JP4799459B2 - 透明電極のパターニング方法 - Google Patents

透明電極のパターニング方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4799459B2
JP4799459B2 JP2007079795A JP2007079795A JP4799459B2 JP 4799459 B2 JP4799459 B2 JP 4799459B2 JP 2007079795 A JP2007079795 A JP 2007079795A JP 2007079795 A JP2007079795 A JP 2007079795A JP 4799459 B2 JP4799459 B2 JP 4799459B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
transparent electrode
pattern
electrode layer
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007079795A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008243463A (ja
Inventor
亮介 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Steel Works Ltd filed Critical Japan Steel Works Ltd
Priority to JP2007079795A priority Critical patent/JP4799459B2/ja
Publication of JP2008243463A publication Critical patent/JP2008243463A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4799459B2 publication Critical patent/JP4799459B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Manufacturing Of Electric Cables (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Description

この発明は、近年、液晶ディスプレイに用いられるITO透明電極などをパターニングする透明電極のパターニング方法に関するものである。
近年、液晶ディスプレイに用いられるITO(酸化インジウム錫)透明電極のパターニングは、広視野角の確保するために必須事項である。ITO透明電極のパターニングにおいては、フォトレジストを用いたウエットエッチング方式(例えば、特許文献1参照)が主流である。この方法は、図5に示すように、先ず、(1)ガラスなどの基体10上に、真空蒸着やスパッタ等で、透明電極11となる金属酸化物などの薄膜を形成する(工程5−1)。(2)その後、紫外光に対し感光性の持った樹脂(フォトレジスト12)などを、透明電極の上からスピンコーターやロールコーターなどで塗布する(工程5−2)。(3)その次に、望むパターンをもったフォトマスク13を用いて、紫外光14で(2)の工程で塗布した薄膜に露光し(工程5−3)、(4)その後、不要なフォトレジストを、化学薬品を用いて除去する(工程5−4)。(5)次いで、化学薬品を用いて、透明電極11をエッチングする(工程5−5)。この際、(2)の工程で塗布したフォトレジスト12が残っている透明電極11はエッチングされずに残り、パターンを形成する。(6)最後に、残っているレジスト12を、化学薬品を用いて剥離する(工程5−6)。
他に化学薬品を用いないドライエッチング技術として、レーザ光を用いたマスクレス技術(特許文献2参照)もある。この技術は、図6に示すように、基体10に透明電極11を形成し(工程6−1)、該透明電極11にエネルギー密度の高いレーザ光14をスキャン照射して(工程6−2)することで、所望のパターンを作成(工程6−3)する方法である。
特開2004−239988号公報 特開2005−209691号公報
従来のパターニングでは、上記したフォトレジストを用いたウエットエッチング方式が主流であるが、作業工程数が多く、酸やCrといった化学薬品を使用しているため、廃液処理の負担があるという問題がある。またパターンごとに高額なフォトマスクが必要になるという問題点もある。
化学薬品を用いないドライエッチング技術として、上記のようにレーザ光を用いたマスクレス技術もあるが、この方法は大面積の処理を行うには速度が遅く、エッチング速度を上げるとエッチング残が多くなる傾向があるという問題がある。
本発明は、そのような状況を鑑みなされたものであり、マスクを必要とすることなく、大面積においても高速に処理することができる透明電極のパターニング方法を提供することを目的とする。
すなわち、本発明の透明電極のパターニング方法のうち、請求項1記載の発明は、基体上に紫外光吸収性の薄膜パターンを形成し、該基体および前記紫外光吸収性の薄膜パターン上に透明電極層を形成し、該透明電極層に紫外レーザ光を照射することで前記透明電極層を介して前記薄膜パターンを除去することを特徴とする。
請求項2記載の透明電極のパターニング方法の発明は、基体上に紫外光吸収性の薄膜パターンを形成し、該基体および前記紫外光吸収性薄膜パターン上に透明電極層を形成し、さらに該透明電極層上に、紫外光吸収性薄膜層を形成し、該紫外光吸収性薄膜層に紫外レーザ光を照射することで該紫外光吸収性薄膜層と、前記透明電極層を介して前記薄膜パターンとを除去することを特徴とする。
請求項3記載の透明電極のパターニング方法の発明は、請求項2記載の発明において、前記紫外光吸収性薄膜層が、前記パターンと逆のパターンによって形成されていることを特徴とする。
請求項4記載の透明電極のパターニング方法の発明は、基体上に透明電極層を形成した後、該透明電極層上に紫外光吸収性の薄膜パターンを形成し、次いで、前記透明電極層へ紫外レーザ光の照射を行うことで、前記薄膜パターンと該薄膜パターンが形成されている部分以外の透明電極層とを除去することを特徴とする。
すなわち、本発明によれば、紫外レーザ光が紫外光吸収性の薄膜に優先的に吸収され、光分解または熱分解される。この薄膜を透明電極の下層に薄膜パターンとして形成していると、透明電極を透過した紫外レーザ光が薄膜パターンで吸収され、該薄膜パターンが分解することで基体から除去される。この結果、薄膜パターン上の透明電極が薄膜のパターン形状に従って除去され、透明電極のパターニングがなされる。
また、紫外光吸収性の薄膜を透明電極の上層に形成すれば、紫外レーザ光を照射する場合の保護層としての機能を有する。すなわち、該薄膜が紫外レーザ光を吸収することで透明電極に与える損傷を緩和する。この薄膜の下層において、上記のように基体上に形成された紫外光吸収性の薄膜パターンと透明電極層とが形成されていれば、紫外光吸収性の薄膜が分解され、透明電極の損傷が殆どない状態で、薄膜パターンに従って透明電極層のパターニングがなされる。なお、透明電極上層の紫外光吸収性の薄膜を、透明電極下層の紫外光吸収性の薄膜パターンと逆のパターンで形成すれば、パターニングで残る透明電極層が上層の薄膜逆パターンで保護されるとともに、下層の薄膜パターンとともに除去される透明電極層は上層の保護層による保護が必要でなく、しかも保護層を有しないことにより、下層の薄膜パターンに効率的に紫外レーザ光のエネルギーを付与して分解・除去することができる。
さらに、上記方法の他に、透明電極層の下層には紫外光吸収性の薄膜パターンは形成せず、透明電極層の上層に、紫外光吸収性の薄膜パターンを形成し、該薄膜パターンで覆われていない部分の透明電極層を紫外レーザ光で分解除去することができる。この部分以外の透明電極層では、薄膜パターンで覆われており、紫外レーザ光は、この薄膜パターンで吸収することで透明電極層への損傷を防止する。この薄膜パターンは、紫外レーザ光の照射によって、前記した薄膜パターンで覆われていない部分の透明電極層とともに分解・除去される。この際に、薄膜パターンと透明電極層とが略同時期に分解・除去されるようにするのが望ましい。また、いずれか一方、例えば薄膜パターンがやや遅れて除去されるようにしてもよい。
本発明によってパターニングがされる透明電極は、ITOが代表的であるが、本発明はこれに限定されるものではなくZnOなどの適宜材料に対しても適用が可能である。
また、本発明に用いられる基体の材質も特定のものに限定されるものではないが、無アルカリガラス、石英ガラス、水晶などといった可視光の透明度が高いものが望ましい。なお、基体は一層のものでもよく、また、基板などに絶縁層を設けるなどした複数層のものであってもよい。
また、紫外光吸収性の薄膜材料も本発明としては特定の材料に限定されるものではなく、透明電極に対し相対的に紫外光吸収率の高い材料を選定することができる。好適には、紫外光の吸収率が50%以上であるのが望ましい。
また、透明電極の上下層で薄膜を形成する場合、上下の層で薄膜の材質を異なるものとすることも可能である。
薄膜の材料として、具体的には、Alの有機金属化合物と、Znの有機金属化合物との混合物が例示され、その割合はモル比でAl:Zn=1:5〜100:1の範囲であることが望ましい。有機金属化合物として、ナフテン酸塩、アセチルアセトン塩などがあげられる。薄膜を形成する方法として、ゾルゲル法が望ましい。水を添加して金属塩をゾル化させることができるが、水の量は有機金属化合物のモル比に対して、10〜100倍であることが望ましく、さらにプロピオン酸、もしくは燐酸などといった有機酸、酸を予め適量加えておくのが望ましい。酸は、有機金属化合物1モルに対し、0.1モル程度で良い。この溶液は濃縮して用いることができる。溶媒はこれらの化合物が溶解するものであればよいが、好ましくは、メタノール、エタノール、n−ブタノール、1−プロパノールといった低級アルコールが良い。この溶液を基体上にパターンを描くように塗布することができる。塗布方法は、スクリーン印刷法といった印刷法;エアドクタコーター法、ブレードコーター法、ロッドコーター法、ナイフコーター法、スクイズコーター法、リバースロールコーター法、トランスファーロールコーター法、グラビアコーター法、キスコーター法、キャストコーター法、スプレーコーター法、スリットオリフィスコーター法、カレンダーコーター法といった各種コーティング法;浸漬法;及び、スプレー法の内のいずれかで、パターンを描くだけである。
このようにして得た膜は356nm以下の波長の光から急激に吸収する。作成したパターンは厚さ約10nm程度で、ナノポーラスな構造を持つ。この上から、真空蒸着法や反応性蒸着法、各種のスパッタリング法、電子ビーム蒸着法、イオンプレーティング法といった物理的気相成長法(PVD法)有機金属化合物を熱分解する方法、スプレー法、ディップ法、MOCVD法を含む各種の化学的気相成長法(CVD)法、無電解メッキ法などで透明電極層を形成することができる。
薄膜は紫外レーザ光照射によって、熱分解もしくは光分解され、透明電極を構成する材料の剥離を促す。また透明電極自体も、条件によってはレーザ光照射によって熱分解され、あるいは光分解されることで、パターンを形成することができる。
本発明において使用される紫外レーザとして、エキシマレーザ(KrF、XeCl)や固体レーザ(3倍波や4倍波)を例示することができるが、これらに限定するものではなく、周知のレーザを用いることができる。レーザの照射方法はステップ状でもスキャンしてもよい。例えば大きな面積の透明電極のパターニングを行う場合、レーザ光の形状をラインビームとしてスキャン照射することがのぞましい。パルスエネルギー、パルス幅、パルス重畳回数、スキャン速度、走査面積、波長等のレーザの特性は、透明電極または紫外光を吸収する薄膜を構成する材料や厚さ、パターニングする透明電極の面積や形状、基体を構成する材料等に応じて、適宜、最適化を図ればよい。好適には、240〜355nmの波長を有し、15〜400mJ/cmのエネルギー密度で照射できるものを示すことができる。
以上説明したように、本発明の透明電極のパターニング方法の一形態によれば、基体上に紫外光吸収性の薄膜パターンを形成し、該基体および前記紫外光吸収性の薄膜パターン上に透明電極層を形成し、該透明電極層に紫外レーザ光を照射することで前記透明電極層を介して前記薄膜パターンを除去するので、紫外レーザ光によって下地となる紫外光を吸収する薄膜パターンを光分解または熱分解剥離させて透明電極ごと剥離することができ、効率的に所望のパターンを得ることができ、大面積の処理も高速で行うことができる。
さらに本発明の透明電極のパターニング方法の他の形態によれば、基体上に透明電極層を形成した後、該透明電極層上に紫外光吸収性の薄膜パターンを形成し、次いで、前記透明電極層へ紫外レーザ光の照射を行うことで、前記薄膜パターンと該薄膜パターンが形成されている部分以外の透明電極層とを除去するので、紫外光のカットフィルターのように、薄膜パターンで保護していない部分のみを紫外レーザ光で剥離することで、所望のパターンを効率的に得ることができ、大面積の処理も高速で行うことができる。
(実施形態1)
以下に、本発明の一実施形態を図1に基づいて説明する。
ガラスなどにより構成される基体1上に、紫外光吸収性の材料からなる薄膜パターン2を前記した適宜の塗布方法により形成する(工程1−1)。この基体1および薄膜パターン2上に、適宜の蒸着法、CVDなどによってITOなどの透明電極層3を形成する(工程1−2)。この透明電極層3の外部より紫外レーザ光8を照射する(工程1−3)。紫外レーザ光8は、適宜のエネルギー密度とすることにより、透明電極層3の分解を招くことなく、これを透過して前記薄膜パターン2に選択的に吸収される。この結果、薄膜パターン2が熱分解または光分解して基体1上から除去され、該薄膜パターン2上にある透明電極層3が該パターンに従って部分的に基体1から除去され、透明電極層3のパターニングがなされる(工程1−4)。
(実施形態2)
以下に、実施形態2を図2に基づいて説明する。
上記実施形態1と同様に、基体1上への薄膜パターン2の形成、透明電極層3の形成を行った後(工程2−1、2−2)、透明電極層3上に紫外吸収性の材料からなる薄膜4を適宜の塗布方法により形成する(工程2ー3)。該薄膜4は、通常は、薄膜パターン2と同材料で形成するが、異なる材料で形成することも可能である。該薄膜4の外部から前記実施形態1と同様に紫外レーザ光8を照射する(工程2−4)。紫外レーザ光8は、一部が薄膜4で吸収され、残りは薄膜4を透過し、さらに透明電極層3を透過して、薄膜パターン2で吸収される。この紫外レーザ光8の照射によって、薄膜4および薄膜パターン2が分解され、遂には除去されて、薄膜パターン2上にある透明電極層3が薄膜パターン2の形状に従って部分的に除去され、パターニングがなされる(工程2−5)。この際に、薄膜4が保護層になって透明電極層3の損傷が極力回避されるとともに、透明電極層3が部分的に除去される際に、これが飛散して残存する透明電極層3を汚染するのを防止する。
(実施形態3)
次に、実施形態3を図3に基づいて説明する。
上記各実施形態と同様に基体1上への薄膜パターン2の形成、透明電極層3の形成を行った後(工程3−1、3−2)、透明電極層3上に、前記薄膜パターン2と逆のパターンで、紫外吸収性の材料からなる薄膜逆パターン5を適宜の塗布方法により形成する(工程3−3)。逆パターンとは、薄膜パターン2が形成されている部分の上層にはパターンを形成せず、薄膜パターン2が形成されていない部分の上層にパターンを形成するものである。
該薄膜逆パターン5および透明電極層3の外部から前記実施形態1、2と同様に紫外レーザ光8を照射する(工程3−4)。紫外レーザ光8は、薄膜逆パターン5がある部分では、該薄膜逆パターン5で吸収され、薄膜逆パターン5がない部分では、透明電極層3に照射され、該透明電極層3を透過して、下層の薄膜パターン2で吸収される。この紫外レーザ光8の照射によって、薄膜逆パターン5および薄膜パターン2が分解され、遂には除去されて、薄膜パターン2上にある透明電極層3が薄膜パターン2の形状に従って部分的に除去され、パターニングがなされる(工程3−5)。この際に、残存する透明電極層3への紫外レーザ光の照射は、薄膜逆パターン5でレーザ光が吸収されることで緩和されており、透明電極層3の損傷を回避することができる。すなわち、上層の薄膜逆パターン5は保護層として機能する。
(実施形態4)
次に、他の実施形態4を図4に基づいて説明する。
この形態では、基体1上に薄膜パターン2を形成することなく、蒸着などによって透明電極層3を形成し(工程4−1)、その上層に適宜の塗布方法によって紫外吸収性の薄膜パターン6を形成する(工程4−2)。該薄膜パターン6および透明電極層3の外部から前記実施形態1、2と同様に紫外レーザ光8を照射する(工程4−3)。紫外レーザ光8は、薄膜パターン6のある部分では、該薄膜パターン6で吸収され、薄膜パターン6がない部分では、透明電極層3に照射され、該透明電極層3に吸収されてる。この紫外レーザ光8の照射によって、薄膜パターン6および透明電極層3の一部が分解され、遂には除去されて、薄膜パターン6が形成されていた部分の透明電極層3が残存して薄膜パターン6の形状と逆のパターンでパターニングがなされる(工程4−4)。この際に、残存する透明電極層3への紫外レーザ光の照射は、薄膜パターン6でレーザ光が吸収されることで緩和されており、透明電極層3の損傷を回避することができる。
アセチルアセトンAl、Znをモル比100:1の割りあいに取り、該アセチルアセトン1モルに対しプロピオン酸を0.1モル程度になるように水で希釈し加えた溶液を濃縮し、エタノール3mlに溶かした溶液を、基体としての石英ガラス上にスピンコーターで塗布した。塗布した薄膜をピンセットなどで削りパターンを描いた後で、スパッタ法にて透明電極層としてITOを1μmの厚さで蒸着させた。
こうして出来上がった、下地にパターンを持ったITO基体にKrFエキシマレーザ(波長248nm)をエネルギー密度50mJ/cmで定置照射した。その結果、下地にパターンを描いていた部分のみ、ITO膜が剥離してパターニングを行うことができた。
実施例1とおなじように作成した、下地にパターンを待ったITO基体に、今度はXeClエキシマレーザ(波長308nm)をエネルギー密度80mJ/cmで定置照射した。その結果、下地にパターンを描いていた部分のみ、ITO膜が剥離した。
実施例1とおなじように作成した、下地にパターンを持ったITO基体に、今度はKrFエキシマレーザをエネルギー密度45mJ/cmでスキャン照射した。その結果、下地にパターンを描いていた部分のみ、ITO膜が剥離した。
アセチルアセトンAl、Znをモル比100:1の割りあいに取り、該アセチルアセトン1モルに対しプロピオン酸を0.1モル程度になるように水で希釈し加えた溶液を濃縮し、エタノール5mlに溶かした溶液を、石英ガラス上にスピンコーターで塗布した。塗布した薄膜をピンセットなどで削りパターンを描いた後で、スパッタ法にてITOを1μm厚で蒸着させた。
こうして出来上がった、下地にパターンを持ったITO基体にKrFエキシマレーザをエネルギー密度75mJ/cmで定置照射した。その結果、下地にパターンを描いていた部分のみ、ITO膜が剥離した。
アセチルアセトンAl、Znをモル比1:5の割りあいに取り、該アセチルアセトン1モルに対しプロピオン酸を0.1モル程度になるように水で希釈し加えた溶液を濃縮し、エタノール5mlに溶かした溶液を、石英ガラス上にスピンコーターで塗布した。塗布した薄膜をピンセットなどで削りパターンを描いた後で、スパッタ法にてITOを1μ厚で蒸着させた。
こうして出来上がった、下地にパターンを待ったITO基体にKrFエキシマレーザをエネルギー密度75mJ/cmで定置照射した。その結果、下地にパターンを描いていた部分のみ、ITO膜が剥離した。
実施例1で作成した溶液に、石英ガラス上にディスペンサーでパターンを描きながら塗布した。その後スパッタ法にてITOを1μm厚で蒸着させた。更にその上に、実施例1で作成した溶液をスピンコーターで塗布した。
こうして出来上がった、下地にパターンを持ったITO基体にKrFエキシマレーザをエネルギー密度100mJ/mで定置照射した。その結果、下地にパターンを描いていた部分のみ、ITO膜が剥離した。
実施例1で作成した溶液に、石英ガラス上にディスペンサーでパターンを描きながら塗布した。その後スパッタ法にてITOを1μm厚で蒸着させた。更にその上に、実施例1で作成した溶液をディスペンサーで、先に塗布したパターンの逆を描きながら、塗布した。
こうして出来上がった、下地にパターンを持ったITO基体にKrFエキシマレーザをエネルギー密度45mJ/cmでスキャン照射した。その結果、下地にパターンを描いていた部分のみ、ITO膜が剥離した。
石英ガラス上にスパッタ法にてITOを1μm厚で蒸着させた後、その上から実施例1で作成した溶液をディスペンサーで、パターンを描きながら、塗布した。
こうして出来上がった、下地にパターンを持ったITO基体にKrFエキシマレーザをエネルギー密度150mJ/cmでスキャン照射した。その結果、パターンを描いていなかった部分のみ、ITO膜が剥離した。
石英ガラス上にスパッタ法にてITOを1μm厚で蒸着させたあと、その上から実施例1で作成した溶液をディスペンサーで、パターンを描きながら、塗布した。
こうして出来上がった、下地にパターンを持ったITO基体にXeClエキシマレーザをエネルギー密度300mJ/cmでスキャン照射した。その結果、パターンを描いていなかった部分のみ、ITO膜が剥離した。
実施例1で作成した溶液に、水晶基板上にディスペンサーでパターンを描きながら塗布した。その後スパッタ法にてITOを1μm厚で蒸着させた。こうして出来上がった、下地にパターンを持ったITO基体の背面からKrFエキシマレーザをエネルギー密度25mJ/cmで定置照射した。その結果、下地にパターンを描いていた部分のみ、ITO膜が剥離した。
実施例1で作成した溶液に、水晶基板上にディスペンサーでパターンを描きながら塗布した。その後スパッタ法にてITOを1μm厚で蒸着させた。こうして出来上がった、下地にパターンを待ったITO基体の背面からKrFエキシマレーザをエネルギー密度25mJ/cmで定置照射した。その結果、下地にパターンを描いていた部分のみ、ITO膜が剥離した。
実施例1で作成した溶液に、水晶基板上にディスペンサーでパターンを描きながら塗布した。その後スパッタ法にてITOを1μm厚で蒸着させた。こうして出来上がった、下地にパターンを持ったITO基体の背面からKrFエキシマレーザをエネルギー密度20mJ/cmでスキャン照射した。その結果、下地にパターンを描いていた部分のみ、ITO膜が剥離した。
実施例1で作成した溶液に、水晶基板上にディスペンサーでパターンを描きながら塗布した。その後スパッタ法にてITOを1μm厚で蒸着させた。こうして出来上がった、下地にパターンを持ったITO基体の背面からXeClエキシマレーザをエネルギー密度40mJ/cmでスキャン照射した。その結果、下地にパターンを描いていた部分のみ、ITO膜が剥離した。
(比較例1)
実施例1で作成した溶液に、石英ガラス上にスピンコーターで塗布した。その後スパッタ法にてITOを1μm厚で蒸着させた。更にその上に、実施例1で作成した溶液をディスペンサーでパターンを描きながら、塗布した。
こうして出来上がった、下地にパターンを持ったITO基体にKrFエキシマレーザをエネルギー密度100mJ/cmで定置照射した。その結果、全ての部分でITO膜が剥離した。
(比較例2)
石英ガラス上にスパッタ法にてITOを1μm厚で蒸着させた後、その上から実施例1で作成した溶液をディスペンサーで、パターンを描きながら、塗布した。
こうして出来上がった下地にパターンを持ったITO基体にXeClエキシマレーザをエネルギー密度200mJ/cmでスキャンした。その結果、ITO膜は剥離しなかった。
この発明の一形態による透明電極のパターニング方法を示す工程図である。 同じく、他の形態による透明電極のパターニング方法を示す工程図である。 同じく、さらに他の形態による透明電極のパターニング方法を示す工程図である。 同じく、さらに他の形態による透明電極のパターニング方法を示す工程図である。 従来のパターニング方法の一例を示す工程図である。 従来の他例のパターニング方法を示す工程図である。
符号の説明
1 基体
2 薄膜パターン
3 透明電極
4 薄膜
5 薄膜逆パターン
6 薄膜パターン
8 紫外レーザ光

Claims (4)

  1. 基体上に紫外光吸収性の薄膜パターンを形成し、該基体および前記紫外光吸収性の薄膜パターン上に透明電極層を形成し、該透明電極層に紫外レーザ光を照射することで前記透明電極層を介して前記薄膜パターンを除去することを特徴とする透明電極のパターニング方法。
  2. 基体上に紫外光吸収性の薄膜パターンを形成し、該基体および前記紫外光吸収性薄膜パターン上に透明電極層を形成し、さらに該透明電極層上に、紫外光吸収性薄膜層を形成し、該紫外光吸収性薄膜層に紫外レーザ光を照射することで該紫外光吸収性薄膜層と、前記透明電極層を介して前記薄膜パターンとを除去することを特徴とする透明電極のパターニング方法。
  3. 前記紫外光吸収性薄膜層が、前記パターンと逆のパターンによって形成されていることを特徴とする請求項2記載の透明電極のパターニング方法。
  4. 基体上に透明電極層を形成した後、該透明電極層上に紫外光吸収性の薄膜パターンを形成し、次いで、前記透明電極層へ紫外レーザ光の照射を行うことで、前記薄膜パターンと該薄膜パターンが形成されている部分以外の透明電極層とを除去することを特徴とする透明電極のパターニング方法。
JP2007079795A 2007-03-26 2007-03-26 透明電極のパターニング方法 Expired - Fee Related JP4799459B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007079795A JP4799459B2 (ja) 2007-03-26 2007-03-26 透明電極のパターニング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007079795A JP4799459B2 (ja) 2007-03-26 2007-03-26 透明電極のパターニング方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008243463A JP2008243463A (ja) 2008-10-09
JP4799459B2 true JP4799459B2 (ja) 2011-10-26

Family

ID=39914569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007079795A Expired - Fee Related JP4799459B2 (ja) 2007-03-26 2007-03-26 透明電極のパターニング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4799459B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110148619B (zh) * 2019-06-25 2023-04-07 京东方科技集团股份有限公司 一种显示基板的制备方法、显示基板和显示装置
CN115094374A (zh) * 2022-06-23 2022-09-23 哈尔滨工业大学 用于制备图案化金属氧化物薄膜的材料和方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5136875B2 (ja) * 1971-11-02 1976-10-12
JPS6032203A (ja) * 1983-08-02 1985-02-19 セイコーインスツルメンツ株式会社 透明薄膜のパタ−ニング方法
JPS63116846A (ja) * 1986-11-05 1988-05-21 凸版印刷株式会社 パタ−ン形成方法
JP4997667B2 (ja) * 2001-05-31 2012-08-08 凸版印刷株式会社 透明導電性フィルム及びその製造方法、並びにそれを用いたエレクトロルミネッセンス素子
JP4641172B2 (ja) * 2004-10-18 2011-03-02 大日本印刷株式会社 Ito膜のパターンニング方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008243463A (ja) 2008-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI391473B (zh) 用於氧化、透明、導電層之蝕刻介質
KR101348751B1 (ko) 인듐 산화막의 식각액 조성물
US4568409A (en) Precision marking of layers
TW200533787A (en) Etching composition for laminated film including reflective electrode and method for forming laminated wiring structure
US8105863B2 (en) Method for etching a see-through thin film solar module
KR100815376B1 (ko) 신규한 금속패턴 제조방법 및 이를 이용한 평판표시소자
WO2008102172A1 (en) Photovoltaic device and manufacturing method therefor
KR20100045305A (ko) 유기전계발광표시장치 및 그의 제조방법
TW201116612A (en) Two component etching
TW448500B (en) Method for patterning thin film
CN112736197B (zh) 一种改良相变材料的方法
KR100595456B1 (ko) 액정표시소자의 제조방법
US20220199843A1 (en) Method of manufacturing a photovoltaic cell
JP4799459B2 (ja) 透明電極のパターニング方法
US7651830B2 (en) Patterned photoacid etching and articles therefrom
TWI549195B (zh) 形成頂閘極電晶體之方法
Cheng et al. Femtosecond laser processing of indium-tin-oxide thin films
JP2000031463A (ja) 透明電極の形成方法
Lee et al. Micro-scale patterning of indium tin oxide film by spatially modulated pulsed Nd: YAG laser beam
CN111399343B (zh) 基于激光直写金属掺杂Sb2Te薄膜的自干涉曝光方法
US20090325331A1 (en) Method for manufacturing pixel structure
JP2008065284A (ja) フォトレジスト剥離剤組成物、これを用いる配線形成方法及び薄膜トランジスタ基板の製造方法
KR20080107502A (ko) 몰리브덴늄-티타늄 합금막 및 인듐 산화막 식각액 조성물,이를 이용한 식각방법 및 이를 이용한 평판표시장치의제조방법
JPH08316512A (ja) 薄膜半導体装置の製造方法
KR20110075518A (ko) 어레이 기판의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110606

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110720

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110802

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees