JP2000032300A - ディジタルビデオ信号のフィルタリング - Google Patents

ディジタルビデオ信号のフィルタリング

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JP2000032300A
JP2000032300A JP11131758A JP13175899A JP2000032300A JP 2000032300 A JP2000032300 A JP 2000032300A JP 11131758 A JP11131758 A JP 11131758A JP 13175899 A JP13175899 A JP 13175899A JP 2000032300 A JP2000032300 A JP 2000032300A
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filter
video signal
delay
filtering
pixel
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JP11131758A
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Robert Beattie
ビィーティー ロバート
John Stuart Funnell
ステュアート ファンネル ジョン
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/80Details of filtering operations specially adapted for video compression, e.g. for pixel interpolation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/14Picture signal circuitry for video frequency region
    • H04N5/21Circuitry for suppressing or minimising disturbance, e.g. moiré or halo

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  • Signal Processing (AREA)
  • Picture Signal Circuits (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ディジタルビデオ信号を圧縮しやすくするため
に、それに含まれるノイズをフィルタリングする。 【解決策】ビデオ信号にフィルタ過程を行って、信号を
第1可変利得係数により乗算する。信号の遅延サンプル
を遅延回路により導き出し、遅延サンプルを第2可変利
得係数により乗算する。これら2つの掛合わせた信号を
加算する。2つの利得係数の大きさは、入力ビデオ信号
と遅延回路からの遅延サンプルの比較によって異なる。
この2つの利得係数の大きさは互いに反対方向に変化す
る。利得係数を適当に選ぶことで、フィルタ過程を用い
て画像情報の、大きい遷移部の鮮鋭度を保つことがで
き、フィルタのインパルス応答は利得係数を計算し直す
ことによって容易に変えることができる。カスケード式
フィルタ段階でフィルタ過程を実行すれば、2つの空間
領域と1つの時間領域でフィルタリングを達成すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタルビデオ
信号のフィルタリング(濾波)に関するものであり、さ
らに詳しくはビデオ信号からのノイズのフィルタリング
に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルビデオ信号は多くのノイズを
含んでいる。ノイズは信号が生成されるプロセスに固有
のものであるか、または信号のその後の処理によって信
号の記憶または伝送中に導入されたものである。ノイズ
のあるビデオ信号は圧縮することが困難であり、圧縮の
前にノイズをフィルタにより除去するのが一般的な方法
である。ビデオ信号に用いられるデータレートでは、使
用するフィルタは計算上で簡単で効率的なものであるこ
とが重要である。またフィルタは基礎となっている場面
の統計(データ)に適応できるようにすべきである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これまでディジタルビ
デオ信号をフィルタリングするのに用いられてきた再帰
