JP2000034065A - エレベーターの不停止切替制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】不停止切替スイッチによる不停止切替階の変更
をエレベーター納入後に使用者側で変更設定できるよう
にする。 【解決手段】不停止切替スイッチに不停止階切替機能を
もたせることにより既存の操作装置や表示装置を使って
不停止切替階の変更を行うことにより、エレベーターの
回路変更を伴わないで、使用者側で簡単に不停止階の変
更設定が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、エレベーターの制
御装置に係わり、特定の階を停止および不停止に切り替
える手段を有し、ビルの事情によりその当該階を変更し
たい場合などに対応できるエレベーターの不停止切替制
御装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】特定の固定された階を停止および不停止
に切り替える手段を有するエレベーターは一般的に知ら
れているが、ビル稼働後の事情でその当該階を変更した
いときにはエレベーター電気回路を変更して実施してい
る。また、不停止切替スイッチを有せず特定の階を停止
および不停止に切り替える方法は、例えば特開平4−189
270号公報等に記載された技術が知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、不停
止切替スイッチを有した不停止切替制御装置では、ビル
稼働後に発生する不停止切替階を変更したい要求が発生
した場合に、エレベーターの電気回路の変更が必要とな
る。また、不停止切替スイッチを有しない前記の技術で
は、切り替え方法が不停止切替スイッチを有するその方
法に比べ煩雑であるという問題点を有している。

【０００４】本発明の目的は、不停止切替スイッチを有
した不停止切替制御装置で、ビル稼働後に発生する不停
止切替階を変更する要求に対し、エレベーター電気回路
の変更を必要とせずに、使用者側だけで自由に変更可能
なエレベーターの不停止切替制御装置を提供することに
ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、不停止切替スイッチに二通りの機能を持たせ通常の
切り替え操作による不停止切り替えと、そのスイッチを
定められた特殊な操作（以下、暗号操作と称す）をする
ことで、不停止階切替をする機能に移行させ、既存のホ
ール呼登録釦またはかご内行先呼登録釦を組み合わせて
操作し、不停止切替階を変更設定する機能を持たせるこ
とにより達成される。

【０００６】即ち、不停止切替スイッチを暗号操作する
ことで不停止階切替機能に移行し、使用者が変更したい
不停止切替階を簡単に変更設定することができる。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明によるエレベーター
不停止切替制御装置の一実施例を、本発明を不停止切替
運転に適用したものとして図面により詳細に説明する。

【０００８】図１は本発明の一実施例のエレベーター停
止階とエレベーター乗りかごの構成図、図２はかご行先
呼登録釦の不停止階切替の動作を示すフローチャート、
図３はホール呼登録釦の不停止階切替の動作を示すフロ
ーチャート図である。図１においてビル内でエレベータ
ーが運行し停止できる階数は１階から３階とし、不停止
切替スイッチはかご内操作盤に内蔵され、現状そのスイ
ッチによる不停止切替階の予めの設定は無いものとし、
不停止切替スイッチの暗号操作は、停止側から不停止側
へ切り替え、また直ぐに停止側へ切り替える。その操作
を一定短時間内に３回繰り返すことで成立するものとし
て説明する。

【０００９】かごが１階に停止している状態でかごに乗
り込み、かご内操作盤に内蔵された不停止切替スイッチ
を暗号操作して不停止階切替機能へ動作移行させる。そ
の状態変わったとき、かご内のエレベーターかご位置表
示灯が全階点灯し、行先呼釦が全階に対して登録可能状
態で、つまり全階とも行先釦での運行は停止状態である
ことを示す。つぎに３階の行先呼登録釦での運行に対
し、不停止状態に変更する場合、３階の行先呼登録釦を
一回押せば不停止に切り替わる。そのときかご位置表示
灯の３階が消灯して、３階の行先呼登録釦での運行が不
停止に切り替わったことを示す。

