JP2000033681A - 窓貼り用フィルム - Google Patents

窓貼り用フィルム

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JP2000033681A
JP2000033681A JP10203044A JP20304498A JP2000033681A JP 2000033681 A JP2000033681 A JP 2000033681A JP 10203044 A JP10203044 A JP 10203044A JP 20304498 A JP20304498 A JP 20304498A JP 2000033681 A JP2000033681 A JP 2000033681A
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polyester
resin
polyethylene terephthalate
glass
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JP10203044A
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Masashi Inagaki
昌司 稲垣
Yoshihide Ozaki
慶英 尾崎
Kimihiro Izaki
公裕 井崎
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Mitsubishi Polyester Film Corp
Original Assignee
Mitsubishi Polyester Film Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性、耐擦傷性、ガラス飛散防止性に優
れ、かつ、窓ガラスを破りたい時に容易に破ることがで
きる特性を合わせ持つ窓貼り用フィルムを提供する。 【解決手段】 ポリエステルフィルムの一方の面にハー
ドコート層を有する積層フィルムであって、衝撃強さが
0.5〜5Jであることを特徴とする窓貼り用フィル
ム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窓貼り用フィルム
に関し、詳しくは、ポリエステルフィルムの一方の面に
ハードコート層を有する積層フィルムであって、透明
性、耐擦傷性、窓ガラスが割れた時の飛散防止性に優
れ、かつ、非常時に窓を破ることが容易である窓貼り用
フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車内や屋内の冷房および暖房効果
を高めるために用いられる日射遮蔽用フィルム、また、
衝突、地震、爆発等によって自動車や建築物等の窓ガラ
スが飛散落下することを軽減するために用いられるガラ
ス飛散防止用フィルムとして、透明性、均一性、強靱
性、可撓性および寸法安定性の良好なポリエステルフィ
ルムが多く使用されている。
【0003】しかしながら、窓貼りフィルムを用いた場
合、例えば、非常時に車内や屋内から脱出しようとし
て、意図的に窓ガラスを割りたいた時、車外、屋外等か
ら救出、放水等の目的で意図的に窓ガラスを割りたい時
等に、ガラスが割れにくくなったり、例えガラスが割れ
たとしても、窓を貫通するには障害となったりする場合
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであって、その解決課題は、透明性、
耐擦傷性、ガラス飛散防止性に優れ、かつ、窓ガラスを
破りたい時に容易に破ることができる特性を合わせ持つ
窓貼り用フィルムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に鑑み鋭意検討した結果、特定のポリエステル積層フィ
ルムによれば上記課題を容易に解決できることを見いだ
し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明の要
旨は、ポリエステルフィルムの一方の面にハードコート
層を有する積層フィルムであって、衝撃強さが0.5〜
5Jであることを特徴とする窓貼り用フィルムに存す
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明において用いるポリエステルとは、例えば
芳香族ジカルボン酸と脂肪族グリコールとを重縮合させ
て得られるものである。芳香族ジカルボン酸としては、
テレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸などが
挙げられ、脂肪族グリコールとしては、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサン
ジメタノール等が挙げられる。代表的なポリエステルと
