JP2000036846A - ディジタル変調装置 - Google Patents

ディジタル変調装置

Info

Publication number
JP2000036846A
JP2000036846A JP10204058A JP20405898A JP2000036846A JP 2000036846 A JP2000036846 A JP 2000036846A JP 10204058 A JP10204058 A JP 10204058A JP 20405898 A JP20405898 A JP 20405898A JP 2000036846 A JP2000036846 A JP 2000036846A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
frequency
phase
digital signal
digital
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10204058A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3575992B2 (ja
Inventor
Takanori Iwamatsu
隆則 岩松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP20405898A priority Critical patent/JP3575992B2/ja
Priority to US09/275,757 priority patent/US6504879B1/en
Publication of JP2000036846A publication Critical patent/JP2000036846A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3575992B2 publication Critical patent/JP3575992B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/32Carrier systems characterised by combinations of two or more of the types covered by groups H04L27/02, H04L27/10, H04L27/18 or H04L27/26
    • H04L27/34Amplitude- and phase-modulated carrier systems, e.g. quadrature-amplitude modulated carrier systems
    • H04L27/36Modulator circuits; Transmitter circuits
    • H04L27/362Modulation using more than one carrier, e.g. with quadrature carriers, separately amplitude modulated

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディジタル変調装置に関し、アナログ回路
による第2の周波数に変換する回路を使わずに周波数変
換するとともに、この送信周波数の限界値を大きくでき
るようにし、また、回路をフルディジタル化する事で回
路構成を簡単化、小型化してLSI化を推進し、高精度
化・経済化を促進できるようにする。 【解決手段】 ディジタル変調装置90において、相互
に直交する第1ベースバンドディジタル信号及び第2ベ
ースバンドディジタル信号を、ローカル周波数のn倍の
搬送波周波数の情報に基づいて得られるディジタル余弦
情報及びディジタル正弦情報で変調する直交振幅変調部
10と、直交振幅変調部10の入力側に設けられ、ロー
カル周波数とベースバンド周波数との差に相当する差分
周波数を用いて、上記の第1ベースバンドディジタル信
号及び第2ベースバンドディジタル信号に位相回転を施
す位相回転部11とをそなえて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術(図16〜図19) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 ・第1実施形態の説明(図1〜図3) ・第2実施形態の説明(図4) ・第3実施形態の説明(図5) ・第4実施形態の説明(図6) ・第5実施形態の説明(図7〜図12) ・第6実施形態の説明(図13) ・第7実施形態の説明(図14) ・第8実施形態の説明(図15) ・その他 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル変調装
置に関する。
【0003】
【従来の技術】近年、通信サービスの多様化や情報通信
需要の拡大にともない、光ファイバを用いた基幹回線伝
送路やCATV伝送路等においては、高速・大容量・長
距離のディジタル伝送が行なわれている。また、光デバ
イスの性能の向上やLSIの高速化技術の成果により、
光伝送装置のコストが飛躍的に下がってきている。
【0004】このような光伝送基盤を支える無線伝送系
の1つにマイクロ波帯を使った幹線系の多重無線伝送が
ある。無線回線の諸元には、周波数割当などの大枠が規
定されており、無線ディジタル伝送をより高速化するた
め、狭い帯域内においても、高速なビットレートを確保
できるよう、QAM(Quadrature Amplitude Modulatio
n :多値直交振幅変調),QPSK(Quadri Phase Shi
ft Keying :4値位相変調)等の多値ディジタル変調方
式が採用されている。
【0005】以下、ベースバンド信号を送信周波数へ変
換をする方式として、1種類のアナログ方式と3種類の
ディジタル方式の4種類を、図16〜図19を用いて説
明する。図16に従来のアナログ型の無線送受信機の送
信装置の要部を示す。この図16に示すアナログ型の変
調装置50は、ベースバンド帯域の変調信号をRF(Ra
dio Frequency :無線周波数)帯にアップコンバートし
て、無線回線に送出するものであって、ベースバンド信
号を受信側で符号間干渉が最小になるように帯域処理す
るロールオフフィルタ51a,51bと、このロールオ
フフィルタ51a,51bの出力をRF帯に周波数変換
する周波数変換部54と、RF信号を無線回線に送出す
る送信部55とをそなえて構成されている。
【0006】ここで、周波数変換部54は、ロールオフ
フィルタ51a,51bの出力を周波数変換してRF帯
にアップコンバートするものであり、ロールオフフィル
タ51aの出力を、ディジタルからアナログに変換し
て、多値レベルのベースバンド信号を得るD/A(Digi
tal/Analogue)変換器52aと、ロールオフフィルタ5
1bの出力をD/A変換するD/A変換器52bと、D
/A変換器52aの出力におけるベースバンド信号を、
RF周波数にアップコンバートする第1周波数変換部5
3aと、D/A変換器52bの出力におけるベースバン
ド信号を、RF周波数にアップコンバートする第2周波
数変換部53bと、搬送波発生器53dの出力を第1周
波数変換部53aに入力するとともに、90度移相させ
たものを第2周波数変換部53bに入力する90度位相
器53eと、これら第1周波数変換部53a,第2周波
数変換部53bの出力を合波するハイブリッド部53c
とをそなえて構成されている。
【0007】また、送信部55は、ハイブリッド部53
cの出力におけるRF信号を無線回線に送出するもので
あり、送信帯域制限をし不要な高調波成分を除去する帯
域フィルタ55aと、無線回線に送信するアンテナ55
bとをそなえて構成されている。すなわち、このアナロ
グ方式では、ロールオフフィルタ51a,51bからベ
ースバンド信号が一旦出力されて、そのベースバンド信
号をRF帯に周波数変換しており、このような、アナロ
グ方式を用いた場合は、RF素子の性能のばらつきによ
る影響や、回路の微調整が必要であるなどの不利な点が
あるが、デバイスの高速化や高度のLSI技術の向上等
に伴い、アナログ方式がディジタル方式に置き替わるこ
とによって、変復調装置の精度の向上、小型化が図れる
ようになった。
【0008】図17に、従来のディジタル変調方式の無
線送受信機の送信装置の要部を示す。この図17に示す
ディジタル変調装置56は、入力データ信号に多値直交
振幅変調を施して、無線回線に送出するものであって、
ロールオフフィルタ51a,51b,送信部55をそな
えるほか、直交振幅変調部57をそなえて構成されてい
る。
【0009】ここで、直交振幅変調部57は、ロールオ
フフィルタ51a,51bの出力における各ベースバン
ド信号を、直交振幅変調するものであり、第1周波数変
換部57a,第2周波数変換部57b,ハイブリッド部
57c,搬送波発生器57d、カウンタ57e、余弦情
報・正弦情報ROM(Read Only Memory:読み出し専用
メモリ)57f,D/A変換器57gをそなえて構成さ
れている。
【0010】カウンタ57eは、搬送波発生器57dか
ら出力される、n×fSYMBOL(Hz)の速さのクロック
が入力されて、これを位相情報に対応させて出力するも
のである。ここで、nは2より大きい整数(通常は4よ
り大きい整数)を表し、fSY MBOLは、シンボルクロック
を表す。また、余弦情報・正弦情報ROM57fは、カ
ウンタ57eの出力におけるアドレスによりインデック
スされて、ディジタルsin成分とディジタルcos成
分との振幅値情報を出力するものであり、0から2πの
間を適当な間隔で細分化した位相値に応じた、ディジタ
ルsin波形とディジタルcos波形の振幅値情報が出
力されるようになっている。
【0011】そして、第1周波数変換部57aは、ロー
ルオフフィルタ51aの出力におけるIchベースバン
ド信号と、余弦情報・正弦情報ROM57fの出力にお
けるディジタルcos成分とを掛け合わせるものであ
り、第2周波数変換部57bは、ロールオフフィルタ5
1bの出力におけるQchベースバンド信号と、余弦情
報・正弦情報ROM57fの出力におけるディジタルs
in成分とを掛け合わせるものである。そして、ハイブ
リッド器57cにおいて、第1周波数変換部57a,第
2周波数変換部57bの出力におけるIchとQchの
各変調信号が合波され、D/A変換器57gを介して送
信部55から送信されるようになっている。
【0012】なお、ロールオフフィルタ51a,51b
と、送信部55は、上述したアナログ方式での機能と同
様なものであるので、説明を省略する。このような構成
によって、直交振幅変調が行なわれる。すなわち、この
ディジタル方式では、ベースバンド信号はディジタル処
理により、その帯域を上げられる。具体的には、ベース
バンド信号にそのn倍の速度をもつサンプリングクロッ
クを掛け合わせてその帯域を上げるようにする。すなわ
ち、ロールオフフィルタ51aからのシンボルクロック
速度fSYMBOLのベースバンド信号に、そのn倍の速度を
もつディジタルcos波形を掛け合わせるとともに、ロ
ールオフフィルタ51bからのシンボルクロック速度f
SYMBOLのベースバンド信号に、そのn倍の速度をもつデ
ィジタルsin波形を掛け合わせるのである。
【0013】こうして、n×fSYMBOL(Hz)の搬送波
周波数が得られ、直接RF帯に、アップコンバートされ
る。ここで、送信搬送波の中心周波数として、シンボル
クロックのn逓倍の周波数で問題なければ、ベースバン
ド信号を、このベースバンド信号に同期させたシンボル
クロックのn逓倍にするように送信系を構成することが
できるが、シンボルクロックのn逓倍の周波数で問題が
ある場合は、直交振幅変調部57内のD/A変換器57
gからの信号は、さらに、別の周波数に変換される必要
がある。
【0014】なぜなら、出力の送信周波数と、ベースバ
ンド信号の処理速度であるシンボルクロックとの関係を
見ると、送信周波数がシンボルクロックの整数倍になら
ない事が多いからである。すなわち、この方法では、ベ
ースバンド信号をそのn逓倍の速度で処理した周波数
が、送信周波数に一致していなければならないが、送信
周波数の値は、システムの諸元により既に決定された値
であるので、この値とベースバンド信号のn倍周波数は
一致しない。
【0015】さらに、既存バンド以外の周波数帯で動作
するRF素子がない、或いは、動作保証がされていない
という理由から、RF回路は現用の周波数帯のものを使
って構成せざるを得ない。一方、これに対して、ベース
バンド信号の変調多値数を上げて、周波数変換部はアナ
ログ方式を用いて伝送速度を稼ぐ方法も考えられるが、
効率が悪い。なぜなら、QAM等を使って変調多値数を
上げると、多値数が増える事によって、ディジタル処理
のビット数が増え、ディジタル回路の規模が増大し、経
済性・消費電力が問題になるからである。それらの問題
解決のため、回路の工夫により、ディジタル回路を小さ
くする事が望まれている。
【0016】このようなことから、運用する無線システ
ムから要求される出力周波数と、シンボルクロック周波
数との間で、周波数変換する手法が採られている。すな
わち、第2の搬送波周波数を用いることによって、シン
ボルクロック周波数を、第2中間周波数に変換してか
ら、所望の送信周波数にするのである。この第2中間周
波数に変換する例は、図18のような回路で構成可能で
ある。なお、この図18の例は、n=4の場合に特化し
た例である。
【0017】図18に、セレクタを用いた、ディジタル
変調の無線送受信機の送信装置の要部を示す。この図1
8に示すディジタル変調装置59は、入力データに多値
直交振幅変調を施して、その出力を第2中間周波数に変
換して、所望の送信周波数にするものであって、シンボ
ルクロックで動作するロールオフフィルタ51a,51
b,送信部55をそなえるほか、直交振幅変調部60,
第3周波数変換部61をそなえて構成されている。
【0018】ここで、直交振幅変調部60は、Ich及
びQchの信号をセレクタによって選択出力するもので
あって、位相反転処理部60a,60b,セレクタ60
c,搬送波発生器60d,4進カウンタ60e,D/A
変換器60fをそなえて構成されている。さらに、第3
周波数変換部61は、直交振幅変調部60から出力され
る信号を所望の送信周波数に変換するものであって、搬
送波発生器61a,ミキサ61bをそなえて構成されて
いる。
【0019】このような構成によって、ロールオフフィ
ルタ51a,51bからのベースバンド信号は、直交振
幅変調部60の位相反転処理部60a,60bにおい
て、反転された信号とともにセレクタ60cに入力され
る。そして、セレクタ60cにおいて、搬送波発生器6
0dからの4×fSYMBOL(Hz)の速さの4進カウンタ
60eの出力を受けて、4通りの信号、すなわち、I,
Q,−I,−Qが選択出力され、D/A変換器60fに
おいて、セレクタ60cから出力される信号は4×f
SYMBOL(Hz)の速度で、ディジタル・アナログ変換さ
れる。そして、第3周波数変換部61において、第2の
搬送波に変換されて、送信部55から送信される。
【0020】このようにして、第2の搬送波を用いて、
変調信号は所望の周波数にアップコンバートされ送信が
行なわれるが、さらに、回路の工夫により、ロールオフ
フィルタを、シンボルクロックで動作させて、ディジタ
ル回路を小さくする技術が特開平10−23096号公
報に開示されている。この特開平10−23096号公
報には、QAM方式のディジタル変・復調器に関して、
特に、多重無線装置やCATV等に使用されるディジタ
ル変復調器においての技術が開示されている。すなわ
ち、第1にロールオフフィルタの回路規模の縮小とロー
ルオフフィルタでの電力消費の減少を図り、また、第2
に搬送波がシンボルレートに対し高倍率であっても回路
規模が増大しないようにし、また、第3に搬送波周波数
が変更になっても周波数変換に使用される発振器の周波
数を変更しないで済むようにし、さらに、第4に搬送波
周波数がシンボルレートに対し高倍率であってもAGC
回路が高コスト化することを防止し、さらに、第5にD
/Aコンバータによるディジタル/アナログ変換後の変
調波の周波数特性をフラットな形に補正するようにした
技術が開示されている。
【0021】図19に、この特開平10−23096号
公報にかかる、ディジタル変調方式の無線送受信機の送
信装置の原理説明図を示す。この図19に示すディジタ
ル変調装置100は、4個のロールオフフィルタ10
1,102,103,104と、2個の反転手段10
5,106と、選択出力手段107と、D/A変換手段
108とをそなえて構成されている。
【0022】ここで、4個のロールオフフィルタの動作
速度は、シンボルクロック速度であって、n倍オーバサ
ンプリング速度ではない。そして、選択出力手段107
は、ロールオフフィルタ101,ロールオフフィルタ1
03,反転手段105,反転手段106の4つから出力
される信号を、シンボルクロックの4倍のスピードをも
つサンプリングクロックで切り替えるものである。ま
た、D/A変換手段108は、その選択出力手段107
から出力される信号を、シンボルクロックの4倍のスピ
ードをもつサンプリングクロックで変換出力するもので
ある。
【0023】そして、このような構成によって、ディジ
タル変調器のロールオフフィルタの回路規模の縮小とロ
