JP2000033832A - コンテナ運搬車のコンテナ跳ね上がり防止装置 - Google Patents

コンテナ運搬車のコンテナ跳ね上がり防止装置

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JP2000033832A
JP2000033832A JP10203179A JP20317998A JP2000033832A JP 2000033832 A JP2000033832 A JP 2000033832A JP 10203179 A JP10203179 A JP 10203179A JP 20317998 A JP20317998 A JP 20317998A JP 2000033832 A JP2000033832 A JP 2000033832A
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正一 菅原
Hiroshi Shigeyama
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンテナ跳ね上がり時の衝撃荷重を第2ロッド
部材の進退軸方向に作用させないようにし、フック部材
を係合状態に確実に拘束すると共に、駆動手段の耐久性
の向上を図る。 【解決手段】コンテナ跳ね上がり防止装置として、回転
中心軸42回りに回転自在に連結され、コンテナに対し係
合するフック部材43と、フック部材を係合状態と係合解
除状態とに相互に変換させるウェッジ部材44と、ウェッ
ジ部材を進退移動させる電気モータとを備える。ウェッ
ジ部材に、前進移動によりフック部材を正回転方向へ回
転させるよう押圧する作動面44a と、フック部材に対し
面接触してフック部材を係合状態に拘束する拘束面44b
とを備える。フック部材の周面43Aに、作動面と摺接し
て正回転方向への押圧力を受ける第1端面50と、拘束面
と面接触してフック部材を拘束する第2端面43b と備え
る。フック部材の回転中心軸を重心位置から車幅方向に
偏心した位置に位置付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車台に対しコンテ
ナを搭載するコンテナ運搬車において車台上でのコンテ
ナの跳ね上がりを防止するコンテナ跳ね上がり防止装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車台に対しコンテナが搭載され
るコンテナ運搬車にあっては、コンテナ積み降ろし現場
などに付帯されるクレーンによりコンテナを吊上げて車
台上に搭載したり、車台上に装備された荷役装置により
コンテナを車台上に搭載することが行われている。
【0003】そして、このようなコンテナ運搬車には、
車台上に搭載されたコンテナの跳ね上がりを防止するコ
ンテナ跳ね上がり防止装置を備えたものがある。このコ
ンテナ跳ね上がり防止装置は、例えば実開昭58−85
735号公報に開示されるように、車台上のコンテナに
対し係脱自在に係合するフック部材と、シリンダロッド
の先端(上端)が上記フック部材に対しピンを介して連
結された油圧シリンダとを備えている。上記フック部材
は、車体前後方向に延びる回転中心軸の回りに回転自在
に連結され、その先端がコンテナの下面左右両側部を前
後方向に延びる左右一対の断面略I字状の主桁に対し係
合するようになっている。また、上記油圧シリンダは、
上下方向に伸縮作動可能に設けられ、上方への伸長作動
に伴い上記フック部材を上記回転中心軸回りに特定回転
方向に回転させて上記フック部材をコンテナの主桁に対
し係合させる係合状態と、下方への収縮作動に伴い上記
フック部材を上記回転中心軸回りに上記特定回転方向と
は逆回転方向に回転させて上記フック部材をコンテナの
主桁に対し係合解除する係合解除状態とに相互に変換さ
せるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特に、L型
アーム等の荷役装置を有するコンテナ運搬車において
は、車台上のコンテナをその前端位置で保持することに
なるため、コンテナの後端位置において走行中に比較的
大きい跳ね上がりが生じ、その跳ね上がり振動により、
テールランプなどの玉切れ等の不都合を招き易くなる。
このため、このようなコンテナ運搬車においては、コン
テナの跳ね上がりを確実に防止する必要がある。
【0005】一方、上記従来のコンテナ跳ね上がり防止
装置では、コンテナの跳ね上がり方向と、油圧シリンダ
の伸縮作動方向とがそれぞれ上下方向となって互いに一
致することになる。そして、フック部材と油圧シリンダ
のピストンロッドとがピンを介して連結されているの
で、コンテナ跳ね上がり時の上下方向の衝撃荷重がフッ
ク部材を介して油圧シリンダの伸縮作動方向にダイレク
トに伝達されることになる。このため、油圧シリンダに
対しその作動方向(伸縮作動方向)からコンテナ跳ね上
がり時の衝撃荷重が作用すると、油圧シリンダに無理な
負荷が作用する。そして、衝撃荷重がピストンロッドに
対しその軸方向(伸縮作動方向)に作用すると、油圧の
強制変動が生じ、油圧シリンダの耐久性を著しく悪化さ
せる要因にもなる上に、フック部材をコンテナに対し確
実に係合状態に拘束し得なくなってしまうおそれがあ
る。加えて、油圧シリンダの故障原因にもなり得る。こ
のような事情は、油圧シリンダに限らず、フック部材を
作動させるために用いられる他のアクチュエータにおい
ても上記と同様に発生する。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、油圧シリンダなどのアク
チュエータに対しその作動方向からのコンテナの跳ね上
がり時の衝撃荷重が遮断されるようにすることにより、
油圧シリンダなどのアクチュエータの故障原因を解消し
て耐久性の向上を図るとともに、フック部材をコンテナ
に対し確実に係合状態に拘束し得るようにすることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、アクチュエータに対しその作動方向から
の衝撃荷重を遮断することを基本特定事項とするもので
ある。
【0008】具体的には、請求項1記載の発明が講じた
解決手段は、車台上に搭載されたコンテナの跳ね上がり
を防止するコンテナ運搬車のコンテナ跳ね上がり防止装
置を前提とする。そして、車体前後方向に延びる回転中
心軸の回りに回転自在に連結され、上記回転中心軸回り
の特定回転方向への回転により上記コンテナに対し係合
するフック部材と、このフック部材とは互いに非連結と
され、進退移動することにより上記フック部材を上記コ
ンテナに対し係合した係合状態と上記コンテナに対し係
合を解除した係合解除状態とに相互に変換させる作動部
材と、上記作動部材を進退移動させるアクチュエータと
を備える。上記作動部材に、その前進移動により上記フ
ック部材に対し摺接してそのフック部材を上記特定回転
方向へ回転させるよう押圧する作動面と、所定の前進位
置に保持されることにより上記フック部材に対し上記作
動部材の進退移動方向に直交する向きで互いに面接触し
てそのフック部材を上記係合状態に拘束する拘束面とを
備える。また、上記フック部材の周囲に、上記作動面と
摺接して上記特定回転方向への押圧力を受ける第1端面
