JP2020204334A - 埋設管の開口部の補修装置及び補修方法、並びに埋設管の更生方法 - Google Patents

埋設管の開口部の補修装置及び補修方法、並びに埋設管の更生方法 Download PDF

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博樹 末吉
武司 寺尾
Takeshi Terao
武司 寺尾
佐藤 聡俊
Akitoshi Sato
聡俊 佐藤
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【課題】コンプレッサを用いることなくパッカーを膨張可能とすることによって、埋設管の開口部の内周面に補修材を設置して開口部を補修する。【解決手段】補修装置10の第1押圧部材11及び第2押圧部材12を互いに対向させて、埋設管1の周壁1aの開口部1cを挟んで周壁1aの外周側と内周側にそれぞれ配置する。押圧部材11,12の間に環状の弾性体からなるパッカー30を挟み付ける。開口部1cの内周面に貼り付け可能な補修材4をパッカー30の外周に設ける。回転駆動部21の回転力を変換機構40で直線移動力に変換し、力付与部41aによって前記直線移動力を第1押圧部材11に付与することによって、押圧部材11,12どうしを接近離間させる。【選択図】図3

Description

本発明は、埋設管の周壁に形成された開口部を補修する装置および方法、並びに埋設管の更生方法に関し、例えば下水道管などの埋設管の更生された周壁における、取付管に連なる開口部に対する補修装置及び補修方法等に関する。
老朽化した下水道管などの既設埋設管の内周に更生管をライニングすることによって、埋設管を更生する方法は公知である。一方、この種の下水道管などの埋設管においては、本管の中間部の所々に取付管などの枝管が連なっていることが通例である。本管の内周に更生管をライニングすると、枝管との接続口(取付管口)が更生管によって塞がれる。このため、更生管には、接続口との連通口が削孔される。これによって、本管及び更生管からなる更生済の埋設管の周壁に、接続口及び連通口からなる開口部が形成される。さらに、接続口の内周面から連通口の内周面に跨って環状の補修材が設けられることで、開口部が補修される。
一般に、前記開口部の補修には、ゴム風船状の空気圧式パッカーが用いられている(特許文献1等参照)。補修材を開口部の内部に配置するとともに前記パッカーを補修材の内部に挿し入れる。そして、パッカーの内部に空気圧を導入することで、パッカーを膨張させる。これによって、補修材が、開口部の内周面に押し当てられて接着される。
特開2001−141172号公報
風船状の空気圧式パッカーを用いた補修方法においては、空気圧を発生させるためのコンプレッサが必要であり、該コンプレッサから延びる配管を既設管の本管の内部に引き回す必要がある。さらに、補修材が開口部の内周面に接着されるまでの養生期間中、コンプレッサを接続しておく必要があり、その間はコンプレッサを他の開口部の補修に回すことができず、工期が長くかかる。
本発明は、かかる事情に鑑み、コンプレッサを用いることなくパッカーを膨張可能とすることによって、埋設管の開口部の内周面に補修材を設置でき、埋設管の内部にコンプレッサ用の配管を引き回す必要の無い補修装置及び補修方法を提供することを主目的又は第1目的とする。さらに、養生期間中、加圧動力源をパッカーに接続し続けなくてもよく、加圧動力源を別の開口部の補修に使用可能とすることで工期を短縮可能な補修装置及び補修方法を提供することを第2目的とする。
前記課題を解決するため、本発明装置は、埋設管の周壁に形成された開口部を補修する補修装置であって、
互いに対向して、前記開口部を挟んで前記周壁の外周側と内周側にそれぞれ配置される第1押圧部材及び第2押圧部材と、
前記第1押圧部材及び第2押圧部材の間に挟み付けられた環状の弾性体からなり、外周には、前記開口部の内周面に貼り付け可能な補修材が設けられるパッカーと、
回転力を発生させる回転駆動部と、
前記回転力を直線移動力に変換する変換機構と、
前記直線移動力を前記第1押圧部材又は前記第2押圧部材に付与することによって前記第1押圧部材及び第2押圧部材どうしを接近離間させる力付与部と、
を備えたことを特徴とする。
回転駆動部の回転駆動によって、第1押圧部材又は前記第2押圧部材に直線移動力が付与され、第1押圧部材及び第2押圧部材どうしが接近離間される。コンプレッサは不要である。コンプレッサ用の配管を引き回すことも不要であり、前記主目的(第1目的)を達成できる。
第1押圧部材及び第2押圧部材どうしを接近させると、これら押圧部材どうし間のパッカーが軸方向に圧縮されて径方向外側へ膨張、拡径される。これによって、パッカーの外周の補修材が開口部の内周面に押し当てられて貼り付けられる。
第1押圧部材及び第2押圧部材どうしを離間させることで、パッカーの押し当てが解除される。
前記第1押圧部材が、前記第2押圧部材へ向かって縮径された円錐面状の第1テーパ面を有し、前記第2押圧部材が、前記第1押圧部材へ向かって縮径された円錐面状の第2テーパ面を有しており、
前記パッカーが、前記第1テーパ面と対面する円錐凹面状の第1テーパ凹面と、前記第2テーパ面と対面する円錐凹面状の第2テーパ凹面とを有していることが好ましい。
