豆・胚
芽の内の少なくとも1を付着したものである。以下、こ
の発明の重要な構成要素について更に詳細に説明する。
し、水に晒して脱水し、乾燥させたものであり、うるち
米だけを用いた場合に生じる粉臭さや老化を防止するた
めに用いるものであり、重量比でうるち米粉1に対し白
玉粉を0.8〜1.2用いるが、そのうち重量比で1の
場合が好ましい。
されるが、重量比でうるち米粉1に対し1.8〜2.3
の範囲で需要者の好みにあわせて使用することができ
る。そのうち、うるち米と等量又は、うるち米に白玉粉
を加えた重量の2倍程度の重量を用いるのが好ましい。
なお、若干量の塩は同じく重量比で0.012程度が好
ましいが、好みにより適宜選択して実施することができ
ることは言うまでもない。また、水を重量比でうるち米
粉1に対し1.4を含んで混練することが好ましい。ま
た、胡麻、胚芽、豆等は生煎餅地とは別に加工しておく
ことが好ましい。これらの2種、あるいはそれ以上を混
合したものを付着してもよい。
製造方法であり、重量比でうるち米粉1に対し白玉粉を
0.8〜1.2、砂糖を1.8〜2.3、塩を若干量、
水を1〜1.8を混練して適度な柔らかさを有する生地
にした後、該生地を蒸し上げ、蒸し上げ後の生地を伸ば
して所定形状の生煎餅地に成形し、該生煎餅地の表面
に、胡麻・豆・胚芽の内の少なくとも1を付着させる。
12程度が好ましいが、好みにより適宜選択して実施す
ることができることは言うまでもなく、そして、生地の
蒸し上げ条件は蒸し温度約100℃の雰囲気中におい
て、30分間蒸し上げるのが好ましい(請求項5におい
ても同様である)。また、生煎餅の形状は丸形が普通で
あるが、その他に四角形、亀の子形、扇形等適宜の形状
とすることができることは言うまでもない。
造法であり、重量比でうるち米粉1に対し白玉粉を0.
8〜1.2の割合で混合し、さらに同じく重量比で1〜
1.8の水を添加しながら混練して適度な柔らかさの生
地にした後、該生地を蒸し上げ、さらに重量比で1.8
〜2.3の砂糖を加えるとともに若干量の塩を添加しな
がら搗きあげて適度な柔らかさの生煎餅地を形成し、次
いで該生煎餅地を伸ばして所定の形状に成形し、生煎餅
地とは別に加工された胡麻、胚芽等を前記成形物の表面
に付着させる。
造方法を図面に示される実施形態についてさらに詳細に
説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構
成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置などは特に
特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれのみ
に限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
後の生煎餅地を示し、図2は図1の蒸し上げ後の生煎餅
地を捏ねた状態を示し、図3は図2の状態の生煎餅地を
所定の太さの棒状体に形成した状態を示す。さらに、図
4は図3に示す棒状の生煎餅地を切断して所定の長さの
小片に切断した状態を示す。図5は図4の小片を麺棒で
押し拡げながら表面に胚芽を付着させる状態を示し、図
6(イ)、(ロ)は胚芽を付着させた本発明に係る生煎
餅の実施形態の正面を示す。
明の開発過程について詳細に説明する。先ず、生煎餅の
製造を行うにあたり、基準としてうるち米粉に水を下記
の割合で混合した。
悪かった。そして、南部煎餅と同じく表面に胡麻、豆等
をまぶして付着したので、生地のうちに一緒に味付けを
する必要があり、そのために、水の分量を変えなければ
ならないという煩雑さがあった。前記第1の試作方法に
おいて、甘味のある生地を作るために、砂糖を加えて菓
子作りの基本に従って下記のように試作を行った。すな
わち、下記の割合で混合した。
て粉臭さが残るために、食感が悪かった。第1製造法に
比べ、幾分改善がみられたものの、依然として水との折
合が悪く、生地が一つの塊にならなかった。また、無理
に一塊にしようとしても生地が硬すぎるので、すじ目が
付いた状態で割れてしまった。
すじ目が付いた状態で硬い状態で蒸し上がった。かかる
状態は一見しても直ちに認識された。さらに、このよう
に蒸し上げられた生地をこねても硬い状態はいっこうに
改善されず、一つにまとまらなかった。
問題点が存在した。 a)生煎餅地が硬いので、通常の南部煎餅のように煎餅
地を直径を10cm程度までに伸ばすことができなかっ
た。そのために、加える水の量を変える必要があり、作
業が煩雑であった。 b)噛んだときの歯ごたえが悪かった。 c)生地を蒸し上げた後、熱が取られて余熱状態に入る
と直ちに生地の硬化が始まり、その後の伸ばしや、成形
の作業が困難であった。 d)生地の表面に、豆、胡麻、胚芽などがうまく付着し
なかった。 e)地が硬いために、生地の蒸し上げには高い温度が必
要であった。
法における欠点がなく、成形しやすい硬さを有する生煎
餅地を得るとともに、該生煎餅地の表面に胡麻、胚芽等
を付着することによって、南部煎餅の風味と独特の歯ご
たえのある新規な生煎餅及びその製造方法を開発するに
至った。
〜図6に基づいて説明する。前記第1および第2の試作
方法における生煎餅地の硬さや粉臭さを解消するため、
うるち米粉のほかに白玉粉を加えて、以下のような割合
で混合してみた。すると、この状態では生地はどろりと
した感じの粥状態になり、作業全体が行い易くなった。 うるち米粉 250g 白玉粉 250g(重量比でうるち米粉1に対し1) 砂糖 500g(重量比でうるち米粉1に対し2) 塩 3g 水 350g(重量比でうるち米粉1に対し1.4)
すると、蒸し上げ後の生地から図1に示すようなしっと
りとした質感のある生煎餅地1を得た。 蒸し温度 約100℃ 蒸し上げ時間 30分
地1を、図2に示すようにまとめて捏ねたが、まとまり
が良くてこねる作業が容易に行われた。次いで、図3の
如く、直径が15mm〜20mmの棒状に伸ばして棒状
素材1aを形成した。次いで、図4に示すように前記棒
状素材1aを15mm〜20mmの長さの複数の小片1
1に切断した。なお、上記の如く、棒状素材1aを小片
11に切断した後には、切り口が乾燥し易いので、以
後、生煎餅を成形するまでの作業はすばやく行うことが
必要である。
より直径が略10cmになるように伸ばして所定の形状
(本実施の形態では略丸形)に成形するとともに、生煎
餅地とは別に加工された胚芽3a、または胡麻3bなど
を小片11の表面に付着させた。この場合、小片11の
切り口が乾燥しない内に胚芽3a、胡麻3b等の付着作
業が行われるので、生煎餅地への付着度がきわめて良好
であった。このようにして、図6(イ)、(ロ)に示す
ような生煎餅10ができあがった。
に生煎餅地とは別に加工を加えるのは、本発明は生煎餅
であるから、通常の焼き煎餅とは異なって焦げて食べら
れなくなる直前までの温度で煎っておく必要があり、も
しも、かかる加工がなされていない場合には、できあが
った生煎餅を食すると胚芽や胡麻等の油分が口中に生臭
さとして残るからである。ちなみに、本実施の形態で
は、胚芽3a、胡麻3bを加工するには、約90℃で6
〜7分間、胚芽や胡麻等を煎り上げた。
ち米粉の臭いがなくなり、噛むと弾力があって歯ごたえ
を感じさせる程度の適度な柔らかさ(以下、「しこしこ
感」という)があり、胚芽または胡麻の風味が残り、従
来の南部煎餅とは異なる独特の食感があった。
同様の混合割合のものを用いて、生煎餅の加工を行っ
た。従って、以下の説明では混合割合の説明を省略し仕
込み工程のみを述べることとする。
えながら捏ねる。この際、水は一度に入れると粒を生じ
るので、少量ずつ入れることが肝要である。次いで、図
示しない蒸篭に布巾を敷いて、火が通りやすい状態に生
地を拡げて蒸し上げた。
げて、しこしこ感のある柔らかさの生煎餅地を形成し
た。かかる搗きあげ工程中に砂糖を4〜5回程度に分け
て混ぜあわせ、同時に塩も若干量添加した。その後、再
度約5分間程度蒸し上げて、生煎餅地と砂糖などをなじ
ませて、その後の作業を行い易くした。しかし、再度の
蒸し上げは必須の要件ではないので、場合によっては省
略することができる。
により、小片11を作り、該小片に麺棒2により径が略
10cmになるように伸ばして所定の形状に成形すると
ともに、生煎餅地とは別に加工された胚芽3a、胡麻3
bなどを小片11の表面に付着させることにより、生煎
餅10が出来上がった。
く、独特の風味と、しこしこ感のある新規な生煎餅を提
供することができる。 b)従って、今後の大きな需要を期待することができ
る。本発明にかかる製造方法によれば、白玉粉をうるち
米粉に加えたので、 c)生地の老化が防止されて、生地が硬化することはな
い。このために、生煎餅の製造工程の作業をスムーズに
行うことができる。 d)生地を加熱するとき、従来より低温で行うことがで
きる。 e)胚芽または胡麻は胚芽や胡麻などの油分の生臭さが
口中に残ることがなくて風味がよく、味覚、外観共に優
れる。 f)健康食品としての胚芽または胡麻入り煎餅を提供す
ることができる。 g)従来の設備をそのまま使用できるため、その実用価
値が大である。
ある。
ものの外観図である。
である。
外観図である。
る状態の外観図である。
あって、(イ)は胚芽を付着させたもの、(ロ)は胡麻
を付着させたものである
8)
されるが、重量比でうるち米粉1に対し1.8〜2.3
の範囲で需要者の好みにあわせて使用することができ
る。そのうち、うるち米と等量又は、うるち米に白玉粉
を加えた重量の2倍程度の重量を用いるのが好ましい。
なお、若干量の塩は同じく重量比で0.012程度が好
ましいが、好みにより適宜選択して実施することができ
ることは言うまでもない。また、胡麻、胚芽、豆等は生
煎餅地とは別に加工しておくことが好ましい。これらの
2種、あるいはそれ以上を混合したものを付着してもよ
い。
12程度が好ましいが、好みにより適宜選択して実施す
ることができることは言うまでもない。(請求項5にお
いても同様である)。また、生煎餅の形状は丸形が普通
であるが、その他に四角形、亀の子形、扇形等適宜の形
状とすることができることは言うまでもない。
Claims (3)
- 【請求項1】 重量比でうるち米粉1に対し白玉粉を
0.8〜1.2、砂糖を1.8〜2.3、塩を若干量含
み、混練され蒸し上げられ適度な弾性と歯ごたえ感を有
する所定形状の生煎餅地に、胡麻・豆・胚芽の内の少な
くとも1を付着してなることを特徴とする生煎餅。 - 【請求項2】 重量比でうるち米粉1に対し白玉粉を
0.8〜1.2、砂糖を1.8〜2.3、塩を若干量、
水を1〜1.8を混練して適度な柔らかさを有する生地
にした後、該生地を蒸し上げ、蒸し上げ後の生地を伸ば
して所定形状の生煎餅地に成形し、該生煎餅地の表面
に、胡麻・豆・胚芽の内の少なくとも1を付着させたこ
とを特徴とする生煎餅の製造方法。 - 【請求項3】 重量比でうるち米粉1に対し白玉粉を
0.8〜1.2の割合で混合し、さらに同じく重量比で
1〜1.8の水を添加しながら混練して適度な柔らかさ
の生地にした後、該生地を蒸し上げ、さらに重量比で
1.8〜2.3の砂糖を加えるとともに若干量の塩を添
加しながら搗きあげて適度な柔らかさの生煎餅地を形成
し、次いで該生煎餅地を伸ばして所定の形状に成形し、
生煎餅地とは別に加工された胡麻、胚芽等を前記成形物
の表面に付着させることを特徴とする生煎餅の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10218139A JP3001517B1 (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | 生煎餅及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP10218139A JP3001517B1 (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | 生煎餅及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3001517B1 JP3001517B1 (ja) | 2000-01-24 |
JP2000041584A true JP2000041584A (ja) | 2000-02-15 |
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Family Applications (1)
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JP10218139A Expired - Fee Related JP3001517B1 (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | 生煎餅及びその製造方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3001517B1 (ja) |
-
1998
- 1998-07-31 JP JP10218139A patent/JP3001517B1/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3001517B1 (ja) | 2000-01-24 |
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