JP3282398B2 - 映像信号のノイズ除去装置 - Google Patents

映像信号のノイズ除去装置

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JP3282398B2
JP3282398B2 JP20969394A JP20969394A JP3282398B2 JP 3282398 B2 JP3282398 B2 JP 3282398B2 JP 20969394 A JP20969394 A JP 20969394A JP 20969394 A JP20969394 A JP 20969394A JP 3282398 B2 JP3282398 B2 JP 3282398B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
(以下、VTRとする)の輝度信号からノイズを除去す
る映像信号のノイズ除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、VTRはより一層の高画質化が求
められてきている。
【0003】それに対応し、高いS/N改善効果を得ら
れる方法として、映像信号の時間方向の相関を利用し
た、フィールドあるいはフレーム巡回型ノイズ除去装置
がある。さらに、これらノイズ除去装置に、直交変換の
1つであるアダマール変換を適用することにより、映像
信号の特徴に応じ効果的なノイズ抽出が行えるノイズ除
去装置が提案されている。
【0004】以下に、従来のアダマール変換を利用した
映像信号のノイズ除去装置について説明する。
【0005】図7は、特開昭63−211977号報に
示されたカラー映像信号のノイズ除去装置の構成を示す
ブロック図で、映像信号のフレーム相関を利用した雑音
除去処理に2次元アダマール変換を組み合わせたもので
ある。
【0006】アダマール変換を用いると、例えば入力映
像信号の変化のない平坦部分は(表1)のF00成分(2
次元低域成分)に、水平方向に変化するような部分はF
01成分(水平方向高域成分)に、垂直方向に変化するよ
うな部分はF10成分(垂直方向高域成分)というよう
に、入力映像信号が持つ部分的な特徴に応じて、それを
最もよく表す成分に各々分解することができる。このよ
うなアダマール変換の特徴を利用することにより、映像
信号とノイズ成分を分離することができる。
【0007】輝度信号を入力信号として共に加算入力と
して供給される2個の減算器701,702の間にフレ
ームメモリ703を設け、このフレームメモリから得ら
れる遅延出力映像信号を、減算器702で入力映像信号
から減算する。また入力映像信号が色信号であった場合
は、フレーム遅延後の信号は色信号位相シフト回路70
4で位相シフトされた後、減算回路702に入力され
る。
【0008】この減算器で得られたフレーム差分信号
を、映像信号の持つ特徴をよく表す複数の成分に分解す
るために、ここでは2次元平面のうち8個の画素からな
る小領域に着目し、シリアルデータとして得られる8個
の画素データを、まず直・並列変換回路705にてパラ
レルデータに変換する。その直・並列変換された8個の
データをアダマール変換回路706で直交変換し、(表
1)に記述する8つの特徴を持つ成分に分解する。
【0009】
【表1】
【0010】さらに、非線形回路707で飽和特性、あ
るいは減衰特性に従った非線形変換処理を受けること
で、雑音成分だけを重点的に抽出されたデータは、アダ
マール逆変換回路708で変換前の信号に変換される。
このときアダマール逆変換では、入力領域の1画素につ
いてのみ変換を行い他の画素データの代用とした。アダ
マール逆変換で得られた信号は、ゲイン調整用の係数回
路710を経て減算器701の減算入力とされ、再びフ
レームメモリ703による1フレーム期間の遅延に供給
される。
【0011】本例において、フレーム差分信号からノイ
ズ成分のみを抽出するために採用した4×2次のアダマ
ール変換について説明する。4×2次のアダマール変換
の式を(数1)に示す。
【0012】
【数1】
【0013】上記のF24はアダマール変換の出力成分を
表し、H2,H4はそれぞれ2次,4次のアダマール行列
を表している。これらを(数2)(数3)(数4)に示
す。
【0014】
【数2】
【0015】
【数3】
【0016】
【数4】
【0017】上記X24はアダマール変換回路への入力信
号で、図8に示すような入力領域を切り出す。これを
(数5)に示す。
【0018】
【数5】
【0019】上記の変換式(数1)に従ってアダマール
変換回路706は演算を行い、F00〜F13の8つの成分
を得る。この8つの成分の特徴を利用することによりフ
レーム差分信号からのノイズ抽出精度を高める。
【0020】この8つの成分F24に非線形処理を施しF
24’を出力する。アダマール逆変換回路でF24’成分を
合成することによりもとの時間軸上の信号に変換し、そ
の信号をノイズ成分として出力する。アダマール逆変換
の式を(数6)に示す。
【0021】
【数6】
【0022】以上のように、フレーム差分信号を2次元
アダマール変換を用いて、複数の空間周波数成分に分解
し、各周波数成分の特徴に応じた非線形処理を施すこと
により、ノイズ成分の抽出精度を高めることができる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、各周波数成分の特徴に応じた非線形処理
でノイズ除去量を決定するため、ノイズ成分と動き成分