と、上記拘束面と面接触して上記回転中心軸回りの回転
が阻止された状態に拘束される第2端面とを備える。さ
らに、上記フック部材の回転中心軸を、上記係合状態に
おけるフック部材に対しその自重に基づいて上記特定回
転方向とは逆回転方向に回転させる回転モーメントが作
用するよう上記フック部材の重心位置から車幅方向に偏
心した位置に位置付けられるように配設する構成とした
ものである。
【0009】請求項1の場合、係合状態にあるフック部
材を係合解除させるには、アクチュエータにより作動部
材を後退移動させる。すると、作動部材の拘束面とフッ
ク部材の第2端面との互いの面接触による回転拘束が解
除されることになる。そして、上記フック部材が、作動
部材の後退移動に伴い自重によって自動的に回転中心軸
回りに逆回転方向に回転して係合解除状態に変換され、
車台上に搭載されたコンテナに対し係合解除することに
なる。
【0010】一方、コンテナに対しフック部材を係合さ
せるには、アクチュエータにより作動部材を前進移動さ
せる。すると、この作動部材の作動面とフック部材の第
1端面とが摺接し、これにより、上記フック部材が、上
記作動部材の前進移動に伴い回転中心軸回りに特定回転
方向に回転して係合状態に変換され、車台上に搭載され
たコンテナに対し係合することになる。そして、所定の
前進位置で前進移動を停止させれば、フック部材の第2
端面に対し作動部材の拘束面が面接触することになり、
この面接触により上記フック部材は回転中心軸回りの回
転が阻止されて係合状態に拘束されることになる。
【0011】このように拘束されてフック部材が係合状
態にあるときには、その面接触がフック部材の第2端面
に対し拘束面が作動部材の進退移動方向に直交する向き
の面接触とされているため、コンテナ跳ね上がり時の上
下方向からの衝撃荷重がフック部材に伝達されても、そ
の伝達された衝撃荷重は作動部材の拘束面に対しフック
部材の第2端面の面接触方向から作用し、この作動部材
を介してアクチュエータの進退移動方向にダイレクトに
伝達されることはなく、アクチュエータに対し無理な負
荷が作用することがない。この場合、アクチュエータと
して油圧シリンダが用いられていても、衝撃荷重によっ
て油圧の強制変動を生じさせることはなく、油圧シリン
ダの耐久性を向上させることが可能となる上、フック部
材をコンテナに対し確実に係合状態に拘束し得ることが
可能となる。加えて、油圧シリンダの故障原因が解消さ
れることになる。このことは、油圧シリンダに限らず、
他のアクチュエータにおいても同様である。
【0012】しかも、フック部材が係合状態にあるとき
にフック部材の第2端面に対し作動部材の拘束面が作動
部材の進退移動方向に直交する向きで互いに面接触して
フック部材が拘束されるので、所定の前進位置への作動
部材の前進移動量は、フック部材の第2端面に対し作動
部材の拘束面が互いに面接触可能となる最低限度のもの
が確保されていれば、それ以上いくらであっても良い。
これにより、フック部材を係合状態に拘束する上で、作
動部材の前進移動量を厳格に設定する必要がなく、作動
部材及びアクチュエータの精度を下げてコストの低廉化
を図ることが可能となる。
【0013】さらに、フック部材の回転中心軸をフック
部材の重心位置から車幅方向に偏心した位置に位置付け
るだけでフック部材が自重に基づいて逆回転方向に回転
するので、フック部材を逆回転方向に回転させる上で、
回転付勢手段などを別途付設する必要がなく、部品点数
が削減されることになる。
【0014】請求項2記載の発明が講じた解決手段は、
請求項1記載の発明における作動部材及びフック部材の
構成を具体的に特定している。
【0015】つまり、作動部材を上下方向に進退移動す
るように設け、その前進時に作動部材を上方へ移動させ
るような構成としたものである。
【0016】請求項2の場合、コンテナ跳ね上がり時の
衝撃荷重は、その作用方向と同じ上下方向に作動部材が
進退移動するにも係わらず、作動部材の拘束面に対しフ
ック部材の第2端面が面接触する上下方向から作用し、
互いの面接触部位での上下方向の摺接により円滑に吸収
される。このため、コンテナ跳ね上がり時の衝撃荷重の
伝達が面接触部分で遮断され、作動部材を介してアクチ
ュエータの作動方向にに伝達されることが確実に防止さ
れ、アクチュエータに対し無理な負荷が作用するおそれ
を確実に解消することが可能となる。
【0017】請求項3記載の発明が講じた解決手段は、
請求項1又は請求項2記載の発明における作動部材の構
成を具体的に特定している。
【0018】つまり、フック部材と作動部材とを、上記
フック部材の第1端面に対し摺接する作動部材の作動面
の接線と直交する直交線が上記フック部材の回転中心軸
よりも重心位置側を通る位置に位置付けられるように配
設する構成としたものである。
【0019】請求項3の場合、フック部材を特定回転方
向に回転させる上で、フック部材の第1端面に対し作動
部材の作動面を左右方向(車幅方向)又は斜め方向など
どのような方向から摺接させても良く、フック部材及び
作動部材のレイアウトの自由度が拡大されることにな
る。
【0020】請求項4記載の発明が講じた解決手段は、
請求項3記載の発明におけるフック部材及び作動部材の
構成をさらに具体的に特定している。
【0021】つまり、作動部材の拘束面と、フック部材
の第2端面とを、フック部材が係合状態にあるときにそ
れぞれ上記作動部材の前進方向に向かって互いに平行に
鉛直方向に延ばす構成としたものである。
【0022】請求項4の場合、作動部材の拘束面とフッ
ク部材の第2端面とは、フック部材が係合状態にあると
きに作動部材の前進方向に亘って連続して面接触するこ
とになる。このため、コンテナ跳ね上がり時の衝撃荷重
が拘束面に対し作動部材の進退移動方向に直交する向き
から作用しても、この衝撃荷重が作動部材の進退方向に
一直線状に延びる拘束面で十分に支えることが可能とな
る上に、アクチュエータへの衝撃荷重の伝達を遮断する
ことが可能となる。従って、アクチュエータの耐久性を
さらに向上させることが可能となる上、フック部材をコ
ンテナに対しより確実に係合状態に拘束し得ることが可
能となる。
【0023】請求項5記載の発明が講じた解決手段は、
請求項1〜請求項4のいずれかにおいて、フック部材の
構成をより具体的に特定している。
【0024】つまり、フック部材の第1端面を、そのフ
ック部材が係合解除状態にあるときに上記フック部材の
自重による回転軸回りの逆回転方向への回転が規制され
るように作動部材の作動面に対し当接させる構成とした
ものである。
【0025】請求項5の場合、アクチュエータにより作
動部材が前進移動すると同時にフック部材が回転中心軸
回りに特定回転方向に回転し、上記フック部材が速やか
に係合状態に変換されることになる。しかも、フック部
材が係合解除状態にあるときにフック部材の自重による
逆回転方向の回転を規制する上で、ストッパを別途用意
する必要がなく、作動部材を利用して部品点数が削減さ
れることになる。
【0026】請求項6記載の発明が講じた解決手段は、
請求項1記載の発明におけるアクチュエータの構成を具
体的に特定している。
【0027】つまり、アクチュエータとして、回転力に
より作動部材を進退移動させる電気モータを適用する構
成としたものである。
【0028】請求項6の場合、油圧シリンダなどのアク
