JPH08174129A - 異形形材の製造方法及び装置 - Google Patents

異形形材の製造方法及び装置

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JPH08174129A
JPH08174129A JP33615694A JP33615694A JPH08174129A JP H08174129 A JPH08174129 A JP H08174129A JP 33615694 A JP33615694 A JP 33615694A JP 33615694 A JP33615694 A JP 33615694A JP H08174129 A JPH08174129 A JP H08174129A
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roll
rolls
forming
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pair
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JP33615694A
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Inventor
Hideo Nakamura
秀生 中村
Manabu Watanabe
学 渡辺
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Aichi Steel Corp
Original Assignee
Aichi Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧延加工により,所望する形状の突起部を容
易に形成することができる,異形形材の製造方法及び製
造装置を提供すること。 【構成】 上下一対のHロール2と左右一対のVロール
3とを隣接配置したタークスヘッド圧延機を用い,素材
を圧延加工して,突起部を有する異形形材を製造する方
法。Hロール2とVロール3とは,両者が接触する接触
頂部に,それぞれ突起部を形成するための成形面42,
43を有する。Hロール2を駆動し,Vロール3は非駆
動状態として圧延加工を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,突起部を有する異形形
材を圧延加工により製造する方法及びその装置に関す
る。
【0002】
【従来技術】特殊な用途に利用される金属製の異形形材
として,例えば,後述する図7に示すごとく,左右に2
か所ずつの突起部71,72を有する異形形材7があ
る。この異形形材7を製造する方法としては,図11に
示すごとく,水平方向に回転軸を有する上下一対のHロ
ール90と,垂直方向に回転軸を有する左右一対のVロ
ール93とを隣接配置したタークスヘッド圧延機99を
用いて圧延加工する方法がある。
【0003】上記Hロール90は,図11に示すごと
く,H上ロール91とH下ロール92とよりなり,上記
H下ロール92は,異形形材7の突起部71,72を成
形するための成形凹部921,922を有する。また,
上記Vロール93は,図11に示すごとく,上下一対の
Hロール90を左右から挟み込み,圧延加工時に左右方
向へ幅広がりしようとする素材を押さえ込むよう配設さ
れている。そして,上記タークスヘッド圧延機99を用
いて,素材を圧延加工することにより,図12に示すご
とく,異形形材98を得ることができる。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記異形形材
の製造方法及び製造装置においては,次の問題がある。
即ち,上記製造方法及び製造装置により得られた異形形
材98は,図12に示すごとく,非常に低い突起部9
4,95しか成形できない。特に,幅方向端部からの距
離が長い内側部分の突起部94は,わずかに突出してい
る程度にしか成形することができない。
【0005】また,上記突起部を所望する形状に成形す
るための方法としては,切削加工方法,あるいは押し出
し法等がある。しかし,前者の切削加工法においては,
所望する形状を得ることはできるが,製造コストが高い
という問題がある。また,後者の押し出し法において
は,チタン,ステンレス鋼等の高強度材料の加工が困難
であるという問題がある。
【0006】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,圧延加工により,所望する形状の突起部
を容易に成形することができる,異形形材の製造方法及
び製造装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題の解決手段】本発明は,上下一対のHロールと左
右一対のVロールとを隣接配置したタークスヘッド圧延
機を用い,素材を圧延加工して,突起部を有する異形形
材を製造する方法において,上記Hロールと上記Vロー
ルとは,両者が接触する接触頂部に,それぞれ上記突起
部を成形するための成形面を有し,かつ上記Hロールは
駆動し,一方Vロールは非駆動状態として圧延加工を行