のレベル差が小さい場合、動き成分をノイズ成分として
除去し残像が発生する。また逆にレベルの大きいノイズ
成分は動き成分と誤認識され除去されない場合がある
等、問題を有していた。
【0024】第1の発明は上記従来の問題点を解決する
もので、従来からあるアダマール変換を用いたフレーム
巡回型のノイズ除去装置に、フレーム差分信号に含まれ
ている動き成分を検出する動き検出回路を設ける。動き
検出回路の検出結果に応じてノイズ除去量を制御するこ
とにより、動画部の残像発生を抑えた映像信号のノイズ
除去装置を提供することを目的とする。
【0025】第2の発明では、アダマール変換を用いた
フレーム巡回型のノイズ除去装置に動き検出回路と、映
像信号の垂直方向の非相関成分を抽出しノイズ成分とす
るノイズ抽出回路とを設ける。動き検出回路の検出結果
に応じて、フレーム方向のノイズ成分と、垂直方向のノ
イズ成分のどちらかを選択し入力信号から除去すること
で、動画部で残像を発生することなくノイズ除去が行え
るノイズ除去装置を提供することを目的とする。
【0026】第3の発明では、アダマール変換を用いた
フレーム巡回型のノイズ除去装置に、動き検出回路、ノ
イズ抽出回路、さらに動き成分を含むノイズレベルの大
きいエリアを検出するノイズ量検出回路を設ける。動き
検出回路の検出結果に応じて、フレーム方向のノイズ除
去量が制御され入力映像信号から除去される。またノイ
ズ量検出回路で検出されたエリアからは垂直方向の非相
関成分をノイズ成分として除去することにより、動画部
で残像発生のないノイズ除去を実現すると共に、VTR
再生信号特有のエッジノイズに対して除去効果を得るこ
とができる映像信号のノイズ除去装置を提供することを
目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に第1の発明の映像信号のノイズ除去装置は、出力映像
信号を1フレーム期間遅延し、フレーム遅延信号を出力
する遅延手段と、入力映像信号から前記フレーム遅延信
号を減算し、フレーム差分信号を出力する第1減算手段
と、前記フレーム差分信号と、その信号をnH(水平走
査期間)期間遅延させた信号から、各々水平方向にm個
のサンプリング点を切り出し、計m×(n+1)個の信
号で直交変換を行い、複数の周波数成分に分解する直交
変換手段と、前記直交変換手段で分解された複数の周波
数成分に各々適した入出力特性で、信号レベルを制限し
出力する非線形処理手段と、前記非線形処理手段で非線
形処理されたm×(n+1)個の成分を合成し、元の時
間軸上の信号に変換する逆直交変換手段と、前記直交変
換手段で分解された複数の周波数成分のうち低域成分の
レベルに応じて、前記フレーム差分信号に含まれている
動き成分の検出を行う動き検出手段と、前記動き検出手
段で得られた検出結果により、係数を制御し、その係数
を前記逆直交変換手段の出力信号に乗算する係数回路
と、前記係数回路の出力を前記入力映像信号から減算す
ることにより、ノイズ成分の除去された出力映像信号を
得る第2減算手段の構成を有している。
【0028】この目的を達成するために第2の発明の映
像信号のノイズ除去装置は、入力映像信号の水平、また
は垂直方向の非相関成分を、ノイズ成分として抽出する
ノイズ抽出手段と、映像信号を1フレーム期間遅延し、
フレーム遅延信号を出力する遅延手段と、前記入力映像
信号から前記フレーム遅延信号を減算し、フレーム差分
信号を出力する第1減算手段と、前記フレーム差分信号
と、その信号をnH(水平走査期間)期間遅延させた信
号から、各々水平方向にm個のサンプリング点を切り出
し、計m×(n+1)個の信号で直交変換を行い、複数
の周波数成分に分解する直交変換手段と、前記直交変換
手段で分解された複数の周波数成分に各々適した入出力
特性で、信号レベルを制限し出力する非線形処理手段
と、前記非線形処理手段で非線形処理されたm×(n+
1)個の成分を合成し、元の時間軸上の信号に変換する
逆直交変換手段と、前記直交変換手段で分解された複数
の周波数成分のうち低域成分のレベルに応じて、前記フ
レーム差分信号に含まれている動き成分の検出を行う動
き検出手段と、前記動き検出手段の検出結果によって、
前記ノイズ抽出手段の出力成分と前記逆直交変換手段の
出力成分のいずれかを選択し、前記入力映像信号から減
算することによりノイズ成分の除去された出力映像信号
を得る第2減算手段の構成を有している。
【0029】この目的を達成するために第3の発明の映
像信号のノイズ除去装置は、入力映像信号の水平、また
は垂直方向の非相関成分を、ノイズ成分として抽出する
ノイズ抽出手段と、映像信号を1フレーム期間遅延し、
フレーム遅延信号を出力する遅延手段と、前記入力映像
信号から前記フレーム遅延信号を減算し、フレーム差分
信号を出力する第1減算手段と、前記フレーム差分信号
と、その信号をnH(水平走査期間)期間遅延させた信
号から、各々水平方向にm個のサンプリング点を切り出
し、計m×(n+1)個の信号で直交変換を行い、複数
の周波数成分に分解する直交変換手段と、前記直交変換
手段で分解された複数の周波数成分に各々適した入出力
特性で、信号レベルを制限し出力する非線形処理手段
と、前記非線形処理手段で非線形処理されたm×(n+
1)個の成分を合成し、元の時間軸上の信号に変換する
逆直交変換手段と、前記直交変換手段で分解された複数
の周波数成分のうち低域成分のレベルに応じて、前記フ
レーム差分信号に含まれている動き成分の検出を行う動
き検出手段と、前記動き検出手段で得られた検出結果に
より、係数を制御し、その係数を前記逆直交変換手段の
出力信号に乗算する係数回路と、前記係数回路の出力
を、前記入力映像信号から減算する第2減算手段と、前
直交変換手段で分解された複数の周波数成分のうち低
域成分を用い、フレーム差分信号中の動き成分を含むレ
ベルの大きいノイズ成分が存在するエリアの検出を行う
ノイズ量検出手段と、前記ノイズ量検出手段で検出され
たエリアに対しては、さらに前記第2減算手段の出力映
像信号から前記ノイズ抽出手段で抽出されたノイズ成分
の減算を行うことにより、ノイズ成分の除去された最終
出力映像信号を得る第3減算手段の構成を有している。
【0030】
【作用】本発明は上記した第1の発明の構成により、出
力映像信号を1フレーム期間遅延したフレーム遅延信号
を、入力映像信号から減算しフレーム差分信号を得る。
このフレーム差分信号から、水平方向にm個、垂直方向
にnH(1水平走査期間)分のサンプリング点を入力領
域として切り出し、その信号で直交変換を行い複数の空
間周波数成分に分解する。分解成分は、各々の特徴に応
じて非線形処理が施され、逆直交変換によりもとの時間
軸上の信号に変換される。
【0031】直交変換成分のうちF00成分のレベルに応
じて、フレーム差分信号から動き成分を検出する。この
検出結果をもとに係数を制御し、その係数を逆直交変換
後の信号に乗算した結果をノイズ成分として入力映像信
号から減算し、出力映像信号とする。
【0032】本発明は上記した第2の発明の構成によ
り、ノイズ抽出回路は入力映像信号の水平、または垂直
方向の非相関成分をノイズ成分として抽出する。また出
力映像信号を1フレーム期間遅延したフレーム遅延信号
を、入力映像信号から減算しフレーム差分信号を得る。
このフレーム差分信号から、水平方向にm個、垂直方向
にnH(1水平走査期間)分のサンプリング点を入力領
域として切り出し、その信号で直交変換を行い複数の空
間周波数成分に分解する。分解成分は、各々の特徴に応
じて非線形処理が施され、逆直交変換によりもとの時間
軸上の信号に変換される。
【0033】直交変換成分のうちF00成分のレベルに応
じて、フレーム差分信号から動き成分を検出する。この
検出結果によって、逆直交変換後の信号か、あるいはノ
イズ抽出回路の出力信号をノイズ成分として選択し、入
力映像信号から減算し、出力映像信号とする。
【0034】本発明は上記した第3の発明の構成によ
り、ノイズ抽出回路は入力映像信号の水平、または垂直
方向の非相関成分をノイズ成分として抽出する。また出
力映像信号を1フレーム期間遅延したフレーム遅延信号
を、入力映像信号から減算しフレーム差分信号を得る。
このフレーム差分信号から、水平方向にm個、垂直方向
にnH(1水平走査期間)分のサンプリング点を入力領
域として切り出し、その信号で直交変換を行い複数の空
間周波数成分に分解する。分解成分は、各々の特徴に応
じて非線形処理が施され、逆直交変換によりもとの時間
軸上の信号に変換される。
【0035】直交変換成分のうちF00成分のレベルに応
じて、フレーム差分信号から動き成分を検出すると同時
に、この低域成分を用いてノイズ量検出回路はフレーム
差分信号から動き成分を含むレベルの大きいノイズ成分
が存在するエリアを検出する。
【0036】動き検出結果をもとに係数を制御し、その
係数を逆直交変換後の信号に乗算した結果をノイズ成分
として入力映像信号から減算し、さらにノイズ量検出回
路で検出されたエリアからは、ノイズ抽出回路で抽出さ
れたノイズ成分の減算も行い最終出力映像信号とする。
【0037】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0038】図1は第1の発明の実施例における映像信
号のノイズ除去装置のブロック図を示すものである。
【0039】図1において、入力端子1aに入力された
映像信号は、減算回路101、102の一方の入力とし
て供給される。減算回路101の出力は、フレーム遅延
用のフレームメモリ103に供給される。フレーム遅延
された信号は、減算回路102に供給され、入力映像信
号からの減算を行った後、1H遅延用のラインメモリ1
04に供給される。
【0040】アダマール変換回路105には減算回路1
02の出力とラインメモリ104の出力が供給される。
アダマール変換回路105の出力は非線形処理回路10
6に供給され、結果がアダマール逆変換回路107に供
給される。
【0041】アダマール変換回路105の8つの出力成
分のうち、(表1)に示すF00成分は、動き検出回路1
08にも供給される。
【0042】動き検出回路108の構成例を図4に示
す。図4において、入力端子4aから入力された信号は
絶対値回路403において絶対値化された後、比較回路
401に供給され所定しきい値s1との比較を行う。こ
の検出結果を受け検出回路402でコアリング処理を行
い、出力端子4bから結果を出力する。
【0043】係数回路109では、動き検出回路108
の検出結果によって、係数を制御し、その係数をアダマ
ール逆変換回路107の出力信号に乗算し、その結果を
減算回路101の一方の入力として供給する。減算回路
101では、入力映像信号から係数回路109の出力信
号の減算を行い出力端子1bに結果を出力する。
【0044】以上のように構成された本実施例の映像信
号のノイズ除去装置の動作について、以下その説明をす
る。
【0045】本発明の実施例の映像信号のノイズ除去装
