JP2000031463A - 透明電極の形成方法 - Google Patents

透明電極の形成方法

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JP2000031463A
JP2000031463A JP11076466A JP7646699A JP2000031463A JP 2000031463 A JP2000031463 A JP 2000031463A JP 11076466 A JP11076466 A JP 11076466A JP 7646699 A JP7646699 A JP 7646699A JP 2000031463 A JP2000031463 A JP 2000031463A
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light
film
amorphous
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Hideo Hosono
秀雄 細野
Hiroshi Kawazoe
博司 川副
Masahiro Orita
政寛 折田
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Hoya Corp
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Hoya Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 膜にダメージを与えることなく、結晶化を十
分に進行させ、結晶性の良好な透明電極を形成する。ま
た、耐熱性の低い基体(特にPMMA)の上に十分に高
い電気伝導率を有する透明電極を形成する。 【解決手段】 透明電極材料を基体上にアモルファス状
に堆積させ、これに前記材料の吸収端波長よりも短い波
長を有し、かつ30〜100mJ/cm2/pulseのエネ
ルギー密度を有するパルス・レーザ光を照射して結晶化
させて、透明電極を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明電極の形成方
法等に関し、詳しくは、液晶ディスプレイ、ELディス
プレイ、プラズマディスプレイなどのフラットパネルデ
ィスプレイや太陽電池等の各種用途に用いる透明電極等
の形成方法とそのパターニング方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレイ等のフラットパネルデ
ィスプレイには画素電極として透明電極が用いられる。
例えば、液晶ディスプレイの湯合、二枚の透明電極の間
の電界をオン・オフすることにより、透明電極間に挟ま
れた液晶分子の配向を制御し、光の透過をオン・オフす
る。また、太陽電池では、光が半導体に入射した際に生
成するキャリア電子又は正孔を捕獲するために、透明電
極を用いる。
【0003】透明電極材料には、ITO(Indium Tin O
xide)、ATO(Antimony doped Tin Oxide)、AZO
(Aluminum doped Zinc Oxide)などがあり、フラット
パネルディスプレイには主にITOが、太陽電池には主
にATOが用いられている。また、新しい透明電極材料
としてMgIn24などの複合酸化物が提案されてい
る。
【0004】これらの透明電極材料は適当な基体の上に
適当な成膜方法によって膜状に形成されるのが通常であ
る。例えば液晶ディスプレイの場合には、ガラス基板又
はカラーフィルターの上にスパッタリング法によりIT
O膜を形成するのが通常である。また、例えば太陽電池
の場合には、ガラス基板の上にCVD法によりATO膜
を形成するのが通常である。このとき、透明電極材料を
結晶化させるために、基体温度は各透明電極材料の結晶
化温度以上に設定する。結晶化が不十分である場合に
は、透明性や導電性が十分に発現しない。
【0005】また、これらの透明電極は適当なパターン
を形成して用いられることが多い。特にフラットパネル
ディスプレイにおいては、パターニングの必要性が高
い。例えば、液晶ディスプレイの一つであるSTN方式
のディスプレイでは、ガラス基板上に細長いストライプ
状の透明電極パターンを形成して用いられる。また、同
じく液晶デイスプレイの一つであるTFT方式のディス
プレイでは、ガラス基板上又はカラーフィルター上に各
画素とほぼ同じ大きさの矩形状の透明電極パターンを形
成して用いられる。このようなパターンは、リソグラフ
ィの技術を用いて形成する。すなわち、上記のような方
法により形成した透明電極膜上にレジスト層を形成し、
これに電極パターンと同じパターンを有するフォトマス
クを介して光を照射してレジストを感光する。光重合型
のレジストを用いる場合には、非感光部分を溶剤に溶か
して取り除く。また光分解型のレジストを用いる場合に
は感光部分を溶剤に溶かして取り除く。レジストの取り
除かれた部分は、透明電極膜が露出する。これを酸の中
に浸すと露出部分の透明電極膜が酸に溶解して除去され
る。最後に透明電極膜上に残存したレジストを溶剤に溶
かして取り除いて、透明電極パターンを得る。以上は湿
式法(ウエットエッチング)による場合であるが、露出
部分の透明電極膜を塩素ガス等によって取り除く乾式法
(ドライエッチング)による場合もある。いずれの場合
にも、透明電極パターンの形成にはレジストを使用す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来、透明電極材料を
結晶化させるためには、基板の温度を透明電極材料の結
晶化温度以上に加熱しなければならなかった。例えば、
ITOの場合、結晶化温度は150℃付近と言われてい
るが、十分に高い結晶性を得るためには300℃付近ま
で加熱する必要がある。このため、耐熱性の低い基板、
例えば有機材料を用いたカラーフィルターや高分子フィ
ルムの上に高い結晶性を有するITO膜を形成すること
ができず、十分に高い電気伝導率を得ることができなか
った。また例えば、MgIn24は結晶化温度が300
℃付近にあるために、高分子フィルムや有機EL材料等
の上に形成することができなかった。
【0007】さらに、従来は、透明電極のパターニング
にはレジストを使用していたので、レジストを塗布する
工程およびレジストを除去する工程が必要であり、工程
数が多いだけでなく、透明電極上にレジスト成分が残存
して透明電極の透明性や導電性を劣化させる等の問題の
原因となっていた。
【0008】本発明は上述した問題点にかんがみなされ
たもので、透明電極材料の結晶化を低温で進めることに
より、耐熱性の低い基体等の上にも十分に高い電気伝導
率を有する透明電極を形成できる透明電極の形成方法の
提供を第一の目的とする。また、本発明は、透明電極材
料の結晶質部分と非晶質部分とのエッチング速度が異な
ることを利用して、レジストを使用することなくバター
ニングを行ない、工程数を減らし、レジスト成分の残存
による諸問題を解決できる透明電極のパターニング方法
の提供を第二の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第一の発明に係る透明電極の形成方法は、
透明電極材料を基体上にアモルファス状に堆積させ、こ
れに前記材料の吸収端波長よりも短い波長を有し、かつ
30〜100mJ/cm2/pulseのエネルギー密度を有
するパルス・レーザ光を照射して結晶化させる構成とし
てある。
【0010】また、本発明の第二の発明に係る透明電極
のパターニング方法は、透明電極材料を基体上にアモル
ファス状に堆積させ、これに前記材料の吸収端波長より
も短い波長を有し、かつ30〜100mJ/cm2/pul
seのエネルギー密度を有するパルス・レーザ光を照射し
て結晶化させる際に、照射光に任意のパターンを持たせ
て照射部分のみを結晶化させ、照射光を照射しなかった
部分を選択的にエッチングする構成としてある。
【0011】なお、本発明では、必要に応じ、上記第一
の発明又は第二の発明において、前記基体が、耐熱性の
低い基体である構成、前記耐熱性の低い基体が、ポリメ
タクリル酸メチル(PMMA)基体である構成、前記光
を照射する際に、基体の温度を制御する構成、前記透明
電極材料が、ITO(Indium Tin Oxide)、ATO(An
timony dopedTin Oxide)、AZO(Aluminum doped Zi
nc Oxide)、及び、CdIn24、MgIn24、Zn
Ga24から選ばれる複合酸化物、及び、Cuを含むデ
ラフォサイト型の複合酸化物のうちのいずれかである構
成、あるいは、照射光に任意のパターンを持たせる方法
