JP2000041183A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2000041183A
JP2000041183A JP11066199A JP6619999A JP2000041183A JP 2000041183 A JP2000041183 A JP 2000041183A JP 11066199 A JP11066199 A JP 11066199A JP 6619999 A JP6619999 A JP 6619999A JP 2000041183 A JP2000041183 A JP 2000041183A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】性能の低いレンズによって撮影されたような場
合においても、画像周囲の光量低下を補正し、周囲が暗
くなることのない、高画質な画像を安定して得る事ので
きる画像処理装置を提供する。 【解決手段】カメラの撮影レンズを通して写真フィルム
に撮影された画像を光電的に読み取って得られた画像デ
ータに所定の画像処理を施し、出力用画像データとする
画像処理装置であって、撮影レンズの特性を取得する手
段と、この撮影レンズの特性を画像の位置に応じた減光
量に展開する手段と、この減光量を用いて画像の周辺光
量補正を行う手段とを備えることにより、上記課題を解
決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムの画像を
光電的に読み取って、得られた画像データに、所定の画
像処理を施して出力用の画像データとする画像処理装置
に係り、特にレンズ付きフィルム等で撮影された画像で
発生する画像周辺における光量の落ち(光量低下)を補
正する画像処理装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、ネガフィルム、リバーサルフィル
ム等の写真フィルム(以下、フィルムとする)に撮影さ
れた画像の感光材料(印画紙)への焼き付けは、フィル
ムの画像を感光材料に投影して感光材料を面露光する、
いわゆる直接露光(アナログ露光)が主流であった。
【0003】これに対し、近年では、デジタル露光を利
用する焼付装置、すなわち、フィルムに記録された画像
を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル信号
とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像データ
とし、この画像データに応じて変調した記録光によって
感光材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、(仕上
り)プリントとするデジタルフォトプリンタが実用化さ
れた。
【0004】デジタルフォトプリンタでは、画像をデジ
タルの画像データとして、画像データ処理によって焼付
時の露光条件を決定することができるので、逆光やスト
ロボ撮影等に起因する画像の飛びやツブレの補正、シャ
ープネス(鮮鋭化)処理、カラーあるいは濃度フェリア
の補正等を好適に行って、従来の直接露光では得られな
かった高品位なプリントを得ることができる。また、複
数画像の合成や画像分割、さらには文字の合成等も画像
データ処理によって行うことができ、用途に応じて自由
に編集/処理したプリントも出力可能である。しかも、
デジタルフォトプリンタによれば、画像をプリントして
出力するのみならず、画像データをコンピュータ等に供
給したり、フロッピーディスク等の記録媒体に保存して
おくこともできるので、画像データを、写真以外の様々
な用途に利用することができる。
【0005】このようなデジタルフォトプリンタは、基
本的に、フィルムに記録された画像を光電的に読み取る
スキャナ(画像読取装置)、および読み取った画像を画
像処理して出力用の画像データ(露光条件)とする画像
処理装置を有する画像入力装置と、画像入力装置から出
力された画像データに応じて感光材料を走査露光して潜
像を記録するプリンタ(画像記録装置)、および露光済
の感光材料に現像処理を施してプリントとするプロセサ
(現像装置)を有する画像出力装置とを有して構成され
る。
【0006】スキャナでは、光源から射出された読取光
をフィルムに入射して、フィルムに撮影された画像を担
持する投影光を得て、この投影光を結像レンズによって
CCDセンサ等のイメージセンサに結像して光電変換す
ることにより画像を読み取り、必要に応じて各種の処理
を施した後に、フィルムの画像データ(画像データ信
号)として画像処理装置に送る。画像処理装置は、スキ
ャナによって読み取られた画像データから画像処理条件
を設定して、設定した条件に応じた画像処理を画像デー
タに施し、画像記録のための出力画像データ(露光条
件)としてプリンタに送る。プリンタでは、例えば、光
ビーム走査露光を利用する装置であれば、画像処理装置
から送られた画像データに応じて光ビームを変調して、
この光ビームを主走査方向に偏向すると共に、主走査方
向と直交する副走査方向に感光材料を搬送することによ
り、画像を担持する光ビームによって感光材料を露光
(焼付け)して潜像を形成し、次いで、プロセサにおい
て感光材料に応じた現像処理等を施して、フィルムに撮
影された画像が再生されたプリント(写真)とする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】高品位なプリントを得
るためには、撮影されたシーンの画像(画像の情報)が
できるだけ多く忠実にフィルムに記録されているのが好
ましい。しかしながら、特に、レンズとフィルムとが一
体化された、いわゆるレンズ付きフィルムでは、コスト
の制約が厳しく、レンズの性能をあまり高くできないた
め、画像の中心に対して周囲の光量が落ちてしまう。そ
の結果、仕上がりプリントにおいて、画像の周囲が暗く
なってしまうという問題がある。
【0008】本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされ
たものであり、性能の低いレンズによって撮影されたよ
うな場合においても、画像周囲の光量低下を補正し、周
囲が暗くなることのない、高画質な画像を安定して得る
事のできる画像処理装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、カメラの撮影レンズを通して写真フィル
ムに撮影された画像を光電的に読み取って得られた画像
データに所定の画像処理を施し、出力用画像データとす
る画像処理装置であって、前記撮影レンズの特性を取得
する手段と、この撮影レンズの特性を前記画像の位置に
応じた減光量に展開する手段と、この減光量を用いて前
記画像の周辺光量補正を行う手段とを備えることを特徴
とする画像処理装置を提供するものである。
【0010】また、前記周辺光量補正手段は、前記画像
のフィルム濃度に対応して前記周辺光量補正の補正強度
を変化させ、フィルムの最小濃度(例えば、ネガフィル
ムでは未露光部分であるベース濃度、リバーサルフィル
ムではかぶり部分の濃度)、あるいはフィルムの最大濃
度(例えば、ネガフィルムではかぶり部分の濃度、リバ
ーサルフィルムでは未露光部分であるベース濃度)付近
では前記補正強度を弱く、最小濃度あるいは最大濃度か
ら離れるほど補正強度を強くするのが好ましい。
【0011】また、本発明の画像処理装置は、さらに、
前記写真フィルムの情報を取得する手段と、この写真フ
ィルムの情報から得られる写真フィルムの特性を用い
て、フィルム濃度と撮影光量とを相互に変換する手段を
備え、前記撮影光量の領域において前記周辺光量補正を
行うのが好ましい。
【0012】また、前記周辺光量補正手段は、出力用画
像データを作成するための画像読み取りに先立って行わ
れる、画像を低解像度で読み取るプレスキャン時には、
前記周辺光量補正を、オートセットアップ処理を含む画
像解析処理の前に行うかまたは、前記画像解析処理のう
ちカラーバランスの調整のみを行った後に前記周辺光量
補正を行うようにするのが好ましい。
【0013】また、前記撮影レンズ特性取得手段は、前
記撮影レンズの情報を取得する手段と、予め作成された
前記撮影レンズの情報と前記撮影レンズの特性との関係
を示すテーブルから、得られた撮影レンズの情報に応じ
た前記撮影レンズの特性を読み出すのが好ましい。ま
た、前記周辺光量補正手段は、前記画像の画像中心から
の距離と前記減光量とを用いて前記画像の周辺光量補正
を行うのが好ましい。また、前記撮影レンズの特性を減
光量に展開する手段は、前記撮影レンズの特性による、
前記画像の画像中心からの距離に応じた減光量を算出す
る手段であるのが好ましい。また、前記周辺光量補正手
段は、前記画像について、最小濃度付近あるいは最大濃
度付近では前記周辺光量補正をあまり行わず、最小濃度
付近あるいは最大濃度から離れた濃度領域では前記周辺
光量補正を強く行い、その中間濃度領域ではその中間的
な前記周辺光量補正を行うのが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像処理装置につ
いて、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細に説
明する。
【0015】図1に、本発明の画像処理装置を含むデジ
タルフォトプリンタの一例のブロック図が示される。図
1に示されるデジタルフォトプリンタ(以下、フォトプ
リンタとする)10は、基本的に、フィルムFに撮影さ
れた画像を光電的に読み取るスキャナ(画像読取装置)
12と、読み取られた画像データ(画像情報)の画像処
理やフォトプリンタ10全体の操作および制御等を行う
画像処理装置14と、画像処理装置14から出力された
画像データに応じて変調した光ビームで感光材料(印画
紙)を画像露光し、現像処理して(仕上り)プリントと
して出力するプリンタ16とを有する。以下の説明で
は、フィルムFとしてネガフィルムを代表例とするが、
本発明はこれに限定されず、リバーサルフィルムなどの
ポジフィルムであてっもよいのは、もちろんである。ま
た、画像処理装置14には、様々な条件の入力(設
定)、処理の選択や指示、色/濃度補正などの指示等を
入力するためのキーボード18aおよびマウス18bを
有する操作系18と、スキャナ12で読み取られた画
像、各種の操作指示、条件の設定/登録画面等を表示す
るディスプレイ20が接続される。
【0016】スキャナ12は、フィルムF等に撮影され
た画像を1コマずつ光電的に読み取る装置で、光源22
と、可変絞り24と、フィルムFに入射する読取光をフ
ィルムFの面方向で均一にする拡散ボックス28と、結
像レンズユニット32と、R(赤)、G(緑)およびB
(青)の各画像読取に対応するラインCCDセンサを有
するイメージセンサ34と、アンプ(増幅器)36と、
A/D(アナログ/デジタル)変換器38とを有する。
【0017】また、フォトプリンタ10においては、新
写真システム(Advanced Photo System)や135サイズ
のネガ(あるいはリバーサル)フィルム等のフィルムの
種類やサイズ、ストリップスやスライド等のフィルムの
形態等に応じて、スキャナ12の本体に装着自在な専用
のキャリア30が用意されており、キャリア30を交換
することにより、各種のフィルムや処理に対応すること
ができる。フィルムに撮影され、プリント作成に供され
る画像(コマ)は、このキャリア30によって所定の読
取位置に搬送される。このようなスキャナ12におい
て、フィルムFに撮影された画像を読み取る際には、光
源22から射出され、可変絞り24によって光量調整さ
れた読取光が、キャリア30によって所定の読取位置に
位置されたフィルムFに入射して、透過することによ
り、フィルムFに撮影された画像を担持する投影光を得
る。
【0018】キャリア30は、新写真システムのフィル
ムF(カートリッジ)に対応するもので、図2に模式的
に示されるように、所定の読取位置にフィルムFを位置
しつつ、イメージセンサ34のラインCCDセンサの延
在方向(主走査方向)と直交する副走査方向(図に矢印
で示す方向)に、フィルムFの長手方向を一致して搬送
する、読取位置を副走査方向に挟んで配置される、搬送
ローラ対30aおよび30bと、フィルムFの投影光を
所定のスリット状に規制する、読取位置に対応して位置
する主走査方向に延在するスリット40aを有するマス
ク40とを有する。フィルムFは、このキャリア30に
よって読取位置に位置されて副走査方向に搬送されつ
つ、読取光を入射される。これにより、結果的にフィル
ムFが主走査方向に延在するスリット40aによって2
次元的にスリット走査され、フィルムFに撮影された各
コマの画像が読み取られる。
【0019】ここで、周知のように、新写真システムの
フィルムには、磁気記録媒体が形成され、各種の情報
が、あらかじめ磁気記録媒体に記録されており、さら
に、カメラ、現像装置、キャリア30によって、磁気記
録媒体に各種の情報が書き込まれ、また、必要に応じて
読み出される。詳しくは、図3に概念的に示されるよう
に、新写真システムのフィルムFには、カートリッジか
らの引き出し方向(図中矢印A方向)の先頭コマG1よ
り先端側の所定領域、各コマGに対応する領域、および
図示しない後端コマより後端側の所定領域の、幅方向
(主走査方向)の両端部近傍に、長手方向(副走査方
向)に延在する透明な磁気記録媒体S(S1,S2)が
形成されている。フィルムFの先(後)端部分の磁気記
録媒体S1には、カートリッジID、フィルム種、感
度、現像日等のフィルムF全体にかかる情報が磁気記録
され、各コマ領域の磁気記録媒体S2には、撮影日時、
撮影時のストロボ発光の有無、タイトル等の各コマ毎の
情報が記録される。また、基本的に、磁気記録媒体Sの
幅方向の一方側には撮影レンズの情報等を含むカメラ関
係の情報が、他方にはラボ関係の情報が、それぞれ記録
される。なお、図中の符号46は、フィルムFを収納す
るカートリッジ本体で、符号Pは、フィルムFを搬送
(送り出し、巻き戻し)するためのパーフォレーション
ホールである。
【0020】新写真システムのフィルムFに対応するキ
ャリア30には、この両磁気記録媒体Sに対応して、磁
気記録媒体Sに記録された情報を読み取り、また、必要
な情報を記録する磁気ヘッド42、42が配置される。
また、磁気ヘッド42とマスク40との間には、フィル
ムに光学的に記録されるDXコード、拡張DXコード、
FNSコード等のバーコードを光学的に読み取るための
コードリーダ44が配置される。なお、このようなフィ
ルムに記録されたバーコードの読取手段は、新写真シス
テムのキャリア30に限らず、通常の(フィルム)キャ
リアであれば配置されている。磁気ヘッド42やコード
リーダ44(撮影レンズの情報を取得する手段、フィル
ムの情報を取得する手段)によって読み取られた各種の
情報は、必要に応じて、画像処理装置14等の所定部位
に送られる。
【0021】前述のように、読取光はキャリア30に保
持されたフィルムFを透過して画像を担持する投影光と
なり、この投影光は、結像レンズユニット32によって
イメージセンサ34の受光面に結像される。図4に示さ
れるように、イメージセンサ34は、R画像の読み取り
を行うラインCCDセンサ34R、G画像の読み取りを
行うラインCCDセンサ34G、およびB画像の読み取
りを行うラインCCDセンサ34Bを有する、いわゆる
3ラインのカラーCCDセンサで、各ラインCCDセン
サは、前述のように主走査方向に延在している。フィル
ムFの投影光は、このイメージセンサ34によって、
R、GおよびBの3原色に分解されて光電的に読み取ら
れる。イメージセンサ34の出力信号は、アンプ36で
増幅され、A/D変換器38でデジタル信号とされて、
画像処理装置14に送られる。
【0022】スキャナ12においては、フィルムFに撮
影された画像の読み取りを、低解像度で読み取るプレス
キャンと、出力画像の画像データを得るための本スキャ
ンとの、2回の画像読取で行う。プレスキャンは、スキ
ャナ12が対象とする全てのフィルムの画像を、イメー
ジセンサ34が飽和することなく読み取れるように、あ
らかじめ設定された、プレスキャンの読取条件で行われ
る。一方、本スキャンは、プレスキャンデータから、そ
の画像(コマ)の最低濃度よりも若干低い濃度でイメー
ジセンサ34が飽和するように、各コマ毎に設定された
本スキャンの読取条件で行われる。プレスキャンと本ス
キャンの出力信号は、解像度と出力レベルが異なる以外
は、基本的に同じデータである。
【0023】なお、本発明の画像入力装置を構成するス
キャナ12は、このようなスリット走査によるものに限
定はされず、1コマの画像の全面を一度に読み取る、面
露光によるものであってもよい。この場合には、例えば
エリアCCDセンサを用い、光源とフィルムFとの間に
R,GおよびBの各色フィルタの挿入手段を設け、色フ
ィルタを挿入してエリアCCDセンサで画像を読み取る
ことを、R,GおよびBの各色フィルタで順次行うこと
で、フィルムFに撮影された画像を3原色に分解して読
み取る。
【0024】前述のように、スキャナ12から出力され
たデジタル信号は、画像処理装置14(以下、処理装置
14とする)に出力される。図5に処理装置14のブロ
ック図を示す。処理装置14は、データ処理部48、L
og変換器50、プレスキャン(フレーム)メモリ5
2、本スキャン(フレーム)メモリ54、プレスキャン
処理部56、本スキャン処理部58、条件設定部60、
フィルム特性記憶部61、およびレンズ特性データ供給
部63を有する。なお、図5は、主に画像処理関連の部
位を示すものであり、処理装置14には、これ以外に
も、処理装置14を含むフォトプリンタ10全体の制御
や管理を行うCPU、フォトプリンタ10の作動等に必
要な情報を記憶するメモリ等が配置され、また、操作系
18やディスプレイ20は、このCPU等(CPUバ
ス)を介して各部位に接続される。
【0025】スキャナ12から出力されたR,Gおよび
Bの各デジタル信号は、データ処理部48において、暗
時補正、欠陥画素補正、シェーディング補正等の所定の
データ処理を施された後、Log変換器50によって変
換されて、デジタルの画像データ(濃度データ)とさ
れ、プレスキャンデータはプレスキャンメモリ52に、
本スキャンデータは本スキャンメモリ54に、それぞれ
記憶(格納)される。プレスキャンメモリ52に記憶さ
れたプレスキャンデータは、画像データ処理部62(以
下、処理部62とする)と画像データ変換部64とを有
するプレスキャン処理部56に、他方、本スキャンメモ
リ54に記憶された本スキャンデータは、画像データ処
理部66(以下、処理部66とする)と画像データ変換
部68とを有する本スキャン処理部58に読み出され
る。
【0026】プレスキャン処理部56の処理部62と、
本スキャン処理部58の処理部66は、後述する条件設
定部60が設定した処理条件に応じて、スキャナ12に
よって読み取られた画像(画像データ)に、画像を撮影
したレンズ特性及びフィルム特性に応じた補正、および
所定の画像処理を施す部位である。
【0027】処理部62および処理部66における画像
処理としては、カラーバランス調整、コントラスト補正
(階調処理)、明るさ補正、覆い焼き処理(濃度ダイナ
ミックレンジの圧縮/伸長)、彩度補正、シャープネス
(鮮鋭化)処理等が例示される。これらは、演算、LU
T(ルックアップテーブル)による処理、マトリックス
(MTX)演算、フィルタによる処理等を適宜組み合わ
せた、公知の方法で行われるものであり、図示例におい
ては、カラーバランス調整、明るさ補正およびコントラ
スト補正がLUTで行われ、彩度補正がMTXで行われ
る。また、これ以外のシャープネス処理や覆い焼き処理
は、オペレータによる指示や画像データ等に応じて、ブ
ロック62Bおよびブロック66Bで行われる。
【0028】ここで、処理部62および66のLUTの
前には、それぞれプレスキャン処理用の周辺光量補正部
62Aおよび本スキャン処理用の周辺光量補正部66A
が配置される。本発明にかかる処理装置14において
は、必要に応じて、この各周辺光量補正部62A,66
Aにおいて、レンズ特性および画像の位置情報を用い
て、画像処理によってフィルムFに撮影された画像の周
辺における光量低下を補正しており、これにより画像の
周辺においても暗くならない、高画質な画像が再現され
たプリントを安定して出力することを実現している。
【0029】画像データ変換部68は、処理部66によ
って処理された画像データを、例えば、3D(三次元)
−LUT等を用いて変換して、プリンタ16による画像
記録に対応する画像データとしてプリンタ16に供給す
る。画像データ変換部64は、処理部62によって処理
された画像データを、必要に応じて間引いて、同様に、
3D−LUT等を用いて変換して、ディスプレイ20に
よる表示に対応する画像データにしてディスプレイ20
に表示させるものである。両者における処理条件は、後
述する条件設定部60で設定される。
【0030】条件設定部60は、プレスキャン処理部5
6および本スキャン処理部58における各種の処理条件
を設定する。この条件設定部60は、セットアップ部7
2、キー補正部74、パラメータ統合部76を有する。
【0031】セットアップ部72は、プレスキャンデー
タ等を用いて、本スキャンの読取条件を設定してスキャ
ナ12に供給し、また、プレスキャン処理部56および
本スキャン処理部58の画像処理条件を作成(演算)
し、パラメータ統合部76に供給する。具体的には、セ
ットアップ部72は、プレスキャンメモリ52からプレ
スキャンデータを読み出し、プレスキャンデータから、
濃度ヒストグラムの作成や、平均濃度、ハイライト(最
低濃度または最小濃度)、シャドー(最高濃度または最
大濃度)等の画像特徴量の算出を行い、本スキャンの読
取条件を決定し、また、必要に応じて行われるオペレー
タによる指示等に応じて、前述の画像処理部66(6
2)における色バランス調整や階調調整等の画像処理条
件を設定する。
【0032】キー補正部74は、キーボード18aに設
定された濃度(明るさ)、色、コントラスト、シャープ
ネス、彩度等を調整するキーやマウス18bで入力され
た各種の指示等に応じて、画像処理条件の調整量(例え
ば、LUTの補正量等)を算出し、パラメータ統合部7
6に供給するものである。パラメータ統合部76は、キ
