JP2000038852A - ノーカーゾーンの市街地ブロック - Google Patents

ノーカーゾーンの市街地ブロック

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JP2000038852A
JP2000038852A JP10225267A JP22526798A JP2000038852A JP 2000038852 A JP2000038852 A JP 2000038852A JP 10225267 A JP10225267 A JP 10225267A JP 22526798 A JP22526798 A JP 22526798A JP 2000038852 A JP2000038852 A JP 2000038852A
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block
exit
road
vehicle
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Takahiro Tsubota
隆宏 坪田
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  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マンションやオフィスビル、商業ビル及び立
体駐車場を集約的に設け、ノーカーゾーンの市街地ブロ
ックを作る。 【構成】 複数個の平面往復式立体駐車場を相対向する
位置に設置すると共に、その入庫フロアを1階に設け、
出庫フロアを地下に設け、かつ各々の入庫フロアへの車
両の進入方向を異ならせ、地下にはこれら出庫口からの
車両専用の周回道路と、この周回道路と市街地ブロック
外の道路に連結するための地下道路とを設ける。周回道
路は市街地ブロックの中央部分に、その地上部をオープ
ンスペースとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】この発明はノーカーゾーンの市街地
ブロックに関し、特に市街地を区画整備しオフィスビル
や商業ビル、マンション及び平面往復式立体駐車場等の
種々の施設を集約配置し、利便性が高く、人と車両の流
れが分離され、安全かつ環境が良好で、しかも充分な駐
車スペースを確保した、ノーカーゾーンの市街地ブロッ
クに関する。
【0002】
【従来技術】市街地を区画整備し、オフィスビルや商業
ビル、マンションや駐車場等の種々の施設を集約して配
置し、市街地を再活性化する必要がある。このために特
に重要な点は、 1) 高層化により敷地を有効利用すること、 2) 駐車スペースを充分に確保し放置車両や渋滞を防止
すること、 3) 全ての施設を隣接して徒歩圏内に配置し、利便性を
図ること、 4) 人と車の流れとを分離して安全で快適な環境を作
る、 5) 公園等のオープンスペースを充分に取り、快適な生
活を可能にする、 ことである。これらは市街地活性化に欠くことができな
い要素であり、全てが実現されなければならない。
【0003】駅前等の中心市街地において、土地を有効
利用し、上記の様に施設を整備し、都市計画を行う際に
解決するべき課題として、駐車場不足の解消がある。こ
れに対して、点在している多くの駐車場を大型平面往復
式立体駐車場に集約すれば、土地の有効利用が図れる。
大型平面往復式立体駐車場は、収容効率が良く、入出庫
に伴う待ち時間も短くて済む。
【0004】新しい環境整備型の市街地ブロックでは、
全ての施設が隣接して徒歩圏内にあることから、車両と
人とが入り乱れて移動することを回避しなければならな
い。さらに車両からの排気ガスや騒音等を遮断し、歩行
者や居住者へ不快感を与えることがないよう、環境を良
好なものとすることも不可欠である。
【0005】
【発明の課題】この発明の課題は、中心市街地等での市
街地ブロックにおいて、種々のビルや大型平面往復式立
体駐車場等を集約して設け、敷地の有効利用を図ると共
に、ブロック内はノーカーゾーンとして環境を整備し、
居住者が快適な生活を営める環境整備型都市を作ること
にある。
【0006】
【発明の構成と作用】この発明のノーカーゾーンの市街
地ブロックでは、複数の入庫口を有する入庫フロアと、
複数の出庫口を有する出庫フロアと、駐車フロアと、こ
れらの間で車両を搬送するためのエレベータとを有する