ールオフフィルタでの電力消費の減少が図られる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、図17に示したディジタル方式を用いた場合
での送信周波数は、システムの諸元により決定された値
であるので、この値に従属させて、ベースバンド信号の
位相回転速度を合わせざるを得ず、さらに、既存バンド
以外の周波数帯で動作するRF素子がない、或いは、動
作保証がされていないという理由から、RF回路は現用
の周波数帯のものを使って構成しなければならないとい
う課題がある。
【0025】一方、QAM等の多値変調方式を用いて、
ベースバンド信号の伝送速度を稼ぐ方法では、多値数が
増える事によって、ディジタル処理のビット数が増え、
ディジタル回路の規模が増大し、経済性・消費電力が増
大する課題がある。それらの課題解決のため、図18に
示したような、ディジタル方式を用いて第2の搬送波を
用いて、変調波を所望の周波数にアップコンバートして
送信が行なわれている。
【0026】また、上記の課題のうち、回路規模の縮小
と電力消費を減少させる技術も、特開平10−2309
6号公報に開示されている。しかしながら、このような
上述した回路は構成が複雑である上、アナログ部分のD
/A変換器があるため、LSI化しにくいという課題が
ある。本発明は、このような課題に鑑み創案されたもの
で、アナログ回路による第2の周波数に変換する回路を
使わずに、システム諸元に合致した送信周波数に周波数
変換できるようにするとともに、この送信周波数の値の
限界値を大きくする事ができるようにし、また、回路を
フルディジタル化することにより回路構成を簡単化、小
型化してLSI化を推進し、高精度化・経済化を促進で
きるようにした装置を提供する事を目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】このため、本発明のディ
ジタル変調装置は、相互に直交する第1ベースバンドデ
ィジタル信号及び第2ベースバンドディジタル信号を、
ローカル周波数のn倍(nは2以上の整数)の搬送波周
波数の情報に基づいて得られるディジタル余弦情報及び
ディジタル正弦情報で変調する直交振幅変調部と、該直
交振幅変調部の入力側に設けられ、該ローカル周波数と
ベースバンド周波数との差に相当する差分周波数を用い
て、上記の第1ベースバンドディジタル信号及び第2ベ
ースバンドディジタル信号に位相回転を施す位相回転部
とをそなえて構成されたことを特徴としている(請求項
1)。
【0028】また、該直交振幅変調部が、該搬送波周波
数の情報を用いて位相情報を出力する搬送波周波数・位
相発生器と、該搬送波周波数・位相発生器からの位相情
報を受けて該位相情報に相当するディジタル余弦情報及
びディジタル正弦情報を出力する第1余弦情報・正弦情
報記憶部と、該第1余弦情報・正弦情報記憶部からのデ
ィジタル余弦情報と上記の第1ベースバンドディジタル
信号を乗算するとともに、該第1余弦情報・正弦情報記
憶部からのディジタル正弦情報と該第2ベースバンドデ
ィジタル信号とを乗算し、両乗算結果を加算する演算部
とをそなえて構成されていてもよく(請求項2)、ま
た、該搬送波周波数・位相発生器が、該搬送波周波数を
発生する周波数発生器と、該周波数発生器の出力を受け
て位相情報を出力するカウンタとをそなえて構成するこ
ともできる(請求項4)。
【0029】さらに、該直交振幅変調部が、該搬送波周
波数の情報を用いて位相情報を出力する搬送波周波数・
位相発生器と、上記の第1ベースバンドディジタル信号
及び第2ベースバンドディジタル信号をそれぞれ所要数
に分岐し分岐された上記の第1ベースバンドディジタル
信号及び第2ベースバンドディジタル信号にそれぞれ位
相回転処理を施す位相調整部と、該搬送波周波数・位相
発生器からの位相情報を切替情報として使用しながら、
上記の第1ベースバンドディジタル信号及び第2ベース
バンドディジタル信号並びに該位相調整部からの位相回
転処理を施された上記の第1ベースバンドディジタル信
号及び第2ベースバンドディジタル信号を順次選択しな
がら出力するセレクタ部とをそなえて構成することもで
き(請求項3)、また、該搬送波周波数・位相発生器
が、該搬送波周波数を発生する周波数発生器と、該周波
数発生器の出力を受けて位相情報を出力するカウンタと
をそなえて構成することもできる(請求項4)。
【0030】また、該位相回転部が、該差分周波数の情
報を用いて位相情報を出力する差分周波数・位相発生器
と、該差分周波数・位相発生器からの位相情報を受けて
該位相情報に相当するディジタル余弦情報及びディジタ
ル正弦情報を出力する第2余弦情報・正弦情報記憶部
と、該第2余弦情報・正弦情報記憶部からのディジタル
余弦情報及びディジタル正弦情報を使用して上記の第1
ベースバンドディジタル信号及び第2ベースバンドディ
ジタル信号に位相回転処理を施す位相回転処理部とをそ
なえて構成することもできる(請求項5)。
【0031】そして、該差分周波数・位相発生器が、該
差分周波数を発生する差分周波数発生器と、該差分周波
数発生器の出力を受けて位相情報を出力するカウンタと
をそなえて構成されてもよい(請求項6)。このとき、
該差分周波数・位相発生器が、該差分周波数を設定する
差分周波数設定手段と、乗算部と該乗算部の出力を一時
的に保持するバッファ部とを有し該乗算部で該差分周波
数の情報と該バッファ部からの出力とを乗算し、該バッ
ファ部で保持された情報を出力とするアキュムレータと
をそなえて構成することもできる(請求項7)。
【0032】一方、該位相回転部の入力側に、上記の第
1ベースバンドディジタル信号及び第2ベースバンドデ
ィジタル信号について、それぞれオーバサンプリング処
理を施すオーバサンプリング処理部が設けられてもよい
(請求項8)。ここで、該オーバサンプリング処理部
が、FIRフィルタをそなえて構成してもよく(請求項
9)、直線補間回路をそなえて構成されてもよい(請求
項10)。
【0033】また、本発明のディジタル変調装置によれ
ば、相互に直交する第1ベースバンドディジタル信号及
び第2ベースバンドディジタル信号を、ローカル周波数
のn倍(nは2以上の整数)の搬送波周波数の情報に基
づいて得られるディジタル余弦情報及びディジタル正弦
情報で変調する第1直交振幅変調部と、上記の第1ベー
スバンドディジタル信号及び第2ベースバンドディジタ
ル信号を、該第1直交振幅変調部で使用するディジタル
余弦情報及びディジタル正弦情報とはそれぞれ位相が9
0度異なるディジタル余弦情報及びディジタル正弦情報
で変調する第2直交振幅変調部と、該ローカル周波数と
ベースバンド周波数との差に相当する差分周波数の情報
を用いて位相情報を出力する差分周波数・位相発生器
と、該差分周波数・位相発生器からの位相情報を受けて
該位相情報に相当するディジタル余弦情報及びディジタ
ル正弦情報を出力する第3余弦情報・正弦情報記憶部
と、該第3余弦情報・正弦情報記憶部からのディジタル
余弦情報と該第1直交振幅変調部の出力とを乗算すると
ともに該第3余弦情報・正弦情報記憶部からのディジタ
ル正弦情報と該第2直交振幅変調部の出力とを乗算し、
両乗算結果を加算する演算部とをそなえて構成されたこ
とを特徴としている(請求項11)。
【0034】そして、該第1直交振幅変調部が、該搬送
波周波数の情報を用いて位相情報を出力する搬送波周波
数・位相発生器と、上記の第1ベースバンドディジタル
信号及び第2ベースバンドディジタル信号をそれぞれ所
要数に分岐し分岐された上記の第1ベースバンドディジ
タル信号及び第2ベースバンドディジタル信号にそれぞ
れ位相回転処理を施す位相調整部と、該搬送波周波数・
位相発生器からの位相情報を切替情報として使用しなが
ら、上記の第1ベースバンドディジタル信号及び第2ベ
ースバンドディジタル信号並びに該位相調整部からの位
相回転処理を施された上記の第1ベースバンドディジタ
ル信号及び第2ベースバンドディジタル信号を順次選択
しながら出力する第1セレクタ部とをそなえて構成され
るとともに、該第2直交振幅変調部が、上記の搬送波周
波数・位相発生器及び位相調整部を共用するとともに、
該搬送波周波数・位相発生器からの位相情報を切替情報
として使用しながら、該第1セレクタ部での選択位相と
90度異なるようにして、上記の第1ベースバンドディ
ジタル信号及び第2ベースバンドディジタル信号並びに
該位相調整部からの位相回転処理を施された上記の第1
ベースバンドディジタル信号及び第2ベースバンドディ
ジタル信号を順次選択しながら出力する第2セレクタ部
とをそなえて構成することができる(請求項12)。
【0035】ここで、該搬送波周波数・位相発生器が、
該搬送波周波数を発生する周波数発生器と、該周波数発
生器の出力を受けて位相情報を出力するカウンタとをそ
なえて構成されてもよい(請求項13)。また、該差分
周波数・位相発生器が、該差分周波数を発生する周波数
発生器と、該周波数発生器の出力を受けて位相情報を出
力するカウンタとをそなえて構成されてもよく(請求項
14)、また、該差分周波数を設定する差分周波数設定
手段と、乗算部と該乗算部の出力を一時的に保持するバ
ッファ部とを有し該乗算部で該差分周波数の情報と該バ
ッファ部からの出力とを乗算し、該バッファ部で保持さ
れた情報を出力とするアキュムレータとをそなえて構成
されてもよい(請求項15)。
【0036】さらに、上記の第1直交振幅変調部,第2
直交振幅変調部の入力側に、上記の第1ベースバンドデ
ィジタル信号及び第2ベースバンドディジタル信号につ
いて、それぞれオーバサンプリング処理を施すオーバサ
ンプリング処理部が設けられてもよい(請求項16)。
そして、該オーバサンプリング処理部が、FIRフィル
タをそなえて構成されてもよく(請求項17)、直線補
間回路をそなえて構成されてもよい(請求項18)。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (A)本発明の第1実施形態の説明 本発明を適用される、ディジタル変調装置は、ベースバ
ンド信号の位相を回転させて、RF帯に直接アップコン
バートする方式を用いて、第2の周波数に変換せずに、
システム諸元に合致した送信周波数を得るようにしたも
のである。そのため、直交振幅変調部の入力側に位相回
転部を設けて、ベースバンド信号の位相を強制的に回転
させるようにする。
【0038】図1に本発明の第1実施形態にかかるディ
ジタル変調の無線送信機を示す。この図1に示すディジ
タル変調装置90は、第2搬送波回路を使用しないで、
ベースバンド信号の帯域の周波数を上げるものであり、
セレクタ型直交振幅変調部10,位相回転部11,ロー
ルオフフィルタ18a,18b,送信後段部19をそな
えて構成されている。
【0039】ここで、ロールオフフィルタ18a,18
b、セレクタ型直交振幅変調部10、送信後段部19の
3つは、直交振幅変調及び送信を行なうモジュールであ
る。そして、位相回転部11は、セレクタ型直交振幅変
調部10の入力側にあり、ベースバンド信号の位相を強
制的に回転させるものである。このため、まず、セレク
タ型直交振幅変調部10、ロールオフフィルタ18a,
18b、送信後段部19について説明し、その後、位相
回転部11を説明する。
【0040】最初に、セレクタ型直交振幅変調部10に
ついて説明する。このセレクタ型直交振幅変調部10
は、相互に直交する第1ベースバンドディジタル信号及
び第2ベースバンドディジタル信号を、ローカル周波数
のn倍(nは2以上の整数)の搬送波周波数の情報に基
づいて得られるディジタル余弦情報及びディジタル正弦
情報で変調するものであり、搬送波周波数・位相発生器
12,位相調整部13,セレクタ部14をそなえて構成
されている。
【0041】ここで、搬送波周波数・位相発生器12
は、搬送波周波数の情報を用いて位相情報を出力するも
のであり、搬送波周波数を発生する周波数発生器12a
と、この周波数発生器12aの出力を受けて位相情報を
出力する4進カウンタ12bとをそなえて構成されてい
る。また、位相調整部13は、上記の第1ベースバンド
ディジタル信号及び第2ベースバンドディジタル信号を
それぞれ2分岐し、分岐された上記の第1ベースバンド
ディジタル信号及び第2ベースバンドディジタル信号に
それぞれ位相回転処理を施すものであり、位相調整器1
3a,13bをそなえて構成されている。
【0042】この位相調整器13a,13bは、ロール
オフフィルタ18a,18bから出力されるベースバン
ド信号の位相を回転させるものである。例えば、本実施
形態に示すような4逓倍の場合は、信号円上をベースバ
ンド信号が1回転する間に、サンプリングタイミング点
はπ/2だけ離れた4点あって、各点でそれぞれ、I,
Q,−I,−Qが順に出力されるが、この位相調整器1
3a,13bは、この−I,−Qのようにπだけ位相を
回転させる機能を有するのである。また、その他の逓倍
数nの場合は、振幅情報に応じた係数を重み付けるよう
にする。
【0043】さらに、セレクタ部14は、搬送波周波数
・位相発生器12からの位相情報を切替情報として使用
しながら、上記の第1ベースバンドディジタル信号及び
第2ベースバンドディジタル信号並びに、位相調整部1
3からの位相回転処理を施された上記の第1ベースバン
ドディジタル信号及び第2ベースバンドディジタル信号
を順次選択しながら出力するものである。すなわち、ロ
ールオフフィルタ18aからI、ロールオフフィルタ1
8bからQ、位相調整器13aから−I、位相調整器1
3bから−Qがそれぞれ入力される。そして、4進カウ
ンタ12aからの選択信号によって、それら4つの中か
ら順番に1つだけが後段に選択出力される。ここで、上
記のセレクタ型直交振幅変調部10の動作を説明する。
【0044】逓倍数が4の場合は、シンボルクロックの
速さのデータ1個に対し、4回サンプリングを行なう
が、このサンプリングによるcos値,sin値は次の
ような4通りの単純な値をとる。なお、速度は4×f
SYMBOL(Hz)である。 cos=1,0,−1,0,1,0,−1,0,・・・ sin=0,1,0,−1,0,1,0,−1,・・・ そして、ロールオフフィルタ18aからのIch信号
は、このcos値と掛け合わされるので、4×fSYMBOL
(Hz)の次のようなデータ列となる。
【0045】 I,0,−I,0,I,0,−I,0,I,0,−I, …(1−1) 同様に、ロールオフフィルタ18bからのQch信号
は、このsin値と掛け合わされるので、4×fSYMBOL
(Hz)の次のようなデータ列となる。 0,Q,0,−Q,0,Q,0,−Q,0,Q,0, …(1−2) そして、これらの各出力を合波して変調波を得る。すな
わち、式(1−1),式(1−2)から次のような変調
データ列が得られる。
【0046】 I,Q,−I,−Q,I,Q,−I,−Q,I,Q,−I,…(1−3) この式(1−3)に示すように出力には、4×fSYMBOL
(Hz)のクロックで変化する、I,Q,−I,−Qの
4通りの信号しか現れないので、このことを利用して、
上記の4通りの信号から1つを選択して、4×fSYMBOL
(Hz)の速さをもつ、I,Q,−I,−Qの4通りの
繰り返し列が得られるのである。
【0047】また、ロールオフフィルタ18a,18b
は、位相回転部11から出力される信号を受信側で符号
間干渉が最小になるように処理するものである。なお、
このロールオフフィルタ18a,18bを設ける位置
は、位相回転部11の前か、または後である。さらに、
送信後段部19は、セレクタ型直交振幅変調部10から
出力される信号を送信帯域制限して、無線回線上に送出
するものであり、D/A変換器19a,帯域フィルタ1
9b,アンテナ19cをそなえて構成されている。
【0048】ここで、D/A変換器19aは、セレクタ
型直交振幅変調部10の出力における信号をディジタル
からアナログに変換するものであり、帯域フィルタ19
bは、D/A変換器19aの出力における信号を、帯域
制限して、不要な高調波を除去するものであり、また、
アンテナ19cは、帯域フィルタ19bの出力における
送信信号を無線回線に送出するものである。
【0049】こうして、入力信号は、ロールオフフィル
タ18a,18bを介して、セレクタ型直交振幅変調部
10において、直交振幅変調を施されて、元のベースバ
ンド信号の4倍の速度をもつ送信周波数に変換され、こ
れが送信後段部19において、送信出力される。次に、
セレクタ型直交振幅変調部10の入力側に設けられた位
相回転部11について説明する。
【0050】この位相回転部11は、セレクタ型直交振
幅変調部10の入力側に設けられ、ローカル周波数とベ
ースバンド周波数との差に相当する差分周波数Δfを用
いて、上記の第1ベースバンドディジタル信号及び第2
ベースバンドディジタル信号に位相回転を施すものであ
り、差分周波数・位相発生器15,第2余弦情報・正弦
情報記憶部16,位相回転処理部17をそなえて構成さ
れている。
【0051】この差分周波数・位相発生器15は、差分
周波数Δfの情報を用いて位相情報Θ(t)を出力する
ものであり、差分周波数Δfを発生する差分周波数発生
器15aと、この差分周波数発生器15aの出力を受け
て位相情報Θ(t)を出力するカウンタ15bとをそな
えて構成されている。上記差分周波数Δfについて図2
を用いて説明する。この図2に示すように、周波数
BB,fLO,fTXをもつ3つのスペクトラムが配置され
ている。ここで、スペクトラム80は周波数fBBをもつ
ベースバンド信号についてのもので、スペクトラム81
は周波数fLOをもつローカル信号についてのもので、ま
た、スペクトラム82は周波数fTXをもつ送信信号につ
いてのものである。
【0052】上述したように、周波数fBBをもつベース
バンド信号スペクトラム80を直接、n逓倍(nは2以
上の整数)しても、送信周波数信号スペクトラム82
(周波数fTX)にならないことが多い。なぜならば、ベ
ースバンド信号帯域の取る値はほぼ固定的な帯域であ
り、また、送信周波数信号帯域の取る値はシステム諸元
により決定されてしまうので、ベースバンド信号を、こ
のベースバンド信号に同期したシンボルクロックの整数
倍のクロックをもつ信号に直接変換しても、送信周波数
には合致しないのである。
【0053】そこで、このベースバンド信号スペクトラ
ム80にまず低速周波数領域で位相回転処理を施して、
周波数fLOをもつ局所的なローカル周波数スペクトラム
81に周波数変換し、このローカル周波数信号スペクト
ラム81をn逓倍して送信周波数信号スペクトラム82
を得るようにする。以下、このベースバンド信号周波数
BBとローカル周波数fLOとの差分を差分周波数Δfと
呼ぶことにする。
【0054】なお、この差分周波数Δfから位相情報を
出力する差分周波数・位相発生器15は、図3に示すよ
うな回路構成にすることもできる。すなわち、図3に示
すように、差分周波数・位相発生器15を、Δf設定手
段40と、乗算部20aとバッファ部20bとからなる
位相情報アキュムレータ20とをそなえて構成するよう
にする。
【0055】ここで、Δf設定手段40は、差分周波数
情報を入力されて、この値をバッファ部20bに出力す
るものであり、また、位相情報アキュムレータ20は、
このΔf設定手段40からの差分周波数情報を得て、搬
送波クロックごとにカウントアップするものである。ま
た、この位相情報アキュムレータ20内の乗算部20a
は、差分周波数の情報とバッファ部20bからの出力と
を乗算するものであり、また、バッファ部20bは、保
持された情報を出力とするものである。これらによっ
て、この位相情報アキュムレータ20は、クロック毎に
一定値を積算していって、差分周波数Δf値に達した瞬
間に、値が0に戻るよう動作するのである。
【0056】すなわち、まず最初に、バッファ部20b
の記憶内容をリセットし、搬送波クロックが入ると、バ
ッファ部20bの保持内容がカウントアップされる。次
の搬送波クロックが入ると、バッファ部20bの保持内
容は、フィードバックされて、乗算器20aと掛け合わ
されて、その結果が再度バッファ部20bに入力され
て、足し込まれる。以後、同様にしてバッファ部20b
は、カウントアップされていき、バッファ部20bの累
積値があるしきい値を超えた瞬間に、リセットがかか
り、その値が0に戻る。こうして、これらのΔf設定手
段40と位相情報アキュムレータ20とによって、差分
周波数Δfの情報を用いて位相情報Θ(t)が出力され
るのである。
【0057】次に、図1に示す第2余弦情報・正弦情報
記憶部16は、差分周波数・位相発生器15からの位相
情報Θ(t)を受けて、位相情報Θ(t)に相当するデ
ィジタル余弦情報cosΘ(t)及びディジタル正弦情
報sinΘ(t)を出力するものであり、具体的には、
差分周波数・位相発生器15の出力における位相情報Θ
(t)を表すアドレスによって、ディジタルsin波形
やディジタルcos波形の振幅値を出力するROMが使
用される。
【0058】また、位相回転処理部17は、第2余弦情
報・正弦情報記憶部16からのディジタル余弦情報co
sΘ(t)及びディジタル正弦情報sinΘ(t)を使
用して上記の第1ベースバンドディジタル信号及び第2
ベースバンドディジタル信号に位相回転処理を施すもの
であり、4個の乗算器17a,17b,17c,17d
と2個の加算器17e,17fとをそなえて構成されて
いる。
【0059】これらにより、この位相回転処理部17
は、入力されたベースバンド信号の位相角を強制的に進
ませ、このベースバンド信号の帯域の周波数を高くして
出力するのである。すなわち、上述した差分周波数Δf
に等しい角度Θを、第1ベースバンドディジタル信号及
び第2ベースバンドディジタル信号に与えるようにす
る。これは、ベースバンド信号V(t)=exp〔j・
Θ(t)〕=exp〔j・(ωt+φ)〕において、角
度Θ(t)を進めるために、位相項φを強制的に回転さ
せて、expの回転を速めることに対応する。
【0060】信号空間上の言葉を借りれば、信号点座標
が〔cosΘ(t),sinΘ(t)〕であるこのベー
スバンド信号V(t)に対し、回転行列を掛けて信号空
間上の原点の回りを左回転する速度を上げることに相当
する。すなわち、この回転演算とは、次の式(2−
1),式(2−2)で表される演算である。
【0061】 IOUT =IIN×cosΘ(t)−QIN×sinΘ(t) …(2−1) QOUT =QIN×cosΘ(t)+IIN×sinΘ(t) …(2−2) ここで、入力のIch信号,Qch信号をそれぞれ
IN,QINとし、出力のIch信号,Qch信号をそれ
ぞれIOUT ,QOUT としている。そして、これらの式
(2−1),式(2−2)で表される回転演算は、この
位相回転処理部17内の4個の乗算器17a,17b,
17c,17dと2個の加算器17e,17fによっ
て、実行される。
【0062】すなわち、入力信号IINは、乗算器17a
において、第2余弦情報・正弦情報記憶部16から出力
されるディジタルcos成分と乗算され(式2−1第1
項)、また、入力信号QINは、乗算器17cにおいて、
第2余弦情報・正弦情報記憶部16から出力されるディ
ジタルsin成分と乗算され(式2−1第2項)、加算
器17eにおいて、乗算器17cの出力を反転したもの
と乗算器17aの出力とが加算される。
【0063】同様にして、入力信号IINは、乗算器17
dにおいて、第2余弦情報・正弦情報記憶部16から出
力されるディジタルsin成分と乗算され(式2−2第
2項)、また、入力信号QINは、乗算器17bにおい
て、第2余弦情報・正弦情報記憶部16から出力される
ディジタルcos成分と乗算され(式2−2第1項)、
加算器17fにおいて、乗算器17bと乗算器17dと
の出力が加算される。
【0064】こうして、位相回転回路11において、回
転演算処理が施されるので、入力ベースバンド信号は、
差分周波数Δf分だけその周波数が上げられて出力され
る。そして、ロールオフフィルタ18a,18bを介し
て、セレクタ型直交振幅変調部10にて、変調され、送
信後段部19から送信されるのである。このような構成
によって、入力ベースバンド信号が直交振幅変調を施さ
れて、送信される。すなわち、第1ベースバンドディジ
タル信号及び第2ベースバンドディジタル信号は位相回
転部11に入力される。そして、この位相回転部11内
の第2余弦情報・正弦情報記憶部16において、差分周
波数・位相発生器15からの位相情報Θ(t)を受け
て、位相情報Θ(t)に相当するディジタル余弦情報c
osΘ(t)及びディジタル正弦情報sinΘ(t)が
出力され、位相回転処理部17において、その第2余弦
情報・正弦情報記憶部16からのディジタル余弦情報c
osΘ(t)及びディジタル正弦情報sinΘ(t)を
使用して、第1ベースバンドディジタル信号及び第2ベ
ースバンドディジタル信号は位相回転処理を施されて、
差分周波数Δfだけ高い周波数をもつ周波数fLOのロー
カル周波数に周波数変換される。
【0065】さらに、位相回転部17から出力された、
これらの第1ベースバンドディジタル信号及び第2ベー
スバンドディジタル信号はそれぞれ、ロールオフフィル
タ18a,18bにおいて、受信側で受信側で符号間干
渉が最小になるように処理され、セレクタ型直交振幅変
調部10に入力される。そして、ロールオフフィルタ1
8aから出力される第1ベースバンド信号は、位相調整
部13において、2分岐され、分岐された第1ベースバ
ンドディジタル信号の一方は位相調整器13aにおい
て、セレクタ部14に入力されるとともに、分岐された
他方の第1ベースバンドディジタル信号はπだけ位相を
回転させられてセレクタ部14に入力される。また、ロ
ールオフフィルタ18bから出力される第2ベースバン
ド信号は、位相調整部13において、2分岐され、分岐
された第2ベースバンドディジタル信号の一方は位相調
整器13bにおいて、セレクタ部14に入力されるとと
もに、分岐された他方の第2ベースバンドディジタル信
号はπだけ位相を回転させられてセレクタ部14に入力
される。
【0066】さらに、セレクタ部14において、これら
の第1ベースバンドディジタル信号及び第2ベースバン
ドディジタル信号並びに、位相調整部13からの位相回
転処理を施された上記の第1ベースバンドディジタル信
号及び第2ベースバンドディジタル信号は、搬送波周波
数の情報を用いて位相情報を出力する搬送波周波数・位
相発生器12からの位相情報を切替情報として使用しな
がら、順次選択されて出力されるのである。
【0067】そして、送信後段部19において、選択出
力された信号は、D/A変換器19aにおいて、ディジ
タルからアナログに変換され、帯域フィルタ19bにお
いて、その送信信号は、帯域制限されて不要な高調波が
除去され、アンテナ19cから無線回線に送出される。
このようにして、アナログ回路による周波数変換は不要
になる。すなわち、ベースバンド信号の位相を回転させ
て、RF帯に直接アップコンバートする方式において、
第2の周波数に変換する回路を使わずに、システム諸元
に合致した送信周波数に周波数変換できるようになり、
送信部材の汎用化が図れる利点がある。また、簡単なセ
レクタにより変調部を実現できるうえ、位相回転部11
からセレクタ型直交振幅変調部10までの回路を、フル
ディジタル化できて、回路構成を簡単化、小型化できる
ようになり、LSI化が容易となる。さらに、差分周波
数Δfの値が小さい時には特に有効である。すなわち、
差分周波数発生器15aの周波数がΔfの速度で低速動
作しているため、回路の経済化が図れる。
【0068】また、差分周波数・位相発生器15を、Δ
f設定手段40と位相情報アキュムレータ20とを有す
る回路によって構成しても、同様な効果を得ることがで
きる。 (B)本発明の第2実施形態の説明 上記の第1実施形態においては、周波数の逓倍数nが4
であり、直交振幅変調部を、セレクタによって構成する
ことができたが、この部分を、別の回路に置き替えるこ
ともできる。
【0069】図4に、本発明の第2実施形態にかかる、
ディジタル変調の無線送信機を示す。この図4に示すデ
ィジタル変調装置91は、第2搬送波回路を使用しない
で、ベースバンド信号の帯域の周波数を上げるものであ
り、位相回転部11,ロールオフフィルタ18a,18
b,送信後段部19のほか、乗算型直交振幅変調部21
をそなえて構成されている。
【0070】この乗算型直交振幅変調部21は、相互に
直交する第1ベースバンドディジタル信号及び第2ベー
スバンドディジタル信号を、ローカル周波数のn倍(n
は2以上の整数)の搬送波周波数の情報に基づいて得ら
れるディジタル余弦情報及びディジタル正弦情報で変調
するものであり、搬送波周波数・位相発生器12をそな
えるほか、第1余弦情報・正弦情報記憶部22,演算部
23をそなえて構成されている。
【0071】ここで、搬送波周波数・位相発生器12
は、搬送波周波数の情報を用いて位相情報を出力するも
のであり、また、第1余弦情報・正弦情報記憶部22
は、搬送波周波数・位相発生器12からの位相情報を受
けて位相情報に相当するディジタル余弦情報及びディジ
タル正弦情報を出力するものである。さらに、演算部2
3は、第1余弦情報・正弦情報記憶部22からのディジ
タル余弦情報と第1ベースバンドディジタル信号を乗算
するとともに、第1余弦情報・正弦情報記憶部22から
のディジタル正弦情報と第2ベースバンドディジタル信
号とを乗算し、両乗算結果を加算して出力するものであ
り、乗算器23a,23b,加算器23cをそなえて構
成されている。
【0072】そして、乗算器23aにおいて、第1余弦
情報・正弦情報記憶部22からのディジタル余弦情報と
上記の第1ベースバンドディジタル信号が乗算され、乗
算器23bにおいて、第1余弦情報・正弦情報記憶部2
2からのディジタル正弦情報と第2ベースバンドディジ
タル信号が乗算され、加算器23cにおいて、これら乗
算器23aと乗算器23bとの出力が加算される。
【0073】なお、図4において、上記第1実施形態に
おいて使用された符号と同じ符号を付した部材は、同様
なもの、あるいは同様の機能を有するものであるので、
更なる説明は省略する。また、ロールオフフィルタ18
a,18bを設ける位置は、位相回転部11の前でも後
でもよい。
【0074】従って、このディジタル変調装置91は、
相互に直交する第1ベースバンドディジタル信号及び第
2ベースバンドディジタル信号を、ローカル周波数のn
倍(nは2以上の整数)の搬送波周波数の情報に基づい
て得られるディジタル余弦情報及びディジタル正弦情報
で変調する乗算型直交振幅変調部21と、乗算型直交振
幅変調部21の入力側に設けられ、ローカル周波数とベ
ースバンド周波数との差に相当する差分周波数を用い
て、上記の第1ベースバンドディジタル信号及び第2ベ
ースバンドディジタル信号に位相回転を施す位相回転部
11とをそなえて構成されていることになる。
【0075】そして、この乗算型直交振幅変調部21
が、搬送波周波数の情報を用いて位相情報を出力する搬
送波周波数・位相発生器12と、搬送波周波数・位相発
生器12からの位相情報を受けて位相情報に相当するデ
ィジタル余弦情報及びディジタル正弦情報を出力する第
1余弦情報・正弦情報記憶部22と、第1余弦情報・正
弦情報記憶部22からのディジタル余弦情報と上記の第
1ベースバンドディジタル信号を乗算するとともに、第
1余弦情報・正弦情報記憶部22からのディジタル正弦
情報と第2ベースバンドディジタル信号とを乗算し、両
乗算結果を加算する演算部23とをそなえて構成されて
いることになる。
【0076】さらに、搬送波周波数・位相発生器12
が、搬送波周波数を発生する周波数発生器12aと、周
波数発生器12aの出力を受けて位相情報を出力するカ
ウンタ12bとをそなえて構成されていることになる。
また、位相回転部11が、差分周波数Δfの情報を用い
て位相情報Θ(t)を出力する差分周波数・位相発生器
15と、差分周波数・位相発生器15からの位相情報Θ
(t)を受けて位相情報Θ(t)に相当するディジタル
余弦情報cosΘ(t)及びディジタル正弦情報sin
Θ(t)を出力する第2余弦情報・正弦情報記憶部16
と、第2余弦情報・正弦情報記憶部16からのディジタ
ル余弦情報cosΘ(t)及びディジタル正弦情報si
nΘ(t)を使用して上記の第1ベースバンドディジタ
ル信号及び第2ベースバンドディジタル信号に位相回転
処理を施す位相回転処理部17とをそなえて構成されて
いることになる。
【0077】ここで、差分周波数・位相発生器15が、
差分周波数を発生する差分周波数発生器15aと、差分
周波数発生器15aの出力を受けて位相情報を出力する
カウンタ15bとをそなえて構成されていることにな
る。なお、本実施形態においても、差分周波数・位相発
生器15を、図3に示すようなΔf設定手段40と位相
情報アキュムレータ20とを有する差分周波数・位相発
生器に置き替えてもよい。
【0078】このような構成によって、入力された第1
ベースバンドディジタル信号及び第2ベースバンドディ
ジタル信号は、位相回転部11において、位相回転処理
を施されて、ロールオフフィルタ18a,18bにおい
て、これらの第1ベースバンドディジタル信号及び第2
ベースバンドディジタル信号はそれぞれ、受信側で受信
側で符号間干渉が最小になるように処理され、乗算型直
交振幅変調部21に入力される。
【0079】そして、乗算型直交振幅変調部21におい
て、これら相互に直交する第1ベースバンドディジタル
信号及び第2ベースバンドディジタル信号は、ローカル
周波数のn倍(nは2以上の整数)の搬送波周波数の情
報に基づいて得られるディジタル余弦情報及びディジタ
ル正弦情報で変調される。そして、送信後段部19にお
いて、乗算型直交振幅変調部21の出力における信号
は、D/A変換器19aにおいて、ディジタルからアナ
ログに変換され、帯域フィルタ19bにおいて、その送
信信号は、帯域制限されて不要な高調波が除去され、ア
ンテナ19cから無線回線に送出される。
【0080】このようにして、アナログ回路による周波
数変換は不要になる。すなわち、ベースバンド信号の位
相を回転させて、RF帯に直接アップコンバートする方
式において、第2の周波数に変換する回路を使わずに、
システム諸元に合致した送信周波数に周波数変換できる
ようになり、送信部材の汎用化が図れる利点がある。ま
た、位相回転部11から乗算型直交振幅変調部21まで
の回路を、フルディジタル化できて、回路構成が簡単
化、小型化できるようになり、LSI化が容易となる。
さらに、差分周波数Δfの値が小さい時に特に有効であ
る。すなわち、差分周波数発生器15aの周波数がΔf
の速度で低速動作しているため、回路の経済化が図れ
る。
【0081】(C)本発明の第3実施形態の説明 上述した第1実施形態あるいは第2実施形態では、直交
振幅変調部の入力側に位相回転回路を設けているが、こ
れに対し、本実施形態では、直交振幅変調部から出力さ
れる信号をさらに直交変調して、送信周波数を得るよう
にしている。図5に本発明の第3実施形態にかかるディ
ジタル変調の無線送信機を示す。この図5に示すディジ
タル変調装置92は、第2搬送波回路を使用しないで、
IF信号の帯域の周波数を上げるものであり、ロールオ
フフィルタ18a,18b,第1セレクタ型直交振幅変
調部24,第2セレクタ型直交振幅変調部28,差分周
波数・位相発生器15,第3余弦情報・正弦情報記憶部
30,演算部31,送信後段部19をそなえて構成され
ている。
【0082】ここで、第1セレクタ型直交振幅変調部2
4は、第1ベースバンドディジタル信号及び第2ベース
バンドディジタル信号を直交振幅変調するものであっ
て、搬送波周波数・位相発生器25,位相調整部26,
第1セレクタ部27をそなえて構成されている。また、
搬送波周波数・位相発生器25は、搬送波周波数の情報
を用いて位相情報を出力するものであり、搬送波周波数
を発生する周波数発生器25aと、この周波数発生器2
5aの出力を受けて位相情報を出力する4進カウンタ2
5bとをそなえて構成されている。
【0083】さらに、位相調整部26は、上記の第1ベ
ースバンドディジタル信号及び第2ベースバンドディジ
タル信号をそれぞれ所要数に分岐し分岐された上記の第
1ベースバンドディジタル信号及び第2ベースバンドデ
ィジタル信号にそれぞれ位相回転処理を施すものであ
り、この処理を行なう位相調整器26a,26bをそな
えて構成されている。
【0084】第1セレクタ部27は、搬送波周波数・位
相発生器25からの位相情報を切替情報として使用しな
がら、上記の第1ベースバンドディジタル信号及び第2
ベースバンドディジタル信号並びに位相調整部26から
の位相回転処理を施された上記の第1ベースバンドディ
ジタル信号及び第2ベースバンドディジタル信号を順次
選択しながら出力するものである。
【0085】そして、第2セレクタ型直交振幅変調部2
8は、上記の搬送波周波数・位相発生器25及び位相調
整部26を共用するとともに、搬送波周波数・位相発生
器25からの位相情報を切替情報として使用しながら、
第1セレクタ部27での選択位相と90度異なるように
して、上記の第1ベースバンドディジタル信号及び第2
ベースバンドディジタル信号並びに位相調整部26から
の位相回転処理を施された上記の第1ベースバンドディ
ジタル信号及び第2ベースバンドディジタル信号を順次
選択しながら出力する第2セレクタ部29をそなえて構
成されている。
【0086】また、第3余弦情報・正弦情報記憶部30
は、差分周波数・位相発生器15からの位相情報Θ
(t)を受けて位相情報Θ(t)に相当するディジタル
余弦情報cosΘ(t)及びディジタル正弦情報sin
Θ(t)を出力するものである。さらに、演算部31
は、第3余弦情報・正弦情報記憶部30からのディジタ
ル余弦情報cosΘ(t)と、第1セレクタ型直交振幅
変調部24の出力とを乗算するとともに、第3余弦情報
・正弦情報記憶部30からのディジタル正弦情報sin
Θ(t)と第2セレクタ型直交振幅変調部28の出力と
を乗算し、両乗算結果を加算するものであり、乗算器3
1a,31b,加算器31cをそなえて構成されてい
る。
【0087】なお、図5において、上記の各実施形態で
使用した符号と同じ符号を付した部材は、既に述べた機
能と同じもの或いは同等な機能を有するものであり、更
なる説明は省略する。また、本実施形態においても、差
分周波数・位相発生器15を、図3に示すようなΔf設
定手段40と位相情報アキュムレータ20とを有する差
分周波数・位相発生器に置き替えてもよい。
【0088】このような構成により、差分周波数Δfだ
け周波数を上げる処理が行なわれる。以下、変調波の周
波数変換の変換過程を詳述し、それらの演算に対応する
各部材を説明する。I(t),Q(t)をローカル周波
数fLOをもつIch,Qchの信号とし、cosΦ
(t),sinΦ(t)を搬送波周波数fTXをもつ電圧
波形とすると、直交振幅変調を行なった、送信出力RF
(t)は、式(3−1)で表される。
【0089】 RF(t)=I(t)×cosΦ(t)+Q(t)×sinΦ(t) …(3−1) ここで、ローカル周波数fLOと、ベースバンド信号周波
数fBBとの差分Δfに相当する電圧波形をcosΘ
(t),sinΘ(t)とすると、送信出力RF(t)
は、式(3−2)で表される。
【0090】 RF(t)=I(t)×cos〔Φ(t)+Θ(t)〕 +Q(t)×sin〔Φ(t)+Θ(t)〕 …(3−2) この式(3−2)を変形すると、式(3−3)を得る。 RF(t)= I(t) ×〔cosΦ(t)×cosΘ(t)−sinΦ(t)×sinΘ(t)〕 +Q(t) ×〔sinΦ(t)×cosΘ(t)+cosΦ(t)×sinΘ(t)〕 =X(t)×cosΘ(t)+Y(t)×sinΘ(t) …(3−3) ここで、X(t),Y(t)は、次の式(3−4),式
(3−5)のように定義される。なお、Θ(t)は周波
数差分Δfに相当し、Φ(t)は搬送波周波数fTXに相
当している。
【0091】 X(t)=I(t)×cosΦ(t)+Q(t)×sinΦ(t) …(3−4) Y(t)=Q(t)×cosΦ(t)−I(t)×sinΦ(t) …(3−5) ここで、この式(3−3)に示す演算が、上記の各部材
によって実行されていることを次の〜に示す。 (3−4)式の演算 このX(t)の演算は、第1セレクタ部27によって、
実行される。すなわち、搬送波周波数・位相発生器25
の出力における選択信号によって、I,Q,−I,−Q
の4通りの中から、順番に1つだけが選択され、後段に
出力される。 (3−5)式の演算 このY(t)の演算は、式(3−4)のローカル信号を
90度進ませたものに等しい。すなわち、Y(t)は、
式(3−6)のように表される。
【0092】 Y(t) =Q(t)×cosΦ(t)−I(t)×sinΦ(t) =Q(t)×sinΦ(t+π/2)+I(t)×cosΦ(t+π/2) =I(t)×cosΦ(t+π/2)+Q(t)×sinΦ(t+π/2) …(3−6) そして、このY(t)の演算は、第2セレクタ部29に
よって、実行される。すなわち、搬送波周波数・位相発
生器25の出力における選択信号によって、第1セレク
タ部27の選択位相とは90度異なるQ,−I,−Q,
Iの4通りの中から、順番に1つだけが選択され、後段
に出力される。(3−3)式の演算これらのX
(t),Y(t)に対して、回転角Θ(t)だけ位相回
転して加算する式(3−3)の演算は、演算部31によ
って実行される。
【0093】すなわち、乗算器31aにおいて、第1セ
レクタ部21の出力におけるX(t)と、第3余弦情報
・正弦情報記憶部30の出力における余弦成分cosΘ
(t)とが乗算され、乗算器31bにおいて、第2セレ
クタ部29の出力におけるY(t)と、第3余弦情報・
正弦情報記憶部30の出力における正弦成分sinΘ
(t)とが乗算され、そして、加算器31cにおいて、
それらが加算され、その出力が送信後段部19から送信
されるのである。
【0094】このようにして、式(3−3)を利用する
ことによって、変調波の周波数変換が容易にできる。ま
た、差分周波数・位相発生器15と第3余弦情報・正弦
情報記憶部30とは、低速動作しているため、回路の経
済化が図れる。さらに、アナログ回路による周波数変換
は不要になる。すなわち、第2の周波数に変換する回路
を使わずに、システム諸元に合致した送信周波数に周波
数変換できるようになり、送信部材の汎用化が図れる利
点がある。また、簡単なセレクタにより変調部を実現で
きるうえ、入力側から送信後段部19の手前までの回路
を、フルディジタル化できて、回路構成を簡単化、小型
化できるようになり、LSI化が容易となる。
【0095】(D)本発明の第4実施形態の説明 上記の第3実施形態においては、周波数の逓倍数nが4
であり、直交振幅変調部を、セレクタによって構成する
ことができたが、この部分を、別の回路に置き替えるこ
ともできる。図6に、本発明の第4実施形態にかかる、
ディジタル変調の無線送信機を示す。この図6に示すデ
ィジタル変調装置93は、第2搬送波回路を使用しない
で、ベースバンド信号の帯域の周波数を上げるものであ
り、ロールオフフィルタ18a,18b,差分周波数・
位相発生器15,第3余弦情報・正弦情報記憶部30,
演算部31,送信後段部19をそなえるほか、第1乗算
型直交振幅変調部33,第2乗算型直交振幅変調部36
をそなえて構成されている。
【0096】ここで、第1乗算型直交振幅変調部33
は、上記の第1ベースバンドディジタル信号及び第2ベ
ースバンドディジタル信号を直交振幅変調するものであ
って、搬送波周波数・位相発生器25,第1余弦情報・
正弦情報記憶部22,第1演算部35をそなえて構成さ
れている。この第1演算部35は、乗算器35a,35
b,加算器35cをそなえて構成されており、乗算器3
5aにおいて、第1余弦情報・正弦情報記憶部22から
のディジタル余弦情報cosΦ(t)と、ロールオフフ
ィルタ18aの出力とが乗算されるとともに、乗算器3
5bにおいて、第1余弦情報・正弦情報記憶部22から
のディジタル正弦情報sinΦ(t)とロールオフフィ
ルタ18bの出力とが乗算され、加算器35cにおい
て、両乗算結果は加算される。
【0097】さらに、第2乗算型直交振幅変調部36
は、上記の第1ベースバンドディジタル信号及び第2ベ
ースバンドディジタル信号を直交振幅変調するものであ
って、搬送波周波数・位相発生器25,第1余弦情報・
正弦情報記憶部22を、第1乗算型直交振幅変調部33
と共有するとともに、第2演算部37をそなえて構成さ
れている。
【0098】そして、この第2演算部37は、第1余弦
情報・正弦情報記憶部22からのディジタル正弦情報s
inΦ(t)と、ロールオフフィルタ18aの出力とを
乗算するとともに、第1余弦情報・正弦情報記憶部22
からのディジタル余弦情報cosΦ(t)とロールオフ
フィルタ18bの出力とを乗算し、両乗算結果を加算す
るものであり、乗算器37a,37b,加算器37cを
そなえて構成されている。
【0099】なお、図6に示す部材のうち、上記各実施
形態で使用した符号と同じ符号を付した部材は、既に述
べた機能と同じもの或いは同様な機能を有するものであ
り、更なる説明は省略する。また、本実施形態において
も、差分周波数・位相発生器15を、図3に示すような
Δf設定手段40と位相情報アキュムレータ20とを有
する差分周波数・位相発生器に置き替えてもよい。
【0100】従って、このディジタル変調装置93は、
相互に直交する第1ベースバンドディジタル信号及び第
2ベースバンドディジタル信号を、ローカル周波数のn
倍(nは2以上の整数)の搬送波周波数の情報に基づい
て得られるディジタル余弦情報cosΦ(t)及びディ
ジタル正弦情報sinΦ(t)で変調する第1直交振幅
変調部33と、上記の第1ベースバンドディジタル信号
及び第2ベースバンドディジタル信号を、第1直交振幅
変調部33で使用するディジタル余弦情報cosΦ
(t)及びディジタル正弦情報sinΦ(t)とはそれ
ぞれ位相が90度異なるディジタル余弦情報cosΦ
(t)及びディジタル正弦情報sinΦ(t)で変調す
る第2直交振幅変調部36と、ローカル周波数とベース
バンド周波数との差に相当する差分周波数の情報を用い
て位相情報を出力する差分周波数・位相発生器15と、
差分周波数・位相発生器15からの位相情報を受けて位
相情報に相当するディジタル余弦情報cosΘ(t)及
びディジタル正弦情報sinΘ(t)を出力する第3余
弦情報・正弦情報記憶部30と、第3余弦情報・正弦情
報記憶部30からのディジタル余弦情報cosΘ(t)
と第1直交振幅変調部33の出力とを乗算するとともに
第3余弦情報・正弦情報記憶部30からのディジタル正
弦情報sinΘ(t)と第2直交振幅変調部36の出力
とを乗算し、両乗算結果を加算する演算部31とをそな
えて構成されていることになる。
【0101】そして、差分周波数・位相発生器15が、
差分周波数を発生する周波数発生器15aと、周波数発
生器15aの出力を受けて位相情報Θ(t)を出力する
カウンタ15bとをそなえて構成されていることにな
る。なお、差分周波数・位相発生器15は、差分周波数
を設定するΔf設定手段40と、乗算部20aと乗算部
20aの出力を一時的に保持するバッファ部20bとを
有し乗算部20aで差分周波数の情報とバッファ部20
bからの出力とを乗算し、バッファ部20bで保持され
た情報を出力とするアキュムレータ20とをそなえて構
成されてもよい。
【0102】このような構成により、任意の逓倍数n
(nは2以上の整数)の周波数変換が行なわれる。すな
わち、上記の第1ベースバンドディジタル信号及び第2
ベースバンドディジタル信号は、ロールオフフィルタ1
8a,18bにおいて、受信側で符号間干渉をなくすよ
う処理を施され、第1乗算型直交振幅変調部33内の第
1演算部35において、第1余弦情報・正弦情報記憶部
22からのディジタル余弦情報cosΦ(t)と、ロー
ルオフフィルタ18aの出力とが乗算されるとともに、
第1余弦情報・正弦情報記憶部22からのディジタル正
弦情報sinΦ(t)とロールオフフィルタ18bの出
力とが乗算され、両乗算結果X(t)が加算出力され
る。
【0103】また、第2演算部37において、第1余弦
情報・正弦情報記憶部22からのディジタル正弦情報s
inΦ(t)と、ロールオフフィルタ18aの出力とが
乗算されるとともに、第1余弦情報・正弦情報記憶部2
2からのディジタル余弦情報cosΦ(t)とロールオ
フフィルタ18bの出力とが乗算され、両乗算結果Y
(t)が加算出力される。
【0104】そして、演算部31において、第3余弦情
報・正弦情報記憶部30からのディジタル余弦情報co
sΘ(t)と、第1乗算型直交振幅変調部33の出力と
が乗算されるとともに、第3余弦情報・正弦情報記憶部
30からのディジタル正弦情報sinΘ(t)と第2乗
算型直交振幅変調部36の出力とが乗算され、両乗算結
果が加算され、送信後段部19から送信される。すなわ
ち、式(3−3)の演算、X(t)×cosΘ(t)+
Y(t)×sinΘ(t)が行なわれる。
【0105】このようにして、変調波の周波数変換が容
易にできる。また、差分周波数・位相発生器15と第3
余弦情報・正弦情報記憶部30とは、低速動作している
ため、回路の経済化が図れる。さらに、アナログ回路に
よる周波数変換は不要になる。すなわち、第2の周波数
に変換する回路を使わずに、システム諸元に合致した送
信周波数に周波数変換できるようになり、送信部材の汎
用化が図れる利点がある。また、入力側から送信後段部
19の手前までの回路を、フルディジタル化できて、回
路構成を簡単化、小型化できるようになり、LSI化が
容易となる。
【0106】(E)本発明の第5実施形態の説明 上記第1〜第4実施形態においては、差分周波数Δfに
相当する周波数変換を行なうことによって、ベースバン
ド信号(周波数fBB)をローカル周波数(周波数fLO
に変換し、n逓倍した送信周波数(周波数fTX)を得て
いた。しかし、このローカル周波数にはサンプリング周
波数から要請される限界値がある。すなわち、サンプリ
ング周波数は送信出力周波数(周波数fTX)を表してお
り、このfTXは固定値である。この場合、ローカル周波
数fLOの中心周波数は、このサンプリング周波数の1/
2が限界値となる。
【0107】従って、このサンプリング周波数を上げる
ことによって、ローカル周波数の限界値を上げるように
できる。図7に本発明の第5実施形態にかかるディジタ
ル変調の無線送信機を示す。この図7に示すディジタル
変調装置94は、第2搬送波回路を使用しないで、ベー
スバンド信号の帯域の周波数を上げるものであり、ディ
ジタル変調装置90をそなえるほか、その入力側にオー
バサンプリング処理部39a,39bをそなえて構成さ
れている。
【0108】このオーバサンプリング処理部39a,3
9bは、ディジタル変調装置90内の位相回転部11の
入力側に設けられ、上記の第1ベースバンドディジタル
信号及び第2ベースバンドディジタル信号について、そ
れぞれオーバサンプリング処理を施すものである。これ
らのオーバサンプリング処理部39a,39bは、FI
R(Finite Impulse Response )フィルタから構成され
ている。図8にFIRフィルタのブロック図を示す。こ
の図8に示すFIRフィルタ70は、オーバサンプリン
グ周波数を上げるために必要な中間データを作り出して
元のデータ中に補間するものであって、n段(nは自然
数)縦列に連結されたFF(フリップフロップ)70a
−1〜70a−nと、各フリップフロップからのタップ
出力とタップ係数Cn (nは自然数)とを掛け合わすn
個の乗算器70b−1〜70b−nと、各乗算器の出力
を全て足し合わす加算器70cとをそなえて構成されて
いる。
【0109】ここで、FF70a−1〜70a−nの段
数は、n逓倍したオーバサンプリング周波数に対応した
段数である。例えば、通常サンプリングの場合は、n段
中、2段ずつ同じ値が入っているが、2倍サンプリング
の場合、n段のフリップフロップの全てが独立した値が
入る。また、タップ係数C1 〜Cn はフィルタの波形を
計算するためのものであり、一例として旧サンプリング
周波数のインパルスレスポンス値を使用できる。このイ
ンパルスレスポンスの値h(t)は、旧サンプリング周
波数をfo として、次のように表される。
【0110】h(t) = 2fo ・sin(2πfo
t)/2πfo t タップ係数C1 〜Cn の値は、この他、旧サンプリング
時点で値が0になり変調波に対する影響の少ない周波数
伝達特性をもつものであれば良い。なお、上記のオーバ
サンプリング処理部39a,39bを別のFIRフィル
タによる回路として構成してもよい。
【0111】図9に、オーバサンプリングの倍数を2倍
としてタップ数を3としたFIRフィルタによって構成
される直線補間回路の例を示す。この図9に示す直線補
間回路71は、一般に直線補間と呼ばれる手法を用い
て、前後の旧サンプリング値から中央の値を作り出すも
のであって、FF(フリップフロップ)71a−1,7
1a−2,71a−3と、各フリップフロップからの出
力とタップ係数C1 ,C 2 ,C3 を掛け合わせる乗算器
71b−1,71b−2,71b−3と、各乗算器の出
力を全て足し合わせる加算器71cとをそなえて構成さ
れている。
【0112】この直線補間回路71を設けることによっ
て、前後の旧サンプリング値から中央の値を作り出すこ
とができる。なお、図7のロールオフフィルタ18a,
18bは、オーバサンプリング処理部39a,39bの
前段に配置する事も可能である。また、図7に示す部材
のうち、上記各実施形態で使用した符号と同じ符号を付
した部材は、既に述べた機能と同じもの或いは同様な機
能を有するものであり、更なる説明は省略する。
【0113】さらに、本実施形態においても、差分周波
数・位相発生器15を、図3に示すようなΔf設定手段
40と位相情報アキュムレータ20とを有する差分周波
数・位相発生器に置き替えてもよい。このような構成に
よって、ローカル周波数(周波数fLO)を上げることが
できる。このことを以下、サンプリング定理に基づいて
説明する。
【0114】図10(a)にローカル周波数(周波数f
LO)とサンプリング周波数(周波数fs )との関係を示
す。この図10(a)において、横軸は周波数(Hz)
で、縦軸は電力スペクトル密度(W/Hz)であり、ロ
ーカル周波数スペクトラム83は、fLOを中心として現
れ、その最高周波数値は、fS /2以内にあるので、正
確に信号データは表現可能である。すなわち、サンプリ
ング定理によると、信号をサンプリングする場合の最小
のサンプリング周波数fS (Hz)は、その信号に含ま
れる最高有効周波数W(Hz)の2倍以上でなければな
らず、もし、2W(Hz)以下の頻度でサンプリングす
ると、サンプリングされた信号のスペクトラムが、元の
信号スペクトラムの領域にゴーストとして重畳する、所
謂折り返しが発生する。換言すると、サンプリング周波
数fS (Hz)に対して、正確に表現できる周波数はf
S /2(Hz)までであって、fS /2(Hz)以上の
周波数は表現できない。
【0115】ここで、このサンプリング周波数fS は、
ハードウェアのサンプリングレートから要請される値で
あって、例えば、送信周波数が、ローカル周波数fLO
4逓倍なら次式のような関係が成立する。 fS = 4 × fLO 次に、図10(b)に最高周波数値が、限界点にある場
合を示す。この図10(b)に示すローカル周波数スペ
クトラム84は、これ以上周波数をあげると、低い周波
数側へ折り返しが発生する限界の場合に対応する。
【0116】ここで、上記のFIRフィルタ70を用い
ることにより、サンプリング周波数fS を高くでき、ロ
ーカル周波数fLOを元の限界値より大きくする事が可能
になる。すなわち、2倍にオーバサンプリングする場合
では、図11に示すような信号波形の如く、中間データ
を作り出して挿入する。すなわち、この図11におい
て、○印のO1,O2,O3が元のサンプリング信号位
置であり、矢印の値がディジタル値を示す。そして、内
挿するため、信号波形の移り変わりを示す線から●印の
n1,n2の信号を作り出すようにする。すなわち、新
サンプリング点のn1,n2・・・の値は、矢印で示さ
れている旧サンプリング点O1,O2,O3・・・をイ
ンパルスと考えて、個々のインパルスレスポンスの重み
を加算すればよい。
【0117】このようにして、サンプリング周波数が増
加した分のデータを連続させるものではなく、中間デー
タを作り出して補間することにより、サンプリング点を
増加させているので、サンプリング周波数fS が高くな
り、ローカル周波数fLOを元の限界値より大きくする事
が可能になる。また、図12に、fS を元の2倍に拡大
した時の変調波と周波数の関係を示す。この図12に示
すように、サンプリング速度を2倍にしたので、ローカ
ル周波数スペクトラム85を元の2倍(元のfS )まで
上げる事ができる。
【0118】こうして、FIRフィルタを特殊化した構
成によって、回路の簡単化が図れる。なお、直交振幅変
調の要求精度に合わせて、この回路の選択可否を決定す
るようにもできる。そして、上記各実施形態における位
相回転回部11の出力周波数及び、第3余弦情報・正弦
情報記憶部30の出力における周波数の両方において、
サンプリング周波数fS に等しい送信周波数が確定して
いる場合でも、中間データを作り出して補間することに
より、そのスペクトラムに含まれる最高周波数値をfS
/2からfS に上げることができ、ローカル周波数fLO
を元の限界値より大きくできる利点がある。
【0119】さらに、アナログ回路による第2の周波数
に変換する回路を使わずに、システム諸元に合致した送
信周波数に周波数変換できるようになり、送信部材の汎
用化が図れる利点がある。また、回路を、簡単なセレク
タにより変調部を実現できるうえ、フルディジタル化で
きて、回路構成を簡単化、小型化できるようになり、L
SI化が容易となる。さらに、差分周波数発生器15a
の周波数がΔfの速度で低速動作しているので、回路の
経済化が図れる。
【0120】(F)本発明の第6実施形態の説明 上記の第2実施形態では、オーバサンプリング数は1で
あったが、2以上のオーバサンプリング回路を入力部の
前段に挿入するように構成してもよい。図13に本発明
の第6実施形態にかかるディジタル変調の無線送信機を
示す。この図13に示すディジタル変調装置95は、第
2搬送波回路を使用しないで、ベースバンド信号の帯域
の周波数を上げるものであり、ディジタル変調装置91
をそなえるほか、その入力側にオーバサンプリング処理
部39a,39bをそなえて構成されている。そして、
このオーバサンプリング処理部39a,39bはそれぞ
れ、図8に示すFIRフィルタや、図9に示す直線補間
回路をそなえて構成されている。
【0121】なお、このオーバサンプリング処理部39
a,39bのそれぞれは、ロールオフフィルタ18a,
18bの後に配置する事もできる。また、図13に示す
部材のうち、上記各実施形態で使用した符号と同じ符号
を付した部材は、既に述べた機能と同じもの或いは同様
な機能を有するものであり、更なる説明は省略する。
【0122】さらに、本実施形態においても、差分周波
数・位相発生器15を、図3に示すようなΔf設定手段
40と位相情報アキュムレータ20とを有する差分周波
数・位相発生器に置き替えてもよい。このような構成に
よって、入力された第1ベースバンドディジタル信号
は、このオーバサンプリング処理部39aにおいて、オ
ーバサンプリング処理を施され、また、第2ベースバン
ドディジタル信号は、オーバサンプリング処理部39b
において、オーバサンプリング処理を施されて、ディジ
タル変調装置91内の位相回転部11に出力される。
【0123】これらの入力された第1ベースバンドディ
ジタル信号及び第2ベースバンドディジタル信号は、位
相回転部11において、位相回転処理を施されて、ロー
ルオフフィルタ18a,18bにおいて、これらの第1
ベースバンドディジタル信号及び第2ベースバンドディ
ジタル信号はそれぞれ、受信側で受信側で符号間干渉が
最小になるように処理され、乗算型直交振幅変調部21
に入力される。
【0124】そして、乗算型直交振幅変調部21におい
て、これら相互に直交する第1ベースバンドディジタル
信号及び第2ベースバンドディジタル信号は、ローカル
周波数のn倍(nは2以上の整数)の搬送波周波数の情
報に基づいて得られるディジタル余弦情報及びディジタ
ル正弦情報で変調され、送信後段部19から無線回線に
送信される。
【0125】このようにして、サンプリング周波数fS
を高く取れてローカル周波数fLOを元の限界値より大き
くする事が可能になるとともに、アナログ回路による第
2の周波数に変換する回路を使わずに、システム諸元に
合致した送信周波数に周波数変換できるようになり、送
信部材の汎用化が図れる利点がある。また、回路をフル
ディジタル化できて、回路構成が簡単化、小型化できる
ようになり、LSI化を推進し、高精度化・経済化を促
進できる。さらに、差分周波数Δfが低速動作している
ため、回路の経済化が図れる。
【0126】(G)本発明の第7実施形態の説明 上記の第3実施形態では、オーバサンプリング数は1で
あったが、2以上のオーバサンプリング回路を入力部の
前段に挿入するように構成してもよい。図14に本発明
の第7実施形態にかかるディジタル変調の無線送信機を
示す。この図14に示すディジタル変調装置96は、第
2搬送波回路を使用しないで、ベースバンド信号の帯域
の周波数を上げるものであり、ディジタル変調装置92
をそなえるほか、その入力側にオーバサンプリング処理
部39a,39bをそなえて構成されている。そして、
このオーバサンプリング処理部39a,39bはそれぞ
れ、図8に示すFIRフィルタや、図9に示す直線補間
回路をそなえて構成されている。
【0127】なお、このオーバサンプリング処理部39
a,39bのそれぞれは、ロールオフフィルタ18a,
18bの後に配置する事もできる。また、図14に示す
部材のうち、上記各実施形態で使用した符号と同じ符号
を付した部材は、既に述べた機能と同じもの或いは同様
な機能を有するものであり、更なる説明は省略する。
【0128】さらに、本実施形態においても、差分周波
数・位相発生器15を、図3に示すようなΔf設定手段
40と位相情報アキュムレータ20とを有する差分周波
数・位相発生器に置き替えてもよい。このような構成に
よって、入力された第1ベースバンドディジタル信号
は、このオーバサンプリング処理部39aにおいて、オ
ーバサンプリング処理を施され、ディジタル変調装置9
2に出力され、また、第2ベースバンドディジタル信号
は、オーバサンプリング処理部39bにおいて、オーバ
サンプリング処理を施されて、ディジタル変調装置92
に出力されて、これらの第1ベースバンドディジタル信
号及び第2ベースバンドディジタル信号は、ロールオフ
フィルタ18a,18bにおいて、受信側で符号間干渉
をなくすよう処理を施される。
【0129】そして、第1セレクタ型直交振幅変調部2
4内の位相調整部26において、この第1ベースバンド
ディジタル信号は2分岐され、分岐された第1ベースバ
ンドディジタル信号の一方はセレクタ部27と第2セレ
クタ部29とにそれぞれ入力されるとともに、分岐され
た他方の第1ベースバンドディジタル信号は位相調整器
26aにおいて、πだけ位相を回転させられて、第1セ
レクタ部27と第2セレクタ部29とにそれぞれ入力さ
れる。
【0130】また、この位相調整部26において、この
第2ベースバンドディジタル信号も2分岐され、分岐さ
れた第2ベースバンドディジタル信号の一方はセレクタ
部27と第2セレクタ部29とにそれぞれ入力されると
ともに、分岐された他方の第2ベースバンドディジタル
信号は位相調整器26bにおいて、πだけ位相を回転さ
せられて、第1セレクタ部27と第2セレクタ部29と
にそれぞれ入力される。
【0131】そして、第1セレクタ型直交振幅変調部2
4内の第1セレクタ部27において、これらの第1ベー
スバンドディジタル信号及び第2ベースバンドディジタ
ル信号並びに、位相調整部26からの位相回転処理を施
された、第1ベースバンドディジタル信号及び第2ベー
スバンドディジタル信号の4つの信号は、搬送波周波数
の情報を用いて位相情報を出力する搬送波周波数・位相
発生器25からの位相情報を切替情報として使用しなが
ら、順次選択されて出力される。
【0132】また、第2セレクタ型直交振幅変調部28
内の第2セレクタ部29において、これらの4つの信号
は、共用する第1セレクタ型直交振幅変調部24内の搬
送波周波数・位相発生器25からの位相情報を切替情報
として使用しながら、順次選択されて出力されるのであ
る。さらに、演算部31において、第3余弦情報・正弦
情報記憶部30からのディジタル余弦情報cosΘ
(t)と、第1セレクタ型直交振幅変調部24の出力と
が乗算されるとともに、第3余弦情報・正弦情報記憶部
30からのディジタル正弦情報sinΘ(t)と第2セ
レクタ型直交振幅変調部28の出力とが乗算され、両乗
算結果が加算され、送信後段部19から送信される。
【0133】このようにして、サンプリング周波数fS
を高く取れてローカル周波数fLOを元の限界値より大き
くする事が可能になるとともに、アナログ回路による第
2の周波数に変換する回路を使わずに、システム諸元に
合致した送信周波数に周波数変換できるようになり、送
信部材の汎用化が図れる利点がある。また、簡単なセレ
クタにより変調部を実現できるうえ、回路をフルディジ
タル化できて、回路構成を簡単化、小型化できるように
なり、LSI化を推進し、高精度化・経済化を促進でき
る。さらに、差分周波数Δfが低速動作しているため、
回路の経済化が図れる。
【0134】(H)本発明の第8実施形態の説明 上記の第4実施形態では、オーバサンプリング数は1で
あったが、2以上のオーバサンプリング回路を入力部の
前段に挿入するように構成してもよい。図15に本発明
の第8実施形態にかかるディジタル変調の無線送信機を
示す。この図15に示すディジタル変調装置97は、第
2搬送波回路を使用しないで、ベースバンド信号の帯域
の周波数を上げるものであり、ディジタル変調装置93
をそなえるほか、その入力側にオーバサンプリング処理
部39a,39bをそなえて構成されている。そして、
このオーバサンプリング処理部39a,39bは、上述
したような、FIRフィルタや直線補間回路をそなえて
構成されている。
【0135】なお、図15において、オーバサンプリン
グ部39a,39bをロールオフフィルタ18a,18
bの後に配置する事もできる。また、図15に示す部材
のうち、上記各実施形態で使用した符号と同じ符号を付
した部材は、既に述べた機能と同じもの或いは同様な機
能を有するものであり、更なる説明は省略する。
【0136】さらに、本実施形態においても、差分周波
数・位相発生器15を、図3に示すようなΔf設定手段
40と位相情報アキュムレータ20とを有する差分周波
数・位相発生器に置き替えてもよい。すなわち、上記の
第1直交振幅変調部33,第2直交振幅変調部36の入
力側に、上記の第1ベースバンドディジタル信号及び第
2ベースバンドディジタル信号について、それぞれオー
バサンプリング処理を施すオーバサンプリング処理部3
9a,39bが設けられていることになる。
【0137】そして、オーバサンプリング処理部39
a,39bが、FIRフィルタ70をそなえて構成した
り、直線補間回路71をそなえて構成していることにな
る。このような構成により、任意の逓倍数n(nは2以
上の整数)の周波数変換が行なわれる。すなわち、入力
された第1ベースバンドディジタル信号は、このオーバ
サンプリング処理部39aにおいて、オーバサンプリン
グ処理を施され、ディジタル変調装置93に出力され、
また、第2ベースバンドディジタル信号は、オーバサン
プリング処理部39bにおいて、オーバサンプリング処
理を施されて、ディジタル変調装置93に出力されて、
これらの第1ベースバンドディジタル信号及び第2ベー
スバンドディジタル信号は、ロールオフフィルタ18
a,18bにおいて、受信側で符号間干渉をなくすよう
処理を施される。
【0138】そして、第1乗算型直交振幅変調部33内
の第1演算部35において、第1余弦情報・正弦情報記
憶部22からのディジタル余弦情報cosΦ(t)と、
ロールオフフィルタ18aの出力とが乗算されるととも
に、第1余弦情報・正弦情報記憶部22からのディジタ
ル正弦情報sinΦ(t)とロールオフフィルタ18b
の出力とが乗算され、両乗算結果が加算出力される。
【0139】また、第2乗算型直交振幅変調部36内の
第2演算部37において、共用する第1余弦情報・正弦
情報記憶部22からのディジタル正弦情報sinΦ
(t)と、ロールオフフィルタ18aの出力とが乗算さ
れるとともに、共用する第1余弦情報・正弦情報記憶部
22からのディジタル余弦情報cosΦ(t)とロール
オフフィルタ18bの出力とが乗算され、両乗算結果が
加算出力される。
【0140】そして、演算部31において、第3余弦情
報・正弦情報記憶部30からのディジタル余弦情報co
sΘ(t)と、第1乗算型直交振幅変調部33の出力と
が乗算されるとともに、第3余弦情報・正弦情報記憶部
30からのディジタル正弦情報sinΘ(t)と第2乗
算型直交振幅変調部36の出力とが乗算され、両乗算結
果が加算され、送信後段部19から送信される。
【0141】このようにして、サンプリング周波数fS
を高く取れてローカル周波数fLOを元の限界値より大き
くする事が可能になるとともに、アナログ回路による第
2の周波数に変換する回路を使わずに、システム諸元に
合致した送信周波数に周波数変換できるようになり、送
信部材の汎用化が図れる利点がある。また、回路を、フ
ルディジタル化できて、回路構成が簡単化、小型化でき
るようになり、LSI化を推進し、高精度化・経済化を
促進できる。さらに、差分周波数Δfが低速動作してい
るため、回路の経済化が図れる。
