JP3065774B2 - ケーブル引止め具 - Google Patents

ケーブル引止め具

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JP3065774B2
JP3065774B2 JP4049184A JP4918492A JP3065774B2 JP 3065774 B2 JP3065774 B2 JP 3065774B2 JP 4049184 A JP4049184 A JP 4049184A JP 4918492 A JP4918492 A JP 4918492A JP 3065774 B2 JP3065774 B2 JP 3065774B2
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裕昭 佐野
佳延 北山
茂 田中
茂 冨田
裕之 秋元
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバケーブルな
ど心材に側圧を加えることが好まれない通信線の引止め
具に関しするものであり、特に、外層被覆中に通信線が
ルースに収納されたケーブルの引止め具に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】加入者光通信網を構築するには、局から
配線区画へ延びるき線ケーブル、配線区画内で配線網を
形成する配線ケーブル、配線ケーブルと加入者端末を結
ぶ光屋外線、屋内における光屋内線と多種類のケーブル
が必要となる。従来の光屋外線などの屋外光ケーブル
は、例えば、「研究実用化報告」第33巻第3号第53
1〜544頁に記載されているように、張力を分担する
鋼線と、光ケーブルを含む本体を撚り合わせて構成され
ており、引き止めにはこの鋼線を固定して、撚りに起因
する摩擦によりケーブルを引き止めていた。
【0003】図5は、上記文献に記載された引止め構造
の説明図である。(A)図は、引止め部の形状の概略図
であり、11は光ケーブル、12は支持線、13は引止
め具、14は電柱等の引止め部である。この種のケーブ
ルは、2つの部分が撚り合わされた構造のため、(B)
図に示したように、光ファイバ心線15の周りに鋼線1
6を配置し、支持線17とともに、だるま形にPVCで
結合した断面構造のケーブルを採用した場合には、断面
積が3×6.5mmと大きく、巻量の問題から、搬送ド
ラムが大型化するといった問題があった。
【0004】また、このようなケーブルでは、ドラムへ
の巻き付け時に局所的に強い側圧が加わり、側圧に弱い
光ケーブルでは信頼性上の問題が生じる。局所的な側圧
による異常が発生したか否かをケーブル布設後に検査を
する必要であるが、光ケーブルの後方散乱測定等では異
常点が多すぎて判別できないといった問題があった。
【0005】一方、近年耐候性、耐側圧性に優れた加入
者用のための細径の光ケーブルとして、図4に示す如
く、内径約1mmのステンレス製の金属管にプラスチッ
クシースを被覆した外被18の中に光ファイバ心線19
をルースに収納したケーブルが開発された。
【0006】ところが、この種のケーブルを電柱や家屋
等に引き止めたりする場合に、鋼線がないから、従来の
鋼線引止め具を用いることができず、この種のケーブル
を懸架するための引止め具としては、有効なものがなか
った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
点を解決するためになされたもので、側圧に弱い通信ケ
ーブル等に、外傷や大きな側圧を与えることのない、ケ
ーブル引止め具を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、外被内にルー
スに通信線を収納してなるケーブルの引止め具であっ
て、そのケーブルを通す貫通孔を備えた基板と、その貫
通孔の外周上の前記基板内の両端部に設けられたリング
状の溝と、その各溝内で、前記貫通孔に通した前記ケー
ブルの外周上に、後端が前記溝の壁面に当接し、その後
端から前記基板の中心方向に斜めに延びた先端が前記ケ
ーブルの外周に食い込んで固定する爪と、前記溝内に通
したケーブルの外周上で前記各爪の内側に、前記貫通孔
の両端部の基板外から、円筒状の先端部を前記基板の中
心方向に摺動させることにより前記爪の先端を押し広げ
て前記ケーブル外被から引き離し、前記基板の外側方向
に摺動させることにより前記爪の先端が前記ケーブル外
被に食込んで固定するリリーサを具備することを特徴と
するケーブル引止め具及びこのケーブル引止め具により
引止めたケーブルである。
【0009】
【作用】 本発明は、金属管にプラスチックを被覆した
外被内にルースに通信線を収納してなるケーブルの引止
め具であって、基板内の両端部に設けられたリング状の
各溝内に爪が収納され、その爪の後端が前記溝の壁面に
当接し、その後端から前記基板の中心方向に斜めに延び
てその爪の先端が前記ケーブルの外周のプラスチックの
部分に食い込んでケーブルを固定する。このケーブルの
一方に張力が負荷されたときは、そのケーブルを介して
張力が作用する方向に位置する溝内の爪の先端に力が及
び、その爪の先端からその後端に力が伝達され当接する
溝の壁面により移動が阻止されるとともに、爪の先端が
プラスチックの外被中に食込むほどに保持力を増してケ
ーブルが十分な力で固定される。 この場合、爪の先端が
プラスチック外被中の金属管に達した後は、それ以上の
食込みは阻止され、外被内にルースに収納した通信線に
は影響が及ばず、側圧に起因する伝送損失が増加する事
態は生じない。
【0010】引止め具は、家屋や電柱等の引止め箇所に
直接取付けたり、支持杵により取付けたり、あるいは、
ワイヤなどにより取付けるなど種々の方法によって引止
めることができる。外被に対して、引止め具は2つ割と
なっているためボルトで一体に組立てられるので、本発
明の引止め具は、容易にケーブルから分離して、設置箇
所を自由に変更することができる。
【0011】
【実施例】まず、本発明の引止め具が適用される光ファ
イバケーブルの一例を説明する。図4は、その断面図で
