JP2000041455A - 根菜収穫機の選別用コンベヤ装置 - Google Patents

根菜収穫機の選別用コンベヤ装置

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JP2000041455A
JP2000041455A JP10211046A JP21104698A JP2000041455A JP 2000041455 A JP2000041455 A JP 2000041455A JP 10211046 A JP10211046 A JP 10211046A JP 21104698 A JP21104698 A JP 21104698A JP 2000041455 A JP2000041455 A JP 2000041455A
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foliage
slats
endless
conveyor device
ginseng
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JP10211046A
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Isao Otokura
勲 乙倉
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Yanmar Agribusiness Co Ltd
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Seirei Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 茎葉部がコンベヤに巻き付いて、スラット表
面を変形させたり、コンベヤの回転作動を阻害しないよ
うにする。 【解決手段】 左右一対の挟持無端帯3,3と、挟持無端
帯3,3の間に茎葉部を挟持させるための茎葉処理部と、
回転駆動されるスプロケット軸101にスプロケット103,
103を介して掛支された一組の無端チェン105,105間に
多数の連続するスラット46a・・を具備する選別用コン
ベヤ装置46とを備える。駆動側のスプロケット軸101近
傍にスパイラル軸120を配置する。スパイラル軸120の一
側に無端チェン105により駆動されるスパイラル軸スプ
ロケット121を設ける。スパイラル軸120にスパイラル状
の刃体122を設ける。刃体122により掻き出された茎葉部
がスラット46b・・側に移動することを邪魔するストッ
パ123を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人参等の根菜収穫機
の選別用コンベヤ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】左右一対の挟持無端帯により圃場に植生
している根菜類を挟持して引き抜き搬送する収穫機の選
別用コンベヤ装置において、左右の挟持無端帯の間に茎
葉部を挟持させるための茎葉処理部を備えることは周知
である。また、茎葉処理部には、タインをいわゆる横回
しさせる引き起こし装置やタインを縦回しさせる分草装
置、デバイダ等が配置され、掘り取り条と未掘り取り条
との茎葉部を分離させ、且つ、掘り取り条の茎葉部が左
右の挟持無端帯の間に挟持されるまで引き起こし保持さ
せることは周知である。また、挟持無端帯により機体後
方に搬送され、茎葉部と分離された根部を選別するため
に、選別用コンベヤ装置を設けることも特開平6−46
627号公報に開示されているように公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記選別用コンベヤ装
置の性能を適正に保持させるためには、選別用コンベヤ
装置上を搬送される根部や茎葉部が円滑にコンベヤ装置
で運ばれることが必要である。しかし、根部や茎葉部、
特に、コンベヤ装置上に落下した茎葉部が、スプロケッ
ト、スプロケット軸等に巻き付き、スラット表面のスポ