チュエータを用いた場合に生ずる経時的な油漏れなどに
よるフック部材の係合状態から係合解除状態への変換作
動が生ずるおそれがなく、フック部材が確実に係合状態
に拘束されることになる。
【0029】しかも、電気モータへの電源供給には可撓
性のあるコードを接続するだけで済み、アクチュエータ
として油圧シリンダを用いた場合のように太く可撓性の
ない油圧配管のレイアウトに煩わされることがなく、細
く形状変更が可能なコードが円滑にレイアウトされるこ
とになる。
【0030】請求項7記載の発明が講じた解決手段は、
請求項1記載の発明におけるコンテナに対するフック部
材の係合位置を特定している。
【0031】具体的には、L字アームを有する荷役装置
を備えた車台に対し搭載されるコンテナをその前端位置
で上記L型アームにより保持し、フック部材をコンテナ
の後端位置に係合させるように配設する構成としたもの
である。
【0032】請求項7の場合、コンテナは、その前端位
置でL型アームにより保持されるとともに、後端位置で
フック部材により係合され、コンテナの跳ね上がりが効
果的に防止される。しかも、コンテナ跳ね上がり時のコ
ンテナ後端位置で増幅される衝撃荷重がフック部材によ
り効果的に抑制される。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0034】図1〜図4は、本発明の実施形態に係るコ
ンテナ跳ね上がり防止装置を備えたコンテナ運搬車を示
し、図2において、1はコンテナ運搬車、2はコンテナ
運搬車1の車台としての左右一対の車体フレーム11,
11(図1に表れる)上に搭載されるコンテナである。
また、図1において、3は上記コンテナ2を上記車体フ
レーム11,11に対し積み降ろしする荷役装置であ
り、この荷役装置3は上記各車体フレーム11上に装着
されている。
【0035】上記車体フレーム11,11は、図2〜図
4に示すように、それぞれ車体前後方向に延び、その前
端部上にキャブ12を備えている。また、上記キャブ1
2後方の車体フレーム11,11上には、この各車体フ
レーム11に沿って車体前後方向に延びる左右一対のサ
ブシャーシ13,13(図1に表れる)が設けられてい
る。この各サブシャーシ13は、閉断面形状(図5に表
れる)に形成され、車体前後方向に長いコンテナ2を搭
載し得る長さを有している。また、図1に示すように、
上記各サブシャーシ13は、その前後両端に位置する前
端部分13F及び後端部分13Rと、この前後両端部分
13F,13Rの間を連結する中央部分13Mとで一体
に構成されている。上記前後両端部分13F,13R
は、それぞれ上記中央部分13Mよりも車幅方向内方側
に位置し、上記中央部分13Mに対しそれぞれ固有の前
側ラップ代13a及び後側ラップ代13bでもって車体
側面視で一部重ね合わせた状態で車幅方向内方側から接
合されている。そして、図2に実線で示すように、上記
コンテナ2は、上記各サブシャーシ13を介して各車体
フレーム11上に搭載されるようになっている。また、
上記各車体フレーム11の後端にはそれぞれ張り出し可
能な左右一対のジャッキ14(図2〜図4において一方
のみ示す)が設けられ、図2及び図4に一点鎖線で、図
3に実線でそれぞれ示すように、上記荷役装置3による
コンテナ2の積み降ろし時等の車体後方への重心移動に
対し各ジャッキ14を張り出しておくことでコンテナ運
搬車1の安定性を高め得るようにしている。
【0036】上記コンテナ2は、図1及び図2に示すよ
うに、その上下両位置に車体前後方向に長い略矩形状の
上壁2a及び底壁2bを有し、この上壁2a及び底壁2
bの周囲を前後両壁2c,2d及び左右両側壁2e,2
fにより囲んで、内部への収容物の収容を可能とする略
直方体形状に形成されている。
【0037】上記コンテナ2の底壁2b下面には車体前
後方向へ延びる左右一対の主桁21,21(図1に表れ
る)が一体に設けられている。この各主桁21はそれぞ
れ断面略I字状(図5に下部のみ表れる)に形成されて
いる。また、図1に示すように、上記コンテナ2の前壁
2c上部中央位置には、後述するフック部34dが係脱
可能に係合する係合ピン22が設けられている。そし
て、図4に一点鎖線で示すように、上記コンテナ2の後
壁2dは、その上端が左右両側壁2e,2fの後端部上
部位置の車幅方向軸(図示せず)回りに後方へ下開き可
能に支持されている。この場合、コンテナ2の後壁2d
は、図示しない後壁固縛装置による固縛時に後方への開
放が規制されるようになっている。
【0038】上記荷役装置3は、図1に示すように、後
端部が各サブシャーシ13後端に対し車幅方向に延びる
第1車幅方向軸31の回りに回転可能に連結されて上記
各サブシャーシ13に対し傾動自在に設けられる左右一
対の傾動フレーム32,32と、基端部が上記各傾動フ
レーム32の前端部に対し上記第1車幅方向軸31と平
行な第2車幅方向軸33の回りに回転可能に連結されて
上記各傾動フレーム32に対し回転自在に設けられるL
形アーム34と、上記L形アーム34の略中間部左右両
側部と上記各サブシャーシ13の前端部との間に設けら
れた左右一対の荷役シリンダ35とを備えている。さら
に、上記各サブシャーシ13の後端部分13Rの後端に
は、上記第1車幅方向軸31回りに回転自在に支持され
たコンテナ案内用の左右一対の案内ローラ16,16が
設けられている。
【0039】上記L形アーム34は、上記傾動フレーム
32の前端部に対し第2車幅方向軸33の回りに回転可
能に連結されて各サブシャーシ13の前部上を前方に延
びるベースアーム部34aと、このベースアーム部34
aの先部に対し前後方向に摺動自在に内装された基部ア
ーム部34bと、この基部アーム部34bの先端に基端
が一体に設けられ、上記基部アーム部34bの先部位置
から屈曲して上方に延びる突出アーム部34cと、この
突出アーム部34cの先端に設けられ、上記コンテナ2
の前壁2c上端に設けられた係合ピン22に対し係脱可
能に係合する略C字状のフック部34dと、上記ベース
アーム部34aと基部アーム部34bとの間に連結さ
れ、上記ベースアーム部34aに対し上記基部アーム部
34b及び突出アーム部34cを進退移動させるように
伸縮することにより、上記基部アーム部34b及び突出
アーム部34cを前進位置(図2に実線で示す位置)と
後退位置(図2に一点鎖線で示す位置)とに相互に位置
変換させる伸縮シリンダ34eとを備えている。そし
て、図4に示すように、上記L形アーム34は、上記各
傾動フレーム32に対し略一直線状に延びるように保持
されて第2車幅方向軸33回りの回転を規制する規制部
材(図示せず)を備えている。この規制部材は、上記伸
縮シリンダ34eの伸縮状態に応じて各傾動フレーム3
2に対しL形アーム34を回転規制又はその回転規制を
解除するように構成されている。具体的には、規制部材
は、伸縮シリンダ34eが伸長状態にあるときつまりベ
ースアーム部34aに対し基部アーム部34b及び突出
アーム部34cが前進位置に位置付けられているときに
は、各傾動フレーム32に対しL形アーム34を略一直
線状に保持して第2車幅方向軸33回りの回転を規制す
る一方、上記伸縮シリンダ34eが収縮状態にあるとき
つまりベースアーム部34aに対し基部アーム部34b
及び突出アーム部34cが後退位置に位置付けられてい
