JP2000031637A - プリント配線板の導体表面処理方法およびその処理を行なったプリント配線板 - Google Patents

プリント配線板の導体表面処理方法およびその処理を行なったプリント配線板

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JP2000031637A
JP2000031637A JP10335199A JP10335199A JP2000031637A JP 2000031637 A JP2000031637 A JP 2000031637A JP 10335199 A JP10335199 A JP 10335199A JP 10335199 A JP10335199 A JP 10335199A JP 2000031637 A JP2000031637 A JP 2000031637A
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ozone
solution
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JP10335199A
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Shoji Yamaguchi
昌二 山口
Nozomi Yasunaga
望 安永
Yuzo Kanegae
裕三 鐘ケ江
Junji Hirotsuji
淳二 廣辻
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 黒化処理に代わる内層コア材の導体表面処理
方法およびその処理を行なったプリント配線板を提供す
る。 【解決手段】 電気回路を形成したプリント配線板の導
体表面を、オゾンを用いて酸化処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線板の
積層工程において、内層コア材の導体表面と絶縁樹脂と
の接着力を高めることを目的としたプリント配線板の導
体表面処理方法およびその処理を行なったプリント配線
板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板は、絶縁層と導体回路と
からなる。多層プリント配線板は、通常、内層コア材、
外層材、およびそれらを接着させる絶縁層から構成され
る。このうち絶縁基板上に形成された導体には、その導
体をエッチングすることによって電気回路が形成された
のち、亜塩素酸ナトリウムなどの酸化処理液に内層コア
材を浸漬し、表面に酸化銅被膜を形成させる。この酸化
銅被膜は黒色を呈しているため、この処理は黒化処理と
呼ばれている。
【0003】黒化処理により形成された酸化銅被膜は針
状結晶であるために、その凹凸が絶縁樹脂に対してアン
カー効果を示し、そのうえに形成される絶縁樹脂との接
着力が高められる。したがって、多層プリント配線板の
積層工程において、絶縁樹脂との接着力を高めることが
でき、接着力が弱い場合に生じる機械的応力による絶縁
層と導体回路の剥離、熱的応力による絶縁層と導体回路
の剥離という問題を解決することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】黒化処理は、85〜9
5℃に調整した亜塩素酸ナトリウム、水酸化ナトリウム
およびリン酸三ナトリウムからなるアルカリ性の酸化処
理液に、内層コア材を1〜3分間浸漬するため、この高
温のアルカリ性処理液によって、内層コア材の絶縁層を
形成するエポキシやポリイミドなどの絶縁樹脂が膨潤
し、寸法安定性が低下するという問題がある。
【0005】また、多層プリント配線板の製造工程で
は、内層コア材と絶縁樹脂を積層したのち、各層の回路
配線の電気的接続のために、スルーホールメッキ用の穴
開け加工を行ない、スルーホールメッキを行なう。この
スルーホールメッキの前処理として、スルーホール内壁
の絶縁材料表面の活性化のために、積層板を酸性液に浸
漬させる。ところが、黒化処理膜は酸性液に浸食されや
すいため、スルーホール周辺の黒化処理膜から酸化銅が
溶解するハローイング現象が発生することがある。この
ハローイング現象が発生した場合には、導体部と絶縁樹
脂が剥離して絶縁信頼性が低下するという問題がある。
【0006】なお、ハローイング現象を抑制するため
に、黒化処理を行なったのちに、通常は還元処理を行な
いオゾン処理する方法も知られているが(特開平6−6
1644号公報)、黒化処理という工程が必要になるだ
けでなく、黒化処理工程自体が原因で生じる絶縁樹脂が
膨潤し、寸法安定性が低下するという問題については解
決できない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような事
情に鑑みてなされたものであって、黒化処理に代わるプ
リント配線板の導体表面処理方法およびその処理を行な
ったプリント配線板を提供することを目的とする。
【0008】請求項1にかかる発明は、電気回路を形成