置は、フレーム巡回型のノイズ除去装置である。
【0046】入力端子1aに入力されたVTRの再生輝
度信号から、フレーム遅延用メモリであるフレームメモ
リ303で1フレーム期間遅延された信号を減算し、フ
レーム差分信号を得る。この差分信号は、入力信号中に
含まれているノイズ成分と動き成分である。
【0047】アダマール変換回路105ではフレーム差
分信号と、このフレーム差分信号を1水平走査期間(以
下、1H期間)遅延させた信号から、各々水平方向にサ
ンプリング点を4個切り出し、合計8サンプリング点を
入力領域とした4×2次のアダマール変換を行い、フレ
ーム差分信号を8つの空間周波数成分に分解する。
【0048】具体的にアダマール変換を行うときの入力
信号の2次元平面上の領域は図8に示す通りであり、4
fscでサンプリングされた入力信号のフレーム差分信号
を水平方向に1画素おきにとる。このような入力領域を
水平方向に1画素ずつずらしながら全画素について処理
を行う。
【0049】4×2次のアダマール変換、アダマール逆
変換は、前述した(数1)〜(数6)に従って行う従来
例と同様の方法である。
【0050】アダマール変換回路105によって生成さ
れた8成分は非線形処理回路106に入力される。この
非線形処理回路106は、図9に示される入出力特性を
有し、リミット値a,b,cはそれぞれ8成分の特徴に
適した値に設定されている。
【0051】例えば、非線形処理回路106への入力信
号レベルがc以上であった場合には、このアダマール変
換成分は動き成分であると判断し出力信号レベル=0と
することで、動き成分をノイズ成分として検出するよう
な誤動作を防ぐことができる。
【0052】非線形処理された8つの成分は、アダマー
ル逆変換回路107で合成されもとの時間軸上の信号に
変換される。本発明では、このアダマール逆変換を、入
力領域のX11に当たるサンプリング点についてのみ行
い、ノイズ成分とした。
【0053】しかし、非線形処理による動き成分の分離
には限界があり、微小動き成分がノイズ成分として誤認
識されたり、逆にレベルの大きいノイズ成分は動き成分
として誤認識されるなどの、画質劣化の発生につながる
原因が考えられる。
【0054】そこでアダマール変換成分の特徴である、
「ノイズ成分は各分解成分に低レベルでほぼ均等に現れ
るのに対し、動き成分は低域成分に集中する」というこ
とを利用した動き検出を導入することにより、動き検出
精度を高めた。
【0055】動き検出回路108の構成を図4に示す。
図4の回路図中の1Tは、サンプリング周波数が4fsc
の場合の1CLK遅延回路を意味するものである。
【0056】入力端子4aから入力されたF00成分は絶
対値回路403で絶対値化され、比較回路401におい
てしきい値s1との比較を行う。F00成分がしきい値s
1以上と検出された結果が、さらに水平方向に連続して
いるかを検出回路402で検出することにより、フレー
ム差分信号が動き成分かノイズ成分かの判断を行う。
【0057】これは、VTRの再生信号中のノイズ成分
はランダムに混入しているのに対し、動き成分には連続
性があることを利用した検出条件としている。
【0058】その動き検出の結果(つまり、フレーム差
分信号が動き成分かノイズ成分か)によって、係数回路
109では係数を選択し、その係数をアダマール変換を
用いて抽出されたノイズ成分(アダマール逆変換回路1
07の出力信号)に乗算することにより、入力映像信号
の特徴に応じたノイズ除去量を設定する。ここで上述の
選択される係数としては、フレーム差分信号を動き成分
と判断した場合は帰還係数k1(0≦k1)、それ以外
の場合はノイズ成分とみなし帰還係数k2(k1<k2
<1)(k1、k2に関しては以下の段落で詳細に説
明)が選択される。
【0059】まず上述の帰還係数k2について説明す
る。動き検出回路108において静止画であると判断さ
れた領域では、帰還係数k2を1に近づけることにより
ノイズ除去効果を高めることができる。特にノイズ成分
は、k2=1にすることにより完全に除去することがで
きる。しかし、ノイズ成分と分離しにくい低レベルの動
画領域は静止画領域として検出される場合があり、その
領域に対して帰還係数をk2=1とするノイズ除去を行
うと、映像信号の動き成分をノイズ成分として誤認識し
除去することになるので残像が発生する。そこで本実施
例では、動画領域において残像を発生することなく、ノ
イズ除去効果を得るため、k2を0.4〜0.6に設定してお
【0060】次に上述の帰還係数k1について説明す
る。動き検出回路108において動きであると判断され
た動画領域では、帰還係数k1を0に近づけることによ
り残像発生を抑える。この領域では、k1=0にすれば
残像は発生しない。しかし、ノイズ除去効果が全く得ら
れないため静止画領域とのS/N感の差が視覚的に問題
となる。特に、レベルの大きい静止画のエッジノイズ成
分が動き成分と誤検出される場合があり、そのノイズ成
分が残留すると強調され目立つ。したがって本実施例で
は、動画部においてもノイズ除去効果を得られ、残像発
生が最小限に抑えられるように帰還係数k1を0.1〜0.2
に設定しておく
【0061】以上のように本実施例によれば、フレーム
差分信号からのノイズ抽出に、4×2次のアダマール変
換を用いるノイズ除去装置に動き検出回路を導入した。
この動き検出はアダマール変換で生成されたF00成分の
特徴を利用して行う。この検出結果でノイズ除去量を制
御することで、従来からの静止画領域のノイズ除去効果