るときには、各傾動フレーム32の前端部に対しL形ア
ーム34の回転規制が解除されてL形アーム34を第2
車幅方向軸33回りに回転させるようにしている。
【0040】そして、上記各荷役シリンダ35は、上記
基部アーム部34b及び突出アーム部34cの位置変
換、つまり規制部材によるL形アーム34の回転規制の
有無に応じて伸縮作動量がそれぞれ設定されるようにな
っている。具体的には、各荷役シリンダ35は、規制部
材によりL形アーム34が回転規制されているときに
は、上記係合ピン22に対しフック部34dが係合され
たコンテナ2がサブシャーシ13上に載置される車載状
態(図4に実線で示す状態)と、各傾動フレーム32に
対しL形アーム34を略一直線状に保持して上記各傾動
フレーム32を上記第1車幅方向軸31回りに傾動させ
ることにより、上記コンテナ2を後方に向かい所定角度
の下り勾配状態で傾斜した傾斜状態(図4に一点鎖線で
示す状態)とに相互に変換させるように、その伸縮作動
量が設定されている。また、上記各荷役シリンダ35
は、上記規制部材によるL形アーム34の回転規制が解
除されているときには、上記車載状態と、各傾動フレー
ム32に対しL形アーム34を第2車幅方向軸32回り
に後方に回転させることにより、上記コンテナ2が各車
体フレーム11後方の地上に降ろされて上記係合ピン2
2に対しフック部34dを係脱可能とする地上の載置状
態(図3に一点鎖線で示す状態)とに相互に変換される
ように、その伸縮作動量が設定されている。
【0041】また、図5及び図6に示すように、上記各
傾動フレーム32が位置する上記各サブシャーシ13の
後端部分13Rには、車幅方向外方向きに開口する断面
略コ字状のベース41が取り付けられている。このベー
ス41には、上記各サブシャーシ13の後端部分13R
上での車体振動等によるコンテナ2後部の跳ね上がりを
防止するコンテナ跳ね上がり防止装置40が設けられて
いる。
【0042】このコンテナ跳ね上がり防止装置40は、
図5に示すように、上記各サブシャーシ13の中央部分
13M上に搭載されたコンテナ2の各主桁21後部下端
の外側縁に対し係合爪部49が係合する左右一対の略C
字状のフック部材43(図では一方のみ示す)と、鉛直
線方向に延びる進退軸x(図8参照)上を上下方向に進
退移動する作動部材としてのウェッジ部材44と、上記
ウェッジ部材44を上下方向に進退移動させるアクチュ
エータとしての電気モータ51とを備えている。
【0043】上記フック部材43は、上記ベース41の
上端部を車体前後方向に延びる回転中心軸42の回りに
回転自在に連結され、上記回転中心軸42回りの特定回
転方向としての正回転方向(図5に実線矢印Aで示す時
計回り方向)に回転されることにより係合爪部49を上
記コンテナ2の各主桁21後部下端の外側縁に対し係合
させるようにしている。上記係合爪部49は、上記フッ
ク部材43の上端に設けられている。
【0044】上記ウェッジ部材44は、上記ベース41
の底面(車幅方向内側面)に沿いながら上下方向に進退
移動することにより、上記フック部材43の係合爪部4
9を上記コンテナ2の各主桁21後部下端の外側縁に対
し係合させた係合状態(図5に実線で示す状態)と、上
記コンテナ2の各主桁21後部下端の外側縁に対し係合
を解除させた係合解除状態(図5に二点鎖線で示す状
態)とに相互に変換させるようにしている。このウェッ
ジ部材44と上記フック部材43とは互いに非連結とさ
れている。
【0045】上記ウェッジ部材44の車幅方向外方側の
面の上部位置には、このウェッジ部材44の上方への前
進移動(図5に実線で示す矢印C方向への移動)により
上記フック部材43に対し摺接してそのフック部材43
を上記正回転方向へ回転させるよう押圧する作動面44
aが設けられている。この作動面44aは、上記ウェッ
ジ部材44の前進方向先端(上端)に行くに従い車幅方
向内方側に位置するように傾斜して形成されている。ま
た、上記ウェッジ部材44の車幅方向外方側の面の下部
位置には、このウェッジ部材44が上方に前進移動して
所定の前進位置(図5に実線で示す位置)に保持される
ことにより上記フック部材43に対し上記ウェッジ部材
44の進退移動方向に直交する車幅方向向きで互いに面
接触してそのフック部材43を上記係合状態に拘束する
拘束面44bが設けられている。この拘束面44bは、
上記フック部材43が係合状態にあるときにこのフック
部材43の第2端面43bに対し平行となるよう上下方
向に延びて形成されている。上記作動面44aおよび拘
束面44bは、ウェッジ部材44の車幅方向外側の上下
方向略中央位置の角部44cを境にして上下方向に連続
するように配されている。尚、図5中47は、フック部
材43が回転中心軸42回りに正回転方向に回転して係
合状態に変換されたときにこのフック部材43に対し当
接するストッパ部材であって、このストッパ部材47に
よってフック部材43が係合状態に位置決めされるよう
になっている。また、図5中48は、ベース41の底面
に対し車幅方向にウェッジ部材44(拘束面44b)の
挿通可能な間隔を存して併設された案内部材であって、
この案内部材48に対しウェッジ部材44の拘束面44
bが摺接することでベース41の底面に沿ったウェッジ
部材44の上下方向への進退移動を可能にしている。
【0046】そして、図7にも示すように、上記フック
部材43の周面43Aにおける車幅方向内側の下部位置
には、上記作動面44aと摺接して上記正回転方向への
押圧力を受ける第1端面50が設けられている。この第
1端面50は、上記フック部材43が係合解除状態にあ
るときにその周面43Aにおける車幅方向内側の下部位
置においてほぼ進退軸x(図8参照)方向に延びる平坦
部43aと、この平坦部43aの上下両端位置でそれぞ
れ車幅方向外方に湾曲する上側角アール部43d及び下
側角アール部43cとで連続的に構成されている。ま
た、上記フック部材43が係合状態にあるときにその周
面43Aにおける車幅方向内側の下部位置には、上記拘
束面44bと面接触して上記回転中心軸42回りの回転
が阻止された状態に拘束される第2端面43bが設けら
れている。そして、上記ウェッジ部材44の拘束面44
bと、上記フック部材43の第2端面43bとは、上記
フック部材43が係合状態にあるときにそれぞれ上記ウ
ェッジ部材44の前進方向に向かって互いに平行に鉛直
方向に延びるように設けられている。
【0047】上記フック部材43の回転中心軸42は、
上記係合状態におけるフック部材43に対しその自重に
基づいて上記特定回転方向とは逆回転方向(図5及び図
7に破線矢印Bで示す反時計回り方向)に回転させる回
転モーメントが作用するよう上記フック部材43の重心
位置(図示せず)から車幅方向内方に偏心した位置に位
置付けられるように配設されている。上記下側角アール
部43cは、フック部材43が係合解除状態にあるとき
に上記フック部材43の自重に基づく逆回転方向への回
転を規制するように上記ウェッジ部材44の作動面44
aの先端(上端)に対し当接している。
【0048】さらに、上記フック部材43とウェッジ部
材44とは、上記フック部材43が係合解除位置にある
ときにこのフック部材43の第1端面50(平坦部43
a、上側角アール部43d及び下側角アール部43c)
