JP2000031681A - 電磁波シールドロールスクリーン - Google Patents

電磁波シールドロールスクリーン

Info

Publication number
JP2000031681A
JP2000031681A JP10197748A JP19774898A JP2000031681A JP 2000031681 A JP2000031681 A JP 2000031681A JP 10197748 A JP10197748 A JP 10197748A JP 19774898 A JP19774898 A JP 19774898A JP 2000031681 A JP2000031681 A JP 2000031681A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive
screen
conductive member
mounting frame
weight bar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10197748A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3930973B2 (ja
Inventor
Masahiro Hirayama
昌宏 平山
Takeo Sekine
武男 関根
Hiroko Hisamoto
浩子 久本
Katsuo Yoshida
克雄 吉田
Hideki Otsuka
英希 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Nichibei Co Ltd
Original Assignee
Obayashi Corp
Nichibei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp, Nichibei Co Ltd filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP19774898A priority Critical patent/JP3930973B2/ja
Publication of JP2000031681A publication Critical patent/JP2000031681A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3930973B2 publication Critical patent/JP3930973B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクリーンの周囲からの電磁波の漏洩を確実
に阻止することができるロールスクリーンとする。 【解決手段】 ヘッドボックス22内のスクリーン26
導出位置にはスクリーン26と接触するガイドローラ2
8とL字状部材30とが設けられており、ガイドレール
14内には、スクリーン26の昇降方向に沿って配され
る導電性ブラシが設けられており、ウエイトバー36の
下端には導電性クッション材42が設けられており、ス
クリーン26は内部に導電層を有すると共に、非導電層
によってその外表面が被覆されており、スクリーン26
の上部、左右両側端部及び下部には、導電性帯状部材3
2(32a、32c)が導電性糸によって縫着されてお
り、スクリーン26は、この導電性糸及び導電性帯状部
材32を介してガイドローラ28、導電性クッション材
42等に電気的に導通される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内外部からの電磁
波を遮断するために、窓枠等の取付枠に取付けられる電
磁波シールドロールスクリーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、オフィスビルなどでは、OA機器
等に障害をおよばす外部からの電磁波を遮蔽することが
望まれている。また、最近では、社内ネットワークの構
築により膨大な通信回線が必要となっており、有線方式
の通信は一度配線作業を行ってしまうとレイアウト変更
による配線の変更作業が非常に煩わしいものとなるた
め、ビル内での無線方式の通信が提案されており、例え
ば、ビル内での無線LANやPHSによる通信が行われ
るようになっている。しかしながら、この通信を行うた
めには、外部からの電磁波を遮蔽し、同時に内部からの
電磁波の漏洩を防止する必要がある。
【0003】上記課題を解決するものとして、特開平9
−70351号公報に電磁遮蔽材からなるカーテンを、