第1押圧部材及び第2押圧部材によってパッカーを軸方向に圧縮すると、パッカーが例えば台形の断面形状をほぼ維持しながら拡径される。これによって、補修材が開口部の内周面の全域にほぼ均等に押し当てられる。
前記第2押圧部材が、前記パッカーが押し当てられるとともに前記周壁の内周側から前記開口部に臨む第2押圧本体部と、前記第2押圧本体部を囲むとともに前記開口部の周辺における前記周壁の内面に面する鍔押さえ部とを有していることが好ましい。前記補修材が、筒状補修材部分と、環状補修材部分とを含み、前記環状補修材部分の内周縁から前記筒状補修材部分が突出されていることが好ましい。
前記パッカーによって、筒状補修材部分を前記開口部の内周面に押し当てて貼り付けることができる。前記鍔押さえ部によって、環状補修材部分を前記開口部の周辺における前記周壁の内面に押し当てて貼り付けることができる。
前記変換機構が、ボルト及び該ボルトに螺合されたナットを含むネジ機構であり、前記ナットとボルトのうち一方の部材が、前記回転駆動部と前記回転力を伝達可能に接続され、前記ナットとボルトのうち他方の部材が、前記第1押圧部材又は第2押圧部材と前記直線移動力を伝達可能に接続されていることが好ましい。
回転駆動部によって前記ナットとボルトのうち一方の部材を回転させることで、前記他方の部材と接続された押圧部材が直線移動される。前記ナットとボルトのうち他方の部材は、前記力付与部を兼ねる。
前記一方の部材が、前記回転駆動部の回転軸と着脱可能に接続されていることが好ましい。これによって、前記第2目的を達成できる。すなわち、1つの開口部の内周面に補修材を貼り付けて養生中に、回転駆動部を分離して、別の開口部の形成又は補修に用いることができる。これによって、工期短縮を図ることができる。
前記回転駆動部の回転軸には、前記周壁を削って前記開口部を形成する削孔工具が着脱可能であることが好ましい。
前記回転駆動部及び削孔工具を含む削孔装置によって前記開口部を形成した後、削孔工具を外して前記変換機構及び力付与部を介して第1、第2押圧部材を回転駆動部に装着することで、削孔装置を補修装置に転用できる。
前記第1押圧部材及び第2押圧部材、並びに前記回転駆動部の筐体が、回り止め手段によって互いに相対回転不能に係止されていることが好ましい。
これによって、回転駆動部の回転軸を回転させたとき、第1押圧部材又は第2押圧部材が摩擦によって回転軸と一体に回転しようとすると、回り止め手段によって前記筐体との係止力が働く。これによって、第1押圧部材又は第2押圧部材が回転軸と共回りするのを阻止できる。したがって、第1押圧部材及び第2押圧部材どうしを確実に接近離間させることができる。
前記回り止め手段が、前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とに跨り、これら押圧部材どうしの接近離間を許容するとともに相対回転を阻止する第1回り止め部材と、前記第1回り止め部材とは別体をなして前記第2押圧部材と前記筐体とに跨り、これら第2押圧部材と筐体の相対回転を阻止するとともに第2押圧部材又は筐体から分離可能な第2回り止め部材とを含むことが好ましい。
これによって、第1回り止め部材及び第2回り止め部材の長さを短くできる。回転駆動部と第2押圧部材を分離する際は、短いストロークで分離できる。
本発明方法は、埋設管の周壁に形成された開口部を補修する補修方法であって、
前記補修装置を用意し、
前記補修装置のパッカーの外周に補修材を設け、
前記第1押圧部材及び第2押圧部材を、前記開口部を挟んで前記周壁の外周側と内周側に対峙させ、
前記回転駆動部の駆動によって、前記第1押圧部材及び第2押圧部材どうしを接近させることにより前記パッカーを拡径させて、前記補修材を前記開口部の内周面に貼り付けることを特徴とする。
前記埋設管の本管の内周に更生管をライニングし、
前記更生管に、前記本管における枝管との接続口と連なる連通口を形成し、ひいては前記接続口及び連通口からなる開口部を形成し、
前記補修方法によって、前記補修材を前記接続口の内周面から連通口の内周面に跨るように貼り付けることが好ましい。
本発明によれば、コンプレッサを用いることなくパッカーを膨張させることによって、埋設管の開口部の内周面に補修材を設置することができる。したがって、埋設管の内部にコンプレッサ用の配管を引き回す必要が無い。
図1は、埋設管の一例として下水道管を更生済の状態で示す側面断面図である。 図2(a)は、前記下水道管の更生する過程を、第1実施形態の削孔装置を用いて開口部を形成しようとする状態で示す側面断面図である。 図2(b)は、前記下水道管の更生する過程を、第1実施形態の補修装置を用いて開口部を補修しようとする状態で示す側面断面図である。 図3は、図2(b)の円部IIIを拡大して示す断面図である。 図4は、前記補修装置を開口部に挿し込んだ状態で示す断面図である。 図5は、前記補修装置によって補修材を開口部の内周面に貼り付けている状態の断面図である。 図6(a)は、前記補修材の一例を貼り付け前の状態で示す斜視図である。図6(b)は、前記補修材の他の一例を貼り付け前の状態で示す斜視図である。 図7は、前記補修材の貼り付け後、前記補修装置のパッカーによる押し当てを解除した状態の断面図である。 図8は、前記補修装置を開口部から撤去する状態の断面図である。 図9は、本発明の第2実施形態に係る補修装置を、開口部に挿し込んだ状態で示す断面図である。 図10は、前記第2実施形態において補修材の養生中に補修装置の回転駆動部を補修アタッチメントから分離した状態の断面図である。 図11は、本発明の第3実施形態に係る補修装置を、開口部に挿し込んだ状態で示す断面図である。 図12は、前記第3実施形態において補修材の養生中に補修装置の回転駆動部を補修アタッチメントから分離した状態の断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
