JP2000032586A - 電気音響変換器 - Google Patents

電気音響変換器

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JP2000032586A
JP2000032586A JP10192048A JP19204898A JP2000032586A JP 2000032586 A JP2000032586 A JP 2000032586A JP 10192048 A JP10192048 A JP 10192048A JP 19204898 A JP19204898 A JP 19204898A JP 2000032586 A JP2000032586 A JP 2000032586A
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JP
Japan
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diaphragm
groove
main
vibration
frame
Prior art date
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Application number
JP10192048A
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English (en)
Inventor
Masahiro Watanabe
正宏 渡邊
Jiro Nakaso
二郎 中曽
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分割振動を抑制して周波数応答特性の広帯域
化を図る。 【解決手段】 フレーム内に略平板状の振動板31を振
動自在に支持し、この振動板31には表面側に突出し、
且つ、一定方向に延設された主振動部31aを設け、こ
の主振動部31aの周囲にボイルコイル33を巻回し、
このボイルコイル33に通電される駆動電流により前記
主振動部31aが振動する電気音響変換器において、前
記主振動部31aの長手方向の略中央部で、且つ、長手
方向に略直交する方向に溝部38を設け、この溝部38
内に補強部材1を配置し、この補強部材1で前記振動板
31を支持した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に平面型の電気
音響変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】図7(a)は従来の電気音響変換器の正
面図、図7(b)はその断面図である。図7(a),
(b)において、フレーム30は長方形の枠体であり、
このフレーム30内には略平板状の振動板31が配置さ
れている。この振動板31の全外周縁部には方形枠状の
エッジ部32が接着され、このエッジ部32の全外周縁
部がフレーム30に固定されている。振動板31はエッ
ジ部32を介してフレーム30内に振動自在に支持され
ている。振動板31には表面側に突出し、且つ、一定方
向(図では上下方向)に延設された主振動部31aが一
定間隔で複数設けられている。この各主振動部31aに
は被覆導線であるボイルコイル33(図7(b)に示
す)が巻回されており、このボイルコイル33に駆動電
流が通電できるよう構成されている。振動板31はボイ
ルコイル33の発熱に耐え、かつ、振動板31としての
機械的特性に優れたポリイミド(PI)フィルムにて構
成されている。
【0003】また、フレーム30内の裏面側にはリアプ
レート34が固定され、このリアプレート34の振動板
側で、且つ、各主振動部31aの対応位置にはマグネッ
ト35とポールピース36の積層体がそれぞれ固定され
ている。リアプレート34は鉄等の金属板にて構成され
ている。
【0004】フレーム30の内周の4隅で、且つ、エッ
ジ部32の表面側にはダンパー37が配置され、この各
ダンパー37はフレーム取付部37aとこの内周側の振
動板支持部37bとこれらを連結する板バネ部37cと
から構成されている。フレーム取付部37aはフレーム
30に固定されており、振動板支持部37bは振動板3
1の左右両端に位置する主振動部31aの上下端部に当
接している。つまり、ダンパー37は振動板支持部37
bで振動板31を支持しているが、振動板31の振動自
体は板バネ部37cのバネ力で許容する。ダンパー37
はバネ性、耐衝撃性耐熱性がそれぞれ高い物質であるポ
リカーボネート等の熱可塑性の樹脂にて構成されてい
る。
【0005】前記構成において、マグネット35によっ
てボイルコイル33周囲に磁界が発生し、ボイルコイル
33に駆動電流が流れるとボイルコイル33に駆動電流
に応じた電磁力が作用し、この電磁力で主振動部31a
を主体として振動板31が振動するものである。
【0006】ところで、前記振動板31はその厚みが厚
いとそれだけ重くなり強力な磁気回路を構成する必要が
あるため、厚みはできるだけ薄い方が好ましい。しか
し、前記従来例の振動板31を薄くすると強度が弱くな
り、主振動部31aが中央付近で内側にくぼむという問
題があった。
【0007】これを解決する他の従来例として図8,図
9に示すものを提案した。図8及び図9において、振動
板31には主振動部31aの長手方向の中央箇所で、且
つ、長手方向に直交する方向に溝部38が設けられてい
る。又、各主振動部31aの上面は、外側に突出する形
状の略半円筒面39aと内側に窪む形状の略半円筒面3
9bとが長手方向に交互に配置される形状となってい
る。
【0008】前記他の従来例によれば、主振動部31a
に溝部38を設けることによって構造体としての強度が
強化され、主振動部31aが中央付近で内側にくぼむこ
とを防止することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記他
の従来例では、図6にて破線で周波数特性を示すよう
に、13.5KHz付近からレベルが急激に落ち、再生
帯域が狭くなる問題があった。これは、振動板31を自
由振動モードで振動させると、図10に示すように溝部
38の周辺で分割振動が生じており、これが原因である
と考えられる。
【0010】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、分割振動を抑制して周波数応
答特性が広帯域化となる電気音響変換器を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、フレ
ーム内に略平板状の振動板を振動自在に支持し、この振
動板には表面側に突出し、且つ、一定方向に延設された
主振動部を設け、この主振動部の周囲にボイルコイルを
巻回し、このボイルコイルに通電される駆動電流により
前記主振動部が振動する電気音響変換器において、前記
主振動部の長手方向の略中央部で、且つ、長手方向に略
直交する方向に溝部を設け、この溝部内に補強部材を配
置し、この補強部材で前記振動板を支持したことを特徴
とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0013】図1(a)は本発明の一実施形態に係る電
気音響変換器の振動板の平面図、図1(b)は、図1
(a)のA−A線断面図、図2は振動板等の分解斜視
図、図3は振動板の要部斜視図、図4は図1(a)のB
−B線断面図である。
【0014】図1〜図4において、この実施形態の電気
音響変換器にあって前記従来例と同一構成部分は図面に
同一符号を付してその説明を省略し、異なる構成部分の
みを説明する。又、この実施形態の振動板31は前記他
の従来例のものと同一であるため、同一構成部分は図面
に同一符号を付してその説明を省略する。
【0015】即ち、振動板31の長手方向の略中央部
で、且つ、長手方向に略直交する方向の各溝部38内に
は補強部材1が配置されており、この補強部材1で振動
板31が支持されている。補強部材1の材質は、振動板
31を支持できるものであれば良く、金属、樹脂、木等
で構成される。又、補強部材1は細長いロッド状に構成
され、その下面側には一定間隔ごとに切欠部2が形成さ
れている。ボイルコイル33はこの各切欠部2内を通る
ことによって各主振動部31aの基底部分に巻回され
る。
【0016】前記構成において、マグネット35によっ
てボイルコイル33周囲に磁界が発生し、ボイルコイル
33に駆動電流が流れるとボイルコイル33に駆動電流
に応じた電磁力が作用し、この電磁力で主振動部31a
を主体として振動板31が振動する。この振動に際して
振動板31の長手方向の中央部である溝部38付近は補
強部材1で支持されているため、振動板31の長手方向
の中央部付近での分割振動が防止される。また、各主振
動部31aの上面は、外側に突出する形状の略半円筒面
39aと内側に窪む形状の略半円筒面39bとが長手方
向に交互に配置される形状となっているので、長手方向
に直交する方向の力に対して機械的強度(剛性)が強い
ことから、互いの境界部分が揃って振動せずに、一方が
他方よりも大きく又は小さく振動をし始めようとする際
に、相補的にこの振動成分の発生が未然に防止されるも
のでもある。
【0017】図5は本発明の一実施形態に係る振動板を
自由振動モードで振動させた場合の振動状態を示す図で
ある。図5に示す自由振動モードにおいて、溝部38の
周辺での分割振動が抑制されていることからも、実際
に、振動板31の長手方向の中央部付近での分割振動が
押さえられていることが実証できる。
【0018】図6は振動板31の中央部における振幅の
周波数応答特性の数値解析結果であり、実線は本実施形
態を、破線は他の従来例をそれぞれ示す。図6に示すよ
うに、他の従来例では13.5KHz近傍以上の周波数
での落ち込みがあるが、本実施形態では10KHz付近
の高域のピークが押さえられると共に、13.5KHz
近傍以上の周波数での落ち込みが改善されて15KHz
まで伸びている。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、主振動部の長手方向の略中央部で、且つ、長手
方向に略直交する方向に溝部を設け、この溝部内に補強
部材を配置し、この補強部材で前記振動板を支持したの
で、振動板の溝部付近での分割振動が抑制されて周波数
応答特性の広帯域化を実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施形態に係る電気音響変
換器の振動板の平面図、(b)は、図1(a)のA−A
線に沿う断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る振動板等の分解斜視
図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る振動板の要部の斜視
図である。
【図4】図1(a)のB−B線に沿う断面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る振動板を自由振動モ
ードで振動させた場合の振動状態を示す図である。
【図6】本実施形態と他の従来例における振動板の中央
部における振幅の周波数応答特性の数値解析結果を示す
特性線図である。
【図7】(a)は従来例の電気音響変換器の正面図、
(b)はその断面図である。
【図8】(a)は他の従来例の振動板の平面図、(b)
は、(a)のC−C線に沿う断面図である。
【図9】他の従来例の振動板の要部斜視図である。
【図10】他の従来例の振動板を自由振動モードで振動
させた場合の振動状態を示す図である。
【符号の説明】
1 補強部材 30 フレーム 31 振動板 31a 主振動部 33 ボイルコイル 38 溝部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム内に略平板状の振動板を振動自
    在に支持し、この振動板には表面側に突出し、且つ、一
    定方向に延設された主振動部を設け、この主振動部の周
    囲にボイルコイルを巻回し、このボイルコイルに通電さ
    れる駆動電流により前記主振動部が振動する電気音響変
    換器において、 前記主振動部の長手方向の略中央部で、且つ、長手方向
    に略直交する方向に溝部を設け、この溝部内に補強部材
    を配置し、この補強部材で前記振動板を支持したことを
    特徴とする電気音響変換器。
JP10192048A 1998-07-07 1998-07-07 電気音響変換器 Pending JP2000032586A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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