は維持し、動画領域においても残像を発生することなく
ノイズ除去を行うことができる。
【0062】第2の発明の実施例について説明する。図
2,図6は第2の発明の実施例を示す映像信号のノイズ
除去装置のブロック図である。
【0063】図2において、入力端子2aから入力され
たVTRの再生輝度信号は、ノイズ抽出回路209に供
給される。
【0064】まず本発明に用いたノイズ抽出回路209
について図6を用い説明する。入力端子6aからの入力
信号と1H遅延用のラインメモリ601,602の出力
は、同一の周波数特性を有するハイパスフィルタ(以
下、HPF)603〜605に供給される。またHPF
603〜605の出力は演算回路606に入力される。
演算回路606の結果とHPF604の結果はスイッチ
回路608へ供給される。スイッチ回路608は、HP
F603〜605の出力で相関検出を行う相関検出回路
607からの制御信号にもとづいて出力の選択を行い、
結果を出力端子6bより出力する。
【0065】また、入力端子2aから入力された信号
は、減算回路201、202の一方の入力として供給さ
れる。減算回路201の出力は、フレーム遅延用のフレ
ームメモリ203に供給される。フレーム遅延された信
号は、減算回路202に供給され、入力映像信号からの
減算を行った後、1H遅延用のラインメモリ204に供
給される。
【0066】アダマール変換回路205には減算回路2
02の出力とラインメモリ204の出力が供給される。
アダマール変換回路205の出力は非線形処理回路20
6に供給され、結果がアダマール逆変換回路207に供
給される。
【0067】アダマール変換回路205の8つの出力成
分のうち、F00成分は動き検出回路108にも供給され
る。
【0068】動き検出回路108の構成例を図4に示
す。これは、第1の発明の実施例で説明した通りであ
る。
【0069】動き検出回路108の検出結果によって、
減算回路201には、アダマール逆変換回路207の出
力信号、あるいはノイズ抽出回路209の出力信号のい
ずれかがノイズ成分として供給される。減算回路201
は、そのノイズ成分を入力映像信号から減算し出力端子
1bに結果を出力する。
【0070】上記のように構成された映像信号のノイズ
除去装置について以下説明する。本ノイズ除去装置もフ
レーム巡回型のノイズ除去装置である。
【0071】入力端子2aから入力されたVTRの再生
輝度信号は、まずノイズ抽出回路209に入力される。
そこで映像信号の垂直方向の非相関成分の検出を行い、
ノイズ成分を抽出する。
【0072】具体的にノイズ抽出回路を図6に示す。入
力端子6aから入力された信号は、1H遅延用のライン
メモリ601,602に供給され、1H遅延信号,2H
遅延信号を得る。そして、入力信号と1H遅延信号,2
H遅延信号の3つの信号をHPF603〜605に入力
し、得られた高周波成分を各々信号1,信号2,信号3
とする。
【0073】演算回路606では、HPF603,60
4の出力である信号1,信号2で演算を行い相関の強い
成分aを、またHPF604,605の出力である信号
2,信号3で演算を行い相関の強い成分bを出力する。
【0074】一般的に高周波領域では、映像信号のエネ
ルギーとノイズ成分のエネルギーを比較すると、ノイズ
成分のエネルギーが大きいということに基づき、HPF
で抽出された成分をノイズ成分とみなし、相関検出回路
607で2種類の検出を行う。第1の検出は、3つのノ
イズ成分の相関の強弱についての検出であり、第2の検
出は、信号2に対して信号1,信号3のどちらの相関が
強いかの検出である。
【0075】検出結果は制御信号としてスイッチ回路6
08に入力される。このスイッチ回路608は、演算回
路606の出力成分aを第1の信号、成分bを第2の信
号、HPF604の出力信号を第3の信号として、相関
検出回路607からの制御信号により3つの信号の中か
ら1つの信号を選びノイズ成分とする。
【0076】第1の信号の選択は、HPFの出力信号1
〜3の相関が強く、その中でも特に信号1と2の相関が
強いと判断された場合である。また第2の信号の選択
は、HPFの出力信号1〜3の相関が強く、その中でも
特に信号2と3の相関が強いと判断された場合である。
第3の信号の選択は、ノイズ成分間で相関が弱いと判断
された場合である。このようにして選択されたノイズ成
分は、ノイズ抽出回路209の出力として出力端子6b
から出力される。
【0077】また減算回路202では、入力端子2aに
入力された映像信号から、フレーム遅延信号を減算しフ
レーム差分信号を得る。このフレーム差分信号から、ア
ダマール変換を利用してノイズ成分を抽出する。本発明
は、動き検出回路108の検出結果によって、ノイズ抽
出回路209で映像信号の垂直方向の相関を利用し抽出
されたノイズ成分と、アダマール変換(アダマール変換
回路205、非線形処理206、アダマール逆変換回路
207)で映像信号のフレーム方向の相関を利用し抽出
されたノイズ成分とのいずれかを選択し、減算回路20
1において入力映像信号から減算する構成である。
【0078】以上のように本実施例によれば、残像発生
が問題となる動画領域ではノイズ抽出回路209で抽出
された垂直方向に相関のないノイズ成分の除去を行い、
高いノイズ除去効果が要求される静止画領域にはアダマ
ール変換を利用して抽出されたフレーム方向に相関のな
いノイズ成分の除去が行われるように、動き検出結果に
よって適応制御を行う。この結果、静止画領域でのノイ
