JP2000035662A - ヒ―トモ―ド感受性画像形成要素からのポジティブ作用性印刷版の作製方法 - Google Patents

ヒ―トモ―ド感受性画像形成要素からのポジティブ作用性印刷版の作製方法

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JP2000035662A
JP2000035662A JP11064936A JP6493699A JP2000035662A JP 2000035662 A JP2000035662 A JP 2000035662A JP 11064936 A JP11064936 A JP 11064936A JP 6493699 A JP6493699 A JP 6493699A JP 2000035662 A JP2000035662 A JP 2000035662A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた印刷性を有するポジティブ平版印刷版
を簡単な方法で作製するための選択的、迅速簡便且つ生
態学的方法で現像可能な高い赤外感度を有するヒートモ
ード画像形成要素を提供すること。 【解決手段】 本発明に従えば、親水性表面を有する平
版ベース上に水性アルカリ性溶液に可溶性のポリマーを
含む第1層及びケイ酸塩の形態のSiO2を含有するア
ルカリ現像液に関して非浸透性又は該現像液に不溶性で
平版ベースの第1層と同じ側上の最上層を有する平版印
刷版の作製のためのヒートモード画像形成要素であっ
て;該第1層及び該最上層がIR−光を熱に変換するこ
とができる化合物を含むことを特徴とするヒートモード
画像形成要素が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明はIR感受性最上層を含む平版印
刷版の作製のためのヒートモード画像形成要素に関す
る。さらに特定的には、本発明は、より高い感度を有す
る平版印刷版の作製のためのヒートモード画像形成要素
に関する。
【0002】
【発明の背景】平版印刷は、そのいくらかの領域が平版
印刷インキを受容することができるが、他の領域は水で
湿らされるとインキを受容しない特別に作られた表面か
らの印刷の方法である。インキを受容する領域は印刷画
像領域を形成し、インキ−反発性領域は背景領域を形成
する。
【0003】写真平版印刷の技術分野の場合、写真材料
は、露光された領域において(ネガティブ−作用性)又
は非露光領域において(ポジティブ−作用性)、親水性
背景上で画像通りに油性又は脂性インキに対して受容性
とされる。
【0004】表面平版印刷版(surface lit
ho plates)又はプラノグラフィ印刷版(pl
anographic printing plate
s)とも呼ばれる通常の平版印刷版の作製の場合、水に
対して親和性を有するか又は化学的処理によりそのよう
な親和性を得る支持体に感光性組成物の薄層がコーティ
ングされる。その目的のためのコーティングにはジアゾ
化合物、ジクロム酸塩−増感親水性コロイド及び多様な
合成感光性樹脂を含有する感光性ポリマー層が含まれ
る。特にジアゾ−増感系が広く用いられる。
【0005】感光層が画像通りに露出されると、露出さ
れた画像領域は不溶性となり、非露出領域は溶解性のま
ま残る。次いで版は適した液を用いて現像され、非露出
領域のジアゾニウム塩又はジアゾ樹脂が除去される。
【0006】別の場合、画像通りに露出されると露出さ
れた領域において可溶性とされる感光性コーティングを
含む印刷版が既知である。その場合、続く現像は露出さ
れた領域を除去する。そのような感光性コーティングの
典型的例はキノン−ジアジドに基づくコーティングであ
る。
【0007】典型的には、それから印刷版が作製される
上記の写真材料は、平版印刷法において再現されるべき
画像を含有する写真フィルムを介してカメラ−露出され
る。そのような作業法はやっかいであり、労働集約的で
ある。しかし他方、かくして得られる印刷版は優れた平
版印刷の質のものである。
【0008】かくして上記の方法において写真フィルム
の必要を除き、特に再現されるべき画像を示すコンピュ
ーターデータから直接印刷版を得るための試みが成され
てきた。しかし感光性コーティングはレーザーを用いて
直接露出されるのに十分に感受性ではない。従って感光
性コーティングの上にハロゲン化銀層をコーティングす
ることが提案された。次いでハロゲン化銀をコンピュー
ターの制御下でレーザーを用いて直接露出することがで
きる。続いてハロゲン化銀層を現像して感光性コーティ
ングの上に銀画像を残す。次いでその銀画像は感光性コ
ーティングの全体的露出においてマスクとして働く。全
体的露出の後、銀画像は除去され、感光性コーテイング
が現像される。そのような方法は例えばJP−A−60
−61752に開示されているが、複雑な現像及びそれ
に伴う現像液が必要であるという欠点を有する。
【0009】GB−1 492 070は金属層又はカ
ーボンブラックを含有する層を感光性コーティング上に
設ける方法を開示している。次いでこの金属層をレーザ
ーを用いて融蝕し、感光層上の画像マスクを得る。次い
で感光層を画像マスクを介してUV−光により全体的に
露出する。画像マスクの除去の後、感光層を現像して印
刷版を得る。しかしこの方法は感光層の現像の前にやっ
かいな処理により画像マスクを除去しなければならない
という欠点をまだ有している。
【0010】さらに、感光性ではなく感熱性である画像
形成要素の使用を含む印刷版の作製のための方法が既知
である。印刷版の作製のための上記のような感光性画像
形成要素の特別な欠点は、それを光から遮蔽しなければ
ならないことである。さらにそれらは保存安定性の観点
で感度の問題を有し、それらは比較的低い解像度を示
す。明らかに市場で、ヒートモード印刷版前駆体に向か
う傾向が見られる。
【0011】例えば、1992年1月のResearc
h Disclosure no.33303は、熱可
塑性ポリマー粒子及び赤外吸収性顔料、例えばカーボン
ブラックを含有する架橋された親水性層を支持体上に含
むヒートモード画像形成要素を開示している。赤外レー
ザーに画像通りに露出することにより、熱可塑性ポリマ
ー粒子が画像通りに凝析し、それによりこれらの領域に
おいて画像形成要素の表面を、さらなる現像なしでイン
キ受容性とする。この方法の欠点は、得られる印刷版が
容易に損傷を受けることであり、それはそこにいくらか
の圧力が加えられると非−印刷領域がインキ−受容性と
なり得るからである。さらに限界的条件下で、そのよう
な印刷版の平板印刷性能は劣り得、従ってそのような印
刷版はほとんど平版印刷寛容度を有していない。
【0012】US−P−4 708 925は、アルカ
リ−可溶性ノボラック樹脂及びオニウム−塩を含有する
感光性組成物を含む画像形成要素を開示している。この
組成物は場合によりIR−増感剤を含有することができ
る。該画像形成要素をUV−可視−又はIR−線に画像
通りに露出し、水性アルカリ液を用いる現像段階が続い
た後、ポジティブ又はネガティブ作用性印刷版が得られ
る。該画像形成要素の照射及び現像により得られる平版
印刷版の印刷結果は劣っている。
【0013】EP−A−625 728は、UV−及び
IR−線に感受性である層を含み、ポジティブもしくは
ネガティブ作用性であることができる画像形成要素を開
示している。この層はレゾール樹脂、ノボラック樹脂、
潜在的ブレンステッド酸及びIR−吸収性物質を含む。
該画像形成要素の照射及び現像により得られる平版印刷
版の印刷結果は劣っている。
【0014】US−P−5 340 699はEP−A
−625 728とほとんど同じであるが、ネガティブ
作用性IR−レーザー記録画像形成要素を得るための方
法を開示している。IR−感受性層はレゾール樹脂、ノ
ボラック樹脂、潜在的ブレンステッド酸及びIR−吸収
性物質を含む。該画像形成要素の照射及び現像により得
られる平版印刷版の印刷結果は劣っている。
【0015】さらに、EP−A−678 380は、レ
ーザー−融蝕可能な表面層の下の粗面化された金属支持
体上に保護層を設ける方法を開示している。画像通りに
露出されると表面層は保護層のいくらかの部分と同様に
完全に融蝕される。次いで印刷版を清浄化液で処理し、
保護層の残りを除去し、それにより親水性表面層を露出
する。
【0016】EP−A−573 092は: −支持体上に(i)放射線から熱への変換物質及び画像
形成物質を含有する記録層ならびに場合により(ii)
表面層を含有するヒートモード記録材料を画像通りに露
出し、それにより −該記録層及び場合により該表面層を露出領域において
分解し、 −該ヒートモード記録材料をこすって該場合による表面
層及び該記録層を露出領域において除去する 段階を含む画像形成のための方法を開示している。該材
料は現像液を用いて現像されない。
【0017】EP−A−823 327は、露出された
部分と露出されない部分の間でアルカリ現像液中におけ
る溶解度の差を示すポジティブ感光性組成物を開示して
おり、それは溶解度の差を誘導する成分として (a)光−熱変換材料及び (b)アルカリ現像液中におけるその溶解度が主に化学
的変化以外の変化により変わり得る高分子量化合物 を含んでいる。
【0018】FR−A−1 561 957は、電磁線
を用いて情報を記録又は再現するための方法を開示して
おり、熱含有物質に感受性の要素も開示しており、その
場合熱は電磁線への露出により発生する。
【0019】US−A−5 641 608は、基質上
にレジストの画像形成パターンを直接作製するための方
法を開示しており、その方法、はフォトレジストではな
くサーモ−レジスト、すなわち光−誘導ではなく熱−誘
導の化学的変換を受ける組成物を用いている。表面基質
に適用されるサーモ−レジスト組成物のフィルムを、光
学的手段を用いずに、あらかじめ決められたパターンで
焦点化された熱源により走査し、熱的に誘導される組成
物の局部的化学的変換をもたらし、それはレジストパタ
ーンを直接作製するか又は現像可能なパターンの潜像を
フィルム中に作製する。
【0020】GB−A−1 208 415は、情報通
りの加熱が記録層の種々の領域における水−透過性の差
として情報の記録を生むように構築された感熱性記録層
を中間層を用いて又は用いずに保有している支持体を含
む記録材料を情報通りに加熱し、記録層の水−透過性の
領域又は比較的水透過性の領域を介して浸透し、対応す
る領域における下の支持体もしくは中間層の少なくとも
表面部分の永久的な物理的及び/又は化学的変化を起こ
させるように構成されている水性液を用いて記録材料を
処理し、記録層の全体を除去して該情報通りに変化した
下の支持体もしくは中間層を露出することを含む情報の
記録の方法を開示している。
【0021】US−A−5 466 557は、紫外線
及び赤外線の両方に感受性であり、ポジティブ−作用又
はネガティブ−作用様式のいずれかで機能することがで
きる平印刷版の作製に特に適応させられている放射線感
受性組成物を開示しており、それは(1)レゾール樹
脂、(2)ノボラック樹脂、(3)潜在的ブレンステッ
ド酸、(4)赤外吸収剤及び(5)テレフタルアルデヒ
ドを含む。活性化放射線への画像通りの露出及び加熱の
段階により、水性アルカリ現像液中における組成物の溶
解度は両方とも露出領域で減少し、非露出領域において
増加する。
【0022】GB−A−1 245 924は、ある溶
剤中における層のある領域の溶解度を層のその領域の加
熱により増加させることができるような組成の感熱性記
録層を含む記録材料を用いる情報−記録法を開示してお
り、その方法では、該層が情報通りに加熱されて記録層
の種々の領域の該溶剤中における溶解度の差として情報
の記録を生み、次いで層全体をそのような溶剤と接触さ
せ、記録層におけるそのような溶剤に可溶性もしくは最
も可溶性の部分を除去するか又はそのような溶剤をそこ
に浸透させ、該方法は該記録層が完全に又は主に1種も
しくはそれ以上の感熱性ポリマー性化合物から成ること
を特徴としている。
【0023】GB−A−1 155 035は、層のあ
る領域が十分に加熱されると、層のその領域の水もしく
は水性媒体中における溶解度を低下させる修正をその領
域で受けるポリマー性材料の層を含む記録材料が用いら
れる情報の記録の方法を開示しており、そのような層に
は、層の面積全体を覆って分布する1種もしくは複数種
の物質も導入されており、そのような物質により吸収さ
れる強力な輻射エネルギーに層を露出することによりそ
のような物質を加熱することができ、該材料は記録され
るべき情報により決定されるパターンで材料全体に分布
し、該分布物質により少なくとも部分的に吸収される強
力な輻射エネルギーに露出され、対応する熱パターンが
材料中に発生し、それによりそのような情報が該層の種
々の領域の水もしくは水性媒体中における溶解度の差と
して記録される。
【0024】EP−A−97 200 588.8は、
親水性表面を有する平版ベース上に水性アルカリ性溶液
中に可溶性のポリマーを含む中間層及びIR−線に感受
性の最上層を含み、ここで該最上層はIR−線に露出さ
れると水性アルカリ性溶液により浸透及び/又は可溶化
される容量が減少するか又は増加する、平版印刷版の作
製のためのヒートモード画像形成要素を開示している。
【0025】該最後のヒートモード画像形成要素は、感
度が境界的(marginal)であるという欠点を有
する。もっと高いIR−感度を有する類似の材料は真価
が認められるであろう。
【0026】
【発明の目的】本発明の目的は、簡単な方法で平版印刷
版を作製するためのヒートモード画像形成要素を提供す
ることである。
【0027】本発明の目的は、優れた印刷性を有するポ
ジティブ平版印刷版の作製のための選択的、迅速簡便且
つ生態学的方法で現像可能なヒートモード感受性画像形
成要素を提供することである。
【0028】本発明のさらなる目的は、ポジティブ平版
印刷版の作製のための高い赤外感度を有するヒートモー
ド感受性画像形成要素を提供することである。
【0029】本発明のさらなる目的は以下の記載から明
らかになるであろう。
【0030】
【発明の概略】本発明に従えば、親水性表面を有する平
版ベース上に水性アルカリ性溶液に可溶性のポリマーを
含む第1層及びケイ酸塩の形態のSiO2を含有するア
ルカリ現像液に関して非浸透性又は該現像液に不溶性で
平版ベースの第1層と同じ側上の最上層を有する平版印
刷版の作製のためのヒートモード画像形成要素であっ
て;該第1層及び該最上層がIR−光を熱に変換するこ
とができる化合物を含むことを特徴とするヒートモード
画像形成要素が提供される。
【0031】
【発明の詳細な記述】本発明の感熱性画像形成要素は高
い感度を有し、高品質の平版印刷版を与えることが見い
だされた。
【0032】第1層及び最上層(第2層とも呼ばれる)
はIR−光を熱に変換できる化合物を含む。IR−光を
熱に変換できる該化合物は好ましくはIR−色素もしく
は顔料である。IR−色素もしくは顔料の混合物を用い
ることができるが、1種類のみのIR−色素もしくは顔
料を用いるのが好ましい。
【0033】好ましくは該IR−色素はIR−シアニン
色素である。特に有用なIR−シアニン色素は少なくと
も2つの酸基、より好ましくは少なくとも2つのスルホ
ン基を有するシアニン色素である。さらにもっと好まし
いのは2つのインドレニン及び少なくとも2つのスルホ
ン酸基を有するシアニン色素である。最も好ましいのは
下記の構造を有する化合物Iである。
【0034】
【化1】 特に有用なIR−吸収性顔料はカーボンブラック、金属
炭化物、ホウ化物、窒化物、炭化窒化物、ブロンズ−構
造酸化物及びブロンズ群に構造的に関連しているがA成
分がない酸化物、例えばWO2.9である。導電性ポリマ
ー分散液、例えばポリピロールもしくはポリアニリンに
基づく導電性ポリマー分散液を用いることもできる。得
られる平版印刷性能及び特に印刷耐久性は画像形成要素
の感熱性に依存する。これに関し、カーボンブラックが
非常に優れ且つ好ましい結果を与えることが見いだされ
た。
【0035】本発明の最上層はIR−光を熱に変換でき
る化合物、好ましくは上記のIR−色素もしくは顔料及
び結合剤樹脂を含む。
【0036】IR−光を熱に変換できる化合物は該最上
層中に好ましくは該IR−感受性最上層の合計量の1〜
99重量部、より好ましくは50〜95重量部の量で存
在する。
【0037】最上層は好ましくは結合剤として水に不溶
性のポリマー、より好ましくはアルカリ不溶性ポリマ
ー、例えばセルロースエステル、塩化ビニリデンとアク
リロニトリルのコポリマー、ポリ(メタ)アクリレー
ト、ポリ塩化ビニル、シリコーン樹脂などを含むことが
できる。結合剤として好ましいのはニトロセルロース樹
脂である。
【0038】最上層の合計量は好ましくは0.1〜10
g/m2、より好ましくは0.3〜2g/m2の範囲であ
る。
【0039】画像通りに露出されると、最上層におい
て、水性アルカリ性溶液により浸透及び/又は可溶化さ
れる容量における差が本発明のアルカリ性現像液に関し
て生まれる。
【0040】本発明の場合、画像通りにIR露出される
と、現像の間に非画像形成部分を可溶化したり及び/又
は損傷を与えたりせずに画像形成された部分が清浄化さ
れる程度まで該容量が増加する。
【0041】水性アルカリ性溶液を用いる現像は好まし
くは5〜120秒の間隔内に行われる。
【0042】最上層及び平版ベースの間に、本発明は、
水性現像液、より好ましくは優先的に(prefere
ntially)7.5〜14のpHを有する水性アル
カリ性現像液中に可溶性の第1層を含む。該層は好まし
くは最上層に連続しているが、最上層と第1層の間に他
の層が存在することができる。該層はIR−光を熱に変
換できる化合物、好ましくはIR色素もしくは顔料及び
アルカリ可溶性結合剤を含む。IR−光を熱に変換でき
る該化合物は該第1層中で該第1層の合計量の0.1〜
30重量部の量、より好ましくは1〜20重量部の量で
存在する。IR−光を熱に変換できる該化合物は水性ア
ルカリ性溶液中における第1層の溶解度を低下させな
い。
【0043】この層において用いられるアルカリ可溶性
結合剤は、好ましくは通常のポジティブ又はネガティブ
作用性PS−版で用いられるような疎水性結合剤、例え
ばノボラック樹脂、ヒドロキシスチレン単位を含有する
ポリマー、カルボキシ置換ポリマーなどである。これら
のポリマーの典型的な例はDE−A−4 007 42
8、DE−A−4 027 301及びDE−A−4
445 820に記載されている。本発明と関連して用
いられる疎水性結合剤は、さらに、水中における不溶性
及びアルカリ性溶液中における部分的な可溶性/膨潤性
及び/又は補助溶媒と組み合わされた場合の水中におけ
る部分的な可溶性を特徴としている。
【0044】さらに、このアルカリ水溶液可溶性層は好
ましくは可視光−及びUV−光減感層である。該層は好
ましくは熱的に硬膜可能である。この好適に可視光−及
びUV−減感されている層は、250nm〜650nm
の波長領域内で吸収する感光性成分、例えばジアゾ化合
物、フォトアシッド(photoacids)、光開始
剤、キノンジアジド類、増感剤などを含まない。この方
法で昼光に安定な印刷版を得ることができる。
【0045】該第1層はまた好ましくは低分子量の酸、
好ましくはカルボン酸、さらにもっと好ましくは安息香
酸、最も好ましくは3,4,5−トリメトキシ安息香酸
あるいはベンゾフェノンを含む。
【0046】第1層における低分子量の酸又はベンゾフ
ェノンの合計量対ポリマーの比率は好ましくは2:98
〜40:60、より好ましくは5:95〜20:80の
範囲である。該第1層の合計量は好ましくは0.1〜1
0g/m2、より好ましくは0.3〜2g/m2の範囲で
ある。
【0047】本発明の画像形成要素において、平版ベー
スは陽極酸化されたアルミニウムであることができる。
特に好ましい平版ベースは電気化学的に粗面化され且つ
陽極酸化されたアルミニウム支持体である。陽極酸化さ
れたアルミニウム支持体を処理してその表面の親水性を
向上させることができる。例えばアルミニウム支持体を
例えば95℃などの高められた温度でケイ酸ナトリウム
溶液を用いてその表面を処理することによりケイ酸塩化
することができる。別の場合、リン酸塩処理を施すこと
ができ、それは酸化アルミニウム表面をリン酸塩溶液で
処理することを含み、リン酸塩溶液はさらに無機フッ化
物を含有していることができる。さらに酸化アルミニウ
ム表面をクエン酸又はクエン酸塩溶液で濯ぐことができ
る。この処理は室温で行うことができるか又は約30〜
50℃というわずかに高められた温度で行うことができ
る。さらに興味深い処理は酸化アルミニウム表面を重炭
酸塩溶液で濯ぐことを含む。さらに、酸化アルミニウム
表面をポリビニルホスホン酸、ポリビニルメチルホスホ
ン酸、ポリビニルアルコールのリン酸エステル、ポリビ
ニルスルホン酸、ポリビニルベンゼンスルホン酸、ポリ
ビニルアルコールの硫酸エステル及びスルホン化脂肪族
アルデヒドとの反応により生成するポリビニルアルコー
ルのアセタールを用いて処理することができる。これら
の後処理の1つ又はそれ以上を単独で又は組み合わせて
行うことができることはさらに明らかである。これらの
処理のもっと詳細な記載はGB−A−1 084 07
0、DE−A−4 423 140、DE−A−4 4
17 907、EP−A−659 909、EP−A−
537 633、DE−A−4 001 466、EP
−A−292 801、EP−A−291 760及び
US−P−4 458005に示されている。
【0048】本発明と関連する他の様式に従うと、親水
性表面を有する平版ベースは、柔軟性支持体、例えば架
橋された親水性層が設けられた紙又はプラスチックフィ
ルムを含む。特に適した架橋された親水性層は、ホルム
アルデヒド、グリオキサル、ポリイソシアナート又は加
水分解されたテトラ−アルキルオルトシリケートなどの
架橋剤を用いて架橋された親水性結合剤から得ることが
できる。後者が特に好ましい。
【0049】親水性結合剤として、親水性(コ)ポリマ
ー、例えばビニルアルコール、アクリルアミド、メチロ
ールアクリルアミド、メチロールメタクリルアミド、ア
クリル酸、メタクリル酸、ヒドロキシエチルアクリレー
ト、ヒドロキシエチルメタクリレートのホモポリマー及
びコポリマーあるいは無水マレイン酸/ビニルメチルエ
ーテルコポリマーを用いることができる。用いられる
(コ)ポリマー又は(コ)ポリマー混合物の親水度は好
ましくは、少なくとも60重量パーセント、好ましくは
80重量パーセントの程度まで加水分解されたポリ酢酸
ビニルの親水度と同じか又はそれより高い。
【0050】架橋剤、特にテトラアルキルオルトシリケ
ートの量は、好ましくは親水性結合剤の重量部当たり少
なくとも0.2重量部、より好ましくは0.5〜5重量
部、最も好ましくは1.0重量部〜3重量部である。
【0051】本実施態様に従って用いられる平版ベース
の架橋された親水性層は、好ましくは、層の機械的強度
及び多孔度を向上させる物質も含有する。この目的でコ
ロイドシリカを用いることができる。用いられるコロイ
ドシリカは、例えば、最高40nm、例えば20nmの
平均粒度を有するコロイドシリカのいずれの商業的に入
手可能な水−分散液の形態であることもできる。さら
に、コロイドシリカより大きな寸法の不活性粒子、例え
ばJ.Colloid and Interface
Sci.,Vol.26,1968,pages 62
to 69に記載されている通りStOberに従っ
て調製されるシリカあるいはアルミナ粒子あるいは二酸
化チタン又は他の重金属酸化物の粒子である少なくとも
100nmの平均直径を有する粒子を加えることができ
る。これらの粒子の導入により、架橋された親水性層の
表面に顕微鏡的丘と谷から成る均一な粗いきめが与えら
れ、それは背景領域における水のための保存場所として
働く。
【0052】本実施態様に従う平版ベースの架橋された
親水性層の厚さは0.2〜25μmの範囲内で変化する
ことができ、好ましくは1〜10μmである。
【0053】本発明に従って用いるために適した架橋さ
れた親水性層の特定の例は、EP−A−601 24
0、GB−P−1 419 512、FR−P−2 3
00354、US−P−3 971 660、US−P
−4 284 705及びEP−A 514 490に
開示されている。
【0054】本実施態様と関連する平版ベースの柔軟性
支持体として、プラスチックフィルム、例えば基質化ポ
リエチレンテレフタレートフィルム、酢酸セルロースフ
ィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィ
ルムなどを用いるのが特に好ましい。プラスチックフィ
ルム支持体は不透明又は透明であることができる。
【0055】接着促進層が設けられたポリエステルフィ
ルム支持体を用いるのが特に好ましい。本発明に従って
用いるのに特に適した接着促進層は、EP−A−619
524、EP−A−620 502及びEP−A−6
19 525に開示されているような親水性結合剤及び
コロイドシリカを含む。好ましくは接着促進層中のシリ
カの量は200mg/m2〜750mg/m2である。さ
らにシリカ対親水性結合剤の比率は好ましくは1より高
く、コロイドシリカの表面積は好ましくは少なくとも3
00m2/g、より好ましくは少なくとも500m2/g
である。
【0056】本発明と関連する画像通りの露出は、赤外
又は近−赤外、すなわち700〜1500nmの波長領
域で働くレーザーの使用を含む画像通りの走査露出であ
る。最も好ましいのは近−赤外で発光するレーザーダイ
オードである。画像形成要素の露出は短い画素滞留時間
を有するレーザーならびに長い画素滞留時間を有するレ
ーザーを用いて行うことができる。好ましいのは0.0
05μ秒〜20μ秒の画素滞留時間を有するレーザーで
ある。
【0057】画像通りの露出の後、ヒートモード画像形
成要素は、ケイ酸塩の形態のSiO 2を含有する水性ア
ルカリ性溶液でそれを濯ぐことにより現像される。本発
明で用いられる水性アルカリ性溶液は、通常のポジティ
ブ作用性予備増感印刷版の現像に用いられ、好ましくは
11.5〜14のpHを有するものである。かくして露
出されて水性アルカリ性溶液に関してより浸透性とされ
た最上層の画像形成された部分は清浄化され、それによ
りポジティブ作用性印刷版が得られる。
【0058】本発明の場合、用いられる現像液の組成も
非常に重要である。
【0059】従って、長時間安定して現像処理を行うた
めに特に重要なことは、現像液中のアルカリの濃度及び
ケイ酸塩の濃度などの質である。そのような状況下で本
発明者等は、前記の組成を有する現像液を用いた場合の
みに迅速高温処理を行うことができ、補足されるべき補
充液の量が少なく、現像液を交換せずに3カ月以上もの
長期間に及んで安定した現像処理を行うことができるこ
とを見いだした。
【0060】好ましくは、本発明で用いられる現像液及
び現像液のための補充液は、主にアルカリ金属ケイ酸塩
及びMOHにより示されるアルカリ金属水酸化物又はM
2Oにより示されるその酸化物を含む水溶液であり、こ
こで該現像液は0.5〜1.5のモルのSiO2及びM2
Oならびに0.5〜5重量%の濃度のSiO2を含む。
そのようなアルカリ金属ケイ酸塩として好適に用いられ
るのは、例えば、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、
ケイ酸リチウム及びメタケイ酸ナトリウムである。他
方、そのようなアルカリ金属水酸化物として好ましいの
は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム及び水酸化リチウ
ムである。
【0061】本発明で用いられる現像液は同時に他のア
ルカリ性試薬を含有することができる。そのような他の
アルカリ性試薬の例には、水酸化アンモニウム、第三リ
ン酸ナトリウム、第二リン酸ナトリウム、第三リン酸カ
リウム、第二リン酸カリウム、第三リン酸アンモニウ
ム、第二リン酸アンモニウム、重炭酸ナトリウム、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム及び炭酸アンモニウムなどの
無機アルカリ性試薬;ならびにモノ−、ジ−もしくはト
リエタノールアミン、モノ−、ジ−もしくはトリメチル
アミン、モノ−、ジ−もしくはトリエチルアミン、モノ
−もしくはジ−イソプロピルアミン、n−ブチルアミ
ン、モノ−、ジ−もしくはトリイソプロパノールアミ
ン、エチレンイミン、エチレンジイミン及びテトラメチ
ルアンモニウムヒドロキシドなどの有機アルカリ性試薬
が含まれる。
【0062】本発明の場合、現像液中の[SiO2]/
[M2O]のモル比が特に重要であり、それは一般に
0.6〜1.5、好ましくは0.7〜1.3である。こ
れはもしモル比が0.6より低いと活性の大きなばらつ
きが観察され、一方もしそれが1.5を越えると迅速現
像を行うのが困難になり、非画像領域上の感光層の溶出
又は除去が不完全でありがちなためである。さらに、現
像液及び補充液中のSiO 2の濃度は好ましくは1〜4
重量%の範囲である。SiO2の濃度のそのような制限
は、大量の本発明の版を長期間処理した場合でも優れた
仕上げの質を有する平版印刷版を安定して与えることを
可能にする。
【0063】特に好ましい実施態様の場合、1.0〜
1.5の範囲のモル比[SiO2]/[M2O]及び1〜
4重量%のSiO2の濃度を有するアルカリ金属ケイ酸
塩の水溶液が現像液として用いられる。そのような場
合、現像液のアルカリ濃度と等しいか又はそれより高い
アルカリ濃度を有する補充液が用いられるのはもちろん
である。供給されるべき補充液の量を減少させるため
に、補充液のモル比[SiO 2]/[M2O]が現像液の
それと等しいか又はそれより小さいことあるいは現像液
のモル比が補充液のそれと等しい場合はSiO2の濃度
が高いことが有利である。
【0064】本発明で用いられる現像液及び補充液にお
いて、20℃における水中の溶解度が10重量%以下の
有機溶剤を必要に応じて同時に用いることができる。そ
のような有機溶剤の例は、酢酸エチル、酢酸プロピル、
酢酸ブチル、酢酸アミル、酢酸ベンジル、エチレングリ
コールモノブチルアセテート、乳酸ブチル及びレブリン
酸ブチルなどのカルボン酸エステル類;エチルブチルケ
トン、メチルイソブチルケトン及びシクロヘキサノンな
どのケトン類;エチレングリコールモノブチルエーテ
ル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレング
リコールモノフェニルエーテル、ベンジルアルコール、
メチルフェニルカルビノール、n−アミルアルコール及
びメチルアミルアルコールなどのアルコール類;キレシ
ンなどのアルキル−置換芳香族炭化水素;ならびにメチ
レンジクロリド及びモノクロロベンゼンなどのハロゲン
化炭化水素である。これらの有機溶剤は単独で又は組み
合わせて用いることができる。本発明において特に好ま
しいのはベンジルアルコールである。これらの有機溶剤
は一般に5重量%以下、好ましくは4重量%以下の量で
現像液又はそのための補充液に加えられる。
【0065】本発明で用いられる現像液及び補充液は、
同時に、それらの現像性を向上させる目的で界面活性剤
を含有することができる。そのような界面活性剤の例に
は、高級アルコール(C8〜C22)硫酸エステルの
塩、例えばラウリルアルコール硫酸エステルのナトリウ
ム塩、オクチルアルコール硫酸エステルのナトリウム
塩、ラウリルアルコール硫酸エステルのアンモニウム
塩、Teepol B−81(商標、Shell Ch
emicals Co.,Ltdから入手可能)及びア
ルキル硫酸エステル二ナトリウム;脂肪族アルコールリ
ン酸エステルの塩、例えばセチルアルコールリン酸エス
テルのナトリウム塩;アルキルアリールスルホン酸塩、
例えばドデシルベンゼンスルホネートのナトリウム塩、
イソプロピルナフタレンスルホネートのナトリウム塩、
ジナフタレンジスルホネートのナトリウム塩及びメタニ
トロベンゼンスルホネートのナトリウム塩;アルキルア
ミドのスルホン酸塩、例えばC1733CON(CH3
CH2CH2SO3Naならびに2塩基性脂肪族酸エステ
ルのスルホン酸塩、例えばジオクチルスルホコハク酸ナ
トリウム及びジヘキシルスルホコハク酸ナトリウムが含
まれる。これらの界面活性剤は単独で又は組み合わせて
用いることができる。特に好ましいのはスルホン酸塩で
ある。これらの界面活性剤は一般に5重量%以下、好ま
しくは3重量%以下の量で用いることができる。
【0066】本発明で用いられる現像液及び補充液の現
像安定性を強化するために、以下の化合物を同時に用い
ることができる。
【0067】そのような化合物の例は、中性塩、例えば
JN−A−58−75 152に開示されているような
NaCl、KCl及びKBr;キレート化剤、例えばJ
N−A−58−190 952(U.S−A−4 46
9 776)に開示されているようなEDTA及びNT
A、JN−A−59−121 336(US−A−46
06 995)に開示されているような[Co(NH
3)6]C13などの錯体;JN−A−55−25 1
00に開示されているもののような周期表のIIa、I
IIa又はIIIb族の元素のイオン化可能化合物;ア
ニオン性又は両性界面活性剤、例えばJN−A−50−
51 324に開示されているようなアルキルナフタレ
ンスルホン酸ナトリウム及びN−テトラデシル−N,N
−ジヒドロキシチルベタイン;US−A−4 374
920に開示されているようなテトラメチルデシンジオ
ール;JN−A−60−213 943に開示されてい
るような非−イオン性界面活性剤;カチオン性ポリマ
ー、例えばJN−A−55−95 946に開示されて
いるようなp−ジメチルアミノメチルポリスチレンのメ
チルクロリド第4級生成物(methyl chlor
ide quaternary products);
両性高分子電解質、例えばJN−A−56−142 5
28に開示されているようなビニルベンジルトリメチル
アンモニウムクロリドとアクリル酸ナトリウムのコポリ
マー;還元性無機塩、例えばJN−A−57−192
952(US−A−4 467 027)に開示されて
いるような亜硫酸ナトリウム及びアルカリ−可溶性メル
カプト化合物又はチオエーテル化合物、例えばチオサリ
チル酸、システイン及びチオグリコール酸;無機リチウ
ム化合物、例えばJN−A−58−59 444に開示
されているような塩化リチウム;有機リチウム化合物、
例えばJN−A−50 34 442に開示されている
ような安息香酸リチウム;JN−A−59−75 25
5に開示されているようなSi、Tiなどを含有する有
機金属界面活性剤;JN−A−59−84241(US
−A−4 500 625)に開示されているような有
機ホウ素化合物;第4級アンモニウム塩、例えばEP−
A−101 010に開示されているようなテトラアル
キルアンモニウムオキシド;ならびに殺バクテリア剤、
例えばJN−A−63−226 657に開示されてい
るようなデヒドロ酢酸ナトリウムである。
【0068】本発明の現像処理のための方法において、
現像液のための補充液を補充するいずれの既知の手段も
用いることができる。好適に用いられるそのような方法
の例は、JN−A−55−115 039(GB−A−
2 046 931)に開示されているように処理され
たPS版の量と時間の関数として断続的又は継続的に補
充液を補充するための方法、JN−A−58−95 3
49(US−A−4537 496)に開示されている
ように溶出された感光層の程度を検出するためのセンサ
ーを現像領域の中央部分に配置し、検出される溶出され
た感光層の程度に比例して補充液を補充することを含む
方法;GB−A−2 208 249に開示されている
ように現像液のインピーダンス値を決定し、検出される
インピーダンス値をコンピューターにより処理して補充
液の補充を行うことを含む方法である。
【0069】本発明の印刷版は印刷法においてシームレ
ススリーブ印刷版として用いることもできる。この選択
肢の場合、印刷版はレーザーを用いて円筒形にはんだ付
けされる。古典的に作製される印刷版を古典的な方法で
適用する代わりに、直径として印刷胴の直径を有するこ
の円筒状印刷版を印刷胴上で滑らせる。スリーブに関す
るさらなる詳細は“Grafisch Nieuws”
ed.Keesing,15,1995,page
4 to 6に示されている。
【0070】画像通りに露出された画像形成要素を水性
アルカリ性溶液を用いて現像し、乾燥した後、得られる
版をそのまま印刷版として用いることができる。しかし
耐久性を向上させるために該版を200℃〜300℃の
温度で30秒〜5分間、焼くこともできる。画像形成要
素をUV−線への全体的後−露出に供し、画像を硬膜さ
せて印刷版のランレングスを増加させることもできる。
【0071】以下の実施例は本発明をそこに制限するこ
となくそれを例示するものである。すべての部及びパー
センテージは、他のように特定されなければ重量によ
る。
【0072】
【実施例】実施例1:第1層中にIR−吸収性化合物の
ない材料 −平版ベースの製造 厚さが0.30mmのアルミニウム箔を、50℃におい
て5g/lの水酸化ナトリウムを含有する水溶液に箔を
沈め、脱イオン水で濯ぐことにより脱脂した。次いで3
5℃の温度及び1200A/m2の電流密度において交
流を用い、4g/lの塩酸、4g/lの硼酸及び5g/
lのアルミニウムイオンを含有する水溶液中で箔を電気
化学的に粗面化し、0.5mmの平均中心線粗さRaを
有する表面トポロジーを形成した。
【0073】脱イオン水で濯いだ後、次いで300g/
lの硫酸を含有する水溶液を用い、60℃において18
0秒間、アルミニウム箔をエッチングし、25℃におい
て30秒間、脱イオン水で濯いだ。
【0074】続いて箔を200g/lの硫酸を含有する
水溶液中で、45℃の温度、約10Vの電圧及び150
A/m2の電流密度において約300秒間、陽極酸化に
供し、3.00g/m2のAl23の陽極酸化フィルム
を形成し、次いで脱イオン水で洗浄し、ポリビニルホス
ホン酸を含有する溶液を用いて後処理し、脱イオン水を
用いて20℃で120秒間濯ぎ、乾燥した。 −第1層をTHF/2−メトキシプロパノール(55/
45の比率で)から14μmの湿潤厚さにおいてコーテ
ィングし、1.10g/m2の乾燥コーティング重量を
得た。これは以下の乾燥組成を生じた:0.970g/
2のAlnovol SPN452(Hoechst
からのクレゾールノボラック)及び0.130g/m2
の3,4,5−トリメトキシ安息香酸(Aldrich
から入手可能)。 −最上層を50/50の比率におけるMEK/Dowa
nolから20μmの湿潤厚さでコーティングし、0.
146g/m2の乾燥コーティング重量を得た。これは
以下の乾燥コーティング組成を生じた:0.115g/
2のSpecial Schwarz 250(De
gussaから入手可能なカーボンブラック)、0.0
03g/m2のSolsperse 5000(ICI
から入手可能な分散剤)、0.011g/m2のSol
sperse 28000(ICIから入手可能な分散
剤)、0.011g/m2のNitrocellulo
se
【0075】E950(Wolff Walsrode
から入手可能)、0.005g/m 2のTego Gl
ide 410(Tego Chemie Servi
ceGmbHから入手可能な分散剤)及び0.002g
/m2のTego Wet265(Tego Chem
ie Service GmbHから入手可能な分散
剤)。
【0076】実施例2:第1層中にIR−吸収性化合物
として2.5%w/wのカーボンブラックを有する材
料。 −実施例1に記載した平版ベース上に第1層をTHF/
2−メトキシプロパノール(55/45の比率で)から
14μmの湿潤厚さにおいてコーティングし、1.10
g/m2の乾燥コーティング重量を得た。これは以下の
乾燥組成を生じた:0.780g/m2のAlnovo
l SPN452(Hoechstからのノボラッ
ク)、0.133g/m2の3,4,5−トリメトキシ
安息香酸(Aldrichから入手可能)、0.027
g/m2のPrintex G(Degussaから入
手可能なカーボンブラック)及び0.160g/m2
Alnovol SPN400(Hoechstからの
ノボラック)。 −実施例1に記載したと同じ最上層をこの実施例用に用
いた。
【0077】実施例3:第1層中にIR−吸収性化合物
として5%w/wのカーボンブラックを有する材料。 −実施例1に記載した平版ベース上に第1層をTHF/
2−メトキシプロパノール(55/45の比率で)から
14μmの湿潤厚さにおいてコーティングし、1.10
g/m2の乾燥コーティング重量を得た。これは以下の
乾燥組成を生じた:0.569g/m2のAlnovo
l SPN452(Hoechstからのノボラッ
ク)、0.133g/m2の3,4,5−トリメトキシ
安息香酸(Aldrichから入手可能)、0.053
g/m2のPrintex G(Degussaから入
手可能なカーボンブラック)及び0.345g/m2
Alnovol SPN400(Hoechstからの
ノボラック)。 −実施例1に記載したと同じ最上層をこの実施例用に用
いた。
【0078】実施例4:最上層中のカーボンブラックの
濃度が向上した材料。 −実施例1に記載した平版ベース上に第1層をTHF/
2−メトキシプロパノール(55/45の比率で)から
14μmの湿潤厚さにおいてコーティングし、1.10
g/m2の乾燥コーティング重量を得た。これは以下の
乾燥組成を生じた:0.970g/m2のAlnovo
l SPN452(Hoechstからのクレゾールノ
ボラック)及び0.130g/m2の3,4,5−トリ
メトキシ安息香酸(Aldrichから入手可能)。 −最上層を50/50の比率におけるMEK/Dowa
nolから20μmの湿潤厚さでコーティングし、0.
146g/m2の乾燥コーティング重量を得た。これは
以下の乾燥コーティング組成を生じた:0.197g/
2のSpecial Schwarz 250(De
gussaから入手可能なカーボンブラック)、0.0
05g/m2のSolsperse 5000(ICI
から入手可能な分散剤)、0.019g/m2のSol
sperse 28000(ICIから入手可能な分散
剤)、0.019g/m2のNitrocellulo
se
【0079】E950(Wolff Walsrode
から入手可能)、0.007g/m 2のTego Gl
ide 410(Tego Chemie Servi
ceGmbHから入手可能な分散剤)及び0.003g
/m2のTego Wet265(Tego Chem
ie Service GmbHから入手可能な分散
剤)。
【0080】実施例1、2、3及び4の材料をCREO
Trendsetter 3244T(2400dp
i)を用いて画像形成した。画像形成の後、Techn
igraph NPX−32TプロセッサにおいてOz
asol EP262A現像液(Agfaから商業的に
入手可能なOzasol EP262A現像液)を用
い、25℃において1m/分で材料を現像した。非IR
−露出領域における攻撃なく、IR−露出された領域は
非常に急速に溶解し、ポジティブ作用性印刷版を与え
た。得られる版をHeidelberg GTO46印
刷機上で通常のインキ(K+E)及び湿し液(Rota
matic)を用いて印刷し、優れたプリント、すなわ
ちIR−露出領域におけるスカム形成がなく、非露出領
域におけるインキ吸収が優れたプリントを得た。
【0081】処理された版上で4つの材料に関し、IR
−感度、すなわち2x2画素チェックボードが50%ド
ット面積に厳密に一致するIR−エネルギー濃度(Ma
chbeth RD918−SBを用いて測定される濃
度;濃度値>50%=露出不足;濃度値<50%=露出
過度)を決定した。値を表1に挙げる。第1層において
IR−吸収性化合物を用いるとIR−感度が向上するこ
とが明らかである。最上層中のカーボンブラック濃度の
増加(実施例3の第1層で用いられる量に匹敵する量
で)はIR−感度の向上に導かず、反対にIR−感度の
低下が観察される。これは実施例2及び3のIR−感度
において観察される向上を材料の光学的濃度(露出波長
における)の増加によってのみ説明することはできず、
第1層中にIR−吸収性化合物が存在することが本発明
において必須であることを意味する。
【0082】
【表1】 本発明の主たる特徴及び態様は以下の通りである。
【0083】1.親水性表面を有する平版ベース上に水
性アルカリ性溶液に可溶性のポリマーを含む第1層及び
ケイ酸塩の形態のSiO2を含有するアルカリ現像液に
関して非浸透性又は該アルカリ現像液に不溶性で平版ベ
ースの第1層と同じ側上の最上層を有する平版印刷版の
作製のためのヒートモード画像形成要素であって;該第
1層及び該最上層がIR−光を熱に変換することができ
る化合物を含むことを特徴とするヒートモード画像形成
要素。
【0084】2.第1層に含まれる該ポリマーが疎水性
ポリマーである上記1項に記載の平版印刷版の作製のた
めのヒートモード画像形成要素。
【0085】3.該疎水性ポリマーがノボラック樹脂又
はヒドロキシスチレン単位を含むポリマーである上記2
項に記載の平版印刷版の作製のためのヒートモード画像
形成要素。
【0086】4.該第1層が低分子量酸及びベンゾフェ
ノン類から成る群より選ばれる化合物を含む上記1〜3
項のいずれかに記載の平版印刷版の作製のためのヒート
モード画像形成要素。
【0087】5.IR−光を熱に変換できる該化合物が
IR色素もしくは顔料である上記1〜4項のいずれかに
記載の平版印刷版の作製のためのヒートモード画像形成
要素。
【0088】6.IR−光を熱に変換できる該化合物が
水性アルカリ性溶液中における第1層の溶解度を低下さ
せない上記1〜5項のいずれかに記載の平版印刷版の作
製のためのヒートモード画像形成要素。
【0089】7.IR−光を熱に変換できる該化合物が
該第1層の合計重量の0.1〜30重量部の量で該第1
層中に存在する上記1〜6項のいずれかに記載の平版印
刷版の作製のためのヒートモード画像形成要素。
【0090】8.該最上層が水性アルカリ性溶液中に不
溶性の結合剤を含む上記1〜7項のいずれかに記載の平
版印刷版の作製のためのヒートモード画像形成要素。
【0091】9.該IR色素もしくは顔料が該最上層の
合計重量の1〜99重量部の量で該最上層中に存在する
上記1〜8項のいずれかに記載の平版印刷版の作製のた
めのヒートモード画像形成要素。
【0092】10.a)上記1〜9項のいずれかに記載
のヒートモード画像形成要素をIR−線に画像通りに露
出し; b)該画像通りに露出されたヒートモード画像形成要素
を該アルカリ現像液を用いて現像し、それにより第1及
び最上層の露出された領域を溶解し、第1層の露出され
ない領域を溶解せずに残す段階を含むことを特徴とする
平版印刷版の作製方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジヨアン・ベルメールシユ ベルギー・ビー2640モルトセル・セプテス トラート27・アグフア−ゲヴエルト・ナー ムローゼ・フエンノートシヤツプ内 (72)発明者 エリク・ベルシユエレン ベルギー・ビー2640モルトセル・セプテス トラート27・アグフア−ゲヴエルト・ナー ムローゼ・フエンノートシヤツプ内 (72)発明者 イエルク・ユング ドイツ・デー−65439フレルスハイム・ハ ウプトシユトラーセ9 (72)発明者 ヘルムート・ハベルハウアー ドイツ・デー−65232タウヌススタイン・ ルートビヒシユトラーセ1

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親水性表面を有する平版ベース上に水性
    アルカリ性溶液に可溶性のポリマーを含む第1層及びケ
    イ酸塩の形態のSiO2を含有するアルカリ現像液に関
    して非浸透性又は該現像液に不溶性で平版ベースの第1
    層と同じ側上の最上層を有する平版印刷版の作製のため
    のヒートモード画像形成要素であって;該第1層及び該
    最上層がIR−光を熱に変換することができる化合物を
    含むことを特徴とするヒートモード画像形成要素。
  2. 【請求項2】 a)請求項1に記載のヒートモード画像
    形成要素をIR−線に画像通りに露出し; b)該画像通りに露出されたヒートモード画像形成要素
    を該アルカリ現像液を用いて現像し、それにより第1及
    び最上層の露出された領域を溶解し、第1層の露出され
    ない領域を溶解せずに残す段階を含むことを特徴とする
    平版印刷版の作製方法。
JP11064936A 1998-03-14 1999-03-11 ヒ―トモ―ド感受性画像形成要素からのポジティブ作用性印刷版の作製方法 Pending JP2000035662A (ja)

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