JP2000037061A - 電動機用回転子及びその製造方法 - Google Patents

電動機用回転子及びその製造方法

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JP2000037061A
JP2000037061A JP10200645A JP20064598A JP2000037061A JP 2000037061 A JP2000037061 A JP 2000037061A JP 10200645 A JP10200645 A JP 10200645A JP 20064598 A JP20064598 A JP 20064598A JP 2000037061 A JP2000037061 A JP 2000037061A
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JP
Japan
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magnet
electromagnetic steel
rotor
slit
steel sheet
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Application number
JP10200645A
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English (en)
Inventor
Kazuma Sakai
数馬 阪井
Katsuyuki Takeda
勝幸 武田
Yoshihiko Nagase
好彦 長瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を増加させること無く磁石を回転子
鉄心内の所定位置に設けることができる電動機用回転子
を提供する。 【解決手段】 電動機用回転子1は、複数枚の電磁鋼板
11A、11Bを積層して回転子鉄心2を構成し、この
回転子鉄心2のスリット14内に磁石6を挿入して成る
ものであって、各電磁鋼板11A、11Bに穿設され、
積層状態でスリット14を構成する透孔13を備えてお
り、スリット14が開口する向きにおける磁石6の一方
及び他方に位置する電磁鋼板11Bの透孔13は、当該
磁石6の端面よりも狭い開口寸法とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁石を内蔵した電
動機用回転子及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より圧縮機などに用いられる直流電
動機の回転子は、例えば特開平7−264785号公報
に示される如く、複数枚の電磁鋼板を積層して回転子鉄
心を構成すると共に、この回転子鉄心内にはネオジウ
ム、フェライト、鉄、ボロンなどから成る希土類磁石を
挿入して構成されている。
【0003】次に、係る従来の電動機用回転子101を
図3で説明する。図3は従来の回転子101の半断面を
示しており、この図において102は回転子鉄心、10
3はプレート状の上部バランスウエイト、104は同様
にプレート状の下部バランスウエイト、106はフェラ
イトやネオジウムから成る磁石、107は防塵用のステ
ンレス平板プレート、108はこの平板プレート107
に形成された段差調整用の突起、109は全体を挟持固
着するリベット(ピン)である。
【0004】前記回転子鉄心102は、所定形状に打ち
抜き形成された複数枚の電磁鋼板111・・・を積層し
て構成されており、各電磁鋼板111には予め透孔(図
示せず)が穿設されている。そして、積層状態において
各電磁鋼板111・・・の透孔は連続するスリット11
2を構成する。このスリット112内に前記磁石106
が挿入されるものである。
【0005】次に、係る従来の回転子101の組立手順
を説明する。先ず予め所定形状に打ち抜いておいた電磁
鋼板111・・を積層し、スリット112を構成する。
次に、積層した電磁鋼板111・・・を熱処理して表面
に絶縁被膜を形成する。
【0006】次に、スリット112内に上から着磁前の
磁石106を挿入する。このとき、スリット112内の
下部には係止部112Aが構成されており、この係止部
112Aに磁石106の下端面は係止される。
【0007】次に、上から平板プレート107を載せて
スリット112の上面開口を塞ぎ、更に、下部バランス
ウエイト104と上部バランスウエイト103で全体を
挟み、リベット109を貫通させてカシメを行い、一体
化する。
【0008】磁石106はその後着磁されるものである
が、挿入された回転子鉄心102内に磁石106が安定
的に保持されていないと、製造工程でのラインの移送中
に振動や衝撃によって磁石106が破損する危険性があ
る。また、回転子鉄心102内における磁石106の位
置が確定しないと、電動機自体の性能に影響する。
【0009】そこで、平板プレート107の突起108
はスリットの上端開口から進入し、磁石106の端面に
対向してこれを所定位置に保持するものであった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の電動
機用回転子101では、磁石106を回転子鉄心102
内の所定位置に保持するために平板プレート107を取
り付けており、部品点数の増加による生産性の悪化とコ
ストの高騰を招いていた。
【0011】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、部品点数を増加させるこ
と無く磁石を回転子鉄心内の所定位置に設けることがで
きる電動機用回転子及びその製造方法を提供するもので
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の電動機
用回転子は、複数枚の電磁鋼板を積層して回転子鉄心を
構成し、この回転子鉄心のスリット内に磁石を挿入して
成るものであって、各電磁鋼板に穿設され、積層状態で
スリットを構成する透孔を備えており、スリットが開口
する向きにおける磁石の一方及び他方に位置する電磁鋼
板の透孔は、当該磁石の端面よりも狭い開口寸法とされ
ているものである。
【0013】請求項1の発明によれば、複数枚の電磁鋼
板を積層して回転子鉄心を構成し、この回転子鉄心のス
リット内に磁石を挿入して成る電動機用回転子におい
て、各電磁鋼板に、それらが積層された状態でスリット
を構成する透孔を穿設し、スリットが開口する向きにお
ける磁石の一方及び他方に位置する電磁鋼板の透孔を、
当該磁石の端面よりも狭い開口寸法としたので、磁石の
一方及び他方に位置する電磁鋼板によって磁石の両端は
保持されるようになる。
【0014】これにより、格別な部材を用いること無
く、回転子鉄心内における磁石の位置を安定的に維持す
ることが可能となり、部品点数の削減によりコストの低
減と組立作業性の向上を図ることができるようになるも
のである。また、磁石の一方及び他方の電磁鋼板の枚数
によって磁石の位置を確定できる効果も奏する。
【0015】請求項2の発明の電動機用回転子の製造方
法は、磁石がその端面から通過可能な寸法の透孔を備え
た第一の電磁鋼板を、磁石の端面よりも狭い開口寸法の
透孔を備えた第二の電磁鋼板に所定枚数積層し、各電磁
鋼板の透孔によってスリットを構成する第一の工程と、
構成されたスリット内に磁石を積層した第一の電磁鋼板
の端面から挿入する第二の工程と、磁石を挿入した後、
第一の電磁鋼板に第二の電磁鋼板を積層する第三の工程
と、積層されたこれら電磁鋼板をカシメる第四の工程と
を実施するものである。
【0016】請求項2の発明によれば、完成状態におい
て磁石の両端を第二の電磁鋼板の透孔によって保持する
ことができるようになる。これにより、格別な部材を用
いること無く、回転子鉄心内における磁石の位置を安定
的に維持することが可能となり、部品点数の削減により
コストの低減を図ることができるようになる。
【0017】特に、所定枚数の各電磁鋼板を積層して行
くことによって回転子鉄心内の磁石の位置を確定できる
ので、組立作業性も著しく向上するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明を適用した実施例として
の電動機用回転子1の半断面図、図2は回転子1の回転
子鉄心2を構成する電磁鋼板11の平面図をそれぞれ示
している。
【0019】回転子1は例えば直流ブラシレスモータに
適用されるもので、図1において、2は回転子鉄心、3
はプレート状の上部バランスウエイト、4は同様にプレ
ート状の下部バランスウエイト、6はフェライトやネオ
ジウムから成る磁石、7は全体を挟持固着するリベット
(ピン)である。
【0020】前記回転子鉄心2は、図2に示す如き形状
に打ち抜かれた複数枚の電磁鋼板11A・・・(第一の
電磁鋼板)と電磁鋼板11B・・・(第二の電磁鋼板)
を積層して構成されている。この図において、12は四
個の凸極、13は回転子鉄心2内に磁石6を挿入するた
めのスリット14を構成する透孔(四カ所穿設)、16
はリベット7の挿入孔、17は図示しない回転軸の挿入
孔、18はカシメ部(MACカシメ)である。
【0021】両電磁鋼板11A、11Bは、透孔13以
外は同一の形状を呈している。この場合、電磁鋼板11
Aの透孔13の長辺は、磁石6が挿入できるように前記
磁石6の上下方向(図1)の端面の長辺よりも長く、透
孔13の短辺は、同じく磁石6の端面の短辺よりも長い
寸法設定とされており、電磁鋼板11Bの透孔13の長
辺は、電磁鋼板11Aの長辺と同一で、短辺が図2に破
線で示す如く電磁鋼板11Aの透孔13の短辺よりも短
く、磁石6の端面の短辺よりも短い寸法設定とされてい
る。
【0022】次に、係る回転子1の組立手順を説明す
る。先ず、上述の形状に打ち抜かれ、所定枚数(例えば
四枚)積層された電磁鋼板11B・・・(図1にS1で
示す)を準備し、この電磁鋼板11B・・・上に上述の
如く打ち抜かれて所定枚数積層された電磁鋼板11A・
・・(図1にS2で示す)を積層する。そして、連続す
る透孔13によってスリット14を構成する(第一の工
程)。
【0023】また、所定枚数積層された電磁鋼板11B
・・・をもう一組準備して置く(図1にS3で示す)。
次に、積層された各電磁鋼板11A・・・、11B・・
・を熱処理して表面に絶縁被膜を形成する。
【0024】次に、上記スリット14内に上から着磁前
の磁石6をその端面から挿入して行く。このとき、スリ
ット14内の下部は電磁鋼板11Bの透孔13によって
狭幅とされ、その部分に係止部P1が構成されている。
従って、挿入された磁石6の下端面はこの係止部P1に
当接し、係止されることになる(第二の工程)。
【0025】次に、最上部の電磁鋼板11Aの上に前記
もう一組の積層された電磁鋼板11B・・・(S3)を
載せて積層し(第三の工程)、次に、前記カシメ部18
にて回転子鉄心2全体をカシメる(第四の工程)。この
状態で磁石6の上端面はS3の電磁鋼板11Bの狭い透