あり、19は光ファイバからなる通信線、18は内径約
1mm、厚さ約0.1mmのステンレス管の外周に耐候
性を高めるためのカーボン入りポリエチレンを被覆した
外被である。通信線は、例えば、コア径10μm、クラ
ッド径125μmのガラス製のシングルモード光ファイ
バに62.5μm厚の樹脂被覆を行って、直径が250
μmとしたものである。
【0012】図1は、本発明の引止め具の実施例の断面
図であり、(A)はケーブルを把持した状態の断面図、
(B)はケーブルを離した状態の断面図である。図2は
図1(A)のX−X断面図である。図中、1は基板、2
はリング状の溝、3は爪、4はリリーサ、5はケーブル
6の貫通孔である。なお、基板1は取扱いの都合上、2
つ割りとなっており、図示していないボルトで一体に組
立てる。基板1の中央部に本発明の引止め具が適用され
るケーブル6を通すための貫通孔5がその長手方向に設
けられている。一方、基板1の両端近傍には貫通孔5の
内周に沿って溝2が設けられ、溝2の中には貫通孔の軸
心に向ってのびている12分割された爪3が設けられて
いる(図2)。リリーサ4は基板1の両端からケーブル
6と爪3の間に挿入されており、矢印7の方向に摺動で
きる。
【0013】先づ、リリーサ4を引止め具の中心に押込
んだ状態に保持してケーブル6を貫通孔5に引込む。次
いで、図1(A)に示す如く、リリーサ4を引止め具の
外側にくる状態にすると爪3の先端はリリーサ4の先端
に邪魔されないのでケーブル6の外被に喰込み、ケーブ
ル6を把持するのでこの状態でケーブル6を引抜くこと
はできない。図1(B)に示す如く、両側のリリーサ4
を引込み具の中心に向って押込むと、リリーサの先端が
爪3の先端部を押上げることになり、ケーブル6は引込
み具から容易に引抜くことができる。
【0014】図1、図2で説明した実施例の引込み具に
ついて評価試験を行った。光ファイバケーブルは、図4
で説明した構成であり、樹脂被覆した外径が250μm
の光ファイバからなる通信線19を用い、肉厚0.9m
mのポリエチレンを被覆した外径3mmの外被のケーブ
ルを試作した。
【0015】上述した光ファイバケーブルを図3に示す
如く引止め具8に固定し、このケーブル引止め具を固定
環9により電柱に固定した。この状態でケーブルに荷重
を加えた結果、20kgの荷重を加えてもケーブルは動
かず、良好な引き止め特性が確認できた。また、引き止
め前、引き止め後、および引き止め中の荷重負荷時のい
ずれにおいても、光伝送損失の変化は認められなかっ
た。
【0016】また、この評価試験の後、ケーブル引止め
具をはずし、ケーブル引止め具から取り出したが、ケー
ブルの外層被覆には、孔や破れなどケーブル内への浸水
や、ダストの侵入などの問題の生じ得る異常は見られな
かった。
【0017】この結果から、本発明の引止め具が、ケー
ブルを引き止める能力が優れているだけでなく、ケーブ
ルの信頼性を損なうことなく、ケーブルを引き止めるこ
とができることが確認できた。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のケーブル
引止め具によれば、外被中にルースに通信線を収納した
ケーブルを、通信線に側圧を加えることなく、引止める
ことができる効果がある。また、引止めに際して、ケー
ブルの外被に孔などの異常を生じさせないため、引止め
箇所の移動などを自由に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のケーブル引止め具の実施例の断面図で
あり、(A)はケーブルを把持した状態、(B)はケー
ブルを離した状態を示す。
【図2】図1(A)のX−X断面図である。
【図3】本発明のケーブル引止め具の一例の説明図であ
る。
【図4】本発明のケーブル引止め具が適用される通信線
の一例の断面図である。
【図5】従来のケーブル引止め具の説明図である。
【符号の説明】
1:基板 2:溝 3:爪 4:リリーサ 5:貫通孔 6:ケーブル 7:リリーサの移動方向 8:引止め具 9:固定環
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 茂 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 冨田 茂 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 秋元 裕之 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 実公 昭36−2667(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 7/00 - 7/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外被内にルースに通信線を収納してなるケ
    ーブルの引止め具であって、そのケーブルを通す貫通孔を備えた基板と、 その貫通孔の外周上で前記基板内の両端部に設けられた
    リング状の溝と、 その各溝内で、前記貫通孔に通した前記ケーブルの外周
    上に配置された爪を備え、前記爪の後端が前記溝の壁面
    に当接し、前記基板の中心方向に斜めに延びた前記爪の
    先端が前記ケーブルの外周に食い込んで固定し、 前記溝内に通したケーブルの外周上で前記各爪の内側
    に、前記貫通孔の両端部の基板外から、円筒状の先端部
    を前記基板の中心方向に摺動させることにより前記爪の
    先端を押広げて前記ケーブル外被から引き離し、前記基
    板の外側方向に摺動させることにより前記爪の先端が前
    記ケーブル外被に食込んで固定するリリーサを具備する
    ことを特徴とするケーブル引止め具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のケーブル引止め具によ
    り引き止めたケーブル。
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