JP2000038725A - 植生マット - Google Patents

植生マット

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JP2000038725A
JP2000038725A JP11102435A JP10243599A JP2000038725A JP 2000038725 A JP2000038725 A JP 2000038725A JP 11102435 A JP11102435 A JP 11102435A JP 10243599 A JP10243599 A JP 10243599A JP 2000038725 A JP2000038725 A JP 2000038725A
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Japan
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water
fiber layer
covered
soluble film
film
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JP11102435A
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Tsutomu Kiyono
勉 清野
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ECOLOGY KK
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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特殊な材料を使用せずに、製造並びに取り扱
いが容易な環境汚染の原因とならず、而も効果的な植生
を実現できる新規な植生マットを提供する。 【解決手段】 保水剤を保持させた和紙等の木質不織布
からなるベース部1上に、種子2及び肥料粒3並びに必
要に応じて土壌改良材8を散在粘着させ、椰子繊維層4
を被せ、更に水溶性フィルム5及び天然繊維で形成した
格子網6で被覆してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、傾斜面や法面の緑化工
事に使用する植生マットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】傾斜面や法面の緑化手段としては、種々
の工法が知られているが、本発明は特に種子と肥料を担
持させたマット状の植生基体を法面に敷き目の荒いネッ
トで覆うようにしたものである。
【0003】そして前記植生マット工法に使用される植
生マットにおいては、法面に永久的に残存する材質のも
ので形成されると、自然環境破壊の原因となったり、動
物の足が引っ掛かり動物の生存の邪魔になる場合があ
る。そこで従来より、より永久残存物が少ない植生マッ
トが提案されている。具体的には、特許第252549
6号公報には、デンプン系化合物の綿状体の間に種子並
びに肥料を挟み、表面を土中の微生物で分解される材質
で形成したネットで覆っている植生マットが開示されて
いる。また特許第2594227号公報には、バーク堆
肥やピートモス等からなる植生基材に種子を散在させ
て、上下面を水溶性シートで被覆し、さらに表面を水解
性フィルム(徐々に水で分解するフィルム)で覆い、ネ
ットを被せてなる植生マットが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来の植生マッ
トにおいては、自然分解する材料を使用しての植生マッ
トが提案されているが、植生基材にデンプン系化合物を
使用した綿状体という特殊部材を採用する事は、植生工
事のコストアップにつながり、また植生基材の表面を水
解性フィルムで被服する場合は、小雨の箇所や、植生地
盤が乾燥している場合に、水解性フィルムが雨水を吸収
し、そのまま蒸発させてしまうので、雨水の有効な取り
入れができない。
【0005】さらに前記の自然分解材料で形成されてい
る植生マットは、例えば植生基材の綿状体を製出した
り、植生基材の表裏に破損しやすい水溶性フィルムを張
り付けたりしており、いずれも特殊な加工を必要とし、
その製造並びに取り扱いが煩雑である。
【0006】そこで本発明は、特殊な材料を使用せず
に、製造並びに取り扱いが容易で環境汚染の原因となら
ず、而も効果的な植生を実現できる新規な植生マットを
提案したものである。
【0007】
【課題を解決する手段】本発明に係る植生マットは、保
水剤を保持させた木質不織布で形成され、且つ表面に粘
着性を有せしめたベース部上に、種子及び肥料粒を散在
付着させ、適宜厚さの椰子繊維層を被せ、椰子繊維層上
を水溶性フィルムで被覆し、さらに水溶性フィルムの上
面を、天然繊維で形成した格子網で被覆してなることを
特徴とするものである。
【0008】従って裸地に前記植生マットを敷設し、適
宜な杭体を以て固定すると、種子や肥料粒は、ベース部
に粘着してベース部と一緒に地山に密着し、更に表面の
水溶性フィルムでその飛散並びに散在が防止され、雨水
によって水溶性フィルムが溶解し、また椰子繊維で雨水
の衝撃を吸収し、さらに雨水はベース部に吸収され、植
物成長用に保持されることになる。そしてすべての材料
は経年変化によって自然に敷設法面の地盤となるもので
ある。
【0009】更に本発明は、前記の植生マットにおける