ー補正部74が算出したLUT補正量等や、セットアッ
プ部72が設定した画像処理条件を受け取り、これらを
プレスキャン処理部56の処理部62および本スキャン
処理部58の処理部66に設定し、さらに、キー補正部
74で算出された調整量に応じて、各部位に設定した画
像処理条件を補正(調整)し、あるいは画像処理条件を
再設定する。
【0033】前記フィルム特性記憶部61は、各種のフ
ィルムのフィルム特性を記憶する。例えば、フィルムの
特性(階調特性)は、図6に示されるような、露光量E
の対数(LogE)と濃度(D)との関係で示される。な
お、図6に示される例はネガフィルムであり、また、一
本の特性曲線しか示さないが、フィルムFがカラーフィ
ルムである場合には、特性曲線は、R,G,およびBに
応じて3本である。このような特性曲線は、ネガフィル
ムにおいても、フィルム種によって異なり、また同じフ
ィルムであってもR,G,およびBで異なる。もちろ
ん、リバーサルフィルムにおいても、ネガフィルムの場
合と特性曲線の形は異なるが、フィルム種や三原色R,
G,およびBで異なるのは同様である。
【0034】フィルム特性記憶部61には、各種のフィ
ルムに対応して、最低濃度(Dmin)、最高濃度(D
max )、および所定のLogEに対する濃度Dのデータ
が、フィルム特性としてデータベース化されて記憶され
ている。例えば、フィルムの特性曲線を、次に示すよう
な関数として記憶しておくことが例示されるが、これに
限定されるものではない。 D = Dmin(i)+( Dmax(i)−Dmin(i)) ×1/(1+e-logE/a(i)) (i=R,G,B) パラメータ [R]Dmin(R),Dmax(R),a(R) [G]Dmin(G),Dmax(G),b(G) [B]Dmin(B),Dmax(B),c(B)
【0035】フィルム種の検出方法には特に限定は無
く、例えば、図示例のような新写真システムのフィルム
Fである場合には、スキャナ30の磁気ヘッド42でフ
ィルムFの磁気記録媒体S1の磁気情報を読み取って、
磁気情報からフィルム種を検出し、フィルム特性記憶部
61に供給すればよい。また、通常(135サイズ等)
および新写真システムのフィルムに関わらず、コードリ
ーダ44でDXコード等を読み取ってフィルム種を検出
してもよく、オペレータがキーボード18a等を用いて
フィルム種を入力してもよい。
【0036】図示例の装置では、各種のフィルムの特性
は、データベース化されてフィルム特性記憶部61に記
憶され、フィルム種を検知して読み出しているが、本発
明はこれに限定はされない。例えば、新写真システムの
フィルムFであれば、磁気記録媒体S1にフィルム特性
を磁気記録しておき、スキャナ30の磁気ヘッド42で
読み取って、フィルム特性記憶部61に供給してもよ
い。また、通常および新写真システムに限らず、フィル
ムの画像(コマ)領域外に、フィルムの特性をバーコー
ド等で光学的に記録しておき、それをスキャナ30のコ
ードリーダ44やフィルムの画像読取と同様にイメージ
センサ34で読み取ってもよい。さらに、オペレータが
キーボード18a等を用いてフィルム特性を入力しても
よい。この際には、レンズ付きフィルムの本体やフィル
ムのパトローネ等にフィルム特性を記録しておき、これ
を見て入力してもよい。また、現在、新写真システムの
カートリッジにICメモリを取り付けることが検討され
ているが、これを利用して、フィルム種の判別やフィル
ム特性の取得を行ってもよい。
【0037】なお、上述の例のように、データベース化
してフィルム特性記憶部61等にフィルム特性を記憶さ
せておく態様では、キーボード18a等による入力、フ
ロッピーディスク等の記録媒体からの読み取り、コンピ
ュータ通信からのデータ供給等を用いて、フィルム特性
のデータの追加や更新、書き換え等を容易に行えるよう
にするのが好ましい。これらのフィルム特性のデータ
は、基本的に、フィルムメーカが供給するのが好まし
い。
【0038】レンズ特性データ供給部63は、フィルム
Fを撮影したカメラやその撮影レンズ情報を判別する情
報を取得し、得られた判別情報に対応する撮影カメラに
応じたレンズ特性をメモリ、例えば予め作成された対応
テーブルなどから読み出して取得し、周辺光量補正部6
2A,66Aに供給する部位である。レンズ特性データ
供給部63は、メモリ(対応テーブル)を有し、このメ
モリには、予め作成されたカメラまたはその撮影レンズ
の情報と撮影レンズの特性との対応テーブル、例えば各
種のカメラの機種やその撮影レンズに応じたレンズ特性
の情報、具体的には、各種レンズに応じた、画像中心か
らの距離に応じた減光量等の情報が予め記憶されてい
る。
【0039】この撮影レンズを通して全面に渡って均一
光量(光強度)を持つ光源を画像として撮影した写真フ
ィルムの画像上に展開した時に得られる光量変化、すな
わち周辺光量低下または減光量が、例えば、図7(a)
に示すように同心円状になる場合には、画像の中心から
の距離の数式、例えば、1次式や2次式や3次式などの
多項式に展開できる。このため、撮影レンズの特性とし
て、その数式自体または、その数式の次数と各項の係数
などをレンズ特性データ供給部63のメモリに格納して
おけばよい。例えば多項式として下記に示す3次式を用
いる場合には、その係数a,b,c,dを撮影レンズ毎
にメモリに格納しておけばよい。ここで例えばEは減光
量、rは画像の中心からの距離を表す。 E=ar3 +br2 +cr+d 一方、上記光量変化、すなわち周辺光量低下または減光
量が、図7(b)に示すように楕円状になり、しかもそ
の形状が画像の中心からの距離に対して変化して行くよ
