JP2000037777A - 枝管ライニング材、枝管ライニング工法及び管ライニング工法 - Google Patents

枝管ライニング材、枝管ライニング工法及び管ライニング工法

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JP2000037777A
JP2000037777A JP10207624A JP20762498A JP2000037777A JP 2000037777 A JP2000037777 A JP 2000037777A JP 10207624 A JP10207624 A JP 10207624A JP 20762498 A JP20762498 A JP 20762498A JP 2000037777 A JP2000037777 A JP 2000037777A
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pipe lining
flange
main pipe
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Takao Kamiyama
隆夫 神山
Yasuhiro Yokoshima
康弘 横島
Shigeru Endo
茂 遠藤
Hiroyuki Aoki
啓之 青木
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Shonan Plastic Manufacturing Co Ltd
Yokoshima and Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造コストの削減と品質の安定化及び大量生
産が可能で、使用に際して廃棄処理される部分が生じな
い経済的な枝管ライニング材を提供すること。 【構成】 管状樹脂吸着材の外表面3をプラスチックフ
ィルム2で気密的に被覆し、該管状樹脂吸着材3に未硬
化の硬化性樹脂を含浸せしめた後、該管状樹脂吸着材3
を所定長さに切断する前又は切断した後にその一端に、
プラスチック射出成型法によって成形された別体の複数
の鍔部材4,5を取り付けて枝管ライニング材1を構成
する。本発明によれば、鍔部材4,5を管状樹脂吸着材
3とは別に独立して機械的に大量生産することが可能と
なるため、熟練した職人によらなくても枝管ライニング
材1を容易に製造することができ、高品質の枝管ライニ
ング材1を安定して得ることができるとともに、鍔部材
4,5の製造コストが下がり、この結果、枝管ライニン
グ材1の製造コストが削減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の鍔部材を一
端に取り付けて成る枝管ライニング材とこれを用いた枝
管ライニング工法及び管ライニング工法に関する。
【0002】
【従来の技術】下水管等の枝管をライニングするには、
図14に示すように、一端に鍔106を形成して成る枝
管ライニング材101の鍔106を本管(下水管)12
0の枝管開口部(枝管121が本管120に開口する部
分)周縁に密着させた状態で、枝管ライニング材101
を図に破線にて示すように流体圧によって枝管121内
に上方に向かって反転挿入する。そして、この枝管ライ
ニング材101の枝管121内への反転挿入が終了する
と、図14に実線にて示すように枝管ライニング材10
1を枝管121の内壁に押圧した状態で該枝管ライニン
グ材101に含浸された熱硬化性樹脂を硬化させる。す
ると、枝管121は、硬化した枝管ライニング材101
によってライニングされる。
【0003】ところで、従来、枝管ライニング材101
は、不織布等の管状樹脂吸着材の一端を外側へ折り曲
げ、その折り曲げ部に硬化性樹脂を含浸させ、その硬化
性樹脂を硬化させることによって前記鍔106を一体に
形成することによって製造されていた(例えば、特許第
2528430号参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の枝管
ライニング材101にあっては、その一端に鍔106が
一体に形成されていたため、その製造は専ら職人による
手作業に頼らざるを得ず、品質の安定化と大量生産には
不向きであり、製造コストも高いという問題があった。
【0005】又、枝管ライニング材を在庫品として製造
する場合、種々の長さの枝管に対応できるよう枝管ライ
ニング材を実際の枝管の長さよりも多少長めに製造して
おき、施工に際しては枝管ライニング材を実際の枝管の
長さに切断して使用する方法が採られていたため、枝管
ライニング材にライニングに供されないで廃棄処理され
る無駄な部分が生じ、甚だ不経済であるという問題もあ
った。
【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、製造コストの削減と品質の安
定化及び大量生産が可能で、使用に際して廃棄処理され
る部分が生じない経済的な枝管ライニング材とこれを用