孔13によって形成される係止部P2に当接し、係止さ
れるので、磁石6は回転子鉄心2内の所定の位置に保持
されることになる。
【0026】そして、下部バランスウエイト4と上部バ
ランスウエイト3で回転子鉄心2全体を挟み、最後にリ
ベット7を挿入孔16(連続している)に挿入して貫通
させ、カシメを行って一体化する。
【0027】尚、磁石6はその後着磁されるものである
が、上述の如くスリット14が開口する上下方向におけ
る磁石6の両端面は電磁鋼板11Bによって形成される
係止部P1及びP2(磁石6の端面より狭い開口寸法)
によって回転子鉄心2内に安定的に保持されているの
で、製造工程でのラインの移送中に振動や衝撃が加わっ
ても破損する危険性は無い。また、回転子鉄心2内にお
ける磁石6の位置は、S1〜S3の電磁鋼板11Aと1
1Bの枚数によって確定するので、電動機自体の性能も
安定する。
【0028】特に、格別な部材(前記平板プレート10
7など)を用いること無く、回転子鉄心2内における磁
石6の位置を安定的に維持することが可能となり、部品
点数の削減によりコストの低減を図ることができるよう
になる。また、所定枚数の各電磁鋼板11A、11Bを
積層して行くことによって回転子鉄心2内の磁石6の位
置を確定できるので、組立作業性も著しく向上する。
【0029】
【発明の効果】以上詳述した如く請求項1の発明によれ
ば、複数枚の電磁鋼板を積層して回転子鉄心を構成し、
この回転子鉄心のスリット内に磁石を挿入して成る電動
機用回転子において、各電磁鋼板に、それらが積層され
た状態でスリットを構成する透孔を穿設し、スリットが
開口する向きにおける磁石の一方及び他方に位置する電
磁鋼板の透孔を、当該磁石の端面よりも狭い開口寸法と
したので、磁石の一方及び他方に位置する電磁鋼板によ
って磁石の両端は保持されるようになる。
【0030】これにより、格別な部材を用いること無
く、回転子鉄心内における磁石の位置を安定的に維持す
ることが可能となり、部品点数の削減によりコストの低
減と組立作業性の向上を図ることができるようになるも
のである。また、磁石の一方及び他方の電磁鋼板の枚数
によって磁石の位置を確定できる効果も奏する。
【0031】また、請求項2の発明によれば、完成状態
において磁石の両端を第二の電磁鋼板の透孔によって保
持することができるようになる。これにより、格別な部
材を用いること無く、回転子鉄心内における磁石の位置
を安定的に維持することが可能となり、部品点数の削減
によりコストの低減を図ることができるようになる。
【0032】特に、所定枚数の各電磁鋼板を積層して行
くことによって回転子鉄心内の磁石の位置を確定できる
ので、組立作業性も著しく向上するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電動機用回転子の半断面図である。
【図2】本発明の電動機用回転子を構成する電磁鋼板の
平面図である。
【図3】従来の電動機用回転子の半断面図である。
【符号の説明】
1 回転子 2 回転子鉄心 6 磁石 11A、11B 電磁鋼板 13 透孔 14 スリット 18 カシメ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長瀬 好彦 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5H622 CA02 CA07 CA10 CA13 CB03 CB05 DD02 PP03 PP11 PP14 PP17

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の電磁鋼板を積層して回転子鉄心
    を構成し、この回転子鉄心のスリット内に磁石を挿入し
    て成る電動機用回転子において、 前記各電磁鋼板に穿設され、積層状態で前記スリットを
    構成する透孔を備え、前記スリットが開口する向きにお
    ける前記磁石の一方及び他方に位置する電磁鋼板の透孔
    は、当該磁石の端面よりも狭い開口寸法とされているこ
    とを特徴とする電動機用回転子。
  2. 【請求項2】 磁石がその端面から通過可能な寸法の透
    孔を備えた第一の電磁鋼板を、前記磁石の端面よりも狭
    い開口寸法の透孔を備えた第二の電磁鋼板に所定枚数積
    層し、各電磁鋼板の透孔によってスリットを構成する第
    一の工程と、構成されたスリット内に前記磁石を前記積
    層した第一の電磁鋼板の端面から挿入する第二の工程
    と、磁石を挿入した後、前記第一の電磁鋼板に前記第二
    の電磁鋼板を積層する第三の工程と、積層されたこれら
    電磁鋼板をカシメる第四の工程とを実施することを特徴
    とする電動機用回転子の製造方法。
JP10200645A 1998-07-15 1998-07-15 電動機用回転子及びその製造方法 Pending JP2000037061A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009131026A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Mitsubishi Electric Corp 電動機及びそれを搭載した冷媒圧縮機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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