したプリント配線基板の導体表面を、オゾンを用いて酸
化処理する導体表面処理方法である。
【0009】請求項2にかかる発明は、電気回路を形成
したプリント配線板の導体表面が、研磨による物理的粗
化処理、酸性溶液による化学的粗化処理、またはこれら
を組み合わせた処理を行なって粗化させたものである請
求項1記載の処理方法である。
【0010】請求項3にかかる発明は、オゾンを用いて
酸化処理することが、プリント配線板の導体表面を、オ
ゾン化ガスに曝露することである請求項1または2記載
の処理方法である。
【0011】請求項4にかかる発明は、オゾンを用いて
酸化処理することが、プリント配線板の導体表面を、オ
ゾン化ガスの散気している溶液に浸漬することである請
求項1または2記載の処理方法である。
【0012】請求項5にかかる発明は、オゾンを用いて
酸化処理することが、プリント配線板の導体表面を、オ
ゾン溶解液に浸漬することである請求項1または2記載
の処理方法である。
【0013】請求項6にかかる発明は、オゾンを用いて
酸化処理することが、プリント配線板の導体表面にオゾ
ン溶解液を散液または噴霧することである請求項1また
は2記載の処理方法である。
【0014】請求項7にかかる発明は、オゾン化ガスの
散気している溶液が、水溶液である請求項4記載の処理
方法である。
【0015】請求項8にかかる発明は、オゾン溶解液
が、水溶液である請求項5記載の処理方法である。
【0016】請求項9にかかる発明は、オゾン溶解液
が、水溶液である請求項6記載の処理方法である。
【0017】請求項10にかかる発明は、前処理とし
て、プリント配線基板を過酸化水素水に浸漬、あるいは
プリント配線板に過酸化水素水を散液または噴霧する請
求項1または2記載の処理方法である。
【0018】請求項11にかかる発明は、後処理とし
て、プリント配線基板を過酸化水素水に浸漬、あるいは
プリント配線板に過酸化水素水を散液または噴霧する請
求項1または2記載の処理方法である。
【0019】請求項12にかかる発明は、オゾン化ガス
の散気している溶液に、過酸化水素が溶解していること
を特徴とする請求項4記載の処理方法である。
【0020】請求項13にかかる発明は、オゾン溶解液
に、過酸化水素が溶解していることを特徴とする請求項
5記載の処理方法である。
【0021】請求項14にかかる発明は、オゾン溶解液
に、過酸化水素が溶解していることを特徴とする請求項
6記載の処理方法。
【0022】請求項15にかかる発明は、オゾン化ガス
の散気している溶液に超音波振動を与えることを特徴と
する請求項4記載の処理方法。
【0023】請求項16にかかる発明は、オゾン溶解液
に超音波振動を与えることを特徴とする請求項5記載の
処理方法である。
【0024】請求項17にかかる発明は、紫外線照射下
で酸化処理することを特徴とする請求項1または2記載
の処理方法である。
【0025】請求項18にかかる発明は、オゾンを用い
て酸化処理することが、プリント配線板の導体表面に水
あるいは水溶液を散液または噴霧し、かつオゾン化ガス
を曝露することである請求項1または2記載の処理方法
である。
【0026】請求項19にかかる発明は、水溶液が、オ
ゾン溶解液または過酸化水素水である請求項18記載の
処理方法である。
【0027】請求項20にかかる発明は、請求項1〜1
9記載の方法により導体表面処理してえられた導体を用
いたプリント配線板である。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明は、電気回路を形成したプ
リント配線板の導体表面を、オゾンを用いて酸化処理す
る導体表面処理方法である。
【0029】プリント配線板とは、電子部品を搭載し、
それらの部品間を電気的に接続する機能を有するもので
あり、導体回路と絶縁層から構成される。プリント配線
板の導体表面とは、図5に示すように、内層コア材の絶
縁基板上に形成された導体の表面をいう。この導体上に
さらに絶縁樹脂を形成し、電気回路が形成された配線板
を保護する。
【0030】内層コア材の導体としては、通常、銅が好
ましく用いられる。一方、絶縁樹脂としては、たとえば
エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、フェノール樹脂、熱硬化ポリフェニレンオキサイド
などがあげられるが、耐熱性、絶縁特性、寸法安定性、
および機械加工性の点で、エポキシ樹脂、ポリイミド樹
脂が好ましく用いられる。
【0031】オゾンとは、酸素分子の同素体で酸素原子
3個からなり、酸素分子と比較して反応性が高く、酸化
反応を起こしやすい。たとえば、金属をより高い酸化状
態に容易に導き、金属酸化物と酸素分子が生成する。ま
た、有機物の二重結合や芳香環との反応性も高いため、
有機物を分解しやすいという性質を有する。
【0032】したがって、導体として、たとえば銅を用
いた場合、オゾンは通常銅表面に塗布されているベンゾ
トリアゾールなどの銅の防錆剤被膜と反応して分解し、
さらに防錆剤が除去された銅表面を酸化する。前処理に
おいて、防錆剤が除去されている場合には、オゾンは直