<第1実施形態>
図1に示すように、本発明形態における更生及び補修対象の埋設管は、下水道管1である。なお、埋設管は、下水道管に限らず、上水道管、農業用水管、水力発電導水管、ガス管、ダム通水管、トンネルなどであってもよい。
下水道管1の本管1xには、取付管口2c(接続口)を介して取付管2(枝管)が接続されている。
更生済の下水道管1においては、本管1xの内周に更生管3がライニングされている。更生管3は、合成樹脂製帯状部材(プロファイル)を螺旋状に巻いた螺旋管でもよく、温度に応じた形状記憶性を有する合成樹脂チューブであってもよく、環状もしくは部分環状又は短冊状の複数のセグメントを管状に組み立てたものであってもよい。
更生管3には、取付管口2cと連通する連通口3cが形成されている。
本管1x及び更生管3によって、更生済の下水道管1の周壁1aが構成される。
取付管口2c及び連通口3cによって、開口部1cが構成されている。
補修済みの開口部1cには、補修材4が設けられている。補修材4は、繊維と樹脂を複合させたFRP(Fiber Reinforced Plastics(繊維強化プラスチック))によって構成されている。FRPの繊維としては、ガラス繊維、アラミド繊維などが挙げられ、不織布でもよく織布でもよく、好ましくは不織布又は織布が複数積層されている。FRPの樹脂としては、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ケイ酸塩樹脂などが挙げられる。
補修材4は、筒状補修材部分4aと、環状補修材部分4bを含む。筒状補修材部分4aが、開口部1cの内周面に貼られている。筒状補修材部分4aは、本管1xの取付管口2cの内周面から更生管3の連通口3cの内周面に跨り、本管1xと更生管3の間の隙間を塞いでいる。
筒状補修材部分4aの底部側(図1において下側)の端部に環状補修材部分4bが連なっている。環状補修材部分4bは、筒状補修材部分4aから径方向外側へ突出されている。環状補修材部分4bが、更生管3ひいては周壁1aにおける開口部1cの周辺の内面3bに貼られている。
詳細な図示は省略するが、筒状補修材部分4aの外周面及び環状補修材部分4bの周壁1aとの対向面(図1において上面)には、水膨張ゴムを含む粘着層が設けられている。該粘着層によって補修材4が開口部1cの内周面及び周辺内面3bと接合されている。かつ水膨張ゴムの止水性によって、補修材4と開口部1cの内周面との間が液密にシールされている。
前記水膨張ゴムを含む粘着層は、水膨張ゴムを基材とする粘着テープであってもよい。
図2(b)に示すように、補修材4は、補修装置10によって開口部1cに設置される。補修装置10は、補修アタッチメント10aと、回転駆動部21と、移動・位置決め機構24と、走行体20bを備えている。走行体20bに移動・位置決め機構24が設けられ、移動・位置決め機構24に回転駆動部21を介して補修アタッチメント10aが支持されている。
図2(a)に示すように、走行体20b、移動・位置決め機構24及び回転駆動部21は、連通口3cを形成するための削孔装置20から転用したものである。削孔装置20は、走行体20bと、移動・位置決め機構24と、回転駆動部21と、削孔工具23を含む。
移動・位置決め機構24は、基部24cと、進退ロッド24bと、スライドガイド24aを含む。走行体20bに基部24cが支持されている。基部24cひいては移動・位置決め機構24は、走行体20bに対して、筒状の基部24cの水平な軸線L24のまわりに角度調節可能である。進退ロッド24bは、基部24cに対して出没するように軸線L24に沿って前進、後退可能である。進退ロッド24bの先端部にスライドガイド24aが設けられている。スライドガイド24aは、軸線L24に対して直交する方向(図2(a)において上下)へ延びている。スライドガイド24aに回転駆動部21が前記延び方向へスライド可能に支持されている。
したがって、回転駆動部21は、移動・位置決め機構24によって、軸線L24に沿う水平方向及び軸線L24と直交する鉛直ないしは径方向へ位置調節可能(移動可能)であり、かつ軸線L24の周りに角度調節可能である。
図3に示すように、回転駆動部21は、筐体21aと、該筐体21aに収容された図示しない油圧モーター(駆動源)と、筐体21aの先端面(図3において上面)から突出された回転軸22を含む。前記駆動源として、油圧モーターに代えて、電動モーターを用いてもよい。
なお、図3においては、移動・位置決め機構24の図示が省略されている(図4以降の図においても同様)。
図2(a)に示すように、削孔装置20においては、回転軸22に削孔工具23が着脱可能に装着されている。
図2(b)に示すように、補修装置10においては、補修アタッチメント10aが、削孔工具23の代わりに回転軸22に装着されている。