うな場合には、画像の中心からの距離の数式として表す
ことができない、または困難である、もしくは数式とし
て表すと式が複雑となり、処理や計算が複雑で、処理や
演算に時間がかかる。このため、撮影レンズの特性とし
て、例えば、画像全面のマスクパターン、対象性が有る
場合にはその基本となる一部、例えば、図7(b)に示
すように直交する2本の対称軸を持つ場合には、画像全
面の4分の1のマスクパターンをレンズ特性データ供給
部63のメモリに格納しておけばよい。
【0040】レンズ特性データ供給部63は、取得した
カメラやその撮影レンズの判別情報から、それに応じた
レンズ特性の情報をメモリから読み出し、これを周辺光
量補正部62A,66Aに供給する。なお、レンズ特性
は、レンズ特性データ供給部63が有するメモリに記憶
されるのに限定はされず、例えば、プリンタ10に接続
されるデータベースに記憶しておき、ここにアクセスし
て読み出してもよく、あるいは、フィルムFの読み取り
時にフィルムに対応するレンズの情報として外部から入
力されてもよい。
【0041】周辺光量補正部62A,66Aは、レンズ
特性データ供給部63から供給されたフィルムFの撮影
レンズ特性と、画像データ(画素)の位置の情報、画像
の中心からの座標位置(中心の画素から何番目か)とを
用いて、周辺光量低下の補正を行う。なお、この周辺光
量補正については後述する。
【0042】以下、処理装置14、特に周辺光量補正部
62A(66A)の作用を説明することにより、本発明
の画像処理装置について、より詳細に説明する。
【0043】オペレータがフィルムF、ここではネガフ
ィルムFに対応するキャリア30をスキャナ12に装填
し、キャリア30の所定位置にフィルムF(カートリッ
ジ)をセットし、作成するプリントサイズ等の必要な指
示を入力した後に、プリント作成開始を指示する。これ
により、スキャナ12の可変絞り24の絞り値やイメー
ジセンサ(ラインCCDセンサ)34の蓄積時間がプレ
スキャンの読取条件に応じて設定され、その後、キャリ
ア30がフィルムFをカートリッジから引き出して、プ
レスキャンに応じた速度で副走査方向に搬送して、プレ
スキャンが開始され、前述のように所定の読取位置にお
いて、フィルムFがスリット走査されて投影光がイメー
ジセンサ34に結像して、フィルムFに撮影された画像
がR,GおよびBに分解されて光電的に読み取られる。
また、このフィルムFの搬送の際に、磁気ヘッド42に
よって磁気記録媒体Sに記録された磁気情報が読み出さ
れ、また、コードリーダ44によってDXコード等のバ
ーコードが読まれ、必要な情報が所定の部位に送られ
る。本例においては、磁気記録媒体S1に記録された磁
気情報からフィルム種及びレンズ情報が検知され、フィ
ルム特性記憶部61およびレンズ特性供給部63に供給
される。
【0044】なお、本発明においては、プレスキャンお
よび本スキャンは、1コマずつ行ってもよく、全コマあ
るいは所定の複数コマずつ、連続的にプレスキャンおよ
び本スキャンを行ってもよい。以下の例では、説明を簡
潔にするために、1コマの画像読取を例に説明を行う。
【0045】プレスキャンによるイメージセンサ34の
出力信号は、アンプ36で増幅されて、A/D変換器3
8に送られ、デジタル信号とされる。デジタル信号は、
処理装置14に送られ、データ処理部48で所定のデー
タ処理を施され、Log変換器50でデジタルの画像デ
ータであるプレスキャンデータとされ、プレスキャンメ
モリ52に記憶される。
【0046】プレスキャンメモリ52にプレスキャンデ
ータが記憶されると、処理部62のプレスキャン処理用
の周辺光量補正部62Aがこれを読み出し、周辺光量補
正を行う。以下、図8のフローチャートに沿って周辺光
量補正について説明する。
【0047】まず、図8のステップ100で、周辺光量
補正部62Aは、プレスキャンメモリ52からプレスキ
ャンデータを読み出し、ステップ110において、R,
G,B毎に、テーブル(例えば、ルックアップテーブ
ル:LUT)1を参照して、これよりネガ濃度D1を算
出する。次に、ステップ120において、テーブル2を
参照して、フィルム特性記憶部61から与えられた図6
に示すフィルム特性(前述したようにカラーの場合には
R,G,B3本必要である)を用いて図6に示すよう
に、撮影光量LogE1を算出する。
【0048】一方、ステップ130において、周辺光量
補正部62Aは、処理すべき画像位置(x,y)を取得
し、ステップ140において、テーブル3を参照して、
レンズ特性供給部63から与えられたレンズ特性を用い
てその画素における光量低下を示す減光量ΔLogEを算
出する。こうして、レンズ特性は、プレスキャン画像の
全面の画素について減光量に展開される。次に、ステッ
プ150において、テーブル4を参照して、その画素に
対してどの程度の補正を行うかを示す重み係数kを求め
る。周辺光量補正は、図9に示すように、未露光部分で
あるネガフィルムで最も暗いベース濃度、すなわち最小
濃度付近では、重み係数kを0(または最小)または小
さくして、補正を全く、もしくはあまり行わず(すなわ
ち図9の補正の程度low )、ベース濃度(最小濃度)か
ら離れた部分に対しては、重み係数kを1(または最
大)または大きくして、強く、もしくは最も強く補正を
行い(図9の補正の程度high)、その中間の領域に対し
ては中間の補正を行うのが好ましい。これは、ベース濃
度付近で強く補正を行うとその付近の濃度が上がり、不
自然な絵になってしまう場合があるからである。すなわ
ち、本発明においては、画像のネガ濃度に対応して周辺
光量補正の補正強度を変化させるのが好ましい。こうす
ることで、ベース濃度付近では補正強度を弱く(重み係
数kを小さく)し、ベース濃度から離れるほど補正強度
を強く(重み係数kを大きく)することができ、自然な
仕上がりの絵を持つプリントに仕上げることができる。
【0049】次に、ステップ160において、重み係数
kと減光量ΔLogEとを掛け合わせ補正すべき光量であ
る補正光量ΔVを算出する。ステップ170において、
これを撮影光量LogE1に加えて補正撮影光量LogE2
を求める。次に、ステップ180において、図6に示す
フィルム特性を利用して、この補正光量LogE2を再び
ネガ濃度D2に変換し、ステップ190において画像信
号として出力する。
【0050】このように、本実施形態では、画像信号か
らネガ濃度を算出し、これをフィルム特性曲線を利用し
て撮影光量に変換し、撮影光量の範囲で補正を行い、再
びネガ濃度に戻している。なお、特性曲線が略直線とな
る領域においては、補正すべき減光量をネガ濃度の方へ
変換し、それを濃度に上乗せすることで、濃度領域にお
いて補正を行うようにすることもできる。上述した例
は、ネガフィルムの画像を周辺光量補正の対象とし、画
像のネガ濃度に対応して周辺光量補正の補正強度を変化
させ、未露光部分の最小濃度を示すベース濃度付近では
補正強度を弱くし、ベース濃度から離れるほど補正強度
を強くするものであっが、本発明はこれに限定されず、
例えばリバーサルフィルムの画像を対象とし、未露光部
分の最大濃度を示すベース濃度付近では補正強度を弱く
し、ベース濃度から離れるほど補正強度を強くするもの
であってもよいし、あるいはネガフィルムではかぶり部
分である最大濃度を示すかぶり濃度またはリバーサルフ
ィルムではかぶり部分である最小濃度を示すかぶり濃度
付近では補正強度を弱くし、最大濃度または最小濃度
(かぶり濃度)から離れるほど補正強度を強くするもの
であってもよい。
【0051】周辺光量補正を行ったデータは条件設定部
60に渡され、画像処理の条件設定が行われ各種画像解
析処理が行われる。これを図示すると図10(a)のよ
うになる。ここでの周辺光量補正はR,G,B毎に行わ
れるが、後で述べるように明るさのみで行う事もでき
る。
【0052】条件設定部60のセットアップ部72は、
周辺光量補正部62Aから補正後のデータを受け取り、
濃度ヒストグラムの作成、ハイライトやシャドー等の画
像特徴量の算出等を行い、本スキャンの読取条件を設定
してスキャナ12に供給し、また、階調調整やグレイバ
ランス調整等の各種の画像処理条件を設定し、パラメー
タ統合部76に供給する。画像処理条件を受け取ったパ
ラメータ統合部76は、これらを、プレスキャン処理部
56および本スキャン処理部58の所定部位(ハードウ
エア)に設定する。
【0053】周辺光量補正が行われた画像は、その後L
UTおよびMTXで処理された後、ブロック62Bでシ
ャープネス処理や覆い焼き処理等の必要な画像処理を施
され、次いで画像データ変換部64で変換され、シュミ
レーション画像としてディスプレイ20に表示される。
オペレータは、ディスプレイ20の表示を見て、画像す
なわち処理結果の確認を行い、必要に応じて、キーボー
ド18aに設定された調整キー等を用いて、色、濃度、
階調等を調整する。
【0054】本スキャンは、可変絞り24の絞り値等の
読み取り条件が設定された本スキャンの読み取り条件と
なる以外は、プレスキャンと同様に行われ、イメージセ
ンサ34からの出力信号はアンプ36で増幅されて、A
/D変換器38でデジタル信号とされ、処理装置14の
データ処理部48で処理されて、Log変換器50で本
スキャンデータとされ、本スキャンメモリ54に送られ
る。本スキャンデータが本スキャンメモリ54に送られ
ると、本スキャン処理部58によって読みだされ、処理
部66において上で説明したプレスキャンの処理部62
における処理と同様の画像処理が行われ、次いで、画像
データ変換部68で変換されて出力用の画像データとさ
れ、プリンタ16に出力される。
【0055】以上説明した例では、図10(a)に示す
ように、オートセットアップ処理等の画像解析処理の前
にR,G,B毎に周辺光量補正を行っていたが、図10
(b)に示すように、カラーバランスの調整(カラーの
解析補正)のみを周辺光量補正の前に行うようにしても
よい。すなわち、カラーバランスを揃えて(R,G,B
均等とし)、グレイ成分で周辺光量補正を行い、その
後、明るさの階調補正(明るさの解析補正)を行い、次
にシャープネス処理や覆い焼き処理等のその他の画像解
析処理を行う。このようにすれば、特性曲線は一本でよ
い。
【0056】以上、本発明の画像処理装置について詳細
に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされず、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良およ
び変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0057】
【発明の効果】以上、説明した通り、本発明によれば、
レンズ付きフィルムや安価なコンパクトカメラ等で撮影
された画像であっても、画像周辺が暗くなることのな
い、自然な仕上がりの高画質な画像を安定して出力する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像処理装置を利用するデジタルフ
ォトプリンタの一例を示すブロック図である。
【図2】 図1に示されるデジタルフォトプリンタに装
着されるキャリアを説明するための概略斜視図である。
【図3】 新写真システムのフィルムの概略図である。
【図4】 図1に示されるデジタルフォトプリンタのイ
メージセンサの概略図である。
【図5】 図1に示されたデジタルフォトプリンタの画
像処理装置の一例のブロック図である。
【図6】 フィルム特性曲線の一例及びこれを用いて周
辺光量補正を行う方法を示す線図である。
【図7】 (a)は数式に展開可能なレンズ特性を示す
パターンの一例であり、(b)は数式に展開困難なレン
ズ特性を示すマスクパターンの一例である。
【図8】 本実施形態における周辺光量補正を示すフロ
ーチャートである。
【図9】 本実施形態における周辺光量補正の補正の程
度を示す線図である。
【図10】 (a)は本実施形態における周辺光量補正
の手順を示す説明図であり、(b)は周辺光量補正の手
順の他の例を示す説明図である。
【符号の説明】 10 (デジタル)フォトプリンタ 12 スキャナ 14 (画像)処理装置 16 プリンタ 18 操作系 20 ディスプレイ 22 光源 24 可変絞り 28 拡散ボックス 30 キャリア 32 結像レンズユニット 34 イメージセンサ 34R,34G,34B ラインCCDセンサ 36 アンプ 38 A/D変換器 40 マスク 42 磁気ヘッド 44 コードリーダ 48 データ処理部 50 Log変換器 52 プレスキャン(フレーム)メモリ 54 本スキャン(フレーム)メモリ 56 プレスキャン処理部 58 本スキャン処理部 60 条件設定部 61 (フィルム)特性記憶部 62,66 (画像データ)処理部 62A,66A 周辺光量補正部 63 レンズ特性供給部 64,68 画像データ変換部 72 セットアップ部 74 キー補正部 76 パラメータ統合部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カメラの撮影レンズを通して写真フィルム
    に撮影された画像を光電的に読み取って得られた画像デ
    ータに所定の画像処理を施し、出力用画像データとする
    画像処理装置であって、 前記撮影レンズの特性を取得する手段と、 この撮影レンズの特性を前記画像の位置に応じた減光量
    に展開する手段と、 この減光量を用いて前記画像の周辺光量補正を行う手段
    とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】前記周辺光量補正手段は、前記画像のフィ
    ルム濃度に対応して前記周辺光量補正の補正強度を変化
    させ、フィルムの最小濃度付近、あるいはフィルムの最
    大濃度付近では前記補正強度を弱く、最小濃度または最
    大濃度から離れるほど補正強度を強くすることを特徴と
    する請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の画像処理装置で
    あって、さらに、前記写真フィルムの情報を取得する手
    段と、この写真フィルムの情報から得られる写真フィル
    ムの特性を用いて、フィルム濃度と撮影光量とを相互に
    変換する手段を備え、前記撮影光量の領域において前記
    周辺光量補正を行うことを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】前記周辺光量補正手段は、出力用画像デー
    タを作成するための画像読み取りに先立って行われる、
    画像を低解像度で読み取るプレスキャン時には、前記周
    辺光量補正を、オートセットアップ処理を含む画像解析
    処理の前に行うかまたは、前記画像解析処理のうちカラ
    ーバランスの調整のみを行った後に前記周辺光量補正を
    行うようにすることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】前記撮影レンズ特性取得手段は、前記撮影
    レンズの情報を取得する手段と、予め作成された前記撮
    影レンズの情報と前記撮影レンズの特性との関係を示す
    テーブルから、得られた撮影レンズの情報に応じた前記
    撮影レンズの特性を読み出すことを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】前記周辺光量補正手段は、前記画像の画像
    中心からの距離と前記減光量とを用いて前記画像の周辺
    光量補正を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    かに記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】前記撮影レンズの特性を減光量に展開する
    手段は、前記撮影レンズの特性による、前記画像の画像
    中心からの距離に応じた減光量を算出する手段であるこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の画像処
    理装置。
  8. 【請求項8】前記周辺光量補正手段は、前記画像につい
    て、最小濃度あるいは最大濃度付近では前記周辺光量補
    正をあまり行わず、最小濃度あるいは最大濃度から離れ
    た濃度領域では前記周辺光量補正を強く行い、その中間
    濃度領域ではその中間的な前記周辺光量補正を行うこと
    を特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の画像処理
    装置。
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