JP2005041651A - エレベータの乗場装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 行先階登録機能を有する操作盤を乗場に備える利便性の良いエレベータを、装置構成を複雑にすることなく安価に実現することのできるエレベータの乗場装置を得る。
【解決手段】 エレベータかごが就役する乗場に設けられた乗場呼び釦と、乗場に設けられ行先階登録が行われる所定期間は行先階を表示し、所定期間以外の期間はエレベータかごの位置を表示する階床インジケータとを備え、乗場呼び釦が押される回数に応じて呼び登録および行先階登録が行われるエレベータの乗場装置であって、乗場呼び釦が設けられた乗場操作盤の近傍に設けられた乗場制御手段を備え、乗場呼び釦の操作態様に応じて乗場制御手段を介して階床インジケータの行先階表示とエレベータかご位置表示とを切り替え、乗場制御手段により乗場呼び釦が押された回数を計数し、その回数を行先階名に変換して階床インジケータに表示する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、エレベータの乗場装置に係り、特に、乗場で行先階登録を行うエレベータを実現するうえで好適なエレベータの乗場装置に関するものである。
従来より、エレベータ利用者がエレベータの乗場に設けられた操作盤に行先予定階を入力することにより、乗場で所望の行先階を登録できるエレベータの乗場装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−30742号公報
従来のエレベータの乗場装置は、各階床にエレベータかごの位置を表示するためのインジケータを備えている。このため、エレベータ利用者は、乗場装置に行先階を入力する際にそのインジケータに表示された行先予定階が所望の行先階となるように設定することで、行先階登録を完了させることができる。ここで、通常、各階床の乗場にインジケータが設けられる場合、そのインジケータは、機械室などに設けられる制御装置から出される指令に基づき、各階共通でエレベータかごの位置を表示しており、階床毎に異なる表示ができるようには構成されていない。従って、行先階の入力を行っている特定階のインジケータの表示のみを他の階のインジケータの表示と異なる表示とするには、制御装置との通信方式の変更や配線、回路の追加等が必要となってしまう。その結果、装置構成が複雑となり、更には、乗場装置にかかるコストが増大するという問題点があった。
この発明は、以上のような問題点を解決するためになされたものであり、行先階登録機能を有する操作盤を乗場に備える利便性の良いエレベータを、装置構成を複雑にすることなく安価に実現することのできるエレベータの乗場装置を提供することを目的とする。
この発明に係るエレベータの乗場装置は、エレベータかごが就役する乗場に設けられた乗場呼び釦と、乗場に設けられ行先階登録が行われる所定期間は行先階を表示し、所定期間以外の期間はエレベータかごの位置を表示する階床インジケータとを備え、乗場呼び釦が押される回数に応じて呼び登録および行先階登録が行われるエレベータの乗場装置であって、乗場呼び釦が設けられた乗場操作盤の近傍に設けられた乗場制御手段を備え、乗場呼び釦の操作態様に応じて乗場制御手段を介して階床インジケータの行先階表示とエレベータかご位置表示とを切り替え、乗場制御手段により乗場呼び釦が押された回数を計数し、その回数を行先階名に変換して階床インジケータに表示するものである。
この発明のエレベータの乗場装置は以上説明したように、エレベータかごが就役する乗場に設けられた乗場呼び釦と、乗場に設けられ行先階登録が行われる所定期間は行先階を表示し、所定期間以外の期間はエレベータかごの位置を表示する階床インジケータとを備え、乗場呼び釦が押される回数に応じて呼び登録および行先階登録が行われるエレベータの乗場装置であって、乗場呼び釦が設けられた乗場操作盤の近傍に設けられた乗場制御手段を備え、乗場呼び釦の操作態様に応じて乗場制御手段を介して階床インジケータの行先階表示とエレベータかご位置表示とを切り替え、乗場制御手段により乗場呼び釦が押された回数を計数し、その回数を行先階名に変換して階床インジケータに表示するようにしたので、行先階登録機能を有する操作盤を乗場に備える利便性の良いエレベータを、装置構成を複雑にすることなく安価に実現することができる。