図3に示すように、補修アタッチメント10aは、一対をなす押圧部材11,12と、パッカー30を含む。第1押圧部材11及び第2押圧部材12は、回転軸22の軸線L22に沿う方向に互いに対向されている。
第1押圧部材11は、回転駆動部21から先端側(図3において上側)へ離れて配置されている。第1押圧部材11は、円形の先端面11aと、円筒形の周側面11bと、第2押圧部材12との対向面11cとを有し、概略円盤形状に形成されている。第1押圧部材11の外周部には、円錐面状の先端テーパ面11dと、逆向きの円錐面状の第1テーパ面11eとが形成されている。先端テーパ面11dは、周側面11bから先端面11aへ向かうにしたがって縮径されている。第1テーパ面11eは、周側面11bから対向面11cひいては第2押圧部材12へ向かって縮径されている。
第1押圧部材11の材質は、鉄、アルミなどの金属でもよく、樹脂でもよい。
図3に示すように、第2押圧部材12は、第1押圧部材11と回転駆動部21との間に配置されている。第2押圧部材12は、第2押圧本体部12aと、鍔押さえ部16を有している。第2押圧本体部12aは、第1押圧部材11との対向面12cと、外周部の第2テーパ面12eとを有し、概略円盤状になっている。第2テーパ面12eは、対向面12cひいては第1押圧部材11へ向かって縮径された円錐面状に形成されている。
第2押圧部材12の材質は、鉄、アルミなどの金属でもよく樹脂でもよく、第1押圧部材11と同一材質でも異なる材質でもよい。
第2押圧本体部12aの径方向外側に鍔押さえ部16が設けられている。鍔押さえ部16は、第2押圧本体部12aを囲む環状に形成されている。第2押圧本体部12aと鍔押さえ部16の底部(図3において下端部)どうしが一体に連なっている。第2テーパ面12eと鍔押さえ部16との間には、三角形断面の環状凹部12gが形成されている。鍔押さえ部16における先端側(図3において上側)を向く面は、環状の押さえ面16aとなっている。詳細な図示は省略するが、好ましくは押さえ面16aは、更生管3の筒状の内面形状に合わせた曲面になっている。より好ましくは、押さえ面16aの曲率半径は、更生管3の内面の曲率半径よりも環状補修材部分4bの厚み分だけ小さい。
図3においては、押さえ面16aは、対向面12cとほぼ面一であるが、対向面12cより先端側に突出されていてもよく、対向面12cより引っ込んでいてもよい。
第2押圧部材12の底面(図3において下面)の中央部には、嵌合凹部12fが形成されている。嵌合凹部12fに回転軸22が嵌め入れられている。好ましくは、回転軸22の回転トルクが第2押圧部材12になるべく伝達されないよう、回転軸22と第2押圧部材12とが縁切りされている。図示は省略するが、嵌合凹部12fの内面と回転軸22との間には、隙間が形成されていてもよく、潤滑剤又はベアリングなどの摩擦低減手段が設けられていてもよい。
補修装置10には、回転駆動部21から補修アタッチメント10aに跨る回り止め手段50が設けられている。回り止め手段50は、棒状の回り止め部材59を含む。回り止め部材59は、回転駆動部21の筐体21aに着脱可能に固定されるとともに、軸線L22と平行に先端方向(図3において上側)へ真っ直ぐ延びている。
押圧部材11,12には、回り止め孔53,54がそれぞれ形成されている。第1押圧部材11の回り止め孔53は、対向面11cから先端面11aへ向かって軸線L22と平行に延びている。第2押圧部材12の回り止め孔53は、第2押圧部材12の底面(図3において下面)から軸線L22と平行に対向面12cへ貫通する貫通孔となっている。
回り止め部材59が、第2押圧部材12の回り止め孔53を貫通している。さらに、回り止め部材59の先端部が、第1押圧部材11の回り止め孔53に挿し込まれている。これによって、押圧部材11,12及び筐体21aが、互いに相対回転不能に係止されている。かつ回り止め部材59は、第1押圧部材11が軸線L22と平行な方向に直線移動するのを許容している。
第1押圧部材11及び第2押圧部材12の間にパッカー30が挟み付けられている。パッカー30は、ゴムなどの弾性体によって構成されている。パッカー30を構成するゴムは、天然ゴムでもよく、クロロプレンゴム、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)などの合成ゴムでもよい。パッカー30は、円筒面状の外周面33と、円筒面状の内周面34と、先端側(図3において上側)の第1テーパ凹面31と、底部側(図3において下側)の第2テーパ凹面32とを有し、環状になっている。外周面33は、内周面34よりも軸長方向の両側(図3において上下)へ突出されている。
無負荷状態(非圧縮状態)におけるパッカー30の外半径は、少なくとも第1押圧部材11の外半径よりも補修材4の厚み以上小さく、好ましくは第1押圧部材11の外半径よりも十分に小さい。したがって、外周面33が、第1押圧部材11の周側面11bよりも引っ込んでいる。
第1テーパ凹面31は、内周側から外周側へ向かって拡径されながら先端側(図3において上側)へ傾く円錐凹面状となっている。好ましくは、第1テーパ凹面31の傾斜角度は、第1テーパ面11eの傾斜角度と一致している。第1テーパ凹面31と第1テーパ面11eとが、互いに対面して当接されている。