【0142】(I)その他 本発明は上記の各実施形態に限定されるものではなく、
例えば、上記の各実施形態においては、送信後段部19
内の帯域フィルタ19bの前段に送信用アンプをそなえ
たものに、本発明を適用してもよい。また、上記の第5
〜第8実施形態では、オーバサンプリング処理部は、F
IRフィルタや、直線補間回路により構成されている
が、本発明はこれらに限定されるものではなく、他の手
段を使用して構成してもよく、また、このオーバサンプ
リング処理部の挿入する位置も、位相回転処理部11と
ロールオフフィルタ18a,18bの間に置くことも可
能である。
【0143】なお、上述した実施形態に関わらず、本発
明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施すること
ができる。
【0144】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のディジタ
ル変調装置によれば、相互に直交する第1ベースバンド
ディジタル信号及び第2ベースバンドディジタル信号
を、ローカル周波数のn倍(nは2以上の整数)の搬送
波周波数の情報に基づいて得られるディジタル余弦情報
及びディジタル正弦情報で変調する直交振幅変調部と、
該直交振幅変調部の入力側に設けられ、該ローカル周波
数とベースバンド周波数との差に相当する差分周波数を
用いて、上記の第1ベースバンドディジタル信号及び第
2ベースバンドディジタル信号に位相回転を施す位相回
転部とをそなえて構成されているので、アナログ回路に
よる第2の周波数に変換する回路を使わずに、システム
諸元に合致した送信周波数に周波数変換できるようにな
り、送信部材の汎用化が図れる利点がある。また、回路
をフルディジタル化できるので、回路構成を簡単化、小
型化できるようになり、LSI化が容易となる利点があ
る。さらに、差分周波数が低速動作しているので、回路
の経済化が図れる利点がある(請求項1)。
【0145】また、該直交振幅変調部が、該搬送波周波
数の情報を用いて位相情報を出力する搬送波周波数・位
相発生器と、該搬送波周波数・位相発生器からの位相情
報を受けて該位相情報に相当するディジタル余弦情報及
びディジタル正弦情報を出力する第1余弦情報・正弦情
報記憶部と、該第1余弦情報・正弦情報記憶部からのデ
ィジタル余弦情報と上記の第1ベースバンドディジタル
信号を乗算するとともに、該第1余弦情報・正弦情報記
憶部からのディジタル正弦情報と該第2ベースバンドデ
ィジタル信号とを乗算し、両乗算結果を加算する演算部
とをそなえて構成されていてもよく、該搬送波周波数・
位相発生器が、該搬送波周波数を発生する周波数発生器
と、該周波数発生器の出力を受けて位相情報を出力する
カウンタとをそなえて構成されてもよく、またこのよう
にすれば、アナログ回路による第2の周波数に変換する
回路を使わずに、システム諸元に合致した送信周波数に
周波数変換できるようになり、送信部材の汎用化が図れ
る利点がある。また、回路をフルディジタル化できるの
で、回路構成を簡単化、小型化できるようになり、LS
I化が容易となる利点がある。さらに、差分周波数が低
速動作しているので、回路の経済化が図れる利点がある
(請求項2,請求項4)。
【0146】さらに、該直交振幅変調部が、該搬送波周
波数の情報を用いて位相情報を出力する搬送波周波数・
位相発生器と、上記の第1ベースバンドディジタル信号
及び第2ベースバンドディジタル信号をそれぞれ所要数
に分岐し分岐された上記の第1ベースバンドディジタル
信号及び第2ベースバンドディジタル信号にそれぞれ位
相回転処理を施す位相回転処理部と、該搬送波周波数・
位相発生器からの位相情報を切替情報として使用しなが
ら、上記の第1ベースバンドディジタル信号及び第2ベ
ースバンドディジタル信号並びに該位相回転処理部から
の位相回転処理を施された上記の第1ベースバンドディ
ジタル信号及び第2ベースバンドディジタル信号を順次
選択しながら出力するセレクタ部とをそなえて構成する
こともでき、該搬送波周波数・位相発生器が、該搬送波
周波数を発生する周波数発生器と、該周波数発生器の出
力を受けて位相情報を出力するカウンタとをそなえて構
成されてもよく、またこのようにすれば、アナログ回路
による第2の周波数に変換する回路を使わずに、システ
ム諸元に合致した送信周波数に周波数変換できるように
なり、送信部材の汎用化が図れる利点がある。また、簡
単なセレクタにより変調部を実現できるうえ、回路をフ
ルディジタル化できるので、回路構成を簡単化、小型化
できるようになり、LSI化が容易となる利点がある。
さらに、差分周波数が低速動作しているので、回路の経
済化が図れる利点がある(請求項3,請求項4)。
【0147】また、該位相回転部が、該差分周波数の情
報を用いて位相情報を出力する差分周波数・位相発生器
と、該差分周波数・位相発生器からの位相情報を受けて
該位相情報に相当するディジタル余弦情報及びディジタ
ル正弦情報を出力する第2余弦情報・正弦情報記憶部
と、該第2余弦情報・正弦情報記憶部からのディジタル
余弦情報及びディジタル正弦情報を使用して上記の第1
ベースバンドディジタル信号及び第2ベースバンドディ
ジタル信号に位相回転処理を施す位相回転処理部とをそ
なえて構成することもでき、このようにすれば、任意の
送信周波数に周波数変換できる利点がある(請求項
5)。
【0148】そして、該差分周波数・位相発生器が、該
差分周波数を発生する差分周波数発生器と、該差分周波
数発生器の出力を受けて位相情報を出力するカウンタと
をそなえて構成されてもよく、また、該差分周波数を設
定する差分周波数設定手段と、乗算部と該乗算部の出力
を一時的に保持するバッファ部とを有し該乗算部で該差
分周波数の情報と該バッファ部からの出力とを乗算し、
該バッファ部で保持された情報を出力とするアキュムレ
ータとをそなえて構成されていてもよく、このようにす
れば、低速な動作により回路の経済化が図れる利点があ
る(請求項6,請求項7)。
【0149】一方、該位相回転部の入力側に、上記の第
1ベースバンドディジタル信号及び第2ベースバンドデ
ィジタル信号について、それぞれオーバサンプリング処
理を施すオーバサンプリング処理部が設けられており、
該オーバサンプリング処理部が、FIRフィルタをそな
えて構成してもよく、直線補間回路をそなえて構成され
てもよいので、このようにすれば、サンプリング周波数
を高く取れてローカル周波数を元の限界値より大きくす
る事が可能になる利点がある(請求項8〜請求項1
0)。
【0150】また、本発明のディジタル変調装置によれ
ば、相互に直交する第1ベースバンドディジタル信号及
び第2ベースバンドディジタル信号を、ローカル周波数
のn倍(nは2以上の整数)の搬送波周波数の情報に基
づいて得られるディジタル余弦情報及びディジタル正弦
情報で変調する第1直交振幅変調部と、上記の第1ベー
スバンドディジタル信号及び第2ベースバンドディジタ
ル信号を、該第1直交振幅変調部で使用するディジタル
余弦情報及びディジタル正弦情報とはそれぞれ位相が9
0度異なるディジタル余弦情報及びディジタル正弦情報
で変調する第2直交振幅変調部と、該ローカル周波数と
ベースバンド周波数との差に相当する差分周波数の情報
を用いて位相情報を出力する差分周波数・位相発生器
と、該差分周波数・位相発生器からの位相情報を受けて
該位相情報に相当するディジタル余弦情報及びディジタ
ル正弦情報を出力する第3余弦情報・正弦情報記憶部
と、該第3余弦情報・正弦情報記憶部からのディジタル
余弦情報と該第1直交振幅変調部の出力とを乗算すると
ともに該第3余弦情報・正弦情報記憶部からのディジタ
ル正弦情報と該第2直交振幅変調部の出力とを乗算し、
両乗算結果を加算する演算部とをそなえて構成されてい
るので、サンプリング周波数を高く取れてローカル周波
数を元の限界値より大きくする事が可能になるととも
に、アナログ回路による第2の周波数に変換する回路を
使わずに、システム諸元に合致した送信周波数に周波数
変換できるようになり、送信部材の汎用化が図れる利点
がある。また、回路をフルディジタル化できて、回路構
成を簡単化、小型化できるようになり、LSI化を推進
し、高精度化・経済化を促進できる。さらに、差分周波
数が低速動作しているため、回路の経済化が図れる利点
がある(請求項11)。
【0151】そして、該第1直交振幅変調部が、該搬送
波周波数の情報を用いて位相情報を出力する搬送波周波
数・位相発生器と、上記の第1ベースバンドディジタル
信号及び第2ベースバンドディジタル信号をそれぞれ所
要数に分岐し分岐された上記の第1ベースバンドディジ
タル信号及び第2ベースバンドディジタル信号にそれぞ
れ位相回転処理を施す位相回転処理部と、該搬送波周波
数・位相発生器からの位相情報を切替情報として使用し
ながら、上記の第1ベースバンドディジタル信号及び第
2ベースバンドディジタル信号並びに該位相回転処理部
からの位相回転処理を施された上記の第1ベースバンド
ディジタル信号及び第2ベースバンドディジタル信号を
順次選択しながら出力する第1セレクタ部とをそなえて
構成されるとともに、該第2直交振幅変調部が、上記の
搬送波周波数・位相発生器及び位相回転処理部を共用す
るとともに、該搬送波周波数・位相発生器からの位相情
報を切替情報として使用しながら、該第1セレクタ部で
の選択位相と90度異なるようにして、上記の第1ベー
スバンドディジタル信号及び第2ベースバンドディジタ
ル信号並びに該位相回転処理部からの位相回転処理を施
された上記の第1ベースバンドディジタル信号及び第2
ベースバンドディジタル信号を順次選択しながら出力す
る第2セレクタ部とをそなえて構成することができ、こ
のようにすれば、サンプリング周波数を高く取れてロー
カル周波数を元の限界値より大きくする事が可能になる
とともに、アナログ回路による第2の周波数に変換する
回路を使わずに、システム諸元に合致した送信周波数に
周波数変換できるようになり、送信部材の汎用化が図れ
る利点がある。また、簡単なセレクタにより変調部を実
現できるうえ、回路をフルディジタル化できるので、回
路構成を簡単化、小型化できるようになり、LSI化を
推進し、高精度化・経済化を促進できる。さらに、差分
周波数が低速動作しているため、回路の経済化が図れる
利点がある(請求項12)。
【0152】ここで、該搬送波周波数・位相発生器が、
該搬送波周波数を発生する周波数発生器と、該周波数発
生器の出力を受けて位相情報を出力するカウンタとをそ
なえて構成されてもよく、このようにすれば、アナログ
回路による第2の周波数に変換する回路を使わずに、シ
ステム諸元に合致した送信周波数に周波数変換できるよ
うになり、送信部材の汎用化が図れる利点がある(請求
項13)。
【0153】また、該差分周波数・位相発生器が、該差
分周波数を発生する周波数発生器と、該周波数発生器の
出力を受けて位相情報を出力するカウンタとをそなえて
構成されてもよく、また、該差分周波数を設定する差分
周波数設定手段と、乗算部と該乗算部の出力を一時的に
保持するバッファ部とを有し該乗算部で該差分周波数の
情報と該バッファ部からの出力とを乗算し、該バッファ
部で保持された情報を出力とするアキュムレータとをそ
なえて構成されてもよく、このようにすれば、アナログ
回路による第2の周波数に変換する回路を使わずに、シ
ステム諸元に合致した送信周波数に周波数変換できるよ
うになり、送信部材の汎用化が図れる利点がある。ま
た、簡単なセレクタにより変調部を実現できるうえ、回
路をフルディジタル化できるので、回路構成を簡単化、
小型化できるようになり、LSI化を推進し、高精度化
・経済化を促進できる。さらに、差分周波数が低速動作
しているため、回路の経済化が図れる利点がある(請求
項14,請求項15)。
【0154】さらに、上記の第1直交振幅変調部,第2
直交振幅変調部の入力側に、上記の第1ベースバンドデ
ィジタル信号及び第2ベースバンドディジタル信号につ
いて、それぞれオーバサンプリング処理を施すオーバサ
ンプリング処理部が設けられてもよく、該オーバサンプ
リング処理部が、FIRフィルタをそなえて構成されて
もよく、また、直線補間回路をそなえて構成されてもよ
く、このようにすれば、サンプリング周波数を高く取れ
てローカル周波数を元の限界値より大きくする事が可能
になるとともに、アナログ回路による第2の周波数に変
換する回路を使わずに、システム諸元に合致した送信周
波数に周波数変換できるようになり、送信部材の汎用化
が図れる利点がある。また、回路を、フルディジタル化
できて、回路構成が簡単化、小型化できるようになり、
LSI化を推進し、高精度化・経済化を促進できる。さ
らに、差分周波数が低速動作しているため、回路の経済
化が図れる利点がある(請求項16〜請求項18)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるディジタル変調
装置を示すブロック図である。
【図2】差分周波数の概念を説明する図である。
【図3】Δf設定手段とアキュムレータとにより構成さ
れる差分周波数・位相発生器を示すブロック図である。
【図4】本発明の第2実施形態にかかるディジタル変調
装置を示すブロック図である。
【図5】本発明の第3実施形態にかかるディジタル変調
装置を示すブロック図である。
【図6】本発明の第4実施形態にかかるディジタル変調
装置を示すブロック図である。
【図7】本発明の第5実施形態にかかるディジタル変調
装置を示すブロック図である。
【図8】FIRフィルタにより構成されるオーバサンプ
リング処理部を示すブロック図である。
【図9】直線補間回路により構成されるオーバサンプリ
ング処理部を示すブロック図である。
【図10】(a)はサンプリング定理において信号帯域
が正確に表現可能な範囲にあることを示す図であり、
(b)はサンプリング定理において最高周波数が限界ま
で高い周波数に変化した場合の図である。
【図11】インパルスレスポンス値間にサンプル値を補
間することを説明する図である。
【図12】サンプリング周波数を上げた場合の変調波と
周波数の関係を示す図である。
【図13】本発明の第6実施形態にかかるディジタル変
調装置を示すブロック図である。
【図14】本発明の第7実施形態にかかるディジタル変
調装置を示すブロック図である。
【図15】本発明の第8実施形態にかかるディジタル変
調装置を示すブロック図である。
【図16】従来のアナログ変調装置の送信部を示すブロ
ック図である。
【図17】従来のディジタル変調装置の送信部を示すブ
ロック図である。
【図18】従来のセレクタを用いたディジタル変調装置
の送信部を示すブロック図である。
【図19】従来の他のセレクタを用いたディジタル変調
装置の送信部を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 セレクタ型直交振幅変調部 11 位相回転部 12 搬送波周波数・位相発生器 12a 周波数発生器 12b 4進カウンタ 13 位相調整部 13a,13b 位相調整器 14 セレクタ部 15 差分周波数・位相発生器 15a 差分周波数発生器 15b カウンタ 16 第2余弦情報・正弦情報記憶部 17 位相回転処理部 17a,17b,17c,17d 乗算器 17e,17f 加算器 18a,18b ロールオフフィルタ 19 送信後段部 19a D/A変換部 19b 帯域フィルタ 19c アンテナ 20 位相情報アキュムレータ 20a 乗算部 20b バッファ部 21 乗算型直交振幅変調部 22 第1余弦情報・正弦情報記憶部 23,31 演算部 23a,23b,31a,31b,35a,35b,3
7a,37b 乗算器 23c,31c,35c,37c 加算器 24 第1セレクタ型直交振幅変調部 25 搬送波周波数・位相発生器 25a 局部発振器 25b 4進カウンタ 26 位相調整部 26a,26b 位相調整器 27 第1セレクタ部 28 第2セレクタ型直交振幅変調部 29 第2セレクタ部 30 第3余弦情報・正弦情報記憶部 33 第1乗算型直交振幅変調部 35 第1演算部 36 第2乗算型直交振幅変調部 37 第2演算部 39a,39b オーバサンプリング処理部 40 Δf設定手段 50 アナログ型変調装置 51a,51b ロールオフフィルタ 52a,52b,57g,60f D/A変換器 53a,57a 第1周波数変換部 53b,57b 第2周波数変換部 53c,57c ハイブリッド部 53d,57d,60d,61a 搬送波発生器 53e 90度移相器 54 周波数変換部 55 送信部 55a 帯域フィルタ 55b アンテナ 56,59 ディジタル型変調装置 57,60 直交振幅変調部 57e カウンタ 57f 余弦情報・正弦情報ROM 60a,60b 位相反転処理部 60c セレクタ 60e 4進カウンタ 61 第3周波数変換部 61b ミキサ 70 FIRフィルタ 70a−1〜70a−n FF(フリップフロップ) 70b−1〜70b−n 乗算器 70c 加算器 71 直線補間回路 71a−1,71a−2,71a−3 FF(フリッ
プフロップ) 71b−1,71b−2,71b−3 乗算器 71c 加算器 80 ベースバンド信号スペクトラム 81,83,84,85 ローカル周波数スペクトラ
ム 82 送信周波数スペクトラム 90,91,92,93,94,95,96,97
ディジタル変調装置 100 ディジタル変調装置 101,102,103,104 ロールオフフィル
タ 105,106 反転手段 107 選択出力手段 108 D/A変換手段

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に直交する第1ベースバンドディジ
    タル信号及び第2ベースバンドディジタル信号を、ロー
    カル周波数のn倍(nは2以上の整数)の搬送波周波数
    の情報に基づいて得られるディジタル余弦情報及びディ
    ジタル正弦情報で変調する直交振幅変調部と、 該直交振幅変調部の入力側に設けられ、該ローカル周波
    数とベースバンド周波数との差に相当する差分周波数を
    用いて、上記の第1ベースバンドディジタル信号及び第
    2ベースバンドディジタル信号に位相回転を施す位相回
    転部とをそなえて構成されたことを特徴とする、ディジ
    タル変調装置。
  2. 【請求項2】 該直交振幅変調部が、該搬送波周波数の
    情報を用いて位相情報を出力する搬送波周波数・位相発
    生器と、該搬送波周波数・位相発生器からの位相情報を
    受けて該位相情報に相当するディジタル余弦情報及びデ
    ィジタル正弦情報を出力する第1余弦情報・正弦情報記
    憶部と、該第1余弦情報・正弦情報記憶部からのディジ
    タル余弦情報と上記の第1ベースバンドディジタル信号
    を乗算するとともに、該第1余弦情報・正弦情報記憶部
    からのディジタル正弦情報と該第2ベースバンドディジ
    タル信号とを乗算し、両乗算結果を加算する演算部とを
    そなえて構成されていることを特徴とする、請求項1記
    載のディジタル変調装置。
  3. 【請求項3】 該直交振幅変調部が、該搬送波周波数の
    情報を用いて位相情報を出力する搬送波周波数・位相発
    生器と、上記の第1ベースバンドディジタル信号及び第
    2ベースバンドディジタル信号をそれぞれ所要数に分岐
    し分岐された上記の第1ベースバンドディジタル信号及
    び第2ベースバンドディジタル信号にそれぞれ位相回転
    処理を施す位相調整部と、該搬送波周波数・位相発生器
    からの位相情報を切替情報として使用しながら、上記の
    第1ベースバンドディジタル信号及び第2ベースバンド
    ディジタル信号並びに該位相調整部からの位相回転処理
    を施された上記の第1ベースバンドディジタル信号及び
    第2ベースバンドディジタル信号を順次選択しながら出
    力するセレクタ部とをそなえて構成されていることを特
    徴とする、請求項1記載のディジタル変調装置。
  4. 【請求項4】 該搬送波周波数・位相発生器が、該搬送
    波周波数を発生する周波数発生器と、該周波数発生器の
    出力を受けて位相情報を出力するカウンタとをそなえて
    構成されたことを特徴とする、請求項2又は請求項3に
    記載のディジタル変調装置。
  5. 【請求項5】 該位相回転部が、該差分周波数の情報を
    用いて位相情報を出力する差分周波数・位相発生器と、
    該差分周波数・位相発生器からの位相情報を受けて該位
    相情報に相当するディジタル余弦情報及びディジタル正
    弦情報を出力する第2余弦情報・正弦情報記憶部と、該
    第2余弦情報・正弦情報記憶部からのディジタル余弦情
    報及びディジタル正弦情報を使用して上記の第1ベース
    バンドディジタル信号及び第2ベースバンドディジタル
    信号に位相回転処理を施す位相回転処理部とをそなえて
    構成されていることを特徴とする、請求項1記載のディ
    ジタル変調装置。
  6. 【請求項6】 該差分周波数・位相発生器が、該差分周
    波数を発生する差分周波数発生器と、該差分周波数発生
    器の出力を受けて位相情報を出力するカウンタとをそな
    えて構成されていることを特徴とする、請求項5記載の
    ディジタル変調装置。
  7. 【請求項7】 該差分周波数・位相発生器が、該差分周
    波数を設定する差分周波数設定手段と、乗算部と該乗算
    部の出力を一時的に保持するバッファ部とを有し該乗算
    部で該差分周波数の情報と該バッファ部からの出力とを
    乗算し、該バッファ部で保持された情報を出力とするア
    キュムレータとをそなえて構成されていることを特徴と
    する、請求項5記載のディジタル変調装置。
  8. 【請求項8】 該位相回転部の入力側に、上記の第1ベ
    ースバンドディジタル信号及び第2ベースバンドディジ
    タル信号について、それぞれオーバサンプリング処理を
    施すオーバサンプリング処理部が設けられたことを特徴
    とする、請求項1記載のディジタル変調装置。
  9. 【請求項9】 該オーバサンプリング処理部が、FIR
    フィルタをそなえて構成されたことを特徴とする、請求
    項8記載のディジタル変調装置。
  10. 【請求項10】 該オーバサンプリング処理部が、直線
    補間回路をそなえて構成されたことを特徴とする、請求
    項8記載のディジタル変調装置。
  11. 【請求項11】 相互に直交する第1ベースバンドディ
    ジタル信号及び第2ベースバンドディジタル信号を、ロ
    ーカル周波数のn倍(nは2以上の整数)の搬送波周波
    数の情報に基づいて得られるディジタル余弦情報及びデ
    ィジタル正弦情報で変調する第1直交振幅変調部と、 上記の第1ベースバンドディジタル信号及び第2ベース
    バンドディジタル信号を、該第1直交振幅変調部で使用
    するディジタル余弦情報及びディジタル正弦情報とはそ
    れぞれ位相が90度異なるディジタル余弦情報及びディ
    ジタル正弦情報で変調する第2直交振幅変調部と、 該ローカル周波数とベースバンド周波数との差に相当す
    る差分周波数の情報を用いて位相情報を出力する差分周
    波数・位相発生器と、 該差分周波数・位相発生器からの位相情報を受けて該位
    相情報に相当するディジタル余弦情報及びディジタル正
    弦情報を出力する第3余弦情報・正弦情報記憶部と、 該第3余弦情報・正弦情報記憶部からのディジタル余弦
    情報と該第1直交振幅変調部の出力とを乗算するととも
    に該第3余弦情報・正弦情報記憶部からのディジタル正
    弦情報と該第2直交振幅変調部の出力とを乗算し、両乗
    算結果を加算する演算部とをそなえて構成されたことを
    特徴とする、ディジタル変調装置。
  12. 【請求項12】 該第1直交振幅変調部が、該搬送波周
    波数の情報を用いて位相情報を出力する搬送波周波数・
    位相発生器と、上記の第1ベースバンドディジタル信号
    及び第2ベースバンドディジタル信号をそれぞれ所要数
    に分岐し分岐された上記の第1ベースバンドディジタル
    信号及び第2ベースバンドディジタル信号にそれぞれ位
    相回転処理を施す位相調整部と、該搬送波周波数・位相
    発生器からの位相情報を切替情報として使用しながら、
    上記の第1ベースバンドディジタル信号及び第2ベース
    バンドディジタル信号並びに該位相調整部からの位相回
    転処理を施された上記の第1ベースバンドディジタル信
    号及び第2ベースバンドディジタル信号を順次選択しな
    がら出力する第1セレクタ部とをそなえて構成されると
    ともに、 該第2直交振幅変調部が、上記の搬送波周波数・位相発
    生器及び位相調整部を共用するとともに、 該搬送波周波数・位相発生器からの位相情報を切替情報
    として使用しながら、該第1セレクタ部での選択位相と
    90度異なるようにして、上記の第1ベースバンドディ
    ジタル信号及び第2ベースバンドディジタル信号並びに
    該位相調整部からの位相回転処理を施された上記の第1
    ベースバンドディジタル信号及び第2ベースバンドディ
    ジタル信号を順次選択しながら出力する第2セレクタ部
    とをそなえて構成されたことを特徴とする、請求項11
    記載のディジタル変調装置。
  13. 【請求項13】 該搬送波周波数・位相発生器が、該搬
    送波周波数を発生する周波数発生器と、該周波数発生器
    の出力を受けて位相情報を出力するカウンタとをそなえ
    て構成されたことを特徴とする、請求項12記載のディ
    ジタル変調装置。
  14. 【請求項14】 該差分周波数・位相発生器が、該差分
    周波数を発生する周波数発生器と、該周波数発生器の出
    力を受けて位相情報を出力するカウンタとをそなえて構
    成されたことを特徴とする、請求項11記載のディジタ
    ル変調装置。
  15. 【請求項15】 該差分周波数・位相発生器が、該差分
    周波数を設定する差分周波数設定手段と、乗算部と該乗
    算部の出力を一時的に保持するバッファ部とを有し該乗
    算部で該差分周波数の情報と該バッファ部からの出力と
    を乗算し、該バッファ部で保持された情報を出力とする
    アキュムレータとをそなえて構成されていることを特徴
    とする、請求項11記載のディジタル変調装置。
  16. 【請求項16】 上記の第1直交振幅変調部,第2直交
    振幅変調部の入力側に、上記の第1ベースバンドディジ
    タル信号及び第2ベースバンドディジタル信号につい
    て、それぞれオーバサンプリング処理を施すオーバサン
    プリング処理部が設けられたことを特徴とする、請求項
    11記載のディジタル変調装置。
  17. 【請求項17】 該オーバサンプリング処理部が、FI
    Rフィルタをそなえて構成されたことを特徴とする、請
    求項16記載のディジタル変調装置。
  18. 【請求項18】 該オーバサンプリング処理部が、直線
    補間回路をそなえて構成されたことを特徴とする、請求
    項16記載のディジタル変調装置。
JP20405898A 1998-07-17 1998-07-17 ディジタル変調装置 Expired - Lifetime JP3575992B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20405898A JP3575992B2 (ja) 1998-07-17 1998-07-17 ディジタル変調装置
US09/275,757 US6504879B1 (en) 1998-07-17 1999-03-25 Digital modulation apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20405898A JP3575992B2 (ja) 1998-07-17 1998-07-17 ディジタル変調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000036846A true JP2000036846A (ja) 2000-02-02
JP3575992B2 JP3575992B2 (ja) 2004-10-13

