JP2000037240A - 移動ラック装置 - Google Patents

移動ラック装置

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JP2000037240A
JP2000037240A JP10207776A JP20777698A JP2000037240A JP 2000037240 A JP2000037240 A JP 2000037240A JP 10207776 A JP10207776 A JP 10207776A JP 20777698 A JP20777698 A JP 20777698A JP 2000037240 A JP2000037240 A JP 2000037240A
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rack
protruding
top plate
retracting
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JP10207776A
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Katsuichi Masuda
勝一 増田
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Kokuyo Co Ltd
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Kokuyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】地震時に確実に作動し、通路内にいる人が震動
によって移動したラックに挟まれないようにラック間の
通路幅を確保できる機能を有した移動ラック装置を提供
する。 【解決手段】ラック2の天板部材31aに設けられ隣接
するラック方向に突没可能な突没部材4と、この突没部
材4を突出する方向に付勢する付勢手段5と、この付勢
手段による付勢力に抗して前記突没部材4をラック2の
移動の邪魔にならない待機位置Pに拘束しておくための
ロック機構6と、地震による振動を検知した場合にロッ
ク機構6による拘束状態を解除するロック解除機構7
と、ロック機構6による拘束を解除されて隣接するラッ
ク2に当接し得る突出位置Qまで突出した突没部材を突
出位置Qに保持するための戻り止め機構8とを具備させ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のラックをレ
ール上に配設し、これらラックをレールに沿って移動可
能に構成した移動ラック装置に関し、特に地震時におい
てラック間の通路を確保できる機能を有した移動ラック
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のラック装置として、複数のラッ
クをレール上に配設し、これらラックをレールに沿って
移動させることによって、任意のラック間にレールに直
交する方向の通路を形成し得るように構成したものが知
られている。すなわちこのものは、前記ラックの移動方
向端面に棚等を設けておき、必要に応じて使用者がラッ
クを移動させ、隣接するラックとの間に形成した通路を
通じて使用者がラック間に入り込むことで所望の棚に対
して物品の出し入れを行い得るように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のも
のでは、地震時において、震動によりラックが移動して
通路内の人をラック間に挟みこんでしまう恐れがある。
このようなことを防止するためには、通路内に人がいる
ことを知らずに他の者がラックを移動させ、通路内の人
をラック間に挟みこんでしまうことを防止するために開
発された安全装置を地震時に作動させるように構成する
ことも考えられる。このような安全装置としては、角パ
イプの一端をラックの支柱中間部分に枢支させ、通常は
この角パイプを支柱に沿って起立した状態で保持してお
くとともに、通路内に人がいる場合にはこの角パイプを
隣接するラック方向に90度傾動回転させて水平状態に
し、角パイプを突っかえ棒のようにしてラック間の通路
幅を確保するものが知られている。
【0004】しかしながら、このような構造では、実際
の地震時に各ラックが変形したり斜行したりして、角パ
イプがレールの進行方向に対し左右にずれると、角パイ
プの先端が隣接するラックの支柱に当たらないという怖
れが十分にある。また当たったとしても直角に当たらな
い可能性が非常に高く、このような場合には角パイプの
枢支端に無理な力が作用して変形するなどして、ラック
間の通路幅を確保できなくなる。つまり、この種のもの
は、隣接するラックの支柱間に角パイプを介在させる構
造であるため、作動の確実性が低く、また角パイプを枢
支させているという構造であるため、その強度を無理な
く増大させることが難しい。したがって、大きな地震や
ラックの重量が大きい場合等において、安全性に対する
信頼度が極端に低いものとなってしまう。さらに、たと
え通路幅を確保できたとしても、角パイプは、支柱の中
間部位において水平状態となるため、この角パイプが退
避の邪魔になる恐れもある。このように、安全性の確保
の点で種々の問題点が生じると考えられる。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような問題点に鑑み
て、本発明は、地震時にラックの天板から隣接するラッ
ク方向に突没部材を突出させることにより、各ラックの
変形や斜行に関わらず、通路幅を確保できるようにし、
なおかつ突出した突没部材の支持強度を無理なく増大で
きるように図ったものである。
【0006】
【発明の実施の形態】すなわち本発明に係る移動ラック
装置は、レール上に複数のラックを配設し、前記ラック
をレールに沿って移動させることによって、任意のラッ
ク間に通路を形成し得るように構成したものであって、
前記ラックの天板部分に設けられ隣接するラック方向に
突没可能な突没部材と、この突没部材を突出する方向に
付勢する付勢手段と、この付勢手段による付勢力に抗し
て前記突没部材をラックの移動の邪魔にならない待機位
置に拘束しておくためのロック機構と、地震による振動
を検知した場合に前記ロック機構による拘束状態を解除
するロック解除機構と、ロック機構による拘束を解除さ
れて隣接するラックに当接し得る突出位置まで突出した
突没部材を該突出位置に保持するための戻り止め機構と
を具備してなることを特徴とするものである。
【0007】このような構成によれば、地震時に各ラッ
クが変形したり斜行したりして突出した突没部材が左右
方向にぶれても、左右方向に延びる天板部分から突没部
材を突出させているので、突没部材は隣接するラックに
確実に当接して、通路幅を確保することができる。また
従来のように基端を枢支させたものに比べ、突出した突
没部材において天板に支持される部分の長さ寸法を大き
く設定することにより、突没部材に対する支持強度を無
理なく増大させることができるので、安全性において信
頼度を向上させることができる。さらに、ラックの天板
部分にこの突没部材を配設しているので、下方に十分な
退避通路も確保できる。
【0008】突没部材の隣接するラックに当接する領域
を大きくして安全性をより向上させるとともに、没入時
の外観を良好なものにするには、突没部材をラックの天
板内に引出し状に収納されたものにしておくことが望ま
しい。突没部材の突没動作を円滑にして、地震時に速や
かにかつ確実に突没部材を突出させ、なおかつ突没部材
の突出寸法を無理なく増大させるには、突没部材を、サ
スペンションレール機構を介して前記天板に支持させる
ことが好ましい。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。本実施例に係る移動ラック装置1は、図1に
示すように、床面に並行させて敷設した複数のレールR
上に複数のラック2を配設し、これらラック2をレール
Rに沿って移動させることによって、任意のラック2間
に通路Sを形成し得るように構成したものである。
【0010】ラック2は、底板部21と、天板3と、左
右の側板22、23と、複数の棚板24とを具備してな
るものである。底板部21は、図1、2に示すように外
枠となる底枠材211と、この底枠材211に前後に横
架した複数の補強材212と、各補強材212の前後部
において枢支させた複数の車輪213とから構成したも
のである。しかして、車輪213が各レールR上を転動
してラック2を移動させるように構成している。
【0011】天板3は、図1に示すように、複数の天板
部材31、31aをレールRに対し直交方向に並べて構
成したもので、各天板部材31、31aは、底板部21
の前端縁および後端縁から各天板部材31、31aの幅
寸法と同一間隔で立設した支柱32にそれぞれ四隅を支
持させている。これら天板部材31は下面を開口させた
薄い筐体状のものであるが、本実施例においては天板の
両端に位置させた天板部材31aを、ラック2の進行方
向のいずれか一方に開口311を有するものにしてい
る。支柱32は、中空の方形パイプであって、内側面に
は、複数の棚板24を選択的に任意の位置に取付可能と
するようフック孔321(図8参照)を水平に多数貫通
している。なお、図1ではこのフック孔321の図示を
省略している。
【0012】左右の側板22、23は、図1、3に示す
ように、底板部21の隅部から立設した支柱32を外側
方から覆って配設した平断面内向きコ字形状のものであ
る。複数の棚板24は、下面を開口させた薄い筐体状の
もので、左右両端に具備させた図示しない爪を左右の支
柱32のフック孔321に係合させて、取り付け場所を
選択的に変更可能に構成したものである。
【0013】しかして、本実施例では、図2に示すよう
に、前記両端に位置する各天板部材31aの開口311
から突没可能に構成した突没部材4と、この突没部材4
を突出方向に付勢する付勢手段5と、この付勢手段5に
よる付勢力に抗して前記突没部材4をラック2の移動の
邪魔にならない待機位置P(図4参照)に拘束しておく
ためのロック機構6と、地震による振動を検知した場合
に前記ロック機構6による拘束状態を解除するロック解
除機構7と、ロック機構6による拘束を解除されて隣接
するラック2に当接し得る突出位置Q(図5参照)まで
突出した突没部材4を該突出位置Qに保持するための戻
り止め機構8とを設けている。
【0014】突没部材4は、例えば図3、4に示すよう
に、開口311を閉塞可能な前板41と、この前板41
の後面下半部から後方に延設した板部材42とから構成
しており、天板部材31aに引出し状に収納できるもの
である。板部材42は中空の薄い筐体状のものであり、
後面421は開口させて後述する付勢手段5を内蔵させ
得るようにしている。
【0015】付勢手段5は、例えば、図3、4に示すよ
うに、円筒状の本体部51と、この本体部51の先端か
ら突没自在に構成した円柱状の突出部52と、これら本
体部51および突出部52に巻装され突出部52を突出
方向に付勢するコイルばね53とから構成したものであ
り、本体部51の基端を天板部材31aの後板312に
固着するとともに、突出部52の先端を突没部材4の前
板41に当接させることにより、突没部材4を突出方向
に付勢する機能を具備させている。
【0016】ロック機構6は、例えば、図3、4に示す
ように、突没部材4を突出しないように凹凸係合手段に
よって天板部材31aに係止し得るもので、天板部材3
1aの左右側板313に両端部を枢支させたロック用軸
61と、このロック用軸61に固着した一対のロック用
下向き爪62と、板部材42の上面に設けられ突没部材
4の前板41が前記開口311を閉塞する位置において
これらロック用下向き爪62に係合可能に形成した一対
の係合穴63と、ロック用軸61を側壁22を貫通させ
て外側にまで延出しその延出端に取着したロック作動レ
バー64とからなる。
【0017】ロック解除機構7は、例えば、図2、3、
6、7に示すように震動検知手段71と、この震動検知
手段71が震動を検知した際にロック機構6をロック解
除方向に駆動する伝達手段72とから構成している。震
動検知手段71は、図6、7に示すように、側板22、
23に覆われる位置において底枠材211に固定したも
ので、本体ケース711と、本体ケース711に回動可
能に軸支させた作動部712と、本体ケース711に回
動可能に軸支され作動部712と選択的に係合してなる
回動部713と、震動によって回動部713を回動させ
る感知部714とから構成している。本体ケース711
は、断面下向きコ字形のもので、上板711aを水平と
するとともに、ラック2の移動方向と平行に配設したも
のであり、上板711aには後述する伝達リンク722
を挿通させるための貫通孔711bを設けている。作動
部712は、板形状のもので、一端を本体ケース711
の内側で作動部軸712aを介して軸支させるととも
に、中央付近に後述する伝達リンク722と連結するた
めの係合孔712bを貫通したものである。しかしてこ
の作動部712は、図7中実線で示す水平な連結位置か
ら、先端を下方へ回動させた同図中想像線で示す離脱位
置に向かって弾性付勢されている。この弾性付勢は、例
えばロック用軸61に、ロック用下向き爪62を反係合
方向に回動付勢する図示しないコイルばねを巻装してお
き、このコイルばねの弾性付勢力を後述する伝達手段7
2を介して伝達することにより行っている。回動部71
3は、チャンネル材を側面視L字状に切り欠いたもの
で、水平腕713aを作動部712と逆方向水平に、垂
直腕713bを下方に、それぞれ延出させて配置し、水
平腕713aと垂直腕713bの連結部分で本体ケース
711の内側に回動部軸713eを介して軸支して、本
体ケース711に当接すること無く水平腕713aが水
平な連結位置から本体ケース711の上板711aの下
面に当接する離脱位置までラック2の移動方向と平行に
回動可能に配設している。垂直腕713bの下端近傍に
は係合棒713cを水平に設けて、回動部713が連結
位置にある際に、作動部712の先端712cがこの係
合棒713cの上側に係合し、回動部713が離脱位置
に回動するとこの係合が外れるよう構成している。感知
部714は、下面714bが平面である重錘714a
と、その下面714bから下方に突出する突起714c
とにより構成して、本体ケース711の上板711aの
開口711cに突起714cを遊嵌させつつ重錘714
aの下面714bを上板711aに載設するとともに、
突起714cの下端を円形の係合板714dとして、こ
の係合板714dを回動部713の水平腕713aの開
口713dに進入させて遊嵌させつつ係合させている。
【0018】伝達手段72は、側板22、23に覆われ
る位置に配設したもので、前記ロック用軸61の一端に
固着するとともにこのロック用軸61に対して直交方向
に延出した回動アーム721と、この回動アーム721
の回動端に上端を枢結し、下端を作動部712に枢結し
た伝達リンク722とから構成している。具体的には、
この回動アーム721の延出方向を、ロック用下向き爪
62のロック用軸61に対する取着向きとは略反対とな
るように設定している。しかしてこの伝達リンク722
により、回動アーム721は、震動検知手段71の作動
部712の回動動作に連動することになるが、作動部7
12が水平な連結位置にある状態では、回動アーム72
1がロック用下向き爪62を係合穴63に係合し得る位
置にし、作動部712が前述の離脱位置にある状態で
は、回動アーム721がロック用下向き爪62を係合穴
63から離脱した位置にするように伝達リンク722の
長さを設定している。
【0019】戻り止め機構8は、例えば、図3〜5に示
すように、天板部材31aの左右側板313に両端部を
枢支させた戻り止め用軸81と、この戻り止め用軸81
に固着した一対の戻り止め用下向き爪82と、戻り止め
用軸81を側壁23を貫通させて外側にまで延出し、そ
の延出端に取着した戻り止め解除レバー83とから構成
している。しかして、この戻り止め用下向き爪82は、
突没部材4が隣接するラック2に当接し得る突出位置Q
まで突出した際に、突没部材4の後端に係合する位置に
設けており、この係合によって突没部材4が後退するこ
とを抑止する。しかして、例えば戻り止め用軸81に図
示しないコイルばねを巻装し、戻り止め用下向き爪82
を係合方向に回動するよう付勢している。
【0020】さらに本実施例では、この突没部材4の突
没を、サスペンションレール機構9を利用して行うよう
にしている。このサスペンションレール機構9は、周知
のものを利用すればよく、例えば、図3、9に示すよう
に、天板部材31aの左右内側面に配設した一対の第1
固定レール91と、これら第1固定レール91に一端側
からスライド自在に嵌装された一対の中間レール92
と、突没部材4の板部42における左右外側面42aに
それぞれ配設され、中間レール92の他端側からスライ
ド自在に嵌装された第2固定レール93とから構成して
いる。
【0021】このように構成した本実施例の移動ラック
装置1は次のように作動する。通常時には、突没部材4
は図4、8に示すように待機位置Pに位置しているが、
地震が起こると、その震動により、震動検知手段71の
重錘714aが遥動し、回動部713を回動させて、作
動部712との係合状態を解除する。この結果作動部7
12が離脱位置方向に回動して伝達リンク722を下方
に移動させる。この伝達リンク722の下方移動によ
り、回動アーム721が回動しこれに連動してロック用
軸61が回動する。そしてロック用下向き爪62が係合
穴63との係合を解除する方向、すなわち上向きに回動
し、ロック用下向き爪62と係合穴63との係合が解除
され、突没部材4が、付勢手段5による弾性付勢力で突
出する。
【0022】そして図5、9に示すように、突没部材4
が隣接するラック2に当接し得る突出位置Qまで突出す
ると、突没部材4の後面421に戻り止め用下向き爪8
2がコイルばねの付勢力で自動的に係合し、突没部材4
の後退を禁止する。なお、通路Sを形成しているラック
2以外のラック2において、地震時に突没部材4が突出
しないように、例えば、電動式の移動ラック装置におい
てはリセットスイッチと連動させ、ハンドル式のものに
おいては、通路ロックと連動させて、ロック解除機構7
が作動しないように構成すればよい。
【0023】一方、このように突出位置Qまで突出した
突没部材4を、再び待機位置Pに戻すには、戻り止め解
除レバー83を操作して、戻り止め用下向き爪82を反
係合方向に回動させ、戻り止め機能を解除した状態で、
突没部材4を待機位置Pまで没入させる。そして、ロッ
ク作動レバー64を操作して、ロック用下向き爪62を
係合方向に回動させロック機構6を作動させる。
【0024】したがって、本実施例によれば、天板部材
31aから突没部材4を突出させるように構成している
ので、地震時に各ラック2が変形したり斜行したりして
突出した突没部材4が左右方向にぶれても、隣接するラ
ック2の天板3に確実に突没部材4を当接させ通路Sを
一定幅に確保することができる。また突没部材4をスラ
イド方式で突没させているので、突出時の突没部材4に
対する支持強度は、従来のように基端を枢支させたもの
に比べ、突出位置における突没部材4の天板部材31a
に内在させる寸法を増大させることにより格段に向上さ
せることができる。したがって、大きな地震が起こった
場合や、ラック2の重量が大きい場合での安全性におけ
る信頼度を向上させることができる。さらに、天板部材
31aにこの突没部材4を配設しているので、突没部材
4の下方に大きな空間を確保でき、突出した突没部材4
が退避の邪魔になることを防止できる。
【0025】また、突没部材4を、天板部材31aと略
同一幅を有する引出し形状のものにして、突没部材4の
隣接するラック2に当接する領域を大きくしているの
で、通路Sの幅確保において確実性をより向上させるこ
とができるだけでなく、突没部材4の収納時の外観を良
好なものにできるという効果を奏する。さらに、突没部
材4を、サスペンションレール機構9を介して前記天板
3に支持させているので、突没部材4の突没動作が円滑
になって、地震時に速やかにかつ確実に突没部材4の突
出が可能となるだけでなく、突没部材4に対する支持強
度を損なうことなく突没部材4の突出寸法を無理なく増
大させることができる。
【0026】なお、本発明は上述した実施例に限られる
ものではなく種々の変形が可能である。例えば、戻り止
め機構は、突没部材の突出位置を段階的に変え得るよう
に構成したものでもよい。この構成を上述の実施例に適
応するには、突没方向に沿って板部材の上面に一定間隔
で戻り止め用爪に係合する係合孔を設けておけばよい。
そしてこのように構成することにより、例えば急激な震
動で突没部材が最も突出する位置に突出するまでに隣接
するラックが近接してきても、これより突出寸法の小さ
いいずれかの突出位置で突没部材を没入不能にすること
ができ、最低限の通路幅を確保して通路内にいる人への
安全性をより向上させることができる。また、ロック解
除機構は、実施例のものに限られず、石油ストーブ等で
用いられ振動や転倒時に自動的に消火する機構を利用し
ても構わない。さらに、突没部材を配設する位置は、天
板の両端に限らず、中間部であってもよいし、1つのラ
ックに配設する突没部材の数も実施例に限られたもので
はない。その他、各部の構成は図示例に限定されるもの
ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形
が可能である。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
地震時に各ラックが変形したり斜行したりして突出した
突没部材が左右方向にぶれても、左右に延びる天板部分
から突没部材を突出させているので、突没部材は隣接す
るラックに確実に当接して、通路幅を確保することがで
きる。また突出した突没部材に対する支持強度を、突没
部材の天板に支持される部分の長さ寸法を大きく設定す
ることにより、無理なく増大させることができるので、
大地震の場合やラックの重量が大きい場合でも突没部材
の耐負荷性を向上させて、安全性における信頼度を向上
させることができる。さらに、ラックの天板部分にこの
突没部材を配設しているので、突出した突没部材の下方
空間が広く、退避通路を確保できる。
【0028】また、突没部材を、天板内に引出し状に収
納されたものにしておけば、突没部材の隣接するラック
に当接する領域を無理なく増大して、通路幅確保の確実
性をより向上させることができるだけでなく、突没部材
の収納時の外観を良好なものにできるという効果を奏す
る。さらに、突没部材を、サスペンションレール機構を
介して前記天板に支持させておけば、突没部材の突没動
作が円滑になって、地震時に速やかにかつ確実に突没部
材の突出が可能となるだけでなく、突没部材に対する支
持強度を損なうことなく突没部材の突出寸法を無理なく
増大させることができ、確保できる通路幅を広くするこ
とができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す移動ラック装置の全体
斜視図。
【図2】同実施例の移動ラック装置の内部構造を示す全
体側断面図。
【図3】同実施例の天板部材の内部構造を示す部分平断
面図。
【図4】同実施例の突没部材が待機位置にある状態を示
す側断面図。
【図5】同実施例の突没部材が突出位置にある状態を示
す側断面図。。
【図6】同実施例の震動検知手段を示す斜視図。
【図7】同実施例のロック解除機構を示す機構説明図。
【図8】同実施例の突没部材が待機位置にある状態を示
す部分斜視図。
【図9】同実施例の突没部材が突出位置にある状態を示
す部分斜視図。
【符号の説明】
1…移動ラック装置 2…ラック 3…天板 4…突没部材 5…付勢手段 6…ロック機構 7…ロック解除機構 8…戻り止め機構 9…サスペンションレール機構 R…レール S…通路 P…待機位置 Q…突出位置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レール上に複数のラックを配設し、前記ラ
    ックをレールに沿って移動させることによって、任意の
    ラック間に通路を形成し得るように構成した移動ラック
    装置であって、 前記ラックの天板部分に設けられ隣接するラック方向に
    突没可能な突没部材と、この突没部材を突出する方向に
    付勢する付勢手段と、この付勢手段による付勢力に抗し
    て前記突没部材をラックの移動の邪魔にならない待機位
    置に拘束しておくためのロック機構と、地震による振動
    を検知した場合に前記ロック機構による拘束状態を解除
    するロック解除機構と、ロック機構による拘束を解除さ
    れて隣接するラックに当接し得る突出位置まで突出した
    突没部材を該突出位置に保持するための戻り止め機構と
    を具備してなることを特徴とする移動ラック装置。
  2. 【請求項2】突没部材が、ラックの天板内に引出し状に
    収納されたものである請求項1記載の移動ラック装置。
  3. 【請求項3】突没部材が、サスペンションレール機構を
    介して前記天板に支持されている請求項1又は2記載の
    移動ラック装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101247887B1 (ko) 2012-07-05 2013-03-26 이태규 보관물 출입이 용이한 무빙랙 드로우 시스템
WO2013077357A1 (ja) 2011-11-25 2013-05-30 日本製薬株式会社 粘膜下膨隆剤

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