JP2000034156A - セメント系グラウト組成物 - Google Patents
セメント系グラウト組成物Info
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Abstract
子内に少なくとも式(1)及び(2)の単位を有する化
合物と水とを乾燥粉末化した分散剤を含む粉粒状セメン
ト系グラウト組成物。 【化1】 (式中、R1 、R2 及びR3 は水素原子又はメチル基を
示し、R4 は炭素数1〜3のアルキル基を示し、Mは水
素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウ
ム又は有機アミンを示し、Yは−CH2O−又は−CO
O−を示し、nは20〜109の数を示す) 【効果】 充填性、分離抵抗性に優れる。
Description
おいて使用されるグラウト組成物であって、水以外の材
料を既調合で供給することが可能な粉粒状セメント系グ
ラウト組成物に関する。
構造物の細かい空隙、トンネルの履行背面と地山との間
の空隙、鉄筋スリープ内の空隙、逆打ち工法における空
隙、構造物の補修及び補強、ロックアンカー及びアース
アンカー、橋梁支承及び機械のベースプレート下、軌道
床板下などヘモルタルやセメントペーストを充填するグ
ラウト工事が行われており、各種のグラウト材が開発さ
れている(特開平9−263438号、特開平10−9
5652号)。近年はグラウト材を用いる対象である構
造体が複雑化する傾向にあり、グラウト材に要求される
用途や性能が高度化してきており、原子力発電所格納器
下グラウトをはじめ、斜張橋の斜材継手グラウト、鋼材
継手グラウトなどの新たな用途に適応することが求めら
れている。
来のグラウト材に比べより高い充填性を長時間保持し、
更に高強度であるグラウト材が求められる。充填性を向
上させるためには流動性と粘性とのバランスが重要であ
り、流動性が十分に高くても、粘性が低いと材料分離を
生じたり、逆に粘性が高すぎると注入時に大きな抵抗を
生じ、注入が困難となる。
動性の改善のためにセメント分散剤が用いられており、
既調合で供給されるセメント系グラウト組成物には、ナ
フタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物の粉末又はメラ
ミンスルホン酸塩ホルマリン縮合物の粉末が主に使用さ
れている。しかしながらこれらの粉末セメント分散剤は
減水性及び流動性保持効果が比較的低く、高い強度を得
るために水セメント比を低減することが困難であり、流
動性保持時間が短いため充填中に流動性が低下するなど
の問題があった。そのため、高い充填性を長時間保持す
るためには、粉末セメント分散剤の添加量を増したり、
水セメント比を高くしたりしなければならなかったが、
粉末セメント分散剤の添加量を増したり、水セメント比
を高くしたりすると、材料分離やブリージングの増加を
招き、充填性の低下や、構造体とグラウト材との付着性
能の低下、更には強度低下を生じるという問題があっ
た。
リカルボン酸系高分子化合物を主成分とするセメント分
散剤がコンクリート用減水剤として用いられるようにな
ってきたが、このセメント分散剤は水溶液として製造さ
れるため、既調合のグラウト材にあらかじめ配合してお
くことが不可能であった。
の粉末化が望まれる。
を粉末化する技術としては、すでに生石灰の消化反応熱
を利用する方法(特公平7−14829号)、噴霧乾燥
器を使用する方法(特許第2669761号)、セメン
ト分散剤の主成分である高分子化合物の水に対する溶解
度を低下させて粉末化を容易にする方法(特開平9−3
09756号)があるが、これらの方法でポリカルボン
酸系高分子化合物濃度の高い粉末セメント分散剤を製造
しようとすると、乾燥固化の過程でガム状となったり、
粉末化したものが固結したり、乾燥のために多大な熱エ
ネルギーが必要であったり、セメント用分散剤の性能が
低下したりする問題があった。このようにポリカルボン
酸系セメント分散剤の粉末化物は従来の粉末セメント分
散剤であるナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物の
粉末又はメラミンスルホン酸塩ホルマリン縮合物などに
比べ性能及びコスト的に満足できるものは得られず、既
調合グラウト材には適応できなかった。
し、ポリカルボン酸系セメント分散剤の水溶液を高濃度
で粉末化した粉末セメント分散剤を配合し、充填性保持