Family

ID=16484062

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20405898A Expired - Lifetime JP3575992B2 (ja) 1998-07-17 1998-07-17 ディジタル変調装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6504879B1 (ja)
JP (1) JP3575992B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006115161A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Nippon Antenna Co Ltd 伝送装置

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4401857B2 (ja) * 2004-04-27 2010-01-20 パナソニック株式会社 デジタル変調装置および方法
JP4250578B2 (ja) * 2004-09-07 2009-04-08 株式会社リコー 音声オーディオ装置
KR100810322B1 (ko) * 2004-10-29 2008-03-07 삼성전자주식회사 이동 통신용 고효율 전력 증폭 장치 및 방법
US20070211824A1 (en) * 2006-02-28 2007-09-13 Masazumi Yamazaki Digital quadrature modulation circuit provided with D/A converter and digital communication apparatus
JP2008199411A (ja) * 2007-02-14 2008-08-28 Omron Corp 周波数切替装置装置及びこれを利用したrfidシステム、距離測定装置
US20080233869A1 (en) * 2007-03-19 2008-09-25 Thomas Baker Method and system for a single-chip fm tuning system for transmit and receive antennas

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4015222A (en) * 1975-12-01 1977-03-29 Bell Telephone Laboratories, Incorporated Modulated passband signal generator
US5121412A (en) * 1989-01-03 1992-06-09 Motorola, Inc. All-digital quadrature modulator
JPH06205055A (ja) 1992-12-28 1994-07-22 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ディジタル処理型直交変調器
US5519732A (en) * 1994-05-02 1996-05-21 Harris Corporation Digital baseband to IF conversion in cellular base stations
US5930301A (en) * 1996-06-25 1999-07-27 Harris Corporation Up-conversion mechanism employing side lobe-selective pre-distortion filter and frequency replica-selecting bandpass filter respectively installed upstream and downstream of digital-to-analog converter
JPH1023096A (ja) 1996-07-02 1998-01-23 Fujitsu Ltd ディジタル変調器および復調器
DE69838216T2 (de) * 1998-11-03 2008-02-21 Freescale Semiconductor, Inc., Austin Datenwandler

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006115161A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Nippon Antenna Co Ltd 伝送装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3575992B2 (ja) 2004-10-13
US6504879B1 (en) 2003-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4737728A (en) Digitally processed demodulator for quadrature modulated signals
US7702034B1 (en) Parallel processing for programmable wideband digital modulation
US20020075092A1 (en) Method and apparatus for generating digitally modulated signals
JPH1023096A (ja) ディジタル変調器および復調器
US6944250B2 (en) Variable rate modulator
JPH11261659A (ja) ディジタル信号伝送装置
TW200412044A (en) Communication apparatus
JPH0683277B2 (ja) 角度変調信号発生回路及びそれに関連する振幅及び位相変調信号発生回路
US4674105A (en) Digital signal processor
JP2728114B2 (ja) Fm変調回路
US6421396B1 (en) Variable rate modulator
JP3575992B2 (ja) ディジタル変調装置
TWI313114B (en) Multicarrier transmitter, multicarrier receiver, and multicarrier communications apparatus
US5712879A (en) Differential detecting device
EP1045561A2 (en) Frequency correction in multicarrier receivers
JPS63109626A (ja) デジタル通信方式
JP3873078B2 (ja) タイミング抽出装置及び方法並びにそのタイミング抽出装置を備えた復調装置
US5838208A (en) Modulation of transmission data signal in sychronous with transmission clock signal
JPH06291790A (ja) π/4シフトQPSK変調器
JP3191895B2 (ja) Ssb変調器
JP3541722B2 (ja) ディジタル信号受信装置
JP3864034B2 (ja) 波形整形デジタルフィルタ回路
KR19990030210A (ko) 디지탈 신호 처리형 디지탈 변조 장치
JPH0646096A (ja) デジタル復調器
JP2005303846A (ja) ディジタル復調器

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040629

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040706

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080716

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090716

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100716

Year of fee payment: 6