に対し摺接するウェッジ部材44の作動面44aの接線
s,s′と直交する直交線t,t′が上記フック部材4
3の回転中心軸42よりも重心位置側を通る位置つまり
下方に位置付けられるように配設されている。これによ
り、フック部材43は、その第1端面50に対しウェッ
ジ部材44の作動面44aが摺接している間、上記ウェ
ッジ部材44の上方への前進移動量に応じて回転中心軸
42回りに正回転方向に回転することになる。
【0049】また、図8に示すように、上記電気モータ
51は、上記ウェッジ部材44の進退方向に延びる進退
軸xと平行な出力軸51aを有している。この出力軸5
1aには駆動ギヤ51bが回転一体に連結され、上記駆
動ギヤ51bには減速ギヤ52が噛合している。上記進
退軸x上には第1ロッド部材53が回転自在に支持さ
れ、この第1ロッド部材53の下端部には従動ギヤ53
aが回転一体に連結されている。この従動ギヤ53aは
上記減速ギヤ52を介して上記駆動ギヤ51bに噛合さ
れ、上記第1ロッド部材53は、上記電気モータ51に
より進退軸x回りに回転するようになっている。上記第
1ロッド部材53の上部には雄螺子部54が設けられて
いる。また、上記進退軸x上には第2ロッド部材57が
設けられ、この第2ロッド部材57の下部には上記雄螺
子部54を外嵌合する筒部57aが設けられている。こ
の筒部57aの内周面には上記雄螺子部54に対し螺合
する雌螺子部55が形成されている。上記第2ロッド部
材57の上端部には、上記ウェッジ部材44の下端がピ
ン56を介して連結されている。上記第2ロッド部材5
7は、その外周面上に進退軸x方向に延びる溝(図示せ
ず)を有し、この溝に対し後述するハウジングケース4
6aの突起(図示せず)が摺動自在に嵌合することで進
退軸x回りの回転が規制され、上記電気モータ51によ
り進退軸x回りに回転する第1ロッド部材53の回転力
に応じて進退軸x方向に進退移動するように構成されて
いる。また、上記電気モータ51、駆動ギヤ51b、減
速ギヤ52、従動ギヤ53a、第1ロッド部材53及び
第2ロッド部材57により駆動手段46が構成されてい
る。この駆動手段46の各構成要件は、駆動手段46の
ハウジングケース46a内に内装され、そのうち第2ロ
ッド部材57の上部のみがハウジングケース46a外に
突出していて、この第2ロッド部材57の進退軸x方向
への進退移動を可能にしている。そして、上記第1ロッ
ド部材53(雄螺子部54)及び第2ロッド部材57
(雌螺子部55)により、上記電気モータ51により進
退軸x回りに回転する第1ロッド部材53の回転力を上
記ウェッジ部材44の進退方向の進退移動力に変換して
上記ウェッジ部材44に伝達する回転力変換機構58が
構成されている。この回転力変換機構58は、上記電気
モータ51の出力軸51aの正回転方向(図8に実線矢
印Eで示す方向)への回転により減速ギヤ52を介して
第1ロッド部材53が進退軸x回りに正回転方向(図8
に実線矢印Fで示す方向)に回転すると上記第2ロッド
部材57を上方へ前進移動(図8に実線矢印Gで示す方
向)させ、上記電気モータ51の出力軸51aの逆回転
方向(図8に破線矢印Hで示す方向)への回転により減
速ギヤ52を介して第1ロッド部材53が進退軸x回り
に逆回転方向(図8に破線矢印Jで示す方向)に回転す
ると上記第2ロッド部材57を下方へ後退移動(図5及
び図7に示す破線矢印K方向への移動)させるようにし
ている。また、上記電気モータ51には可撓性のある2
本のコード59,59が連結され、この各コード59を
介して電気モータ51に対し電源供給がなされるように
なっている。
【0050】ここで、コンテナ2の各主桁21後部下端
の外側縁に対し係合爪部49を係合又は係合解除させる
フック部材43の変換作動を、各車体フレーム11(各
サブシャーシ13)に対しコンテナ2を積み降ろす場
合、及び傾動させる場合の手順に沿って説明する。
【0051】最初に、地上に対し載置されたコンテナ2
を各サブシャーシ13に対し積み込む場合の手順に沿っ
てフック部材43の変換作動を説明する。この場合、各
ジャッキ14は張り出されているものとする。
【0052】先ず、図2に一点鎖線で示すように、伸縮
シリンダ34eを収縮させてベースアーム部34aに対
し基部アーム部34b及び突出アーム部34cを後退位
置に位置付ける。これにより、各傾動フレーム32の前
端部に対しL形アーム34の回転規制が解除されてL形
アーム34が第2車幅方向軸33回りに回転可能とな
る。
【0053】次いで、図2に二点鎖線で、図3に実線で
それぞれ示すように、荷役シリンダ35を伸長させてL
形アーム34を第2車幅方向軸33回りに後方へ回転さ
せ、図3に一点鎖線で示すように、その突出アーム部3
4c先端のフック部34dを地上の載置状態(図3に一
点鎖線で示す状態)のコンテナ2の係合ピン22に対し
係合させる。この状態から、図2に二点鎖線で、図3に
実線でそれぞれ示すように、荷役シリンダ35を収縮さ
せてL形アーム34を第2車幅方向軸33回りに前方へ
回転させることにより、図2に一点鎖線で示すように、
フック部34dに係合されたコンテナ2が案内ローラ1
6に案内されながら各サブシャーシ13上に載せられ
る。その後、図2に実線で示すように、伸縮シリンダ3
4eを伸長させてベースアーム部34aに対し基部アー
ム部34b及び突出アーム部34cを前進位置に位置付
けることにより、コンテナ2が各サブシャーシ13の中
央部分13M上に積み込まれて車載状態(図2に実線で
示す状態)に変換される。
【0054】それから、コンテナ跳ね上がり防止装置4
0によるコンテナ2の係合を行う。
【0055】具体的には、図8に示すように、電気モー
タ51の出力軸51aを正回転方向(図8に示す実線矢
印E方向)に回転させ、減速ギヤ52を介して第1ロッ
ド部材53を進退軸x回りに正回転方向(図8に示す実
線矢印F方向)に回転させる。すると、この第1ロッド
部材53の進退軸x回りの正回転方向の回転力が、回転
力変換機構58により第2ロッド部材57を上方(図8
に実線矢印Gで示す方向)へ前進移動させる前進移動力
に変換され、図8に二点鎖線で示すように、ウェッジ部
材44をベース41の底面に沿って上方に前進移動させ
る。このとき、図7に示すように、フック部材43の周
囲43Aにおける第1端面50(平坦部43a、上側及
び下側角アール部43d,43c)に対し摺接するウェ
ッジ部材44の作動面44aの接線s,s′と直交する
直交線t,t′がいずれも上記フック部材43の回転中
心軸42よりも下側に随時位置することになる。これに
より、フック部材43は、ストッパ部材47に当接する
まで回転中心軸42回りに正回転方向(図5及び図7に
実線矢印Aで示す時計回り方向)によどみなく回転して
係合状態(図5及び図7に実線で示す状態)に変換さ
れ、コンテナ2の各主桁21後部下端の外側縁に対し係
合爪部49が係合する。このため、路面振動などが増幅
される各サブシャーシ13の後端部分13Rにおいてコ
ンテナ2が跳ね上がろうとしても、この後端部分13R
でコンテナ2の各主桁21後端がフック部材43により
係合されて、コンテナ2後部の跳ね上がりが十分に抑制
される。従って、後端部分13Rでのコンテナ2の跳ね
上がりによる衝撃荷重を軽減させてテールランプの断線
等を効果的に防止することができる上、コンテナ2跳ね
上がり時の後端部分13Rでの衝撃音も抑制することが
できる。
【0056】また、電気モータ51の出力軸51aを回
転させて第1ロッド部材53を進退軸x回りに回転させ
ることで、第2ロッド部材57の進退移動力によりウェ
ッジ部材44を進退移動させるので、油圧シリンダなど
の駆動手段を用いた場合に生ずる経時的な油漏れなどに
よるフック部材43の係合状態から係合解除状態への変
換作動が生ずるおそれがなく、フック部材43を確実に
係合状態に拘束することができる。しかも、電気モータ
51への電源供給には可撓性のあるコード59,59を
接続するだけで済み、駆動手段として油圧シリンダを用
いた場合のように太く可撓性のない油圧配管のレイアウ
トに煩わされることがなく、細く形状変更が可能なコー
ド59,59を円滑にレイアウトすることができる。
【0057】その後、図5及び図7に実線で示すよう
に、ウェッジ部材44をベース41の底面に沿ってさら
に上方に前進移動させると、ウェッジ部材44の角部4
4cがフック部材43の上側角アール部43dを乗り越
え、フック部材43の周囲43Aの第2端面43bとウ
ェッジ部材44の拘束面44bとが互いに面接触するこ
とになり、この面接触により上記フック部材43は回転
中心軸42回りの回転が阻止されて係合状態に拘束され
ることになる。このように拘束されてフック部材43が
係合状態にあるときには、その面接触がフック部材43
の第2端面43bに対しウェッジ部材44の拘束面44
bがウェッジ部材44の上下方向への進退移動方向と直
交する車幅方向向きの面接触とされているため、コンテ
ナ跳ね上がり時の上下方向からの衝撃荷重がフック部材
43に伝達されても、その伝達された衝撃荷重はウェッ
ジ部材44の拘束面44bに対しフック部材43の第2
端面43bが面接触する上下方向から作用し、互いの面
接触部位での上下方向の摺接により円滑に吸収されるこ
とになる。これにより、コンテナ跳ね上がり時の衝撃荷
重の伝達が面接触部分で確実に遮断され、ウェッジ部材
44を介して駆動手段46(電気モータ51)の進退軸
x方向(出力軸51a方向)に伝達されることが確実に
防止され、上記衝撃荷重が電気モータ51及び回転力変
換機構58に対しその故障原因となり得る負荷として上
下方向から作用するおそれを確実に解消することが可能
となり、電気モータ51及び回転力変換機構58の耐久
性を飛躍的に高めることができる。
【0058】さらに、ウェッジ部材44の拘束面44b
とフック部材43の第2端面43bとの面同士をウェッ
ジ部材44の進退移動方向に亘って一直線状に面接触さ
せることで、コンテナ跳ね上がり時のウェッジ部材44
に対する車幅方向からの衝撃荷重に対し表面積の大きな
拘束面44bで支えて十分に抗することが可能となる
上、電気モータ51及び回転力変換機構58への衝撃荷
重の伝達を遮断することが可能となる。従って、電気モ
ータ51及び回転力変換機構58の耐久性のさらなる向
上を図る上で非常に有利なものとなるのは勿論のこと、
フック部材43をコンテナ2の主桁21後部下端の外側
縁に対しより確実に係合状態に拘束する上でも非常に有
利なものとなる。
【0059】しかも、フック部材43が係合状態にある
ときにフック部材43の第2端面43bに対しウェッジ
部材44の拘束面44bがウェッジ部材44の進退移動
方向に直交する車幅方向向きで互いに面接触してフック
部材43が拘束されることにより、フック部材43が係
合状態に変換されてからのウェッジ部材44の前進移動
量は、フック部材43の第2端面43bに対しウェッジ
部材44の拘束面44bが互いに面接触可能となる最低
限度のものが確保されていれば、それ以上いくら上方に
ウェッジ部材44を上方に前進移動させて設定されてい
ても良いことになる。これにより、フック部材43を係
合状態に拘束する上で、ウェッジ部材44の前進移動量
を厳格に設定する必要がなく、ウェッジ部材44及び駆
動手段46の精度を下げてコストの低廉化を図ることが
できる。
【0060】次に、各サブシャーシ13上に搭載された
コンテナ2を地上に降ろす場合の手順に沿ってフック部
材43の変換作動を説明する。この場合も、各ジャッキ
14は張り出されているものとする。また、コンテナ2
の後壁2dは後壁固縛装置により固縛されているものと
する。
【0061】先ず、コンテナ跳ね上がり防止装置40に
よるコンテナ2の係合解除を行う。
【0062】具体的には、図8に示すように、電気モー
タ51の出力軸51aを逆回転方向(図8に示す破線矢
印H方向)に回転させ、減速ギヤ52を介して第1ロッ
ド部材53を進退軸x回りに逆回転方向(図8に示す破
線矢印J方向)に回転させる。すると、この第1ロッド
部材53の進退軸x回りの逆回転方向の回転力が、回転
力変換機構58により第2ロッド部材57を下方(図8
に破線矢印Kで示す方向)へ後退移動させる後退移動力
に変換され、図8に実線で示すように、ウェッジ部材4
4をベース41の底面に沿って下方に後退移動させる。
すると、係合状態のフック部材43の第2端面43bと
ウェッジ部材44の拘束面44bとの互いの面接触によ
るフック部材43の回転拘束が解除され、ウェッジ部材
44の角部44cがフック部材43の上側角アール部4
3dを乗り越えることになる。そして、上記フック部材
43が、ウェッジ部材44の下方への後退移動に伴い自
重によって自動的に回転中心軸42回りに逆回転方向
(図5及び図7に破線矢印Bで示す反時計回り方向)に
回転して係合解除状態(図5及び図7に二点鎖線で示す
状態)に変換され、各サブシャーシ13上に搭載された
コンテナ2の各主桁21後部下端の外側縁に対し係合爪
部49を係合解除させることになる。このとき、フック
部材43(第1端面50)の下側角アール部43cは、
フック部材43が係合解除状態にあるときにウェッジ部
材44の作動面44aの先端(上端)に対し当接し、フ
ック部材43の自重に基づく逆回転方向への回転が規制
されるので、電気モータ51の出力軸51aの正回転方
向への回転により第2ロッド部材57を上方へ前進移動
させてウェッジ部材44を前進させると同時にフック部
材43が回転中心軸42回りに正回転方向に回転し、上
記フック部材43を速やかに係合状態に変換させること
ができる。しかも、フック部材43が係合解除状態にあ
るときにフック部材43の自重に基づく逆回転方向への
回転を規制するためのストッパを別途用意する必要がな
く、ウェッジ部材44を利用して部品点数を削減させる
ことができる。
【0063】次いで、図2に一点鎖線で示すように、伸
縮シリンダ34eを収縮させてベースアーム部34aに
対し基部アーム部34b及び突出アーム部34cを後退
位置に位置付け、各傾動フレーム32の前端部に対しL
形アーム34の回転規制を解除してL形アーム34を第
2車幅方向軸33回りに回転可能とする。
【0064】その後、図2に二点鎖線で、図3に実線で
それぞれ示すように、荷役シリンダ35を伸長させてL
形アーム34を第2車幅方向軸33回りに後方へ回転さ
せ、フック部34dに係合されたコンテナ2を案内ロー
ラ16で案内しながら地上に降ろす。それから、コンテ
ナ運搬車1を前方移動させるなどしてフック部34dを
地上のコンテナ2の係合ピン22から離脱させる。しか
る後、荷役シリンダ35を収縮させてL形アーム34を
第2車幅方向軸33回りに前方へ回転させた後、伸縮シ
リンダ34eを伸長させてベースアーム部34aに対し
基部アーム部34b及び突出アーム部34cを前進位置
に位置付けておく。
【0065】また、各サブシャーシ13上に搭載された
コンテナ2を傾動させてコンテナ2内の収容物を排出す
る場合の手順に沿ってフック部材43の変換作動を説明
する。この場合、後壁固縛装置による後壁2dの固縛は
解除されているものとする。
【0066】先ず、上述の各サブシャーシ13上に搭載
されたコンテナ2を地上に降ろす場合と同様にコンテナ
跳ね上がり防止装置40によるコンテナ2の係合解除を
行う。
【0067】それから、図4に実線で示すように、伸縮
シリンダ34eをそのまま伸長状態に保持してベースア
ーム部34aに対し基部アーム部34b及び突出アーム
部34cを前進位置に位置付けておく。これにより、各
傾動フレーム32の前端部に対しL形アーム34を回転
規制してL形アーム34を第2車幅方向軸33回りに回
転不能にする。
【0068】その後、図4に一点鎖線で示すように、荷
役シリンダ35を伸長させてL形アーム34を略一直線
状に保持したままで各傾動フレーム32と共に各サブシ
ャーシ13に対し第1車幅方向軸31回りに後方に回転
させて略45°程度下り勾配となる傾斜状態(図4に一
点鎖線で示す状態)に変換する。これにより、傾斜状態
の各傾動フレーム32上とこの各傾動フレーム32に対
し略一直線状に延びるように保持されたL形アーム34
上とに沿って積載されたコンテナ2が傾斜状態(図4に
一点鎖線で示す状態)に姿勢変換され、後壁2dがその
自重及び収容物の自重の影響を受けて開放しコンテナ2
内の収容物が排出される。
【0069】しかる後、図4に実線で示すように、荷役
シリンダ35を収縮させてL形アーム34を略一直線状
に保持したままで各傾動フレーム32を車載状態に変換
した後、コンテナ2の後壁2dを後壁固縛装置により固
縛し、上述したコンテナ2を各サブシャーシ13に対し
積み込む場合と同様に、フック部材43を係合状態に変
換してコンテナ2の各主桁21後部下端の外側縁に対し
係合爪部49を係合させる。
【0070】<他の実施形態>尚、本発明は上記実施形
態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を
包含するものである、例えば、上記実施形態では、コン
テナ跳ね上がり防止装置40によりコンテナ2の後部を
係合又は係合解除するようにしたが、コンテナの後部以
外の箇所、例えば中央部などでコンテナ跳ね上がり防止
装置によるコンテナの係合解除が行われるようにしても
良い。
【0071】また、上記実施形態では、荷役装置3によ
り車体フレーム11上にコンテナ2を搭載するようにし
たが、クレーンなどによりコンテナが車体フレーム上に
搭載されるようにしても良い。
【0072】さらに、上記実施形態では、フック部材4
3の第1端面50に対しウェッジ部材44の作動面44
aを摺接させることで、フック部材43を係合状態と係
合解除状態とに相互に変換させたが、フック部材の車幅
方向外方寄りにウエッジ部材を配置し、ウェッジ部材を
上下方向に進退移動させて、上記フック部材の車幅方向
外側の下端の第1端面に対しウェッジ部材の車幅方向内
側の作動面を摺接させることで、フック部材を係合状態
と係合解除状態とに相互に変換させるようにしても良い
のは勿論である。また、フック部材の進退方向は、上下
方向のみならず、左右方向(車幅方向)または斜め方向
などであっても良い。この場合には、ウェッジ部材の作
動面及び拘束面と摺接及び面接触するフック部材の第1
端面及び第2端面の位置を方向変換に伴う分だけずらせ
ばよい。
【0073】しかも、上記実施形態では、電気モータ5
1によりアクチュエータを構成したが、油圧シリンダに
よりアクチュエータが構成されていても良い。この場合
には、油圧シリンダはその上下方向への伸縮作動により
ウェッジ部材が進退移動するように配置され、コンテナ
跳ね上がり時の衝撃荷重が油圧シリンダに対しウェッジ
部材の進退移動方向から作用することがなく、油圧シリ
ンダへの無理な負荷の作用を防止して油圧シリンダの耐
久性が飛躍的に高められる上、フック部材を係合状態に
確実に拘束することが可能となる。
【0074】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明におけ
るコンテナ運搬車のコンテナ跳ね上がり防止装置によれ
ば、フック部材を自重によって自動的に回転中心軸回り
に逆回転方向に回転させてコンテナに対しフック部材を
係合解除状態に変換させる一方、作動部材の前進移動に
伴い作動面をフック部材の第1端面に対し摺接させてフ
ック部材を回転中心軸回りに特定回転方向に回転させる
ことでフック部材を係合状態に変換させることが可能と
なり、さらに、フック部材が係合状態にあるときにさら
に作動部材を前進移動させて拘束面をフック部材の第2
端面に対し面接触させることでフック部材を係合状態に
拘束することにより、コンテナ跳ね上がり時の上下方向
からの衝撃荷重を拘束面に対し第2端面の面接触方向か
ら作用させてアクチュエータの作動方向からの無理な負
荷として作用させることを防止し、アクチュエータの故
障原因をなくしてアクチュエータの耐久性を飛躍的に高
めることができる。しかも、フック部材を係合状態に拘
束する上で、作動部材の前進移動量を厳格に設定する必
要がなく、作動部材及びアクチュエータの精度を下げて
コストの低廉化を図ることができる。さらに、フック部
材の回転中心軸を重心に対し偏心させるだけでフック部
材を自動的に逆回転方向に回転させ、回転付勢手段を不
要にした部品点数の削減化を図ることができる。
【0075】請求項2記載の発明におけるコンテナ運搬
車のコンテナ跳ね上がり防止装置によれば、作動部材を
上下方向に進退移動させ、拘束面を、フック部材が係合
状態にあるときにフック部材の第2端面に対し上下方向
から面接触させることで、コンテナ跳ね上がり時の衝撃
荷重の伝達を作動部材の拘束面とフック部材の第2端面
との面接触部分で遮断し、アクチュエータに対し衝撃荷
重による無理な負荷のの作用を確実に解消することがで
きる。
【0076】請求項3記載の発明におけるコンテナ運搬
車のコンテナ跳ね上がり防止装置によれば、フック部材
の第1端面に対し摺接する作動部材の作動面の接線と直
交する直交線をフック部材の回転中心軸よりも重心位置
側を通る位置に位置させることで、フック部材の第1端
面に対する作動面の摺接方向を拡大させ、フック部材及
び作動部材のレイアウトの自由度を拡大させることがで
きる。
【0077】請求項4記載の発明におけるコンテナ運搬
車のコンテナ跳ね上がり防止装置によれば、フック部材
が係合状態にあるときに作動部材の拘束面とフック部材
の第2端面とを作動部材の前進方向に亘って上下方向に
一直線状に面接触させることで、アクチュエータの耐久
性をさらに向上させることができる上、フック部材をコ
ンテナに対しより確実に係合状態に拘束し得ることがで
きる。
【0078】請求項5記載の発明におけるコンテナ運搬
車のコンテナ跳ね上がり防止装置によれば、作動部材の
作動面に対し係合解除状態にあるフック部材の第1端面
を当接させることで、フック部材の自重に基づく逆回転
方向への回転を規制し、作動部材の前進移動に併せてフ