うことを特徴とする異形形材の製造方法にある。
【0008】本発明において最も注目すべきことは,上
記Hロールと上記Vロールとは,両者が接触する接触頂
部に,それぞれ上記成形面を有することにある。また上
記Hロールを駆動し,一方Vロールは非駆動状態,即ち
自由回動可能な状態として圧延加工を行うことにある。
【0009】また,上記接触頂部に設けられた上記Hロ
ールの成形面とVロールの成形面とは,両者によって,
得ようとする上記突起部と同形状の凹所を構成してい
る。そして,上記HロールとVロールとは,上記突起部
を成形しようとする位置に上記成形面が位置するよう配
設してある。
【0010】また,上記突起部は,素材の片面において
その左方と右方の2か所に設けることができる。即ち,
一方のHロールと左右のVロールとが接触する2か所の
接触頂部に上記成形面を設けることにより,圧延加工に
より上記突起部を左方と右方の2か所に成形することが
できる。
【0011】また,上記突起部を,素材の片面において
その左方と右方にそれぞれ2か所ずつ設けるに当たり,
その成形時には,まず内側部分の左右1か所の突起部を
成形して中間材となし,その後該中間材において上記内
側部分の各突起部よりも外側部分に対して突起部を成形
することが好ましい。これにより,全ての突起部を所望
する形状に確実に成形することができる。
【0012】また,上記素材は,上記突起部を成形する
前に4か所のコーナー部を予め鈍角状に成形しておくこ
とが好ましい。これにより,上記コーナー部におけるバ
リ等の加工不良の発生を防止することができる。
【0013】また,上記中間材には,上記外側部分の突
起部を成形する前に,そのコーナー部を予め鈍角状に成
形しておくことが好ましい。これにより,上記コーナー
部におけるバリ等の加工不良の発生を防止することがで
きる。
【0014】また,上記突起部を異形形材の両面に成形
するに当たっては,上記方法により片面に突起部を成形
し,その後再び上記方法により他の片面に突起部を成形
することが好ましい。これにより,全ての突起部を所望
する形状に確実に成形することができる。
【0015】また,上記異形形材の製造方法を実施する
製造装置としては,上下一対のHロールと左右一対のV
ロールとを隣接配置してなると共に突起部を有する異形
形材を成形するためのタークスヘッド圧延機であって,
上記Hロールと上記Vロールとは,両者が接触する接触
頂部に,それぞれ上記突起を成形するための成形面を有
し,かつ上記Hロールは駆動装置に連結され,一方Vロ
ールは非駆動状態としてあることを特徴とする異形形材
の製造装置がある。
【0016】本発明の異形形材の製造装置において最も
注目すべきことは,上記Hロールと上記Vロールとは,
上記接触頂部に,それぞれ上記成形面を有することにあ
る。また上記Hロールは駆動装置に連結され,一方Vロ
ールは非駆動状態としてあることにある。
【0017】
【作用および効果】本発明の異形形材の製造方法におい
ては,上記タークスヘッド圧延機を用い,そのHロール
とVロールとには,両者が接触する接触頂部に上記成形
面を設けてある。そのため,圧延される素材において
は,上記成形面に位置する部分に三方からの圧縮応力が
集中する。
【0018】即ち,上下のHロールに挟まれた素材に
は,Hロールの圧延荷重によって厚み方向(図8,矢印
a参照)の圧縮応力が与えられると共に,素材を幅方向
(図8,矢印b参照)に延ばそうとする応力が与えられ
る。そして,幅方向に延びようとする素材には,左右の
Vロールによって,逆方向,即ち幅中央に向かう方向
(図8,矢印c参照)の圧縮応力が与えられる。
【0019】そのため,上記三方からの応力は,上記H
ロールとVロールの構成からして,両者が接触する接触
頂部付近に集中する。それ故,素材は,上記応力を開放
するために上記成形面に流れ込み,上記突起部を容易に
成形することができる。
【0020】また,本発明の製造方法においては,上記
Hロールを駆動し,一方上記Vロールは非駆動状態とし
て圧延加工を行う。そのため,素材の送り出し等に必要
な駆動は上記Hロールにより行い,上記Vロールは,素
材に対して幅方向の圧下のみを行う。それ故,Vロール
による圧縮応力は,長手方向にあまり分散せず材料の幅
中央に向かう方向に集中する。従って,上記接触頂部付
近に集中する応力をより大きくすることができ,突起部
をさらに容易に成形することができる。特に塑性加工し
にくい難加工材であるチタンやステンレス鋼等の高強度
材料においても突起部を容易に形成できるものである。
【0021】また,本発明の異形形材の製造装置におい
ては,上記Hロールと上記Vロールとは,上記接触頂部
にそれぞれ上記成形面を有し,かつ上記Hロールは駆動
装置に連結され,一方Vロールは非駆動状態としてあ
る。それ故,上記製造方法を容易に実施することができ
る。
【0022】従って,本発明によれば,圧延加工によ
り,所望する形状の突起部を容易に成形することができ
る,異形形材の製造方法及び製造装置を提供することが
できる。
【0023】
【実施例】
実施例1 本発明の実施例にかかる異形形材の製造方法及び製造装