ズ除去効果は損なわず、動画領域においては残像を発生
することなくノイズ除去を行うことができる。
【0079】第3の発明の実施例について説明する。図
3は第3の発明の実施例を示す映像信号のノイズ除去装
置のブロック図である。
【0080】図3において、入力端子3aから入力され
たVTRの再生輝度信号は、ノイズ抽出回路209と、
減算回路301、302の一方の入力として供給され
る。
【0081】本発明に用いたノイズ抽出回路209は図
6に示される構成であり、第2の発明の実施例で説明し
た通りである。
【0082】減算回路301の出力は、フレーム遅延用
のフレームメモリ303に供給される。フレーム遅延さ
れた信号は、減算回路302に供給され、入力映像信号
からの減算を行った後、1H遅延用のラインメモリ30
4に供給される。
【0083】アダマール変換回路305には減算回路3
02の出力とラインメモリ304の出力が供給される。
アダマール変換回路305の出力は非線形処理回路30
6に供給され、結果がアダマール逆変換回路307に供
給される。
【0084】アダマール変換回路305の8つの出力成
分のうちF00成分は、動き検出回路108、ノイズ量検
出回路309に供給される。
【0085】動き検出回路108の構成例を図4に示
す。これは、第1の発明の実施例で説明した通りであ
る。
【0086】またノイズ量検出回路309の構成例を図
5に示す。図5において、入力端子5aから入力された
F00成分は絶対値回路503で絶対値化された後、比較
回路501に供給され所定しきい値s2との比較を行
う。その結果を受け検出回路502でコアリング処理を
行い出力端子5bから結果を出力する。
【0087】係数回路310では、動き検出回路108
の検出結果によって、係数を制御し、その係数をアダマ
ール逆変換回路307の出力信号に乗算する。減算回路
301は、入力映像信号から係数回路310の出力信号
の減算を行う。その減算回路301の出力から、減算回
路312はノイズ抽出回路209の減算を行い、出力端
子3bに結果を出力する。
【0088】第3の発明では、フレーム差分信号をアダ
マール変換することにより、ノイズ成分の抽出を行うフ
レーム巡回型のノイズ除去装置に、アダマール変換成分
のうちF00成分を用いて検出を行う動き検出回路108
とノイズ量検出回路309を設ける。
【0089】動き検出回路108で、フレーム差分信号
から動き成分の検出を行うと、レベルの大きいVTR再
生信号特有のエッジノイズ成分が、動き成分として誤検
出される場合がある。このような誤検出がなされると、
残像発生を抑えるために係数回路310においてノイズ
除去量が低レベルに設定されるため十分なノイズ除去量
が得られなくなる。このため、静止画のエッジ部分で残
留ノイズが問題となる。また、動画領域も係数回路31
0でノイズ除去量が低レベルに設定されるため十分にノ
イズ除去効果を得ることができず、静止画領域との境界
にS/N感の差が発生する。
【0090】そこで本実施例では、ノイズ量検出回路3
09でフレーム差分信号から動き成分を含んだレベルの
大きいノイズが存在するエリアを検出し、このエリアか
らノイズ抽出回路209で抽出されたノイズ成分を除去
することにより、フレーム方向のノイズ除去では十分な
ノイズ除去効果が得られなかった静止画のエッジ部分及
び動画領域においても、画質劣化を発生することなく高
S/N化を実現する。
【0091】このエリア検出は、前に説明した動き検出
回路108と同様にアダマール変換成分うちF00成分を
用いて行う。図5において入力端子5aに入力されたF
00成分は、絶対値回路503で絶対値化され比較回路5
01においてしきい値s2との比較を行う。F00成分が
しきい値s2以上と検出された結果が、水平方向に連続
した3点中に1点でもあれば、そこはフレーム差分信号
を動き成分を含むレベルの大きいノイズ成分が混入して
いるエリアであるとみなし、ノイズ抽出回路209で抽
出されたノイズ成分を選択する。それ以外のエリアで
は、ノイズ成分=0である。このときのしきい値s2
は、動き検出回路108で用いたしきい値s1とs1>
s2の関係にある。このような関係にしきい値s1及び
s2を設定し、フレーム方向のノイズ除去で十分なノイ
ズ除去効果が得られにくい動き成分を含むレベルの大き
いノイズ成分が存在するエリアを検出する。減算回路3
12には、このエリアが検出されたときのみ、ノイズ抽
出回路209で抽出されたノイズ成分が入力され、垂直
方向のノイズ成分の除去が行われる。
【0092】本発明で導入したノイズ抽出回路209
は、入力映像信号の高域成分から垂直方向に相関の無い
成分をノイズ成分として抽出するもので、この成分を除
去することによりVTR再生信号特有のエッジノイズ成
分に対し除去効果が得られる。
【0093】以上のように本実施例によれば、アダマー
ル変換を利用したフレーム巡回型のノイズ除去装置に、
フレーム差分信号をアダマール変換し得られた成分のう
ちF00成分を用いて行う動き検出回路やノイズ量検出回
路を設けることにより、画質劣化を抑えたうえ、従来以
上の高い画質改善効果を得ることができる。
【0094】特に2種類の検出回路の検出結果を利用
し、入力された映像信号の持つ特徴に最も適したノイズ
除去量に適応制御することにより、静止画領域における
ノイズ除去効果は従来性能を維持し、動画領域において
も画質劣化を発生せずに十分なノイズ除去効果を得るこ
とができる。また、これらの検出に用いるしきい値をs
1>s2と設定することで、静止画領域と動画領域の境
界部分のS/N感の差から発生する画像の不自然さを解
消することもできる。
【0095】なお本発明で導入されたノイズ抽出回路2
09は、入力映像信号やその信号に混入するノイズの特
徴に応じて、様々な変形が可能である。また、アダマー
ル変換の入力次数は、求められる性能に応じて変更が可
能である。
【0096】
【発明の効果】以上のように第1の発明は、フレーム差
分信号に4×2次のアダマール変換を適用しフレーム方
向に相関のない成分をノイズ成分として抽出する、巡回
型のノイズ除去装置である。これにアダマール変換成分
のうち低域成分のレベルに応じて、フレーム差分信号に
含まれている動き成分の検出を行う動き検出回路を導入
することで、動き検出精度を高めることができる。
【0097】この検出結果に基づいてノイズ除去量を制
御することにより、動画領域での画質劣化を抑え、静止
部では高いノイズ除去効果を得ることができる。
【0098】第2の発明では、アダマール変換を用いた
巡回型ノイズ除去装置に、垂直方向の非相関成分をノイ
ズ成分として抽出するノイズ抽出回路を設けた。ここで
抽出されたノイズ成分と、フレーム方向に相関のないノ
イズ成分が、第1の発明で説明した動き検出回路の検出
結果によって選択され、入力映像信号からの減算され
る。したがって、静止画では従来のノイズ除去効果を得
られると共に、動画領域でも残像を発生することなくノ
イズ除去ができる。
【0099】第3の発明では、アダマール変換を用いた
巡回型ノイズ除去装置に、第2の発明で説明したノイズ
抽出回路と、さらにフレーム差分信号から動き成分を含
むノイズレベルの大きいエリアを検出するノイズ量検出
回路を設ける。
【0100】動き検出の結果でフレーム方向のノイズ除
去量を制御することにより、画質劣化を抑えたノイズ除
去を行い、さらにノイズ量検出で検出されたエリアに
は、垂直方向のノイズ除去処理を施すことにより、エッ
ジや動画領域のS/Nを改善する。本実施例では、特に
VTRの再生輝度信号において高画質化を実現すること
ができる。
【0101】以上のように、入力映像信号の特徴に応じ
て効果的なノイズ除去処理を実現することにより、画質
を劣化させることなく高い画質改善効果を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の実施例における映像信号のノイズ
除去装置のブロック図
【図2】第2の発明の実施例における映像信号のノイズ
除去装置のブロック図
【図3】第3の発明の実施例における映像信号のノイズ
除去装置のブロック図
【図4】本発明の実施例における動き検出回路のブロッ
ク図
【図5】第3の発明の実施例におけるノイズ量検出回路
のブロック図
【図6】第2,第3の発明の実施例におけるノイズ抽出
回路のブロック図
【図7】従来例のノイズ除去装置のブロック図
【図8】直交変換を説明する模式図
【図9】本発明の非線形処理回路の特性を示す図
【符号の説明】 101,102 減算回路 103 フレーム遅延回路 104 1H遅延回路 105 アダマール変換回路 106 非線形処理回路 107 アダマール逆変換回路 108 動き検出回路 109 係数回路

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力映像信号を1フレーム期間遅延し、
    フレーム遅延信号を出力する遅延手段と、 入力映像信号から前記フレーム遅延信号を減算し、フレ
    ーム差分信号を出力する第1減算手段と、 前記フレーム差分信号と、その信号をnH(水平走査期
    間)期間遅延させた信号から、各々水平方向にm個のサ
    ンプリング点を切り出し、計m×(n+1)個の信号で
    直交変換を行い、複数の周波数成分に分解する直交変換
    手段と、 前記直交変換手段で分解された複数の周波数成分に各々
    適した入出力特性で、信号レベルを制限し出力する非線
    形処理手段と、 前記非線形処理手段で非線形処理されたm×(n+1)
    個の成分を合成し、元の時間軸上の信号に変換する逆直
    交変換手段と、 前記直交変換手段で分解された複数の周波数成分のうち
    低域成分のレベルに応じて、前記フレーム差分信号に含
    まれている動き成分の検出を行う動き検出手段と、 前記動き検出手段で得られた検出結果により、係数を制
    御し、その係数を前記逆直交変換手段の出力信号に乗算
    する係数回路と、 前記係数回路の出力を前記入力映像信号から減算するこ
    とにより、ノイズ成分の除去された出力映像信号を得る
    第2減算手段と、を備えたことを特徴とする映像信号の
    ノイズ除去装置。
  2. 【請求項2】 入力映像信号の水平、または垂直方向の
    非相関成分を、ノイズ成分として抽出するノイズ抽出手
    段と、 出力映像信号を1フレーム期間遅延し、フレーム遅延信
    号を出力する遅延手段と、 前記入力映像信号から前記フレーム遅延信号を減算し、
    フレーム差分信号を出力する第1減算手段と、 前記フレーム差分信号と、その信号をnH(水平走査期
    間)期間遅延させた信号から、各々水平方向にm個のサ
    ンプリング点を切り出し、計m×(n+1)個の信号で
    直交変換を行い、複数の周波数成分に分解する直交変換
    手段と、 前記直交変換手段で分解された複数の周波数成分に各々
    適した入出力特性で、信号レベルを制限し出力する非線