【００１０】またその操作を訂正したいときには、もう
一度３階の行先呼登録釦を押せば不停止から停止へ切り
替わり、かご位置表示灯の３階は再点灯し、停止状態に
切り替わったことを示す。前記により３階の行先呼釦を
不停止に切り替えた後に、不停止切替スイッチを再暗号
操作すれば、不停止階切替機能から不停止切替スイッチ
機能に戻り、かご位置表示灯はかごの停止位置を示す状
態に戻る。その後の不停止切替スイッチ操作で、不停止
側にすれば、３階の先行呼登録釦での運行は不停止状態
に切り替わることになる。つまり３階の行先呼釦の登録
はできない状態となる。

【００１１】つぎにホールの呼登録釦を切り替える場合
を図１と図３により説明する。

【００１２】２階のホール呼登録釦を不停止に切り替え
たい場合、かごに乗り込み行先呼登録釦で２階にかごを
運行させた後に、前記のようにかご内操作盤に内蔵され
た不停止切替スイッチを暗号操作し、不停止階切替機能
に移行させてからホールに出る。２階のホール呼登録釦
でのエレベーター運行は停止の状態であるので、その状
態を示すホール呼登録釦応答灯は上下とも点灯している
状態。不停止に切り替える場合、ホール呼登録釦を一回
押せば、押したホール呼登録釦が不停止に切り替わり、
その応答灯は消灯する。

【００１３】また訂正したいときはもう一度押せば、停
止に切り替わり、その釦の応答灯は点灯し停止の状態を
示すことになる。前記の操作でホール呼登録釦を不停止
に切り替えた後に、かご内に乗り込み不停止切替スイッ
チを再暗号操作すれば、不停止階切替機能から不停止切
替スイッチ機能に移行し、その後の切替スイッチ操作で
不停止側に切り替えれば、２階のホール呼登録釦での操
作は不停止状態となる。つまり２階のホール呼登録釦の
登録はできない状態に切り替わる。

【００１４】前述したように、本発明の一実施例では、
かご内操作盤に不停止切替スイッチが設置される場合と
したが、特定のホールに切替スイッチが設置される場合
でも、同様に機能させることが可能である。また不停止
階切替機能に移行したときの状態表示を、かご内では行
先呼釦の応答灯に、ホールではホールのかご位置表示灯
に機能させることが可能である。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、不
停止切替スイッチに不停止階切替機能を持たせることに
より、エレベーター納入後に発生する不停止階変更要求
に対して、使用者側で簡単に変更が可能となり、使い勝
手の良いエレベーターの不停止切替制御装置を提供する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例のエレベーターの停止階とエ
レベーターの乗りかごの構成図である。

【図２】かご行先呼登録釦不停止階切替動作を示すフロ
ーチャートである。

【図３】ホール呼登録釦不停止階切替動作を示すフロー
チャートである。

【符号の説明】

１…エレベーター乗りかご、２…かご内操作盤、３…エ
レベーターかご位置表示灯、４…不停止切替スイッチ、
５…行先呼登録釦、６…ホール呼登録釦。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平山 光伸 茨城県ひたちなか市堀口832番地の２ 日 立システムプラザ勝田 日立水戸エンジニ アリング株式会社内 Ｆターム(参考） 3F002 AA05 CA09 3F303 BA01 CA09 CA13 DB14 DC08

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】エレベーターが就役可能な特定の階を停止
   または不停止の任意に切り替えられる手段（以下、不停
   止切替スイッチと称す）を有し、不停止切替スイッチに
   より切替え可能な当該階（以下、不停止切替階と称す）
   を、特定の手段によって任意の階に変更設定（以下、不
   停止階切替と称す）することが可能であることを特徴と
   するエレベーターの不停止切替制御装置。
2. 【請求項２】不停止切替スイッチによって停止またま不
   停止に切替え可能な不停止切替階を、前記の不停止止切
   替スイッチによって、不停止階切替が行えることを特徴
   とする請求項１記載のエレベーターの不停止切替制御装
   置。
3. 【請求項３】不停止階切替によって切替えられた不停止
   切替階を、エレベーターのかご内および乗り場側に設置
   された既存の表示装置によって、表示することを特徴と
   する請求項１記載のエレベーターの不停止切替制御装
   置。