置につき,図1〜図7を用いて説明する。本例において
は,図6,図7に示すごとく,片面においてその左方と
右方にそれぞれ2か所ずつに,突起部71,72を有す
る異形形材7を製造する。
【0024】本例の成形法は,図4,図7に示すごと
く,上下一対のHロール5と左右一対のVロール6とを
隣接配置したタークスヘッド圧延機84を用い,素材を
圧延して,上記異形形材7を製造する方法であって,上
記Hロール5と上記Vロール6とは,両者が接触する接
触頂部に,それぞれ上記突起部72を成形するための成
形面45,46を有し,かつ上記Hロール5は駆動し,
一方上記Vロール6は非駆動状態として圧延することを
特徴とするものである。
【0025】以下詳細に説明する。まず,本例の異形形
材の製造装置は,図1〜図4に示すごとく,4台のター
クスヘッド圧延機,即ち素材のコーナー部を鈍角状にす
るための第1圧延機81(図1),内側の突起部71を
成形するための第2圧延機82(図2),中間材のコー
ナー部を鈍角状にするための第3圧延機83(図3),
外側の突起部72を成形するための第4圧延機84(図
4)が順次並べられて構成されている。そして,これら
の圧延機の間に順次素材を挿入していくことにより,上
記異形形材7を成形する。
【0026】上記第1圧延機81は,図1に示すごと
く,上下一対のHロール11と左右一対のVロール12
とを隣接配置してなる。そして,上記Hロール11とV
ロール12とは,共に非駆動状態,即ち自由回動可能な
状態としてある。また,上記Vロール12は,図1に示
すごとく,素材を左右から圧延するための山形状の山形
凹部120を有する。そして,上記Hロール11は,V
ロール12の側面を上下から挟み込むよう配設してあ
る。
【0027】また,上記第2圧延機82は,図2に示す
ごとく,H上ロール21とH下ロール22とにより一対
をなすHロール2と,左右一対のVロール3とを隣接配
置してなる。そして,上記H下ロール22と上記Vロー
ル3とは,両者が接触する接触頂部に,それぞれ上記突
起部71を成形するための成形面42,43を有する。
【0028】即ち,図2に示すごとく,上記H下ロール
22は,その中央部に両側よりも外径が大きい中央大径
部220を有する。一方,上記Vロール3は,図2に示
すごとく,小径部31と大径部32とよりなり,その小
径部31を上記H上ロール21の側面に接触させ,大径
部32をH下ロール22の中央大径部220の側面に接
触させている。
【0029】そして,図2,図8に示すごとく,上記H
下ロール22の中央大径部220と上記Vロール3の大
径部32とが接触する接触頂部には,H下ロール22側
の成形面42,Vロール3側の成形面43をそれぞれ設
け,両者により上記突起部71と同形状の凹所を構成し
ている。また,上記Hロール2は駆動装置に連結し,一
方Vロール3は非駆動状態としてある。
【0030】また,上記第3圧延機83は,図3に示す
ごとく,第1圧延機81と同様に,上下一対のHロール
13と左右一対のVロール14とを隣接配置してなる。
そして,上記Hロール13とVロール14とは,共に非
駆動状態としてある。また,上記Vロール14は,図3
に示すごとく,素材を左右から圧延するための山形状の
山形凹部140を有する。そして,上記Hロール13
は,Vロール14の側面を上下から挟み込むよう配設し
てある。
【0031】また,上記第4圧延機84は,図4に示す
ごとく,上記第2圧延機82と同様に,H上ロール51
とH下ロール52とにより一対をなすHロール5と,左
右一対のVロール6とを隣接配置してなる。そして,上
記H下ロール52と上記Vロール6とは,両者が接触す
る接触頂部に,それぞれ上記突起部72を成形するため
の成形面45,46を有する。
【0032】即ち,図4に示すごとく,上記H下ロール
52は,その中央部に両側よりも外径が大きい中央大径
部520を有すると共に,その圧延面には,上記第2圧
延機82において成形される突起部71を保護するとと
もに仕上げ成形を行うための保護溝530を2か所設け
てある。一方,上記Vロール6は,図4に示すごとく,
小径部61と大径部62とよりなり,その小径部61を
上記H上ロール51の側面に接触させ,大径部62をH
下ロール52の中央大径部520の側面に接触させてい
る。
【0033】そして,上記H下ロール52の中央大径部
520と上記Vロール6の大径部62とが接触する接触
頂部に,H下ロール52側の成形面45,Vロール6側
の成形面46をそれぞれ設け,両者により上記突起部7
2と同形状の凹所を構成している。また,上記Hロール
5は駆動装置に連結し,一方Vロール6は非駆動状態と
してある。
【0034】次に,本例の製造装置において,異形形材
7を製造する手順を,図1〜図6を用いて説明する。上
記第1〜第4圧延機81〜84に送入された素材は,第
2圧延機82のHロール2の駆動と,第4圧延機のHロ
ール5の駆動とにより送り出されながら次のように,順
次圧延加工される。
【0035】まず,図1に示すごとく,第1圧延機81
において,左右一対のVロール12により左右方向から
素材を圧下することにより,4か所のコーナー部711
を鈍角状に圧延し,鈍角素材710を得る。
【0036】次いで,図2に示すごとく,第2圧延機8
2において,上記鈍角素材710を,上下一対のHロー
ル2により上下方向に圧下すると共に,左右一対のVロ
ール3により左右方向に圧下する。これにより,図5に
示すごとく,突起部71を,片面の左方と右方の2か所
に設けた中間材720を得る。
【0037】次いで,図3に示すごとく,第3圧延機8
3において,左右一対のVロール14により上記中間材
720を左右方向に圧下することにより,4か所のコー
ナー部731を鈍角状に圧延し,鈍角中間材730を得
る。
【0038】次いで,図4に示すごとく,第4圧延機8
4において,上記鈍角中間材730を,上下一対のHロ
ール5により上下方向に圧下すると共に,左右一対のV
ロール6により左右方向に圧下する。これにより,図6
に示すごとく,片面に既に設けられている2か所の突起
部71の両外方に,新たに突起部72を設け,合計4か
所の突起部71,72を有する異形形材7を得る。
【0039】次に,本例の作用効果につき説明する。本
例においては,図2,図8に示すごとく,上記第2圧延
機82のH下ロール22とVロール3とには,両者が接
触する接触頂部に上記成形面42,43を設けてある。
そのため,圧延される中間材720においては,上記成
形面42,43に位置する部分に三方からの圧縮応力が
集中する。
【0040】即ち,図8に示すごとく,上下のHロール
2に挟まれた中間材720には,Hロール2の圧延荷重
によって厚み方向(矢印a方向)の圧縮応力が与えられ
ると共に,中間材720を幅方向(矢印b方向)に延ば
そうとする応力が与えられる。そして,幅方向に延びよ
うとする中間材720には,左右のVロール3によっ
て,逆方向,即ち幅方向の中央に向かう方向(矢印c方
向)の圧縮応力が与えられる。
【0041】そのため,上記三方からの応力は,図8に
示すごとく,上記Hロール2とVロール3の構成からし
て,両者が接触する上記接触頂部付近に集中する(矢印
d)。それ故,中間材720は,上記応力を開放するた
めに上記成形面42,43に流れ込み,突起部71を容
易に成形することができる。
【0042】また,上記第4圧延機84のH下ロール5
2とVロール6とには,両者が接触する接触頂部に上記
成形面45,46を設けてある。そのため,上記第2圧
延機82の場合と同様に,圧延される異形形材7におい
ては,上記成形面45,46部分に三方からの応力が集
中する。それ故,上記第2圧延機82の場合と同様な作
用により,突起部72を容易に成形することができる。
【0043】また,本例においては,第2及び第4圧延
機82,84におけるHロール2,5を駆動し,Vロー
ル3,6を非駆動状態としてある。そのため,圧延され
る素材の送り出し等に必要な駆動は,上記Hロール2,
3により行ない,上記Vロール3,6は,素材に対して
幅方向の圧下のみを行う。
【0044】それ故,Vロール3,6による圧縮応力
は,長手方向にあまり分散せず,材料の幅中央に向かう
方向に集中する。従って,上記接触頂部付近に集中する
応力をより大きくすることができ,上記突起部71,7
2をさらに容易に成形することができる。
【0045】また,本例においては,第1圧延機81と
第3圧延機83を用いて,素材のコーナー部を鈍角状に
成形する。そのため,第2圧延機82及び第4圧延機8
4におて高圧下率の圧延をする場合においても,コーナ
ー部におけるバリ等の加工不良の発生を防止することが
できる。
【0046】従って,本例の異形形材の製造方法及び製
造装置によれば,圧延加工により,所望する形状の突起
部を容易に成形することができる。尚,本例において
は,片面において左方と右方とに2か所ずつ突起部を設
ける方法及び製造装置を示したが,上記第2,第4圧延
機82,84と同様の,突起部を成形するための成形面
を有する圧延機を多数準備して上記方法と同様の製造方
法を行うことにより,左方と右方に多数の突起部を設け
ることもできる。
【0047】実施例2 本例においては,図10に示すごとく,両面にそれぞれ
2か所ずつの突起部71,79を有する異形形材790
を製造する。本例の製造装置は,実施例1の製造装置に
おける第4圧延機84に代えて,図9に示すタークスヘ
ッド圧延機を第4圧延機85として用いた。上記第4圧
延機85は,図9に示すごとく,H上ロール551とH
下ロール552とにより一対をなすHロール500と,
左右一対のVロール600とを隣接配置してなる。そし
て,上記H上ロール551と上記Vロール600とは,
両者が接触する接触頂部に,それぞれ突起部を成形する
ための成形面450,460を有する。
【0048】即ち,図9に示すごとく,上記H上ロール
551は,その中央部に両側よりも外径が大きい中央大
径部581を有する。一方,上記Vロール600は,図
9に示すごとく,小径部610と大径部620とよりな
り,その小径部610を上記H下ロール552の側面に
接触させ,大径部620をH上ロール551の中央大径
部581の側面に接触させている。
【0049】そして,図9に示すごとく,上記H上ロー
ル551の中央大径部581と上記Vロール600の大
径部620とが接触する接触頂部には,H上ロール55
