JP2000032587A - 電気音響変換器 - Google Patents

電気音響変換器

Info

Publication number
JP2000032587A
JP2000032587A JP10192049A JP19204998A JP2000032587A JP 2000032587 A JP2000032587 A JP 2000032587A JP 10192049 A JP10192049 A JP 10192049A JP 19204998 A JP19204998 A JP 19204998A JP 2000032587 A JP2000032587 A JP 2000032587A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
magnetic flux
yoke
flux density
magnets
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10192049A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Watanabe
正宏 渡邊
Jiro Nakaso
二郎 中曽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP10192049A priority Critical patent/JP2000032587A/ja
Publication of JP2000032587A publication Critical patent/JP2000032587A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のマグネット間の最大磁束密度をほぼ均
一にして振動板の駆動力をほぼ均一にする。 【解決手段】 フレーム内に略平板状の振動板31を振
動自在に支持すると共に、フレーム内には平板状のヨー
ク34を固定し、このヨーク34の振動板31側には複
数のマグネット35a〜35eを配置し、この各マグネ
ット35a〜35eに対応する振動板31の箇所にはボ
イルコイル33を巻回し、このボイルコイル33に通電
される駆動電流により振動板31が振動する電気音響変
換器において、ヨーク34には各マグネット35a〜3
5eによる磁束密度をほぼ均一に調整するための孔1を
設け、この孔1は、空気抜き用を兼用する孔として構成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に全面駆動型平
面スピーカである電気音響変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】図4(a)は従来の電気音響変換器の正
面図、図4(b)はその断面図、図5はヨーク、マグネ
ット等の磁気回路構成体の斜視図、図6(a)は磁気回
路構成体の平面図、図6(b)は図6(a)のB−B線
に沿う断面図である。
【0003】図4〜図6において、フレーム30は長方
形の枠体であり、このフレーム30内には略平板状の振
動板31が配置されている。この振動板31の全外周縁
部には方形枠状のエッジ部32が接着され、このエッジ
部32の全外周縁部がフレーム30に固定されている。
振動板31はエッジ部32を介してフレーム30内に振
動自在に支持されている。振動板31には表面側に突出
し、且つ、一定方向(図では上下方向)に延設された主
振動部31aが一定間隔で複数設けられている。この各
主振動部31aには被覆導線であるボイルコイル33
(図4(b)に示す)が巻回されており、このボイルコ
イル33に駆動電流が通電できるよう構成されている。
振動板31はボイルコイル33の発熱に耐え、かつ、振
動板31としての機械的特性に優れたポリイミド(P
I)フィルムにて構成されている。
【0004】また、フレーム30内の裏面側には平板状
のヨーク34が固定され、このヨーク34は鉄等の金属
板にて構成される。ヨーク34の振動板側で、且つ、各
主振動部31aの対応位置にはマグネット35がそれぞ
れ固定され、この各マグネット35の上面にはポールピ
ース36がそれぞれ固定されている。このポールピース
36は鉄等にて構成され、マグネット35の磁束を集中
させるためのものである。つまり、ヨーク34、マグネ
ット35、ボイルコイル33等にて磁気回路が構成され
ている。
【0005】フレーム30の内周の4隅で、且つ、エッ
ジ部32の表面側にはダンパー37が配置され、この各
ダンパー37はフレーム取付部37aとこの内周側の振
動板支持部37bとこれらを連結する板バネ部37cと
から構成されている。フレーム取付部37aはフレーム
30に固定されており、振動板支持部37bは振動板3
1の左右両端に位置する主振動部31aの上下端部に当
接している。
【0006】つまり、ダンパー37は振動板支持部37
bで振動板31を支持しているが、振動板31の振動自
体は板バネ部37cのバネ力で許容する。ダンパー37
はバネ性、耐衝撃性耐熱性がそれぞれ高い物質であるポ
リカーボネート等の熱可塑性の樹脂にて構成されてい
る。
【0007】上記構成において、マグネット35によっ
てボイルコイル33周囲に磁界が発生し、ボイルコイル
33に駆動電流が流れると該ボイルコイル33に駆動電
流に応じた電磁力が作用し、この電磁力で主振動部31
aを主体として振動板31が振動するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例の構成においては、各マグネット35間の最大磁束
密度が一定ではないため、振動板31の駆動力(電磁
力)が不均一になるという問題があった。
【0009】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、複数のマグネット間の磁束密
度をほぼ同じにして振動板の駆動力をほぼ均一にした電
気音響変換器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、フレ
ーム内に略平板状の振動板を振動自在に支持すると共
に、前記フレーム内には平板状のヨークを固定し、この
ヨークの前記振動板側には複数のマグネットを配置し、
この各マグネットに対応する前記振動板の箇所にはボイ
ルコイルを巻回し、このボイルコイルに通電される駆動
電流により前記振動板が振動する電気音響変換器におい
て、前記ヨークには各マグネット間の最大磁束密度をほ
ぼ均一に調整する磁束密度調整手段を設けたことを特徴
とする。
【0011】請求項2の発明は、請求項1記載の電気音
響変換器において、前記磁束密度調整手段は、空気抜き
用を兼用した孔にて構成したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0013】図1(a)は本発明の一実施形態に係る電
気音響変換器のヨーク、マグネット等の磁気回路構成体
の斜視図、図1(b)は電気音響変換器の要部の断面
図、図2(a)の磁気回路構成体の平面図、図2(b)
は図2(a)のA−A線に沿う断面図である。
【0014】図1(a)〜図2(b)において、この実
施形態の電気音響変換器にあって前記従来例と同一構成
部分は図面に同一符号を付してその説明を省略し、異な
る構成部分のみを説明する。
【0015】即ち、この実施形態では、5つのマグネッ
ト35a〜35e間における最大磁束密度をほぼ均一に
するために磁束密度調整手段である孔1がヨーク34に
設けられている。具体的には、孔1は、最も左側のマグ
ネット35aとこの隣りのマグネット35bの間、及
び、最も右側のマグネット35eとこの隣りのマグネッ
ト35dの間の2箇所に設けられ、マグネット35a〜
eの長手方向より長い孔として構成されている。又、こ
の各孔1はヨーク34の上下面を貫通しており、振動板
31の背面側の空気が外部に流出入する空気抜き用の孔
を兼用している。従って、別途ヨーク34に空気抜き用
の孔を設ける必要がない。
【0016】図3は、本実施形態の場合と従来例の場合
とにおける数値解析による図2(b)、図6(b)の各
ポジションの磁束密度を示す特性線図である。図3に示
すように、従来例ではaポジションとdポジションで他
のポジションより磁束密度が高いが、本実施形態ではそ
の箇所に孔1を設けてaポジションとdポジションで磁
束漏れがあり、bポジションとcポジションで互いの干
渉が軽減されるため、以上より各箇所でほぼ同じ磁束密
度となっている。
【0017】また、ヨーク34のどの位置に、且つ、ど
れくらいの大きさの孔1を設けるかは、実際の磁束密度
を測定したり、理論的に磁束密度を計算したりして容易
に決定することができる。
【0018】上記構成において、5つのマグネット35
a〜35eによってボイルコイル33周囲に磁界が発生
し、ボイルコイル33に駆動電流が流れるとボイルコイ
ル33に駆動電流に応じた電磁力が作用し、この電磁力
で主振動部31aを主体として振動板31が振動する。
【0019】ここで、図3にて実線で示すように、各マ
グネット35a〜35e間の最大磁束密度がほぼ均一で
あるため、各主振動部31aにおける駆動力(電磁力)
がほぼ同じとなる。つまり、振動板31に作用する駆動
力の分布がほぼ均一になって振動板31の理想的な振動
状態を得ることができる。
【0020】尚、この実施形態では、磁束密度調整手段
は貫通した孔1として構成したが、各マグネット35a
〜35e間の磁束密度をほぼ均一にできる手段であれば
良く、貫通しない孔、一部透磁率の異なる部材等にて構
成しても良い。但し、この場合には別途空気抜き用の孔
を設ける必要がある。
【0021】また、各マグネット35a〜35e間の間
隔を可変することによって最大磁束密度をほぼ均一に近
付けることも考えられるが、本発明によれば各マグネッ
ト35a〜35e間の間隔を一定に維持した状態で各マ
グネット35a〜35e間の最大磁束密度をほぼ均一に
できるため、振動板31の駆動力分布を左右対称にでき
る利点もある。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、ヨークに各マグネット間の磁束密度をほぼ均一
に調整する磁束密度調整手段を設けたので、振動板に作
用する駆動力の分布がほぼ均一になって振動板の理想的
な振動状態を得ることができる。
【0023】請求項2の発明によれば、請求項1記載の
電気音響変換器において、磁束密度調整手段は、空気抜
き用を兼用した孔にて構成したので、請求項1の発明の
効果に加え、別途空気抜き用の孔を設ける必要がなく、
又、基本的には従来の構成と同じであるため、低コスト
で実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施形態に係る電気音響変
換器のヨーク、マグネット等の磁気回路構成体の斜視
図、(b)は電気音響変換器の要部の断面図である。
【図2】(a)は本発明の一実施形態に係る磁気回路構
成体の平面図、(b)は図2(a)のA−A線に沿う断
面図である。
【図3】本発明の実施形態の場合と従来例の場合とにお
ける数値解析による各ポジションの磁束密度を示す特性
線図である。
【図4】(a)は従来例の電気音響変換器の正面図、
(b)はその断面図である。
【図5】従来例の電気音響変換器のヨーク、マグネット
等の磁気回路構成体の斜視図である。
【図6】(a)は従来例に係る磁気回路構成体の平面
図、(b)は図6(a)のB−B線に沿う断面図であ
る。
【符号の説明】
1 孔(磁束密度調整手段) 31 振動板 33 ボイルコイル 34 ヨーク 35a〜35e マグネット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム内に略平板状の振動板を振動自
    在に支持すると共に、前記フレーム内には平板状のヨー
    クを固定し、このヨークの前記振動板側には複数のマグ
    ネットを配置し、この各マグネットに対応する前記振動
    板の箇所にはボイルコイルを巻回し、このボイルコイル
    に通電される駆動電流により前記振動板が振動する電気
    音響変換器において、 前記ヨークには各マグネット間の磁束密度をほぼ均一に
    調整する磁束密度調整手段を設けたことを特徴とする電
    気音響変換器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電気音響変換器におい
    て、 前記磁束密度調整手段は、空気抜き用を兼用した孔にて
    構成したことを特徴とする電気音響変換器。
JP10192049A 1998-07-07 1998-07-07 電気音響変換器 Pending JP2000032587A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10192049A JP2000032587A (ja) 1998-07-07 1998-07-07 電気音響変換器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10192049A JP2000032587A (ja) 1998-07-07 1998-07-07 電気音響変換器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000032587A true JP2000032587A (ja) 2000-01-28

Family

ID=16284773

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10192049A Pending JP2000032587A (ja) 1998-07-07 1998-07-07 電気音響変換器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000032587A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9131304B2 (en) 2012-06-20 2015-09-08 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Loudspeaker and equipment including the same
CN107820178A (zh) * 2017-11-24 2018-03-20 苏州逸巛声学科技有限公司 一种受话器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9131304B2 (en) 2012-06-20 2015-09-08 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Loudspeaker and equipment including the same
CN107820178A (zh) * 2017-11-24 2018-03-20 苏州逸巛声学科技有限公司 一种受话器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6714655B2 (en) Speaker
US5901235A (en) Enhanced efficiency planar transducers
JP2981360B2 (ja) スピーカ構造
WO2022183801A1 (zh) 扬声器和电子设备
JP2003179994A (ja) 平面型音響変換装置用ダイヤフラム、及び平面型音響変換装置
EP1182907B1 (en) Electroacoustic transducer
CN114257933B (zh) 扬声器和电子设备
US6810126B2 (en) Planar magnetic transducer
US7146019B2 (en) Planar ribbon electro-acoustic transducer with high SPL capability and adjustable dipole/monopole low frequency radiation
US20150222995A1 (en) Hybrid speaker
JP2000032587A (ja) 電気音響変換器
JP3888443B2 (ja) フィルム状コイルを用いた電気音響変換器
JP2003032787A (ja) 電気音響変換装置
JP2000152378A (ja) 平面型音響変換装置
JP4553983B2 (ja) 電磁変換器
KR102061173B1 (ko) 슬림 자기 코어를 구비한 장방형의 평판형 슬림 스피커
JP2003102088A (ja) 平面型音響変換装置
JP2000032586A (ja) 電気音響変換器
JP3841157B2 (ja) スピーカ
JPH08149589A (ja) スピーカの構造
JP2002084595A (ja) スピーカ
KR20230114033A (ko) 자계 쌍 구조의 fpcb 진동판 마이크로스피커
JP2000358295A (ja) 反発型平板スピーカ
JPH05308699A (ja) スピーカ装置
JP2000036997A (ja) スピーカ装置