JP2000033402A - 圧延方法 - Google Patents

圧延方法

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JP2000033402A
JP2000033402A JP10203832A JP20383298A JP2000033402A JP 2000033402 A JP2000033402 A JP 2000033402A JP 10203832 A JP10203832 A JP 10203832A JP 20383298 A JP20383298 A JP 20383298A JP 2000033402 A JP2000033402 A JP 2000033402A
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rolled
rolls
roll
rolling mill
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Takeo Kobayashi
威夫 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被圧延材を圧延機にて平角材に圧延加工するに
際し、左右の両側面と上下の両平面との圧下加工を交互
に且つ材料温度を低下させることなく連続して効率的に
行い得て形状,寸法精度の良好な最終圧延品を得ること
ができ、且つ品種替えに際して段取替え作業が容易でサ
イクルタイムを短縮化できる圧延方法を提供する。 【解決手段】被圧延材を平角材に圧延するに際して、一
対のH型圧延ロール14を主ロールとして備えるととも
に、H型圧延ロール14に対して小型を成すV型圧延ロ
ール24A,24BをH型圧延ロール14に対する被圧
延材の入口ガイド又は出口ガイドを兼ねた副ロールとし
て、H型圧延ロール14の前部と後部とに且つH型圧延
ロール14の軸方向に位置をずらせて各一対付設して成
る圧延機12を用い、被圧延材Sを圧延加工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は被圧延材を圧延機
に通して断面四角形状の正角材又は扁平な平角材に圧延
加工する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】所定形状の被圧延材を被圧延機に通して
断面四角形状の正角材又は平角材を圧延加工する方法と
して、従来、図3〜図6に示すような方法が知られてい
る。ここで正角材は幅寸法と厚み寸法とが同一のもので
あり、また平角材は幅寸法に対して厚み寸法の小さいも
のである。
【0003】これらのうち図3に示す圧延方法は、一対
の水平圧延ロール(以下H型圧延ロールとする)200
を有する水平圧延機(以下H型圧延機とする)202,
一対の垂直圧延ロール(以下V型圧延ロールとする)2
04を有する垂直圧延機(以下V型圧延機とする)20
6,一対のH型圧延ロール208を有するH型圧延機2
10,一対のV型圧延ロール212を有するV型圧延機
214,一対のH型圧延ロール216を有するH型圧延
機218等を、被圧延材のパスラインに沿って交互に並
べておき、そして被圧延材をそれらH型圧延機202,
V型圧延機206,H型圧延機210,V型圧延機21
4,H型圧延機218等に通すことによって上下面の圧
下加工,両側面の圧下加工を交互に行い、最終的に所望
の断面形状,寸法の正角材又は平角材を得るといったも
のである。
【0004】同図(B)はこの圧延方法における被圧延
材の断面形状の変化の一例を示したもので、ここでは最
終的に断面の幅寸法に対して厚み寸法の小さい扁平な平
角材を得る場合の例を示している。図中Sは予め断面四
角形状に造形されて成る被加工材(出発材)で、この被
加工材Sは、先ずH型圧延機202を通過することで上
下両面が圧下加工されてK となり、次にV型圧延機2
06を通ることで両側面が圧下加工されてKとなり、
次いでH型圧延機210を通過することで再び上下両面
が圧下加工されてK となり、以下左右の両側面と上下
両面がV型圧延機とH型圧延機とで交互に圧下加工され
て、最終的に所望の断面形状,寸法の平角材Kが得ら
れる。
【0005】尚、各ロール200,204,208,2
12,216は何れも孔型を有しないフラットロールを
用いる場合もあるし、或いは一部工程については孔型を
有するロールを用いることもある。この点については以
下の圧延方法も同様である。
【0006】次に図4(A)の圧延方法は、一対のH型
圧延ロール220を有するH型圧延機222に対して被
圧延材を一方向(矢印P方向)に通して上下両面の圧
下加工を行った後、次に被圧延材を90°転回し、横向
きに寝た状態の被圧延材を縦向きに起こして両側面を上
下に持ち来たし、その状態で今度はその縦に起こした被
圧延材をH型圧延機222に対して逆方向(矢印P
向)に通過させて両側面を圧下加工し、以後同様の動作
を繰り返し行うことで最終的に所望断面四角形状,寸法
の圧延製品を得るといったものである。
【0007】同図(C)(ア)は(A)の圧延方法における
被圧延材の断面形状の変化の一例を示したもので、この
例もまた最終的に平角材を圧延加工する場合の例であ
る。図示のようにこの例の場合、予め所定の断面四角形
状に造形された被圧延材SをH型圧延機222に対して
正逆両方向(P方向とP方向)に交互に通すこと
で、上下両面の圧下加工と両側面の圧下加工とを交互且
つ順次に行い、最終的に所望断面形状,寸法の平角材K
を得るようにしている。
【0008】一方同図(B)の圧延方法は、3つのH型
圧延ロール224を上下3段に備えて成るH型圧延機2
26を用い、その圧延機226に対して被圧延材を、例
えば先ず矢印P方向に送って中段のH型圧延ロール2
24と下段のH型圧延ロール224とで上下両面の圧下
加工を行い、次いで被圧延材を90°転回させて縦に起
こした状態とし、そしてこれを矢印P方向に送って今
度は中段のH型圧延ロール224と上段のH型圧延ロー
ル224とで両側面の圧下加工を行い、以後同様の動作
を繰り返すことで最終的に所望断面形状,寸法の圧延製
品を得るといったものである。
【0009】同図(C)(イ)はこの(B)の圧延方法にお
ける被圧延材の断面形状の変化の一例を示したもので、
この例もまた最終的に平角の圧延製品を得る場合の例で
ある。図示のようにこの圧延方法の場合、基本的に被圧
延材Sの上下両面と両側面の圧下加工を交互に行うもの
であるが、ここでは場合によって圧延機226に通した
被圧延材を90°転回させて立てることなく、寝かせた
状態のままで再び圧延機226に通して上下両面の圧下
加工を2回連続して行う工程を部分的に含んでいる。
【0010】一方図5に示す圧延方法は、一対のH型圧
延ロール228を有するH型圧延機230及び一対のV
型圧延ロール232を有するV型圧延機234を並べて
配置しておき、そして被圧延材を例えば矢印P方向に
送って被圧延材をH型圧延機230,V型圧延機234
に通した後、再びその被圧延材を90°転回して立てる
ことなく、そのままの寝かせた状態で今度は矢印P
向に送って先ずV型圧延機234を通した後H型圧延機
230に通し、以後これを繰り返すことによって最終的
に所望断面四角形状,寸法の圧延製品を得るといったも
のである。
【0011】但しこの図5に示す圧延方法において、場
合によってH型圧延機230又はV型圧延機234のロ
ール間隙を広げておいて、被圧延材をそれらに対し空通
しし、部分的に上下両面の圧下加工或いは両側面の圧下
加工を省くといったこともできる。このようにすること
で上下両面の圧下加工を2回連続して行ったり、或いは
両側面の圧下加工を2回連続して行うといったことも可
能である。同図(B)(ア),(イ)はこの圧延方法における
被圧延材の断面形状の変化の一例、即ち圧延加工の一例
をそれぞれ示している。
【0012】図6に示す圧延方法は、上下3段に配した
H型圧延ロール236を主ロールとして備え、そして中
段のH型圧延ロール236と上段のH型圧延ロール23
6とにまたがるようにして、小型のV型圧延ロール23
8を副ロールとして付設して成る圧延機240を用い、
被圧延材を圧延加工するもので、この圧延方法の場合、
例えば先ず被圧延材を矢印P方向に送って中段のH型
圧延ロール236と下段のH型圧延ロール236とで上
下両面を圧下加工し、次いで被圧延材を逆向き、即ち矢
印P方向に送って今度は中段のH型圧延ロール236
と上段のH型圧延ロール236とで再び上下両面の圧下
加工を行うとともに、その際に一対のV型圧延ロール2
38によって両側面を圧下加工し、以後これを繰り返す
ことで最終的に所望断面形状,寸法の圧延製品を得ると
いったものである。同図(B)はこの圧延方法における
被圧延材の断面形状の変化の一例を示している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで正角材を圧延
加工するにしろ、また平角材を圧延加工するにしろ、何
れにおいても最終的に得られる圧延材は可能な限り所望
の断面形状,寸法に成形することが求められる。最終的
に得られる圧延材の断面形状,寸法の精度が悪いと、そ
の後の機械加工の際の切削量が多くなって加工コストが
高くなってしまう。
【0014】而して最終的に得られる圧延材の断面形
状,寸法の精度を高めるには、例えば平角材を圧延加工
する場合、圧延加工の最終工程で平面(両側面と直角方
向の上下両面)の圧下加工を行い、またその直前工程で
両側面の圧下加工を行うとともに、それ以前の工程にお
いてそれら平面と両側面との圧下加工を交互に行うこと
が望ましい。
【0015】この点において上記図3に示す圧延方法の
場合、被圧延材をそのパスラインに沿って1回通すだけ
で平面と両側面の圧下加工を交互に行い、そして最終工
程で平面の圧下加工を、その直前工程で両側面の圧下加
工を行うことができ、この点で望ましい圧延方法と言え
る。
【0016】しかしながら平角材のサイズ,鋼種は多種
多様であり、しかも1品種ごとの生産量は一般に比較的
小量であるのが実情である。即ち平角材の生産は多品種
少量生産であるのが実情であり、従って平角材を圧延加
工するに当っては異種のサイズ,鋼種への切替え及びそ
のための圧延設備の段取替えを頻繁に行う必要があり、
この場合、上記図3に示す圧延方法の場合には1回の段
取替えのために多大な手間,時間を要してしまう問題が
あり、またこの圧延方法の場合、多数の圧延機を並べて
おくことが必要で、圧延のための設備コストが高い問題
があり、この点で図3に示す圧延方法は平角材を圧延加
工する方法としては不向きであって、平角材の圧延方法
としては少ない圧延機で対応可能な図4〜図6に示す圧
延方法がより適していると言える。また、圧延加工性が
悪い(圧延中の割れ,裂け発生などが起こり易い)対象
の場合、図3よりは図4〜図6の方が適している場合が
ある。
【0017】しかしながら図4〜図6に示す圧延方法の
場合、何れも特有の問題点を内包している。例えば図4
(A)に示す圧延方法の場合、被圧延材の平面と両側面
を交互に加工することができるものの、この場合には被
加工材をその都度90°ずつ転回させなければならな
い。しかしながら被圧延材を90°転回させるために
は、そのために剛性の高いガイド部材を含むガイド機構
が必要で、しかもそのガイドの中で被圧延材ががたつく
ことがないようにしっかりとこれを拘束し且つ円滑にガ
イドできることが求められ、従ってそのようなガイド部
材を含む機構が複雑化してしまう。特に寝た状態の被圧
延材を90°転回させて縦に起こす場合、被圧延材が不
安定な姿勢となり易く、加工を円滑に行うことが難しい
といった問題がある。この点図4(B)に示す圧延方法
においても同様の問題点を内包している。
【0018】他方図5に示す圧延方法の場合、被圧延材
をその都度90°ずつ転回させる必要がないものの、平
面の圧下加工と両側面の圧下加工とを交互に行えない問
題がある。この圧延方法の場合、被圧延材をP方向,
方向の正逆両方向に送って加工を行う際、被圧延材
がH型圧延機−V型圧延機−V型圧延機−H型圧延機の
順に通ることとなり、或いはV型圧延機−H型圧延機−
H型圧延機−V型圧延機の順に通ることとなり、平面と
両側面との圧下加工が交互に行われないこととなる。
【0019】尤も、H型圧延機230による平面の圧下
加工或いはV型圧延機234による両側面の圧下加工を
一部省くことによって、平面の圧下加工と側面の圧下加
工とを順次に行うといったことも可能であるが、この場
合何れかの圧延機が一時的に遊んでしまうこととなっ
て、圧延機による圧延加工の効率が悪く、またその間に
被圧延材の温度が低下してしまって、圧延加工を効率的
に且つ良好に行えない問題がある。図6に示す圧延方法
も基本的に同様であって、平面の圧下加工と両側面の圧
下加工とを交互に行えない問題がある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本願の発明の圧延方法は
このような課題を解決するために案出されたものであ
る。而して本発明の圧延方法は、被圧延材を圧延機に通
して断面四角形状の正角材又は平角材に圧延する方法に
おいて、一対の水平圧延ロールを主ロールとして備える
とともに、該水平圧延ロールに対して小型を成す垂直圧
延ロールを該水平圧延ロールに対する該被圧延材の入口
ガイド又は出口ガイドを兼ねた副ロールとして、該水平
圧延ロールの前部と後部とに且つ該水平圧延ロールの軸
方向に位置をずらせて各一対付設して成る圧延機を用い
て該被圧延材を圧延加工することを特徴とする。
【0021】
【作用及び発明の効果】上記のように本発明の圧延方法
は、水平圧延ロールを主ロールとして備えるとともに、
その前部と後部とに小型の垂直圧延ロールを、その水平
圧延ロールの軸方向に位置をずらせて各一対付設して成
る圧延機を用い、被圧延材の圧延加工を行うもので、こ
の圧延方法の場合、圧延機に対して被圧延材を正逆両方
向に通すことによって且つその際に被圧延材を各一対の
垂直圧延ロールに通すようにして正逆両方向に送ること
で、両側面の圧下加工とこれと直角方向の両平面の圧下
加工とを交互に行うことができる。或いはまた正角形状
の圧延材を圧延加工するに際して、両側面とこれと直角
方向の上下両面とを交互に圧下加工することができる。
【0022】従ってこの発明によれば断面形状,寸法と
もに高精度で最終圧延製品を圧延加工することができ、
品質の良好な圧延製品を提供することができる。また単
一の圧延機によって平面の圧下加工と側面の圧下加工と
を交互に行うことができるため、圧延設備をコンパクト
に構成でき、また設備の所要コストを低減することがで
きる。
【0023】また本発明によれば、平面の圧下加工に続
いて側面の圧下加工を行う際に被圧延材を90°転回さ
せるといったことが必要でないので、その転回のための
ガイド機構を必要とせず、しかも本発明で用いる圧延機
は小型の垂直圧延ロールが被圧延材の入口ガイド又は出
口ガイドを兼用することができるため、被圧延材を水平
圧延ロールに噛み込ませる際に従来必要とされていた入
口ガイド又は出口ガイドを省略することが可能となる。
【0024】また本発明によれば、被圧延材の平面の圧
下加工と側面の圧下加工とを交互に行うに際して、図5
に示す圧延方法のようにロール間隙を広げておいて被圧
延材をロールに空通しするといった必要がなく、従って
各ロールの稼働率を高め得て効率高く圧延製品を生産す
ることができる。しかもこの圧延方法によれば、加工中
に被圧延材の温度が低下してしまうといった問題も解決
することができる。
【0025】尚、本発明においてはかかる圧延機のみを
用いて被圧延材を最終の所望断面形状まで圧延加工する
こともできるが、必要に応じて他の圧延機と組み合わせ
て圧延加工を行うといったことも可能である。
【0026】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1は本発明の一実施例方法である圧延方法
に用いる圧延機を示したもので、図中10は圧延機12
における本体フレームであり、その本体フレーム10に
より所定の軸方向長を有する水平圧延ロール(以下H型
圧延ロールとする)14が軸受16を介して回転可能に
取り付けられている。
【0027】ここでH型圧延ロール14は圧延機12に
おける主ロールとしてのもので、このH型圧延ロール1
4のそれぞれにスピンドル18が連結されている。各ス
ピンドル18は減速機20を介して駆動モータ22に連
結されており、その駆動モータ22によって各H型圧延
ロール14が回転駆動されるようになっている。
【0028】本例の圧延機12においては、主ロールと
してのH型圧延ロール14の前部と後部とに小型の垂直
圧延ロール(以下V型圧延ロールとする)24A,24
Bが副ロールとしてH型圧延ロール14の軸方向に位置
をずらせて各一対ずつ付設してある(図2参照)。
【0029】各V型圧延ロール24A,24Bは軸受2
6にて回転可能に支持されているとともに、それらV型
圧延ロール24A,24Bのそれぞれにはスピンドル2
8が連結されており、上記H型圧延ロール14を回転駆
動するための駆動モータ22とは別の駆動モータにてそ
れらV型圧延ロール24A,24Bのそれぞれが回転駆
動されるようになっている。
【0030】尚これらV型圧延ロール24A,24Bの
隣接位置には、H型圧延ロール14に対して被圧延材を
通す際のガイド30がH型圧延ロール14の前部と後部
とにそれぞれ設けられている。これらガイド30は、H
型圧延ロール14に対して反対側に位置するV型圧延ロ
ール24A又は24Bに対してそれぞれ前後方向に対向
する状態で配置されている。
【0031】この圧延機12の場合、被圧延材をパスラ
インAに沿って矢印P方向に通すことで左右両側面の
圧下加工と上下両平面の圧下加工とを併せて行うことが
できる。具体的には、先ず副ロールとしての一対のV型
圧延ロール24Aにて被圧延材の左右両側面を圧下加工
し、次いで主ロールとしてのH型圧延ロール14にて被
圧延材の上下両平面を圧下加工する。このとき一対のV
型圧延ロール24Aは、被圧延材をH型圧延ロール14
に通す際の入口ガイドとしても働く。このときの出口ガ
イドは、これら一対のV型圧延ロール24Aに対向して
H型圧延ロール14の裏側(後側)に配置されたガイド
30(図示せず)によって行われる。
【0032】矢印P方向に圧延機12を通過した被圧
延材は、続いて今度は逆向き、即ちパスラインBに沿っ
て矢印P方向に再び圧延機12を通過させられ、この
とき被圧延材は先ず一対のV型圧延ロール24Bによっ
て左右両側面の圧下加工が行われ、次いでH型圧延ロー
ル14を通過することで上下両平面の圧下加工が行われ
る。その際にも一対のV型圧延ロール24Bが入口ガイ
ドとして働き、また出口ガイドはこれに対向してH型圧
延ロール14の反対側(図2中前側)に設けられたガイ
ド30によって行われる。
【0033】図2はこの圧延機12を用いた圧延加工の
例を示している。この例では被圧延材(出発材)Sを圧
延機12に対してP方向と逆向きのP 方向とに交互
に通過させ、これにより被圧延材Sに対して先ず左右両
側面の圧下加工を行ってKを得、次に上下両平面の圧
下加工を行ってKを得、更に続いて左右両側面の圧下
加工を行ってKを得、続いて上下両平面の圧下加工を
行ってKを得ている。そしてこれらの動作を必要な数
だけ繰り返すことによって、最終圧延製品Kを得てい
る。
【0034】本例の圧延方法の場合、圧延機12に対し
て被圧延材を正逆両方向に通すことで且つその際に被圧
延材を各一対のV型圧延ロール24に通すことで、両側
面の圧下加工とこれと直角方向の両平面の圧下加工とを
交互に行うことができる。
【0035】従って本例の圧延方法によれば、断面形
状,寸法ともに高精度で最終圧延製品Kを圧延加工す
ることができ、品質の良好な圧延製品を提供することが
できる。また単一の圧延機12によって平面の圧下加工
と側面の圧下加工とを交互に行うことができるため、圧
延設備をコンパクトに構成でき、また設備の所要コスト
を低減することができる。
【0036】また本例によれば、被圧延材を転回のため
のガイド機構を必要とせず、しかも被圧延材をH型圧延
ロール14に噛み込ませる際に従来必要とされていた入
口ガイド又は出口ガイドを省略することが可能となる。
【0037】また本例によれば、被圧延材の平面の圧下
加工と側面の圧下加工とを交互に行うに際して、図5に
示す圧延方法のようにロール間隙を広げておいて被圧延
材をロールに空通しするといった必要がなく、従ってロ
ール14,24の稼働率を高め得て効率高く圧延製品を
生産することができる。しかもこの圧延方法によれば、
加工中に被圧延材の温度が低下してしまうといった問題
も解決することができる。
【0038】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば図2(A)において、パス
ラインAに沿って上記Pとは逆向きに先ず被圧延材を
通過させ、次いでパスラインBに沿って上記Pとは逆
向きに被圧延材を通過させるようにして加工を行うとい
ったことも可能である。この場合においても、両平面の
圧下加工と両側面の圧下加工とを交互に行うことが可能
である。尚この場合、V型圧延ロール24A,24Bは
それぞれ出口ガイドとして働き、ガイド30は入口ガイ
ドとして働く。
【0039】但しこの場合には最終圧下加工が両側面の
圧下加工となるが、このとき最終加工時のみ両側面の圧
下加工を行う一対のV型圧延ロール24の間隙を広げて
おいて被圧延材を空通しすることで、最終圧下加工をH
型圧延ロール14による両平面の圧下加工とすることが
できる。
【0040】また上例では圧延機12のみによって被加
工材Sを最終の圧延製品Kまで圧延加工するようにし
ているが、場合によって圧延機12を他の圧延機と組み
合わせて圧延加工を行うようになすことも可能であるな
ど、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変
更を加えた態様で実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に用いる圧延機の概略構成を
示す図である。
【図2】本発明の一実施例方法である圧延方法の説明図
である。
【図3】従来の圧延方法の例を示す図である。
【図4】従来の圧延方法の図3とは異なる例を示す図で
ある。
【図5】従来の圧延方法の図3,図4とは異なる例を示
す図である。
【図6】従来の圧延方法の図3,図4,図5とは異なる
例を示す図である。
【符号の説明】
12 圧延機 14 H型圧延ロール(水平圧延ロール) 24 V型圧延ロール(垂直圧延ロール) S 被圧延材(出発材)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被圧延材を圧延機に通して断面四角形状
    の正角材又は平角材に圧延する方法において、 一対の水平圧延ロールを主ロールとして備えるととも
    に、該水平圧延ロールに対して小型を成す垂直圧延ロー
    ルを該水平圧延ロールに対する該被圧延材の入口ガイド
    又は出口ガイドを兼ねた副ロールとして、該水平圧延ロ
    ールの前部と後部とに且つ該水平圧延ロールの軸方向に
    位置をずらせて各一対付設して成る圧延機を用いて該被
    圧延材を圧延加工することを特徴とする圧延方法。
JP10203832A 1998-07-17 1998-07-17 圧延方法 Pending JP2000033402A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009214144A (ja) * 2008-03-11 2009-09-24 Nippon Steel Engineering Co Ltd H形鋼及び平鋼の兼用圧延ライン

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JP2009214144A (ja) * 2008-03-11 2009-09-24 Nippon Steel Engineering Co Ltd H形鋼及び平鋼の兼用圧延ライン

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