JPH06240711A - 中水処理システム - Google Patents
中水処理システムInfo
- Publication number
- JPH06240711A JPH06240711A JP3023093A JP3023093A JPH06240711A JP H06240711 A JPH06240711 A JP H06240711A JP 3023093 A JP3023093 A JP 3023093A JP 3023093 A JP3023093 A JP 3023093A JP H06240711 A JPH06240711 A JP H06240711A
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- JP
- Japan
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- wastewater
- drainage
- sent
- toilet
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- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Treatment Of Biological Wastes In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型の浄化槽で水の有効利用を図る。
【構成】 台所３、洗濯機４、洗面所５及び風呂６から
の粗大固形物がなく且つＢＯＤ源の少ない排水を膜分離
装置１１を備えた浄化槽８で処理し、この処理した排水
を中水槽１６に貯留し、中水槽１６に貯留した中水をト
イレ用水として使用し、その後は下水として放流する。
の粗大固形物がなく且つＢＯＤ源の少ない排水を膜分離
装置１１を備えた浄化槽８で処理し、この処理した排水
を中水槽１６に貯留し、中水槽１６に貯留した中水をト
イレ用水として使用し、その後は下水として放流する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はビルや団地の生活排水の
利用に好適する中水処理システムに関する。
利用に好適する中水処理システムに関する。
【０００２】
【従来の技術】上水道から供給された水を使用した後そ
のまま下水に放流せずに再利用するシステムとして特開
昭６４−３８１９８号に開示されるものがある。このシ
ステムはトイレからの排水を含む生活排水を浄化槽で処
理した後、処理水を中水として貯留し、再びトイレ用水
として使用した後、下水に放流するようにしたものであ
る。
のまま下水に放流せずに再利用するシステムとして特開
昭６４−３８１９８号に開示されるものがある。このシ
ステムはトイレからの排水を含む生活排水を浄化槽で処
理した後、処理水を中水として貯留し、再びトイレ用水
として使用した後、下水に放流するようにしたものであ
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の処理シ
ステムにあっては、浄化槽で処理する排水中にトイレか
らの排水が含まれている。このトイレからの排水には粗
大固形物が混ざっており且つＢＯＤ源の量も多い。その
結果、好気性処理のみでは処理しきれず嫌気性処理も必
要となり、浄化槽自体が大型化し、汚泥発生量も多くな
るのでメンテナンスが大変である。
ステムにあっては、浄化槽で処理する排水中にトイレか
らの排水が含まれている。このトイレからの排水には粗
大固形物が混ざっており且つＢＯＤ源の量も多い。その
結果、好気性処理のみでは処理しきれず嫌気性処理も必
要となり、浄化槽自体が大型化し、汚泥発生量も多くな
るのでメンテナンスが大変である。
【０００４】また、トイレ排水中には紙等の固形分が含
まれているため配管に詰りが生じたり、更にトイレ排水
を他の排水と合せて浄化し、これを再びトイレ排水とし
て循環して使用していると、塩濃度が高くなり配管が腐
食する。
まれているため配管に詰りが生じたり、更にトイレ排水
を他の排水と合せて浄化し、これを再びトイレ排水とし
て循環して使用していると、塩濃度が高くなり配管が腐
食する。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
願の第１発明は、粗大固形物を含まず且つＢＯＤ源の少
ない排水、つまりトイレ排水以外の排水を浄化槽で処理
し、この処理液を膜分離処理し、膜分離処理後の透過液
を中水槽に貯留し、中水槽に貯留した中水をトイレ用水
として使用し、トイレ排水は下水に放流するようにし
た。また、本願の第２発明は、粗大固形物を含まず且つ
ＢＯＤ源の少ない排水、つまりトイレ排水以外の排水を
浄化槽で好気性処理し、この好気性処理した処理液を膜
分離処理し、膜分離処理後の透過液を中水槽に貯留し、
中水槽に貯留した中水をトイレ用水として使用し、トイ
レ排水は下水に放流するようにした。
願の第１発明は、粗大固形物を含まず且つＢＯＤ源の少
ない排水、つまりトイレ排水以外の排水を浄化槽で処理
し、この処理液を膜分離処理し、膜分離処理後の透過液