いた枝管ライニング工法及び管ライニング工法を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、管状樹脂吸着材の外表面を
プラスチックフィルムで気密的に被覆し、該管状樹脂吸
着材に未硬化の硬化性樹脂を含浸せしめた後、該管状樹
脂吸着材を所定長さに切断する前又は切断した後にその
一端に別体の鍔部材を取り付けて成る枝管ライニング材
において、前記鍔部材を複数としてこれらの全部又は一
部をプラスチック射出成型法によって成形したことを特
徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記鍔部材をナイロン、ポリカーボネート
又はポリエチレンのスチレンモノマーに対して耐性を有
する熱可塑性樹脂又はこれに無機充填材を添加して成る
材料で構成したことを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記鍔部材を本管の内周面に沿う円
弧曲面状に成形したことを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1,2又は
3記載の発明において、前記管状樹脂吸着材の一端を外
側へ折り返してその端部を押し広げ、その押し広げ部を
前記鍔部材でサンドイッチ状に挟み込んで該鍔部材を気
密的に固着するとともに、同管状樹脂吸着材の他端を気
密的に閉止することを特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項1〜3又は
4記載の発明において、前記鍔部材をボルト・ナット又
はリベットで前記管状樹脂吸着材の一端に取り付けるこ
とを特徴とする。
【0012】請求項6記載の発明は、未硬化の硬化性樹
脂を含浸した管状樹脂吸着材の一端に、全部又は一部が
プラスチック射出成型法によって成形された別体で複数
の鍔部材を取り付けて成る枝管ライニング材をその鍔部
材を本管の枝管開口部周縁に押圧した状態で流体圧によ
って枝管内に本管側から地上に向かって反転挿入し、枝
管ライニング材を枝管の内周壁に押圧したまま該枝管ラ
イニング材に含浸された硬化性樹脂を硬化させることを
特徴とする。
【0013】請求項7記載の発明は、未硬化の硬化性樹
脂を含浸した管状樹脂吸着材の一端に、全部又は一部が
プラスチック射出成型法によって成形された別体で複数
の鍔部材を取り付けて成る枝管ライニング材をその鍔部
材を本管の枝管開口部周縁に押圧した状態で流体圧によ
って枝管内に本管側から地上に向かって反転挿入し、枝
管ライニング材を枝管の内周壁に押圧したまま該枝管ラ
イニング材に含浸された硬化性樹脂を硬化させて枝管の
ライニングを行った後、外周面を気密性の高いフィルム
で被覆された管状樹脂吸着材に未硬化の硬化性樹脂を含
浸して成る本管ライニング材を流体圧によって本管内に
反転挿入し、該本管ライニング材を本管の内周壁に押圧
したまま該本管ライニング材に含浸された硬化性樹脂を
硬化させて本管のライニングを行い、該本管ライニング
材の枝管開口部を塞ぐ部分を穿孔することを特徴とす
る。
【0014】従って、本発明によれば、枝管ライニング
材は、管状樹脂吸着材とは別体に構成される複数の鍔部
材を管状樹脂吸着材の一端に取り付けることによって製
造されるため、鍔部材を管状樹脂吸着材とは別に独立し
て機械的に大量生産することが可能となり、この結果、
熟練した職人によらなくても枝管ライニング材を容易に
製造することができ、高品質の枝管ライニング材を安定
して得ることができるとともに、鍔部材の製造コストが
下がり、結果的に枝管ライニング材の製造コストが削減
される。
【0015】又、管状樹脂吸着材と鍔部材とを別々に製
造して在庫品として保管しておき、ライニングの施工に
際しては管状樹脂吸着材を実際の枝管の長さに切断し、
この切断された管状樹脂吸着材の一端にその都度鍔部材
を取り付けて鍔を形成することによって枝管ライニング
材を得ることができるため、従来のように実際の枝管の
長さよりも長めに製造された枝管ライニング材を施工に
際して実際の枝管の長さに切断する必要がなく、枝管ラ
イニング材に廃棄処理される無駄な部分が発生しないた
めに甚だ経済的となって結果的に枝管ライニング材のコ
ストを削減することができる。
【0016】更に、製造コストの削減と品質の安定化及
び大量生産が可能な枝管ライニング材を用いて枝管のラ
イニングが施工されるため、本管ライニングを含むライ
ニング作業を低コストで行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0018】図1は本発明に係る枝管ライニング材1の
断面図であり、該枝管ライニング材1はその外周面が気
密性の高いプラスチックフィルム2で被覆された管状樹
脂吸着材3を有している。尚、プラスチックフィルム2
としてはポリエチレン、塩化ビニル、ビニロン、ポリウ
レタン、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン−ナ
イロン共重合体等のフィルムが用いられ、管状樹脂吸着