第2テーパ凹面32は、内周側から外周側へ向かって拡径されながら底部側(図3において下側)へ傾く円錐凹面状となっている。好ましくは、第2テーパ凹面32の傾斜角度は、第2テーパ面12eの傾斜角度と一致している。第2テーパ凹面32と第2テーパ面12eとが、互いに対面して当接されている。
パッカー30の周方向と直交する断面形状は、台形になっている。
パッカー30の底側部分(図5において下側部分)は、環状凹部12gに嵌り込んでいる。該パッカー30の底側部分を鍔押さえ部16が囲んでいる。鍔押さえ部16は、パッカー30の脱落規制手段として機能している。
第1押圧部材11と回転軸22とは、ネジ機構40(変換機構)を介して連結されている。ネジ機構40は、ボルト41及びナット42を含む。ボルト41は、回転軸22の軸線L22上に配置されている。ボルト41の先端部(図3において上端部)が、第1押圧部材11と固定されて一体化されている。ボルト41は、軸線L22に沿って第1押圧部材11から回転駆動部21へ向かって突出されている。
ナット42は回転軸22に一体に組み込まれている。詳しくは、回転軸22には、軸線L22に沿って雌ネジ孔が形成されている。該雌ネジ孔がナット42として提供されている。ナット42は、回転駆動部21と回転力を伝達可能に接続されている。ボルト41がナット42に螺合されている。
回転駆動部21の回転駆動によって回転軸22ひいてはナット42が回転されることで、ボルト41が軸線L22に沿って直線移動される。さらには第1押圧部材11が軸線L22に沿って直線移動される。つまり、ネジ機構40(変換機構)によって、回転駆動部21の回転力が直線移動力に変換される。ボルト41の先端側(図3において上側)の端部41aは、第1押圧部材11に対して直線移動力を伝達可能に接続されている。先端側端部41aは、第1押圧部材11に直線移動力を付与する力付与部を構成している。
第1押圧部材11の直線移動によって、押圧部材11,12どうしが接近位置(図5)と離間位置(図3、図4)との間で互いに接近離間される。
図3に示すように、押圧部材11,12が離間位置のとき、パッカー30は無負荷状態(非圧縮状態)ないしは縮径状態になっている。
押圧部材11,12を離間位置から接近位置にしていくと、パッカー30が軸方向(図5において上下方向)に圧縮され、径方向外側へ膨張して拡径される。
図5に示すように、接近位置のとき、パッカー30は拡径状態になる。図5において、拡径状態におけるパッカー30の外半径は、第1押圧部材11の外半径とほぼ同じになっているが、第1押圧部材11の外半径より大きくてもよく、外周面33が第1押圧部材11の周側面11bより突出されていてもよい。
老朽化した下水道管1の更生方法を、開口部1cの補修を中心に説明する。
図2(a)に示すように、下水道管1の本管1xの内周に更生管3をライニングする。該更生管3によって、本管1xの取付管口2a(取付管2との接続口)が塞がれる。
次に、更生管3の内部に削孔装置20を搬入する。該削孔装置20によって、更生管3における取付管口2aとの対応箇所を削孔して、連通口3aを形成する。ひいては接続口2c及び連通口3cからなる開口部1cを形成する。
その後、図2(b)及び図3に示すように、削孔装置20の回転駆動部21から削孔工具23を取り外し、代わりに補修アタッチメント10aを回転駆動部21に装着する。これによって、補修装置10を簡単に用意できる。削孔工程後の削孔装置20を補修装置10に転用でき、設備コストを低減できる。コンプレッサは不要であり、コンプレッサ用の配管を引き回すことも不要である。
図3に示すように、補修アタッチメント10aの押圧部材11,12は離間位置に位置させておく。パッカー30の外周面33及び鍔押さえ部16の押さえ面16aには、離型剤(図示せず)を塗布しておく。そのうえで、補修アタッチメント10aに補修材4を設ける。
詳しくは、補修材4の筒状補修材部分4aをパッカー30の外周面33に被せる。押圧部材11,12を離間位置にしてパッカー30を縮径させておくことで、筒状補修材部分4aをパッカー30の外周に容易に被せることができる。さらに、環状補修材部分4bを鍔押さえ部16の押さえ面16aに被せる。パッカー30及び鍔押さえ部16と補修材4との間には、前記離型剤が介在される。
この段階のFRP製の補修材4の樹脂成分は未硬化であり、補修材4が拡縮変形可能である。
図6(a)に示すように、補修材4のサイズによっては、筒状補修材部分4aと環状補修材部分4bの間に弛み部4cを形成してもよい。
図6(b)に示すように、補修材4が巻回及び展開可能なシート状であり、該シートが筒状に巻かれて両端部4eどうしが重ねられていてもよい。
図3の矢印にて示すように、補修アタッチメント10aの第1押圧部材11を更生管3の内部から開口部1cに挿し入れる。先端テーパ面11dがガイドになることによって、第1押圧部材11を容易に挿し入れることができる。さらには、押圧部材11,12どうしを離間位置にしてパッカー30ひいては筒状補修材部分4aを収縮させておくことで、筒状補修材部分4aが開口部1cの内周面に摺擦されるのを回避でき、挿し入れ操作を容易化できる。
