JP2000031317A - 半導体装置及び半導体素子搭載用基板の製造方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体素子搭載用基板の製造方法

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JP2000031317A
JP2000031317A JP10197592A JP19759298A JP2000031317A JP 2000031317 A JP2000031317 A JP 2000031317A JP 10197592 A JP10197592 A JP 10197592A JP 19759298 A JP19759298 A JP 19759298A JP 2000031317 A JP2000031317 A JP 2000031317A
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Japan
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semiconductor element
metal foil
base metal
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English (en)
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Masae Minamizawa
正栄 南澤
Masaru Kanwa
大 貫和
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は積層構造を有した半導体装置及び半導
体素子搭載用基板の製造方法に関し、製造コストの低減
及び配線の高密度化を図ることを課題とする。 【解決手段】治具20の表面平坦性を有した表面20a
上にベースとなるベース金属箔21を設けるベース金属
配設工程と、ベース金属箔21上にフォトリソプロセス
により金属薄膜導体層24A,24Bと絶縁層22A,
22Bを複数層形成する積層工程と、この積層工程終了
後に治具20を除去すると共にベース金属箔21をパタ
ーンニングして外部接続端子29を形成する外部接続端
子形成工程とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置及び半導
体素子搭載用基板の製造方法に係り、特に積層構造を有
した半導体装置及び半導体素子搭載用基板の製造方法に
関する。近年の半導体素子の高集積化に伴い、半導体素
子の入出力端子が高密度化している。よって、半導体素
子を搭載する半導体素子搭載用基板においても、高密度
配線を可能とする必要がある。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子を搭載するための
基板(以下、半導体素子搭載用基板という)としては、
セラミック基板、プリント配線基板,TAB基板、セラ
ミック基板に薄膜を積層した構成の基板(以下、薄膜セ
ラミック基板という)、及びプリント配線基板に薄膜を
積層した構成の基板(以下、ビルドアップ基板という)
が知られている。
【0003】図1は、セラミック基板1を示している。
このセラミック基板1は、タングステン等よりなる配線
層3がスクリーン印刷されたセラミック層2を複数枚積
層すると共に、各配線層3の層間接続を行なうためのビ
ア4を設け、これを焼成することにより一体化した構成
とされている。また、セラミック基板1の下面には、外
部接続端子5が形成されている。
【0004】また、図2は薄膜セラミック基板6を示し
ている。この薄膜セラミック基板6は、図1に示したセ
ラミック基板1の上部に薄膜基板部7を形成した構成と
されている。薄膜基板部7は、図2に示す例では2層構
造とされており、絶縁層9と配線層8とを交互に積層し
た構成とされている。また、2層形成された配線層8の
層間接続は、ビア10を形成することにより行なってい
る。
【0005】更に、セラミック基板1と薄膜基板部7と
の電気的接続は、セラミック基板1の最上面に形成され
ている配線層3が薄膜基板部7の最下層に形成されてい
る配線層8と接続することにより行なわれる構成とされ
ている。ここで、セラミック基板1上に薄膜基板部7を
形成する方法について、図6を用いて説明する。図6
(A)は、セラミック基板1を示している。このセラミ
ック基板1は、薄膜基板部7を形成する際のベースとし
て機能する。
【0006】薄膜基板部7を形成するには、図6(B)
に示すように、先ずこのセラミック基板1の上面に感光
性を有した絶縁性樹脂(例えば、ポリイミド等)よりな
る絶縁層9aを形成する。この絶縁層9aを形成するに
は、先ずスピナーを用いてセラミック基板1の上面全面