また、特開平9−72018号公報に電磁遮蔽材からな
るブラインドをそれぞれ窓開口部の内側に配置し、カー
テン又はブラインドと窓開口部の縁との間の隙間に導電
性材料を配置して、窓開口部の電磁遮蔽を行うものがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものでは、窓、導電性材料、カーテン又はブライン
ドは、それぞれ互いに前後方向に距離が開いており、カ
ーテン又はブラインドの側端部と導電性材料とは接触し
ているわけではないので、カーテン又はブラインドの側
端部と導電性材料との間から電磁波が漏洩する可能性が
ある。上記課題を解決するために、本出願人は特願平9
−359025号にてスクリーンの周囲からの電磁波の
漏洩を確実に阻止することができるロールスクリーンを
提案するが、本発明は、同じ目的を達成するためにさら
なる改良を行った電磁波ロールスクリーンを提供するこ
とをその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の発明は、内外部
からの電磁波を遮蔽するために取付枠に取付けられる電
磁波シールドロールスクリーンであって、巻取パイプに
巻取り及び巻解き可能にスクリーンが連結され、前記巻
取パイプのスクリーン導出位置にはスクリーンと接触す
る上部導電性部材が設けられており、前記取付枠の両側
部には、前記スクリーンの両側端部と接触し、該スクリ
ーンの昇降方向に沿って配される側部導電性部材が設け
られており、前記スクリーンの下端に取付けられるウエ
イトバーの下端には取付枠に接触可能な下部導電性部材
が設けられており、前記スクリーンは内部に導電層を有
すると共に、外表面は非導電層を有しており、前記スク
リーンの上部、左右両側端部及び下部には、導電性帯状
部材が導電性糸によって縫着されており、該スクリーン
は、この導電性糸及び導電性帯状部材を介してそれぞれ
前記上部導電性部材、側部導電性部材及び下部導電性部
材に電気的に導通されることを特徴としたものである。
【0006】スクリーンの上部はスクリーン導出位置に
設けられた上部導電性部材に、スクリーンの両側端部は
スクリーンの昇降方向に沿って配される側部導電性部材
に、スクリーンの下部はウエイトバーの下端に設けられ
た下部導電性部材に、それぞれスクリーンの導電層が導
電性糸及び導電性帯状部材を介して電気的に導通され
る。上部導電性部材、側部導電性部材及び下部導電性部
材によって、スクリーンと窓枠との間の四方の隙間が遮
蔽されるため、電磁波の侵入を阻止することができる。
スクリーンの上部、左右両側端部及び下部には、導電性
帯状部材が導電性糸によって縫着されていることから、
導電性を有するスクリーンの外表面が非導電層で被覆さ
れていても、この導電性糸及び導電性帯状部材を介して
確実に上部導電性部材、側部導電性部材及び下部導電性
部材とスクリーンとが電気的に導通される。
【0007】本発明のうちで請求項2記載の発明は、請
求項1記載のものにおいて、前記下部導電性部材は、ウ
エイトバーの下端面に左右幅略全体に亘り取り付けられ
ており、前記導電性帯状部材と下部導電性部材とはウエ
イトバーの左右幅略全体に亘り固着された導電性テープ
によって接続されることを特徴とする。ウエイトバーに
導電性がなくても、導電性帯状部材と下部導電性部材と
の間が導電性テープによってウエイトバーの左右幅略全
体に亘り電気的に導通する。
【0008】本発明のうちで請求項3記載の発明は、請
求項2記載のものにおいて、前記下部導電性部材はクッ
ション性を備えており、取付枠に弾接可能であることを
特徴とする。スクリーンの全閉時、ウエイトバーが最下
降位置まで下降しているときに、下部導電性部材がクッ
ション性をもっており、窓枠に弾接するため、左右幅略
全体に亘り、確実に窓枠と接触する。
【0009】本発明のうちで請求項4記載の発明は、請
求項1ないし3のいずれかに記載のものにおいて、前記
上部導電性部材は、スクリーンの両面に接触するべくス
クリーンの表面側と裏面側にそれぞれ設けられているこ
とを特徴とする。スクリーンの表面側と裏面側のそれぞ
れにおいて、スクリーンと上部導電性部材とが電気的に
導通するために、それらの隙間からの電磁波の漏洩を防
止する。
【0010】本発明のうちで請求項5記載の発明は、請
求項1ないし4のいずれかに記載のものにおいて、前記
巻取パイプ及び前記上部導電性部材が導電性ヘッドボッ
クスに収納され、前記側部導電性部材が導電性ガイドレ
ールに収納され、導電性ヘッドボックスと取付枠、及び
導電性ガイドレールと取付枠との間には導電性充填材が
充填されることを特徴とする。導電性ヘッドボックスと