ック部材を速やかに係合状態に変換させることができ
る。しかも、フック部材を係合解除状態に保持するスト
ッパを不要にして作動部材を有効利用した部品点数の削
減化を図ることができる。
【0079】請求項6記載の発明におけるコンテナ運搬
車のコンテナ跳ね上がり防止装置によれば、アクチュエ
ータとして電気モータを適用することで、油圧シリンダ
などのアクチュエータを用いたもののような経時的な油
漏れなどによるフック部材の作動変換を禁止し、フック
部材を確実に係合状態に拘束することができる。しか
も、電気モータに対し可撓性のあるコードを接続して電
源供給すれば良く、この細く形状変更可能なコードを円
滑にレイアウトすることができる。
【0080】請求項7記載の発明におけるコンテナ運搬
車のコンテナ跳ね上がり防止装置によれば、コンテナを
その前後両端位置でL型アームおよびフック部材により
係合することで、コンテナの跳ね上がりを効果的に防止
することができるとともに、コンテナ跳ね上がり時にコ
ンテナ後端位置で大きくなる衝撃荷重をフック部材によ
り効果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るコンテナ運搬車の平面
図である。
【図2】荷役シリンダによるコンテナの積み降ろし動作
の前半工程を示すコンテナ運搬車の側面図である。
【図3】荷役シリンダによるコンテナの積み降ろし動作
の後半工程を示すコンテナ運搬車の側面図である。
【図4】荷役シリンダによるコンテナの載置状態と傾斜
状態との姿勢変換動作を示すコンテナ運搬車の側面図で
ある。
【図5】コンテナ跳ね上がり防止装置を一部切り欠いた
状態で車体後方より視た背面図である。
【図6】コンテナ跳ね上がり防止装置を車体側方より視
た側面図である。
【図7】フック部材とウェッジ部材との摺接状態を説明
する図5の要部拡大説明図である。
【図8】駆動手段を一部切り欠いた状態で車体後方より
視た背面図である。
【符号の説明】
1 コンテナ運搬車 2 コンテナ 11 車体フレーム(車台) 42 回転中心軸 43 フック部材 43A 周囲 43b 第2端面 44 ウェッジ部材(作動部材) 44a 作動面 44b 拘束面 50 第1端面 51 電気モータ(アクチュエータ) s,s′ 接線 t,t′ 直交線

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車台上に搭載されたコンテナの跳ね上が
    りを防止するコンテナ運搬車のコンテナ跳ね上がり防止
    装置であって、 車体前後方向に延びる回転中心軸の回りに回転自在に連
    結され、上記回転中心軸回りの特定回転方向への回転に
    より上記コンテナに対し係合するフック部材と、 このフック部材とは互いに非連結とされ、進退移動する
    ことにより上記フック部材を上記コンテナに対し係合し
    た係合状態と、上記コンテナに対し係合を解除した係合
    解除状態とに相互に変換させる作動部材と、 上記作動部材を進退移動させるアクチュエータとを備
    え、 上記作動部材は、その前進移動により上記フック部材に
    対し摺接してそのフック部材を上記特定回転方向へ回転
    させるよう押圧する作動面と、所定の前進位置に保持さ
    れることにより上記フック部材に対し上記作動部材の進
    退移動方向に直交する向きで互いに面接触してそのフッ
    ク部材を上記係合状態に拘束する拘束面とを備え、 上記フック部材は、上記作動面と摺接して上記特定回転
    方向への押圧力を受ける第1端面と、上記拘束面と面接
    触して上記回転中心軸回りの回転が阻止された状態に拘
    束される第2端面とを周面に備え、 上記フック部材の回転中心軸は、上記係合状態における
    フック部材に対しその自重に基づいて上記特定回転方向
    とは逆回転方向に回転させる回転モーメントが作用する
    よう上記フック部材の重心位置から車幅方向に偏心した
    位置に位置付けられるように配設されていることを特徴
    とするコンテナ運搬車のコンテナ跳ね上がり防止装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 作動部材は上下方向に進退移動するように設けられ、そ
    の前進時には作動部材が上方へ移動するように構成され
    ていることを特徴とするコンテナ運搬車のコンテナ跳ね
    上がり防止装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、 フック部材と作動部材とは、上記フック部材の第1端面
    に対し摺接する作動部材の作動面の接線と直交する直交
    線が上記フック部材の回転中心軸よりも重心側を通る位
    置に位置付けられるように配設されていることを特徴と
    するコンテナ運搬車のコンテナ跳ね上がり防止装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 作動部材の拘束面と、フック部材の第2端面とは、フッ
    ク部材が係合状態にあるときにそれぞれ上記作動部材の
    前進方向に向かって互いに平行に鉛直方向に延びている
    ことを特徴とするコンテナ運搬車のコンテナ跳ね上がり
    防止装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかにおい
    て、 フック部材の第1端面は、そのフック部材が係合解除状
    態にあるときに上記フック部材の自重による回転軸回り
    の逆回転方向への回転が規制されるように作動部材の作
    動面に対し当接していることを特徴とするコンテナ運搬
    車のコンテナ跳ね上がり防止装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、 アクチュエータとして、回転力により作動部材を進退移
    動させる電気モータが適用されていることを特徴とする
    コンテナ運搬車のコンテナ跳ね上がり防止装置。
  7. 【請求項7】 請求項1において、 L字アームを有する荷役装置を備えた車台に対し搭載さ
    れるコンテナがその前端位置で上記L型アームにより保
    持され、 フック部材はコンテナの後端位置に係合するように配設
    されていることを特徴とするコンテナ運搬車のコンテナ
    跳ね上がり防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100404313C (zh) * 2005-03-29 2008-07-23 上海中升贸易有限公司 一种车载式集装箱的自动系固方法和它的自动锁
JP2019199227A (ja) * 2018-05-18 2019-11-21 新明和工業株式会社 特装車、およびサブフレームの製造方法
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CN113226847A (zh) * 2018-12-27 2021-08-06 雷诺有限公司 用于车载货物运输系统的锁定系统及设置有该锁定系统的机动车辆

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