平面往復式立体駐車場を複数個、市街地ブロックの少な
くとも2辺に沿って設置し、各立体駐車場の入庫フロア
を前記2辺に沿って地上階に設け、前記各出庫フロアを
地下に設けて、出庫フロアの出庫口から市街地道路へと
連結するために、前記出庫フロア間の位置で地下に周回
道路を設けると共に、該周回道路から市街地ブロック外
の市街地道路へと接続する地下の専用道路を設ける。
【0007】好ましくは、ノーカーゾーンの市街地ブロ
ックに、商業ビルと居住ビルとを設けると共に、前記周
回道路を市街地ブロックのほぼ中央部に設け、かつ前記
周回道路に対応する地上部分をオープンスペースとす
る。
【0008】この発明では、好ましくはノーカーゾーン
の市街地ブロックにオフィスや店舗・レストラン・ホテ
ル等の商業ビル、居住ビル、及び平面往復式立体駐車場
等の種々の施設を配置し、土地の集約利用を図る。また
この発明では、オフィスビル等を高層化し、また格納台
数の多い平面往復式立体駐車場を設けて、狭い敷地を有
効に利用する。その結果、都心に必要な全ての施設が近
接して徒歩圏内に存在するため、居住者等にとって便利
であり、人やオフィス、店舗等を市街地に呼び戻し、市
街地活性化が図れる。
【0009】この発明のノーカーゾーンの市街地ブロッ
クでは、平面往復式立体駐車場を複数個設置すると共
に、その入庫口、出庫口も立体駐車場毎に複数設け、車
両の出入りをスムーズにする。また入庫フロアは地上階
に設け周囲の道路との接続を容易にして、ブロック外か
らの車両の進入を容易にする。立体駐車場の出庫フロア
は地下に設け、専用道路で地上のブロック外の市街地道
路へと連結するので、車両が輻輳することがない。また
車両は地下の専用道路を通り直接市街地道路へと出るの
で、人の流れとも交わらない。即ち、運転者は車両を入
庫フロアで乗り捨てブロックに入り、ブロックから外に
出る際に出庫フロアで車両に乗り込むので、ブロック内
の地上部分は車両の無い、いわゆるノーカーゾーンとな
る。集約的で徒歩圏内に必要な機能を備えた市街地ブロ
ック内がノーカーゾーンとなり、安全で快適な環境を提
供出来る。
【0010】次にこの発明では、市街地ブロックに平面
往復式立体駐車場を複数個設け、かつ市街地ブロックの
少なくとも2辺に立体駐車場を配置する。このため市街
地ブロックに異なる方向から進入でき、入庫時にブロッ
ク外を周回して入庫フロアを探す手間がなくなり、容易
に市街地ブロックへ進入でき、便利である。また複数の
駐車場の複数の出庫口から車両は出庫されるので、車両
専用の周回道路を各々の出庫フロアの間に設け車両がス
ムーズに流れるようにした。地下にはこの周回道路と、
この周回道路から複数方向へ分岐する複数本の専用道路
とを設け、ブロック外へは任意の方向へ出庫させる。こ
のように入庫と出庫とのフロアを異ならせることにより
車両の流れがスムーズになり、ブロックへ来たときには
運転手らは入庫口で車を乗り捨てればよく、人の流れは
スムーズにビル内へと流れる。ブロックの地上階はノー
カーゾーンであり、ブロック内では出庫時まで人と車両
とは分離されている。一方ブロックから出るときには、
運転手らは入庫時とは別の地下のフロアに出庫された車
両に乗り込み、出庫専用道路を通って外部の市街地道路
へと出れば良い。
【0011】次に好ましくは、上記周回道路に対応する
地上階部分にオープンスペースを設け、ここを公園など
の緑地帯とし、良好な環境とする。このオープンスペー
スは上記のビル群のほぼ中央部分に設けることとなり、
ブロックのどの部分からでも利用し易く、居住者やブロ
ック内で勤務するものにとって快適な空間を提供するこ
とが可能になる。ここで少なくとも一対の平面往復式立
体駐車場をブロックの左右に配置すれば、ブロックの地
下部分の中央部には周回道路が設けられると共に、この
周回道路に対応した地上部分の中央部にはオープンスペ
ースが設けられることとなる。またオープンスペースの
両端に駐車場が配置されていることになるので、駐車場
から出て2方向からこのオープンスペースへ入ることが
できる。しかもこの発明のブロックでは集約的に敷地の
利用が図れるので、オープンスペースも充分に取ること
ができる。
【0012】
【実施例】図1により、ノーカーゾーンの市街地ブロッ
クの地上部分を説明する。2はビル群等からなる市街地
ブロックで、立体駐車場と、店舗やレストラン、ホテル
等からなる商業ビルと、居住用のマンションと、オフィ
スビル等からなる。これらは全体として一個の都市空間