材3としてはポリエステル、ナイロン、アクリル、ビニ
ロン等の不織布が用いられる。
【0019】而して、上記管状樹脂吸着材3の一端(図
1おいては上端)は外側に折り返されており、その折り
返された端縁は外側に向かって押し広げられてリング状
の押し広げ部3aを構成している。尚、管状樹脂吸着材
3に前記押し広げ部3aを形成するに際して折り返し部
端縁を押し広げるのが困難な場合には、その部分に長さ
方向の複数の切れ目を入れるようにすれば良い。
【0020】そして、管状樹脂吸着材3の一端の折り返
し部端縁に形成された前記押し広げ部3aは別部材であ
るリング状の上下2枚の鍔部材4,5によってサンドイ
ッチ状に気密的に挟み込まれており、これによって管状
樹脂吸着材3の一端には鍔6が形成されている。尚、管
状樹脂吸着材3の押し広げ部3aの上下面は粗面加工さ
れており、該押し広げ部3aと鍔部材4,5との摩擦を
大きくして鍔部材4,5の押し広げ部3aからの抜け防
止を図っている。
【0021】上記鍔部材4,5はプラスチックで構成さ
れており、これらは図3に示す本管20の内周面に沿う
円弧曲面状に成形され、両者は径方向の各3箇所(内周
部近傍と外周部近傍及びその中間部)に挿通するボルト
7と該ボルト7に螺合するナット8によって結合一体化
されている。尚、鍔部材4,5の結合をリベットによっ
て行っても良い。
【0022】ここで、鍔部材4,5はナイロン、ポリカ
ーボネート又はポリエチレンのスチレンモノマーに対し
て耐性を有する熱可塑性樹脂又はこれに無機充填材を添
加して成る材料を用いてその全部又は一部がプラスチッ
ク射出成型法(インジェクションモールディング法)に
よって機械的に単独で(管状樹脂吸着材3とは別に)大
量生産される。
【0023】ところで、上側の鍔部材4の内周部には、
管状樹脂吸着材3の折り返された部分の外周面に沿う円
筒状の凸部4aが上方に向かって一体に突設されてお
り、この凸部4aの外径dは図3に示す枝管21の内径
Dよりも小さく(d<D)設定されている。
【0024】又、上側の鍔部材4の底面には2つのリン
グ状の凹溝4b,4cが同心状に形成されており、同鍔
部材4には凹溝4b,4cに連通する複数のエアー抜き
孔4dが穿設されている。
【0025】他方、下側の鍔部材5の内周部には、管状
樹脂吸着材3の折り返された部分の内周面に沿う円筒状
の本管ライニング材板厚減少部5aが一体に形成されて
おり、この鍔部材5の板厚減少部5aと管状樹脂吸着材
3との間には引き千切りチューブ9の一端が挟み込まれ
ている。尚、板厚減少部5aの下端部周縁は鋭利なナイ
フエッジ状を成している。又、前記引き千切りチューブ
9は管状不織布9aの内周面にプラスチックチューブ9
bを被覆して構成されており、その一端は図示のように
外側に折り曲げられ、その端部から延びるプラスチック
チューブ9bのみが鍔部材5の板厚減少部5aと管状樹
脂吸着材3との間に挟み込まれている。
【0026】又、下側の鍔部材5には径の異なる内外の
円周上にそれぞれ複数の樹脂充填孔5bが穿設されてい
る。
【0027】而して、管状樹脂吸着材3の一端に形成さ
れた前記押し広げ部3aを鍔部材4,5で挟み込み、両
鍔部材4,5を前述のようにボルト7とナット8によっ
て結合一体化することによって管状樹脂吸着材3の一端
に鍔6を形成した状態においては、図示のように両鍔部
材4,5の間には上側の鍔部材4に形成された前記凹溝
4bと下側の鍔部材6によってリング状の樹脂移動空間
Sが形成され、これらの樹脂移動空間Sには下側の鍔部
材5に穿設された前記樹脂充填孔5bが開口している。
【0028】以上のように、本実施の形態に係る枝管ラ
イニング材1においては、その一端に管状樹脂吸着材3
とは別部材である上下2枚の鍔部材4,5によって鍔6
が形成されるが、枝管ライニング材1の他端はプラスチ
ックフィルム2によって密閉されている。
【0029】而して、本実施の形態に係る枝管ライニン
グ材1は、管状樹脂吸着材3と別部材である上下2枚の
鍔部材4,5を結合一体化することによって鍔6が形成
されるため、鍔部材4,5を管状樹脂吸着材3とは別に
独立にプラスチック射出成型法(インジェクションモー
ルディング法)によってそれぞれ機械的に大量生産する
ことができ、これらの製造コストが下がり、結果的に枝
管ライニング材1の製造コストを削減することができ
る。
【0030】又、枝管ライニング材1の製造に際して
は、管状樹脂吸着材3に未硬化の液状硬化性樹脂が公知
の方法によって含浸される。尚、硬化性樹脂としては不
飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ビニールエステ
ル樹脂等の熱硬化性樹脂が使用される。
【0031】そして、未硬化の硬化性樹脂が含浸された
管状樹脂吸着材3を所定長さに切断する前又は切断した
後、該管状樹脂吸着材3の一端に押し広げ部3aを形成
し、この押し広げ部3aに別途大量生産された鍔部材
4,5で挟み込んで両者をボルト7とナット8で結合一
体化することによって、一端に鍔6を有する枝管ライニ