に絶縁性樹脂を塗布し、その後にフォトリソプロセスを
実施することにより孔19を形成する。
【0007】絶縁層9aが形成されると、続いて図6
(C)に示されるように、絶縁層9a上に所定パターン
の配線層8a(例えば、銅よりなる)が形成される。こ
の配線層8aは、絶縁層9aの上面全面に銅膜を形成し
た後、フォトリソプロセスを実施することにより所定の
パターンに形成する。この際、孔19内にも銅膜は形成
され、ビア10aが形成される。続いて、同様の手順で
絶縁層9b,配線層8b,及びビア10bを形成し、こ
れにより図6(D)に示す薄膜セラミック基板6が形成
される。
【0008】一方、図3はプリント基板11を示してい
る。このプリント基板11は、配線層12が形成された
絶縁基板層13を積層し接着した構成とされている。絶
縁基板層13は例えばガラス−エポキシ等の樹脂基板で
あり、また配線層12はウェットエッチングを用いて所
定のパターンに形成されている。更に、各配線層12の
層間接続は、スルーホール14により行なう構成とされ
ている。
【0009】図4は、ビルとアップ基板15を示してい
る。このビルとアップ基板15は、図3に示したプリン
ト基板11の上部及び下部に薄膜基板部7を形成した構
成とされている。薄膜基板部7の構成は、図2に示した
構成と同一であり、絶縁層9と配線層8とを交互に積層
した構成とされている。また、2層形成された配線層8
の層間接続は、ビア10を形成することにより行なって
いる。
【0010】更に、セラミック基板1と薄膜基板部7と
の電気的接続は、プリント基板11の最上面及び最下面
に形成されている配線層12が薄膜基板部7の最上層或
いは最下層に形成されている配線層8と接続することに
より行なわれる構成とされている。図5は、TAB(Tap
e Automated Bondiyg)基板16を示している。このTA
B基板16は、金属箔リード17と樹脂テープ18とに
より構成されている。金属箔リード17は例えば銅箔を
所定のパターンに形成したものであり、また樹脂テープ
18は金属箔リード17を支持する機能を奏する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、図1に示し
たセラミック基板1では、スクリーン印刷により配線層
3を印刷形成するため配線精度が低く、また焼成時にセ
ラミック層2に発生する収縮により微細な配線層3を形
成することができないという問題点があった。また、セ
ラミック基板1は、コストが高いという問題点もある。
【0012】また、図2に示した薄膜セラミック基板6
は、前記のように薄膜セラミック基板6を構成する薄膜
基板部7を形成する際にフォトリソプロセスを実施する
が、このフォトリソグラフィ工法はコストが高い。よっ
て、製造コストを低減するために、ベースとなるセラミ
ック基板1を多数個並べて、一括的にフォトリソグラフ
ィ工程処理を行うことが行なわれている(いわゆる、多
数個取り)。
【0013】しかるに、この時多数個が集まったセラミ
ック基板1の何処か1カ所にでも欠陥が存在すると、そ
の不良基板上に形成された配線層8は全て無駄になって
しまうという問題点があった。また、多数個のセラミッ
ク基板1上に薄い配線層8及び絶縁層9を均一に形成す
るためには、ベースとなる各セラミック基板1の表面平
坦性を均一かつ高精度で確保する必要があるが、このよ
うに各セラミック基板1の高い表面平坦性を持たせるの
は困難であるという問題点があった。
【0014】また、図4に示したプリント配線基板11
では、配線層12をウエットエッチングを用いて形成し
ていたため、やはりその形成精度が悪く微細な配線層1
2を形成することができないという問題点があった。ま
た、層間接続を行なうスルーホール14は、機械加工で
行なうため、微細な孔加工が困難であるという問題点も
あった。
【0015】また、図4に示したビルトアップ基板15
では、以下の問題点がある。即ち、プリント配線基板1
1に薄膜基板部7を積み重ねた構造のビルトアップ基板
15では、薄膜基板部7の配線層8は高密度化が可能で
あるが、ビルトアップ基板15全体としては、薄膜基板
部7を積み上げる元のプリント基板11(外部端子を設
けるためのベースとなる)の配線密度に制約され、よっ
てビルトアップ基板15全体としての高密度化ができな
いという問題点があった。
【0016】また、プリント基板11の上部及び下部に
薄膜基板部7を配設する際、薄膜基板部7に形成された
配線層8をプリント基板11に設けられたスルーホール
14に電気的に接続する必要があるが、ビア10はその
直径が数十μmと高精度であるのに対し、上記のように
スルーホール14は加工精度が低いため、ビア10とス
ルーホール14とが一致しない場合が 生し、製造歩留
りが低下するという問題点があった。
【0017】更に、図5に示したTAB基板16では、
その構造上積層することが困難であり、よって高い配線
密度を実現することができないという問題点があった。
上記した従来の各基板の特性を次の表にまとめて示す。
【0018】
【表1】
【0019】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、製造コストの低減及び配線の高密度化を図りうる
半導体装置及び半導体素子搭載用基板の製造方法を提供
することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、次に述べ
る各手段を講じることにより解決することができる。請
求項1記載の発明は、半導体素子と、上面に該半導体素
子が搭載されると共に下面に外部接続端子が形成された
半導体素子搭載用基板とを具備する半導体装置におい
て、前記半導体素子搭載用基板は、所定の強度を有した
ベース金属箔と、該金属箔上に形成されており、共にフ
ォトリソプロセスによりパターニングされた金属薄膜と
絶縁層とを交互に複数回積層した積層部とを具備してい
ることを特徴とするものである。
【0021】また、請求項2記載の発明に係る半導体素
子搭載用基板の製造方法は、表面に平坦性を有した治具
の前記表面上にベースとなるベース金属箔を設けるベー
ス金属配設工程と、前記ベース金属箔上に、フォトリソ
プロセスにより金属薄膜導体層と絶縁層を複数層形成す
る積層工程と、前記積層工程終了後に、前記治具を除去
すると共に前記ベース金属箔をパターンニングし、外部
接続端子を形成する外部接続端子形成工程と、を有する
ことを特徴とするものである。
【0022】更に、請求項3記載の発明は、前記請求項
2記載の半導体素子搭載用基板の製造方法において、前
記ベース金属箔は銅(Cu)箔であり、厚さが0.1mm
以上5.0mm以下とされていることを特徴とするもので
ある。上記した各手段は、次のように作用する。
【0023】請求項1記載の発明によれば、半導体素子
を搭載する半導体素子搭載用基板は、所定の強度を有し
たベース金属箔と、この金属箔上に形成された金属薄膜
と絶縁層とを交互に複数回積層した積層部とにより構成
される。また、金属薄膜及び絶縁層はフォトリソプロセ
スによりパターニングされるため、高精度にパターニン
グすることが可能である。よって、半導体素子が高密度
化,多ピン化したとしても、これに対応することが可能
となる。
【0024】また、請求項2記載の発明によれば、ベー
ス金属配設工程において表面に平坦性を有した治具の表
面上にベースとなるベース金属箔を設け、積層工程にお
いてこのベース金属箔上にフォトリソプロセスにより金
属薄膜導体層と絶縁層を複数層形成することにより、金
属薄膜導体層と絶縁層を高精度に形成することができ、
よって金属薄膜導体層の高密度配設が可能となる。
【0025】また、従来のようにセラミック基板或いは
プリント基板をベースとして用いて金属薄膜導体層及び
絶縁層を積層する場合には、金属薄膜導体層はセラミッ
ク基板或いはプリント基板に形成された配線層に制約を
受ける。しかるに、本発明のようにベースとしてベース
金属箔を用い、このベース金属箔上に金属薄膜導体層と
絶縁層を複数層形成することにより、上記のような制約
をなくすことができる。よって、ベースに規制されるこ
となく高精度,高密度の金属薄膜導体層を形成すること
が可能となるため、歩留りの向上及びこれに伴い製品コ
ストの低減を図ることができる。
【0026】また、ベース金属箔をエッチング処理する
ことにより、ベース金属箔自体をそのまま外部端子に加
工して使用することも可能となり、この構成によれば別
個に外部端子を設けるための工程を行なう必要がなくな
り、工程の簡単化を図ることができる。更に、いわゆる
多数個取りを行なうため、複数の半導体素子搭載用基板
を一括的に形成する構成としても、ベースとなるベース
金属箔は高い表面平坦性を有した治具に配設されている
ため、ベース金属箔に欠陥が発生するようなことはな
い。よって、多数個取りを行なっても、ベース金属箔の
欠陥等から発生するコストの上昇及び歩留りの低下を防
止することができる。
【0027】更に、請求項3記載の発明によれば、ベー
ス金属箔をCu箔とすると共にその厚さを0.1mm以
上とすることにより、十分な強度を確保することがで
き、よって積層工程において金属薄膜導体層及び絶縁層
を積層する処理、及び外部接続端子形成工程において治
具を除去する処理を高い信頼性を持って行なうことがで
きる。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図7は本発明の一実施例である
半導体素子搭載用基板30の製造方法を製造手順に沿っ
て示す工程図であり、また図8は半導体素子搭載用基板
30を用いた半導体装置40を示す断面図である。
【0029】先ず、図7を用いて半導体素子搭載用基板
30の製造方法について説明する。尚、本実施例では、
2層構造の半導体素子搭載用基板30の製造方法を例に
挙げて説明するが、3層構造以上の積層構造についても
以下説明する製造方法は適用できるものである。半導体
素子搭載用基板30を製造するには、先ず図7(A)に
示すように、治具20を用意すると共に、この治具20
の表面20aにベース金属箔21を配設する(ベース金
属配設工程)。治具20は、ベース金属箔21よりも線
膨張係数の大きい材質で作られたブロック材であり、そ
の表面20aは高い平坦性を有した構成とされている。
【0030】また、ベース金属箔21は、例えば銅(C
u)箔であり、その厚さは0.1mm以上5.0mm以下と
されている。このように、ベース金属箔21の厚さを
0.1mm以上とすることにより、ベース金属箔21に
十分な強度を持たせることができる。上記のように、ベ
ース金属箔21は治具20の表面20aに配設されるた
め、配設状態においてベース金属箔21は治具20に支
持された構成となる。また、表面20aは高い表面平坦
性を有しているため、表面20aの上部に配設されるベ
ース金属箔21も高い表面平坦性を有した状態となる。
このように治具20の表面20aに配設されたベース金
属箔21は、後述する各金属薄膜導体層24A,24B
及び各絶縁層22A,22Bを形成する際のベースとし
て機能する。
【0031】尚、ベース金属箔21は、後述する外部接
続端子形成工程において治具20から取り外されるもの
であるため、ベース金属箔21の治具20の固定は、完
全に固着させる必要はなく、後に実施される各工程にお
いてベース金属箔21が治具20に位置ずれすることな
く保持される程度の固定方法で十分である。上記のよう
にベース金属配設工程が実施され、ベース金属箔21が
治具20の表面20a上に配設されると、続いて積層工
程が実施される。この積層工程では、前記したベース金
属箔21上に、フォトリソプロセスにより第1及び第2
の絶縁層2A,22Bと第1及び第2の金属薄膜導体層
24A,24Bとを複数層(本実施例では2層)形成す
る。図7(B)及び図7(C)は積層工程を示してい
る。
【0032】積層工程では、先ず図7(B)に示すよう
に、ベース金属箔21の表面20aに感光性を有した絶
縁性樹脂(例えば、ポリイミド等)よりなる第1の絶縁
層22Aを形成する。この第1の絶縁層22Aを形成す
るには、先ずスピナーを用いてベース金属箔21の表面
20aの上面全面に絶縁性樹脂を塗布し、その後にフォ
トリソプロセスを実施することにより孔23を形成す
る。
【0033】第1の絶縁層22Aが形成されると、続い
てこの第1の絶縁層22A上に所定パターンの第1の金
属薄膜導体層24A(例えば、銅よりなる)が形成され
る。この第1の金属薄膜導体層24Aは、第1の絶縁層
22Aの上面全面に銅膜を形成した後、フォトリソプロ
セスを実施することにより所定のパターンとなるよう形
成する。この際、孔23内にも銅膜は形成されるため、
層間接続を行なうための第1のビア25Aも同時に形成
される。
【0034】続いて、同様の手順で第2の絶縁層22
B,第2の金属薄膜導体層24B及び第2のビア25B
を形成する。図7(C)は、積層工程が終了し、ベース
金属箔21上に第1及び第2の絶縁層2A,22B、第
1及び第2の金属薄膜導体層24A,24B、及び第1
及び第2のビア25A,25Bが形成された状態を示し
ている。このように形成された第1及び第2の絶縁層2
A,22Bの厚さは例えば50μm程度であり、また第
1及び第2の金属薄膜導体層24A,24Bの厚さは例
えば20μm程度である。
【0035】尚、以下の説明において、ベース金属箔2
1、及びこのベース金属箔21の上部に積層形成された
第1及び第2の絶縁層2A,22B,第1及び第2の金
属薄膜導体層24A,24B,及び第1及び第2のビア
25A,25Bを総称する場合、基板中間体31という
ものとする。積層工程では、上記のように十分な強度を
有すると共に表面平坦性を有したベース金属箔21上
に、高精度加工を行いうるフォトリソプロセスにより第
1及び第2の絶縁層22A,22B、第1及び第2の金
属薄膜導体層24A,24B、及び第1及び第2のビア
25A,25Bを形成している。
【0036】よって、第1及び第2の絶縁層22A,2
2B、第1及び第2の金属薄膜導体層24A,24B、
及び第1及び第2のビア25A,25Bを高精度に形成
することができる。従って、第1及び第2の金属薄膜導
体層24A,24Bの配線パターンを微細化することが
可能となる。一方、先に図2及び図4を用いて説明した
ように、ベースとして薄膜セラミック基板6或いはビル
トアップ基板15を用いた場合には、フォトリソプロセ
スにより高精度に配線層8(金属薄膜導体層24A,2
4Bに相当)及び各絶縁層9(絶縁層22A,22Bに
相当)を形成しても、配線層8はセラミック基板1或い
はプリント基板11に形成された配線層3,12に制約
を受け、結果として配線層3,12の高密度化ができな
くなる。
【0037】しかるに、本実施例のようにベースとして
ベース金属箔21を用い、このベース金属箔21上に第
1及び第2の絶縁層22A,22B、第1及び第2の金
属薄膜導体層24A,24Bを形成することにより、上
記のような制約を受けることがなくなる(ベース金属箔
21には配線パターンは形成されていないため)。よっ
て、第1及び第2の絶縁層22A,22B、第1及び第
2の金属薄膜導体層24A,24Bを高精度,高密度に
形成することが可能となり、製造される半導体素子搭載
用基板30の歩留りの向上及び製造コストの低減を図る
ことができる。
【0038】上記の積層工程が終了すると、続いて外部
接続端子形成工程が実施される。図7(D)及び図7
(E)は、外部接続端子形成工程を示している。前記の
積層工程が終了すると、図7(D)に示されるように、
基板中間体31から治具20を除去する処理が行なわれ
る。これにより、基板中間体31は独立した構成とな
り、これに伴いベース金属箔21は外部に露出した状態
となる。しかるに、基板中間体31が独立した状態とな
っても、前記したようにベース金属箔21は所定の強度
を有してるため、基板中間体31自体のみでも十分な強
度を維持している。よって、治具20を除去した後で
も、基板中間体31の取り扱いは容易である。
【0039】上記のように治具20を除去する処理が終
了すると、続いてベース金属箔21に対しエッチング等
のパターニング処理が実施され、外部接続端子29が形
成される。即ち、本実施例ではベース金属箔21をその
まま外部端子29に加工して使用する構成としている。
この構成とすることにより、別個に外部端子29を形成
するための工程は不要となり、製造工程の簡単化を図る
ことができる。
【0040】以上説明した一連の工程を実施することに
より、図7(E)に示す半導体素子搭載用基板30が製
造される。尚、上記した製造方法を用い、いわゆる多数
個取りを行なうことも可能である。この場合、複数の半
導体素子搭載用基板30を一括的に製造することとなる
が、ベースとなるベース金属箔21は高い表面平坦性を
有した治具20に配設されているため、従来のセラミッ
ク基板1或いはプリント基板11をベースとした構成と
異なり、ベース金属箔21に欠陥が発生するようなこと
はない。よって、多数個取りを行なっても、ベースの欠
陥等から発生するコストの上昇及び歩留りの低下を防止
することができる。
【0041】また、上記した実施例では、治具20の材
質としてベース金属箔21よりも線膨張係数の大きい材
質を選定した例を示したが、治具20をセラミック基板
と、厚み、形状を合わせた構成としてもよい。この構成
によれば、半導体素子搭載用基板30を既存の薄膜多層
配線セラミックパッケージのフォトリソ工程ラインで製
造できるという付随効果も実現できる。
【0042】続いて、本発明の一実施例である半導体装
置について説明する。図8は、本発明の一実施例である
半導体装置40を示しており、先に説明した製造方法に
より製造された半導体素子搭載用基板30が組み込まれ
ていることを特徴とするものである。尚、本実施例で用
いている半導体素子搭載用基板30は、3層構造のもの
である。
【0043】この半導体装置40は、大略すると半導体
チップ41(半導体素子),半導体素子搭載用基板3
0,及びはんだボール44等から構成される、いわゆる
BGA(Ball Grid Array) 構造の装置である。半導体チ
ップ41の下面に形成されている電極にははんだバンプ
42が配設されており、半導体素子搭載用基板30の最
上面に形成された金属薄膜導体層24にフェイスダウン
ボンディングされている。また、半導体チップ41と半
導体素子搭載用基板30との間には、両者間の熱膨張差
に起因した応力がはんだバンプ42の接合箇所に印加さ
れるのを防止するため、アンダーフィル樹脂43が配設
されている。
【0044】また、半導体素子搭載用基板30の最下面
に形成された外部接続端子29には、はんだボール44
が配設されている。そして、半導体チップ41は、はん
だバンプ42、金属薄膜導体層24,ビア25,及び外
部接続端子29を介してはんだボール44に電気的に接
続した構成となっている。上記構成において、半導体チ
ップ41を搭載する半導体素子搭載用基板30は、所定
の強度を有した外部接続端子29(ベース金属箔21)
と、この外部接続端子29上に形成された金属薄膜導体
層24と絶縁層22とを交互に複数回積層した積層部と
により構成されている。
【0045】また、先に図7を用いて説明したように、
各金属薄膜導体層24及び各絶縁層22はフォトリソプ
ロセスにより高精度にパターニングされている。よっ
て、半導体素子41が高密度化,多ピン化しても、半導
体素子搭載用基板30の金属薄膜導体層24も高密度化
することができるため、よって半導体装置40の高密度
化に対応することができる。
【0046】尚、半導体素子搭載用基板30の適用は、
半導体装置40に限定されるものではなく、半導体素子
を実装する実装基板や各種電子機器の回路基板としても
適用可能なものである。
【0047】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、次に述べる
種々の効果を実現することができる。請求項1記載の発
明によれば、半導体素子が高密度化,多ピン化したとし
ても、これに確実に対応することが可能となる。また、
請求項2記載の発明によれば、金属薄膜導体層と絶縁層
を高精度に形成することができるため、金属薄膜導体層
を高密度に形成することが可能となる。また、ベースに
規制されることなく高精度,高密度の金属薄膜導体層を
形成することが可能となるため、歩留りの向上及びこれ
に伴い製品コストの低減を図ることができる。
【0048】また、ベース金属箔自体をそのまま外部端
子に加工して使用することが可能となり、別個に外部端
子を設ける工程を行なう必要はなくなり、よって工程の
簡単化を図ることができる。更に、多数個取りを行なっ
ても、ベース金属箔の欠陥等から発生するコストの上昇
及び歩留りの低下を防止することができる。更に、請求
項3記載の発明によれば、ベース金属箔の強度を確保す
ることができるため、積層工程及び外部接続端子形成工
程を高い信頼性を持って行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の技術の一例であるセラミック基板を示す
図である。
【図2】従来の技術の一例である薄膜セラミック基板を
示す図である。
【図3】従来の技術の一例であるプリント基板を示す図
である。
【図4】従来の技術の一例であるビルトアップ基板を示
す図である。
【図5】従来の技術の一例であるTAB基板を示す図で
ある。
【図6】従来の技術の一例である薄膜セラミック基板の
製造方法を製造手順に沿って示す図である。
【図7】本発明の一実施例である半導体素子搭載用基板
の製造方法を製造手順に沿って示す図である。
【図8】本発明の一実施例である半導体装置を示す断面
図である。
【符号の説明】
20 治具 20a 表面 21 ベース金属箔 22 絶縁層 22A 第1の絶縁層 22B 第2の絶縁層 23 孔 24 金属薄膜導体層 24A 第1の金属薄膜導体層 24B 第2の金属薄膜導体層 25 ビア 25A 第1のビア 25B 第2ビア 29 外部接続端子 30 半導体素子搭載用基板 40 半導体装置 41 半導体チップ 42 はんだバンプ 43 アンダーフィル樹脂 44 はんだボール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体素子と、 上面に該半導体素子が搭載されると共に下面に外部接続
    端子が形成された半導体素子搭載用基板とを具備する半
    導体装置において、 前記半導体素子搭載用基板は、 所定の強度を有したベース金属箔と、 該金属箔上に形成されており、共にフォトリソプロセス
    によりパターニングされた金属薄膜と絶縁層とを交互に
    複数回積層した積層部とを具備していることを特徴とす
    る半導体装置。
  2. 【請求項2】 表面に平坦性を有した治具の前記表面上
    にベースとなるベース金属箔を設けるベース金属配設工
    程と、 前記ベース金属箔上に、フォトリソプロセスにより金属
    薄膜導体層と絶縁層を複数層形成する積層工程と、 前記積層工程終了後に、前記治具を除去すると共に前記
    ベース金属箔をパターンニングし、外部接続端子を形成
    する外部接続端子形成工程と、 を有することを特徴とする半導体素子搭載用基板の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体素子搭載用基板の
    製造方法において、 前記ベース金属箔は銅(Cu)箔であり、厚さが0.1
    mm以上5.0mm以下とされていることを特徴とする半導
    体素子搭載用基板の製造方法。
JP10197592A 1998-07-13 1998-07-13 半導体装置及び半導体素子搭載用基板の製造方法 Withdrawn JP2000031317A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021190725A (ja) * 2020-05-25 2021-12-13 アンリツ株式会社 薄膜基板、回路素子、回路素子の製造方法、及び電気信号伝送方法

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