JP2000032705A - スピンドルモータ - Google Patents

スピンドルモータ

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JP2000032705A
JP2000032705A JP10211870A JP21187098A JP2000032705A JP 2000032705 A JP2000032705 A JP 2000032705A JP 10211870 A JP10211870 A JP 10211870A JP 21187098 A JP21187098 A JP 21187098A JP 2000032705 A JP2000032705 A JP 2000032705A
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JP
Japan
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bearings
pair
fixed
peripheral surface
rotor
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Withdrawn
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JP10211870A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Yoshida
達也 吉田
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Nidec Corp
Original Assignee
Nidec Corp
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Publication date
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Publication of JP2000032705A publication Critical patent/JP2000032705A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2370/00Apparatus relating to physics, e.g. instruments
    • F16C2370/12Hard disk drives or the like

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  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動・騒音を低減し耐衝撃性を高める。 【解決手段】 モータ基盤100に設けられた固定シャ
フト104に一対の軸受106,108を介してロータ
110を回転自在に支持し、内輪106b,108bが
固定シャフト104の外周面に固着される一対の軸受1
06,108の外輪106a,108a間にスペーサ1
16を介在し、一対の軸受106,108の外輪外周面
を、この一対の軸受の外輪及びスペーサを連続して覆う
円筒状弾性体118を介して、ロータ110の円筒内周
面110cに固着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードディスク等
の記録媒体駆動装置に用いて好適なスピンドルモータに
関する。
【0002】
【従来の技術】スピンドルモータの一例としては、ハー
ドディスク等の記録ディスクを回転駆動するものがあ
る。図3および図4はそれぞれこの種スピンドルモータ
の一例を示している。図3は軸固定タイプのスピンドル
モータの場合であり、固定のモータ基盤2の中央部に固
定シャフト4が立設され、固定シャフト4の外周に一対
の軸受6,8を介してロータを構成するロータハブ10
が回転自在に支持されている。モータ基盤2上には、固
定シャフト4に対し同心状に環状壁12が設けられてお
り、この環状壁12にステータ14が外嵌固定されると
共に、ステータ14の外周面に若干の隙間を介して対向
するように、環状のロータマグネット16がロータハブ
10に装着されている。なお、ロータハブ10には、図
外のハードディスクが搭載され、これがロータハブ10