取付枠、及び導電性ガイドレールと取付枠との間にでき
る隙間を導電性充填材で充填させることにより、これら
の隙間からの電磁波の漏洩を防止する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1に示したように、ロールスクリ
ーン10が、窓枠等の取付枠12に取り付けられてお
り、ロールスクリーン10のヘッドボックス22が、取
付金具23によって取付枠12の上枠12aに取付固定
されている。ヘッドボックス22内には、巻取パイプ2
4が回転可能に支持されており、巻取パイプ24には、
導電性を有するスクリーン26が巻取り及び巻降し可能
に連結されている。スクリーン26は、図4に示したよ
うに、天然繊維または合成繊維からできた織物、編物ま
たは不織布である基層26aと、基層26aの表面にメ
ッキ法、スパッタリング法、蒸着法、スプレー法によっ
て被覆された銅、ニッケル、銀等の導電層26bと、導
電層26bの上にさらに被覆された非導電層26cとか
ら構成される。非導電層26cは、着色または撚れ防止
を目的として導電層26bの上に被覆される着色材また
は樹脂コーティング材である。但し、スクリーン26
は、基層26a自体が金属製糸からできた導電性を有す
るものとすることもできる。
【0012】そして、図3及び図4に示したように、ス
クリーン26の上部、左右両側部及び下部には、導電性
帯状部材32a、32b、32cが導電性糸34によっ
て縫着されている(導電性帯状部材32cのみ室外側に
縫着されている。また、尚、導電性帯状部材32a、3
2b、32cは、スクリーン26の片面側のみに縫着さ
れているが、両面に縫着されるものでもよい。)。導電
性帯状部材32a、32b、32cは、具体的には、金
属ワイヤからなる織物、編物を使用することができ、導
電性糸34は、ステンレススチール繊維であるナスロン
糸を使用することができる。スクリーン26の表裏を貫
通する導電性糸34によって、スクリーン26の内部に
ある導電層26bとスクリーン26の外表面に縫着され
る導電性帯状部材32a、32b、32cが電気的に導
電される。また、スクリーン26の両側部には、後述の
ガイドレール14に抜け止めされる抜け止め部27aを
有するファスナ27が縫着されている。
【0013】ヘッドボックス22の下部、即ち、巻取パ
イプ24のスクリーン26導出位置には、スクリーン2
6と接触する上部導電性部材が設けられている。図5な
いし図7に詳細に示したように、上部導電性部材は、導
電性の材料からなりスクリーン26の室内側に接触して
その導出を誘導するガイドローラ28と、表面に導電性
テープ31が固着され、スクリーン26の室外側に接触
してその導出を誘導する導電性のL字状部材30と、か
ら構成される。これらガイドローラ28とL字状部材3
0とはそれぞれヘッドボックス22に固定されており、
スクリーン26の左右幅略全体に亘って設けられる。ガ
イドローラ28は、その両端がヘッドボックス22に支
持されているが、回転可能である必要はない。ガイドロ
ーラ28のスクリーン26とヘッドボックス22との間
の奥行き方向の隙間には導電性クッション材29が挿設
されており、導電性クッション材29がガイドローラ2
8を常時、スクリーン26方向に押し付けている。導電
性クッション材29としては、例えば、ウレタンフォー
ムの芯の周囲に金属ワイヤからなる織物、編物で包囲し
たものを使用することができる。
【0014】ガイドローラ28は、スクリーン26の上
部に縫着された導電性帯状部材32aに直接接触してお
り、導電性糸34及び導電性帯状部材32aを介して、
スクリーン26の導電層26bと導通されている。さら
に、ガイドローラ28は、導電性クッション材29を介
して導電性のヘッドボックス22に導通され、さらにヘ
ッドボックス22からは取付枠12、建物の躯体または
躯体に配設された電磁遮蔽体に接続され、必要によって
さらにアースへと接続される。ヘッドボックス22と取
付枠12との間はカーボンフェルトのような導電性充填
材35で隙間なく充填される(図2参照)。L字状部材
30は、スクリーン26とヘッドボックス22との間の
奥行き方向の隙間を塞ぐと共に、ガイドローラ28と反
対側にあってスクリーン26をガイドローラ28の方に
押し付けて、スクリーン26とガイドローラ28とが確
実に接触するよう補助している。
【0015】取付枠12の両側面12cには、ヘッドボ
ックス22の下端部から取付枠12の下枠12bにかけ
て、一対のガイドレール14が取付けられている。ガイ
ドレール14は、図8に詳細に示したように、その内部
にインナレール15が設けられており、インナレール1