効果が高く高強度のセメント系グラウト組成物を提供す
ることにある。
者は鋭意研究を行った結果、特定のポリアルキレングリ
コール鎖を有するポリカルボン酸系高分子化合物を用い
るか、ポリアルキレングリコール鎖を有するポリカルボ
ン酸系高分子化合物とポリアルキレングリコール又は/
及び特定の脂肪酸とを組合せて用いれば、ガム状になっ
たりせず粉末化でき、この後固結することがない粉体の
セメント分散剤が得られ、これを含有せしめれば流動性
保持効果及び充填性が高いセメント系グラウト組成物が
得られることを見出し本発明を完成した。
材、増粘剤及び次の粉末状セメント分散剤(A)又は
(B)を含有する粉粒状セメント系グラウト組成物を提
供するものである。 (A)分子内に少なくとも下記式(1)及び(2)
なって水素原子又はメチル基を示し、R4 は炭素数1〜
3のアルキル基を示し、Mは水素原子、アルカリ金属、
アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機アミンを示
し、Yは−CH2O−又は−COO−を示し、nは20
〜109の数を示す)で表される構成単位を有するポリ
カルボン酸系高分子化合物並びに水を含有する混合物
を、混練攪拌しながら乾燥粉末化した粉末状セメント分
散剤。 (B)ポリアルキレングリコール鎖を有するポリカルボ
ン酸系高分子化合物と、ポリアルキレングリコール及び
炭素数8〜22の脂肪酸から選ばれる1種又は2種以上
とを含む粒子を含有する粉末状セメント分散剤。
散剤(A)のポリカルボン酸系高分子化合物(A)は、
式(1)及び式(2)の構成単位を含むものであり、構
成単位(1)は40〜80モル%であることが好まし
く、特に45〜75モル%であることが好ましく、構成
単位(2)は、1種類の場合1〜45モル%であること
が好ましく、特に3〜40モル%であることが好まし
い。構成単位(1)中のMは、水素原子;ナトリウム、
カリウム等のアルカリ金属;カルシウム、マグネシウム
等のアルカリ土類金属;アンモニウム又はエタノールア
ミン等のアルカノールアミン等が挙げられる。また、構
成単位(2)中のnは、20〜109の数を示すが、n
が20未満であると、ガム状となり、乾燥粉末化が困難
になることがある。また、nが109を超えると、分散
力が低下し、セメント組成物の流動性が低下するため、
好ましくない。特に好ましいnの範囲は30〜109で
ある。R4 で示されるアルキル基としては、メチル基、
エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基が挙げられ
る。
−のものと−COO−のものの2種類が存在するが、こ
れらは、いずれか一方でも両方が存在するものであって
もよい。両方が存在する場合は、Yが−COO−である
(2)が1〜30モル%でYが−CH2O−である
(2)が1〜30モル%であるものが好ましく、特にY
が−COO−である(2)が5〜25モル%であり、Y
が−CH2O−である(2)が3〜25モル%であるも
のが好ましい。また、(2)が混在する場合、いずれか
一方の構成単位のnが20〜109の範囲であればよ
い。
合物(A)は、更に次に示す構成単位の1又は2以上を
有するものであってもよい。
し、R6 は炭素数1〜3のアルキル基を示し、Xは−S
O3M2 又は−O−Ph−SO3M2 (ここで、M2 は水
素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウ
ム又は有機アミンを示し、Phはフェニレン基を示す)
を示す〕
R6 で示される炭素数1〜3のアルキル基としては、メ
チル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基が
挙げられ、M2 としては、水素原子;ナトリウム、カリ
ウム等のアルカリ金属;カルシウム、マグネシウム等の
アルカリ土類金属;アンモニウム又はエタノールアミン
等のアルカノールアミン等が挙げられる。構成単位
(3)は2〜25モル%であることが好ましく、特に5
〜20モル%であることが好ましい。構成単位(4)は
3〜20モル%であることが好ましく、特に5〜15モ
ル%であることが好ましい。なお構成単位のモル%は
(1)〜(4)の全構成単位の合計を100モル%とし
た場合の夫々の構成単位のモル%を示す。
R6 はメチル基が特に好ましく、Mとしては、特にナト
リウムが好ましく、Xとしては、−SO3Naが好まし
い。また、ポリカルボン酸系高分子化合物(A)として