図1は、この発明の実施の形態におけるエレベータの乗場装置の概略構成を示す図である。図1に示すように、エレベータの各乗場には、エレベータ利用者が上方の階床に向かう場合に押す乗場UP呼び釦1と、上記利用者が下方の階床に向かう場合に押す乗場DN呼び釦2が設置されている。また、エレベータの各乗場には、エレベータかごの動作方向を示す方向灯3と、エレベータかごの通常昇降時にはエレベータかごの位置を表示する階床インジケータ4が設置されている。更に、本実施形態のエレベータの乗場装置には、乗場UP呼び釦1と乗場DN呼び釦2が設置された乗場操作盤のフェースプレート裏側等に、ワンチップマイコンからなる乗場操作盤制御マイコン5(本発明の乗場制御手段に相当)が設置されている。この乗場操作盤制御マイコン5により、行先階登録が行われる際には階床インジケータ4に行先登録予定階を表示する。乗場UP呼び釦1と乗場DN呼び釦2は、それぞれ釦接続回路(図示せず)を介して乗場操作盤制御マイコン5に接続されており、方向灯3と階床インジケータ4は、共にインジケータ接続回路(図示せず)を介して乗場操作盤制御マイコン5に接続されている。
また、乗場操作盤制御マイコン5には、階床インジケータ4に表示される階床フォントを記憶している階床フォントデータベース6と、乗場操作盤制御マイコン5内における階床管理に用いる管理階床を階床インジケータ4に表示される階床表示コードに変換するための階床情報を記憶している階床情報データベース7とが内蔵されている。更に、乗場操作盤制御マイコン5には、複数のエレベータかごを運転管理する各台制御装置8が接続されている。各台制御装置8は、例えば機械室に配置される。尚、上述した説明では、階床フォントデータベース6および階床情報データベース7が共に乗場操作盤制御マイコン5に内蔵されている構成例を示したが、階床フォントデータベース6と階床情報データベース7は、乗場操作盤制御マイコン5とは別に外部に設けることとしてもよい。
次に、本実施の形態において、エレベータの各乗場に設置された乗場操作盤制御マイコン5が行う代表的な動作について説明する。乗場操作盤制御マイコン5は、乗場UP呼び釦1または乗場DN呼び釦2が押されたことを検出し、各台制御装置8に呼び登録を送信する。更に、乗場操作盤制御マイコン5は、行先階の登録が行われる所定期間には、階床インジケータ4の表示をエレベータかごの位置表示から行先登録予定階の表示に切り替え、上記呼び釦1、2が押された回数を計数して、その回数に応じた行先予定階を階床インジケータ4に表示する。そして、所定期間を経過した時点に階床インジケータ4に表示されていた行先予定階を行先階とし、その行先階情報を各台制御装置8に送信する。
行先階登録を行う乗場では、行先登録を予定する階床をインジケータに表示する必要があるが、他の階では、エレベータかごの位置がインジケータに表示されている。ここで、従来のエレベータの乗場装置では、通常、各台制御装置により、乗場釦を押した回数のカウントと、エレベータの乗場に設けられるインジケータの表示の切り替えを行っているが、インジケータの表示は各階床において同じものとされており、階床毎に異なる表示をするようにはできていない。インジケータの表示指令が各台制御装置からシリアル通信方式で出される場合、その送信される情報は各階共通のエレベータかごの位置情報であり、特定階だけ行先階登録予定階を表示するためには、シリアル通信方式を変更する必要がある。また、各台制御装置から直接接点をON/OFFする場合は、配線本数を減らすため、各階の例えば1Fのランプは同じ配線に並列に接続される。この場合も特定階だけ表示を変更するには、全階床の配線とON/OFF回路を独立させなければならない。
これに対して、本実施形態のエレベータの乗場装置によれば、乗場呼び釦1、2の近傍に配置された乗場操作盤制御マイコン5が、乗場UP呼び釦1または乗場DN呼び釦2が押されたときだけ階床インジケータ4の表示をエレベータかごの位置表示から行先登録予定階に変更すればよい。このため、シリアル通信方式の変更や配線・回路の追加などを行う必要がなくなり、本実施形態の乗場操作盤制御マイコン5が受け持つ動作を各台制御装置が行っていた従来のエレベータの乗場装置に比して、装置構成を複雑にすることなく、容易かつ安価に階床インジケータ4の表示の制御を行うことができる。
次に、図2を参照して、本実施形態において、エレベータの乗場に設置された乗場操作盤制御マイコン5が行う具体的な動作について説明する。
図2は、本実施の形態において、乗場操作盤制御マイコン5が実行する処理を示すフローチャートである。
エレベータが運行している間、乗場操作盤制御マイコン5は、随時、各台制御装置8から送信される方向灯情報を受信し、その方向灯情報に従って方向灯3を点灯させている(ステップS1)。更に、エレベータが運行している間、乗場操作盤制御マイコン5は、随時、各台制御装置8から送信される管理階床を受信し、階床情報データベース7により、管理階床を階床表示コードに変換している。そして、その階床表示コードに従って階床フォントデータベース6から適当な階床フォントを読み込むことで、乗場操作盤制御マイコン5は、その階床フォントを用いてエレベータかごの位置を階床インジケータ4に表示している(ステップS2)。次いで、行先登録予定階Aに設置階数が代入される(ステップS3)。この行先登録予定階Aは、乗場操作盤制御マイコン5が本ステップ以降の行先階登録の処理で用いる変数である。尚、行先登録予定階Aには、設置階数に代えて1を代入してもよい。