しては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ
エチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート(P
EN)等が例示される。これらの中でもポリエチレンテ
レフタレート(PET)が汎用性、経済性等の点で好適
に使用される。本発明で用いるポリエステルは、第三成
分を20モル%未満含有する共重合ポリエステルであっ
てもよい。共重合ポリエステルのジカルボン酸成分とし
ては、イソフタル酸、フタル酸、テレフタル酸、2,6
−ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、
および、オキシカルボン酸(例えば、P−オキシ安息香
酸など)の一種または、二種以上が挙げられ、グリコー
ル成分として、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ブタンジオール、1,4
−シクロヘキサンジメタノール、ネオペンチルグリコー
ル等の一種または二種以上が挙げられる。
【0007】本発明においては、ポリエステルに粒子を
配合することが好ましく、配合する方法としては、特に
限定されるものではなく、公知の方法を採用し得る。例
えば、ポリエステルを製造する任意の段階において粒子
を添加することができるが、好ましくはエステル化の段
階、もしくはエステル交換反応終了後重縮合反応開始前
の段階でエチレングリコール等に分散させたスラリーと
して添加し、重縮合反応を進めてもよい。また、ベント
付き混練押出機を用い、エチレングリコールまたは水な
どに分散させた粒子のスラリーとポリエステル原料とを
ブレンドする方法、または、混練押出機を用い、乾燥さ
せた粒子とポリエステル原料とをブレンドする方法など
によって行われる。
【0008】ポリエステルに配合する粒子は、特に限定
されるものではないが、、二酸化ケイ素、酸化アルミニ
ウム、二酸化チタン、炭酸カルシウム、カオリン、フッ
化リチウム、硫酸バリウム、特公昭59−5216号公
報に記載されているような耐熱性高分子微粉体等が挙げ
られる。粒子は1種または2種以上配合することができ
る。これらの粒子の平均粒径は特に限定されるものでは
ないが、通常0.02μm〜3μm、好ましくは0.0
2μm〜2μm、さらに好ましくは0.02〜1μmの
範囲である。
【0009】本発明において、上記粒子の配合量は、通
常1重量%未満、好ましくは0.7重量%未満、さらに
好ましくは0.5重量%未満である。粒子配合量が1重
量%以上の場合には、フィルム曇値が上昇する傾向があ
り、積層フィルムを通して見える像の鮮明性が低下する
ことがある。また、ポリエステルには、必要に応じて帯
電防止剤、安定剤、酸化防止剤、赤外線吸収剤、紫外線
吸収剤等を配合することもできる。
【0010】本発明にいうポリエステルフィルムとは、
上記のポリエステル原料を口金から溶融押出しした、い
わゆる押出法により、押出されたフィルムを縦方向およ
び横方向の二軸方向に配向させたフィルムである。本発
明のフィルムは一方の面にハードコート層を有するもの
であるが、ハードコート層としては、活性エネルギー線
硬化樹脂層を採用することが好ましく、活性エネルギー
線硬化樹脂層を構成する材料としては、特に限定されな
いが、例えば各種の架橋性樹脂が挙げられる。
【0011】架橋性樹脂の具体例としては、アクリル
系、ポリエステル系、ウレタン系、メラミン系、エポキ
シ系、有機シリケート系の樹脂や、含ケイ素化合物と含
フッ素化合物との共重合体樹脂等が挙げられる。これら
の中では、生産性等の点で、活性エネルギー線硬化樹脂
が好ましい。活性エネルギー線硬化樹脂としては、不飽
和ポリエステル樹脂系、アクリル系、付加重合系、チオ
ール・アクリルのハイブリッド系、カチオン重合系、カ
チオン重合とラジカル重合のハイブリッド系などの硬化
成分を使用することができる。これらの中でも、硬化
性、耐擦傷性、表面硬度、可撓性および耐久性などの点
でアクリル系の硬化樹脂が好ましい。
【0012】上記アクリル系硬化樹脂は、活性エネルギ
ー線重合成分としてのアクリルオリゴマーと反応性希釈
剤とを含有する。そして、必要に応じ、光重合開始剤、
光重合開始助剤、改質剤等を含有する。アクリルオリゴ
マーとしては、代表的には、アクリル系樹脂骨格に反応
性のアクリロイル基またはメタアクリロイル基が結合さ
れたオリゴマーが挙げられる。その他のアクリルオリゴ
マーとしては、ポリエステル(メタ)アクリレート、エ
ポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリ
レート、ポリエーテル(メタ)アクリレート、シリコー
ン(メタ)アクリレート、ポリブタジエン(メタ)アク
リレート等が挙げられる。さらに、メラミン、イソシア
ヌール酸、環状ホスファゼン等が剛直な骨格にアクリロ
イル基またはメタアクリロイル基が結合したオリゴマー
が挙げられる。
【0013】反応性希釈剤は、塗布剤の媒体として塗布
工程での溶剤の機能を担うとともに、それ自体が多官能
性または単官能性のアクリルオリゴマーと反応する基を
有するため、塗膜の共重合成分となる。反応性希釈剤の
具体例としては、ペンタエリスリトールトリ(メタ)ア
クリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アク
リレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリ
レート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリ
レート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリ
レート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリ
レート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレ
ート、エチレングリコール(メタ)アクリレート、プロ
ピレングリコールジ(メタ)アクリレート、(メタ)ア
クリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン、(メ
タ)アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン等
が挙げられる。
【0014】光重合開始剤としては、例えば、2,2−
エトキシアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシ
ルフェニルケトン、ジベンゾイル、ベンゾイン、ベンゾ
インメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベン
ゾインイソプロピルエーテル、p−クロロベンゾフェノ
ン、p−メトキシベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ア
セトフェノン、2−クロロチオキサントン、アントラキ
ノン、フェニルジスルフィド、2−メチル−[4−(メ
チルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−1−プロパ
ノン等が挙げられる。
【0015】光重合開始助剤としては、トリエチルアミ
ン、トリエタノールアミン、2−ジメチルアミノエタノ
ール等の3級アミン系、トリフェニルホスフィン等のア
ルキルホスフィン系、β−チオジグリコール等のチオエ
ーテル系などが挙げられる。改質剤としては、塗布性改
良剤、消泡剤、増粘剤、無機系粒子、有機系粒子、潤滑
剤、有機高分子、染料、顔料、安定剤などが挙げられ
る。これらは、活性エネルギー線による反応を阻害しな
い範囲で使用され、活性エネルギー線硬化樹脂層の特性
を用途に応じて改良することができる。
【0016】活性エネルギー線硬化樹脂層の組成物に
は、塗工時の作業性向上、塗工厚さのコントロールのた
め、有機溶剤を配合することができる。本発明におい
て、活性エネルギー線硬化樹脂層の積層方法は、二軸配
向されたポリエステルフィルムの一方の面に硬化性樹脂
組成物を塗布、硬化させて積層する方法が例示される
が、この積層方法に何ら限定されるものではない。
【0017】本発明において、硬化性樹脂組成物を塗布
する具体的な方法としては、リバースロールコート法、
グラビアロールコート法、ロッドコート法、エアーナイ
フコート法等公知の方法によりコーティングすることが
できる。塗布された硬化性樹脂組成物は、例えば、熱な
どによって、溶剤を乾燥させた後に、活性エネルギー線
により硬化させて硬化皮膜を形成することができる。そ
の場合、活性エネルギー線としては、紫外線、可視光
線、電子線、X線、α線、β線、γ線などにより硬化皮
膜を形成することが好ましい。活性エネルギー線を照射
し硬化皮膜を形成させる場合は、通常、塗布層側から照
射を行うが、フィルムとの密着を高めるため、塗布層の
反対面側から行ってもよく、さらに活性エネルギー線を
反射し得る反射板を設けてもよい。特に活性エネルギー
線により硬化された皮膜は、耐摩耗性が良く好ましい。
【0018】本発明において、活性エネルギー線硬化樹
脂層の厚さとしては、通常0.5〜10μm、好ましく
は1〜5μmの範囲である。硬化樹脂層の厚みが0.5
μm未満の場合には、耐摩耗性の低下することがあり、
10μmを超える場合には、耐摩耗性層の硬化収縮が大
きく、フィルムが耐摩耗性層側にカールすることがあ
る。
【0019】本発明の窓貼りフィルムの衝撃強さは0.
5〜5J、好ましくは0.5〜4J、さらに好ましくは
1〜4Jである。この値が5Jを超える場合には、窓貼
りフィルムが貼付してある窓ガラスを貫通させることが
容易でなくなるので好ましくない。また、この値が0.
5J未満の場合には、窓ガラスが割れた時のガラス飛散
防止性が低下する。
【0020】本発明の窓貼りフィルムの5%伸び時の引
張応力は6〜60N、好ましくは10〜50N、さらに
好ましくは15〜50Nである。この値が6N未満の場
合には、窓ガラスが割れた時のガラス飛散防止性が低下
し、60Nを超える場合には、意図的に窓ガラスを割り
たい時に、割れにくく、例えガラスが割れたとしても、
窓を貫通するには障害となる場合がある。
【0021】本発明の窓貼りフィルムの厚さは特に限定
されるものではないが、通常5〜24μm、好ましくは
5〜〜20μm、さらに好ましくは5〜15μmの範囲
である。フィルムが上記範囲の衝撃強さ、引張応力を満
足するためには、例えば原料であるポリエステルの極限
粘度を0.5〜0.9、さらには0.55〜0.8、特
に0.6〜0.7の範囲とすることや、フィルム製膜条
件を適宜選択すればよい。極限粘度が0.5未満の場合
には、フィルムがもろくなる傾向があり、ガラス飛散防
止性が低下してくる。また、極限粘度が0.9を超える
場合には、フィルムの衝撃強さが大きくなる傾向があ
り、意図的に窓ガラスを割りたい時に、割れにくく、例
えガラスが割れたとしても、窓を貫通するには障害とな
る場合がある。 本発明のフィルムのガラス(窓ガラ
ス)への貼付は、一般的には、積層フィルムとガラスと
の間に粘着剤や接着剤等を介在させて行われる。
【0022】本発明のフィルムを用いた場合、衝撃等が
加わった時、ガラスと同様にフィルム自身が細かい破片
にはならない。したがって、フィルムが貼付された窓ガ
ラスは、割れた時にガラスの破片と同様の大きさでポリ
エステルフィルムごと細かく飛散することはない。本発
明のフィルムの光線透過率は80%以上、さらには85
%以上であることが好ましい。光線透過率が80%未満
の場合には、透明性が低下し、窓貼り用途に適さないこ
とがある。
【0023】次に本発明の中の積層フィルムの製造方法
について具体的に説明するが、本発明のフィルムは以下
の製造例に何ら限定されるものではない。すなわち、先
に述べたポリエステル原料を使用し、押出機により、口
金から溶融シートを押出し、冷却ロールで冷却固化して
未延伸シートを得る。この時、シートの平面性を向上さ
せるため、シートと回転冷却ドラムとの密着性を高める
ことが好ましく、静電印加密着法および/または液体塗
布密着法が通常採用される。
【0024】次いで、得られた未延伸フィルムを二軸方
向に延伸して二軸配向させる。すなわち、まず、前記の
未延伸シートを一方向にロールまたはテンター方式の延
伸機により延伸する。延伸温度は、通常70〜120
℃、好ましくは80〜110℃であり、延伸倍率は、通
常2.5〜7倍、好ましくは3.0〜6倍である。次い
で、一段目の延伸方向と直交する方向に延伸を行う。延
伸温度は、通常70〜120℃、好ましくは80〜11
5℃であり、延伸倍率は、通常3.0〜7倍、好ましく
は3.5〜6倍である。そして、引き続き、170〜2
50℃の温度で緊張下または30%以内の弛緩下で熱処
理を行い、二軸延伸フィルムを得る。
【0025】上記の延伸においては、一方向の延伸を2
段階以上で行う方法を用いることもできる。その場合、
最終的に二方向の延伸倍率がそれぞれ上記範囲となるよ
うに行うことが好ましい。また、前記の未延伸シートを
面積倍率が10〜40倍になるように同時二軸延伸を行
うことも可能である。さらに、必要に応じて熱処理を行
う前または後に再度縦および/または横方向に延伸して
もよい。
【0026】本発明においては、得られるフィルムの透
明性および易滑性をさらに向上させる目的で、熱処理を
した後に一旦120℃以下に冷却し、さらに再び200
℃以上で熱処理する、いわゆる二段熱固定を採用するこ
とも好ましい方法である。上記延伸工程中にフィルムを
処理する、いわゆるインラインコーティングを施すこと
ができる。それは以下に限定されるものではないが、特
に1段目の延伸が終了後で2段目の延伸前に、帯電防止
性、滑り性、接着性等の改良、2次加工性改良等の目的
で、水溶性、水系エマルジョン、水系スラリー等による
コ−ティング処理を施すことができる。
【0027】このようにして得られた二軸配向ポリエス
テルフィルムの少なくとも一方の面に、常法の塗布方法
により上記ハードコート塗料を塗布し、乾燥、固化させ
て積層フィルムを得ることができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。なお、実施例および比
較例中「部」とあるのは「重量部」を示す。また、本発
明で用いた測定法は次のとおりである。 (1)衝撃強さ ASTM D1709に準拠してミサイルインパクト法
で評価した。この時の環状試料クランプ内径は70mm
φで行った。 (2)5%伸び時の引張応力 (株)インテスコ製引張試験機インテスコモデル200
1型を用いて、温度23℃、湿度50%RHに調節され
た室内において幅15mmの試料フィルムをチャック間
距離50mmで50mm/分の速度で引張り、5%伸び
時の応力を測定した。 (3)フィルム厚み シチズン時計(株)社製ミューメトロン4M100−P
を使用し、厚みを測定した。 (4)光線透過率 JIS−K6714に準じ、日本電色工業社製積分球式
濁度計NDH−20Dを用い、積層フィルムの全光線透
過率を測定し、光線透過率とした。 (5)平均粒径(d50) (株)島津製作所社製遠心沈降式粒度分布測定装置SA
−CP3型を用いてストークスの抵抗則に基づく沈降法
によって粒子の大きさを測定した。 (6)窓貫通性 JIS A5759のA法に準じて、厚さ3mmの板ガ
ラスにアクリル系粘着剤を介して試料フィルムを貼付し
て試験片作成し、試験台に取り付け、フィルム面側から
2kgの重さのハンマーを用い、人力により窓を貫通さ
せ、下記基準で評価した。
【0029】
【表1】 ─────────────────────── 良好:1分以内に貫通させることができるもの 不良:貫通させるのに1分を超えるもの ─────────────────────── 製造例1(ポリエチレンテレフタレートa) ジメチルテレフタレート100部、エチレングリコール
60部および酢酸マグネシウム・4水塩0.09部を反
応器にとり、加熱昇温するとともにメタノールを留去
し、エステル交換反応を行い、反応開始から4時間を要
して230℃に昇温し、実質的にエステル交換反応を終
了した。次いで、平均粒径(d50)1.45μmの酸化
ケイ素粒子を0.1部含有するエチレングリコールスラ
リーを反応系に添加し、さらにエチルアシッドフォスフ
ェート0.04部、三酸化アンチモン0.04部を添加
した後、100分で温度を280℃、圧力を15mmH
gに達せしめ、以後も徐々に圧力を減じて最終的に0.
3mmHgとした。4時間後、系内を常圧に戻してポリ
エチレンテレフタレートaを得た。ポリエチレンテレフ
タレートaの酸化ケイ素粒子の含有量は0.1重量%で
あり、極限粘度は0.65であった。
【0030】製造例2(ポリエチレンナフタレートb) ナフタレン−2,6−ジカルボン酸ジメチル100部、
エチレングリコール60部および酢酸マグネシウム4水
塩0.09部を反応器にとり、加熱昇温するとともにメ
タノールを留去してエステル交換反応を行い、反応開始
から4時間を要して230℃まで昇温し、実質的にエス
テル交換を終了させた。次いで、平均粒径1.54μm
のシリカ粒子0.07部をエチレングリコールスラリー
として添加し、さらにリン酸0.03部、三酸化アンチ
モン0.035部を加えて常法により重縮合反応を行
い、極限粘度0.50、シリカ粒子含有量0.07重量
%のポリエチレンナフタレートを得た。
【0031】得られたポリマーを0.3mmHg、24
0℃で8時間固相重合し、極限粘度0.65のポリエチ
レンナフタレートbを得た。 製造例3(ポリエチレンテレフタレートフィルムA) ポリエチレンテレフタレートaを180℃で4時間不活
性ガス雰囲気中で乾燥し、溶融押出機により290℃で
溶融押出し、静電印加密着法を用いて表面温度を40℃
に設定した冷却ロール上で冷却固化して未延伸シートを
得た。得られたシートを85℃で3.5倍縦方向に延伸
した。次いで、フィルムをテンターに導き、100℃で
3.7倍横方向に延伸した後、230℃にて熱固定を行
い、厚み15μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ムAを得た。
【0032】 製造例4(ポリエチレンテレフタレートフィルムB) 溶融樹脂の吐出量を変える以外は製造例3と同様にし
て、厚み20μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ムBを得た。 製造例5(ポリエチレンテレフタレートフィルムC) 溶融樹脂の吐出量を変える以外は製造例3と同様にし
て、厚み10μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ムCを得た。
【0033】 製造例6(ポリエチレンテレフタレートフィルムD) 溶融樹脂の吐出量を変える以外は製造例3と同様にし
て、厚み50μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ムDを得た。 製造例7(ポリエチレンテレフタレートフィルムE) 溶融樹脂の吐出量を変える以外は製造例3と同様にし
て、厚み75μmのポリエチレンテレフタレートフィル