は、構成単位(1)〜(4)のすべてを含むものが好ま
しく、この際構成単位(2)は、1種でも2種でもよ
い。ポリカルボン酸系高分子化合物(A)の数平均分子
量は2000〜50000の範囲内のものが好ましく、
特に3500〜30000のものが好ましい。(GPC
法、ポリエチレングリコール換算)。
カルボン酸系高分子化合物(A)及び水を含有する混合
物を乾燥粉末化することにより得られる。
ライヤー、フラッシュジェットドライヤー、流動層乾燥
器等の熱風乾燥装置、攪拌型乾燥器、バンド型連続真空
乾燥器等の伝導伝熱乾燥装置が好ましい。しかしなが
ら、構成単位(2)中のnが30未満の場合は、単に加
熱乾燥したのみでは、ガム状のものが得られ良好な粉末
とすることができないことがあるため、混合物を混練攪
拌しながら乾燥粉末化することが好ましい。混練攪拌の
温度は40〜120℃程度が好ましく、特に60〜10
0℃程度が好ましい。また混練攪拌は減圧下又は乾燥ガ
ス雰囲気下で行うことが変質防止の観点から好ましい。
更に好ましくは、上記混合物の硬度(ゴム硬度計(テク
ロック(株)社製、型式GS−701、JIS K63
01準拠品)で測定した)が予め30°以上になるまで
濃縮した後、0.5kw/m3/rpm 以上の馬力で混練攪
拌しながら乾燥粉末化する方法が挙げられる。ここで用
いる混練攪拌乾燥器としては、馬力が0.5kw/m3/r
pm 以上のニーダー型混練攪拌乾燥器が好ましい。
アルキレングリコール鎖を有するポリカルボン酸系高分
子化合物は、セメント分散剤として用いられるものであ
れば特に限定されず、例えば(a)(メタ)アクリル酸
系共重合体及び(b)マレイン酸系共重合体等が挙げら
れ、これらは1種でも2種以上を混合して用いてもよ
い。
M1 (式中、M1 は水素原子、アルカリ金属、アルカリ
土類金属、アンモニウム又は有機アミンを示す)及びポ
リアルキレングリコール鎖を有する(メタ)アクリル酸
系共重合体が好ましいものとして挙げられ、また(b)
は、特開平6−239652号公報記載のポリアルキレ
ングリコールアルケニルエーテル−無水マレイン酸共重
合体等が好ましいものとして挙げられる。
体の基−COOM1 中のM1 は、水素原子;ナトリウ
ム、カリウム等のアルカリ金属;カルシウム、マグネシ
ウム等のアルカリ土類金属;アンモニウム又は有機アミ
ンが好ましい。また、ポリアルキレングリコール鎖は−
O(CH2C(Ra)HO)b−で示されるものであり、
ここでRa は水素原子又はメチル基を示し、bは5〜1
09が好ましく、特に20〜109、更に30〜109
が好ましい。
(A)成分で用いるポリカルボン酸系高分子化合物が挙
げられるが、式(2)で表される構成単位中のnは20
〜109に限られず5〜109の範囲でも好適に用いる
ことができる。
コールとしては、分子量1000〜20000のポリエ
チレングリコール、分子量2000〜6000のポリプ
ロピレングリコールが好ましいものとして挙げられる。
このうちポリエチレングリコールが特に好ましく、更に
平均分子量2000〜4000のポリエチレングリコー
ルが好ましい。
も不飽和でもよく、また直鎖でも分岐を有するものであ
ってもよい。具体的には、カプリル酸、ペラルゴン酸、
カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル
酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、ヘ
プタデシル酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキン
酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、エライジ
ン酸、セトレイン酸、エルカ酸、ブラシジン酸及びそれ
らの塩が挙げられる。上記脂肪酸の塩としては、ナトリ
ウム、カリウム、バリウム、カルシウム、亜鉛、アルミ
ニウム、マグネシウム等の金属塩が好ましい。就中、ス
テアリン酸及びその塩が好ましく、特に好ましいものと
しては、ステアリン酸カルシウムが挙げられる。
1種でも2種以上を混合して用いてもよく、その使用量
は、前記ポリカルボン酸系高分子化合物等の高分子化合
物の固形分100重量部に対し、0.2〜30重量部と
することが好ましく、特に0.5〜20重量部が好まし
い。
リカルボン酸系高分子化合物と、ポリアルキレングリコ
ール及び炭素数8〜22の脂肪酸から選ばれる1種又は