5がスクリーン26の両側部に縫着されたファスナ27
の端部に設けられた抜け止め部27aを挟んでいる。さ
らに、ガイドレール14のガイドレール開口部14a付
近には、側部導電性部材である導電性ブラシ16が固定
されている。導電製ブラシ16は、スクリーン26の表
面側である室内側に接触する導電性ブラシ16aと、ス
クリーン26の裏面側である室外側に接触する導電性ブ
ラシ16bと、から構成される。導電性ブラシ16a
は、スクリーン26の側部に縫着された導電性帯状部材
32bに直接接触しており、導電性糸34及び導電性帯
状部材32bを介して、スクリーン26の導電層26b
と導通されている。さらに導電性ブラシ16は、導電性
のガイドレール14を介して、取付枠12、建物の躯体
または躯体に配設された電磁遮蔽体に接続され、必要に
よってさらにアースへと接続される。
【0016】ガイドレール14は、チャネル材17を挟
み込んだ状態で取付枠12の両側面12cにネジ13に
て取り付けられるが、チャネル材17の両側にできるガ
イドレール14と取付枠12との間の隙間には、カーボ
ンフェルトのような導電性充填材35が充填される。導
電性ブラシ16は、ガイドレール14のガイドレール開
口部14aの上下方向略全長にわたって設けられ、スク
リーン26の両側端部は常時導電性ブラシ16に接触し
つつガイドレール14に沿って昇降可能となっている。
【0017】図9ないし図10に示すように、スクリー
ン26の下端部は、ウエイトバー36内に挿入されてお
り、ウエイトバー36がスクリーン26の最下端部に設
けられた抜け止め部26dを挟み付けている。同様に、
ウエイトバー36は、スクリーン26の下部に縫着され
た導電性帯状部材32cを挟み付けている。ウエイトバ
ー36には、その内部の前記導電性帯状部材32cと対
向する部位から室外側外面、さらに下端面にかけて導電
性テープ38が固着されている。導電性テープ38とし
て、具体的には、銅箔等を使用することができる。そし
て、ウエイトバー36の下端面において、導電性テープ
38には、導電性両面接着テープ40によって下部導電
性部材である導電性クッション材42が接着されてい
る。導電性クッション材42としては、導電性クッショ
ン材29と同様のものを使用することができる。
【0018】これら導電性テープ38及び導電性クッシ
ョン材42は、ウエイトバー36の左右幅略全体に亘り
取り付けられている。そして、導電性クッション材42
は、スクリーン26の全閉時に、取付枠12の下枠12
bに弾接しており、導電性クッション材42は、導電性
テープ38、導電性糸34及び導電性帯状部材32cを
介してスクリーン26の導電層26bと導通されてい
る。さらに、導電性クッション材42は、取付枠12、
建物の躯体または躯体に配設された電磁遮蔽体に接続さ
れ、必要によってさらにアースへと接続される。
【0019】次に、以上のように構成されるロールスク
リーン10の作用を説明する。ロールスクリーン10
は、手動または電動の適宜昇降手段によって昇降する。
手動の場合、ウエイトバー36に取り付けられた操作紐
44を下方に引っ張ることによって、スクリーン26
は、巻取パイプ24から巻解かれ、ガイドレール14に
沿って下降していく。ウエイトバー36が最下降位置ま
で下降して図示しないストッパー手段にてスクリーン2
6の昇降が停止されると、導電性クッション材42が取
付枠12の下枠12bに弾接する。
【0020】このように、スクリーン26が完全に下降
した全閉時において、電磁波が、外部からスクリーン2
6を通り侵入、または外部へスクリーン26を通り漏洩
しようとしても、内部に導電層26bを有するスクリー
ン26によって吸収される。スクリーン26の上部は導
電性帯状部材32a及び導電性糸34によって、ガイド
ローラ28に電気的に導通しており、スクリーン26の
左右両側部は導電性帯状部材32b及び導電性糸34に
よって導電性ブラシ16に電気的に導通しており、さら
に、スクリーン26の下部は導電性帯状部材32c及び
導電性糸34によって、導電性クッション材42に電気
的に導通しているため、静電容量を多く確保することが
できる。スクリーン26の上部において、ガイドローラ
28とL字状部材30とがスクリーン26の両面に接触
しているため、スクリーン26とヘッドボックス22の
導出口との間にできる奥行き方向の隙間からの電磁波の
漏洩を防止することができる。
【0021】導電性クッション材42のクッション性の
ために、ウエイトバー36が最下降位置まで下降したと
きのウエイトバー36の位置と下枠12bとの間に上下
方向の寸法誤差があっても、またはウエイトバー36と