を構成し、小さなブロック内に都心に必要な機能を集約
し、狭い敷地を有効利用したものである。市街地ブロッ
ク2の内部はノーカーゾーンであり、人の流れと車両の
流れとが完全に分離されている。4はブロック2の2箇
所に設けた立体駐車場、5は店舗やレストラン、ホテル
等の入居した商業ビル、6は事務所等のオフィスビル、
7はマンションの居住用ビルである。8は駐車場4への
複数の入庫口で、10はブロック2の1階に設けた入庫
フロアで、前記の入庫口8は入庫フロア10に多数設け
てある。入庫フロア10はブロック2への車両入口であ
り、駐車場4への入口でもある。ここで立体駐車場4,
4はブロック2の左右の2辺に相対向するように配置
し、各々の入庫フロア10,10は市街地ブロック2の
2辺に設けたので、別々の方向からブロック2内へ車両
を入れることが出来る。12は駐車場4から出庫した車
両のブロック2外への出口で、ブロック2の四方へ出庫
させるため、例えば4箇所に設けた。14はブロック2
外の市街地の一般道路で、各々の入庫フロア10及び車
両出口12は一般道路14に面する。なお16はエント
ランスホールで、入庫口8で車両を乗り捨た運転者等は
ここからビル内へ入る。18はブロック2の中央部分に
設けた緑地のオープンスペースで、人はビル5,6,7
や駐車場4からも入ることが出来る。
【0013】次に図2により、ブロック2の地下部分2
0を説明する。22は車両の出庫フロア、24は出庫フ
ロア22に多数設けた出庫口である。実施例では立体駐
車場4をブロック2の左右2箇所に設けたため、出庫フ
ロア22も2箇所とした。26は一方通行の周回地下道
路で、各々の駐車場4から出庫した車両は出庫口24か
ら出た後、周回地下道路26を周回し、地下道路28を
通り車両出口12から地上の一般道路14へと出る。実
施例では周回地下道路26と、これから分岐する4本の
道路28とを設け、ブロック2外の任意の方向に出るこ
とが出来るようにした。地下道路28は地上の道路14
に合流するため、途中がスロープ29になっている。ま
た周回地下道路26は各々の駐車場4,4の中間に配置
し、出庫フロア22,22からの車両がスムーズに流れ
るようにした。周回道路26の内側の部分は防災施設3
0等に利用でき、敷地を有効に活用できる。実施例では
この防災施設30の地上階を、オープンスペース18と
した。なお60はビル等の地下部分で、店舗やオフィス
等からなり、32はこれら地下部分60から出庫フロア
22へと出るための出口フロアで、33はビルの各々の
地下60間を連結したり、地下60と出庫フロア22と
を連結するための通路である。人は通路33を通り他の
ビルの地下60等へ移動すれば良いので、道路26,2
8を通過する車両からの排ガスや騒音の影響を受けな
い。
【0014】図3は、ブロック2の側面図で、主要部分
を断面表示している。実施例では立体駐車場4,4の1
階部分に各々入庫フロア10を設け、地下部分20に各
々出庫フロア22を設ける。34は車両の入庫時に入庫
フロア10から駐車フロア36の各階へと車両を搬送す
るための入庫エレベータ、38は出庫時に駐車フロア3
6から出庫フロア22へと車両を搬送するための出庫エ
レベータである。すなわち入庫エレベータ34の入口は
1階部分に設け、出庫エレベータ38の出口は地下部分
に設ける。また駐車フロア36は複数階設け、立体駐車
場4の収容台数を多くする。実施例では入庫エレベータ
34と出庫エレベータ38とを別々に設けて、入庫用、
出庫用の専用のエレベータとしたので、連続入庫と連続
出庫を同時に行なえ、各々のエレベータが入庫あるいは
出庫の単純運動をすることになり効率的である。
【0015】図4に、大型の平面往復式立体駐車場を地
下駐車場4’,4’とした変形例を示す。変形例での市
街地ブロック200においても、入庫フロア10を各々
1階に設け、出庫フロア22は各々地下に設ける。34
0は入庫エレベータ、360は各階の駐車フロア、38
0は出庫エレベータである。変形例のように地下に駐車
場を設置すれば建設コストは大きくなるが、ブロック2
00の外観は駐車場が無い場合と同様で、シンプルで建
築デザインに優れた都市空間を創造出来る。また駐車場
の上部にビル5等を建設できるので、敷地の有効利用が
図れる。図3の立体駐車場4でも、駐車場ビルを高層化
し、最上層をレストラン等とし、中層を駐車場とし、低
層を店舗等としても良い。なお立体駐車場4を2階程度