次に、ステップS4では、乗場UP呼び釦1が押されたか否かが判定され、押された場合は、UP方向呼び登録が各台制御装置8に送信される(ステップS6)。次いで、ステップS8では、規定時間以内に乗場UP呼び釦1がN回以上押されたか否かが判定され、N回以上押されていれば行先登録予定階Aに1が加算される(ステップS10)。
一方、上記ステップS4において、乗場UP呼び釦1が押されていないと判定された場合は、乗場DN呼び釦2が押されたか否かが判定され(ステップS5)、押されていない場合は上記ステップS1の処理に戻り、押された場合はDN方向呼び登録が各台制御装置8に送信される(ステップS7)。次いで、規定時間以内に乗場DN呼び釦2がN回以上押されたか否かが判定され(ステップS9)、N回以上押されなければ上記ステップS1の処理に戻り、N回以上押されていれば行先登録予定階Aから1が減算される(ステップS11)。
上記ステップS10またはS11の処理が実行された後は、何れの場合も以下の処理が実行される。階床情報データベース7から行先登録予定階Aに対応する階床を示す階床表示コードが呼び出され、行先登録予定階Aが階床表示コードに変換される(ステップS12)。次いで、方向灯3が消灯され(ステップS13)、階床表示コードに対応する階床フォントが階床フォントデータベース6から呼び出され、その階床フォントが階床インジケータ4に表示される(ステップS14)。より詳細に説明すると、乗場操作盤制御マイコン5は、上記ステップS14の処理を行うまでの間は階床インジケータ4にエレベータかごの位置を表示していたが、上記ステップS14の処理により階床インジケータ4の表示を行先登録予定階を示す表示に切り替えている。
次に、乗場UP呼び釦1が押されたか否かが判定され(ステップS15)、押された場合は、上記ステップS10の処理が実行され、行先登録予定階Aに1が更に加算される。その後、ステップS12〜S14の処理が続けて実行され、階床インジケータ4に表示される行先登録予定階Aを示す表示が更新される。これらの一連の処理は、ステップS17において、規定時間が経過したと判定されるまでの間中、繰り返し実行され、乗場UP呼び釦1が押された回数に応じて階床インジケータ4の表示が更新される。また、上記ステップS15において、乗場UP呼び釦1が押されなかった場合は、乗場DN呼び釦2が押されたか否かが判定され(ステップS16)、押された場合は、乗場UP呼び釦1が押された場合と同様にして、呼び釦1が押された回数に応じて階床インジケータ4の表示が更新される。
上記ステップS17において、規定時間が経過すると、その経過時点で上記の一連の処理により設定された行先登録予定階Aが行先階とみなされ、その行先階情報が各台制御装置8に送信される(ステップS18)。上記ステップS18の処理が実行された後は上記ステップS1の処理に戻る。上記ステップS18の処理により今回の行先予定階の登録が完了したため、次回の行先階登録が行われるまでの間、乗場操作盤制御マイコン5は方向灯3を点灯し、階床インジケータ4の表示を行先登録予定階の表示からエレベータかごの位置表示に切り替える。
上述した図2に示す一連の処理を、乗場操作盤制御マイコン5が実行することで、通常時(乗場UP呼び釦1または乗場DN呼び釦2に行先階登録のための入力が行われていない期間)には、階床インジケータ4にエレベータかごの位置表示を行うことができ、更に、行先階登録時には、階床インジケータ4の表示を行先登録予定階の表示に切り替えることができる。エレベータ利用者は、階床インジケータ4の表示が行先予定階と一致するまで、乗場UP呼び釦1または乗場DN呼び釦2を押すことで、これらの釦を押した回数に応じた所望の行先階を選択することができる。また、その選択された行先階登録情報を各台制御装置8に送信し、行先階登録を行うことができる。従って、本実施形態のエレベータの乗場装置によれば、エレベータ利用者は、乗場での行先階入力操作のみで、所望の利用階へ移動することができる。
以上説明した通り、本実施の形態のエレベータの乗場装置では、各乗場に設置した乗場操作盤制御マイコン5により、階床インジケータ4の表示の切り替え、および乗場UP呼び釦1または乗場DN呼び釦2が押された回数を計数して、その回数に応じた行先予定階を階床インジケータ4に表示している。これにより、乗場での入力操作のみで容易に行先階登録ができる利便性の良いエレベータを、装置構成を複雑にすることなく安価に実現することができる。また、本実施形態のエレベータの乗場装置では、各乗場に設けられる乗場制御手段として、ワンチップマイコン(乗場操作盤制御マイコン5)を用いたため、より安価に乗場装置を構成することができる。