下枠12bの間が正確に平行でなくとも、導電性クッシ
ョン材42が適宜変形してその誤差を緩衝するので、導
電性クッション材42が下枠12bに確実に接触し、ス
クリーン26下方からの電磁波の侵入を防止する。さら
には、導電性充填材35がガイドレール14と取付枠1
2との間の隙間、及びヘッドボックス22と取付枠12
との間の隙間に充填されているため、これらの隙間から
の電磁波の侵入を防止することができる。結果として、
スクリーン26の上下左右端部からの電磁波の侵入を阻
止することができる。
【0022】
【実施例】下表の部材を用いて、シールド試験を行っ
た。
【0023】
【表1】
【0024】試験は、隔壁に電磁波シールドロールスク
リーンを取り付け、スクリーン26の裏面側から電磁波
(30MHz〜3.6GHz)の水平偏波及び垂直偏波
を送信し、それぞれ表面側に漏洩した量を測定した。そ
の差からシールド値を換算した。送信アンテナからスク
リーンまでの距離及び受信アンテナからスクリーンまで
の距離を1m、送受信アンテナの距離を2mとした。そ
の結果を図11に示す。図のグラフから明らかなよう
に、無線LAN、PHS及び携帯電話で用いる800M
Hz〜2GHzの周波数帯域で、30dB以上の遮蔽値
を得ることができた。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1ないし5記載の発明によれば、スクリーンの上部は
スクリーン導出位置に設けられた上部導電性部材に、ス
クリーンの両側端部はスクリーンの昇降方向に沿って配
される側部導電性部材に、スクリーンの下部はウエイト
バーの下端に設けられた下部導電性部材に、それぞれス
クリーンの導電層が導電性糸及び導電性帯状部材を介し
て電気的に導通されるため、静電容量を多く確保するこ
とができる。スクリーンと取付枠との間の四方の隙間が
上部導電性部材、側部導電性部材及び下部導電性部材に
よって遮蔽されるため、外部との隙間が遮蔽されスクリ
ーンの上下左右端部からの電磁波の侵入を阻止すること
ができる。スクリーンの上部、左右両側部及び下部に
は、導電性帯状部材が導電性糸によって縫着されている
ことから、導電性を有するスクリーンの外表面が非導電
層で被覆されていても、この導電性糸及び導電性帯状部
材を介して確実に上部導電性部材、側部導電性部材及び
下部導電性部材とスクリーンとを電気的に導通させるこ
とができる。
【0026】また、本発明のうちで請求項2記載の発明
によれば、ウエイトバーに導電性がなくても、導電性帯
状部材と下部導電性部材との間を導電性テープによって
ウエイトバーの左右幅略全体に亘り電気的に導通させる
ことができる。
【0027】また、本発明のうちで請求項3記載の発明
によれば、スクリーンの全閉時、ウエイトバーが最下降
位置まで下降したときに、下部導電性部材がクッション
性をもっており窓枠に弾接するため、左右幅略全体に亘
り、確実に窓枠と接触することができ、スクリーン下方
の隙間を遮蔽することができ、スクリーン下方からの電
磁波の侵入を防止することができる。
【0028】また、本発明のうちで請求項4記載の発明
によれば、スクリーンの室内側と室外側のそれぞれにお
いて、スクリーンと上部導電性部材とが電気的に導通す
るために、それらの隙間からの電磁波の漏洩を防止する
ことができる。
【0029】また、本発明のうちで請求項5記載の発明
によれば、導電性ヘッドボックスと取付枠、及び導電性
ガイドレールと取付枠との間にできる隙間を導電性充填
材で充填させることにより、これらの隙間からの電磁波
の漏洩を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁波ロールスクリーンの実施の形態
を表す側断面図である。
【図2】図1の電磁波ロールスクリーンの正面図であ
る。
【図3】図1のスクリーンの斜視図である。
【図4】図3の4−4線に沿って見た断面図である。
【図5】ヘッドボックス内部の室内側の部分斜視図であ
る。
【図6】ヘッドボックス内部の室外側の部分斜視図であ
る。
【図7】図2の7−7線に沿って見た断面図である。
【図8】図2の8−8線に沿って見た断面図である。
【図9】図2の9−9線に沿って見た断面図である。
【図10】図9の分解斜視図である。
【図11】本発明の電磁波ロールスクリーンのシールド
試験の結果を表すグラフである。
【符号の説明】
10 ロールスクリーン 12 取付枠 14 ガイドレール 16(16a、16b) 導電性ブラシ(側部導電性部