    形処理手段と、 前記非線形処理手段で非線形処理されたm×(n+1)
    個の成分を合成し、元の時間軸上の信号に変換する逆直
    交変換手段と、 前記直交変換手段で分解された複数の周波数成分のうち
    低域成分のレベルに応じて、前記フレーム差分信号に含
    まれている動き成分の検出を行う動き検出手段と、 前記動き検出手段の検出結果によって、前記ノイズ抽出
    手段の出力成分と前記逆直交変換手段の出力成分のいず
    れかを選択し、前記入力映像信号から減算することによ
    りノイズ成分の除去された出力映像信号を得る第2減算
    手段と、を備えたことを特徴とする映像信号のノイズ除
    去装置。
  3. 【請求項3】 入力映像信号の水平、または垂直方向の
    非相関成分を、ノイズ成分として抽出するノイズ抽出手
    段と、 出力映像信号を1フレーム期間遅延し、フレーム遅延信
    号を出力する遅延手段と、 前記入力映像信号から前記フレーム遅延信号を減算し、
    フレーム差分信号を出力する第1減算手段と、 前記フレーム差分信号と、その信号をnH(水平走査期
    間)期間遅延させた信号から、各々水平方向にm個のサ
    ンプリング点を切り出し、計m×(n+1)個の信号で
    直交変換を行い、複数の周波数成分に分解する直交変換
    手段と、 前記直交変換手段で分解された複数の周波数成分に各々
    適した入出力特性で、信号レベルを制限し出力する非線
    形処理手段と、 前記非線形処理手段で非線形処理されたm×(n+1)
    個の成分を合成し、元の時間軸上の信号に変換する逆直
    交変換手段と、 前記直交変換手段で分解された複数の周波数成分のうち
    低域成分のレベルに応じて、前記フレーム差分信号に含
    まれている動き成分の検出を行う動き検出手段と、 前記動き検出手段で得られた検出結果により、係数を制
    御し、その係数を前記逆直交変換手段の出力信号に乗算
    する係数回路と、 前記係数回路の出力を、前記入力映像信号から減算し、
    前記出力映像信号を出力する第2減算手段と、 前記直交変換手段で分解された複数の周波数成分のうち
    低域成分を用い、フレーム差分信号中の動き成分を含む
    レベルの大きいノイズ成分が存在するエリアの検出を行
    うノイズ量検出手段と、 前記ノイズ量検出手段で検出されたエリアに対しては、
    さらに前記第2減算手段から出力された前記出力映像信
    号から前記ノイズ抽出手段で抽出されたノイズ成分の減
    算を行うことにより、ノイズ成分の除去された最終出力
    映像信号を得る第3減算手段と、を備えたことを特徴と
    する映像信号のノイズ除去装置。
  4. 【請求項4】 前記直交変換、前記逆直交変換には、各
    々2次元のアダマール変換、アダマール逆変換を適用
    し、そのときにm=4,n+1=2とした計8サンプリ
    ング点で変換することを特徴とする請求項1又は2又は
    3記載の映像信号のノイズ除去装置。
  5. 【請求項5】 前記動き検出手段では、前記直交変換手
    段で分解された複数の周波数成分のうち、2次元低域成
    分F00を絶対値化し、その成分がしきい値s1以上のと
    きを検出し、さらにその結果を水平方向にコアリング処
    理することにより動き検出を行うことを特徴とする請求
    項1又は2又は3記載の映像信号のノイズ除去装置。
  6. 【請求項6】 前記係数回路では、前記動き検出手段
    で、動きと判定された場合帰還係数k1、それ以外はノ
    イズ成分とみなし、帰還係数k2を選択する回路であっ
    て、前記帰還係数k1,k2を0≦k1<k2に設定す
    ることを特徴とする請求項1又は3記載の映像信号のノ
    イズ除去装置。
  7. 【請求項7】 前記ノイズ抽出手段では、入力映像信号
    の高域成分と、前記入力映像信号を1H(1水平走査期
    間)遅延させた信号の高域成分とで演算を行い第1の信
    号を出力し、前記入力映像信号を1H遅延させた信号の
    高域成分と前記入力映像信号を2H遅延させた信号の高
    域成分とで演算を行い第3の信号を出力する演算手段
    と、 前記入力映像信号の高域成分と、前記入力映像信号を1
    H遅延させた信号の高域成分と、前記入力映像信号を2
    H遅延させた信号の高域成分との間で相関検出を行い、
    制御信号を出力する相関検出手段と、 第2の信号は、前記入力映像信号を1H遅延させた信号
    の高域成分とすると共に、前記制御信号で、前記第1、
    第2、第3の信号からいずれかを選択しノイズ成分とす
    る選択手段と、を備えたことを特徴とする請求項2又は
    3記載の映像信号のノイズ除去装置。
  8. 【請求項8】 前記ノイズ量検出手段では、前記直交変
    換手段で分解された複数の周波数成分のうち、2次元低
    域成分F00を絶対値化し、その成分がしきい値s2以上
    のときを検出し、さらにその結果を水平方向にコアリン
    グ処理することによりエリア検出を行う回路であって、
    所定しきい値s2を動き検出手段の所定しきい値s1
    と、s1>s2の関係に設定することを特徴とする請求
    項3記載の映像信号のノイズ除去装置。
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