JP2000035235A - 氷蓄熱装置の排水再利用水処理システム - Google Patents
氷蓄熱装置の排水再利用水処理システムInfo
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Abstract
にする。 【解決手段】 ビル等から出る洗面・手洗い、湯沸かし
等の第1排水送出手段11から送出された排水は、排水
槽12に貯蔵される。この排水槽12に貯蔵された排水
は、製氷装置13に送られる。製氷装置13は、夜間電
力により純粋な氷を製造する装置で、この製氷装置13
で製造された純氷は、氷蓄熱水槽14に蓄積される。氷
蓄熱水槽14に蓄熱された冷水は、冷房用として空調機
に供給されるとともに、便器洗浄水用として洗浄手段1
5に供給された後に、下水道に放流される。第1除害施
設手段16には、厨房・飲食店舗等の第2排水送出手段
17から送出される排水や製氷装置13で分離された濃
縮排水が供給される。第1除害施設手段16は、浮遊物
質を物理化学的処理法で処理するもので、ここで処理し
た処理水の一部は排水槽12に供給され、その他は下水
道に放流される。
Description
するための氷蓄熱装置に、排水を処理する機能を付加し
た氷蓄熱装置の排水再利用水処理システムに関する。
ら出る排水を安価な夜間電力を利用して凍結し、純粋な
氷を得、その氷を水槽中に蓄積して、冷熱として氷蓄熱
し、昼間には冷房負荷の要求に応じて柔軟に対応し、昼
間の冷房用電力を低減するとともに、排水の再利用によ
る水道水の節約とビル等からの排出物の環境負荷を低減
するようにした氷蓄熱システムが開発されるようになっ
てきた。
汚濁成分が極端に少なく、再利用に供される部分と高濃
度に濃縮される部分に分けるようにしている。後者の濃
縮された部分は、その濃度や環境条件により、下水放
流、産業廃棄物として処分、放流のために再処理等の処
置がなされる。
て、下水道が完備されていない場合には、排水量によっ
ても変わるが、ほとんどの場合、浄化施設が設けられて
いることが多いため、前記濃縮された部分、すなわち濃
縮された排水は、この浄化施設に戻される。一方、下水
道が完備されている場合には、浄化施設を設けないのが
一般的である。
上の排水が出る場合には、その基準値以下に処理して排
出しなければならない。この基準値は、BOD(生物学
的酸素要求量)では、600mg/lとなっており、一般の生
活排水の数倍程度の濃度である。従って、再利用機能を
持つ氷蓄熱装置で再利用の割合を高めようとして、濃縮
倍率を上げると、その排水は、下水道へ放流できなくな
る問題点がある。この問題点に対処するには、処理施設
を新たに設置するか、廃棄物として処理することになる
が、いづれの場合でも新たな費用が発生し、“再利用を
兼ね備える”ことによる効果がなくなる恐れがある。
ので、下水道排水基準に適合させて放流できるようにす
るとともに、排水の再利用率を向上させ、しかも未利用
エネルギの有効利用を可能とした氷蓄熱装置の排水再利
用水処理システムを提供することを課題とする。
を達成するために、第1発明は、手洗い・洗面、湯沸か
し等による排水を送出する第1排水送出手段と、この送
出手段から送出された排水を貯蔵する排水槽と、この排
水槽の水を製氷するとともに、濃縮された排水を生成す
る製氷装置と、この製氷装置で製氷された氷を用いた氷
蓄熱水槽と、この水槽の冷却水を洗浄水として供給され
る洗浄手段とからなる氷蓄熱装置において、厨房、飲食
店舗等による排水を送出する第2排水送出手段と、この
送出手段から送出された排水と前記製氷装置からの濃縮
排水とを下水道放流基準以下に物理化学的処理法で処理
する除害施設手段とを備えたことを特徴とするものであ
る。
害施設手段からなり、一方の除害施設手段は物理化学的
処理法で処理し、他方の除害施設手段は生物処理法で処
理するように形成し、前記濃縮排水と一方の除害施設手
段で処理した排水とを他方の除害施設手段で処理するよ
うにしたことを特徴とするものである。
害施設手段からなり、一方の除害施設手段は、前記第2
排水送出手段からの排水を油分分離処理法で処理し、他
方の除害施設手段は、前記濃縮排水と一方の除害施設手
段で処理した排水とを嫌気処理法で処理するように形成
し、他方の除害施設手段で処理して得られた発生ガスを
エネルギとして利用するようにしたことを特徴とするも
のである。
に基づいて説明するに当たり、まず、ビル等の排水の再
利用の用途について述べる。通常、ビル等の排水の再利
用の用途としては、便器洗浄に用いるのが一般的であ
る。この洗浄のための原水としては、洗面・手洗い、湯
沸かし、冷却塔、厨房排水が用いられるが、これらの原
水が便器洗浄水に再利用される例は少ない。従って、厨
房を持たないビル等では、再利用の原水としては洗面・
手洗いがほとんどになるため、必要とする便器洗浄水量
が、大幅に不足することになる。このため、厨房を持つ
ビル等の場合や、まとまった水量が確保できる比較的規
模が大きいビル等においてのみ、排水の再利用の用途と
して便器洗浄水が実施可能になっているに過ぎない。
濃度が下水道放流基準を越える場合があるので、普通、
除害施設(浮遊物質の処理に用いられる物理化学的処理
法等)と呼ばれる処理施設を設ける例が多い。このよう
な施設で処理水質を下げて、その水質が下水道の放流基
準以下になれば良いので、排水の再利用を目的とした処
理施設に比べると簡易な処理装置を設けるだけで済む利
点がある。
等の排水の再利用を図ったもので、図1が発明の実施の
第1形態であるブロック構成図で、図1において、11
は、ビル等から出る洗面・手洗い、湯沸かし等(厨房や
飲食店舗からの排水を除く)の第1排水送出手段で、こ
の第1排水送出手段11から送出された排水は排水槽1
2に貯蔵される。この排水槽12に貯蔵された排水は、
製氷装置13に送られる。製氷装置13は、図示しない
監視制御装置によって制御された夜間電力により純粋な
氷を製造する装置で、この製氷装置13で製造された純
氷は、氷蓄熱水槽14に蓄積される。
用として図示しない空調機に供給されるとともに、便器
洗浄水用として洗浄手段15に供給された後に、下水道
に放流される。16は第1除害施設手段で、この第1除
害施設手段16には、厨房・飲食店舗等の第2排水送出
手段17から送出される排水や製氷装置13で分離され
た濃縮排水の汚水が供給される。第1除害施設手段16
は、自然沈殿法、凝集沈殿法、ろ過法や浮上分離法等か
らなる浮遊物質を物理化学的処理法で処理するもので、
ここで、処理した処理水の一部は排水槽12に供給さ
れ、その他は下水道に放流される。
ブロック構成図で、第1形態と同一部分には同一符号を
付して説明する。図2の第2形態では、第1除害施設手
段16の他に第2除害施設手段18を設けたことに特徴
がある。第1除害施設手段16は、前記第1形態におけ
る第1除害施設手段16と同一機能を有するもので、こ
の第1除害施設手段16は、施設に流入する排水に浮遊
物が多い場合は効果があるが、溶解性の有機物が多い排
水では、その除去効果は低くなる。また、濃縮倍率を高
くすると下水道に排水できない可能性がある。
除害施設手段18を設けて、製氷装置13で得られた濃
縮排水は第2除害施設手段18に流入させ、この第2除
害施設手段18により溶解性の有機物を除去した後、下
水道へ放流するようにすれば良い。また、第2除害施設
手段18の規模を大きくする等の負荷調整により、公共
水域への放流も可能となる。なお、第2除害施設手段1
8は、BOD除去に用いられる生物処理法から構成され
る。この生物処理法として、具体的には、活性汚泥法、
酸素活性汚泥法、回分式活性汚泥法、接触エアレーショ
ン法、回転円板法等がある。
ブロック構成図で、第1、第2形態と同一部分には同一
符号を付して説明する。図2に示した第2形態は好気性
の生物処理であるため、酸素の供給が必要である。この
酸素供給には、空気や酸素ガスの曝気や生物膜の回転で
行われる。しかし、いずれにしても施設規模が大きくな
ったり、動力費がかかる等の問題がある。このため、処
理対象となる濃縮排水や厨房排水等のBODが高いこと
から、嫌気処理が可能となる。そこで、メタン発酵を適
用して生成されたメタンガスを回収し、加温やガス発電
に有効利用を図るようにしたものが図3に示す第3形態
である。
油分分離施設で、厨房・飲食店舗等の第2排水送出手段
17から送出された排水中に含まれる水分と油分を分離
し、水分は排水槽12に供給し、油分は製氷装置13か
らの濃縮排水とともに第4除害施設手段20に供給され
る。第4除害施設手段20は、嫌気処理施設からなり、
ここで生成されたメタンガスは、ガス貯留槽21にて貯
留され、水分は下水道に放流される。ガス貯留槽21に
貯留されたメタンガスは、ガス発電やボイラー等のエネ
ルギとして供給される。
排水再利用を施した氷蓄熱システムにおいて、濃縮され
た排水を下水道排水基準に適合させた後に下水道に放流
できるとともに、濃縮倍率を高めることができるので、
排水の再利用率の向上を図ることができる。また、上記
システムに嫌気処理施設を導入することにより、未利用
エネルギーの有効利用を図ることできる等の利点があ
る。
図。
図。
図。
Claims (3)
- 【請求項1】 手洗い・洗面、湯沸かし等による排水を
送出する第1排水送出手段と、この送出手段から送出さ
れた排水を貯蔵する排水槽と、この排水槽の水を製氷す
るとともに、濃縮された排水を生成する製氷装置と、こ
の製氷装置で製氷された氷を用いた氷蓄熱水槽と、この
水槽の冷却水を洗浄水として供給される洗浄手段とから
なる氷蓄熱装置において、 厨房、飲食店舗等による排水を送出する第2排水送出手
段と、この送出手段から送出された排水と前記製氷装置
からの濃縮排水とを下水道放流基準以下に物理化学的処
理法で処理する除害施設手段とを備えたことを特徴とす
る氷蓄熱装置の排水再利用水処理システム。 - 【請求項2】 前記除害施設手段が2つの除害施設手段
からなり、一方の除害施設手段は物理化学的処理法で処
理し、他方の除害施設手段は生物処理法で処理するよう
に形成し、前記濃縮排水と一方の除害施設手段で処理し
た排水とを他方の除害施設手段で処理するようにしたこ
とを特徴とする請求項1記載の氷蓄熱装置の排水再利用
水処理システム。 - 【請求項3】 前記除害施設手段が2つの除害施設手段
からなり、一方の除害施設手段は、前記第2排水送出手
段からの排水を油分分離処理法で処理し、他方の除害施
設手段は、前記濃縮排水と一方の除害施設手段で処理し
た排水とを嫌気処理法で処理するように形成し、他方の
除害施設手段で処理して得られた発生ガスをエネルギと
して利用するようにしたことを特徴とする請求項1記載
の氷蓄熱装置の排水再利用水処理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19937998A JP3832098B2 (ja) | 1998-07-15 | 1998-07-15 | 氷蓄熱装置の排水再利用水処理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19937998A JP3832098B2 (ja) | 1998-07-15 | 1998-07-15 | 氷蓄熱装置の排水再利用水処理システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000035235A true JP2000035235A (ja) | 2000-02-02 |
JP3832098B2 JP3832098B2 (ja) | 2006-10-11 |
Family
ID=16406794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19937998A Expired - Lifetime JP3832098B2 (ja) | 1998-07-15 | 1998-07-15 | 氷蓄熱装置の排水再利用水処理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3832098B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003064758A (ja) * | 2001-08-22 | 2003-03-05 | Nippon Calmic Kk | 便器洗浄方法及び冷却洗浄水供給システム |
JP2005169184A (ja) * | 2003-12-08 | 2005-06-30 | Takasago Thermal Eng Co Ltd | 建築物におけるトータルエネルギシステム |
-
1998
- 1998-07-15 JP JP19937998A patent/JP3832098B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003064758A (ja) * | 2001-08-22 | 2003-03-05 | Nippon Calmic Kk | 便器洗浄方法及び冷却洗浄水供給システム |
JP2005169184A (ja) * | 2003-12-08 | 2005-06-30 | Takasago Thermal Eng Co Ltd | 建築物におけるトータルエネルギシステム |
JP4588314B2 (ja) * | 2003-12-08 | 2010-12-01 | 高砂熱学工業株式会社 | 建築物におけるトータルエネルギシステム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3832098B2 (ja) | 2006-10-11 |
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