JP2000039543A - 通線用パイプの接続構造 - Google Patents

通線用パイプの接続構造

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JP2000039543A
JP2000039543A JP10208353A JP20835398A JP2000039543A JP 2000039543 A JP2000039543 A JP 2000039543A JP 10208353 A JP10208353 A JP 10208353A JP 20835398 A JP20835398 A JP 20835398A JP 2000039543 A JP2000039543 A JP 2000039543A
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Hideo Hirao
秀夫 平尾
Yasuyuki Sugawara
康行 菅原
Kazuya Ogata
和也 緒方
Masato Kurii
正人 栗井
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管路に多条のケーブルを布設するための、い
わゆる分割管路等を構成する通線用パイプにあっては、
当該通線用パイプ同士の接続のための技術が無かったた
め、その開発が求められていた。 【解決手段】 通線用パイプ20端末に露出されたテン
ションメンバ22同士が同一芯上にて連結固定されてな
るテンションメンバ連結部22と、互いに接続される前
記通線用パイプ20間に介在配置され、両側の通線用パ
イプ内面20aとほぼ連続する内面23bを形成する内
スリーブ23と、前記テンションメンバ連結部22およ
び前記内スリーブ23を外側から覆うように装着された
外スリーブ24とを備える通線用パイプの接続構造を提
供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ケーブルや電気
ケーブル等のケーブルを布設するために用いる通線用パ
イプの接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ケーブル等の細径ケーブルを、一本の
管路内に多条布設する工法としては、管路内に複数のパ
イプを先行布設し、このパイプ内にケーブルを布設す
る、いわゆる「分割管路」が提案されている。この分割
管路では、管路内に多条のケーブルを一度に布設する工
法や、管路内にケーブルを順次布設して多条とする工法
に比べて、ケーブル同士の食い込みを防止できること、
管路屈曲部での湾曲半径を確保すること等により、ケー
ブルの布設抵抗の増大を抑えることができる面で優れて
おり、普及が期待されている。
【0003】前記分割管路を利用したケーブルの布設工
法を説明すると、図7に示すように、まず、地盤1に離
間して設けられたハンドホール2a、2b(または、マ
ンホール)間に埋設連通させた管路3に、分割管路4を
牽引布設し、その後、布設の完了した各分割管路4に光
ケーブル等のケーブルを引き込んで布設する。分割管路
4の布設は、予め管路3を経由してハンドホール2a、
2b間に挿通しておいたワイヤ5を、一方のハンドホー
ル2aの地上開口部近傍に設置したウィンチ6で巻き取
ることにより、他方のハンドホール2bの地上開口部近
傍に設置したドラム7から巻き出すようにして、多条
(例えば6〜9条)の分割管路4を管路3内に一括牽引
布設するか、順次牽引布設を行って目的の条数とする。
分割管路4は、ポリエチレン等の樹脂により柔軟に形成
されたパイプであるため、管路3の屈曲部等にも対応し
て、容易に牽引布設できる。また、図8に示すように、
分割管路4は、真直性を有するテンションメンバとして
鋼線4aを埋設して、引張耐力を向上することで、布設
長の長尺化を図ることが普及しつつある。図7中、符号
8は撚り戻し治具、9はプーリングアイ、10は複数本
の分割管路3を結束して捻れを防止する分線板、11は
金車、12はロードセル、13は張力検出装置である。
図8中、符号14は、光ケーブル等のケーブルである。
布設の完了した分割管路4へのケーブルの布設は、分割
管路4の布設方向後端からの圧送空気あるいは布設方向
前端からの吸引によるエア圧送方式の布設や、引き綱等
のリード部材を用いた牽引によりなされる。リード部材
を用いた牽引では、分割管路4の製造時に予め分割管路
4にリード部材を内装しておくことが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したよ
うな分割管路4では、例えば500m等の特定長に設計
されるため、それ以上の長尺布設を行うには、牽引方向
後端に、分割管路4を接続して継ぎ足す必要がある。し