ムEを得た。
【0034】 製造例8(ポリエチレンテレフタレートフィルムF) 溶融樹脂の吐出量を変える以外は製造例3と同様にし
て、厚み2μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
Fを得た。 製造例8(ポリエチレンナフタレートフィルムG) ポリエチレンナフタレートbを180℃で4時間不活性
ガス雰囲気中で乾燥し、溶融押出機により290℃で溶
融押出しし、静電印加密着法を用いて表面温度を40℃
に設定した冷却ロール上で冷却固化して未延伸シートを
得た。得られたシートを130℃で3.6倍縦方向に延
伸した。次いで、フィルムをテンターに導き135℃で
3.6倍横方向に延伸した後、240℃にて熱固定を行
い、厚さが15μmのポリエチレンナフタレートフィル
ムGを得た。
【0035】実施例1 ポリエチレンテレフタレートフィルムAの片面に、ジペ
ンタエリスリトールヘキサアクリレート30部、4官能
ウレタンアクリレート40部、ビスフェノールAタイプ
エポキシアクリレート27部および1−ヒドロキシシク
ロヘキシルフェニルケトン3部よりなる活性エネルギー
線硬化樹脂組成物と帯電防止剤として4級アンモニウム
塩基含有メタクリルイミド共重合体とを95対5の割合
で配合したものを、硬化後の厚さが1μmになるように
塗布し、120W/cmのエネルギーの高圧水銀灯を使
用し、照射距離100mmにて15秒間照射し、硬化皮
膜を形成した。
【0036】実施例2 実施例1において、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムAの代わりにポリエチレンテレフタレートフィルムB
を使用する以外は実施例1と同様にして積層フィルムを
得た。 実施例3 実施例1において、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムAの代わりにポリエチレンテレフタレートフィルムC
を使用する以外は実施例1と同様にして積層フィルムを
得た。
【0037】実施例4 実施例1において、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムAの代わりにポリエチレンナフタレートフィルムGを
使用する以外は実施例1と同様にして積層フィルムを得
た。 比較例1 実施例1において、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムAの代わりにポリエチレンテレフタレートフィルムD
を使用する以外は実施例1と同様にして積層フィルムを
得た。
【0038】比較例2 実施例1において、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムAの代わりにポリエチレンテレフタレートフィルムE
を使用する以外は実施例1と同様にして積層フィルムを
得た。 比較例3 実施例1において、ポリエチレンテレフタレートフィル
ムAの代わりにポリエチレンテレフタレートフィルムF
を使用する以外は実施例1と同様にして積層フィルムを
得ようとしたがフィルムの取扱性が悪く、ハードコート
層塗布の連続性がなく、積層フィルムを得ることができ
なかった。
【0039】以上、得られた積層フィルムの特性を下記
表1に示す。
【0040】
【表2】
【0041】
【発明の効果】本発明の窓貼り用フィルムは、透明性、
耐擦傷性、ガラス飛散防止性に優れ、意図的に窓ガラス
を破りたい時に容易に破ることができる特性を合わせ持
つため、自動車の窓、電車の窓等の乗物の窓、建築物の
窓等へ好適に使用することができ、本発明の工業的価値
は高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井崎 公裕 滋賀県坂田郡山東町井之口 347番地 ダ イアホイルヘキスト株式会社滋賀事業所内 Fターム(参考) 4F100 AK25 AK41A AS00B BA02 GB07 JK07 JK10 JK14 JN01 YY00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルフィルムの一方の面にハー
    ドコート層を有する積層フィルムであって、衝撃強さが
    0.5〜5Jであることを特徴とする窓貼り用フィル
    ム。
  2. 【請求項2】 5%伸び時の引張応力が6〜60Nであ
    ることを特徴とする請求項1記載の窓貼り用フィルム。
  3. 【請求項3】 全光線透過率が80%以上であることを
    特徴とする請求項1または2記載の窓貼り用フィルム。
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