を中水槽に貯留し、中水槽に貯留した中水をトイレ用水
として使用し、トイレ排水は下水に放流するようにし
た。また、本願の第２発明は、粗大固形物を含まず且つ
ＢＯＤ源の少ない排水、つまりトイレ排水以外の排水を
浄化槽で好気性処理し、この好気性処理した処理液を膜
分離処理し、膜分離処理後の透過液を中水槽に貯留し、
中水槽に貯留した中水をトイレ用水として使用し、トイ
レ排水は下水に放流するようにした。
【０００６】
【作用】トイレ排水については浄化しないでそのまま放
流するので、浄化槽は小型で済み、発生汚泥量も少な
く、処理排水中の塩濃度も高くならない。
流するので、浄化槽は小型で済み、発生汚泥量も少な
く、処理排水中の塩濃度も高くならない。
【０００７】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図１は本発明に係る中水処理システムの全体
構成図、図２は浄化槽での処理を説明したブロック図で
あり、建物１は地上２階地下１階の低層の集合住宅を示
し、建物１の１階及び２階には上水配管２が設けられ、
この上水配管２を介して台所３、洗濯機４、洗面所５及
び風呂６に水道水が供給される。
説明する。図１は本発明に係る中水処理システムの全体
構成図、図２は浄化槽での処理を説明したブロック図で
あり、建物１は地上２階地下１階の低層の集合住宅を示
し、建物１の１階及び２階には上水配管２が設けられ、
この上水配管２を介して台所３、洗濯機４、洗面所５及
び風呂６に水道水が供給される。
【０００８】また、建物１の地下には前記台所３、洗濯
機４、洗面所５及び風呂６からの排水が配管７を介して
導入される浄化槽８が設置されている。この浄化槽８は
１日３００ｍ3程度の中水を造水するのを目的とし、そ
の構造は排水の流量調整室９、好気性処理室１０、膜分
離装置１１、汚泥消化室１２、殺菌室１３から構成さ
れ、流量調整室９の容積は５０ｍ3、好気性処理室１０
の容積は１６．７ｍ3、膜分離装置１１の膜面積は３０
０ｍ2、汚泥消化室１２の容積は１０．３ｍ3、殺菌室１
３の容積は１ｍ3としている。そして、膜分離装置１１
の分離膜は平均細孔径１μｍ以下好ましくは排水中に分
散している最小の粒子径に合せて０．２μｍ程度の膜を
用いる。
機４、洗面所５及び風呂６からの排水が配管７を介して
導入される浄化槽８が設置されている。この浄化槽８は
１日３００ｍ3程度の中水を造水するのを目的とし、そ
の構造は排水の流量調整室９、好気性処理室１０、膜分
離装置１１、汚泥消化室１２、殺菌室１３から構成さ
れ、流量調整室９の容積は５０ｍ3、好気性処理室１０
の容積は１６．７ｍ3、膜分離装置１１の膜面積は３０
０ｍ2、汚泥消化室１２の容積は１０．３ｍ3、殺菌室１
３の容積は１ｍ3としている。そして、膜分離装置１１
の分離膜は平均細孔径１μｍ以下好ましくは排水中に分
散している最小の粒子径に合せて０．２μｍ程度の膜を
用いる。
【０００９】好気性処理室１０には硝化菌等の好気性菌
が固定化された担体が収納され、更に活性汚泥が浮遊し
ており、間欠的に曝気を行なうことでアンモニア態窒素
や未分解有機物を酸化分解して脱窒を行なうとともに分
解したＢＯＤ源を活性汚泥に吸着せしめる。
が固定化された担体が収納され、更に活性汚泥が浮遊し
ており、間欠的に曝気を行なうことでアンモニア態窒素
や未分解有機物を酸化分解して脱窒を行なうとともに分
解したＢＯＤ源を活性汚泥に吸着せしめる。
【００１０】また、好気性処理室１０の上方に配置され
た膜分離装置１１は好気性処理が終了した排水を処理す
る。この膜分離装置１１の分離膜を透過した液は殺菌室
１３に送られる。一方、活性汚泥を含む濃縮液の一部は
汚泥消化室１２に送られ、この汚泥消化室１２で消化さ
れてメタンガスとされ、消化液は好気性処理室１０に戻
され、活性汚泥を含む濃縮液の残りはそのまま好気性処
理室１０に戻され好気性処理室１０内の菌体濃度を高め
る。
た膜分離装置１１は好気性処理が終了した排水を処理す
る。この膜分離装置１１の分離膜を透過した液は殺菌室
１３に送られる。一方、活性汚泥を含む濃縮液の一部は
汚泥消化室１２に送られ、この汚泥消化室１２で消化さ
れてメタンガスとされ、消化液は好気性処理室１０に戻
され、活性汚泥を含む濃縮液の残りはそのまま好気性処
理室１０に戻され好気性処理室１０内の菌体濃度を高め
る。
【００１１】殺菌室１３ではオゾン殺菌が施された上澄
み液がポンプ１４にて吸引され中水として配管１５を介
して建物１の屋上に設けた中水槽１６に蓄えられる。こ
の中水槽１６には雨水槽１７に貯められた雨水も配管１
８を介して蓄えられる。
み液がポンプ１４にて吸引され中水として配管１５を介
して建物１の屋上に設けた中水槽１６に蓄えられる。こ
の中水槽１６には雨水槽１７に貯められた雨水も配管１
８を介して蓄えられる。
【００１２】そして、中水槽１６に蓄えられた中水の一
部は雑用水として散水や洗車、クーリングタワー用の水
として使用されるが、大部分は配管１９を介してトイレ
２０に送られ、トイレ２０で使用された中水は配管２１
を介して下水として放流される。
部は雑用水として散水や洗車、クーリングタワー用の水
として使用されるが、大部分は配管１９を介してトイレ
２０に送られ、トイレ２０で使用された中水は配管２１
を介して下水として放流される。
【００１３】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
水を無駄なく有効に使用するため、一旦使用した後の排
水を処理して中水として使用するに当り、浄化槽で処理
する排水中にトイレからの排水のように粗大固形物やＢ
ＯＤ源を多量に含む排水を除いたので、発生する汚泥量
も少ないためメンテナンスが楽で、配管が詰ることがな
く、更にトイレ排水を循環して使用しないため塩濃度が
高くならず配管の腐食を防ぐことができる。更に、好気
性処理のみで充分処理することができるため、浄化槽の
小型化が可能となる。
水を無駄なく有効に使用するため、一旦使用した後の排
水を処理して中水として使用するに当り、浄化槽で処理
する排水中にトイレからの排水のように粗大固形物やＢ
ＯＤ源を多量に含む排水を除いたので、発生する汚泥量
も少ないためメンテナンスが楽で、配管が詰ることがな
く、更にトイレ排水を循環して使用しないため塩濃度が
高くならず配管の腐食を防ぐことができる。更に、好気
性処理のみで充分処理することができるため、浄化槽の
小型化が可能となる。
【図１】本発明に係る中水処理システムの全体構成図
【図２】浄化槽での処理を説明したブロック図
１…建物、２，７，１５，１８，１９，２１…配管、３
…台所、４…洗濯機、５…洗面所、６…風呂、８…浄化
槽、１０…好気性処理室、１１…膜処理装置、１２…汚
泥消化室、１６…中水槽、２０…トイレ。
…台所、４…洗濯機、５…洗面所、６…風呂、８…浄化
槽、１０…好気性処理室、１１…膜処理装置、１２…汚
泥消化室、１６…中水槽、２０…トイレ。
フロントページの続き (72)発明者 西村 勝己 福岡県北九州市小倉北区中島２丁目１番１ 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 三浦 勲 福岡県北九州市小倉北区中島２丁目１番１ 号 東陶機器株式会社内
Claims (2)
- 【請求項１】 台所排水、洗濯排水、洗面所排水及び風
呂排水等の粗大固形物を含まず且つＢＯＤ源の少ない排
水を浄化槽で処理し、この処理液を膜分離処理し、膜分
離処理後の透過液を中水槽に貯留し、中水槽に貯留した
中水をトイレ用水として使用し、トイレ排水は下水に放
流するようにしたことを特徴とする中水処理システム。 - 【請求項２】 台所排水、洗濯排水、洗面所排水及び風
呂排水等の粗大固形物を含まず且つＢＯＤ源の少ない排
水を浄化槽で好気性処理し、この好気性処理した処理液
を膜分離処理し、膜分離処理後の透過液を中水槽に貯留
し、中水槽に貯留した中水をトイレ用水として使用し、
トイレ排水は下水に放流するようにしたことを特徴とす
る中水処理システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3023093A JPH06240711A (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | 中水処理システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3023093A JPH06240711A (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | 中水処理システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06240711A true JPH06240711A (ja) | 1994-08-30 |
Family
ID=12297914
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3023093A Pending JPH06240711A (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | 中水処理システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06240711A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0921146A (ja) * | 1995-07-07 | 1997-01-21 | Kajima Corp | ルーフドレン管を利用した中水供給システム |
| WO1998043918A1 (en) * | 1997-04-01 | 1998-10-08 | Eliezer Berkman | A system for purification of domestic household effluent |
| JP2006328762A (ja) * | 2005-05-25 | 2006-12-07 | Sanyo Electric Co Ltd | 洗濯水の再利用装置および方法 |
| JP2007130567A (ja) * | 2005-11-10 | 2007-05-31 | Toray Ind Inc | 膜利用による水循環使用システム |
| US9611161B2 (en) | 2013-12-05 | 2017-04-04 | Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. | Circulating water utilization system |
| US9783963B2 (en) | 2013-12-05 | 2017-10-10 | Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. | Safety device for circulating water utilization system and circulating-water utilization system |
| US10315930B2 (en) | 2013-12-05 | 2019-06-11 | Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. | Method and system for remotely monitoring a group of circulating-water utilization systems |
| CN110078296A (zh) * | 2019-03-29 | 2019-08-02 | 四川中喻环境治理有限公司 | 一种市政污水处理方法 |
| US10997673B2 (en) | 2013-12-05 | 2021-05-04 | Wota Group Llc | Charging device of circulating water utilization system and circulating-water utilization system |
-
1993
- 1993-02-19 JP JP3023093A patent/JPH06240711A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0921146A (ja) * | 1995-07-07 | 1997-01-21 | Kajima Corp | ルーフドレン管を利用した中水供給システム |
| WO1998043918A1 (en) * | 1997-04-01 | 1998-10-08 | Eliezer Berkman | A system for purification of domestic household effluent |
| JP2006328762A (ja) * | 2005-05-25 | 2006-12-07 | Sanyo Electric Co Ltd | 洗濯水の再利用装置および方法 |
| JP4498981B2 (ja) * | 2005-05-25 | 2010-07-07 | 三洋電機株式会社 | 洗濯水の再利用装置および方法 |
| JP2007130567A (ja) * | 2005-11-10 | 2007-05-31 | Toray Ind Inc | 膜利用による水循環使用システム |
| US9611161B2 (en) | 2013-12-05 | 2017-04-04 | Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. | Circulating water utilization system |
| US9783963B2 (en) | 2013-12-05 | 2017-10-10 | Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. | Safety device for circulating water utilization system and circulating-water utilization system |
| US10315930B2 (en) | 2013-12-05 | 2019-06-11 | Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. | Method and system for remotely monitoring a group of circulating-water utilization systems |
| US10997673B2 (en) | 2013-12-05 | 2021-05-04 | Wota Group Llc | Charging device of circulating water utilization system and circulating-water utilization system |
| CN110078296A (zh) * | 2019-03-29 | 2019-08-02 | 四川中喻环境治理有限公司 | 一种市政污水处理方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20021024 |