接銅表面を酸化する。あらかじめ銅表面を粗化する前処
理を行なった場合には、粗化と酸化との組み合わせによ
り、表面改質効果が向上する。
【0033】オゾンを用いて酸化処理する方法として
は、たとえばオゾン化ガスに曝露する方法、オゾン化ガ
スが散気している溶液に浸漬する方法、オゾン溶解液に
浸漬する方法、オゾン溶解液を散液または噴霧する方
法、水あるいは水溶液を散液または噴霧し、かつオゾン
化ガスを曝露する方法などがあげられる。
【0034】オゾン化ガスに曝露する方法としては、た
とえば図1に示すような装置を用いて行なうことができ
る。オゾン発生器1から生成したオゾン化ガスを導い
た、オゾン化ガス雰囲気3中に内層コア材4を設置して
処理し、排オゾン化ガス5は排オゾン分解装置6で分解
される。この方法は、均一な酸化膜がえられるという特
徴を有する。
【0035】この方法による処理時間は、2〜200時
間であることが好ましい。2時間未満の場合、導体表面
の酸化が充分でなく、200時間をこえる場合、導体の
酸化が進行しすぎて腐食する傾向がある。
【0036】用いるオゾンの気体中の濃度(ガス濃度)
は、10〜300g/Nm3であることが好ましい。1
0g/Nm3未満の場合、導体表面の酸化が充分でな
く、300g/Nm3をこえる場合、オゾンが爆発する
危険性がある。
【0037】処理する気体の湿度は、50%以上である
ことが好ましい。50%未満の場合、導体表面が酸化さ
れにくくなる傾向がある。
【0038】オゾン化ガスが散気している溶液に浸漬す
る方法としては、たとえば図2に示すような装置を用い
て行なうことができる。オゾン発生器1から生成したオ
ゾン化ガスを導いた、オゾン化ガスを散気している溶液
7中に内層コア材4を設置して処理し、排オゾン化ガス
5は排オゾン分解装置6で分解される。この方法は、酸
化時間が短いという特徴を有する。
【0039】この方法による処理時間は、5〜500分
であることが好ましい。5分未満の場合、導体表面の酸
化が充分でなく、500分をこえる場合、導体の酸化が
進行しすぎて腐食する傾向がある。
【0040】用いるオゾン化ガス濃度は、2〜200g
/Nm3であることが好ましい。2g/Nm3未満の場
合、導体表面の酸化が充分でなく、200g/Nm3
こえる場合、一度生成した酸化膜がはがれる傾向があ
る。
【0041】オゾン溶解液に浸漬する方法としては、た
とえば図3に示すような装置を用いて行なうことができ
る。オゾン発生器1から生成したオゾン化ガスを導い
て、オゾン化ガスを散気させて生成したオゾン溶解液8
を、内層コア材4を設置した処理室内に循環させて処理
し、排オゾン化ガス5は排オゾン分解装置6で分解され
る。この方法は、酸化時間が短いという特徴を有する。
【0042】この方法による処理時間は、5〜500分
であることが好ましい。5分未満の場合、導体表面の酸
化が充分でなく、500分をこえる場合、導体の酸化が
進行しすぎて腐食する傾向がある。
【0043】用いるオゾン溶解液の濃度(溶存濃度)
は、0.5〜50g/m3であることが好ましい。0.
5g/m3未満の場合、導体表面の酸化が充分でなく、
50g/m3をこえる場合、一度生成した酸化膜がはが
れる傾向がある。
【0044】オゾン溶解液を散液または噴霧する方法と
しては、たとえば図4に示すような装置を用いて行なう
ことができる。オゾン発生器1から生成したオゾン化ガ
スを導いて、オゾン化ガスを散気させて生成したオゾン
溶解液8を、内層コア材4を設置した処理室内に散液ま
たは噴霧させて処理し、排オゾン化ガス5は排オゾン分
解装置6で分解される。この方法は、酸化時間が短いと
いう特徴を有する。
【0045】この方法による処理時間は、5〜500分
であることが好ましい。5分未満の場合、導体表面の酸
化が充分でなく、500分をこえる場合、導体の酸化が
進行しすぎて腐食する傾向がある。
【0046】用いるオゾン溶解液の濃度(溶存濃度)
は、0.5〜50g/m3であることが好ましい。0.
5g/m3未満の場合、導体表面の酸化が充分でなく、
50g/m3をこえる場合、一度生成した酸化膜がはが
れる傾向がある。
【0047】水あるいは水溶液を散液または噴霧し、か
つオゾン化ガスを曝露する方法としては、たとえば図7
に示すような装置を用いて行うことができる。オゾン発
生器1から生成したオゾン化ガスを導いた、オゾン化ガ
ス雰囲気3中に内層コア材4を設置した処理室内で、水
あるいは水溶液を散液または噴霧して処理し、排オゾン
化ガス5は排オゾン分解装置6で分解される。この方法
は、酸化時間が短く、かつ均一な酸化膜がえられるとい
う特徴を有する。
【0048】この方法による処理時間は、5〜500分
であることが好ましい。5分未満の場合、導体表面の酸
化が充分でなく、500分をこえる場合、導体の酸化が
進行しすぎて腐食する傾向がある。
【0049】用いるオゾン化ガス濃度は、2〜300g
/Nm3であることが好ましい。2g/Nm3未満の場
合、導体表面の酸化が充分でなく、300g/Nm3
こえる場合、オゾンが急激に反応しすぎる傾向がある。