材) 22 ヘッドボックス 24 巻取パイプ 26 スクリーン 26b 導電層 26c 非導電層 28 ガイドローラ(上部導電性部材) 30 L字状部材(上部導電性部材) 32(32a、32b、32c) 導電性帯状部材 34 導電性糸 35 導電性充填材 36 ウエイトバー 38 導電性テープ 42 導電性クッション材(下部導電性部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関根 武男 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株 式会社大林組東京本社内 (72)発明者 久本 浩子 東京都千代田区神田司町2丁目3番地 株 式会社大林組東京本社内 (72)発明者 吉田 克雄 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内 (72)発明者 大塚 英希 東京都中央区日本橋3丁目15番4号 株式 会社ニチベイ内 Fターム(参考) 5E321 AA46 BB23 BB41 BB44 CC16 CC25 GG05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内外部からの電磁波を遮蔽するために取
    付枠に取付けられる電磁波シールドロールスクリーンで
    あって、 巻取パイプに巻取り及び巻解き可能にスクリーンが連結
    され、 前記巻取パイプのスクリーン導出位置にはスクリーンと
    接触する上部導電性部材が設けられており、 前記取付枠の両側部には、前記スクリーンの両側端部と
    接触し、該スクリーンの昇降方向に沿って配される側部
    導電性部材が設けられており、 前記スクリーンの下端に取付けられるウエイトバーの下
    端には取付枠に接触可能な下部導電性部材が設けられて
    おり、 前記スクリーンは内部に導電層を有すると共に、非導電
    層によってその外表面が被覆されており、 前記スクリーンの上部、左右両側端部及び下部には、導
    電性帯状部材が導電性糸によって縫着されており、該ス
    クリーンは、この導電性糸及び導電性帯状部材を介して
    それぞれ前記上部導電性部材、側部導電性部材及び下部
    導電性部材に電気的に導通されることを特徴とする電磁
    波シールドロールスクリーン。
  2. 【請求項2】 前記下部導電性部材は、ウエイトバーの
    下端面に左右幅略全体に亘り取り付けられており、前記
    導電性帯状部材と下部導電性部材とはウエイトバーに左
    右幅略全体に亘り固着された導電性テープによって接続
    されることを特徴とする請求項1記載の電磁波シールド
    ロールスクリーン。
  3. 【請求項3】 前記下部導電性部材はクッション性を備
    えており、取付枠に弾接可能であることを特徴とする請
    求項2記載の電磁波シールドロールスクリーン。
  4. 【請求項4】 前記上部導電性部材は、スクリーンの両
    面に接触するべくスクリーンの表面側と裏面側にそれぞ
    れ設けられていることを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれかに記載の電磁波シールドロールスクリーン。
  5. 【請求項5】 前記巻取パイプ及び前記上部導電性部材
    が導電性ヘッドボックスに収納され、前記側部導電性部
    材が導電性ガイドレールに収納され、導電性ヘッドボッ
    クスと取付枠、及び導電性ガイドレールと取付枠との間
    には導電性充填材が充填されることを特徴とする請求項
    1ないし4のいずれかに記載の電磁波シールドロールス
    クリーン。
JP19774898A 1998-07-13 1998-07-13 電磁波シールドロールスクリーン Expired - Fee Related JP3930973B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19774898A JP3930973B2 (ja) 1998-07-13 1998-07-13 電磁波シールドロールスクリーン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19774898A JP3930973B2 (ja) 1998-07-13 1998-07-13 電磁波シールドロールスクリーン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000031681A true JP2000031681A (ja) 2000-01-28
JP3930973B2 JP3930973B2 (ja) 2007-06-13