フィルタは、目に見えるアーチファクトを発生すること
が多く、一般に性能が比較的低い。本発明の目的は、計
算上で簡単な、また効率的なディジタルビデオ信号のフ
ィルタリングを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、両面性
インパルス応答を生成するための入力ディジタルビデオ
ラスタ信号をフィルタする方法であって、起源の一方の
側にインパルス応答を生成する1つの適応フィルタを有
し、起源のもう一方の側にインパルス応答を生成するも
う1つの適応フィルタを有するフィルタ装置に入力ビデ
オ信号を加える段階と、ビデオ信号の各ピクセルについ
て利得係数の値を生成するために、ビデオ信号の各ピク
セルをビデオラスタ内の隣接ピクセルサンプルと比較す
る段階と、生成された利得係数によって各フィルタのイ
ンパルス応答を適応させる段階とを有する方法が提供さ
れる。
【0005】さらに、本発明によれば、両面性インパル
ス応答を生成するための入力ディジタルビデオラスタ信
号をフィルタする装置であって、起源の一方の側でイン
パルス応答を生成する1つの適応フィルタと、起源のも
う一方の側でインパルス応答を生成するもう1つの適応
フィルタと、ビデオ信号の各ピクセルを、ビデオラスタ
内の隣接ピクセルサンプルと比較して、ビデオ信号のピ
クセルのための利得係数の値を生成するための利得係数
生成器と、利得係数生成器によって生成された利得係数
の値に応じてインパルス応答を変化させるため接続され
ている各フィルタとを有する装置が提供される。
【0006】本発明には、垂直、水平および時間の各次
元でビデオ信号をフィルタリングするのに、カスケード
式フィルタ段階を用いることができるという利点があ
る。フィルタリングは、空間的次元では、鋭いエッジが
保持されるように、また時間的次元では、動画場面で物
体の後にトレール(痕跡)が残らないように非線形とす
ることができる。カスケード式フィルタ段階の少なくと
も一部は、両面性インパルス応答を得るために、再帰フ
ィルタパスのほかに順方向フィルタパスを含むことがで
きる。本発明を、付属図面を参照し、例を挙げて説明す
る。
【0007】
【発明の実施の形態】図1で、入力ディジタルビデオ信
号が3つの段階11、12および13のカスケードを有
するフィルタ装置の入力端子10に加えられる。フィル
タ装置は出力端子14で、フィルタずみの出力ディジタ
ル信号を生成する。フィルタ段階11は垂直、非線形フ
ィルタ段階であり、フィルタ段階12は水平、非線形フ
ィルタ段階であり、フィルタ段階13は時間的、非線形
フィルタ段階である。フィルタ装置は一連の画像フレー
ムを表わすビデオ信号をフィルタリングするように作ら
れていて、画像フレームの各フレームはピクセルを含む
一連のラインで形成されている。
【0008】フィルタ段階11の詳細を図2に示す。入
力ビデオ信号は第1遅延回路15に加えられ、これはビ
デオ信号をフレームのライン1本分だけ遅らせる。遅延
回路15からの出力は、非線形演算フィルタ16の第1
入力部に加えられる。入力端子10のビデオ信号はフィ
ルタ16の第2入力部に直接加えられ、フィルタ16か
らの出力は第2非線形フィルタ17の第1入力部に加え
られる。フィルタ17からの出力は第2遅延回路18に
加えられ、これは出力の遅延再帰サンプルを導き出す。
再帰サンプルはフィルタ17の第2入力部へ送られる前
にフレームの1ライン分だけ遅延される。フィルタ段階
11からのフィルタずみ出力は段階出力端子19に出現
する。
【0009】図3には、端子19でフィルタずみ信号を
受信する第2フィルタ段階12が示されている。端子1
9はピクセル遅延回路20に接続され、これは端子19
上の信号を1ピクセル遅延させる。端子19はフィルタ
22の第2入力部に直接接続されている。フィルタ22
からの出力はピクセル遅延回路23に接続され、これは
フィルタ22からの出力の遅延再帰サンプルを導き出
す。再帰サンプルはフィルタ22の第2入力部へ送られ
る前に1ピクセル遅延される。フィルタ22からのフィ
ルタずみ出力は出力端子24に現れる。
【0010】図4には、端子24上のフィルタずみ信号
を受信する第3フィルタ段階が示されている。端子24
は非線形演算フィルタ25に接続され、その出力は出力
端子14に接続される。フィルタ25からの出力はフレ
ーム遅延回路26に接続され、これは出力の遅延再帰サ
ンプルを導き出す。再帰サンプルは、フィルタ25の第
2入力部へ送られる前にビデオ信号の1フレーム分だけ
遅延される。
【0011】図5は、フィルタ段階11、12および1
3の非線形演算フィルタの詳細を示している。図5に示
した演算フィルタは、フィルタの2つの入力を受けるた
めに接続された利得計算回路27を含んでいる。
【0012】利得計算回路27は、第1利得係数(k)
をマルチプレクサ28へ送り、第2利得係数(1−k)
をマルチプレクサ29へ送る。マルチプレクサ28およ
び29の出力端子は加算器30に接続され、ここからフ
ィルタはフィルタずみ出力信号を出力端子31へ送る。
【0013】処理操作では、非線形演算フィルタ16の
2つの入力は、入力ディジタル信号と入力ディジタル信
号の遅延サンプルを含むよう、入力ディジタルビデオ信
号が垂直フィルタ段階11に加えられ、この遅延はライ
ン1本に等しい。利得計算回路は2つの入力を受取り、
計算を行って絶対差の和(SAD)を導き出す。これは
入力ビデオ信号によって表わされる1ライン内のピクセ
ルと、入力ディジタル信号の遅延サンプルにより表わさ
れる1ライン内のピクセルの比較である。図6には、垂
直フィルタ16内での絶対差の和を導き出す際に考慮す
るブロック32内のピクセルA〜Fを示す。
【0014】ピクセルA、CおよびEが1本のラインに
含まれ、ピクセルB、DおよびFが次のラインに含むま
れる。絶対差の和は、次の関係式により計算する。 SAD=|A−B|+|C−D|+|E−F| (式1) 利得計算回路は、ディジタルビデオ信号によって表わさ
れるピクセルの各ラインに沿った各ピクセルのSADを
漸進的に計算する。各計算の結果は、フィルタの利得計
算回路27にある利得係数メモリのアドレスである。こ
のアドレスを利得係数メモリに加えて第1利得係数
(k)のための値を読み出す。第2利得係数(1−k)
の値を係数(k)から導き出し、2つの利得係数をフィ
ルタ回路16のマルチプレクサ28と29に加える。2
つの利得係数の合計は1である。
【0015】フィルタ16からフィルタずみ出力をフィ
ルタ17へ送る。非線形演算フィルタ17への2つの入
力は、フィルタ16からのフィルタずみ信号とフィルタ
17からの出力遅延再帰サンプルを含み、この遅延はラ
イン1本に等しい。フィルタ17のための利得計算回路
は計算を行って、入力ビデオ信号により表わされる1ラ
イン内のピクセルと、フィルタ17からの出力の再帰サ
ンプルにより表わされる1ライン内のピクセルとの絶対
差の和を導き出す。フィルタ17での計算は図6のブロ
ック32などのブロック上で行われるが、この場合には
ピクセルは、フィルタ16で比較に用いられるラインに
対して、移動したラインで比較される。この場合にも計
算は上記の式(1)の関係にもとづいて行われる。垂直
(y)方向でフィルタ16および17により得られるイ
ンパルス応答は、図2の右側に示されている。フィルタ
16はピクセルの各ライン間で順方向比較を行い、フィ
ルタ17はピクセルの各ライン間で再帰的比較を行うの
で、応答は両面性であることがわかる。
【0016】フィルタ21と22を含む水平フィルタ段
階12は、垂直フィルタ段階11と同じように作動す
る。水平フィルタ段階12の作動は遅延回路20および
23での遅延によって定まり、この遅延は1ラインでは
なく1ピクセルである。この結果、水平フィルタ21
は、図6のブロック33に示されるように、ビデオ信号
によって表わされる列のピクセルと、ビデオ信号の遅延
サンプルにより表わされる列のピクセルを比較する。上
記の式(1)によるピクセル間の絶対差の和(SAD)
を計算することによって比較を行うが、この場合には差
は図6のブロック33に示されたピクセルに関連があ
る。
【0017】水平フィルタ22は、フィルタ21からの
ビデオ信号により表わされる列のピクセルと、フィルタ
22からの出力の遅延再帰サンプルにより表わされる列
のピクセルを比較し、この遅延は1ピクセル分である。
フィルタ22での計算はブロック33などのブロック上
で行うが、この場合にはピクセルは移動した列と、フィ
ルタ21で比較に用いられた列とで比較される。この場
合にも計算は上記の式(1)の関係にもとづいて行われ
る。水平(x)方向でフィルタ21と22によって得ら
れたインパルス応答は、図3の右側に示され、両面性応
答であることがわかる。この理由は、フィルタ21がピ
クセルの各列間で順方向比較を行い、フィルタ22がピ
クセルの各列間で再帰的比較を行うからである。
【0018】フィルタ25を含む時間的フィルタ段階1
3は、2つの非線形フィルタの代わりに1つの非線形フ
ィルタを含むこと以外は、垂直および水平フィルタ段階
11および12と同じように作動する。非線形フィルタ
25はビデオ信号のフレーム(n−1)内のピクセルと
再帰フレーム(n)内のピクセルを比較する。この比較
は上記の式(1)によりピクセル相互間の絶対差の和を
計算することによって行うが、この場合には、この差は
図6に示すフレーム(n−1)からの3つのピクセルと
フレーム(n)からの3つのピクセルに関係がある。図
4の右側に示されているように、時間的次元(t)内で
のインパルス応答は片面性であることがわかる。これは
時間的フィルタ段階13の非線形フィルタは2つでなく
1つであるからである。垂直および水平フィルタ段階1
1と12と同じように時間的フィルタ段階13に2つの
フィルタ段階を含めることは可能であると思われる。し
かし、1フレームだけビデオ信号を遅延させる要求があ
るということは、追加フィルタでビデオ信号を1フレー
ム記憶する余分の費用に比べて、時間的フィルタ段階で
片面応答を行ってもよいことを意味する。
【0019】各非線形フィルタ16、17、21、2
2、25、86、88、96および98について、利得
計算回路により対応する2つの利得係数の大きさは前以
て定められ、そのフィルタのそれぞれのメモリに記憶さ
れている。比較したピクセルの絶対差の和を用いて、そ
れぞれのメモリにある利得係数に対応する処置をとる。
あまりコントラストのない平坦な領域で、より強くフィ
ルタを行うように利得係数を選び、このような領域で通
常は値が0.78となるように(k)を選ぶ。領域のピ
クセル値に、たとえば明白なエッジで顕著な変化がある
ときには、もっと軽くフィルタリングするように、また
は全くフィルタを行わないように利得係数を選ぶ。
(k)の値は、強力なフィルタのときの0.6から、全
くフィルタしないときの1.0までの範囲で変化し、一
方、(1−k)の値はこれに対応して0.4〜0の間で
変化する。
【0020】利得係数は前以て定めて記憶する代わり
に、適当にプログラムした計算によってリアルタイムで
計算してもよい。入力信号を任意の選ばれた順序で垂
直、水平および時間的次元でフィルタリングするよう
に、カスケード式フィルタ段階11、12および13の
順序を変更してもよい。
【0021】図7は垂直フィルタ段階11または水平フ
ィルタ段階12の代わりに用いることのできる、本発明
によるもう1つのフィルタ段階を示している。図7のフ
ィルタ段階は第1再帰フィルタ40、データ反転バッフ
ァ41、第2再帰フィルタ42、および第2データ反転
バッファ43を有し、これらはすべて直列に接続されて
いる。
【0022】図2の垂直フィルタ段階の代わりに用いら
れるとき、第1再帰フィルタ40は、非線形演算フィル
タ17とライン遅延回路18を含む再帰フィルタと同じ
ような構造となっている。データ反転バッファは、各ピ
クセルラインを表わすデータを受けて、逆の順序でピク
セルラインを読み出し、これを第2再帰フィルタ42へ
送るように設計されている。第2再帰フィルタ42は、
第1再帰フィルタ40と同じような構造となっている。
データ反転バッファ43は、反転バッファ41と同じよ
うにピクセルラインを反転するように設計されている。
したがって、図7のフィルタは入力ビデオ信号に対して
再帰フィルタの作用を行い、フィルタ応答が時間領域と
対称性の両方で両面性となることは明らかである。フィ
ルタ応答を対称性とするようなオーバーヘッドは、デー
タ反転バッファでデータ記憶を行えるようなものとす
る。
【0023】図7のフィルタを水平フィルタ段階12の
代わりに用いるときには、各再帰フィルタ40および4
2は、非線形演算フィルタ22とライン遅延回路23を
含む図3の再帰フィルタと同じような構造となってい
る。データ反転バッファ41と43は、ピクセルごとに
データを反転する。
【0024】図8は、図2に示した垂直フィルタのもう
1つの実施例を示す図である。ビデオ入力80と82
は、ピクセルyと、垂直方向でピクセルyの上にあるピ
クセル(すなわち、ピクセルy−1)を、非線形フィル
タ演算(NLFA)ブロック86に送る。ビデオ入力8
0と84は、ピクセルyと、垂直方向でピクセルyの下
にあるピクセル(すなわち、ピクセルy+1)を第2非
線形フィルタ演算(NLFA)ブロック88へと送る。
NLFA86からの出力は一面性インパルス応答であ
り、NLFA88からの出力は、相補−面性インパルス
応答である。NLFA86と88からの出力を加算器8
9で結合して、二面性対称性インパルス応答を有する出
力を生成する。
【0025】図9は、図3の水平フィルタのもう1つの
実施例を示す図である。ビデオ入力90と92は、ピク
セルxと、ピクセルxに先行する上のピクセル(すなわ
ち、ピクセルx−1)を非線形フィルタ演算(NLF
A)ブロック96へ送る。ビデオ入力90と94は、ピ
クセルxと、ピクセルの後に続くピクセル(つまりピク
セルx+1)を第2非線形フィルタ演算(NLFA)ブ
ロック98へ送る。NLFA96からの出力は一面性イ
ンパルス応答であり、NLFA98からの出力は相補−
面性インパルス応答である。NLFA96と98からの
出力を加算器99で結合して、二面性対称性インパルス
応答を有する出力を生成する。
【0026】図8および図9に示した代替実施例を用い
ることの利点は実行が容易なことである。上に述べたの
は、カスケード式フィルタ段階でノイズを除去するため
にビデオ信号をフィルタリングする方法および装置であ
る。各段階では入力ビデオ信号が第1可変利得係数
(k)により乗算され、出力ビデオ信号の再帰サンプル
が第2可変利得係数(1−k)により乗算される。掛合
わされた信号は加算されてフィルタ段階からの出力を形
成する。第1および第2利得係数(k)および(1−
k)は、入力ビデオ信号と、出力ビデオ信号の遅延再帰
サンプルの差によって異なる。利得係数は(k)と(1
−k)であるため、この2つの係数は互いに反対方向に
変化する。
【0027】
【発明の効果】本発明の利点は、(たとえば、明白なエ
ッジでの)ピクセル値の顕著な変化がフィルタされず、
大きい遷移部の鮮鋭度が保たれることである。時間的フ
ィルタは、動画場面で物体の背後に目に見える痕跡(ト
レール)が残らないようにする。もう1つの利点は、フ
ィルタ段階のインパルス応答を、記憶された係数値を適
当に計算し直すことによって容易に変えられることであ
る。
【0028】本発明は、ビデオをフィルタしてノイズを
除去する場合に適用でき、また視覚的に重要でない高周
波成分の除去に用いることができる。このような成分
は、たとえば高精細度テレビ(HDTV)信号に存在す
る。時間的フィルタ段階13を省略し、空間的フィルタ
段階11と12だけを含めるように、本発明を改良する
ことができる。上に述べた発明によって、各フィルタ段
階を他の次元から分離可能なそれ自体の個々の次元に関
連して検討することができる。各フィルタ段階の応答は
対称性の応答か、ほぼ対称性の応答である。すべての3
つの次元が対称性のときには、これは3次元カスケード
式フィルタシステムとして考えることができる。3つの
次元のうちの1つがほぼ対称性のときには、これは2.
5次元の応答として考えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディジタルビデオ信号のフィルタリングのため
の、本発明による3段式フィルタ装置を示す図である。
【図2】図1の装置に含まれる垂直フィルタ段階を示す
図である。
【図3】図1の装置に含まれる水平フィルタ段階を示す
図である。
【図4】図1の装置に含まれる時間的フィルタ段階を示
す図である。
【図5】図2、図3または図4のフィルタ段階に用いら
れるフィルタ回路の詳細を示す図である。
【図6】図2、3または4のフィルタ段階に加えられる
差分信号を生成するために選ばれたピクセルの説明図で
ある。
【図7】図2または図3のフィルタ段階に取って代わ
る、本発明によるもう1つのフィルタ段階の図である。
【図8】図2の垂直フィルタのもう1つの実施例を示す
図である。
【図9】図3の水平フィルタのもう1つの実施例を示す
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョン ステュアート ファンネル 英国、エスオー15 2ティーユー サウザ ンプトン ノースランズロード コートロ ーヤル ミューズ9

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両面性インパルス応答を生成するための
    入力ディジタルビデオラスタ信号をフィルタリングする
    方法であって、 起源の一方の側にインパルス応答を生成する1つの適応
    フィルタを有し、 起源のもう一方の側にインパルス応答を生成するもう1
    つの適応フィルタを有するフィルタ装置に入力ビデオ信
    号を加える段階と、 ビデオ信号の各ピクセルについて利得係数の値を生成す
    るために、ビデオ信号の各ピクセルをビデオラスタ内の
    隣接ピクセルサンプルと比較する段階と、 生成された利得係数によって各フィルタのインパルス応
    答を適応させる段階とを有する方法。
  2. 【請求項2】 さらに、有限応答フィルタおよび再帰フ
    ィルタを通して入力ビデオ信号をフィルタリングする段
    階を含む請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 さらに、出力が第2反転バッファを通し
    て送られるデータ反転バッファを通じて接続された2つ
    の再帰フィルタを通して入力ビデオ信号をフィルタリン
    グする段階を含む請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 さらに、入力信号を第1利得係数により
    乗算することにより各フィルタを通してビデオ信号をフ
    ィルタリングする段階と、ビデオ信号の遅延サンプルを
    導き出す段階と、第2利得係数により遅延サンプルを乗
    算する段階と、掛合わせた信号を加算する段階と、利得
    係数の大きさを互いに反対方向に変化させる段階とを含
    む、請求項1から3のいずれか1つに記載の方法。
  5. 【請求項5】 各フィルタでビデオ信号の遅延サンプル
    を導き出す段階が、ピクセルの1ラインだけサンプルを
    遅延させる段階である請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 各フィルタでビデオ信号の遅延サンプル
    を導き出す段階が、1ピクセルだけサンプルを遅延させ
    る段階である請求項4に記載の方法。
  7. 【請求項7】 各フィルタでビデオ信号の遅延サンプル
    を導き出す段階が、1画像フレームだけサンプルを遅延
    させる段階である請求項4に記載の方法。
  8. 【請求項8】 各段階で両面性インパルス応答を生成す
    るために、カスケード式段階を通して入力ディジタルビ
    デオラスタ信号をフィルタリングする方法であって、各
    段階が、請求項5で請求されている各段階による垂直フ
    ィルタ段階と、請求項6で請求されている各段階による
    水平フィルタ段階と、請求項7で請求されている各段階
    による時間的フィルタ段階を含む方法。
  9. 【請求項9】 両面性インパルス応答を生成するための
    入力ディジタルビデオラスタ信号をフィルタリングする
    装置であって、 起源の一方の側でインパルス応答を生成する1つの適応
    フィルタと、起源のもう一方の側でインパルス応答を生
    成するもう1つの適応フィルタと、 ビデオ信号の各ピクセルを、ビデオラスタ内の隣接ピク
    セルサンプルと比較して、ビデオ信号のピクセルのため
    の利得係数の値を生成するための利得係数生成器と、 利得係数生成器によって生成された利得係数の値に応じ
    てインパルス応答を変化させるため接続されている各フ
    ィルタとを有する装置。
  10. 【請求項10】 フィルタが有限応答フィルタと再帰フ
    ィルタを含む請求項9に記載の装置。
  11. 【請求項11】 出力が第2反転バッファを通して送ら
    れるデータ反転バッファを通じて接続された2つの再帰
    フィルタをフィルタが含む請求項9に記載の装置。
  12. 【請求項12】 各フィルタが、入力信号を第1利得係
    数により乗算するための第1乗算器と、ビデオ信号の遅
    延サンプルを導き出すための遅延装置と、遅延サンプル
    を第2利得係数により乗算するための第2乗算器と、掛
    合わせた信号を加算するための加算器と、互いに反対方
    向に利得係数の大きさを変化させるよう設計された利得
    係数生成器を含む請求項9、10、11のいずれか1つ
    に記載の装置。
  13. 【請求項13】 遅延装置が、ビデオ信号のサンプルを
    ピクセル1ラインだけ遅延させるよう設計されている請
    求項12に記載の装置。
  14. 【請求項14】 遅延装置が、ビデオ信号のサンプルを
    1ピクセルだけ遅延させるよう設計されている請求項1
    2に記載の装置。
  15. 【請求項15】 遅延装置が、ビデオ信号のサンプルを
    1画像フレームだけ遅延させるよう設計されている請求
    項12に記載の装置。
  16. 【請求項16】 時間領域で両面性インパルス応答を生
    成するために入力ディジタルビデオラスタ信号をフィル
    タリングするフィルタ装置であって、請求項13に記載
    のフィルタ装置を有する垂直フィルタ段階と、請求項1
    4に記載のフィルタ装置を有する水平フィルタ段階と、
    請求項15に記載のフィルタ装置を有する時間的フィル
    タ段階と含むカスケード式段階を有する装置。
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