が、光線の走査法、又は、マスクを用いる方法である構
成とすることが好ましい。
【0012】
【作用】第一の発明では、アモルファス状の透明電極材
料に前記材料の吸収端波長よりも短い波長の光を照射し
て結晶化させることにより、透明電極材料の結晶化を低
温で進めることができ、耐熱性の低い基体等の上にも十
分に高い電気伝導率を有する透明電極(透明導電膜)を
形成できる。
【0013】第二の発明では、アモルファス状の透明電
極材料に前記材料の吸収端波長よりも短い波長の光を照
射して結晶化させる際に、照射光に任意のパターンを持
たせて照射部分のみを結晶化させ、透明電極材料の結晶
質部分と非晶質部分のエッチング速度が異なることを利
用して、光を照射しなかった非晶質部分を選択的にエッ
チングすることにより、レジストを使用することなくバ
ターニングを行うことができ、工程数を減らすことがで
きるとともに、レジスト成分の残存による諸問題を解決
できる。
【0014】以下、本発明を詳細に説明する。
【0015】まず、第一の発明について説明する。
【0016】本発明の第一の発明は、アモルファス状の
透明電極材料に前記材料の吸収端波長よりも短い波長の
光を照射して結晶化させ、透明電極材料の結晶化を低温
で進めるものである。
【0017】本発明の第一の発明における透明電極材料
には、例えば、ITO(Indium TinOxide)、ATO(A
ntimony doped Tin Oxide)、AZO(Aluminum doped
Zinc Oxide)や、CdIn24、MgIn24、ZnG
24などのn型を示す複合酸化物、Cuを含むデラフ
ォサイト型などのp型を含む複合酸化物等がある。
【0018】これらの透明電極材料は、ガラス板、単結
晶板、カラーフィルター、高分子シート等の基体上に、
通常の成膜方法により堆積する。成膜方法には、例え
ば、スパッタリング法、蒸着法、MBE法、レーザーア
ブレーション法、CVD法等がある。堆積させる膜はア
モルファス状であってもよく、結晶化が進行していても
良い。アモルファス状である揚合には、これに吸収端波
長よりも短い波長の光を照射することにより結晶化を進
行させることができる。結晶化が進行している場合に
は、これに吸収端波長よりも短い波長の光を照射するこ
とにより、結晶化の程度を更に進行させて改質すること
ができる。
【0019】ここで、吸収端波長とは、透明電極材料の
価電子帯の頂上に位置する電子を伝導帯の底に励起する
に足るエネルギーを持つ光の波長を言う。吸収端波長よ
りも短い波長の光は、透明電極材料のバンドギャップよ
りも大きなエネルギーを有するので、価電子帯に位置す
る電子を伝導帯に励起して、吸収される。伝導帯に励起
された電子はやがて価電子帯に落ちていくが、この時に
放出されたエネルギーにより、透明電極材料の結晶化が
進行する。反対に吸収端波長よりも長い波長の光は、価
電子帯に位置する電子を伝導帯に励起することができな
いので、吸収されない。このため吸収端波長よりも長い
波長の光は、透明電極材料を透過してしまい、透明電極
材料の結晶化に寄与することができない。透明電極材料
の吸収端波長は400nm付近にあるので、吸収端波長
よりも短い光は、一般に紫外線である。もっとも、例え
ば吸収端波長が500nm付近にある透明電極材料を用
いる場合には、例えば450nmの可視光でも良い。な
お、本発明には、吸収端波長を持つ光を照射する場合も
含まれる。また、アモルファスの吸収端波長が結晶の吸
収端波長(基礎吸収端波長を含む)と異なる場合にあっ
ては、両相の吸収端波長よりも短い波長の光を照射して
結晶化を十分に進行させる場合を含む。吸収端波長は膜
の光透過スペクトル等から決定できる。
【0020】吸収端波長よりも短い波長の光は、連続光
として照射してもよく、パルス光として照射しても良
い。吸収端波長よりも短い光の発生源には例えばレーザ
ー光やシンクロトロン放射光を用いる。水銀灯なども紫
外光を発するが、結晶化を現実的な速度で進めるために
は、レーザー光やシンクロトロン放射光などの強い光源
が好ましい。紫外光を発するレーザーには、エキシマー
レーザーやNd:YAGレーザーの4倍波などがある。
【0021】吸収端波長よりも短い波長の光は、十分な
強度を有さなくてはならない。このため光源としてはパ
ルス・レーザやシンクロトロンが好適である。パルス・
レーザを用いる場合には、照射エネルギー密度は、30
〜100mJ/cm2/pulseであることが必要である。
30mJ/cm2/pulse未満ではアモルファスITOの
結晶化が進行しない。100mJ/cm2/pulse超では
エネルギーが強すぎて膜が蒸発してしまう。現状では、
ArF、KrF、又はXeClエキシマーレーザーによ
りこの範囲のエネルギー密度を持つ光が得られる。な
お、ArFもしくはKrFエキシマーレーザーの場合に
あっては、照射エネルギー密度は、30〜50mJ/c
2/pulseであることが必要である。30mJ/cm2
/pulse未満ではアモルファスITOの結晶化が進行し
ない。50mJ/cm2/pulse超ではエネルギーが強す
ぎて膜が蒸発してしまう。
【0022】吸収端波長よりも短い波長の光を照射する
ときは、基体を適当な温度に制御する。光の照射によっ
て発熱が起こり、基体が変質してしまう程度に温度が上
昇する場合には、例えば基体ホルダーに冷却水を流すな
どの方法により、基体の温度上昇を制御する。また反対
に、結晶化の進行を助けるために、基体の変質が起こら
ない温度域の範囲で、基体を加熱しても良い。
【0023】次に、第二の発明について説明する。
【0024】本発明の第二の発明は、上述した第一の発
明において吸収端波長よりも短い波長の光を照射する際
に、照射光に任意のパターンを持たせて照射して、光を
照射した部分のみを結晶化させ、照射光を照射しなかっ
た部分をアモルファス状のままとし、結晶とアモルファ
スのエッチング速度の差異を利用して、透明電極のパタ
ーニングを行うものである。
【0025】第二の発明においては、基体上に堆積する
透明電極材料はアモルファス状でなければならない。結
晶質であったり、結晶質が混入している湯合には、吸収
端波長よりも短い波長の光にパターンを持たせて照射し
ても、照射部分のみを結晶質とすることができないた
め、望むべきパターニングができないからである。アモ
ルファス状とは非晶質の状態、すなわち結晶化の進行し
ていない状態を言う。アモルファス状であるか結晶であ
るかは、例えばX線回折法により確認することができ
る。例えば、ガラス板上に形成したITO膜の場合、結
晶化が進行している場合には、In23相に特有の回折
パターンが得られる。一方、アモルファス状である場合
にはガラス板によるハローパターンのみが回折パターン
として得られる。
【0026】吸収端波長よりも短い波長の光は、任意の
パターンを持たせて照射する。このとき、レジストは使
用しない。パターンの形成の仕方は、例えば光線の走査
によってもよく、フォトマスクによってもよい。また、
例えば光プローブ顕微鏡により、透明電極膜上に光を導
いて結晶化を起こすならば、極めて微細なパターニング
が可能となる。パターンは例えばストライプ状でもよ
く、矩形状でもよく、円形状でも良い。
【0027】吸収端波長よりも短い波長の光を任意のパ
ターンを持って照射した透明電極膜は、湿式又は乾式法
によりエッチングを施す。エッチング用の溶液又はガス
は、従来のエッチング法のものを使うことができる。ア
モルファス状の部分のエッチング速度は、結晶質の部分
のエッチング速度と異なっている。このため、例えば、
結晶質の部分がエッチングされ尽くす前に、アモルファ
ス状の部分がエッチングされ尽くし、結晶質の部分のみ
が基体上に残ることにより、透明電極のパターンが得ら
れる。アモルファス状の部分のエッチング速度に対する
結晶の部分のエッチング速度の比は大きい方が好まし
い。例えばこの比が2以上あれば、容易にパターニング
を進めることができる。
【0028】上記第一及び第二の発明において、耐熱性
の低い基体として、高分子シート基体などを使用する。
ここで、高分子シート基体としては、通常、ポリカーボ
ネート(PC)が用いられる。PC基体上に形成したア
モルファスITO膜は接着性が良好なためである。しか
し、本発明者らは、PC基体は、レーザー光照射工程に
おいて変性を起こしやすく、本発明に用いる高分子シー
トの基体としては好ましくないことを見出した。すなわ
ち、PC基体にレーザー光に照射すると、照射部が黒く
焦げてしまう。これは、PC基体の紫外光吸収係数が非
常に大きいためであり、分子鎖中に紫外光を吸収しやす
いフェニル基を含むためと考えられる。
【0029】本発明者らは、種々の透明プラスチック基
板について検討を重ねた結果、ポリメタクリル酸メチル
(PMMA)が、本発明に用いる高分子シート基体とし
て好ましいことを見出した。すなわち、PMMAはメガ
ネ等の光学的高分子材料として広く用いられており、光
学特性に優れ、価格が低いという点で、液晶ディスプレ
イや太陽電池用の高分子シート基体の材料として好まし
い。さらにPMMAは、その表面に直接レーザー光を照
射しても光変性を受けにくく、PCのように黒く焦げる
ことが無く、若干の波打ち状の凹凸が生成するに過ぎな
い。これは、PCの場合と異なって、分子鎖中に紫外光
を吸収しやすいフェニル基を含まないためと考えられ
る。そこで、PMMA基体上に直接ITOを形成すれ
ば、ITO膜中での光吸収の助けもあって、PMMA基
板が殆ど変性されることなく、良好な結晶性ITO膜を
得ることができる。
【0030】しかし、PMMAは熱分解性の材料である
ために、スパッタ成膜中にプラズマに曝されることによ
って、PMMA基体の表面が分解され、表面に剥離性の
層が形成されやすい。このため、PMMA基体上にスパ
ッタ法により形成したアモルファスITO膜は、簡単に
剥離しやすいという問題が生じる。このため、アモルフ
ァスITO膜をスパッタ法により形成する場合には、P
MMA基体表面をプラズマから保護する層を挿入するこ
とが好ましい。この保護層は、例えばCVD法などによ
って形成することが好ましいが、ハードコートと称して
市販されている、保譲膜付きPMMA基体を利用するこ
とができる。なお、PMMA基体上に蒸着法等によって
アモルファスITO膜を形成する場合には、このような
保護層は形成しても、形成しなくても良い。
【0031】PMMA基体上にアモルファスITOをス
パッタ法により形成する場合には、アモルファスITO
膜内に多数のクラックが入りやすいので注意を要する。
クラックが生成する一つの要因は、有機物であるPMM
A基体と無機物であるアモルファスITO膜の熱膨張係
数が大きく異なることである。スパッタ中にPMMA基
体を意図的に加熱することが無くても、プラズマからの
輻射を受けることによって、PMMA基体の温度は上昇
しやすくなる。スパッタ中、PMMA基体の温度は最高
で90℃程度であると推定できる。これは、スパッタ成
膜後にも、PMMA基体表面の顕著な熱変性は見られな
いのに対して、PMMA基体をオーブン中で100℃に
数時間保つとあきらかな反りが確認できるからである。
仮にPMMA基体の温度を90℃と仮定すると、アモル
ファスITO膜は90℃でPMMA基体上に形成され、
スパッタ成膜工程の終了によって次第に室温まで低下す
る。このとき、アモルファスITO膜は無機物であるの
で熱膨張係数が小さく、大きな体積変化は生じない。と
ころが、一方のPMMA基板は有機物であるので熱膨張
係数が大きく、90℃から室温まで温度が低下するに伴
って、明らかな収縮が起こる。このため、アモルファス
ITOに引っ張りもしくは圧縮の応力が加わって、クラ
ックが生じる。また、一般に、スパッタガスの圧力が高
いときには、膜内に引っ張りの応力が生じ、低いときに
は、膜内に圧縮の応力が生じることが知られているの
で、スパッタガスの圧力を調整することにより、膜内の
応力を調整して、アモルファスITO膜にクラックが入
るのを防止することが好ましい。さらに、ITOは酸化
物であるので、スパッタガス中に酸素を全く含まない
と、形成されるアモルファスITO膜内には酸素欠陥が
多数存在しやすく、応力の原因となる。そこで、スパッ
タガス中に適当量の酸素ガスを混入することが好まし
い。また、PMMA基板を保持するホルダーを工夫し
て、基板とホルダーが大きな面積で接触するようにし、
放熱の効率を高めることが好ましい。さらに、成膜時に
PMMA基板に引っ張りの応力を加えておくことも有効
である。
【0032】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。
【0033】実施例1 コーニング社製7059ガラス基板の上にスパッタリン
グ法により形成したアモルファス状のITO膜(SnO
2を10wt%含有)をフルウチ化学株式会社から購入
した。ガラス基板は10×10×0.5(単位:mm)
のサイズを持ち、ITO膜の厚みは200nmであっ
た。マックサイエンス社製MXP18型X線回折装置を
用い、広角法により測定したところ、20°付近に基板
ガラスによるハローのみが現れた。次に、X線入射角を
0.3°に固定し、シンチレーションカウンターを5°
から90°の範囲で掃引したところ、基板ガラスによる
ハローは消え、これよりやや高角度側にアモルフアスI
TOによるハローが現れた。結晶質による回折ピークは
見られなかった。自作のホール測定装置により測定した
電気抵抗値は1×10-3Ω・cm、移動度は10cm2
/V・sであった。
【0034】ラムダ・フイジクス社製COMPex10
2型エキシマーレーザー装置を用い、上記アモルファス
ITO膜にKrFエキシマーレーザー光を照射した。レ
ーザー・ビームはビーム・エキスパンダーにより20×
20mmの広がりを持たせ、エネルギーは40mJ/c
2/pulse、周波数20Hz、照射時間は1分で
ある。上記X線回折装置により、広角法および薄膜法を
用いてX線回折パターンを測定したところ、In23
に対応する回折パターンが明瞭に見られた。電気抵抗値
は2×10-4Ω・cm、移動度は40cm2/V・sで
あった。
【0035】実施例2及び比較例1 日本製鉱所(株)社製のXeClエキシマーレーザーア
ニーリング装置を用い、照射エネルギー密度を80mJ
/cm2/pulseとしたこと以外は実施例1と同様
にして、アモルファスITO膜を結晶化した。電気抵抗
値は3×10-4Ω・cm、移動度は35cm2/V・s
であった(実施例2)。実施例2と同じ装置を用い、照
射エネルギー密度を150mJ/cm2/pulse、
周波数1kHz、照射時間:2秒としたこと以外は実施
例2と同様にして、レーザ照射を行った。その結果、ア
モルファスITO膜の表面が蒸発し、良好な性状の膜は
得られなかった(比較例)。
【0036】実施例3 ハードコート付PMMA高分子シート基板(三菱レーヨ
ン社製)の上に、スパッタリング法によりアモルファス
状のITO膜(SnO2を10wt%含有)を形成し
た。アモルファスITOの膜厚は100nmであった。
光学顕微鏡によって膜表面を観察しても、クラックらし
いものは見いだせなかった。実施例1で使用したX繰回
折装置を用い、広角法により回折パターンを測定したと
ころ、PMMAによるハローが見られ、結晶性のITO
によるピークは現れなかった。つぎに、X線入射角を
0.3°に固定し、シンチレーションカウンターを5〜
90°の範囲で掃引したところ、PMMAによるハロー
は見られず、PMMAによるハローの位置よりやや高角
度側にアモルファスITOによるハローが現れた。この
場合にも、結晶性のITOによるピークは見られなかっ
た。ホール測定装置により測定した竜気抵抗値は、1.
5×10-3Ω・cm、移動度は25cm2/V・sであ
った。
【0037】実施例1と同様の条件で、上記アモルファ
スITO膜にArFエキシマーレーザー光を照射した
後、広角法および薄膜法によってX線回折パターンを測
定したところ、ITO結晶相によるピークが明瞭に認め
られた。電気抵抗値は、3×10-4Ω・cm、移動度は
30cm2/V・sであった。また、平均光透過率は8
5%であった。
【0038】比較例2 PMMA基板の表面に直接、アモルファスITO膜をス
パッタ法により成膜したが、きらきらとした光沢が生
じ、また、紙で拭くことによって容易に剥離した。光学
顕微鏡によって表面を観察すると、多数のクラックが生
じており、膜に連続性がないことが明らかになつた。
【0039】比較例3 市販のハードコート付PC基板上にアモルファスITO
膜をスパッタ成膜した。光学顕微鏡によって表面を観察
すると、クラックは殆ど存在せず、連続性の良い膜が形
成されていることが明らかになった。電気抵抗値は2×
10-3Ω・cm、移動度は20cm2/V・sであっ
た。この膜にArFエキシマーレーザー光を照射する
と、基板が黒く焦げてしまい、透明電極として用いるこ
とが不可能な状況になった。
【0040】実施例4 厚み0.1mmのPMMA基板にアモルファスITO膜
を蒸着法により成膜した。実施例1と同様の条件で、上
記アモルファスITO膜にArFエキシマーレーザー光
を照射した後、広角法および薄膜法によってX線回折パ
ターンを測定したところ、ITO結晶相によるピークが
明瞭に認められた。電気抵抗値は、4×10-4Ω・c
m、移動度は35cm2/V・sであった。また、平均
光透過率は80%であった。
【0041】実施例5 実施例1で用いたアモルファスITO膜の上にストライ
プ状のパターンを有する石英ガラス製の位相シフトマス
ク(格子幅0.525μm、格子長さ125mmのL&
S)を置き、この上からエキシマーレーザー光を実施例
1と同じ条件で照射した。干渉顕微鏡を用いて膜を観察
すると、位相シフトマスクと同じ照射パターンが形成さ
れていることがわかった。X線回折パターンには、In
23相に対応する回折パターンが明瞭に見られた。
【0042】ウエット・エッチングを施すため、HC
l:H2O:HNO3=1:1:0.08(vol%)の
溶液を調整し、照射パタ−ンを形成した膜を最大15秒
間浸した。温度は室温であり、液の撹拌は施さなかっ
た。原子間力顕微鏡によりエッチング面を観察すると、
0.5μmおきにストライプ状のパターンが形成されて
いた。パターンの上底部と下底部の高さからエッチング
速度を求めると、非照射部で125オンク゛ストローム/s、照射
部で51オンク゛ストローム/sであり、エッチング速度比は2
以上あった。
【0043】実施例6 実施例5で照射パターンを作成したITO膜を、ECR
方式のドライエッチング装置に入れ、塩素ガスを用いて
ドライエッチングした。この際、基板冷却用のチラー
(冷却装置)を2.5℃に設定し、Cl2ガスを30c
cmで80秒流した。マイクロ波電力:600W、RF
バイアス:75W、電磁石電力:13Aであった。原子
間力顕微鏡によりエッチング面を観察すると、0.5μ
mおきにストライプ状のパターンが形成されていた。た
だし、照射部の方がエッチング速度が大きくなってい
た。
【0044】実施例7 MgIn24焼結体をターゲットにして、RFスパッタ
リング法で石英基板上にアモルファスMgIn24膜を
成膜した。成膜条件は、基板温度は室温とし、RFパワ
ー:300W、O2/Ar混合比:1%、反応圧:10
mTorrとした。 実施例1で使用したX線回折装置
を用いて、得られた膜がアモルファスMgIn24膜で
あることを確認した。また、実施例1と同じ条件で、上
記アモルファス膜にレーザー光を照射した後、広角法お
よび薄膜法を用いてX線回折パターンを測定して、結晶
化を確認した。電気抵抗値は1.3×10-2Ω・cm、
移動度は25cm2/V・sであった。さらに、実施例
5と同じ溶液でウエット・エッチングを施し、実施例5
と同様のことを確認した。
【0045】実施例8 MgIn24焼結体をターゲットにして、レーザーアブ
レーション法で石英基板上にアモルファスMgIn24
膜を成膜した。成膜条件は、室温成膜(加熱なし)と
し、KrFレーザーパワー:4J/cm2、発振周波
数:5Hz、酸素流量:20ccm、圧力:0.1P
a、成膜時間:20分とした。実施例1で使用したX線
回折装置を用いて、得られた膜がアモルファスMgIn
24膜であることを確認した。また、実施例1と同様の
方法で、上記アモルファス膜にレーザー光を照射した
後、広角法および薄膜法を用いてX線回折パターンを測
定して、結晶化を確認した。電気抵抗値は5×10-3Ω
・cm、移動度は25cm2/V・sであった。
【0046】実施例9 アモルファスITOに代えて、それぞれ、アモルファス
状態の、ATO、AZO、CdIn24、ZnGa
24、又は、Cuを含むデラフォサイト型の複合酸化物
を用い、実施例1〜8と同様にして、十分に高い電気伝
導率を有すること、及び、レジストを用いることなく透
明電極のパターニングを行うことができることを確認し
た。
【0047】以上のように、本発明によれば、膜にダメ
ージを与えることなく、結晶化を十分に進行させ、結晶
性の良好な透明電極を形成できる。また、本発明によ
り、従来に比べ低い基体温度において高い結晶性を有す
る透明電極を形成することができ、従来は用いることが
できなかった耐熱性の低い基体上にも透明電極を形成す
ることができる。さらに、本発明では、レジストを用い
ることなく透明電極のパターニングを行うことができ、
エッチングの工程数を減らすことができる。
【0048】以上実施例をあげて本発明を説明したが、
本発明は上記実施例に限定されるものではない。
【0049】例えば、アモルファス膜の組成や、照射光
等は、上記実施例に限定されず、適宜変更できる。
【0050】また、上記本発明に係る透明電極は、帯電
防止膜や赤外線反射膜などの透明導電膜として周知の用
途に用いることもできる。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、アモルファス状の透明
電極材料にその吸収端波長よりも短い波長の光を有し、
かつ30〜100mJ/cm2/pulseのエネルギー密度
を有するパルス・レーザ光を照射して結晶化させること
によって、膜にダメージを与えることなく、結晶化を十
分に進行させ、結晶性の良好な透明電極を形成できる。
【0052】また、本発明の透明電極の形成方法によれ
ば、アモルファス状の透明電極材料にその吸収端波長よ
りも短い波長の光を照射して結晶化させることにより、
透明電極材料の結晶化を低温で進めることができ、耐熱
性の低い基体(特にPMMA)等の上にも十分に高い電
気伝導率を有する透明電極を形成できる。
【0053】さらに、本発明の透明電極のパターニング
方法によれば、アモルファス状の透明電極材料にその吸
収端波長よりも短い波長を有し、かつ30〜100mJ
/cm2/pulseのエネルギー密度を有するパルス・レー
ザ光を照射して結晶化させる際に、照射光に任意のパタ
ーンを持たせて照射部分のみを結晶化させ、透明電極材
料の結晶質部分と非晶質部分のエッチング速度が異なる
ことを利用して、光を照射しなかった非晶質部分を選択
的にエッチングすることにより、レジストを使用するこ
となくバターニングを行うことができ、工程数を減らす
ことができるとともに、レジスト成分の残存による諸問
題を解決できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/1343 G02F 1/1343 G09F 9/30 337 G09F 9/30 337 (72)発明者 川副 博司 神奈川県横浜市緑区長津田町4259 東京工 業大学応用セラミックス研究所内 (72)発明者 折田 政寛 東京都新宿区中落合2丁目7番5号 ホー ヤ株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明電極材料を基体上にアモルファス状
    に堆積させ、これに前記材料の吸収端波長よりも短い波
    長の光を有し、かつ30〜100mJ/cm 2/pulseの
    エネルギー密度を有するパルス・レーザ光を照射して結
    晶化させることを特徴とする透明電極の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記基体が、耐熱性の低い基体であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の透明電極の形成方法。
  3. 【請求項3】 前記耐熱性の低い基体が、ポリメタクリ
    ル酸メチル(PMMA)基体であることを特徴とする請
    求項2記載の透明電極の形成方法。
  4. 【請求項4】 前記光を照射する際に、基体の温度を制
    御することを特徴とする請求項1乃至3記載の透明電極
    の形成方法。
  5. 【請求項5】 前記透明電極材料が、ITO(Indium T
    in Oxide)、ATO(Antimony doped Tin Oxide)、A
    ZO(Aluminum doped Zinc Oxide)、及び、CdIn2
    4、MgIn24、ZnGa24から選ばれる複合酸
    化物、及び、Cuを含むデラフォサイト型の複合酸化物
    のうちのいずれかであることを特徴とする請求項1乃至
    3記載の透明電極の形成方法。
  6. 【請求項6】 透明電極材料を基体上にアモルファス状
    に堆積させ、これに前記材料の吸収端波長よりも短い波
    長を有し、かつ30〜100mJ/cm2/pulseのエネ
    ルギー密度を有するパルス・レーザ光を照射して結晶化
    させる際に、照射光に任意のパターンを持たせて照射部
    分のみを結晶化させ、光を照射しなかった部分を選択的
    にエッチングすることを特徴とする透明電極のパターニ
    ング方法。
  7. 【請求項7】 照射光に任意のパターンを持たせる方法
    が、光線の走査法、又は、マスクを用いる方法であるこ
    とを特徴とする請求項6記載の透明電極のパターニング
    方法。
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