図4に示すように、前記挿し入れによって、第1押圧部材11及び第2押圧部材12が、開口部1cを挟んで周壁1aの外周側と内周側に分かれて対峙される。第1押圧部材11は、周壁1aの外周側から開口部1cに臨む。第2押圧本体部12aは、周壁1aの内周側から開口部1cに臨む。さらに、鍔押さえ部16の押さえ面16aが、開口部1cの周辺における周壁内面3bに面する。
該押さえ面16a上の環状補修材部分4bを周壁内面3bに押し当てる。これによって、環状補修材部分4bが、周壁内面3bと鍔押さえ部16とに挟み付けられる。押さえ面16aを更生管3の内面形状に合わせた曲面状に形成しておくことによって、環状補修材部分4bの全域が周壁内面3bに隙間なく密着される。
続いて、図5に示すように、回転駆動部21の駆動によって回転軸22ひいてはナット42を正方向へ回転させ、該回転力をボルト41によって直線移動力に変換することによって、第1押圧部材11を第2押圧部材12へ向けて直線移動させる。このとき、第1押圧部材11及び第2押圧部材12が摩擦によって回転軸22と一体に回転しようとすると、筐体21aに固定された回り止め部材59が回り止め孔53,54の内面に引っ掛かって回り止めされる。これによって、押圧部材11,12が回転軸22と共回りするのを阻止でき、第1押圧部材11を確実に直線移動させることができる。
これによって、押圧部材11,12どうしが接近され、これら押圧部材11,12間のパッカー30が軸方向に圧縮されて径方向外側へ膨張、拡径される。このとき、パッカー30の第1テーパ凹面31が第1テーパ面11eに沿って径方向外側へ滑り、かつ第2テーパ凹面32が第2テーパ面12eに沿って径方向外側へ滑ることで、パッカー30は、台形の断面形状をほぼ維持しながら該台形の断面が径方向外側へ平行移動されるようにして拡径される。なお、前記台形の断面形状は、拡径に伴って軸方向(図5において上下方向)には縮む。
これに伴って、パッカー30の外周の筒状補修材部分4aが拡径される。
図5に示すように、押圧部材11,12どうしを接近位置にすることで、パッカー30が、開口部1cの内周面に押し当てられる。直接には、パッカー30の外周の筒状補修材部分4aが開口部1cの内周面に押し当てられる。筒状補修材部分4aは、取付管口2cの内周面から連通口3cの内周面に跨る。
パッカー30は拡径後も台形の断面形状が維持されているために、補筒状補修材部分4aが開口部1cの内周面の全域にほぼ均等に押し当てられる。つまり、パッカー30の中央部が太鼓状に膨らむことがなく、主として筒状補修材部分4aの軸線方向(図5において上下方向)の中央部だけが開口部1cの内周面に強く当たる状態を回避できる。
しばらく、前記押し当て状態を維持して、補修材4を養生する。養生期間中に補修材4の樹脂成分が硬化される。また、補修材4の表面の水膨張ゴムを含む粘着層が、周壁1aにしっかりと粘着される。これによって、補修材4が周壁1aに貼り付けられる。具体的には、筒状補修材部分4aが、開口部1cにおける接続口2cの内周面から連通口3cの内周面に跨って貼り付けられる。環状補修材部分4bが開口部1cの周辺の周壁内面3bに貼り付けられる。
その後、図7に示すように、回転駆動部21の駆動によって回転軸22ひいてはナット42を逆方向へ回転させ、第1押圧部材11及び第2押圧部材12どうしを離間させる。このとき、回り止め手段50によって、押圧部材11,12の共回りを阻止できる。
押圧部材11,12が離間位置に戻されることによって、パッカー30が弾性復元力により縮径される。このとき、パッカー30から補修材4の筒状補修材部分4aが剥がれる。筒状補修材部分4aは、開口部1cの内周面に残置される。パッカー30の外周面に離型剤を塗布しておくことによって、筒状補修材部分4aを確実に剥離して残置できる。
そして、図8に示すように、補修装置10を更生管3の内周側へ退避させる。このとき、鍔押さえ部16から補修材4の環状補修材部分4bが剥がれる。環状補修材部分4bは、開口部1cの周辺内面3bに残置される。押さえ面16aに離型剤を塗布しておくことによって、環状補修材部分4bを確実に剥離して周辺内面3bに残置できる。
このようにして、開口部1cが補修され、老朽化した下水道管1が更生される。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において既述の形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。
<第2実施形態>
図9及び図10は、本発明の第2実施形態を示したものである。図9に示すように、第2実施形態の補修装置10Bにおいては、ネジ機構40(変換機構)のナット42が、回転駆動部21の回転軸22とは別体になっている。回転軸22には、六角形断面のナット嵌合孔22bが形成されている。ナット嵌合孔22bは、軸線L22に沿って延び、回転軸22の先端面に開口されている。
回転軸22が、第2押圧部材12の嵌合凹部12fに抜き差し可能に嵌め込まれ、かつナット嵌合孔22bにナット42が抜き差し可能に嵌め込まれている。これによって、ナット42(一方の部材)が回転軸22と着脱可能に接続されている。ナット42にはボルト41(他方の部材)がねじ込まれている。
第2押圧部材12の底面と嵌合凹部12fの内周面との角部には、テーパ状の案内面12hが形成されている。回転軸22の外周面と先端面との角部には、テーパ状の案内面22hが形成されている。これによって、回転軸22を嵌合凹部12fに嵌め込み易くなっている。