また、本実施形態のエレベータの乗場装置は、階床フォントデータベース6を備えている。階床インジケータ4に表示されるフォントは、エレベータが設置される建物を管理するユーザによって、異なるフォントが要求される場合がある。本実施形態のエレベータの乗場装置によれば、階床フォントデータベース6に様々なフォントを保管しておくことで、個々のユーザに応じたフォントを提供することができる。また、本実施形態のエレベータの乗場装置は、階床情報データベース7を備えている。乗場操作盤制御マイコン5内では、行先階を建物の最下階から順に1、2、3と付した管理階床を用いている。これに対して、乗場に設けられる階床インジケータ4に表示される階床は、例えば地下階の場合は「B」、中間階の場合は「M」と表示されることがあり、上記管理階床と一致しないことがある。本実施形態のエレベータの乗場装置によれば、管理階床を階床インジケータ4に表示される階床表示コードに変換する階床情報を階床情報データベース7に記憶させておくことで、エレベータが設置される建物毎に最適な階床表示を階床インジケータ4に表示させることができる。このように、本実施形態のエレベータの乗場装置が階床フォントデータベース6と階床情報データベース7とを備えたことで、ディジタル式の階床インジケータ4の表示を視認性に優れたものとすることができる。
この発明の実施の形態におけるエレベータの乗場装置の概略構成を示す図である。 本実施の形態において、乗場操作盤制御マイコンが実行する処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 乗場UP呼び釦
2 乗場DN呼び釦
3 方向灯
4 階床インジケータ
5 乗場操作盤制御マイコン
6 階床フォントデータベース
7 階床情報データベース
8 各台制御装置

Claims (4)

  1. エレベータかごが就役する乗場に設けられた乗場呼び釦と、前記乗場に設けられ行先階登録が行われる所定期間は前記行先階を表示し、前記所定期間以外の期間は前記エレベータかごの位置を表示する階床インジケータとを備え、前記乗場呼び釦が押される回数に応じて呼び登録および行先階登録が行われるエレベータの乗場装置であって、
    前記乗場呼び釦が設けられた乗場操作盤の近傍に設けられた乗場制御手段を備え、
    前記乗場呼び釦の操作態様に応じて前記乗場制御手段を介して前記階床インジケータの前記行先階表示と前記エレベータかご位置表示とを切り替え、前記乗場制御手段により前記乗場呼び釦が押された回数を計数し、その回数を行先階名に変換して前記階床インジケータに表示することを特徴とするエレベータの乗場装置。
  2. 前記乗場制御手段が階床を管理するために用いる管理階床を前記階床インジケータに表示される階床コードに変換するための階床情報を記憶している階床情報データベースと、
    前記階床コードの書体を記憶している階床フォントデータベースとを備え、
    前記乗場制御手段は、前記行先階に対応する階床コードを前記階床情報データベースから呼び出し、この呼び出した階床コードを前記階床フォントデータベースに記憶している書体を用いて前記階床インジケータに表示することを特徴とする請求項1記載のエレベータの乗場装置。
  3. 前記乗場制御手段は、ワンチップマイコンであることを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータの乗場装置。
  4. 複数のエレベータかごを運転管理する制御手段を備え、
    前記所定期間が経過した時点に前記階床インジケータに表示された前記行先階を示す情報を前記制御手段に送信することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエレベータの乗場装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007284252A (ja) * 2006-04-13 2007-11-01 Inventio Ag エレベータシステムにユーザを割り当てる方法および当該エレベータシステム
JP2010163221A (ja) * 2009-01-13 2010-07-29 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータ及びエレベータの制御方法

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