【0050】水あるいは水溶液の散液または噴霧の量に
はとくに制限はないが、内層コア材の表面全体が水ある
いは水溶液によって濡れていることが好ましい。
【0051】上述した方法において、オゾン化ガスが散
気している溶液またはオゾン溶解液を用いる場合には、
廃液処理が容易という点で、通常、溶媒として水が用い
られる。
【0052】オゾンは水中で、迅速に自己分解し、分解
したオゾンの一部はヒドロキシラジカル(OH・)など
のフリーラジカルに転化する。フリーラジカルは非常に
酸化力が強く、銅表面はオゾンとの直接反応とフリーラ
ジカルとの反応の相乗効果によって酸化する。
【0053】また、水流を発生させると、銅表面に対し
てオゾンの衝突頻度が高くなるために好ましい。
【0054】オゾン化ガスを散気した溶液またはオゾン
溶解液には、ヒドロキシラジカルの生成を促進するため
に、過酸化水素を添加することが好ましい。過酸化水素
を添加した場合、過酸化水素が水素イオン(H+)とヒ
ドロペルオキシイオン(HO2 -)に分解し、ヒドロペル
オキシイオンとオゾンが反応して、ヒドロキシラジカル
とオゾニドイオン(O3 -)を生成する。銅表面は、オゾ
ン、ヒドロペルオキシイオンおよびヒドロキシラジカル
によって酸化反応が促進される。
【0055】添加する過酸化水素水とオゾンの比は、
0.1〜10が好ましい。
【0056】オゾンには、紫外線(たとえば254n
m)を照射することが好ましい。紫外線照射によってオ
ゾンと水分子が反応し、過酸化水素と酸素分子が生成す
る。過酸化水素は紫外線照射下で迅速にヒドロキシラジ
カルへと分解する。銅表面は、オゾン、ヒドロペルオキ
シイオンおよびヒドロキシラジカルによって酸化反応が
促進される。
【0057】オゾン化ガスが散気している溶液またはオ
ゾン溶解液を用いる場合には、これらの溶液に超音波振
動を与えて、内層コア材を処理することが好ましい。超
音波振動を与えることにより、オゾンが内層コア材に衝
突する頻度が高くなるからである。
【0058】電気回路を形成したプリント配線板の導体
表面は、前処理として、研磨による物理的粗化処理、酸
性溶液による化学的粗化処理、またはこれらを組み合わ
せた処理を行なって粗化させることが好ましい。このよ
うな方法により粗化することによって、導体と絶縁層の
接着力を高めるアンカー効果が発現しやすくなるからで
ある。
【0059】粗化された導体表面の粗さは、1μm以上
であることが好ましい。1μm未満の場合、アンカー効
果が発現しにくい傾向がある。
【0060】研磨による物理的粗化処理とは、通常、バ
フ研磨によって行なわれる。酸性溶液による化学的粗化
処理とは、たとえば酸化剤を添加した希硫酸などに浸漬
することによって行なうことができる。
【0061】オゾンを用いた酸化処理を行なう前に、前
処理として内層コア材を過酸化水素水に浸漬または噴霧
することが好ましい。過酸化水素水で処理することによ
って、オゾンとの相互作用で酸化が促進されるからであ
る。
【0062】同様に、オゾンを用いた酸化処理を行なっ
たのちに、後処理として内層コア材を過酸化水素水に浸
漬または噴霧することが好ましい。過酸化水素水で処理
することによって、オゾンとの相互作用で酸化が促進さ
れるからである。
【0063】前処理または後処理として用いる過酸化水
素水の濃度は、0.2〜20g/m 3であることが好ま
しい。0.2g/m3未満の場合、酸化促進効果が小さ
く、20g/m3をこえる場合、過酸化水素によるオゾ
ンの消費が大きくなる傾向がある。
【0064】処理時間は、1〜100分であることが好
ましい。1分未満の場合、酸化促進効果が小さく、10
0分をこえる場合、導体の酸化が進行しすぎて腐食する
傾向がある。
【0065】内層コア材の絶縁基板に電気回路を形成す
るための導体を設置する方法としては、たとえば電解銅
箔や圧延銅箔を接着する方法、電解メッキ法、無電解メ
ッキ法などがあげられるが、これらに限定されるもので
はない。
【0066】このようにしてえられたオゾンを用いて酸
化処理した導体は、絶縁樹脂と積層することによって、
多層プリント配線板として使用される。
【0067】導体と絶縁樹脂を積層する方法としては、
たとえば加熱プレス法、ビルドアップ法などがあげられ
るが、これらに限定されるものではない。なかでも、加
熱プレス法が好ましい。
【0068】
【実施例】つぎに本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0069】実施例1 内層コア材には、ガラス布強化エポキシ樹脂板(厚さ
0.5mm)の両面に70μm厚の電解銅を積層した両
面銅張積層板を用いた(図5)。この内層コア材に両面
エッチングによって回路形成した。
【0070】回路形成した内層コア材を、図1に示すよ
うな装置を用いて、100g/Nm 3のオゾン濃度を有
するオゾン化酸素ガスに24時間曝露した。ガス雰囲気
は湿潤雰囲気(湿度90%)とした。
【0071】つぎに、内層コア材と絶縁樹脂を加熱プレ
ス機を用いて接着した。接着条件は、室温から170℃
まで3℃/分で昇温、170℃で1時間保持、その後1
0〜20℃/分で室温まで冷却した。その間、プレス圧
力は20kgf/cm2とした。
【0072】このようにしてえられたプリント配線板を
用いて、図6に示すように内層コア材の銅と絶縁樹脂の
接着強度を、90°剥離試験によって測定した。接着強
度は1.5kgf/cmであった。
【0073】絶縁樹脂をプレス機を用いて積層したのち
に、直径2mmの穴加工を行ない、4N塩酸に浸漬さ
せ、耐ハローイング試験を行なった。穴内壁から内層銅
箔への塩酸のしみ込み時間を、目視によって測定したと
ころ、30分であった。
【0074】実施例2 実施例1と同様に回路形成した内層コア材を、図2に示
すような装置を用い、20g/Nm3のオゾン濃度を有
するオゾン化酸素ガスを散気した水に60分間浸漬し
た。つぎに実施例1と同様に絶縁樹脂を接着し、接着強
度を測定した。接着強度は1.6kgf/cmであっ
た。
【0075】実施例3 実施例1と同様に回路形成した内層コア材を、バフ研磨
によって平均表面粗度2μmにしたのちに、図2に示す
ような装置を用い、20g/Nm3のオゾン濃度を有す
るオゾン化酸素ガスを散気した水に60分間浸漬した。
つぎに実施例1と同様に絶縁樹脂を接着し、接着強度を
測定した。接着強度は1.7kgf/cmであった。
【0076】実施例4 実施例1と同様に回路形成した内層コア材を、常温の1
50g/l過硫酸ナトリウム・1.5N希硫酸溶液に1
分浸漬し、常温の160g/l希硫酸に3分浸漬し、水
洗した。平均表面粗度は、3.0μmであった。図2に
示すような装置を用い20g/Nm3のオゾン濃度を有
するオゾン化酸素ガスを散気した水に60分間浸漬し
た。つぎに実施例1と同様に絶縁樹脂を接着し、接着強
度を測定した。接着強度は1.7kgf/cmであっ
た。
【0077】実施例5 実施例1と同様に回路形成した内層コア材を、バフ研磨
によって平均表面粗度2μmにしたのちに、常温の15
0g/l過硫酸ナトリウム・1.5N希硫酸溶液に1分
浸漬し、常温の160g/l希硫酸に3分浸漬して水洗
した。平均表面粗度は、3.0μmであった。図2に示
すような装置を用い、20g/Nm3のオゾン濃度を有
するオゾン化酸素ガスを散気した水に60分間浸漬し
た。つぎに実施例1と同様に絶縁樹脂を接着し、接着強
度を測定した。接着強度は1.7kgf/cmであっ
た。
【0078】実施例6 実施例1と同様に回路形成した内層コア材を、バフ研磨
によって平均表面粗度2μmにしたのちに、常温の15
0g/l過硫酸ナトリウム・1.5N希硫酸溶液に1分
浸漬し、常温の160g/l希硫酸に3分浸漬して水洗
した。平均表面粗度は、3.0μmであった。図3に示
すような装置を用い、5g/m3の溶存オゾン濃度を有
するオゾン溶解水に60分間浸漬した。つぎに実施例1
と同様に絶縁樹脂を接着し、接着強度を測定した。接着
強度は1.7kgf/cmであった。
【0079】実施例7 実施例1と同様に回路形成した内層コア材を、バフ研磨
によって平均表面粗度2μmにしたのちに、常温の常温
の150g/l過硫酸ナトリウム・1.5N希硫酸溶液
に1分浸漬し、常温の160g/l希硫酸に3分浸漬し
て水洗した。平均表面粗度は、3.0μmであった。図
4に示すような装置を用い5g/m3の溶存オゾン濃度
を有するオゾン溶解水をシャワー状に散水した雰囲気に
60分間曝露した。つぎに実施例1と同様に絶縁樹脂を
接着し、接着強度を測定した。接着強度は1.7kgf
/cmであった。
【0080】実施例8 実施例1と同様に回路形成した内層コア材を、バフ研磨
によって平均表面粗度2μmにしたのちに、常温の常温
の150g/l過硫酸ナトリウム・1.5N希硫酸溶液
に1分浸漬し、常温の160g/l希硫酸に3分浸漬し
て水洗した。平均表面粗度は、3.0μmであった。水
洗したのちに、2g/m3の過酸化水素水に10分間浸
漬し、図2に示すような装置を用い20g/Nm3のオ
ゾン濃度を有するオゾン化酸素ガスを散気した水に30
分間浸漬した。つぎに実施例1と同様に絶縁樹脂を接着
し、接着強度を測定した。接着強度は1.7kgf/c
mであった。
【0081】実施例9 実施例1と同様に回路形成した内層コア材を、バフ研磨
によって平均表面粗度2μmにしたのちに、常温の15
0g/l過硫酸ナトリウム・1.5N希硫酸溶液に1分
浸漬し、常温の160g/l希硫酸に3分浸漬して水洗
した。平均表面粗度は、3.0μmであった。図2に示
すような装置を用い、20g/Nm3のオゾン濃度を有
するオゾン化酸素ガスを散気した水に30分間浸漬し、
2g/m 3の過酸化水素水に10分間浸漬した。つぎに
実施例1と同様に絶縁樹脂を接着し、接着強度を測定し
た。接着強度は1.7kgf/cmであった。
【0082】実施例10 実施例1と同様に回路形成した内層コア材を、バフ研磨
によって平均表面粗度2μmにしたのちに、常温の15
0g/l過硫酸ナトリウム・1.5N希硫酸溶液に1分
浸漬し、常温の160g/l希硫酸に3分浸漬して水洗
した。平均表面粗度は、3.0μmであった。図2に示
すような装置を用い、20g/Nm3のオゾン濃度を有
するオゾン化酸素ガスを散気した2g/m3の過酸化水
素水に30分間浸漬した。つぎに実施例1と同様に絶縁
樹脂を接着し、接着強度を測定した。接着強度は1.7
kgf/cmであった。
【0083】実施例11 実施例1と同様に回路形成した内層コア材を、バフ研磨
によって平均表面粗度2μmにしたのちに、常温の15
0g/l過硫酸ナトリウム・1.5N希硫酸溶液に1分
浸漬し、常温の160g/l希硫酸に3分浸漬して水洗
した。平均表面粗度は、3.0μmであった。図3に示
すような装置を用い、溶存オゾン濃度5g/m3、過酸
化水素濃度2g/m3のオゾン溶解液に30分間浸漬し
た。つぎに実施例1と同様に絶縁樹脂を接着し、接着強
度を測定した。接着強度は1.7kgf/cmであっ
た。
【0084】実施例12 実施例1と同様に回路形成した内層コア材を、バフ研磨
によって平均表面粗度2μmにしたのちに、常温の15
0g/l過硫酸ナトリウム・1.5N希硫酸溶液に1分
浸漬し、常温の160g/l希硫酸に3分浸漬して水洗
した。平均表面粗度は、3.0μmであった。図4に示
すような装置を用い、溶存オゾン濃度5g/m3、過酸
化水素濃度2g/m3のオゾン溶解液をシャワー状に散
水した雰囲気に30分間曝露した。つぎに実施例1と同
様に絶縁樹脂を接着し、接着強度を測定した。接着強度
は1.7kgf/cmであった。
【0085】実施例13 実施例1と同様に回路形成した内層コア材を、バフ研磨
によって平均表面粗度2μmにしたのちに、常温の15
0g/l過硫酸ナトリウム・1.5N希硫酸溶液に1分
浸漬し、常温の160g/l希硫酸に3分浸漬して水洗
した。平均表面粗度は、3.0μmであった。図2に示
すような装置を用い、20g/Nm3のオゾン濃度を有
するオゾン化酸素ガスを散気した水に超音波振動を与え
て30分間浸漬した。つぎに実施例1と同様に絶縁樹脂
を接着し、接着強度を測定した。接着強度は1.7kg
f/cmであった。
【0086】実施例14 実施例1と同様に回路形成した内層コア材を、バフ研磨
によって平均表面粗度2μmにしたのちに、常温の15
0g/l過硫酸ナトリウム・1.5N希硫酸溶液に1分
浸漬し、常温の160g/l希硫酸に3分浸漬して水洗
した。平均表面粗度は、3.0μmであった。図3に示
すような装置を用い、5g/m3の溶存オゾン濃度を有
するオゾン溶解水に超音波振動を与えて30分間浸漬し
た。つぎに実施例1と同様に絶縁樹脂を接着し、接着強
度を測定した。接着強度は1.7kgf/cmであっ
た。
【0087】実施例15 実施例1と同様に回路形成した内層コア材を、バフ研磨
によって平均表面粗度2μmにしたのちに、常温の15
0g/l過硫酸ナトリウム・1.5N希硫酸溶液に1分
浸漬し、常温の160g/l希硫酸に3分浸漬して水洗
した。平均表面粗度は、3.0μmであった。図2に示
すような装置を用い、20g/Nm3のオゾン濃度を有
するオゾン化酸素ガスを散気した水に紫外線を照射して
30分間浸漬した。つぎに実施例1と同様に絶縁樹脂を
接着し、接着強度を測定した。接着強度は1.7kgf
/cmであった。
【0088】実施例16 実施例1と同様に回路形成した内層コア材を、バフ研磨
によって平均表面粗度2μmにしたのちに、常温の15
0g/l過硫酸ナトリウム・1.5N希硫酸溶液に1分
間浸漬し、常温の160g/l希硫酸に3分浸漬して水
洗した。平均表面粗度は3.0μmであった。図7に示
すような装置を用い、5g/m3オゾン溶解液を散水し
ながら、20g/Nm3のオゾン濃度を有するオゾン化
ガスに30分間曝露した。つぎに実施例1と同様に絶縁
樹脂を接着し、接着強度を測定した。接着強度は1.7
kgf/cmであった。
【0089】比較例1 実施例1と同様に回路形成した内層コア材を、そのまま
実施例1と同様に絶縁樹脂を接着し、接着強度を測定し
た。接着強度は0.6kgf/cmであった。
【0090】比較例2 実施例1と同様に回路形成した内層コア材を、バフ研磨
によって平均表面粗度2μmにしたのちに、常温の15
0g/l過硫酸ナトリウム・1.5N希硫酸溶液に1分
浸漬し、常温の160g/l希硫酸に3分浸漬して水洗
したのちに、95℃の黒化処理液(亜硫酸ナトリウム3
1g/l、水酸化ナトリウム15g/l、リン酸三ナト
リウム12g/l)に2分浸漬して水洗し、黒化処理を
行なった。つぎに実施例1と同様に絶縁樹脂を接着し、
接着強度を測定した。接着強度は1.5kgf/cmで
あった。
【0091】絶縁樹脂をプレス機を用いて積層したのち
に、直径2mmの穴加工を行ない、4N塩酸に浸漬さ
せ、耐ハローイング試験を行なった。穴内壁から内層銅
箔への塩酸のしみ込み時間を実施例1と同様に測定した
ところ、2分であった。
【0092】実施例1〜16の接着強度は、表面処理を
行なわなかった比較例1と比較して、顕著な接着性の向
上を示した。さらに、従来法である比較例2と比較し
て、実施例1では同等の接着強度、実施例2〜16では
従来法を上回る接着強度を示した。また、従来法である
比較例2と比較して、実施例1ではハローイング現象が
起こりにくくなっていることがわかる。
【0093】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、プリント
配線板の導体表面をオゾンを用いて酸化処理するため、
従来行なわれていた黒化処理で生じるコア材の寸法安定
性の低下がなく、導体と絶縁樹脂との接着強度が向上す
る。
【0094】請求項2記載の発明によれば、プリント配
線板の導体表面を粗化させた後にオゾンを用いて酸化処
理するため、従来行なわれていた黒化処理で生じるコア
材の寸法安定性の低下がなく、導体と絶縁樹脂との接着
強度が向上する。
【0095】請求項3記載の発明によれば、プリント配
線板の導体表面を、オゾン化ガスに曝露するため、従来
行なわれていた黒化処理で生じるコア材の寸法安定性の
低下がなく、導体と絶縁樹脂との接着強度が向上する。
【0096】請求項4記載の発明によれば、プリント配
線板の導体表面を、オゾン化ガスを散気している溶液に
浸漬するため、従来行なわれていた黒化処理で生じるコ
ア材の寸法安定性の低下がなく、導体と絶縁樹脂との接
着強度が向上する。
【0097】請求項5記載の発明によれば、プリント配
線板の導体表面を、オゾン溶解液に浸漬するため、従来
行なわれていた黒化処理で生じるコア材の寸法安定性の
低下がなく、導体と絶縁樹脂との接着強度が向上する。
【0098】請求項6記載の発明によれば、プリント配
線板の導体表面を、オゾン溶解液を散液または噴霧する
ため、従来行なわれていた黒化処理で生じるコア材の寸
法安定性の低下がなく、導体と絶縁樹脂との接着強度が
向上する。
【0099】請求項7記載の発明によれば、プリント配
線板の導体表面を、オゾン化ガスを散気している水溶液
に浸漬するため、従来行なわれていた黒化処理で生じる
コア材の寸法安定性の低下がなく、導体と絶縁樹脂との
接着強度が向上する。
【0100】請求項8記載の発明によれば、プリント配
線板の導体表面を、オゾン溶解水溶液に浸漬するため、
従来行なわれていた黒化処理で生じるコア材の寸法安定
性の低下がなく、導体と絶縁樹脂との接着強度が向上す
る。
【0101】請求項9記載の発明によれば、プリント配
線板の導体表面を、オゾン溶解水溶液を散液または噴霧
するため、従来行なわれていた黒化処理で生じるコア材
の寸法安定性の低下がなく、導体と絶縁樹脂との接着強
度が向上する。
【0102】請求項10記載の発明によれば、前処理と
してプリント配線板の導体表面を過酸化水素水に浸漬、
あるいはプリント配線板に過酸化水素水を散液または噴
霧するため、プリント配線板の導体と絶縁樹脂との接着
強度が向上する。
【0103】請求項11記載の発明によれば、後処理と
して、プリント配線板の導体表面を過酸化水素水に浸
漬、あるいはプリント配線板に過酸化水素水を散液また
は噴霧するため、プリント配線板の導体と絶縁樹脂との
接着強度が向上する。
【0104】請求項12記載の発明によれば、オゾン化
ガスの散気している溶液に、過酸化水素水が溶解してい
るため、プリント配線板の導体と絶縁樹脂との接着強度
が向上する。
【0105】請求項13記載の発明によれば、オゾン溶
解液に、過酸化水素水が溶解しているため、プリント配
線板の導体と絶縁樹脂との接着強度が向上する。
【0106】請求項14記載の発明によれば、オゾン溶
解液に、過酸化水素水が溶解しているため、プリント配
線板の導体と絶縁樹脂との接着強度が向上する。
【0107】請求項15記載の発明によれば、プリント
配線板の導体表面を、オゾン化ガスの散気している溶液
に超音波振動を与えてオゾン処理するため、プリント配
線板の導体と絶縁樹脂との接着強度が向上する。
【0108】請求項16記載の発明によれば、プリント
配線板の導体表面を、オゾン溶解液に超音波振動を与え
てオゾン処理するため、プリント配線板の導体と絶縁樹
脂との接着強度が向上する。
【0109】請求項17記載の発明によれば、プリント
配線板の導体表面を、紫外線照射下で酸化処理するた
め、プリント配線板の導体と絶縁樹脂との接着強度が向
上する。
【0110】請求項18記載の発明によれば、プリント
配線板の導体表面に、水あるいは水溶液を散液または噴
霧し、かつオゾン化ガスを曝露するため、プリント配線
板の導体と絶縁樹脂との接着強度が向上する。
【0111】請求項19記載の発明によれば、プリント
配線板の導体表面に散液または噴霧する水溶液が、オゾ
ン溶解水または過酸化水素水であるため、プリント配線
板の導体と絶縁樹脂との接着強度が向上する。
【0112】請求項20記載の発明によれば、プリント
配線板の導体表面をオゾン処理したものを用いるため、
プリント配線板の導体と絶縁樹脂との接着強度が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 両面エッチングによって回路形成した内層コ
ア材を、オゾン化ガスに曝露するための装置の説明図で
ある。
【図2】 両面エッチングによって回路形成した内層コ
ア材を、オゾン化ガスを散気している溶液に浸漬するた
めの装置の説明図である。
【図3】 両面エッチングによって回路形成した内層コ
ア材を、オゾン溶解水に浸漬するための装置の説明図で
ある。
【図4】 両面エッチングによって回路形成した内層コ
ア材を、オゾン溶解水に散液するための装置の説明図で
ある。
【図5】 両面エッチングによって回路形成した内層コ
ア材と絶縁樹脂の積層断面図である。
【図6】 内層コア材の銅と絶縁樹脂の接着強度測定用
試験片の図である。
【図7】 両面エッチングによって回路形成した内層コ
ア材に、オゾン溶解液を散液しながらオゾン化ガスを噴
霧するための装置の説明図である。
【符号の説明】
1 オゾン発生器、2 オゾン化ガス、3 オゾン化ガ
ス雰囲気、4 内層コア材、5 排オゾン化ガス、6
排オゾン分解設備、7 オゾン化ガスを散気している溶
液、8 オゾン溶解液、9 内層コア材の導体、10
内層コア材の絶縁基板、11 絶縁樹脂、12 絶縁樹
脂(1cm幅)、13 導体面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鐘ケ江 裕三 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 廣辻 淳二 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気回路を形成したプリント配線板の導
    体表面を、オゾンを用いて酸化処理する導体表面処理方
    法。
  2. 【請求項2】 電気回路を形成したプリント配線板の導
    体表面が、研磨による物理的粗化処理、酸性溶液による
    化学的粗化処理、またはこれらを組み合わせた処理を行
    なって粗化させたものである請求項1記載の処理方法。
  3. 【請求項3】 オゾンを用いて酸化処理することが、プ
    リント配線板の導体表面を、オゾン化ガスに曝露するこ
    とである請求項1または2記載の処理方法。
  4. 【請求項4】 オゾンを用いて酸化処理することが、プ
    リント配線板の導体表面を、オゾン化ガスの散気してい
    る溶液に浸漬することである請求項1または2記載の処
    理方法。
  5. 【請求項5】 オゾンを用いて酸化処理することが、プ
    リント配線板の導体表面を、オゾン溶解液に浸漬するこ
    とである請求項1または2記載の処理方法。
  6. 【請求項6】 オゾンを用いて酸化処理することが、プ
    リント配線板の導体表面にオゾン溶解液を散液または噴
    霧することである請求項1または2記載の処理方法。
  7. 【請求項7】 オゾン化ガスの散気している溶液が、水
    溶液である請求項4記載の処理方法。
  8. 【請求項8】 オゾン溶解液が、水溶液である請求項5
    記載の処理方法。
  9. 【請求項9】 オゾン溶解液が、水溶液である請求項6
    記載の処理方法。
  10. 【請求項10】 前処理として、プリント配線基板を過
    酸化水素水に浸漬、あるいはプリント配線板に過酸化水
    素水を散液または噴霧する請求項1または2記載の処理
    方法。
  11. 【請求項11】 後処理として、プリント配線基板を過
    酸化水素水に浸漬、あるいはプリント配線板に過酸化水
    素水を散液または噴霧する請求項1または2記載の処理
    方法。
  12. 【請求項12】 オゾン化ガスの散気している溶液に、
    過酸化水素が溶解していることを特徴とする請求項4記
    載の処理方法。
  13. 【請求項13】 オゾン溶解液に、過酸化水素が溶解し
    ていることを特徴とする請求項5記載の処理方法。
  14. 【請求項14】 オゾン溶解液に、過酸化水素が溶解し
    ていることを特徴とする請求項6記載の処理方法。
  15. 【請求項15】 オゾン化ガスの散気している溶液に超
    音波振動を与えることを特徴とする請求項4記載の処理
    方法。
  16. 【請求項16】 オゾン溶解液に超音波振動を与えるこ
    とを特徴とする請求項5記載の処理方法。
  17. 【請求項17】 紫外線照射下で酸化処理することを特
    徴とする請求項1または2記載の処理方法。
  18. 【請求項18】 オゾンを用いて酸化処理することが、
    プリント配線板の導体表面に水あるいは水溶液を散液ま
    たは噴霧し、かつオゾン化ガスを曝露することである請
    求項1または2記載の処理方法。
  19. 【請求項19】 水溶液が、オゾン溶解液または過酸化
    水素水である請求項18記載の処理方法。
  20. 【請求項20】 請求項1〜19記載の方法により導体
    表面処理してえられた導体を用いたプリント配線板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011256433A (ja) * 2010-06-09 2011-12-22 Toyota Motor Corp オゾンガス処理方法及びその処理装置

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