回転軸22の周側面には、プランジャ25が設けられている。第2押圧部材12の嵌合凹部12fの内周面には、環状係止溝12bが形成されている。プランジャ25のボール25bがバネ力によって環状係止溝12bに嵌ることで、回転軸22が第2押圧部材12に対して着脱可能に抜け止めされている。ひいては回転駆動部21が補修アタッチメント10aに対して抜け止めされている。
なお、回転軸22と第2押圧部材12との着脱可能な抜け止め手段は、プランジャ25に限らず、磁石などであってもよい。
回転駆動部21の駆動によって回転軸22が回転されると、一緒にナット42が回転され、ボルト41が軸線L22に沿って直線移動される。これによって、第1押圧部材11及び第2押圧部材12が接近離間され、パッカー30が拡縮される。
開口部1cの補修に際しては、第1実施形態と同様に、補修アタッチメント10aを開口部1cに挿し入れ、押圧部材11,12を接近位置にして、パッカー30を拡径させることで、該パッカー30の外周の補修材4を開口部1cの内周面に押し当てる。
その後、図10に示すように、回転駆動部21を更生管3の内部側(図10において下側)へ引くと、プランジャ25のボール25bが環状係止溝12bから外れ、回転軸22が嵌合凹部12fから抜けるとともに、ナット嵌合孔22bからナット42が外れる。さらには、回り止め部材59が回り止め孔53,54から抜ける。これによって、回転駆動部21が補修アタッチメント10aから分離される。
補修アタッチメント10aは、開口部1cに残置され、補修材4を開口部1cの内周面に押し当て続ける。したがって、回転駆動部21の分離後も補修材4を継続して養生できる。
分離した回転駆動部21の回転軸22に削孔工具23(図2(a))を取り付け、かつ回り止め部材59を取り外すことで削孔装置20を構成する。該削孔装置20によって別の連通口3cの削孔を行う。要するに、1つの開口部1cに補修材4を貼り付けて養生中に、別の開口部1cの形成作業を併行して実施できる。これによって、下水道管1の更生作業の工期を短縮することができる。
<第3実施形態>
図11及び図12は、本発明の第3実施形態を示したものである。図11に示すように、第3実施形態の補修装置10Cにおいては、第2実施形態と同様の分離可能構造において、回り止め手段50が、1本の長い回り止め部材59に代えて、2本の短い回り止め部材51,52を備えている。
第1回り止め部材51は、第1押圧部材11と第2押圧部材12とに跨っている。詳しくは、第1回り止め部材51は、第2押圧部材12に固定されるとともに、そこから先端側(図11において上側)へ軸線L22と平行に突出されている。第1回り止め部材51の先端部は、第1押圧部材11の回り止め孔53にスライド可能に挿入されて係止されている。これによって、押圧部材11,12どうしが、接近離間を許容されるとともに相対回転を阻止されている。
なお、第1回り止め部材51が、第1押圧部材11から突出されて、第2押圧部材12に係止されていてもよい。
第2回り止め部材52は、第1回り止め部材51とは別体をなして、第2押圧部材12と筐体21aとに跨っている。詳しくは、第2回り止め部材52は、筐体21aに着脱可能に固定されるとともに、そこから先端側(図11において上側)へ軸線L22と平行に突出されている。第2回り止め部材52の先端部は、第2押圧部材12の回り止め孔54に引き抜き可能に挿入されている。これによって、第2押圧部材12と筐体21aとが相対回転不能かつ分離可能に係止されている。
回り止め孔54は、第2押圧部材12の底面(図11において下面)に開口される一方、対向面12cには達しておらず、メクラ穴となっている。
なお、第2回り止め部材52が、第2押圧部材12から突出されて、筐体21aに係止されていてもよい。
図12に示すように、回転駆動部21を補修アタッチメント10aから分離する際は、少なくとも第2回り止め部材52が回り止め孔54に嵌り込んでいる長さL54(図11)分のストロークだけ、回転駆動部21を更生管3の内側(図12において下側)へ引けばよい。前記長さL54よりも回転軸22が嵌合凹部12fに嵌り込んでいる長さ又はネジ機構40がナット嵌合孔22bに挿入されている長さのほうが大きいときは、大きいほうの長さ分のストロークだけ回転駆動部21を引けばよい。これによって、第2実施形態(図10)よりも小さいストロークで、回転駆動部21を補修アタッチメント10aから分離することができる。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、補修装置の補修対象は、埋設管の周壁に形成された開口部であればよく、更生された下水道管1の開口部1cに限らない。埋設管の本管の更生とは無関係に開口部だけを補修するものであってもよい。
ネジ機構40のボルトが回転駆動部と回転力を伝達可能に接続され、ナットが第1押圧部材又は第2押圧部材と直線移動力を伝達可能に接続されていてもよい。ナットが第1押圧部材又は第2押圧部材に一体に設けられていてもよい。第1押圧部材又は第2押圧部材に前記ナットを構成する雌ネジが形成されていてもよい。
ネジ機構40(変換機構)は、ボルト41及びナット42に限らず、ウォームとウォームホイールの組み合わせなどでもよい。