ンジを変形させたり、選別用コンベヤ装置の回転作動を
阻害するという問題がある。したがって、本発明の課題
は、搬送コンベヤ上に落下した茎葉部がスラット、無端
チェン等に巻き付いて、スラット表面のスポンジを変形
させたり、搬送コンベヤの回転作動を阻害しない根菜収
穫機の選別用コンベヤ装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題を達成
するために、請求項1記載の根菜収穫機の選別用コンベ
ヤ装置は、圃場に植生している根菜類の茎葉部を挟持し
て引き抜き搬送する左右一対の挟持無端帯3,3と、両挟
持無端帯3,3の間に茎葉部を挟持させるための茎葉処理
部と、駆動軸101aから無端チェン105,105を介して駆動
される多数の連続するスラット46b・・を具備する選別
用コンベヤ装置46とを備えた根菜収穫機において、上記
選別用コンベヤ装置46の駆動側のスプロケット軸101近
傍にスラット46b・・の移動方向と略直交してスパイラ
ル軸120を配置すると共に、該スパイラル軸120の一側に
無端チェン105により駆動されるスパイラル軸スプロケ
ット121を設け、且つ、スパイラル軸120に掻出し部材12
2を設け、更に、該掻出し部材122により掻き出された茎
葉部がスラット46b・・側に移動することを邪魔するス
トッパ123を掻出し部材122に近接して配置したことを特
徴とする。
【0005】請求項2記載の根菜収穫機の選別用コンベ
ヤ装置は、請求項1の手段において、掻出し部材122
は、スパイラル状の刃体としたことを特徴とする。
【0006】請求項3記載の根菜収穫機の選別用コンベ
ヤ装置は、請求項1又は2の手段において、掻出し部材
122は、スラット46b・・の下面に対して近接調整可能と
したことを特徴とする。
【0007】請求項4記載の根菜収穫機の選別用コンベ
ヤ装置は、請求項1〜3記載のいずれかの手段におい
て、ストッパ123は、掻出し部材122の回転軌跡外周に沿
った湾曲板として形成したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の態様】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図は人参収穫機の側面図、図2は概略
平面図、図3は正面図、図4は動力伝達系統の平面図で
ある。全体構成としては、走行機体1の下方に左右一対
の走行クローラ2a,2bを配置し、走行機体1上に
は、人参Kの既掘り起こし側(図2において上側、進行
方向右側)の走行クローラ2bの外縁よりも内側(未掘
り起こし側)に、前端から操縦コラム4,運転座席5,
エンジン6を配置する。
【0009】また、走行機体1の後端側には、トランス
ミッション7を配置し、該トランスミッション7から前
記左右一対の走行ローラ2a,2bの後端に配置された
駆動輪8(図1参照)に動力伝達される。また、人参K
の未掘り起こし側(図2において下側、進行方向左側)
の走行クローラ2aの外縁より外側(未掘り起こし側)
には、左右一対の挟持無端帯3,3からなる挟持搬送手
段の少なくとも先端側が位置するように配置する。支持
フレーム10は、走行機体1の後部寄り部位の作業部回
動支点9で、ブラケット10aを介して上下回動可能に
支持させる。
【0010】該支持フレーム10に装着された始端ホイ
ール11,11及び後端ホイール12,12には、前記
左右一対の挟持無端帯3,3を巻き掛け、各挟持無端帯
3の前後中途部は多数の中間ホイール13・・で略一直
線上に支持させる。図2及び図4に示すように、挟持無
端帯3,3による人参Kの茎葉部の挟持搬送ラインH
が、前記人参Kの未掘り起こし側の走行クローラ2aの
外縁より外側で、平面視において、走行機体1の進行方
向と平行となるように配置させる。
【0011】前記挟持無端帯3,3のうち、人参Kの未
掘り起こし側の前方の下部には、引き抜くべき人参Kの
茎葉部を未掘り起こし側の人参Kの茎葉部と絡まないよ
うに分離するための分草装置14(図2,4参照)を設
ける。この分草装置14は、回転駆動される無端ベルト
に、基端が所定間隔で多数装着された分草タイン15・
・が走行機体1の進行方向の前面側において、略垂直面
内で圃場面19から上向きに移動するように構成する。
【0012】前記挟持無端帯3,3のうち、人参Kの既
掘り起こし側の前方の下部には、引き抜くべき人参Kの
茎葉部を引き起こすための引き起こし装置16を配置す
る。この引き起こし装置16は、回転駆動する無端ベル
トに、基端が所定間隔で多数装着されたタイン17・・
を始端ホイール11の前面側で前記分草装置14におけ
るタイン15と互いに略直交するように配置する。ま
た、上記タイン17・・が圃場面19から上向きに移動
するとき、該タイン17・・の先端が分草装置14にお
けるタイン15・・の非作用側となるタインケース側面
と対峙するように配置する。
【0013】このように、略垂直面内で上向き移動する
タイン15・・と、タインケース側面14aに直交する
ようなタイン17・・を有する引き起こし装置16とに
より、掘り起こすべき人参Kにおける垂れ下がった茎葉
部の左右両側を上向きに引き起こし掻上げることができ
るから、始端ホイール11,11に巻掛けられる挟持無
端帯3,3からなる挟持搬送手段の挟持搬送開始部で、
前記茎葉部を確実に挟持させることができる。
【0014】前記挟持無端帯3,3、引き起こし装置1
6及び分草装置14は、前記作業部回動支点9を中心に
して一体的に上下回動するように、各装置部のフレーム
同士は連結されており、それらの前部側から前向きに突
出する支持杆51の前端に装着された接地前輪52で圃
場面19に対して支持される。
【0015】図1乃至図6に示すように、分草装置14
及び引き起こし装置16は、下部はこれら装置部のフレ
ームで支持し、上部は、これら伝達ケースに支持する基
板60と、基板60の下端部に下向きに弾圧付勢して取
り付ける従動プーリ61と、基板60の上部に伝達ケー
スから突出させる駆動軸62に係合軸支させる駆動プー
リ63と、これらプーリ61、63の間に張設するタイ
ン15・・、17・・付きの無端ベルト64と、基板6
0にボルト止めで着脱自在に取り付けてタインケース6
5を形成するカバー65aとで構成する。
【0016】上記分草装置14においては、作用側とな
るタインケース65の前面においてタイン15・・がタ
インケース65から機体進行方向に向いて突出して下か
ら上に移動し、引き起こしによる分草作用を得る。一
方、引き起こし装置16においては、作用側となるタイ
ンケース65の一側面(末掘り起こし側)において、タ
イン17・・がタインケース65から機体の側方(未掘
り起こし側)に向いて突出して下から上に移動し、引き
起こし作用を得る。タインケース65の作用側上部でタ
イン15・・,17・・が作用側から非作用側に反転す
る以前に設けるタインケース65のタイン入口66と、
タインケース65の非作用側の下部でタイン15・・,
17・・が非作用側から作用側に反転する以前に設ける
タインケース65のタイン出口67との間に置いて、タ
イン15,17がタインケース65の内側を移動するよ
うに構成している。また、タイン15,17は略水平方
向又は若干の上向き方向でタインケース65から突出さ
せ、タイン15,17を確実に人参Kの茎葉部に引っか
け、当該装置14,16の性能を適正に得るように構成
している。
【0017】図6に示すように、引き起こし装置16の
機体進行方向となる前面側下部にはデバイダ70を配置
する。このデバイダ70は、引き起こし装置16の前面
側下部に、基端を支軸71を介して上下揺動自在に機体
進行方向に突出支持させる取り付けアーム72の先端に
取り付ける。また、引き起こし装置16の機体進行方向
の前面側上部に、ブラケット73及び位置決め具74を
介して上下動自在に操作杆75を設ける。
【0018】そして、該操作杆75の下端をデバイダ7
0に連結し、操作杆75の上下操作及び操作位置の位置
決めによって、デバイダ70を、デバイダ70以外の茎
葉処理部材14,16とは別個に単独で対地高さ調節を
行うように構成する。これによって、例えば、タイン1
7・・とタイン15・・の回行軌跡68の下端を圃場面
19である畝上面に対して調節したとき、デバイダ70
の先端が畝の法面に掛かることにより、その畝の法面か
ら浮き上がってしまう場合、デバイダ70を単独でこの
先端が畝の法面に可及的に接近又は摺接させるように、
下降側に調節し、この畝の法面に倒伏した茎葉部を拾い
上げて引き起こし装置16のタイン17・・の作用範囲
内に誘導させる。このように、デバイダ70が単独で対
地高さ調節可能であると、機体が左右前後に傾いた状態
で作業する場合でも、常にデバイダ70及び引き起こし
装置16及び分草装置14の適正な対地高さが得られ
る。
【0019】さらに、図5に示すように、サブソイラを
昇降操作するための上リンク22と下リンク23の各基
端側の回動支点20,21は、前記作業部回動支点9よ
りも前方である走行機体1の内側面に配置する。上記上
下回動支点20,21を中心にして、上下回動可能な平
行リンクとしての上リンク22、下リンク23の先端側
に縦支持杆24を連結し、該縦支持杆24の下端には、
掘り起こし刃25を固定する。そして、図1及び図2に
示すように、前記上部の回動支点20の入力軸20aに
固定したプーリ28と、前記エンジン6の出力プーリ2
7とに無端帯29を巻き掛けて入力軸20aを回転さ
せ、該入力軸20aに被嵌した偏心ボス(図示せず)を
介して前記上リンク22の基端を連結し、この上リンク
22を上下方向に振動駆動させる。
【0020】この構成により、圃場面19から差し込ん
だ掘り起こし刃25を人参Kの根部より下方で上下及び
/又は前後に振動させ、走行機体1を前進移動させるこ
とで人参Kの引き抜きが容易になる。また、前記下部の
リンク23の基端と走行機体1との間に装着された油圧
シリンダ26により、前記上下リンク22,23を昇降
回動させる。
【0021】図1、図2及び図4に示す如く、前記作業
部回動支点9と同芯軸上に設けたパイプ状の動力伝達横
フレーム30の先端に前向きパイプフレーム31を連結
する。また、前向きパイプフレーム31の先端には、左
右一対の挟持無端帯3,3の長手方向中途部の上方にお
いて人参Kの既掘り起こし側に向かって延びる引き起こ
し用伝達パイプ32を連結する。更に、引き起こし用伝
達パイプ32の未掘り起こし側端部から前方向に延びる
伝達ケース33を介して、前記分草装置14の上部に分
草用伝達ケース34を連結する。
【0022】そして、前記回動支点20と同軸の入力軸
20aに固定したプーリ37から、無端帯38を介し
て、前記作業部回動支点9と同芯軸上で動力伝達横フレ
ーム30内に嵌挿される入力軸39突出端に固定のプー
リ40に動力伝達し、さらに、前向きパイプフレーム3
1、引き起こし用伝達パイプ32、伝達ケース33及び
分草用伝達ケース34内の伝達軸等の伝達機構を介し
て、引き起こし装置16及び分草装置14に各々動力伝
達される。また、前記入力軸39に固定されたプーリか
ら、チェン41を介して後部伝動ケース42に動力伝達
し、前記挟持無端帯3,3における両後端ホイール1
2,12と同軸の入力部に動力伝達して両挟持無端帯
3,3を回動駆動する。更に、前記両後端ホイール12
より下部で、人参Kの茎葉部を水平後方に搬送するため
の左右一対で上下に配置された無端搬送帯43a,43
bからなる茎葉排出装置43及び左右一対の水平回転す
る回転刃44a,44aからなる切断手段44に回転力
を伝達する。
【0023】図1において、符号82は作業部回動支点
9の前方で挟持無端帯3の中間部下方で配置する左右一
対の水平回転する回転刃83から成る切断手段である。
この切断手段82は、挟持無端帯3,3による挟持搬送
中に根部の先端を切断して切り揃える。この切断手段8
2は入力軸39からベルト伝動で動力が伝達される。
【0024】図7に示すように、前記両後端ホイール1
2,12より下部には、人参Kの根部の上端を水平後方
向に案内することにより、前記茎葉排出装置43へ茎葉
部を受け継がせるための左右一対の案内杆45を配置す
る。
【0025】図7に示すように、前記切断手段44で切
断されて落下する人参Kの根部が、選別用コンベヤ装置
46における隣接するスラット46b,46bの隙間に
刺さり込まないように、寝かせた状態に姿勢変更させる
と共に、落下する根部がスラット46bに直接激突しな
いように、ゴム板製の緩衝材50を根部の落下経路に配
置する。
【0026】また、選別用コンベヤ装置46上に落下す
る人参Kが倒れる側のコンベヤフレーム80の上面の所
定範囲には、ゴム板製の緩衝材81を配置することで、
根部がコンベヤフレーム80の金属面に倒伏して当接
し、この根部が損傷するのを防止する。
【0027】前記切断手段44の下方には、茎葉部を切
除分離された人参Kの根部を受け止め、走行機体1の後
端の側方(人参Kの既掘り起こし側)に搬送するため
の、選別用コンベヤ装置46を配置する。該選別用コン
ベヤ装置46への動カ伝達機構として、トランスミッシ
ョン7(図1)のPTO出力軸36(図1)から、プー
リ、チェン47a、47b(図1,2)を介して選別用
コンベヤ装置46への入力部46aを構成させる。この
選別用コンベヤ装置46は、図1,2に示すように、一
対の無端チェン間に多数の棒状のスラット46bが一定
間隔で張り渡されているものであり、走行機体1の後端
で歩行する作業者が、選別用コンベヤ装置46上の人参
Kの内、不良品を選り分ける。
【0028】本実施例の特徴は、この選別用コンベヤ装
置46にあるので、図7〜12を用いて、更に詳細に説
明する。選別用コンベヤ46装置は、コンベヤフレーム
80に支持される。該コンベヤフレーム80は、全体と
して横長の枠体として形成し、作業機体1の中心側に
は、前記入力部46aに連結した駆動ケース100から
作業機体1後方側に駆動軸101aを突出させ、該駆動
軸101aに駆動側のスプロケット軸101を一体に設
ける。一方、コンベヤフレーム80の他方側(機体側方
側)には、従動側のスプロケット軸102を水平状態で
軸支する。
【0029】上記駆動側のスプロケット軸101及び従
動側のスプロケット軸102には、それぞれ駆動側スプ
ロケット103,103及び従動側スプロケット10
4,104を固着し、両スプロケット103,104間
には平行に無端チェン105,105を掛止し、該無端
チェン105,105間には一定間隔で連結したスラッ
ト46b・・を設ける。上記連結したスラット46b・
・は、それぞれ金属製のスラットパイプ46cとスポン
ジの筒状体を素材とするスラット弾性体46dとから形
成する。
【0030】更に、駆動側のスプロケット軸101,1
01の近傍に、スラット46b・・の移動方向と略直交
して、即ち、スプロケット軸101と略平行に、スパイ
ラル軸120を、コンベヤフレーム80のフレーム前枠
80aと、フレーム後枠80bに形成したフレーム張出
部80cとの間に軸架し、上記スパイラル軸120に設
けたスパイラル軸スプロケット121をフレーム前枠8
0a側の無端チェン105に係合させる。即ち、無端チ
ェン105によりスパイラル軸120を回転駆動させる
ように構成する。スパイラル軸120には、掻出し部材
122を固設し、該掻出し部材122の上縁部をスラッ
ト弾性体46d・・の下縁を摺接させて配置し、スラッ
ト弾性体46d・・に絡んだ茎葉部をスラット46b・
・のフレーム後枠80b側に移動させる。
【0031】掻出し部材122として最も望ましいもの
はスパイラル状の刃体であり、本実施例もこれを採用し
ている。そして、スパイラル状の刃体の回転軌跡の外周
に沿って、掻き出された茎葉部がスラット46b・・側
に再び移動することを邪魔する湾曲形状のストッパ12
3を配置する。ストッパ123の素材は鉄板が望ましい
が、鋼板、硬質樹脂等他の素材でもよい。
【0032】図2に示すように、上記選別用コンベヤ装
置46の排出側端には、良品の人参Kを受け止め、蓄積
するためのコンテナ48を載置する前後長手のコンテナ
台49を配置する。該コンテナ台49は、走行機体1の
側面に対して基端が蝶番を介して上下回動可能に連結
し、非作業時には上向きに回動し、作業時にはコンテナ
台49が略水平姿勢となるように保持させる。
【0033】図7及び図8に示す如く、選別用コンベヤ
装置46の搬送側下方の走行機体1上に、コンテナ載置
台76を介して不良品の人参を収容するための屑コンテ
ナ77を載置する。そして、該屑コンテナ77に、選別
用コンベヤ装置46上で作業者によって選り分けた不良
品の人参を収容する。また、屑コンテナ77には作業部
回動支点9の上方を覆い、作業部回動支点9の回動を阻
害するのを防止するための屋根形の支点カバー78を設
ける。この支点カバー78の頂上部から後下がりに傾斜
するカバー78のカバー後面79の先端を、前記屑コン
テナ77の前側上方に延設する。そして、前記カバー後
面79の上方に位置する挟持無端帯3,3から茎葉排出
装置43への受継ぎ部において、未成熟で茎葉部が短い
ために受継ぎミスで落下する未成熟の人参をカバー後面
79で受け止め、屑コンテナ77に案内して投入する。
【0034】上記手段により、不良品や未成熟の屑人参
を圃場に放出することなく回集し、作業後の圃場に屑人
参が散乱し、収穫後の圃場の体裁を悪化させるのを防止
する。また、前記カバー後面79の途中から先部を篩線
79aで構成し、泥土のみをカバー後面79の下側に篩
い落とし、カバー後面79に泥土が堆積し、屑人参の流
下を阻害するのを防止する。
【0035】本実施例の人参収穫機の選別用コンベヤ装
置は、上記構成により下記の作用・効果を有する。非作
業時や路上走行時には、前記掘り起こし刃25や、前記
左右一対の挟持無端帯3,3、引き起こし装置16及び
分草装置14の下端が地面に干渉しないよう、これらの
部分を上昇位置に保持する。そのために、油圧シリンダ
26を駆動させ、昇降リンク機構である平行状の上・下
リンク22,23の前端側を上向き回動させる。
【0036】このとき、下リンク23の側面に設けた押
し上げ用の回転可能なローラ53の上面が、前記挟持無
端帯3,3の支持フレーム10の下面側等に設けた側面
視「ヘ」字状のガイドレール54の下面に沿って移動す
る構成とすれば、1つの油圧シリンダ26のピストンロ
ッド突出動の作動で、掘り起こし刃25と共に挟持無端
帯3,3、引き起こし装置16及び分草装置14の下端
を一体的に圃場面19より上方に大きく持ち上げること
が可能となる。
【0037】次に、前記の構成による人参Kの収穫作業
について説明する。実施例では、圃場に列状に植生され
た人参等の人参Kをその1列毎に収穫する場合であっ
て、オペレータは運転座席5に座ってエンジン6を駆動
し、走行機体1を前進させながら、油圧シリンダ26の
ピストンロッドを後退させると、収穫すべき列の位置の
地面に掘り起こし刃25を押し込み、オペレータは操向
ハンドルを操作して走行機体1の向きを調節し、左右一
対の挟持無端帯3,3を巻掛けている左右一対の始端ホ
イール11,11の間が前記未掘り起こし側の人参Kの
列に位置するように位置合わせする。
【0038】走行機体1の前進につれて、分草装置14
の下端のタイン15・・の上昇移動で、掘り起こすべき
人参Kの茎葉部と、それより未掘り起こし側の人参Kの
茎葉部とを絡まないように分離する。また、前記上部の
リンク22の基部の偏心回転ボスにより上下揺動する掘
り起こし刃25が芯土をほぐして収穫すべき列の人参K
の根部より下方を掘り起こす。
【0039】次いで、引き起こし装置16のタイン17
・・の回動で、茎葉部が挟持無端帯3,3の上縁よりも
上方に引き起こされる。挟持無端帯3,3の始端ホイー
ル11,11の箇所で、前記引き起こされた茎葉部の挟
持を開始し、前記挟持無端帯3,3が走行機体1の後方
に行くに従って上昇するように配置されているので、茎
葉部が挟持された人参Kの根部は圃場から軽い力で引き
抜かれる。
【0040】一対の挟持無端帯3,3の挟持搬送ライン
Hに沿って走行機体1の後方に向けて揚上させられる人
参Kの根部の上端は、案内杆45の下面筒所で拘束さ
れ、略水平後方に移動し、それより上方の茎葉部は、茎
葉排出装置43の左右一対、上下の搬送帯43a,43
bで挟持されながら走行機体1の後方に移動させられ
る。
【0041】その途次、切断手段44の左右一対の回転
刃44a,44aで、人参Kの根部と茎葉部との間が切
断されるから、その人参Kの根部は自由落下し、緩衝材
50に一且受け止められ緩衝された後、選別用コンベヤ
装置46に載って横移動し、コンテナ台49後部のコン
テナ48に集積されて収穫される。前記切断された茎葉
部は、茎葉排出装置43の後端から圃場面19に放出さ
れるが、そのとき、未掘り起こし側の圃場面19に落下
しないように湾曲したガイド板55で案内される。
【0042】また、スラット46b・・上に落下した人
参Kの根部は、円滑に機体側外方のコンテナ台49側に
搬送されるが、スラット46b・・の隙間より小さい茎
葉部はスラット46b・・の隙間より下方に落下する。
【0043】上記構成により、スラット46b・・の隙
間より下方に落下しない茎葉部の多くは、後述のコンテ
ナ台49側に排出されるが、スラット46b・・に絡ん
だままの茎葉部は、上記掻出し部材122により、スラ
ット46b・・から掻き出せれ、フレーム後枠80b側
に移動させられて、フレーム後枠80b側のフレーム張
出部80c下部に排出される。
【0044】なお、上記実施例は選別用コンベヤ装置が
機体進行方向と直角方向に人参を搬送する装置の場合を
例示したが、機体進行方向と平行方向に人参を搬送する
装置に適用してもよい。また、上記実施例は人参収穫機
を例示したが、人参と近似する他の根菜類にも適用でき
ることは言うまでもない。また、上記特許請求の範囲の
項には、実施例との対応関係を理解し易くするために、
図面符号を付したが、本発明はこれに限定されるもので
はない。
【0045】
【発明の効果】本発明は上記構成により、下記の効果を
奏する。 1.請求項1に記載の発明によれば、スラットに絡み付
いた茎葉部を掻き落とし、円滑な根菜の搬送が可能とな
る。また、掻き取った茎葉部の排出が円滑となり、更
に、スパイラル軸スプロケットは、一方のみの構造で支
持されるため、茎葉部の巻き付きは少ない。
【0046】2.請求項2に記載の発明によれば、上記
請求項1記載の発明の効果に加えて、掻出し部材をスパ
イラル状の刃体としたことで、掻き取りが一層円滑とな
る。 3.請求項3に記載の発明によれば、上記請求項1又は
2記載の発明の効果に加えて、掻出し部材をスラットの
下面に対して近接調整可能としたことで、茎葉部の絡み
付き程度に応じてその距離を変更させ、掻き取りを円滑
の行わせることができる。
【0047】4.請求項4に記載の発明によれば、上記
請求項1〜3記載の発明のいずれかの効果に加えて、ス
トッパを掻出し部材の回転軌跡外周に沿った湾曲板とし
て形成したことで、茎葉部が掻出し部材に絡んだ場合で
も、ストッパにより茎葉部を掻出し部材から分離させ、
より円滑な掻き取りを実現させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る人参収穫機の側面図
【図2】同人参収穫機の概略平面図
【図3】同人参収穫機の正面図
【図4】同人参収穫機の動力伝達系統の平面図
【図5】同人参収穫機の昇降機構の側面図
【図6】同人参収穫機の茎葉処理部の正面図
【図7】同人参収穫機の選別用コンベヤ装置の側面図
【図8】同選別用コンベヤ装置の背面図
【図9】同選別用コンベアの要部縦断面図
【図10】同選別用コンベアの要部水平断面図
【図11】同選別用コンベアの部分側面図
【符号の説明】
H・・・・挟持搬送ライン K・・・・人参(根菜) 1・・・・走行機体 2a,2b・・・・走行クローラ 3・・・・挟持無端帯 4・・・・操縦コラム 5・・・・運転座席 6・・・・エンジン 7・・・・トランスミッション 8・・・・駆動輪 9・・・・作業部回動支点 10・・・支持フレーム 10a・・・ブラケット 11・・・始端ホイール 12・・・後端ホイール 13・・・中間ホイール 14・・・分草装置 14a・・・タインケース側面 15・・・(分草)タイン 16・・・引き起こし装置 17・・・タイン 19・・・圃場面 20,21・・・回動支点 20a・・・入力軸 22・・・上リンク 23・・・下リンク 24・・・縦支持杆 25・・・掘り起こし刃 26・・・油圧シリンダ 27・・・出力プーリ 28・・・プーリ 29・・・無端帯 30・・・動力伝達横フレーム 31・・・前向きパイプフレーム 32・・・引き起こし用伝達パイプ 33・・・伝達ケース 34・・・分草用伝達ケース 36・・・(トランスミッション7の)PTO出力軸 37・・・プーリ 38・・・無端帯 39・・・入力軸 40・・・プーリ 41・・・チェン 42・・・後部伝動ケース 43・・・茎葉排出装置 43a,43b・・・無端搬送帯 44・・・切断手段 44a・・・回転刃 45・・・案内杆 46・・・選別用コンベヤ装置 46a・・・入力部 46b・・・スラット 46c・・・スラットパイプ 46d・・・スラット弾性体 47a,47b・・・チェン 48・・・コンテナ 49・・・コンテナ台 50・・・緩衝材 51・・・支持杆 52・・・接地前輪 53・・・ローラ 54・・・ガイドレール 55・・・ガイド板 60・・・基板 61・・・従動プーリ 62・・・駆動軸 63・・・駆動プーリ 64・・・無端ベルト 65・・・タインケース 65a・・・カバー 66・・・タイン入口 67・・・タイン出口 68・・・回行軌跡 69・・・飛散防止板 70・・・デバイダ 71・・・支軸 72・・・取り付けアーム 73・・・ブラケット 74・・・位置決め具 75・・・操作杆 76・・・コンテナ載置台 77・・・屑コンテナ 78・・・カバー 79・・・カバー後面 79a・・・篩線 80・・・コンベヤフレーム 80a・・・フレーム前枠 80b・・・フレーム後枠 80c・・・フレーム張出部 81・・・緩衝材 82・・・切断手段 83・・・回転刃 100・・駆動ケース 101・・(駆動側の)スプロケット軸 101a・・駆動軸 102・・(従動側の)スプロケット軸 103・・駆動側スプロケット 104・・従動側スプロケット 105・・無端チェン 120・・スパイラル軸 121・・スパイラル軸スプロケット 122・・掻出し部材(刃体) 123・・ストッパ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圃場に植生している根菜類の茎葉部を挟
    持して引き抜き搬送する左右一対の挟持無端帯3,3と、
    両挟持無端帯3,3の間に茎葉部を挟持させるための茎葉
    処理部と、駆動軸101aから無端チェン105,105を介して
    駆動される多数の連続するスラット46b・・を具備する
    選別用コンベヤ装置46とを備えた根菜収穫機において、 上記選別用コンベヤ装置46の駆動側のスプロケット軸10
    1近傍にスラット46b・・の移動方向と略直交してスパイ
    ラル軸120を配置すると共に、該スパイラル軸120の一側
    に無端チェン105により駆動されるスパイラル軸スプロ
    ケット121を設け、且つ、スパイラル軸120に掻出し部材
    122を設け、更に、該掻出し部材122により掻き出された
    茎葉部がスラット46b・・側に移動することを邪魔する
    ストッパ123を掻出し部材122に近接して配置したことを
    特徴とする根菜収穫機の選別用コンベヤ装置。
  2. 【請求項2】 掻出し部材122は、スパイラル状の刃体
    としたことを特徴とする請求項1記載の根菜収穫機の選
    別用コンベヤ装置。
  3. 【請求項3】 掻出し部材122は、スラット46b・・の下
    面に対して近接調整可能としたことを特徴とする請求項
    1又は2記載の根菜収穫機の選別用コンベヤ装置。
  4. 【請求項4】 ストッパ123は、掻出し部材122の回転軌
    跡外周に沿った湾曲板として形成したことを特徴とする
    請求項1〜3記載のいずれかの根菜収穫機の選別用コン
    ベヤ装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019110870A (ja) * 2017-12-26 2019-07-11 井関農機株式会社 作業車両

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