の高さとし、地下駐車場4’と一体とした駐車場を設け
ることとしても良い。このように駐車場の高さを制限す
れば威圧感もなく、駐車場全体を築山等で覆い隠し、オ
ープンスペースとすることも可能になる。
【0016】図5に、立体駐車場4の1階に配置した入
庫フロア10を示す。ここでは入庫口8を8ー1〜8ー
8として8個設け、多くの車両の同時入庫を可能とす
る。各々の入庫口8ー1〜8ー8は、入庫エレベータ3
4と入庫バース40とをセットとし、エレベータ34の
1台毎に入庫バース40を1カ所設けている。なおここ
で41は、各々車両である。60’は歩行者や居住者の
ためのフロアで、ショッピングセンターや事務所スペー
ス等に利用すればよい。
【0017】図6に、立体駐車場4の地下に配置した出
庫フロア22を示す。出庫口24も24ー1〜24ー8
と8個設け、入庫口8ー1〜8ー8に対応させた。各々
の出庫口24ー1〜24ー8は、出庫用のエレベータ3
8と出庫バース42とをセットにし、エレベータ38毎
に出庫バース42を設けている。なお入庫エレベータ3
4の両側に2つの入庫バース40を設けたり、出庫エレ
ベータ38の両側に2つの出庫バース42を設けて、入
庫口8や出庫口10の能力を高めても良い。周回道路2
6は一方通行とし、複数の出庫口24からの車両が衝突
することなくスムーズに通行できるようにした。また道
路28は、周回道路26から4方向へ分岐し、それぞれ
ブロック2外の市街地道路へ合流する。
【0018】ここで入庫バース40や出庫バース42
は、車両の前輪と後輪とに対応して設けた、2つの動力
ローラから構成する。もちろん動力ローラに変えて、ベ
ルトコンベア、スラットコンベア等の他のコンベアを用
いても良い。またエレベータ34,38にも、同様に車
両搬送用のスラットコンベアを2つ設ける。即ち、入庫
エレベータ34と入庫バース40、出庫エレベータ38
と出庫バース42との間の車両移動は、動力ローラ等で
車両を滑らせることで行う。
【0019】図7に、駐車フロア36の平面を示す。図
において、44は車両を搬送するための動力台車、46
は車両の格納位置である。そして動力台車44や格納位
置46にも2つの動力ローラを設け、動力ローラでの滑
り運動により車両を動力台車44と格納位置46との間
でやり取りする。48は動力台車の走行通路であり、動
力台車44は走行通路48に設けた図示しないレール上
を車輪により自走する。
【0020】図8に、動力台車44と格納位置46との
床面に設けた、動力ローラ50を示す。ここで動力台車
44は、レール45上を自走する。なお実施例では、入
庫バース40や出庫バース42とエレベータ34,38
間の車両移動、エレベータ34,38と動力台車44間
の車両移動、動力台車44と格納位置46間の車両移動
は、全て動力ローラ50等を用いて行う。動力ローラ5
0は動力ローラとし、車両の前輪と後輪とに対応し、動
力台車44や格納位置46、及びエレベータ34,38
の床面に、各2カ所設ける。これらの動力ローラ50等
は、車両を横滑りさせ移動させる。
【0021】次に実施例での、人の流れや車両のブロッ
ク2への出入りの流れを説明する。市街地ブロック2
は、その内部にホテル,レストラン,店舗等の商業用ビ
ル5やオフィスビル6、居住用ビル7を集約的に収容し
ている。このように全ての施設が徒歩圏内に隣接して存
在することから、人間は車両無しで必要な施設へと移動
でき、ブロック2内はノーカーゾーンにできる。車両で
ブロック2へ来たものは、入庫口8で車両を車両51を
乗り捨て、その後は徒歩でブロック2内を移動し、ブロ
ック2から出るときには出庫口24から車両に乗り込
む。ブロック2へ入ってから出るまでの間、車両を用い
ることはなく、完全に人と車両とは分離されている。
【0022】まず車両が一般道路14から、ブロック2
へ入る場合について説明する。車両によるブロック2へ
の進入は、駐車場4の駐車フロア10からのみ可能であ
る。実施例ではブロック2の左右2箇所に駐車場4を設
け、各々の駐車フロア10はそれぞれ市街地道路に向か
って開口しているため、入口が1個の場合のように運転
者はブロック2の周囲を周回して入口を探す必要がな
く、簡単に入庫フロア10を見つけることが出来る。入
庫フロア10には駐車場4への入庫口8ー1〜8ー8が
あり、運転者らは空いている入庫口8の入庫バース40
まで自走しそこで降車する。以降の入庫作業は自動的に
行われ、運転者らは入庫バース40で車を乗り捨て、エ
ントランスホール16から目的のビル6等へ向かえば良
い。入庫バース40上の車両はスラットコンベアにより
エレベータ34へと移動し、エレベータ34は図示しな
いコンピュータ制御により空きのある駐車フロア36へ
と上昇する。次にエレベータ34から待機している動力
台車44へと動力ローラ50で横移動される。動力台車
44は走行通路48上を空き格納位置46まで車両を搬
送し、次にこの格納位置46へと動力ローラ50で横移
動させる。
【0023】出庫時には逆に、指令のあった格納位置4
6へと動力台車44が移動し、この格納位置46から車
両を横移動で受け取る。車両を積載した動力台車44は
出庫エレベータ38へと搬送し、このエレベータへと移
しかえる。エレベータ38は出庫口24へと降下し出庫
バース42へ出庫する。
【0024】実施例では入庫口8、出庫口24共に複数
設けて入庫・出庫処理を迅速に行い、待ち時間を短縮さ
せる。ここでは連続して車両の出庫が要求されているも
のとする。実施例では、出庫バース42が空くと同時に
待機していたエレベータ38の扉が開き、動力ローラ5
0を利用して車両をエレベータ38から出庫バース42
へ送り出す。この作業は、エレベータ38の移動の終了
と出庫バース42の空きの2つの条件が満たされるのを
待って行われる。自走による出庫が最も遅い作業であ
り、多くの場合エレベータ38は出庫フロア22で出庫
バース42が空くのを待つことになる。このため前の車
両が出庫バース42から発進し、出庫バース42が空く
のとほぼ同時に、次の車両が出庫バース42に到着する
ことになる。
【0025】車両を動力ローラ50で移動させる作業が
済むと、エレベータ38は次の駐車フロア36へと移動
する。一方これとは独立して、各動力台車44は指令を
受けた車両をエレベータ38の手前まで移動させる。即
ち、必要な格納位置46まで動力台車44が移動し、動
力ローラ50により車両を格納位置46から動力台車4
4へ搭載し、エレベータ38の手前まで移動する。そし
てエレベータ38の到着を待って、あるいは動力台車4
4の移動が遅い場合エレベータ38が動力台車44の到
着を待って、動力ローラ50による車両の移動を行う。
ここでエレベータ38の昇降と、動力台車44の移動と
を同時に進行させる。
【0026】この後、エレベータ38は出庫フロア22
へ移動し、出庫バース42が空くのを待って、車両を送
り出す。これらの作業の内、同期を取るのが必要なの
は、エレベータ34,38と入庫バース40や出庫バー
ス42との車両移動、エレベータ34,38と動力台車
44との車両移動の2つである。そこで入庫バース40
や、出庫バース42、エレベータ34,38、動力台車
44の各要素の動作を同時に進行させ、遅いものに合わ
せて待ち時間を取れば良い。
【0027】このようにして出庫バース42へと車両が
出庫されてくると、運転者らは出口フロア32から出庫
口24へと入り車両に乗り込み、自走して出庫フロア2
2から出れば良い。実施例では車両の向きの反転動作が
ないので、入庫フロア10に入った車両は同じ向きで出
庫フロア22へ出る。運転者らは周回道路26を周回し
任意の方向の地下道路28を通り、ブロック2外へ出
る。
【0028】実施例のように入庫フロア10を1階に設
けると共に出庫フロア22をブロック2の地下20に設
けて、入庫フロア10と出庫フロア22とを分離すれ
ば、入庫から出庫まで人と車両とは分離される。その結
果、地上部分はノーカーゾーンにできる。また2個の駐
車場4をブロック2の左右2辺に設け各々の入庫フロア
10の開口方向を異ならせるので、入庫フロア10を簡
単に見つけることができ、ブロック2への入庫が容易に
なる。一方各駐車場4の地下の出庫口24は駐車場4,
4間の中央部に設けた一方通行の周回道路に合流し、さ
らにこの周回道路26から4本の地下道路28へ分岐す
る。各々の地下道路28はブロック2外の道路へと車両
出口12で連結されているので、運転者らは所望の方向
へ分散して出ることが出来る。このように出庫口24か
ら車両出口12まで専用道路26,28で連結されてい
るので、出庫時にも車両はスムーズに流れ車両同士の交
差がなく、車両の流れと人の流れとの交差もない。
【0029】実施例によれば地上階をノーカーゾーンと
でき、安全・クリーンで通行が自由な空間が実現でき、
歩行者天国とできる。さらに実施例では緑地のオープン
スペース18を設け、居住者に快適な空間を提供する。
このオープンスペース18はブロック2の地上中央部分
に設けたので、ブロック2のどの箇所からも利用し易
く、駐車場4の入庫フロア10からも容易に行くことが
出来る。さらにオープンスペース18により地下に設け
た周回道路26を隠すことができるため、地下20から
の排ガスや騒音等を遮断出来る。なおオープンスペース
18のフロア部分の一部に開口部分を設ければ、その地
下部分の周回道路26は自然採光をとることも可能であ
る。周回道路26の内側は、防災施設30等に有効利用
できる。
【0030】
【発明の効果】この発明では、居住空間、事務所、商業
ゾーンや駐車場等を集約した市街地ブロックを設けると
ともに、このブロックへの車両の入口を駐車場の入口と
兼用させる。また駐車場を相対向する位置に設け、その
入口を地上階に配置して、互いに異なった方向に開口さ
せる。また出庫口は地下に設け、専用の周回道路と複数
本の地下道路とで、ブロック外部へ分散して連結する。
さらに周回道路とこれに対応する地上階のオープンスペ
ースとを駐車場間の間に設ける。その結果、 1) ブロック内をノーカーゾーンにでき、安全で、利便
性が高く、騒音や排ガス等の少ない快適な環境の市街地
ブロックを提供でき、商業活動の活発化が図れ、 2) ブロックへの進入が市街地道路に面した複数の方向
の入庫口から容易にでき、出庫時にも複数本の専用道路
でブロック外へ任意の方向へ出ることが出来、 3) 平面往復型立体駐車場を設置することにより、駐車
スペースを充分に確保出来る。 4) 高層化等により有効な土地利用が可能になり、オー
プンスペースや、防災施設への敷地の有効利用ができ、
居住者らに緑の多い快適な区間を提供できる。さらにオ
ープンスペースはブロックのほぼ中央部に配置するの
で、ブロックのどの部分からでも利用し易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の市街地ブロックの平面図
【図2】 実施例の市街地ブロックの地下部分を表す
【図3】 実施例の市街地ブロックの切り欠き部付き
側面図
【図4】 変形例の市街地ブロックの切り欠き部付き
側面図
【図5】 実施例での立体駐車場の入庫フロアを表す
平面図
【図6】 実施例での立体駐車場の出庫フロアと周回
道路への接続を表す平面図
【図7】 実施例での立体駐車場の駐車フロアを表す
平面図
【図8】 実施例で用いた車両の受け渡し機構を表す
平面図
【符号の説明】 2 ノーカーゾーンの市街地ブロック 4 立体駐車場 5 商業ビル 6 オフィスビル 7 居住ビル 8 入庫口 10 入庫フロア 12 車両出口 14 一般道路 16 エントランスホール 18 緑地オープンスペース 20 ブロックの地下部分 22 出庫フロア 24 出庫口 26 周回地下道路 28 地下道路 29 スロープ 30 防災施設 32 出口フロア 33 通路 34 入庫エレベータ 36 駐車フロア 38 出庫エレベータ 40 入庫バース 42 出庫バース 44 動力台車 45 レール 46 格納位置 48 動力台車の走行通路 50 動力ローラ 60 ビル群地下部分

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の入庫口を有する入庫フロアと、複
    数の出庫口を有する出庫フロアと、駐車フロアと、これ
    らの間で車両を搬送するためのエレベータとを有する平
    面往復式立体駐車場を複数個、市街地ブロックの少なく
    とも2辺に沿って設置し、各立体駐車場の入庫フロアを
    前記2辺に沿って地上階に設け、前記各出庫フロアを地
    下に設けて、出庫フロアの出庫口から市街地道路へと連
    結するために、前記出庫フロア間の位置で地下に周回道
    路を設けると共に、該周回道路から市街地ブロック外の
    市街地道路へと接続する地下の専用道路を設けた、ノー
    カーゾーンの市街地ブロック。
  2. 【請求項2】 前記ノーカーゾーンの市街地ブロック
    に、商業ビルと居住ビルとを設けると共に、前記周回道
    路を市街地ブロックのほぼ中央部に設け、かつ前記周回
    道路に対応する地上部分をオープンスペースとしたこと
    を特徴とする、請求項1のノーカーゾーンの市街地ブロ
    ック。
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