ベース部上及び椰子繊維層の双方又は何れかに、適宜な
保水機能を備えた土壌改良材を散在させてなることを特
徴とするものである。
【0010】従って土壌改良材によって保水機能が高め
られると共に、発芽し易い環境が整備されることにな
り、ベース部上に散在した種子の発芽効率が高められ、
優れた緑化効果を発揮する。
【0011】
【発明の実施形態】次に本発明の実施形態について説明
する。図1及び図2は本発明の第一実施形態を示すもの
で、この実施形態に示した植生マットは、ベース部1
と、種子2及び肥料3と、椰子繊維層4と、水溶性フィ
ルム5と、格子網6とで形成されるものである。
【0012】ベース部1は、保水剤を保持させ適宜な強
度を具備せしめた和紙やその他木質系の繊維を使用した
薄紙状で、充分な強度を有するように形成したものであ
り、その表面に粘着剤を塗布するなどして粘着性を有せ
しめたものである。このベース部1の上に、種子2及び
肥料粒3を散在付着させ、椰子繊維を絡ませて適宜厚さ
のマット状に形成した椰子繊維層4を種子2などの散在
面上に被せる。
【0013】水溶性フィルム5は、オブラートのような
デンプン膜や、ポリビニールアルコール膜のように速や
かに水に溶ける材質のもので形成したもので、前記椰子
繊維層4を被覆する。格子網6は、麻紐や、堅牢に撚っ
た紙紐等の天然物で形成したもので、前記の水溶性フィ
ルム5の上に、マット全体を覆う様にしたものである。
【0014】また前記植生ネットを法面に止着する手段
として杭体7を使用するが、この杭体7は、経年変化に
よって自然に土壌に帰る土中微生物で分解される材質で
形成されると共に、肥効成分を含有させたものである。
【0015】而して前記植生マットを植生工を行う法面
A上に密着して敷き、杭体7を打ち込み、マットを法面
A表面に密着固定するもので、マット中の種子が発芽
し、当初は椰子繊維層4を育床として生育し、ベース部
が弱くなり解れた状態となると、根が地盤に張られ、法
面Aが安定することになる。
【0016】特に本発明の植生マットは、堅牢な和紙等
のように木質不織布で形成されたベース部1を使用する
ものであるから、当初は堅牢で、経年変化によって容易
に解れ、地盤の一部となるものであり、種子2及び肥料
粒3は、ベース部1上に粘着されているので、マットの
運搬や敷設作業時にマットから離脱して散逸することが
ない。さらに椰子繊維層4によって雨の衝撃が吸収さ
れ、ベース部1が保水を行うので、マットを敷設した法
面Aの表面土の流出が生じない。そして経年変化によっ
てマットの各素材は全て土壌に帰ることになる。また格
子網も、天然繊維で製出した紐で形成したものであるか
ら、小動物の足が絡んでも、小動物自身がかみ切って離
脱することができる等の数々の利点を備えたものであ
る。勿論各素材は特殊な素材ではなく、その製造コスト
も低廉である。
【0017】図3は本発明の第二実施形態を示すもの
で、この実施形態に示した植生マットは、前記第一実施
形態と同様にベース部1と、種子2及び肥料3と、椰子
繊維層4と、水溶性フィルム5と、格子網6とで形成さ
れ、更に土壌改良材8を加えたものである。
【0018】土壌改良材8は、バーミュキュライトやピ
ートモスであり、ベース部1の上に、種子2及び肥料粒
3と共に散在付着させたり、椰子繊維に絡ませて椰子繊
維層4に散在させたり、又はその両方に散在させてなる
ものである。
【0019】而して前記の第二実施形態の植生マット
も、第一実施形態のマット同様に杭体を以て法面Aに敷
設するもので、第一実施形態と同様の利点を備えている
と共に、土壌改良材8によって、発芽環境が改善されて
発芽率が向上し、速やかな緑化が実現するするものであ
る。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明は、保水剤を保持さ
せた和紙等の木質不織布からなるベース部上に、種子及
び肥料粒を散在粘着させ、椰子繊維層を被せ、更に水溶
性フィルム及び天然繊維で形成した格子網で被覆して植
生マットで、製造及び施工が容易で且つ経年変化によっ
て全ての素材が自然に土壌に帰ることになり、環境保全
に最適な植生マットを提供できたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態の一部裁断した斜視図。
【図2】同使用状態の説明図。
【図3】本発明の第二実施形態の一部裁断した斜視図。
【符号の説明】
1 ベース部 2 種子 3 肥料 4 椰子繊維層 5 水溶性フィルム 6 格子網 7 杭体 8 土壌改良材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保水剤を保持させた木質不織布で形成さ
    れ、且つ表面に粘着性を有せしめたベース部上に、種子
    及び肥料粒を散在付着させ、適宜厚さの椰子繊維層を被
    せ、椰子繊維層上を水溶性フィルムで被覆し、さらに水
    溶性フィルムの上面を、天然繊維で形成した格子網で被
    覆してなることを特徴とする植生マット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の植生マットにおけるベー
    ス部上及び椰子繊維層の双方又は何れかに、適宜な保水
    機能を備えた土壌改良材を散在させてなることを特徴と
    する植生マット。
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