ング材1を得ることができる。従って、熟練した職人に
よらなくても枝管ライニング材1を容易に製造すること
ができ、高品質の枝管ライニング材1を安定して得るこ
とができる。
【0032】更に、管状樹脂吸着材3と鍔部材4,5と
を別々に製造して在庫品として保管しておき、ライニン
グの施工に際しては管状樹脂吸着材3を実際の枝管21
の長さに切断し、この切断された管状樹脂吸着材3の一
端にその都度鍔部材4,5を挟み込んで鍔6を形成する
ことによって枝管ライニング材1を得ることもができる
ため、従来のように実際の枝管の長さよりも長めに製造
された枝管ライニング材を施工に際して実際の枝管の長
さに切断する必要がなく、枝管ライニング材1に廃棄処
理される無駄な部分が発生しないために甚だ経済的とな
って結果的に枝管ライニング材1のコストを削減するこ
とができる。
【0033】ここで、本発明に係る枝管ライニング材の
別形態を図2に示す。尚、図2は別形態に係る枝管ライ
ニング材1’の断面図であり、本図においては図1に示
したと同一要素には同一符号を付しており、以下、それ
らについての説明は省略する。
【0034】図2に示す枝管ライニング材1’において
も、管状樹脂吸着材3の一端に形成された押し広げ部3
aを別部材である上下2枚の鍔部材4’,5’で挟み込
むことによって、その一端に鍔6’が形成されるが、下
側の鍔部材5’の外径は上側の鍔部材4’のそれよりも
小さく、下側の鍔部材5’は上側の鍔部材4’の下面の
内周部近傍に形成された凹部4b’に嵌め込まれて該凹
部4b’と共に管状樹脂吸着材3の押し広げ部3aを挟
み込んでおり、両鍔部材4’,5’はボルト7とナット
8によって結合一体化されている。尚、管状樹脂吸着材
3の押し広げ部3aの上下面は粗面加工されており、該
押し広げ部3aと鍔部材4’,5’との摩擦を大きくし
て鍔部材4’,5’の押し広げ部3aからの抜け防止を
図っている。又、鍔部材4’,5’はプラスチック射出
成型法(インジェクションモールディング法)によって
それぞれ機械的に単独で(管状樹脂吸着材3とは別に)
大量生産される。
【0035】而して、上側の鍔部材4’,5’に形成さ
れた凹部4b’と下側の鍔部材5’との間にはリング状
の樹脂移動空間S’が形成されており、この樹脂移動空
間S’には下側の鍔部材5’に穿設された複数の樹脂充
填孔5b’が開口している。尚、下側の鍔部材5’の内
周部には本管ライニング材板厚減少部5a’が一体に形
成されている。
【0036】又、上側の鍔部材4’には複数の樹脂充填
孔4e’が穿設されており、この鍔部材4’の内周部と
管状樹脂吸着材3との間には、管状樹脂吸着材3に内装
された管状のバリヤーライナー又はスタートライナー1
0及びパッキン材11が挟み込まれている。
【0037】尚、図示しないが、管状樹脂吸着材3を多
層構造とするとともに、その内外面に気密性の高いプラ
スチックフィルムを熱溶着しても良い。
【0038】次に、図1に示した枝管ライニング材1と
後述の本管ライニング材33(図8参照)を用いて施工
される本発明に係る枝管ライニング工法と管ライニング
工法を図3〜図11に基づいて説明する。尚、図3〜図
11は本発明に係る枝管ライニング工法と管ライニング
工法をその工程順に示す断面図であり、図10は図9の
A部拡大詳細図である。
【0039】先ず、図1に示した枝管ライニング材1を
用いて施工される枝管ライニング工法を図3〜図7に基
づいて説明する。
【0040】図3において、20は本管、21は本管に
合流する枝管であって、本管20内には作業ロボット2
2、圧力バッグ23等が引き込まれている。尚、作業ロ
ボット22は油圧で駆動されものであって、その上部に
はモニター用のテレビカメラ24が設置されている。
【0041】而して、圧力バッグ23内には前記枝管ラ
イニング材1が挿入されており、該枝管ライニング材1
の前記引き千切りチューブ9の開放端は圧力バッグ23
に取り付けられている。そして、枝管ライニング材1の
一端に形成された鍔6は、前記作業ロボット22のヘッ
ド22aに着脱自在に取り付けられたセッティングアー
ム25に支持されており、この鍔6とセッティングアー
ム25の間にはエアーマット26が介設されている。
【0042】更に、前記セッティングアーム25と圧力
バッグ23とはガイドチューブ27によって連結されて
おり、ガイドチューブ27の長さは引き千切りチューブ
9の長さよりも短く設定されている。
【0043】以上において、不図示の牽引ロープを引っ
張ることによって作業ロボット22、圧力バッグ23等
は本管20内を一体的に移動するが、テレビカメラ24
によって本管20内を地上でモニタリングしながら、図
3に示すように枝管ライニング材1の鍔6を枝管21の
開口部に位置決めする。尚、このとき、枝管ライニング
材1の鍔6を構成する上側の鍔部材4の内周部に突設さ
れた凸部4a(図1参照)が枝管21の開口部周壁に嵌
合して枝管ライニング材1の位置決めのガイドとして機
能する。
【0044】次に、不図示のコンプレッサーを駆動して
圧力バッグ23とエアーマット26に圧縮エアーをそれ
ぞれ供給すると、図3に示すようにエアーマット26が
膨張して枝管ライニング材1の鍔6を枝管21の開口部
周縁に密着せしめる。
【0045】又、圧力バッグ23内に圧縮エアーが供給
されると、図4に示すように、圧力バッグ23内の枝管
ライニング材1は圧縮エアーの圧力を受けて反転しなが
ら枝管21内に本管20側から地上に向かって挿入され
ていく。
【0046】そして、枝管ライニング材1の枝管21内
への反転挿入が終了すると、図5に示すように、枝管ラ
イニング材1の端部にカップ28を取り付け、このカッ
プ28に接続されたエアーホース29から枝管ライニン
グ材1内に圧縮エアーを供給し、枝管ライニング材1を
枝管21の内周壁に押圧した状態で、ポンプ30を駆動
して温水タンク31内の温水を温水ホース32を経て枝
管ライニング材1内に注入すると、枝管ライニング材1
(管状樹脂吸着材3)に含浸された熱硬化性樹脂が加熱
されて硬化し、この硬化した枝管ライニング材1によっ
て枝管21はその内周面がライニングされて補修及び補
強される。
【0047】以上のようにして枝管21がライニングさ
れると、枝管ライニング材1内の温水が抜き取られ、不
図示の牽引ロープによって圧力バッグ23が図6の矢印
方向(右方)に引かれる。すると、圧力バッグ23と作
業ロボット22とはガイドチューブ27によって連結さ
れているため、作業ロボット22も圧力バッグ23と共
に本管20内を一体に移動し、枝管ライニング材1の鍔
6(鍔部材5)と管状樹脂吸着材1との間に挟み込まれ
た引き千切りチューブ9がその端部のプラスチックチュ
ーブ9b(図1参照)部分から引き千切られ、この引き
千切られた引き千切りチューブ9は圧力バッグ23等と
共に本管20内を移動して本管20内から取り除かれて
回収される。
【0048】すると、図7に示すように、枝管21内に
は硬化した枝管ライニング材1のみが残り、ここに一連
の枝管ライニング作業が終了するが、このとき、枝管ラ
イニング材1の鍔6においては鍔部材5の内周部に一体
に形成された本管ライニング材板厚減少部5aが図示の
ように本管20内に突出している。
【0049】而して、枝管21に対するライニングが終
了すると、次に本管20に対してライニングが施工され
るが、以下に本管ライニング工法を図8〜図11に基づ
いて説明する。
【0050】本管20に対するライニングの施工に際し
ては、図8に示すように、本管ライニング材33が圧縮
エアー等の流体圧によって本管20内に反転挿入される
が、この本管ライニング材33は、その外周面が気密性
の高いプラスチックフィルム33aで被覆された管状樹
脂吸着材33bに未硬化の液状硬化性樹脂(本実施の形
態では、熱硬化性樹脂)を含浸せしめて構成されてい
る。尚、プラスチックフィルム33aと管状樹脂吸着材
33b及び液状硬化性樹脂としては枝管ライニング材1
に用いられたものと同様のものが使用される。
【0051】而して、図9に示すように、本管ライニン
グ材33の本管20内への反転挿入が本管20の全長に
亘って終了すると、本管ライニング材33の内部に流体
圧を作用させて該本管ライニング材33を本管20の内
周壁に押圧する。すると、本管ライニング材33の外周
面に枝管ライニング材1側の板厚減少部5aの鋭利な先
端エッジ部が接触し、該板厚減少部5aの先端エッジ部
が図示のように本管ライニング材33の外周面に食い込
んで該本管ライニング材33のその部分の板厚を局部的
に減少させる。
【0052】又、上述のように本管ライニング材33が
流体圧によって本管20の内周壁に押圧されると、該本
管ライニング材33に含浸されている未硬化の液状硬化
性樹脂が本管ライニング材33の外周面から染み出し、
その一部は枝管ライニング材1の鍔6に形成された樹脂
充填孔5bを通って樹脂移動空間S内に流れ込む。
【0053】そして、本管ライニング材33を本管20
の内周壁に押圧した状態で、本管ライニング材33を任
意の加熱手段によって加熱してこれに含浸された熱硬化
性樹脂を硬化させると、硬化した本管ライニング材33
によって本管20の内周面がライニングされて補修され
るが、本管ライニング材33の板厚が局部的に減少した
部分はそのままの状態で硬化するため、その部分は他の
部分に比して強度が弱くなっている。
【0054】従って、図11に示すように、高水圧ホー
ス34の先端に取り付けられた高圧水逆噴射ノズル35
を地上から枝管21内に挿入し、高水圧ホース34に高
圧水を供給してこれを高圧水逆噴射ノズル35の後端面
から逆噴射させれば、高圧水逆噴射ノズル35が逆噴射
される高圧水の反力によって下方へ移動して本管ライニ
ング材33の枝管開口部を塞ぐ部分(枝管ライニング材
33の板厚減少部5aによって囲まれた部分)に衝撃力
を加えるため、本管ライニング材33の板厚が減少した
部分に局部的に高い応力が発生し、この部分が破断して
本管ライニング材33の枝管開口部を塞ぐ部分が図示の
ように丸く打ち抜かれて落下する。この結果、枝管21
は本管20内に開口して両者が連通せしめられ、ここに
枝管21と本管20に対するライニングが完了する。
【0055】而して、本発明に係る枝管ライニング工法
及び管ライニング工法においては、前述のように製造コ
ストの削減と品質の安定化及び大量生産が可能な枝管ラ
イニング材1が使用されるため、本管ライニングを含む
ライニング作業を低コストで行うことができる。
【0056】又、本発明に係る管ライニング工法におい
ては、枝管ライニング材1側の板厚減少部5aが本管ラ
イニング材33の外周面に食い込んで該本管ライニング
材33の所定部分(穿孔すべき部分)の板厚を局部的に
減少させるため、その部分に外力を作用させることによ
って該部分を破断させることができ、本管ライニング材
33が板厚減少部5aの接触部形状に沿って正確、且
つ、容易に穿孔され、従来の切削工具を用いた人力によ
る穿孔作業や穿孔ロボットを用いた遠隔操作による穿孔
作業に伴う作業環境や作業性の悪化を招くことなく、硬
化した本管ライニング材33の穿孔を作業性良く、且
つ、正確に行って枝管21を本管20に連通させること
ができる。
【0057】更に、前述のように本管20に対するライ
ニングに際して本管ライニング材33に含浸されている
未硬化の液状硬化性樹脂が本管ライニング材33の外周
面から染み出し、その一部は枝管ライニング材1の鍔6
に形成された樹脂充填孔5bを通って樹脂移動空間S内
に流れ込んでそのまま硬化するため、枝管ライニング材
1の鍔6と本管ライニング材33とが強固に接合一体化
され、両者の接合部からの水の浸入が確実に防がれる。
【0058】次に、本発明の別実施形態に係る枝管ライ
ニング材1”を図12に示す。
【0059】図12は別実施形態に係る枝管ライニング
材1”の断面図であり、該枝管ライニング材1”は、外
周面が気密性の高いプラスチックフィルム2で被覆され
た管状樹脂吸着材3の一端に別部材から成る鍔6”を取
り付けて構成されている。
【0060】即ち、上記管状樹脂吸着材3には未硬化の
液状硬化性樹脂が含浸されており、その一端(図12に
おいては上端)は外側に折り返されており、その折り返
された端縁は外側に向かって押し広げられてリング状の
押し広げ部3aを構成している。そして、管状樹脂吸着
材3の一端の折り返し部端縁に形成された前記押し広げ
部3aとその周囲には前記鍔6”が取り付けられてい
る。
【0061】上記鐔6”は、管状樹脂吸着材3の一端内
周部に嵌合する円筒状の鍔部材4”と、管状樹脂吸着材
3の一端外周部に嵌合する円筒状の鍔部材5”と、リン
グ状の鍔部材12とを組付一体化して構成されており、
鍔部材5”のフランジ部5b”と鍔部材12は図13に
示す本管20の内周面に沿う円弧曲面状に成形されてい
る。尚、鍔部材5”の内周部に形成された凸部5a”の
外径dは図13に示す枝管21の内径Dよりも小さく
(d<D)設定されている。
【0062】ところで、各鍔部材4”,5”,12は金
属又はプラスチックで構成され、その全部又は一部はプ
ラスチック射出成型法(インジェクションモールド
法)、プレス加工、ダイキャスト法等によってそれぞれ
機械的に単独で(管状樹脂吸着材3とは別に)大量生産
される。
【0063】そして、上記鍔部材4”の上端外周部には
上方に向かって縮径する凸状のテーパ面4a”が形成さ
れており、鍔部材5”の上端内周部には同じく上方に向
かって縮径する凹状のテーパ面5c”が形成されてい
る。
【0064】而して、鍔部材4”を管状樹脂吸着材3の
一端内周部に挿入し、管状樹脂吸着材3の前記押し広げ
部3aとその外周側に配されたリング状の樹脂吸着材1
3の上下を鍔部材5”,12でサンドイッチ状に挟み込
んで両者を複数のボルト7とナット8で結合することに
よって鍔6”が組み付けられ、これによって一端に鍔
6”が取り付けられた枝管ライニング材1”が得られ
る。この場合、ボルト7とナット8で鍔部材5”,12
を締め付けると、管状樹脂吸着材3は鍔部材4”に形成
されたテーパ面4a”と鍔部材5”に形成されたテーパ
面5c”による楔作用によって締め付けられ、これの鍔
6”からの抜けが確実に防がれる。尚、リング状の前記
樹脂吸着材13は管状樹脂吸着材3と同じ材料で構成さ
れている。又、鍔部材5”,12の結合をリベットによ
って行っても良い。
【0065】ところで、鍔6”には樹脂吸着材13と鍔
部材5”,12に貫通する複数の樹脂充填孔14が形成
されている。
【0066】又、鍔6”の内周部には、管状樹脂吸着材
3の折り返された部分の内周面に沿う円筒状の穿孔保護
部材15が設けられており、この穿孔保護部材15はそ
のフランジ部15aがボルト7とナット8によって共締
めされることによって鍔6”に取り付けられている。こ
こで、穿孔保護部材15は金属、セラミック、金属繊
維、カーボン繊維又はケブラー繊維で構成されている。
尚、図12において、16は樹脂吸着材から成るパッキ
ンである。
【0067】ところで、本実施の形態では、穿孔保護部
材15を鍔6”の内周側に取り付けたが、管状樹脂吸着
材3の内部に設けても良い。
【0068】而して、以上の構成を有する枝管ライニン
グ材1”を用いても前述と同様に枝管ライニング工法を
実施することができ、前述のように鍔部材5”の凸部5
a”の外径dは図13に示す枝管21の内径Dよりも小
さく(d<D)設定されているため、枝管21のライニ
ングに際して鍔部材5”の凸部5a”と枝管21との間
には所定のクリアランスが形成され、凸部5a”は枝管
21の開口部周壁に嵌合して枝管ライニング材1”の位
置決めガイドとして機能し、従って、地上からの遠隔操
作による鍔6”の枝管21の開口部への位置決めが容
易、且つ、確実になされる。
【0069】又、本管20に対するライニングも前述と
同様になされるが、本管ライニング材33の穿孔作業は
本管20内に導入された作業ロボット40によって駆動
されるカッター41によってなされる。
【0070】即ち、上記作業ロボット40は油圧で駆動
され、そのヘッド40aは図13の矢印a方向に進退
し、且つ、矢印b方向に回転可能であって、作業ロボッ
ト40の前後には牽引ロープ42,43が連結され、上
部にはモニター用のTVカメラ44が設置されている。
又、この作業ロボット40のヘッド40aには油圧シリ
ンダ45が取り付けられており、該油圧シリンダ45の
図示矢印c方向に上下動するロッド45aには油圧モー
タ46が支持されている。
【0071】そして、上記油圧モータ46の出力軸46
aには枝管ライニング材1”に取り付けられた前記穿孔
保護部材15の口径よりも小さな外径を有するカッター
41が取り付けられており、このカッター41は上下面
及び外周面に切削歯が形成され、その上面中央部にはリ
ーマ41aが取り付けられている。
【0072】而して、作業ロボット40に設置された前
記TVカメラ44と枝管21内に導入されたTVカメラ
47によって本管20内と枝管21内を地上でそれぞれ
モニタリングしながら、牽引ロープ42又は43を引っ
張ることによって作業ロボット40を本管20内で移動
させてカッター41を所定位置に位置決めする。
【0073】その後、油圧モータ46を駆動してカッタ
ー41を回転駆動しながら、油圧シリンダ45を駆動し
て油圧モータ46とカッター41を上方へ移動させれ
ば、本管ライニング材33の枝管開口部を塞ぐ部分(穿
孔保護部材15によって囲まれた部分)がカッター41
によって切削されるが、このとき、枝管ライニング材
1”の鍔6”に近い内周部は穿孔保護部材15によって
覆われて保護されるため、該内周部がカッター41によ
って削られて損傷することがなく、損傷した部分から地
下水等が本管20内に浸入する等の不具合が発生するこ
とがない。
【0074】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、枝管ライニング材は、管状樹脂吸着材とは別体
に構成される鍔部材を管状樹脂吸着材の一端に取り付け
ることによって製造されるため、鍔部材を管状樹脂吸着
材とは別に独立して機械的に大量生産することが可能と
なり、この結果、熟練した職人によらなくても枝管ライ
ニング材を容易に製造することができ、高品質の枝管ラ
イニング材を安定して得ることができるとともに、鍔部
材の製造コストが下がり、結果的に枝管ライニング材の
製造コストが削減されるという効果が得られる。
【0075】又、管状樹脂吸着材と鍔部材とを別々に製
造して在庫品として保管しておき、ライニングの施工に
際しては管状樹脂吸着材を実際の枝管の長さに切断し、
この切断された管状樹脂吸着材の一端にその都度鍔部材
を取り付けて鍔を形成することによって枝管ライニング
材を得ることができるため、従来のように実際の枝管の
長さよりも長めに製造された枝管ライニング材を施工に
際して実際の枝管の長さに切断する必要がなく、枝管ラ
イニング材に廃棄処理される無駄な部分が発生しないた
めに甚だ経済的となって結果的に枝管ライニング材のコ
ストを削減することができるという効果が得られる。
【0076】更に、製造コストの削減と品質の安定化及
び大量生産が可能な枝管ライニング材を用いて枝管のラ
イニングが施工されるため、本管ライニングを含むライ
ニング作業を低コストで行うことができるという効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る枝管ライニング材の断面図であ
る。
【図2】本発明の別形態に係る枝管ライニング材の断面
図である。
【図3】本発明に係る枝管ライニング工法を示す断面図
である。
【図4】本発明に係る枝管ライニング工法を示す断面図
である。
【図5】本発明に係る枝管ライニング工法を示す断面図
である。
【図6】本発明に係る枝管ライニング工法を示す断面図
である。
【図7】本発明に係る枝管ライニング工法を示す断面図
である。
【図8】本発明に係る管ライニング工法を示す断面図で
ある。
【図9】本発明に係る管ライニング工法を示す断面図で
ある。
【図10】図9のA部拡大詳細図である。
【図11】本発明に係る管ライニング工法を示す断面図
である。
【図12】本発明の別実施形態に係る枝管ライニング材
の断面図である。
【図13】本管ライニング材の穿孔作業を示す断面図で
ある。
【図14】従来の管ライニング工法を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1,1’,1” 枝管ライニング材 2 プラスチックフィルム 3 管状樹脂吸着材 3a 押し広げ部 4,5 鍔部材 4’,5’ 鍔部材 4”,5” 鍔部材 6,6’,6” 鍔 7 ボルト 8 ナット 20 本管 21 枝管 33 本管ライニング材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 101:12 105:16 B29L 23:00 (71)出願人 592004301 株式会社オール 埼玉県所沢市林1丁目194番地の4 (72)発明者 神山 隆夫 神奈川県平塚市代官町31番27号株式会社湘 南合成樹脂製作所内 (72)発明者 横島 康弘 茨城県結城郡石下町大字篠山175−3有限 会社 横島内 (72)発明者 遠藤 茂 茨城県つくば市花畑2−12−4株式会社ゲ ット内 (72)発明者 青木 啓之 埼玉県所沢市林1丁目194番地の4株式会 社オール内 Fターム(参考) 3H024 EA01 EC07 ED01 EE05 EF05 3H025 EA03 EB23 EC01 EC15 ED02 4F206 AA04 AA28 AA29 AB11 AB16 AD03 AD25 AG03 AG08 AG24 AH43 JA07 JW21 4F211 AA04 AA28 AA29 AB11 AB16 AD03 AD25 AG03 AG08 AG24 AH43 SA14 SC03 SD04 SD18 SG08 SJ06 SJ21 SN03 SP12 SP21 SW25

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管状樹脂吸着材の外表面をプラスチック
    フィルムで気密的に被覆し、該管状樹脂吸着材に未硬化
    の硬化性樹脂を含浸せしめた後、該管状樹脂吸着材を所
    定長さに切断する前又は切断した後にその一端に別体の
    鍔部材を取り付けて成る枝管ライニング材において、 前記鍔部材を複数としてこれらの全部又は一部をプラス
    チック射出成型法によって成形したことを特徴とする枝
    管ライニング材。
  2. 【請求項2】 前記鍔部材をナイロン、ポリカーボネー
    ト又はポリエチレンのスチレンモノマーに対して耐性を
    有する熱可塑性樹脂又はこれに無機充填材を添加して成
    る材料で構成したことを特徴とする請求項1記載の枝管
    ライニング材。
  3. 【請求項3】 前記鍔部材を本管の内周面に沿う円弧曲
    面状に成形したことを特徴とする請求項1又は2記載の
    枝管ライニング工法。
  4. 【請求項4】 前記管状樹脂吸着材の一端を外側へ折り
    返してその端部を押し広げ、その押し広げ部を前記鍔部
    材でサンドイッチ状に挟み込んで該鍔部材を気密的に固
    着するとともに、同管状樹脂吸着材の他端を気密的に閉
    止することを特徴とする請求項1,2又は3記載の枝管
    ライニング工法。
  5. 【請求項5】 前記鍔部材をボルト・ナット又はリベッ
    トで前記管状樹脂吸着材の一端に取り付けることを特徴
    とする請求項1〜3又は4記載の枝管ライニング材。
  6. 【請求項6】 未硬化の硬化性樹脂を含浸した管状樹脂
    吸着材の一端に、全部又は一部がプラスチック射出成型
    法によって成形された別体で複数の鍔部材を取り付けて
    成る枝管ライニング材をその鍔部材を本管の枝管開口部
    周縁に押圧した状態で流体圧によって枝管内に本管側か
    ら地上に向かって反転挿入し、枝管ライニング材を枝管
    の内周壁に押圧したまま該枝管ライニング材に含浸され
    た硬化性樹脂を硬化させることを特徴とする枝管ライニ
    ング工法。
  7. 【請求項7】 未硬化の硬化性樹脂を含浸した管状樹脂
    吸着材の一端に、全部又は一部がプラスチック射出成型
    法によって成形された別体で複数の鍔部材を取り付けて
    成る枝管ライニング材をその鍔部材を本管の枝管開口部
    周縁に押圧した状態で流体圧によって枝管内に本管側か
    ら地上に向かって反転挿入し、枝管ライニング材を枝管
    の内周壁に押圧したまま該枝管ライニング材に含浸され
    た硬化性樹脂を硬化させて枝管のライニングを行った
    後、外周面を気密性の高いフィルムで被覆された管状樹
    脂吸着材に未硬化の硬化性樹脂を含浸して成る本管ライ
    ニング材を流体圧によって本管内に反転挿入し、該本管
    ライニング材を本管の内周壁に押圧したまま該本管ライ
    ニング材に含浸された硬化性樹脂を硬化させて本管のラ
    イニングを行い、該本管ライニング材の枝管開口部を塞
    ぐ部分を穿孔することを特徴とする管ライニング工法。
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