2種以上と、必要により無機粉体と、水を含有する混合
物を乾燥固化し、粉砕することにより製造することがで
きる。好ましくは(A)の分散剤の製法に準じて混練攪
拌しながら乾燥を行うと比較的容易に解砕されるため、
ポリカルボン酸系高分子化合物の含有量が高く、状態の
良好な粉末セメント分散剤を製造することができ、好ま
しい。
に無機粉体を添加してもよい。本発明で用いられる無機
粉体としては、炭酸カルシウムや珪酸カルシウム等の無
機塩類の粉末やカオリナイト、ベントナイト等の粘土鉱
物粉末、又は高炉スラグやフライアッシュなどの微粉末
が使用できる。これら無機粉体は、特に粉末化が困難な
高分子化合物を粉末化するのに効果的であるが、ポリカ
ルボン酸系高分子化合物の水溶液を高濃度で粉末化する
ためには、無機粉体の使用量は該高分子化合物水溶液の
固形分100重量部に対し、0.1〜30重量部とする
ことが好ましく、特に0.5〜10重量部とすることが
好ましい。
径は5〜2000μmの範囲とすることが好ましく、特
に10〜1000μmとすることが好ましい。平均粒径
が5μm未満になると粉末セメント分散剤が凝集しやす
くなり、2000μmを超えると水に対する溶解性が低
下し、セメントに対する分散性の経時的な変動が大きく
なるため好ましくない。なお、平均粒径を上記範囲に調
整するには、従来の粉砕・分級方法を用いればよい。
は、結合剤100重量部に対して0.01〜5重量部と
することが好ましく、特に0.05〜3重量部とするこ
とが好ましい。この量が0.01重量部未満では分散効
果がなく5重量部を超えると凝結遅延や強度低下の原因
となるため好ましくない。
はポルトランドセメントとして普通セメント、早強セメ
ント、超早強セメント、中庸熱セメント、耐硫酸塩セメ
ント等、また混合セメントとして高炉セメント、フライ
アッシュセメント、シリカセメント等を挙げることがで
きる。
砂、陸砂、砕砂、珪砂等が挙げられ、これらの砂は乾燥
砂が好ましい。また、フライアッシュ、高炉スラグ、炭
酸カルシウム等を単独で、あるいは上記の砂と併用する
こともできる。既調合のグラウトモルタル組成物とする
場合は、骨材の粒度は5mm以下で、FMが1.5〜3.
0程度のものが好ましい。また、モルタル組成物の場合
の使用量は結合材100重量部に対して30〜300重
量部が好ましく、30重量部未満では収縮量が増大し、
300重量部を超えると強度及び流動性の低下を招くの
で好ましくない。使用量は、特に60〜150重量部が
好ましい。
材との付着性を確保する目的で使用するため、収縮を低
減する効果があり、水和反応により膨張作用を示すもの
であればよく、例えば、カルシウムサルフォアルミネー
ト系無機物質としてアウイン、カルシウムアルミネート
系無機物質として非晶質又は結晶質の各種アルミネー
ト、石灰系無機物質として酸化カルシウム、金属系とし
て金属アルミニウム粉末や鉄粉等が挙げられる。
する目的で使用するため、粘性を付与する作用があるも
のであればよく、例えば、メチルセルロースやポリビニ
ルアルコールが挙げられる。
記材料以外に、収縮低減剤などを必要に応じて配合する
ことができる。また、物性に悪影響を及ぼすものでない
限り、増量材や各種混和剤を使用することもできる。
材料を調合して、通常袋詰めなどの形態で提供され、建
築現場でミキサーを用いて水と混練した後打設される。
ここで使用されるミキサーは特に限定されるものではな
く、また、水の添加量は通常結合材100重量部に対し
て30〜100重量部が好ましい。
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、実施例に使用した材料は以下の通りである。
造に使用したポリカルボン酸系高分子化合物を以下に示
す。
(1)(固形分30%水溶液) 表1に構成単位及びその反応比(モル%)を示す。
(2)(固形分45%水溶液) 表2に構成単位及びその反応比(モル%)を示す。
(3)(固形分30%水溶液) 表3に構成単位及びその反応比(モル%)を示す。
(4)(固形分45%水溶液) 表4に構成単位及びその反応比(モル%)を示す。
(A)の製造方法1 表2記載の分散剤水溶液800g(固形分45%)を容
量1Lの混練攪拌乾燥器(入江商会社製卓上式ニーダー
PNV−1)に仕込み、90℃、30Torrの条件で混練
攪拌しながら濃縮し乾燥粉末化した。得られた粉粒体を
粉砕器(マツバラ社製MCG180)で粉砕して、粒径
50〜500μmとし、表5に示す粉末状セメント分散