1側の成形面450,Vロール600側の成形面460
をそれぞれ設け,両者により上記突起部79と同形状の
凹所を構成している。また,上記H下ロール552の圧
延面には,第2圧延機82により成形される突起部71
を保護するための保護溝590を2か所設けてある。ま
た,上記Hロール500は駆動装置に連結し,一方Vロ
ール600は非駆動状態としてある。その他は,実施例
1と同様である。
【0050】本例においては,実施例1と同様に,第2
圧延機82によって,中間材720の片面に突起部71
を容易に成形することができる。そして,中間材720
を,上記成形面450,460を設けた第4圧延機85
により圧延加工することによって,突起部71を有する
面と反対側に新たな突起部79を容易に成形することが
できる。その他,実施例1と同様の効果を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の第1圧延機における,HロールとV
ロールの構成を示す説明図。
【図2】実施例1の第2圧延機における,HロールとV
ロールの構成を示す説明図。
【図3】実施例1の第3圧延機における,HロールとV
ロールの構成を示す説明図。
【図4】実施例1の第4圧延機における,HロールとV
ロールの構成を示す説明図。
【図5】実施例1における,中間材の断面図。
【図6】実施例1における,異形形材の断面図。
【図7】実施例1における,異形形材の斜視図。
【図8】実施例1における,突起部成形のための応力状
態を示す説明図。
【図9】実施例2の第4圧延機における,Hロール及び
Vロールの構成を示す説明図。
【図10】実施例2における,異形形材の断面図。
【図11】従来例のタークスヘッド圧延機における,H
ロール及びVロールの構成を示す説明図。
【図12】従来例における,異形形材の断面図。
【符号の説明】
11,13,2,5,500...Hロール, 12,14,3,6,600...Vロール, 42,43,45,46,450,460...成形
面, 7...異形形材, 720...中間材, 81...第1圧延機, 82...第2圧延機, 83...第3圧延機, 84,85...第4圧延機,

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下一対のHロールと左右一対のVロー
    ルとを隣接配置したタークスヘッド圧延機を用い,素材
    を圧延加工して,突起部を有する異形形材を製造する方
    法において,上記Hロールと上記Vロールとは,両者が
    接触する接触頂部に,それぞれ上記突起部を成形するた
    めの成形面を有し,かつ上記Hロールは駆動し,一方上
    記Vロールは非駆動状態として圧延加工を行うことを特
    徴とする異形形材の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記突起部は,素材
    の片面においてその左方と右方の2か所に設けることを
    特徴とする異形形材の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において,上記突起部を,素材
    の片面においてその左方と右方にそれぞれ2か所ずつ設
    けるに当たり,その成形時には,まず内側部分の左右1
    か所の突起部を成形して中間材となし,その後該中間材
    において上記内側部分の各突起部よりも外側部分に対し
    て突起部を成形することを特徴とする異形形材の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項において,
    上記素材は,その断面形状が四角形であって,かつ,上
    記突起部を成形する前に4か所のコーナー部を予め鈍角
    状に成形しておくことを特徴とする異形形材の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4において,上記中間材
    は,上記外側部分の突起部を成形する前に,そのコーナ
    ー部を予め鈍角状に成形しておくことを特徴とする異形
    形材の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項において,
    上記突起部を異形形材の両面に成形するに当たり,上記
    方法により片面に突起部を成形し,その後再び上記方法
    により他の片面に突起部を成形することを特徴とする異
    形形材の製造方法。
  7. 【請求項7】 上下一対のHロールと左右一対のVロー
    ルとを隣接配置してなると共に突起部を有する異形形材
    を成形するためのタークスヘッド圧延機であって,上記
    Hロールと上記Vロールとは,両者が接触する接触頂部
    に,それぞれ上記突起を成形するための成形面を有し,
    かつ上記Hロールは駆動装置に連結され,一方Vロール
    は非駆動状態としてあることを特徴とする異形形材の製
    造装置。
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