かしながら、これまで、分割管路4には、接続が考慮さ
れていなかったため、ケーブル布設に適切な接続構造の
開発が必要であった。すなわち、まず、分割管路4間の
接続部には、布設時の引張力に耐え得る十分な接続強度
が要求される。また、エア圧送方式のケーブルの布設で
は、前記強度に加えて、気密特性に優れていることが要
求される。しかも、接続部は、分割管路4自体の管路3
への布設や、管路3への分割管路4の追加布設や、布設
の完了した分割管路4内へのケーブルの布設の障害とな
らないよう、小型であることが必要である。このよう
に、分割管路同士の接続部は、前記のような様々な要求
を満たす必要がある。なお、エア圧送方式のケーブル布
設は、1km以上の布設能力を有しているが、分割管路
4では、これまでに満足な接続構造が無かったために、
エア圧送方式の布設能力を十分に活用できないといった
不満があった。また、分割管路4の長さを、ハンドホー
ルやマンホールの一般的な設置間隔である250mへの
布設を想定した特定長に設計した場合、実際に布設した
時に長さに不足を生じることがあり、分割管路同士の接
続が必要になる。分割管路4の長さの不足は、寒暖によ
る分割管路4の温度伸縮性に起因するものもあり、収縮
が著しいと、分割管路4端部をハンドホールやマンホー
ルに到達できなくなるといった問題も生じる。地中の連
続する複数の管路3に布設するような場合では、管路3
長の合計と、分割管路4の実際の布設長との差が一層顕
著になり、分割管路4の接続が不可欠になる。さらに、
分割管路同士の接続は、例えば、分割管路4の布設完了
後に、ハンドホール2a、2b内にあるケーブル端末
と、別のハンドホールやマンホール内のケーブル端末と
を接続するような場合など、各種用途で必要とされてい
る。
【0005】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、十分な接続強度が得られ、気密性、小型化を実現
できる通線用パイプの接続構造を提供することを目的と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、以下の構成を採用した。すなわち、請求項
1記載の発明では、真直性を有するテンションメンバを
埋め込んだ樹脂製パイプである通線用パイプ同士を接続
する通線用パイプの接続構造であって、前記通線用パイ
プ端末に露出された前記テンションメンバ同士が同一芯
上にて連結固定されてなるテンションメンバ連結部と、
互いに接続される前記通線用パイプの間に介在配置さ
れ、両側の通線用パイプ内面とほぼ連続する内面を形成
する内スリーブと、前記テンションメンバ連結部および
前記内スリーブを外側から覆うように装着された外スリ
ーブとを備えることを特徴とする通線用パイプの接続構
造を前記課題の解決手段とした。請求項2記載の発明
は、請求項1記載の通線用パイプの接続構造において、
前記テンションメンバ連結部では、連結固定する一対の
テンションメンバを連結スリーブの両側から挿入して、
同一芯上に突き合わせ状態に配置し、それぞれ前記連結
スリーブに固着して連結していることを特徴とする。請
求項3記載の発明は、請求項1または2記載の通線用パ
イプの接続構造において、前記テンションメンバが、互
いに接続される前記通線用パイプの断面方向両側に対向
配置されていることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の通線用パイプの接続
構造の第1実施形態を、図1から図6を参照して説明す
る。本実施形態の通線用パイプの接続構造は、管路内に
多条布設され、後工程でケーブルが導入通線される分割
管路に適用されるものである。図1は、本実施形態の通
線用パイプの接続構造を示す分解斜視図、図2は正断面
図、図3は図2のB−B線断面矢視図である。
【0008】図1において、通線用パイプである分割管
路20は、ポリエチレン、塩化ビニル等の柔軟性を有す
る樹脂から断面円形のパイプに形成され、その断面直径
方向両側には、真直性を有するテンションメンバとして
鋼線21が埋設されている。図2および図3に示すよう
に、本実施形態の通線用パイプの接続構造は、互いに接
続される各分割管路20端末に露出された前記鋼線21
同士が同一芯上にて連結固定されてなるテンションメン
バ連結部22と、互いに接続される両分割管路20の間
に同芯上に介在配設され、両側の分割管路20とほぼ連
続する内面を形成する内スリーブ23と、前記テンショ
ンメンバ連結部22および前記内スリーブ23を外側か
ら覆うように装着され、気密性並びに防水性を確保する
外スリーブ24とを備えて構成されている。
【0009】テンションメンバ連結部22では、連結固
定する鋼線21をそれぞれ連結スリーブ25の両側から
挿入して、同一芯上に突き合わせ状態に配置し、さらに
前記連結スリーブ25を外側から固着することで鋼線2
1同士を連結している。分割管路20、20間では、分
割管路20端末の両側の鋼線21を、それぞれ相手側の
分割管路20端末の両側の鋼線21に連結固定するの
で、分割管路20の断面方向で対向する両側にテンショ
ンメンバ連結部22を備えることとなり、これにより、
牽引作業時等に作用する引張力が両鋼線21に均等に分
散伝達され、偏在を生じないとともに、捻回力に対して
も、優れた強度を発揮する。このため、牽引布設時に
は、接続された分割管路20間では、牽引力が偏在する
こと無く伝達されるため、一本の管路の如く、布設作業
を進めることができる。
【0010】図1および図4(a)、(b)に示す連結
スリーブ25aは、金属から断面C形に形成され、その
両端から挿入された一対の鋼線21、21を、銀ロウ付
け、接着剤等で固定することで、両鋼線21、21間を
強固に連結するようになっている。図5(a)、(b)
に示す連結スリーブ25bは、円筒状であり、その両端
から挿入された一対の鋼線21、21をかしめ固定する
ことで強固に連結するようになっている。この連結スリ
ーブ25bを用いたテンションメンバ連結部22では、
例えば、鋼線21先端に予め係合用の溝等を形成して、
かしめ固定時に、連結スリーブ25bとの結合力を高め
ることも可能である。なお、連結スリーブ25を備えて
構成されるテンションメンバ連結部22は、鋼線21を
連結スリーブ25に挿入するだけで、連結する両鋼線2
1を突き合わせ状態に簡単に位置決めすることができ、
しかも、接着剤やかしめ等によって連結スリーブ25を
鋼線21に固着するだけで鋼線21同士を連結すること
ができるので、短時間で簡単に組み立てることができ
る。テンションメンバ連結部22に適用される連結スリ
ーブ25としては、前述の連結スリーブ25a、25b
以外にも各種構成が採用可能であり、例えば、鋼線21
先端に形成した溝や凹部等と係合する係合部を備える構
成等も採用可能である。また、連結スリーブ25a、2
5bでは、鋼線21以外のテンションメンバの連結固定
にも適用することができる。鋼線以外のテンションメン
バとしては、例えば、金属と樹脂の複合材料等が採用可
能である。
【0011】図1に示すように、内スリーブ23は、分
割管路20と同じ内径を有する円筒状であり、その断面
直径方向両側には、前記テンションメンバ連結部22
(連結スリーブ25)を収納する連結部収納溝23aが
形成され、この内スリーブ23は、両側の連結部収納溝
23aをそれぞれテンションメンバ連結部22に係合さ
せて位置決めして、両側のテンションメンバ連結部22
の間に配置される。図2および図3に示すように、この
内スリーブ23の軸方向両端部は、分割管路20の端面
にほぼ当接するようにして近接配置される。しかも、内
スリーブ23は、両側の連結スリーブ25と連結部収納
溝23aとの係合によって位置決めされることで、その
内面23bが、両側の分割管路20の内面20aと面一
に位置決めされる。これにより、両側の分割管路20と
内スリーブ23との間では、その内面に段差が無いの
で、後工程での光ケーブル等のケーブルの通線作業を、
引っ掛かり等の障害を生じること無く、円滑に行えるよ
うになっている。さらに、内スリーブ23の材質として
は、プラスチックや金属等の摩擦係数が低い表面を容易
に得られるものを採用するため、滑らかな内面23bに
より、ケーブル通線時の抵抗が一層軽減される。分割管
路内面20aも低摩擦係数を得るようにすることが一般
的であるので、これにより、接続した複数本の分割管路
20間に亘って、ケーブルの通線作業を円滑に行える。
【0012】図2においては、内スリーブ23は、その
外径も、分割管路20と一致されているため、連結部収
納溝23aを除く外面のほぼ全体に亘って、両側の分割
管路20との間に段差を生じないようになっている。ま
た、内スリーブ23としては、分割管路20と同様の柔
軟性を有することが好ましく、これにより、両側の分割
管路20同様の曲げ耐力が得られ、屈曲部への布設時に
おいては、両側の分割管路20との間に段差を生じにく
く、ケーブルの通線作業を円滑にすることができる。な
お、内スリーブ23を形成する樹脂としては、例えば、
ポリエチレン等が採用される。
【0013】外スリーブ24は、円筒状の熱収縮チュー
ブであり、その内面側には接着剤26が設けられてお
り、テンションメンバ連結部22の形成や内スリーブ2
3の設置完了後、その外側に装着して加熱収縮させるこ
とで、内スリーブ23やテンションメンバ連結部22
を、内スリーブ23とその両側の分割管路20端末との
間の境界を含んで外側から覆うように固定され、防水性
を確保するようになっている。このため、分割管路20
同士の接続部30からは、浸水の心配は無く、内部に通
線された光ケーブル等を浸水から保護することができ
る。また、外スリーブ24は気密性も容易に確保できる
ため、これにより、気密性を有する分割管路20同士を
気密に接続することも容易である。この場合には、例え
ば、10kgf/cm2以上のエア圧を用いたエア圧送
方式のケーブルの通線にも適用可能である。接着剤26
は、内スリーブ23とその両側の分割管路20端末と間
の境界に生じた隙間にも入り込んで密閉するため、内ス
リーブ23と接着剤26によっても、接続部30に優れ
た防水性、気密性が確実に得られる。しかも、接着剤2
6によって、内スリーブ23と分割管路20との間が接
着固定されると、両者が曲げ荷重によって湾曲変形され
ても、その湾曲変形は連続的なものとなり、段差を生じ
ることが無く、ケーブルの通線の作業性を確保できる。
なお、外スリーブ24の固定用の接着剤としては、内ス
リーブ23や外スリーブ24の素材に適合して強固に接
着できるものであり、防水性および気密性を確保できる
ものであり、しかも短時間で接着力を発現するものを採
用することが好ましい。また、外スリーブ24の熱収縮
のみによって、十分な防水性や気密性が得られる場合
は、接着剤26を省略することも可能である。また、外
スリーブ24は、分割管路20間の接続部14の曲げ強
度を確保する役割をも果たしているため、これにより、
湾曲布設時に、内スリーブ23が、両側の分割管路20
との境界で段差を生じることが防止される。また、外ス
リーブは、熱収縮性を有していない、単純なスリーブも
採用可能であり、この場合には、接着剤26や充填材等
によって、十分な防水性、気密性が確保される。
【0014】次に、本発明の第2実施形態を図6を参照
して説明する。図6に示すように、本実施形態の通線用
パイプの接続構造では、分割管路20端末に露出させた
2本の鋼線21を、それぞれ接続する相手側の分割管路
20端末の鋼線21と同芯上に突き合わせ状態に配置
し、熱溶融により接続(いわゆるウェルドジョイント)
してなるテンションメンバ連結部31を有する。このテ
ンションメンバ連結部31は、連結スリーブを使用しな
いため、第1実施形態記載のテンションメンバ連結部2
2よりも小型に形成される。
【0015】この通線用パイプの接続構造にて使用され
る内スリーブ32は、分割管路20と同じ内外径を有し
ている他、その素材等も第1実施形態記載の内スリーブ
23と同じであるが、断面直径方向両側に形成される連
結部収納溝32aは、第1実施形態記載の内スリーブ2
3の連結部収納溝23aよりも浅く形成されている。外
スリーブ33は、第1実施形態記載の外スリーブ24と
全く同様のものを使用することができ、内スリーブ32
やテンションメンバ連結部31外側への固定は、加熱に
よる熱収縮力や、接着剤(図示せず)によってなされる
ことも全く同じである。
【0016】前記したいずれの実施形態の通線用パイプ
の接続構造によっても、分割管路20同士を、防水性お
よび気密性を確保しつつ、しかも、十分な強度を以て接
続することが容易であり、長尺布設が可能である。ま
た、分割管路20に埋設した鋼線21同士を連結して、
引張強度を確保しているので、分割管路20を3本以上
接続した場合であっても、十分な牽引耐力が得られ、問
題無く布設することができる。分割管路20を接続した
管路の総延長は、鋼線21の引張強度およびテンション
メンバ連結部22、31の強度の範囲内で、長大にする
ことができる。分割管路20に適用される径1.6〜
2.0mm程度の鋼線21では、十分な引張強度が得ら
れ、しかも、連結スリーブ25との固着面積や、熱溶融
部での融着結合面積を十分に確保できるため、テンショ
ンメンバ連結部22、31の強度も容易に確保できる。
【0017】外スリーブ24、33は、通線用パイプの
接続構造の防水性や気密性を確保できれば良く、分割管
路20間の接続強度を負担するものでは無いので、出来
るだけ薄く形成することができ、分割管路20外面から
の突出寸法を抑えることができる。外スリーブ24、3
3の分割管路20外面からの突出寸法が小さければ、分
割管路20を、例えば、図7記載の管路3等へ牽引布設
する際の抵抗を抑えて布設作業性を向上できる。また、
後工程で追加布設される分割管路20の布設作業性をも
向上することが可能である。また、内スリーブ23、3
2と分割管路20との間も、接着剤や充填材、パッキン
等によって防水性および気密性を確保することが好まし
く、これにより、十分な防水性や気密性を確保できるな
らば、外スリーブ24、33は、通線用パイプの接続構
造近傍の外面摩擦抵抗を低減させる役割のみを果たすこ
とができる程度の薄いものとすることができ、分割管路
20の布設作業性を一層向上することが可能となる。
【0018】前記各実施形態の通線用パイプの接続構造
は、テンションメンバ連結部22,31の組み立て、内
スリーブ23、32や外スリーブ24、33の所定位置
への設置、固定を行うだけで、短時間で簡単に組み立て
ることができる。しかも、部品点数が少ないので、低コ
ストで、接続することができる。したがって、例えば、
図7記載の管路3等へ牽引布設等では、牽引後端の分割
管路20に、別の分割管路20を継ぎ足す作業を、短時
間で効率良く行うことができる。また、前記通線用パイ
プの接続構造は、管路3への分割管路20の布設完了後
には、牽引布設方向前端での分割管路20同士の接続に
も適用可能であることは言うまでも無い。仮に、製造す
る分割管路20の長さを特定長に揃えたとしても、布設
長が不足する場合には、分割管路20を継ぎ足して容易
に対応でき、ハンドホールやマンホールの設置間隔であ
る250mにも容易に対応して布設できる。さらに、こ
の通線用パイプの接続構造は、管路3への布設の完了し
た分割管路20に、例えば、建物等から引き出された別
の通線用パイプを接続することにも適用可能であり、こ
れにより、管路3から建物内に布設されている通線用パ
イプ端末まで、あるいは、その逆方向へのケーブルの連
続通線が可能となる。また、布設後の分割管路20内の
ケーブルに、その布設位置から離れた別のハンドホール
やマンホールのケーブル等を接続する場合にも、ハンド
ホールやマンホールから前記分割管路20までの間に別
途布設した通線用パイプを、目的の分割管路20に接続
することで、ケーブル等の渡り布設が可能になる。各実
施形態の通線用パイプの接続構造を、エア圧送方式のケ
ーブル通線に適用することを想定すると、エア圧送の長
尺布設の利点が十分に活かされて、1km以上のケーブ
ル布設が可能になり、ケーブルの布設作業性が一層向上
する。
【0019】内スリーブ23、32の内面23b、32
bと、分割管路内面20aとの間は、厳密に面一である
ことがより好ましいが、ケーブルの通線作業に影響を与
えない範囲での位置ずれは許容されるため、高精度の位
置決め作業を行う必要は無い。また、寒暖等による分割
管路20の温度伸縮性は、分割管路20の断面両側に対
向配置した鋼線21により、全体に均等に抑えることが
でき、接続構造を組み上げた後であっても無視できる程
度の微小なものとすることができる。
【0020】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
ず、各種変更が可能である。前記実施形態では、同一管
路に多条に布設される分割管路について例示したが、こ
れに限定されず、例えば、管路の存在しない建物内等に
多条または単独で布設される通線用パイプの接続などに
も同様に適用することができる。また、通線用パイプ内
に通線されるケーブル等としては、単心あるいは多心の
光ケーブルや、電気ケーブル等、各種構成が採用可能で
ある。後工程によってケーブル等がリード部材を使用し
て牽引布設される通線用パイプ同士の接続では、接続す
る両通線用パイプに予めリード部材を内挿しておき、リ
ード部材同士を接続時に接続後、通線用パイプ同士を接
続する。この時、通線用パイプ同士の接続部には、気密
性の確保が不要になる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の通
線用パイプの接続構造によれば、通線用パイプ端末のテ
ンションメンバ同士を同一芯上にて連結固定してなるテ
ンションメンバ連結部によって、十分な接続強度が得ら
れるため、複数本の通線用パイプを連結して長尺布設す
ることが可能である。また、互いに接続される前記通線
用パイプの間に介在配置され、両側の通線用パイプ内面
とほぼ連続する内面を形成する内スリーブを備えるた
め、内部へのケーブルの通線作業を円滑に効率良く行う
ことができる。前記テンションメンバ連結部および前記
内スリーブを外側から覆うように装着された外スリーブ
によって、防水性や気密性を容易に確保できる。気密性
を確保すれば、通線用パイプ同士を気密に接続できるた
め、エア圧送方式のケーブルの通線を、接続した複数の
通線用パイプに亘って連続して行うことが可能であり、
通線作業性が向上するといった優れた効果を奏する。
【0022】請求項2記載の通線用パイプの接続構造に
よれば、前記テンションメンバ連結部では、連結固定す
る一対のテンションメンバを連結スリーブの両側から挿
入して、同一芯上に突き合わせ状態に配置し、それぞれ
前記連結スリーブに固着して連結しているので、テンシ
ョンメンバ同士の位置決めや連結作業を短時間で簡単に
行うことができ、通線用パイプ同士の接続作業性を向上
できるといった優れた効果を奏する。
【0023】請求項3記載の通線用パイプの接続構造に
よれば、前記テンションメンバが、互いに接続される前
記通線用パイプの断面方向両側に対向配置されているの
で、通線用パイプ端末の両側のテンションメンバ同士を
連結固定してテンションメンバ連結部を形成すること
で、通線用パイプ間に作用する引張力や捻回力が、両側
のテンションメンバ連結部を介して、偏在すること無く
均等に伝達されるようになり、接続された通線用パイプ
を一本のパイプの如く布設することが可能になり、布設
作業性が向上するといった優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の通線用パイプの接続
構造を示す分解斜視図である。
【図2】 図1の通線用パイプの接続構造を示す正断面
図である。
【図3】 図2のB−B線断面矢視図である。
【図4】 図1の通線用パイプの接続構造のテンション
メンバ連結部の一例として、C形スリーブである連結ス
リーブを用いた例を示す図であって、(a)は斜視図、
(b)は側面図である。
【図5】 図1の通線用パイプの接続構造のテンション
メンバ連結部の一例として、円筒形スリーブである連結
スリーブを用いた例を示す図であって、(a)はかしめ
前、(b)はかしめ後である。
【図6】 本発明の第2実施形態の通線用パイプの接続
構造を示す分解斜視図である。
【図7】 分割管路の布設作業を示す正断面図である。
【図8】 図7のA−A線断面矢視図である。
【符号の説明】
20…通線用パイプ(分割管路)、20a…分割管路内
面、21…テンションメンバ(鋼線)、22…テンショ
ンメンバ連結部、23…内スリーブ、23b…内スリー
ブ内面、24…外スリーブ、25,25a,25b…連
結スリーブ、31…テンションメンバ連結部、32…内
スリーブ、32b…内スリーブ内面、33…外スリー
ブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 緒方 和也 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 栗井 正人 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 Fターム(参考) 2H001 BB28 DD06 FF07 KK06 KK17 MM06 2H038 BA08 CA68

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真直性を有するテンションメンバ(2
    1)を埋め込んだ樹脂製パイプである通線用パイプ(2
    0)同士を接続する通線用パイプの接続構造であって、 前記通線用パイプ端末に露出された前記テンションメン
    バ同士が同一芯上にて連結固定されてなるテンションメ
    ンバ連結部(22、31)と、互いに接続される前記通
    線用パイプの間に介在配置され、両側の通線用パイプ内
    面(20a)とほぼ連続する内面(23b、32b)を
    形成する内スリーブ(23、32)と、前記テンション
    メンバ連結部および前記内スリーブを外側から覆うよう
    に装着された外スリーブ(24、33)とを備えること
    を特徴とする通線用パイプの接続構造。
  2. 【請求項2】 前記テンションメンバ連結部では、連結
    固定する一対のテンションメンバを連結スリーブ(2
    5、25a、25b)の両側から挿入して、同一芯上に
    突き合わせ状態に配置し、それぞれ前記連結スリーブに
    固着して連結していることを特徴とする請求項1記載の
    通線用パイプの接続構造。
  3. 【請求項3】 前記テンションメンバが、互いに接続さ
    れる前記通線用パイプの断面方向両側に対向配置されて
    いることを特徴とする請求項1または2記載の通線用パ
    イプの接続構造。
JP10208353A 1998-07-23 1998-07-23 通線用パイプの接続構造 Withdrawn JP2000039543A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004019103A1 (ja) * 2002-08-22 2004-03-04 Showa Electric Wire & Cable Co., Ltd. 光ファイバ心線、光ファイバ心線の被覆除去方法および光ファイバ部品の製造方法

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WO2004019103A1 (ja) * 2002-08-22 2004-03-04 Showa Electric Wire & Cable Co., Ltd. 光ファイバ心線、光ファイバ心線の被覆除去方法および光ファイバ部品の製造方法

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