剤(A1)を得た。同様にして、表4記載の分散剤水溶
液を乾燥粉末化し表5に示す粉末状セメント分散剤(A
2)を得た。
(B)の製造方法2 表1記載のポリカルボン酸系高分子化合物水溶液(固形
分30%)33gとポリエチレングリコール(分子量4
000)1gの混合物を、ロータリーエバポレーター
(柴田科学社製R114−A−W)に仕込み、バス温度
80℃、真空度30Torrで、5時間濃縮乾固し、得られ
た固体を乳鉢で粉砕し、粒径50〜500μmに調整し
て、表6に示す粉末状セメント分散剤(B1)を得た。
同様にして、表3記載の分散剤水溶液を乾燥粉末化し表
6に示す粉末状セメント分散剤(B2)を得た。
(B)の製造方法3 表1記載のポリカルボン酸系高分子化合物水溶液(固形
分30%)33gとステアリン酸カルシウム1gの混合
物を、ロータリーエバポレーター(柴田科学社製 R1
14−A−W)に仕込み、バス温度80℃、真空度30
Torrで、5時間濃縮乾固し、得られた固体を乳鉢で粉砕
し、粒径50〜500μmに調整して、表6に示す粉末
状セメント(B3)を得た。同様にして、表3記載の分
散剤水溶液を乾燥粉末化し表6に示す粉末状セメント分
散剤(B4)を得た。
常法により混合し製造した。
対し、水18重量部を加え、ホバートミキサーを用いて
3分間混合した後、得られたスラリーに対して流動性の
評価としてフロー値、粘性の評価としてコンシステンシ
ー(Jロート流下時間)を混練直後から75分まで15
分毎に測定した。また、材料分離の評価としてブリーデ
ィング率を測定した。更に混練後材齢24時間までの膨
張率と材齢28日の圧縮強度を測定した。試験結果を表
9〜16に示す。
て測定した。
31)」に準じて測定した。Jロートは落ち口内径が1
4mmのものを使用した。
SCE−F533)」に準じて材齢24時間まで測定し
た。
方法)(JSCE−F532)」に準じて測定した。
て材齢28日で測定した。
ラウト組成物は、従来の粉末状セメント分散剤を使用し
たものに比べて、高い充填性ならびに分離抵抗性を長時
間保持でき、ブリーディング率、膨張率及び圧縮強度に
ついても優れた品質を有することが分かる。
従来用いられてきた既調合のセメント系グラウト組成物
に比べ、高い充填性ならびに分離抵抗性を長時間保持す
ることができ、複雑な構造体に多量に注入する場合でも
問題なく施工を行うことができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 結合剤、骨材、膨張材、増粘剤及び次の
粉末状セメント分散剤(A)又は(B)を含有する粉粒
状セメント系グラウト組成物。 (A)分子内に少なくとも下記式(1)及び(2) 【化1】 (式中、R1 、R2 及びR3 は同一又は異なって水素原
子又はメチル基を示し、R4 は炭素数1〜3のアルキル
基を示し、Mは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類
金属、アンモニウム又は有機アミンを示し、Yは−CH
2O−又は−COO−を示し、nは20〜109の数を
示す)で表される構成単位を有するポリカルボン酸系高
分子化合物並びに水を含有する混合物を、乾燥粉末化し
た粉末状セメント分散剤。 (B)ポリアルキレングリコール鎖を有するポリカルボ
ン酸系高分子化合物と、ポリアルキレングリコール及び
炭素数8〜22の脂肪酸から選ばれる1種又は2種以上
とを含む粒子を含有する粉末状セメント分散剤。 - 【請求項2】 (A)において乾燥粉末化を混練攪拌し
ながら行うものである請求項1記載の粉粒状セメント系
グラウト組成物。 - 【請求項3】 粉末状セメント分散剤が、更に無機粉体
を含むものである請求項1又は2記載の粉粒状セメント
系グラウト組成物。 - 【請求項4】 粉末状セメント分散剤の平均粒径が5〜
2000μmである請求項1、2又は3記載の粉粒状セ
メント系グラウト組成物。
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---|---|---|---|
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---|---|---|---|
JP20478198A JP4279918B2 (ja) | 1998-07-21 | 1998-07-21 | セメント系グラウト組成物 |
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