と一体になって回転する。
【0003】両軸受6,8のそれぞれの外輪6a,8a
及び内輪6b,8bは接着剤を用いてロータハブ10の
内周面及び固定シャフト4の外周面にそれぞれ直接固定
されるが、それぞれの接着位置を高精度にコントロール
するために以下のような工夫が施されている。すなわ
ち、ロータハブ10の内周面には、両軸受6,8間の隙
間寸法を規定するためにそれぞれの外輪6a,8a間に
介在される環状突部18が形成されており、また、固定
シャフト4の基部外周に対応するモータ基盤2の内底面
には、下方軸受8の内輪8bが当接する段付部20が形
成されている。
【0004】そして、下方軸受8の内輪8bをその下側
端面を段付部20に当接した状態で固定シャフト4の外
周面に接着固定すると共に、下方軸受8の外輪8aをそ
の上側端面をロータハブ10の環状突部18に軸方向に
当接した状態でロータハブ10の内周面に接着固定し、
その後、上方軸受6の外輪6aをその下側端面を環状突
部18に軸方向に当接した状態でロータハブ10の内周
面に接着固定すると共に、上方軸受6の内輪6bをその
上方端面を軸方向下側に押圧しつつ固定シャフト4の外
周面に接着固定する。これにより、両軸受6,8をこれ
らに予圧を付与した状態で極めて高精度に取り付けるこ
とができ、モータ基盤2に対するロータハブ10の回転
を高精度に維持することができる。
【0005】なお、図3において、ロータハブ10の内
周部上端には、上方軸受6の直上に配置される円環状の
ラビリンスキャップ22が内嵌固定されており、固定シ
ャフト4の外周面とラビリンスキャップ22の内周面と
の間に微小ギャップを維持することによりラビリンスシ
ールを構成し、軸受6,8からのグリース等の汚損粒子
がモータ外部に流出することを可及的に防止している。
モータ基盤2の底面にはコイル引出用のフレキシブル基
板24が貼着されており、ステータ14の駆動コイル端
部がモータ基盤2を貫通してフレキシブル基板24の所
定位置に接続され、図外のモータ駆動回路に案内され
る。
【0006】次に、図4は軸回転タイプのスピンドルモ
ータの場合であり、固定側のモータ基盤30に円筒支持
体32が一体的に形成され、ロータを構成する磁性材料
よりなるロータハブ34の回転中心部に設けられた回転
シャフト36が円筒支持体32の内側に一対の軸受3
8,40を介して回転自在に支持され、円筒支持体32
の外周面にステータ42が外嵌固定されると共に、ロー
タハブ34の外周壁の内面にロータマグネット44がス
テータ42の外周面に対向するように装着されている。
【0007】円筒支持部32の内周面中央部には環状突
部46が設けられ、回転シャフト36の基部外周に対応
するロータハブ34の内天井面には段付部48が設けら
れている。そして、上側軸受38の内輪38bがその上
端面を段付部48に当接させた状態で回転シャフト36
の外周面に接着固定されると共に、上側軸受38の外輪
38aがその下端面を環状突部46に上方より当接させ
た状態で円筒支持部32の内周面に接着固定され、その
後、下側軸受40の外輪40aがその上端面を環状突部
46に下方から当接させた状態で円筒支持部32の内周
面に接着固定されると共に、下側軸受40の内輪40b
がその下端面を下方より押圧した状態で回転シャフト3
6の外周面に接着固定される。これにより、両軸受3
8,40に予圧を付与することができ、モータ基盤30
に対するロータハブ34の高精度な回転が実現する。な
お、円筒支持部32の下端開口はキャップ50により閉
塞されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、図3
および図4に示した従来のスピンドルモータでは、一対
の軸受6,8,38,40に予圧を付与してロータを高
精度に回転するようにしているが、軸受それ自身の精度
の限界によりロータの回転振動及びこれに伴う騒音、さ
らには振れ、特に非同期成分の振れであるNRRO(No
n Repeatable RunOut)が大きくなり、当該スピンドル
モータがハードディスク等の記録ディスクの駆動用に用
いられる場合には、ロータにより回転される記録ディス
クの記録密度の向上にも限界を生じる結果となる。
【0009】さらに、上述したスピンドルモータにあっ
ては、モータ基盤2,30に対してロータハブ10,3
4が一対の軸受を固定的に介在させて支持されるため、
記録ディスク駆動装置に適用した場合、モータ基盤2,
30が固定される駆動装置ベースに対し、ロータハブ1
0,34に装着された記録ディスクはしっかり位置付け
られることになる。従って、記録ディスク駆動装置に外
部より加わった衝撃は記録ディスクにほぼ直接的に作用
することになり、記録ディスクに対する情報の読み書き
に重大な影響を及ぼす問題がある。
【0010】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に留意してなされたものであり、その目的とする
ところは、振動・騒音を低減し耐衝撃性を高めることの
できるスピンドルモータを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のスピンドルモータにおいては、モータ基盤
に設けられた固定シャフトに一対の軸受を介してロータ
を回転自在に支持してなるスピンドルモータにおいて、
内輪が固定シャフトの外周面に固着される一対の軸受の
外輪間にスペーサを介在し、一対の軸受の外輪の外周面
を、この一対の軸受の外輪及びスペーサを連続して覆う
円筒状弾性体を介して、ロータの円筒内周面に固着する
ことを特徴としている(請求項1)。
【0012】また、上記目的を達成するために、本発明
の他のスピンドルモータにおいては、モータ基盤に設け
られた円筒支持体の内側に一対の軸受を介してロータの
回転シャフトを回転自在に支持してなるスピンドルモー
タにおいて、内輪が回転シャフトの外周面に固着される
一対の軸受の外輪間にスペーサを介在し、一対の軸受の
外輪の外周面を、この一対の軸受の外輪及びスペーサを
連続して覆う円筒状弾性体を介して、円筒支持体の円筒
内周面に固着することを特徴としている(請求項2)。
【0013】この種スピンドルモータは記録ディスク駆
動装置等に搭載されるが、上記で言うモータ基盤は駆動
装置等に取り付けられるモータブラケットであってもよ
く、駆動装置のベースプレートであってもよい。モータ
基盤に対してロータを回転自在に支持する一対の軸受
は、その外輪の外周面が両外輪間に介在されたスペーサ
と共に円筒状弾性体により覆われていることから、モー
タ基盤とロータとの間には一対の軸受と円筒状弾性体と
が介在されることになる。従って、ロータはモータ基盤
に対して円筒状弾性体によりフローティングされた状態
となり、半固定状態で支持されることになり、振動、騒
音、NRROの増大に対して防止効果が期待できること
になる。加えて、モータ基盤に加わる衝撃がロータに伝
達される経路に円筒状弾性体が存在することから、円筒
状弾性体が衝撃を吸収しいわゆる緩衝材となり、ロータ
及びこれに関連して回転する例えば記録ディスクに対す
る耐衝撃性が高まる。
【0014】ここで、従来においては、軸受の外輪等を
ロータの円筒内周面或いは円筒支持体の円筒内周面に接
着する際に、弾性接着剤を用い、軸受にて発生する振動
をこの弾性接着剤で吸収,緩和させるものがあるが、こ
の場合、接着剤の塗布むらによるNRROの悪化や、円
筒内周面と軸受との間の周方向隙間が不均一になること
による上下軸受中心軸のずれが発生する。しかしなが
ら、本発明においては、上下軸受と軸受間のスペーサを
同時に連続的に覆う円筒状弾性体を用いるため、円筒状
弾性体の厚さを均一に管理するだけで上述の従来の問題
点を大幅に軽減できることになる。
【0015】上述したスピンドルモータにおいては、一
対の軸受のそれぞれの外輪間にスペーサを介在させそれ
ぞれの内輪を互いに近接させる方向に予圧を付与した状
態で、それぞれの内輪をシャフトの外周面に固着するの
が望ましい(請求項3)。このような構成にすると、一
対の軸受はを予圧付与状態でシャフトに独自に支持する
ことが可能であるため、シャフトと一対の軸受とをロー
タとは無関係にユニットとして一体に組み込むことが可
能になり、モータの組立性を良好にできる。
【0016】さらにこの場合、円筒状弾性体を熱収縮性
を有するものとし、シャフトに一対の軸受を支持した状
態で、一対の軸受の外輪の外周面及びスペーサの外周面
にこの円筒状弾性体を嵌装し加熱するのがよい(請求項
4)。一対の軸受の外輪の外周面及びスペーサの外周面
に嵌装した円筒状弾性体は、加熱により収縮して外輪外
周面及びスペーサ外周面に密着し、シャフトに対して一
体的に組み込まれた一対の軸受の周面が確実に覆われ
る。従ってこの状態で一対の軸受を円筒内周面に対し嵌
め合わせることにより、組立が完了する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明のスピンドルモータ
の実施の形態を図面を参照して詳述する。図1は、軸固
定タイプに適用した場合の実施の形態を示したものであ
る。
【0018】浅皿状に形成された固定のモータ基盤10
0には、中央部に円筒ボス部102が形設され、この円
筒ボス部102の内側の固定孔102aに固定シャフト
104の下端部を圧入することにより、モータ基盤10
0に固定シャフト104が一体に立設されている。固定
シャフト104の円筒ボス部102より突出した部分に
は、一対の軸受106,108及び後述する円筒弾性体
を介してロータとなるロータハブ110が回転自在に支
持されている。
【0019】このロータハブ110にはその下端外周部
に外方に張り出したディスク載置部110aが一体に設
けられ、このディスク載置部110aに連続して下方に
垂下した外周壁部110bが設けられており、ロータハ
ブ110の外周壁部110bの内周面に環状のロータマ
グネット112が装着されている。
【0020】円筒ボス部102の外周面には、ステータ
コア及びこのステータコアに巻回されたコイルを備えて
なるステータ114が外嵌固定され、ステータ114の
外周面に対し、ロータマグネット112が若干の隙間を
介して対向している。ロータハブ110の外周壁部11
0bは、その大半がモータ基盤100の環状凹部101
内に収容され、外周壁部110bの外周面と環状凹部1
01の内周面との間にラビリンスシールを構成する微小
ギャップが形成されている。
【0021】一対の軸受106,108のそれぞれの外
輪106a,108a間には、互いに向かい合う端面に
当接して環状スペーサ116が介在され、両軸受10
6,108の軸方向相互間隔を保持している。スペーサ
116の外径は外輪106a,108aの外径より若干
小さく設定されている。これら両外輪106a,108
a及びスペーサ116の外周面は、円筒状弾性体118
により連続して覆われており、前記ロータハブ110
は、その円筒内周面110cに一対の軸受106,10
8のそれぞれの外輪106a,108aを円筒状弾性体
118を介して装着することにより、固定シャフト10
4に回転自在に支持される。この円筒状弾性体118は
例えば熱収縮性樹脂材よりなる。
【0022】ロータハブ110の円筒内周面110cの
上端部には、上側軸受106の直上に位置する円環状ラ
ビリンスキャップ120が固着されており、ラビリンス
キャップ120の内周面が固定シャフト104の上端部
外周面に微小ギャップを介して対向し、ラビリンスシー
ルを構成している。
【0023】上述したスピンドルモータは、以下のよう
にして組み立てられる。すなわち、固定シャフト104
を支持したモータ基盤100の円筒ボス部102にステ
ータ114を固定した後、下側軸受108の内輪108
bを固定シャフト104に挿通し、その端面を円筒ボス
部102の上端突部102bに当接した状態で固定シャ
フト104の外周面に接着固定する。さらに下側軸受1
08の外輪108a上にスペーサ116を載置し、上側
軸受106の内輪106bを固定シャフトに挿通しその
外輪106aをスペーサ116に当接しかつ内輪106
bに下方向の予圧を付与した状態でこの内輪106bを
固定シャフト104の外周面に接着固定する。
【0024】ここで、両軸受106,108の固定シャ
フト104への接着固定に際し、固定シャフト104の
軸受対応部分に形成された環状の接着溝104a,10
4bに接着剤を保持し得るよう固定シャフト104周面
に接着剤が塗布される。上側軸受106の予圧付与を伴
う接着固定は、下側軸受108の内輪108bの接着完
了を待って行う必要はない。すなわち、固定シャフト1
04の下側軸受108に対応する外周面に接着剤を塗布
し、下側軸受108の内輪108bを固定シャフト10
4に挿通すると共に、この接着剤の未硬化の状態で、固
定シャフト104の上側軸受106に対応する外周面に
接着剤を塗布し、スペーサ116を装着し、上側軸受1
06の内輪106bを固定シャフト104に挿通する。
そしてこの内輪106bに予圧を付与し、両軸受10
6,108をそれぞれの接着剤の硬化によって固定す
る。
【0025】次に、固定シャフト104に支持された両
軸受106,108の外輪106a,108a及びスペ
ーサ116の外周面に円筒状弾性体118を装着し、こ
れに熱を加えて収縮させ、外輪106a,108a及び
スペーサ116の外周面に円筒状弾性体118を密着固
定する。その後、ロータマグネット112を装着したロ
ータハブ110の円筒内周面110cに両軸受106,
108の外輪106a,108aを円筒状弾性体118
を介して嵌挿し、これらを接着固定し、ロータハブ11
0を回転自在に支持する。この場合、ロータハブ110
の円筒内周面110cにおける軸受対応位置に接着剤が
塗布される。最後に、ロータハブ110の上部にラビリ
ンスキャップ120が接着固定される。
【0026】このような組立が行われたスピンドルモー
タは、磁気ディスク駆動装置のベースプレートにモータ
基盤100を固着することにより装置に組み込まれる。
ロータハブ110には、中心孔をロータハブ110に嵌
合させた磁気ディスクがディスク載置部110a上に載
置して支持される。
【0027】上述した構成のスピンドルモータにあって
は、固定シャフト104に支持された一対の軸受10
6,108の外輪106a,108aとロータハブ11
0との間に円筒状弾性体118が介在されているため、
モータを回転駆動した際に発生する軸受による振動がこ
の円筒状弾性体118において吸収され、振動及びこの
振動に基づく騒音が大幅に低減される。記録ディスクを
搭載するロータハブ110は、円筒状弾性体118によ
り軸受106,108の外輪106a,108aに対し
て半固定状態となるため、ロータハブ110及びこのロ
ータハブ110に搭載された記録ディスクを含む回転体
は、フローティングされた状態となり、接着剤によって
直接的に固定された従来構造のものに比べ、NRRO等
の動きが緩やかになる。特に、ロータハブ110及び記
録ディスクの回転時には、軸受106,108に個々に
発生する振動を円筒状弾性体118で吸収することと併
せて、回転体の慣性を積極的に利用し、軸受による振動
をほとんど記録ディスクに伝えない回転状態を確保する
ことが可能となる。加えて、記録ディスク駆動装置との
共振現象つまりNRROの増大、音・振動の増大に対し
て防止効果が期待できる。
【0028】ここで、従来においては、軸受の外輪等を
ロータの円筒内周面或いは円筒支持体の円筒内周面に接
着する際に、弾性接着剤を用い、軸受にて発生する振動
をこの弾性接着剤で吸収,緩和させるものがあるが、こ
の場合、接着剤の塗布むらによるNRROの悪化や、円
筒内周面と軸受との間の周方向隙間が不均一になること
による上下軸受中心軸のずれが発生する。しかしなが
ら、上記実施形態においては、上下軸受106,108
と軸受間のスペーサ116を同時に連続的に覆う円筒状
弾性体118を用いるため、円筒状弾性体118の厚さ
を均一に管理するだけで上述の従来の問題点を大幅に軽
減できることになる。さらに、記録ディスク駆動装置に
固定されるモータ基盤100に対してロータハブ110
が円筒状弾性体118によりフローティングされた状態
となるため、装置に加わる衝撃に対してこの弾性体11
8で吸収でき、記録ディスクへの影響を最小限に抑える
ことができ、耐衝撃性を高めることができる。
【0029】次に、本発明の他の実施の形態を図2を用
いて説明する。図2は、前記図4で示した従来のスピン
ドルモータに対応する軸回転タイプに適用した場合であ
る。固定の浅皿状モータ基盤130の中央部に形成され
た円筒支持体132の内側に、ロータハブ134の回転
シャフト136が一対の軸受138,140及び後述す
る円筒状弾性体を介して回転自在に支持され、円筒支持
体132の外周面にステータ142が外嵌固定されると
共に、ロータハブ134に円筒状ヨーク144を介して
ロータマグネット146が、ステータ142の外周面に
対向するように装着されている。ロータハブ134の外
周下部にはディスク載置部134aが設けられ、この周
縁部に連続して外周壁部134bが垂下形成されてお
り、前記ヨーク144はこの外周壁部134bの内周面
に固定されている。
【0030】一対の軸受138,140のそれぞれの外
輪138a,140a間には、互いに向かい合う端面に
当接して環状スペーサ148が介在され、両軸受13
8,140の軸方向相互間隔を保持している。スペーサ
148の外径は外輪138a,140aの外径より若干
小さく設定されている。これら両外輪138a,140
a及びスペーサ148の外周面は、円筒状弾性体150
により連続して覆われており、ロータハブ134の回転
シャフト136に支持された一対の軸受138,140
を円筒状弾性体150を介して円筒支持体132の円筒
内周面132aに装着することにより、ロータハブ13
4が回転自在に支持される。この円筒状弾性体150は
例えば熱収縮性樹脂材よりなる。
【0031】本具体例のスピンドルモータは、以下のよ
うにして組み立てられる。まず、ロータハブ134の回
転シャフト136の上部つまり基端部に上側軸受138
の内輪138bがその端面をロータハブ134の環状突
部134cに当接させて接着固定され、軸受138の外
輪138aの下側にスペーサ148を配置して下側軸受
140の内輪140bが回転シャフト136の先端部に
接着固定される。この時、両軸受138,140の外輪
138a,140a間にスペーサ148が介在され、下
側軸受140の内輪140bを上方向に押圧して予圧を
付与した状態で内輪140bが固着される。
【0032】その後、両軸受138,140の外輪13
8a,140aの外周面及びスペーサ148の外周面に
これら全体を覆うように円筒状弾性体150が嵌挿さ
れ、これに熱を加えることによりスペーサ148が外輪
138a,140a及びスペーサ148の外周面に密着
される。ロータハブ134にはヨーク144を介してロ
ータマグネット146が取り付けられる。
【0033】このようにして得られたロータアッセンブ
リは、モータ基盤130の円筒支持体132にステータ
142を外嵌して構成されたステータアッセンブリに組
み込まれる。すなわち、ロータハブ134の回転シャフ
ト136に支持された両軸受138,140が円筒状弾
性体150を介してモータ基盤130の円筒支持体13
2の内側に嵌挿され、接着剤を用いて固着される。
【0034】上述した軸回転型のスピンドルモータにお
いて、回転シャフト136に支持された一対の軸受13
8,140の外輪138a,140aと円筒支持体13
2との間に円筒状弾性体150が介在されているため、
モータを回転駆動した際に発生する軸受による振動が軸
受を支持する円筒支持体132側に配置した円筒状弾性
体150において吸収され、振動及びこの振動に基づく
騒音が大幅に低減される。記録ディスクを搭載するロー
タハブ134は、円筒状弾性体150により円筒支持体
132に対して半固定状態となるため、ロータハブ13
4及びこのロータハブ134に搭載された記録ディスク
を含む回転体は、フローティングされた状態となり、接
着剤によって直接的に固定された従来構造のものに比
べ、NRRO等の動きが緩やかになる。加えて、記録デ
ィスク駆動装置との共振現象つまりNRROの増大、音
・振動の増大に対して防止効果が期待できる。
【0035】さらに、記録ディスク駆動装置に固定され
るモータ基盤130に対してロータハブ134が円筒状
弾性体150によりフローティングされた状態となるた
め、装置に加わる衝撃に対してこの弾性体150で吸収
でき、記録ディスクへの影響を最小限に抑えることがで
き、耐衝撃性を高めることができる。
【0036】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明はこれら実施形態に限定されるものではな
く、要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例え
ば、上述の実施形態では、円筒状弾性体として熱収縮性
樹脂材を用いた場合について説明したが、これに限る必
要はなく、熱収縮性を有さない円筒状弾性体を一対の軸
受の外輪およびスペーサの外周面に接着剤を用いて固着
するようにしても良い。
【0037】
【発明の効果】本発明のスピンドルモータは、以上説明
したように構成されているので、次に記載の効果を奏す
る。請求項1および2に記載のスピンドルモータにあっ
ては、モータ基盤に設けられた固定シャフト(あるいは
ロータの回転シャフト)に一対の軸受の内輪を固着し、
両軸受の外輪間にスペーサを介在させると共に、これら
外輪の外周面およびスペーサの外周面を円筒状弾性体に
より連続して覆い、ロータハブの円筒内周面(あるいは
モータ基盤の円筒支持体の円筒内周面)に軸受の外輪を
円筒状弾性体を介して固着するようにしたので、モータ
を回転駆動した際に発生する軸受による振動を円筒状弾
性体において吸収でき、振動及びこの振動に基づく騒音
を大幅に低減することができる。
【0038】その上、ロータは、円筒状弾性体によりモ
ータ基盤に対して半固定状態となるため、ロータを含む
回転体はフローティングされた状態となり、接着剤によ
って直接的に固定された従来構造のものに比べ、NRR
O等の動きが緩やかになる。加えて、当該モータを組み
込んだ装置との共振現象つまりNRROの増大、音・振
動の増大に対して防止効果が期待できる。
【0039】さらに、装置に固定されるモータ基盤に対
してロータが円筒状弾性体によりフローティングされた
状態となるため、装置に加わる衝撃に対してこの円筒状
弾性体で衝撃を吸収でき、ロータにより回転される記録
ディスク等のロータ搭載物への影響を最小限に抑えるこ
とができ、耐衝撃性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスピンドルモータの実施の形態を示す
軸断面図。
【図2】本発明のスピンドルモータの他の実施の形態を
示す軸断面図。
【図3】従来の軸固定タイプのスピンドルモータを示す
軸断面図。
【図4】従来の軸回転タイプのスピンドルモータを示す
軸断面図。
【符号の説明】
100 モータ基盤 104 固定シャフト 106、 108 軸受 110 ロータハブ 110c 円筒内周面 116 スペーサ 118 円筒状弾性体 130 モータ基盤 132 円筒支持体 132a 円筒内周面 134 ロータハブ 136 回転シャフト 138、140 軸受 148 スペーサ 150 円筒状弾性体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ基盤に設けられた固定シャフトに
    一対の軸受を介してロータを回転自在に支持してなるス
    ピンドルモータにおいて、 前記ロータは円筒内周面を有し、前記一対の軸受は内輪
    が前記固定シャフトの外周面に固着され、前記一対の軸
    受の外輪間にはスペーサが介在され、前記一対の軸受の
    外輪の外周面は、該一対の軸受の外輪及び前記スペーサ
    を連続して覆う円筒状弾性体を介して、前記ロータの前
    記円筒内周面に固着されていることを特徴とするスピン
    ドルモータ。
  2. 【請求項2】 モータ基盤に設けられた円筒支持体の内
    側に一対の軸受を介してロータの回転シャフトを回転自
    在に支持してなるスピンドルモータにおいて、前記一対
    の軸受は内輪が前記回転シャフトの外周面に固着され、
    前記一対の軸受の外輪間にはスペーサが介在され、前記
    一対の軸受の外輪の外周面は、該一対の軸受の外輪及び
    前記スペーサを連続して覆う円筒状弾性体を介して、前
    記円筒支持体の円筒内周面に固着されていることを特徴
    とするスピンドルモータ。
  3. 【請求項3】 前記一対の軸受は、それぞれの外輪間に
    前記スペーサを介在させそれぞれの内輪を互いに近接さ
    せる方向に予圧を付与した状態で、それぞれの内輪が前
    記シャフトの外周面に固着されている請求項1又は2に
    記載のスピンドルモータ。
  4. 【請求項4】 前記円筒状弾性体は熱収縮性を有し、前
    記シャフトに前記一対の軸受を支持した状態で、前記両
    外輪の外周面及び前記スペーサの外周面に当該円筒状弾
    性体を嵌装し加熱することにより該円筒状弾性体が装着
    されている請求項3に記載のスピンドルモータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003023749A (ja) * 2001-07-05 2003-01-24 Victor Co Of Japan Ltd ハードディスクドライブ用スピンドルモータ
CN109538638A (zh) * 2018-12-14 2019-03-29 宁波达尔机械科技有限公司 高速转子及其装配方法

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JP2003023749A (ja) * 2001-07-05 2003-01-24 Victor Co Of Japan Ltd ハードディスクドライブ用スピンドルモータ
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