Family

ID=16379696

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19774898A Expired - Fee Related JP3930973B2 (ja) 1998-07-13 1998-07-13 電磁波シールドロールスクリーン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3930973B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6896026B2 (en) * 2001-07-30 2005-05-24 Conrad Peter Martin Insect screens
JP2007208214A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Hitachi Medical Corp 電磁波シールド装置
JP2009076620A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Toray Ind Inc 電磁波吸収体
KR101107347B1 (ko) * 2004-04-13 2012-01-19 오용직 가요성막을 포함하는 폐쇄장치
JP2012036556A (ja) * 2010-08-03 2012-02-23 Matsuyama Sangyo Kk 帯電防止性シートシャッタ
CN109326077A (zh) * 2018-01-16 2019-02-12 中国中元国际工程有限公司 室内反恐系统及室内反恐方法
WO2022203016A1 (ja) * 2021-03-24 2022-09-29 株式会社Lixil ロールスクリーン装置

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109560484A (zh) * 2018-12-25 2019-04-02 芜湖金牛电气股份有限公司 便于除尘的易清洁电气柜
CN109616894A (zh) * 2018-12-25 2019-04-12 芜湖金牛电气股份有限公司 电气柜
CN109638665A (zh) * 2018-12-25 2019-04-16 芜湖金牛电气股份有限公司 可快速清洁电气柜
CN111005662B (zh) * 2020-01-08 2021-06-18 盐城耀晖人防防护设备科技有限公司 一种可快速转换成防辐射门的人防门

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6896026B2 (en) * 2001-07-30 2005-05-24 Conrad Peter Martin Insect screens
KR101107347B1 (ko) * 2004-04-13 2012-01-19 오용직 가요성막을 포함하는 폐쇄장치
JP2007208214A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Hitachi Medical Corp 電磁波シールド装置
JP2009076620A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Toray Ind Inc 電磁波吸収体
JP2012036556A (ja) * 2010-08-03 2012-02-23 Matsuyama Sangyo Kk 帯電防止性シートシャッタ
CN109326077A (zh) * 2018-01-16 2019-02-12 中国中元国际工程有限公司 室内反恐系统及室内反恐方法
WO2022203016A1 (ja) * 2021-03-24 2022-09-29 株式会社Lixil ロールスクリーン装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3930973B2 (ja) 2007-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000031681A (ja) 電磁波シールドロールスクリーン
US5097885A (en) Aperture cover for blocking electromagnetic radiation
US5202536A (en) EMI shielding seal with partial conductive sheath
US7763810B2 (en) Fabric-over-foam EMI gaskets having transverse slits and related methods
US5276277A (en) Apparatus for controlling indoor electromagnetic signal propagation
US6855883B1 (en) Electromagnetic wave blocking material and electromagnetic wave blocking case
KR20110095233A (ko) 전자차폐패널, 윈도우 부재, 구조물, 전자 실드 룸 및 전자 실드 박스
KR19990064049A (ko) 전자실드성능을 갖는 창유리
JP3989606B2 (ja) 電磁波シールドロールスクリーン
JPH1168374A (ja) 電磁遮蔽体、電磁遮蔽パネルおよび電磁遮蔽ブラインド
US11387552B2 (en) Assembly for adjusting electrically regulated antenna and electrically regulated antenna system
JP3536265B2 (ja) 電磁遮蔽ビル
JP4249140B2 (ja) 電磁シールドロールスクリーン
JPH1154980A (ja) 電磁波シールドガスケットおよびその製造方法
JPH025318B2 (ja)
JP4621642B2 (ja) 電磁波遮断シート及び携帯電話ケース
JP2012164773A (ja) 電磁シールド室、およびその施工方法
CN209845639U (zh) 一种具有电磁屏蔽功能的窗帘
JP2581953B2 (ja) 電磁遮蔽層
JP3333729B2 (ja) 電磁シールド性能を有する窓構造
CN108954539B (zh) 一种空调器
JP3773928B2 (ja) 電磁波シールド構造
JPH0794886A (ja) シールドルームの出入り口における電磁波遮断構造
JP3446155B2 (ja) ブラインド遮蔽による電磁遮蔽ビル
JP2000054755A (ja) 電波無反射電磁波シールド窓

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070306

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070312

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100316

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110316

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110316

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120316

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130316

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140316

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees