JP2000039065A - ピストン構造 - Google Patents

ピストン構造

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JP2000039065A
JP2000039065A JP10207896A JP20789698A JP2000039065A JP 2000039065 A JP2000039065 A JP 2000039065A JP 10207896 A JP10207896 A JP 10207896A JP 20789698 A JP20789698 A JP 20789698A JP 2000039065 A JP2000039065 A JP 2000039065A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skirt
piston
support rib
piston structure
pin boss
Prior art date
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Pending
Application number
JP10207896A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Suzuki
孝男 鈴木
Masao Deguchi
政雄 出口
Tomoharu Ito
友晴 伊藤
Yorishige Maeda
頼成 前田
Koichi Suzuki
晃一 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Art Metal Manufacturing Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Art Metal Manufacturing Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中央配置された単一のピンボスを有し、この
ピンボスから延びる支持リブでスカートを支持して成る
ピストン構造において、スカートがシリンダボアと強く
擦れるのを防止すること。 【解決手段】 スカート(3、4)は中央配置されたピ
ンボス(2)から延伸している支持リブ(5、6)によ
り支持されている。スカート(3、4)の支持リブ
(5、6)との結合部分の外周側の部分にピストン
(1)の軸線方向に延びる凹部(7、8)が形成されて
いて、凹部(7、8)の周方向の巾Tは支持リブ(5、
6)の巾Dと略同じにされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はピストン構造、とく
に中央配置された単一のピンボスを有し、この中央配置
された単一のピンボスから延びる支持リブでスカートを
支持して成るピストン構造にかかわる。
【0002】
【従来の技術】単一のピンボスを中央配置し、このピン
ボスにコンロッドの小端部を、例えば二股にして、係合
するピストン構造が公知であり、例えば、実公昭61−
139352号公報に記載のものがある。このようなピ
ストン構造においては、スカートはピンボスから延伸さ
せた支持リブによって支持されている。上記のような構
成のピストンにおいてはピンボスが中央に配置されてい
ることから支持リブも径が最大となるような位置に配置
される。したがって、ピストンにスラスト力が作用した
時にそのスラスト力も径が最大となるような位置でシリ
ンダボアに作用し、力が作用するスカートの部分がシリ
ンダボアと強く擦れて焼き付きをおこすおそれがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題に鑑
み、中央配置された単一のピンボスを有し、このピンボ
スから延びる支持リブでスカートを支持して成るピスト
ン構造において、スカートがシリンダボアと強く擦れる
のを防止するようにすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、中央配置された単一のピンボスを有し、該ピンボス
から延びる支持リブでスカートを支持して成るピストン
構造であって、少なくともスラスト力を受ける側のスカ
ートの、支持リブと結合される部位の外周面にピストン
軸線方向に延伸する凹部を設けたことを特徴とするピス
トン構造が提供される。この様に構成されたピストン構
造では、スラスト力が作用してもスカートの支持リブと
結合される部位の外周面に設けられたピストン軸線方向
に延伸する凹部によりスカートとシリンダボアは強く擦
れない。
【0005】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
において、凹部のピストン軸線方向と直角方向の巾が支
持リブの巾に略等しくされているピストン構造が提供さ
れる。この様に構成されたピストン構造では、スカート
の支持リブと結合される部位の外周面に設けられ、ピス
トン軸線方向と直角方向の巾が支持リブの巾に略等しく
されているピストン軸線方向に延伸する凹部によりスラ
スト力が作用してもスカートとシリンダボアは強く擦れ
ない。
【0006】請求項3の発明によれば、請求項1の発明
において、スカートの支持リブと結合されている部分と
支持リブと結合されていない部分の厚さを略等しくなる
よう凹部を形成したピストン構造が提供される。この様
に構成されたピストン構造では、スカートの支持リブと
結合される部位の外周面に、スカートの支持リブと結合
されている部分と支持リブと結合されていない部分の厚
さを略等しくなるようにピストン軸線方向に延伸する凹
部が形成されていて、スラスト力が作用してもスカート
とシリンダボアは強く擦れない。
【0007】請求項4の発明によれば、請求項1の発明
において、結合部にピストン軸線方向に延伸する空洞を
設けて、スカートの支持リブと結合されている部分と支
持リブと結合されていない部分の厚さが略等しくなるよ
うにしたピストン構造が提供される。この様に構成され
たピストン構造では、スカートの支持リブと結合部にピ
ストン軸線方向に延伸する空洞が設けられ、結合部の外
周面に、ピストン軸線方向に延伸する凹部が形成され、
スラスト力が作用してもスカートとシリンダボアは強く
擦れない。
【0008】請求項5の発明によれば、請求項1の発明
において、スラスト力を受けるスラスト側のスカートを
2本の支持リブで支持し、2本の支持リブのそれぞれの
結合部位の外周面に凹部を設けたピストン構造が提供さ
れる。この様に構成されたピストン構造では、スラスト
側のスカートが2本の支持リブで支持され、2本の支持
リブのそれぞれの結合部位の外周面にピストン軸線方向
に延伸する凹部が形成され、2本の支持リブとの結合部
の間のスカートの変形と凹部の存在によりスラスト力が
作用してもスカートとシリンダボアは強く擦れない。
【0009】請求項6の発明によれば、請求項1の発明
において、スラスト力を受ける側のスカートの周方向の
巾が、スラスト力を受けない側のスカートの周方向の巾
よりも大きくされているピストン構造が提供される。こ
の様に構成されたピストン構造では、スラスト力を受け
る側のスカートの周方向の巾が、スラスト力を受けない
側のスカートの周方向の巾よりも大きくされているのに
加えて、結合部の外周面に、ピストン軸線方向に延伸す
る凹部が形成され、スラスト力が作用してもスカートと
シリンダボアは強く擦れない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を用いて本発明の
実施の形態を説明する。図1は本発明の第1の実施の形
態のピストン1を機関のクランク軸線方向から見た正面
図であってピストン1はピンボス2を有し、スカート
3、4はピンボス2から延伸している支持リブ5、6に
より支持されている。なお、スカート3が設けられてい
る側がスラスト側、すなわち、ピストン1がシリンダボ
ア(図示せず)に向けてピストン下降行程で押しつけら
れる側で、スカート4が設けられている側が反スラスト
側である。
【0011】図2は図1のII-II 面に沿って見た断面図
であって、スラスト力を受けシリンダボアに押しつけら
れた時にスカート3の面圧が小さくなるようにスカート
3の周方向の巾S1は、スカート4の周方向の巾S2よ
りも大きくされているのがわかる。そして、さらに、本
発明の特徴として、スカート3、4の支持リブ5、6と
の結合部分の外周側の部分にピストン1の軸線方向に延
びる凹部7、8が形成されているのが示されている。こ
こで、凹部7、8の周方向の巾Tは支持リブ5、6の巾
Dと略同じにされている。ここで、Tはより精密には凹
部を形成するための外側の円の半径R1と、スカート3
の凹部へ近づく2つの円弧部分の半径R2との交点A
1,A1’の間の距離である。上記のように凹部7、8
を形成することにより、スラスト力を受けた時に、スカ
ート3、4がシリンダボアに擦れるのが防止され焼き付
きが防止される。
【0012】図3は第2の実施の形態のピストンの下面
図であって、この第2の実施の形態においてはスカート
3、4の端部側の厚さD1と支持リブ5、6と近い側の
厚さD2とが略同じになるように、凹部は支持リブ5、
6側に向かって深さを増した凹部7a,8aとされてい
る。このようにすることによってスカート3、4の面の
剛性が略均一にされ、シリンダボアとの当たりが均等化
され面圧が一定になり、焼き付きの防止性が向上する。
そして、スカートのボアとの摺動面積が減少し、質量も
軽量になることから、燃費、出力の向上、振動、騒音の
低減が得られる。
【0013】図4は第3の実施の形態のピストンの下面
図であって、この第3の実施の形態においてはスラスト
側のスカート3は2本の支持リブ5a,5bで支持され
ていて、スカート3と支持リブ5a,5bとそれぞれの
結合の外周側に、凹部9、10が形成されている。スカ
ート3の中央部3Cの凹み変形と、支持リブ5a、5b
付近の変形を均等化している。反スラスト側のスカート
4は第1の実施の形態と同じにされている。そして、ピ
ストン1の温度分布は、中央部よりも外側に近い方が高
いので、支持リブ5a,5bは第1の実施の形態のよう
な1本の支持リブ5よりも温度が高くなり熱による膨張
も大きいが凹部9、10はこのような熱膨張に対しても
効果がある。
【0014】図5、図6は第4の実施の形態のピストン
の下面図及び側面図であって、この第4の実施の形態に
おいては、第1の実施の形態において、スカート3、4
と支持リブ5、6の結合部にピストンの軸線方向に伸び
下方に開放されている空洞11、12を設けたものであ
る。これにより、凹部7、8の効果に加えて、スカート
3、4と支持リブ5、6の結合部の剛性が低下すること
により、スカート3、4の剛性が略均一化され、スラス
ト力が作用したときのシリンダボアへの当たりが弱まり
焼き付きの防止性がさらに向上する。
【0015】
【発明の効果】各請求項に記載の発明によれば、中央配
置された単一のピンボスを有し、このピンボスから延び
る支持リブでスカートを支持して成るピストン構造にお
いて、スカートがシリンダボアと強く擦れるのが防止さ
れ、その結果、焼き付きの発生が防止され、また、燃
費、出力が向上し、振動、騒音が低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、第2、第3の実施の形態のピス
トンの側面図である。
【図2】第1の実施の形態のピストンの下面図である。
【図3】第2の実施の形態のピストンの下面図である。
【図4】第3の実施の形態のピストンの下面図である。
【図5】第4の実施の形態のピストンの下面図である。
【図6】第4の実施の形態のピストンの側面図である。
【符号の説明】
2…ピンボス 3、4…スカート 5、6…支持リブ 7、7a、8、8a,9,10…凹部 11、12…空洞
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 出口 政雄 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 伊藤 友晴 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 前田 頼成 東京都中央区銀座6丁目14番5号 アート 金属工業株式会社内 (72)発明者 鈴木 晃一 東京都中央区銀座6丁目14番5号 アート 金属工業株式会社内 Fターム(参考) 3J044 AA02 CA13 CA36 CA40 DA09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央配置された単一のピンボスを有し、
    該ピンボスから延びる支持リブでスカートを支持して成
    るピストン構造であって、 少なくともスラスト力を受ける側のスカートの、支持リ
    ブと結合される部位の外周面にピストン軸線方向に延伸
    する凹部を設けたことを特徴とするピストン構造。
  2. 【請求項2】 凹部のピストン軸線方向と直角な方向の
    巾が支持リブの巾に略等しくされていることを特徴とす
    る請求項1に記載のピストン構造。
  3. 【請求項3】 スカートの支持リブと結合されている部
    分と支持リブと結合されていない部分の厚さが略等しく
    なるように凹部が形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載のピストン構造。
  4. 【請求項4】 結合部にピストン軸線方向に延伸する空
    洞を設けて、スカートの支持リブと結合されている部分
    と支持リブと結合されていない部分の厚さを略等しくな
    るようにしたことを特徴とする請求項3に記載のピスト
    ン構造。
  5. 【請求項5】 スカートを2本の支持リブで支持し、2
    本の支持リブと結合されるそれぞれの部位のスカートの
    外周面に凹部を設けたことを特徴とする請求項1に記載
    のピストン構造。
  6. 【請求項6】 スラスト力を受ける側のスカートの周方
    向の巾が、スラスト力を受けない側のスカートの周方向
    の巾よりも大きくされていることを特徴とする請求項1
    に記載のピストン構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018149633A1 (de) * 2017-02-15 2018-08-23 Mahle International Gmbh Kolben einer brennkraftmaschine

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018149633A1 (de) * 2017-02-15 2018-08-23 Mahle International Gmbh Kolben einer brennkraftmaschine

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Effective date: 20041202