本発明は、例えば地中に埋設された下水道管の更生に適用できる。
1 下水道管(埋設管)
1x 本管
1a 周壁
1c 開口部
2 取付管(枝管)
2c 取付管口(接続口)
3 更生管
3b 周辺内面
3c 連通口
4 補修材
4a 筒状補修材部分
4b 環状補修材部分
10 補修装置
10a 補修アタッチメント
11 第1押圧部材
11d 先端テーパ面
11e 第1テーパ面
12 第2押圧部材
12a 第2押圧本体部
12e 第2テーパ面
16 鍔押さえ部
16a 押さえ面
20 削孔装置
21 回転駆動部
21a 筐体
22 回転軸
23 削孔工具
25 プランジャ
30 パッカー
31 第1テーパ凹面
32 第2テーパ凹面
40 ネジ機構(変換機構)
41 ボルト(他方の部材)
41a 先端側端部(力付与部)
42 ナット(一方の部材)
50 回り止め手段
51 第1回り止め部材
52 第2回り止め部材
53,54 回り止め孔
59 回り止め部材

Claims (10)

  1. 埋設管の周壁に形成された開口部を補修する補修装置であって、
    互いに対向して、前記開口部を挟んで前記周壁の外周側と内周側にそれぞれ配置される第1押圧部材及び第2押圧部材と、
    前記第1押圧部材及び第2押圧部材の間に挟み付けられた環状の弾性体からなり、外周には、前記開口部の内周面に貼り付け可能な補修材が設けられるパッカーと、
    回転力を発生させる回転駆動部と、
    前記回転力を直線移動力に変換する変換機構と、
    前記直線移動力を前記第1押圧部材又は前記第2押圧部材に付与することによって前記第1押圧部材及び第2押圧部材どうしを接近離間させる力付与部と、
    を備えたことを特徴とする埋設管の開口部の補修装置。
  2. 前記第1押圧部材が、前記第2押圧部材へ向かって縮径された円錐面状の第1テーパ面を有し、前記第2押圧部材が、前記第1押圧部材へ向かって縮径された円錐面状の第2テーパ面を有しており、
    前記パッカーが、前記第1テーパ面と対面する円錐凹面状の第1テーパ凹面と、前記第2テーパ面と対面する円錐凹面状の第2テーパ凹面とを有していることを特徴とする請求項1に記載の補修装置。
  3. 前記第2押圧部材が、前記パッカーが押し当てられるとともに前記周壁の内周側から前記開口部に臨む第2押圧本体部と、前記第2押圧本体部を囲むとともに前記開口部の周辺における前記周壁の内面に面する鍔押さえ部とを有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の補修装置。
  4. 前記変換機構が、ボルト及び該ボルトに螺合されたナットを含むネジ機構であり、前記ナットとボルトのうち一方の部材が、前記回転駆動部と前記回転力を伝達可能に接続され、前記ナットとボルトのうち他方の部材が、前記第1押圧部材又は第2押圧部材と前記直線移動力を伝達可能に接続されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の補修装置。
  5. 前記一方の部材が、前記回転駆動部の回転軸と着脱可能に接続されていることを特徴とする請求項4に記載の補修装置。
  6. 前記回転駆動部の回転軸には、前記周壁を削って前記開口部を形成する削孔工具が着脱可能であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の補修装置。
  7. 前記第1押圧部材及び第2押圧部材、並びに前記回転駆動部の筐体が、回り止め手段によって互いに相対回転不能に係止されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の補修装置。
  8. 前記回り止め手段が、前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とに跨り、これら押圧部材どうしの接近離間を許容するとともに相対回転を阻止する第1回り止め部材と、前記第1回り止め部材とは別体をなして前記第2押圧部材と前記筐体とに跨り、これら第2押圧部材と筐体の相対回転を阻止するとともに第2押圧部材又は筐体から分離可能な第2回り止め部材とを含むことを特徴とする請求項7に記載の補修装置。
  9. 埋設管の周壁に形成された開口部を補修する補修方法であって、
    請求項1〜8の何れか1項に記載の補修装置を用意し、
    前記補修装置のパッカーの外周に補修材を設け、
    前記第1押圧部材及び第2押圧部材を、前記開口部を挟んで前記周壁の外周側と内周側に対峙させ、
    前記回転駆動部の駆動によって、前記第1押圧部材及び第2押圧部材どうしを接近させることにより前記パッカーを拡径させて、前記補修材を前記開口部の内周面に貼り付けることを特徴とする埋設管の開口部の補修方法。
  10. 前記埋設管の本管の内周に更生管をライニングし、
    前記更生管に、前記本管における枝管との接続口と連なる連通口を形成し、ひいては前記接続口及び連通口からなる開口部を形成し、
    請求項9に記載の補修方法によって、前記補修材を前記接続口の内周面から連通口の内周面に跨るように貼り付けることを特徴とする埋設管の更生方法。
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