JP2000031163A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2000031163A
JP2000031163A JP10197607A JP19760798A JP2000031163A JP 2000031163 A JP2000031163 A JP 2000031163A JP 10197607 A JP10197607 A JP 10197607A JP 19760798 A JP19760798 A JP 19760798A JP 2000031163 A JP2000031163 A JP 2000031163A
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silicon carbide
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carbide substrate
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Takahiro Okuda
隆広 奥田
Toshio Kamiya
敏男 神谷
Yoshihiro Miyoshi
好広 三好
Yuichi Takeuchi
有一 竹内
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エピ欠陥を除去した炭化珪素基板及びその製
造方法を提供することによって、パターン精度を向上さ
せ、素子の歩留りを向上させる。 【解決手段】 エピタキシャル層22の表面及びエピタ
キシャル層22に形成された突起状の結晶欠陥24の表
面に保護膜25を形成したのち、保護膜25と共に結晶
欠陥24を研磨して、結晶欠陥24をメサ形状の突出部
23とする。このように、結晶欠陥24を保護膜25と
共に研磨するようにすれば、エピタキシャル層22の表
面を傷つけることなく結晶欠陥24を研磨して、結晶欠
陥24の突出量を少なくできる。よって、フォトリソグ
ラフィ工程において、レジスト塗布の際のレジスト膜厚
のバラツキを防止できると共に、直接転写法による焼き
付けの際のガラスマスクとエピタキシャル層との間の隙
間を小さくできるため、パターン精度を向上でき、素子
の歩留りを向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板の上に
エピタキシャル層が形成された炭化珪素基板及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、炭化珪素(以下、SiCという)
半導体装置をトレンチゲート型のSiCパワーMOSF
ETに用いたものが、特開平7−326755号公報あ
るいは特開平8−70124号公報に開示されている。
このSiCパワーMOSFETは、低オン抵抗、高耐圧
等の優れた特性を有するものである。図6にその断面構
成を示す。
【0003】表面の面方位が(0001−)カーボン面
である六方晶系のn+ 型単結晶SiCの半導体基板(低
抵抗半導体層)1上に、n- 型エピタキシャル層(高抵
抗層)2とp型エピタキシャル層3が順次積層されて、
SiC基板100を構成している。p型エピタキシャル
層3内には半導体領域としてのn+ ソース領域5が形成
されており、このn+ ソース領域5とp型エピタキシャ
ル層3を貫通してn- 型エピタキシャル層2に達するト
レンチ6が形成されている。トレンチ6内には、ゲート
熱酸化膜7が形成され、その上にゲート電極層8(8
a、8b)が形成されている。さらに、層間絶縁膜9、
+ ソース領域5の表面、およびp型エピタキシャル層
3の表面には、第1の電極層としてのソース電極層10
が形成され、半導体基板1の裏面には、第2の電極層と
してのドレイン電極層11が形成されている。
【0004】上記構成において、トレンチ6の側面6a
でのp型エピタキシャル層3の表面がチャネルとなって
おり、ゲート電極8に正電圧が印加されてチャネルが形
成されると、ソース・ドレイン間に電流が流れる。上記
したSiCパワーMOSFETの製造方法を、特開平8
−70124号公報に開示されたものに従って概要説明
する。
【0005】まず、図7に示すように、表面の面方位が
(0001−)カーボン面であるn + 型単結晶SiCの
半導体基板1上にn- 型エピタキシャル層2とp型エピ
タキシャル層3を順次積層し、SiC基板(ウェハ)1
00を形成する。この場合、半導体基板1の結晶軸を、
SiC基板100の表面に垂直な軸に対し約3.5°〜
8°傾けてあるため、p型エピタキシャル層3の主表面
の面方位は、略(0001−)カーボン面となる。
【0006】この後、SiC基板100に半導体素子と
してのMOSFETを形成する。まず、図8に示すよう
に、p型エピタキシャル層3に対しマスク材12を用い
てイオン注入法によりn+ ソース領域5を形成する。次
に、マスク材12を除去した後、図9に示すように、マ
スク材13を用いて反応性イオンエッチング(RIE)
法により、n+ ソース領域5とp型エピタキシャル層3
を貫通しn- 型エピタキシャル層2に達するトレンチ6
を形成する。
【0007】この後、図10に示すように、熱酸化法に
よりトレンチ内壁に犠牲酸化膜としての熱酸化膜15を
1100℃で5時間程度の熱酸化工程により形成し、そ
して、図11に示すように、この熱酸化膜15を弗酸に
より除去した後、マスク材13を除去する。この熱酸化
膜15を除去することにより、トレンチ内壁のダメージ
層が除去される。
【0008】次に、図12に示すように、熱酸化法によ
りゲート熱酸化膜7を1100℃で5時間程度の一度の
熱酸化工程により形成する、この熱酸化によりトレンチ
6の側面6aに位置する厚さが50nmの薄いゲート熱
酸化膜7aと、トレンチ6の底面6bに位置する厚さが
500nmの厚いゲート熱酸化膜7bが形成される。さ
らに、n+ ソース領域5上には厚さが500nmの厚い
ゲート熱酸化膜7cが形成される。
【0009】続いて、図13に示すように、トレンチ6
内を、第1及び第2ポリシリコン層8a、8bにより順
次埋め戻す。この後、第1及び第2ポリシリコン層8
a、8b上を含めたゲート熱酸化膜7上に、CVD法に
より層間絶縁層9を形成し、ソースコンタクト予定位置
のn+ソース領域5とp型エピタキシャル層3の表面上
にあるゲート熱酸化膜7と層間絶縁層9を除去する。そ
して、n+ ソース領域5とp型エピタキシャル層3及び
層間絶縁層9上にソース電極層10を形成するととも
に、半導体基板1の裏面にドレイン電極層11を形成し
て、図6に示すSiCパワーMOSFETを完成させ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記した炭化珪素より
なるトレンチ型MOSFETは、低オン抵抗、高耐圧等
優れた特性を有しているが、素子の歩留りがシリコン半
導体装置に比べて非常に低くなるという問題がある。本
発明者らの調査によると、その原因としてエピタキシャ
ル層が形成された炭化珪素基板に無数存在するエピタキ
シャル成長に起因する欠陥、いわゆるエピ欠陥が影響し
ていることが判明した。
【0011】図14に示す炭化珪素基板50の拡大図に
表されるように、エピ欠陥51は、エピタキシャル層5
2の表面から突出した六角錐形状となっており、最大3
0μmほどの高さを有している。このため、フォトリソ
グラフィ工程において、レジスト塗布の際にレジストの
膜厚にバラツキが生じ、時にはエピ欠陥51に塗布され
たレジストが剥離してしまって、高解像度のパターン形
成ができなくなる場合がある。また、フォトリソグラフ
ィ工程において、図15に示すように直接転写法(ガラ
スマスクをレジスト表面に接触させて露光する方法)で
パターンを焼き付ける際にガラスマスク53とレジスト
54の表面との間に隙間が生じて解像度を低下させる場
合がある。
【0012】このように、フォトリソグラフィ工程の際
にエピ欠陥が影響して、素子の歩留りを低下させてしま
うのである。本発明は上記問題に鑑みて成され、エピ欠
陥を除去した炭化珪素基板及びその製造方法を提供する
ことによって、パターン精度を向上させ、素子の歩留り
を向上させることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、以下の技術的手段を採用する。請求項1に記載の発
明においては、エピタキシャル層(22)に形成された
結晶欠陥(24)が研磨されてメサ型の突出部(23)
となっていることを特徴としている。
【0014】このように、エピタキシャル成長に起因す
る結晶欠陥の先端を研磨して、メサ型の突出部となるよ
うにすれば、結晶欠陥の突出量を少なくできる。これに
より、フォトリソグラフィ工程において、レジスト塗布
の際のレジスト膜厚のバラツキを防止できると共に、直
接転写法による焼き付けの際のガラスマスクとエピタキ
シャル層との間の隙間を小さくできるため、パターン精
度を向上でき、素子の歩留りを向上させることができ
る。
【0015】例えば、請求項2に示すように、突出部の
高さを3μm以下とすれば、結晶欠陥の部分でレジスト
が剥離するということを防止することができ、パターン
不良が防止できる。また、請求項3に示すように、突出
部の高さを1μm以下とすれば、効果的にレジスト塗布
の際のレジスト膜厚のバラツキを防止でき、パターン不
良を防止できる。
【0016】請求項4に記載の発明においては、エピタ
キシャル層(22)の表面及びエピタキシャル層に形成
された突起状の結晶欠陥(24)の表面に保護膜(2
5)を形成したのち、保護膜と共に結晶欠陥を研磨して
結晶欠陥をメサ形状の突出部(23)とすることを特徴
としている。このように、エピタキシャル層及び結晶欠
陥を保護膜で覆って、結晶欠陥を保護膜と共に研磨する
ようにすれば、エピタキシャル層の表面を傷つけること
なく結晶欠陥を研磨できる。これにより、エピタキシャ
ル層に形成された結晶欠陥の突出量を少なくできる。
【0017】請求項5に記載の発明においては、保護膜
を10μm程度の厚さで形成することを特徴としてい
る。このように、保護膜の厚さを10μm程度とするこ
とによって、突出量が30μm程度ある結晶欠陥を研磨
しても、保護膜を貫通してエピタキシャル層表面を傷付
けてしまうことを防止することができる。
【0018】請求項6に記載の発明においては、保護膜
を、光学的に膜厚測定が可能な膜で構成することを特徴
としている。このように、光学的に膜厚測定可能な膜で
保護膜を構成することによって、結晶欠陥を研磨する時
に、保護膜の残余量を正確に把握することができ、研磨
量の制御を容易にすることができる。
【0019】請求項7に記載の発明においては、保護膜
を、窒化膜、多結晶シリコン膜、酸化膜のいずれか1つ
からなる単層膜で構成することを特徴としている。この
ような単層膜で構成することにより、ウェハ面内分布を
精度良く均一にできると共に、これらの材質のもので保
護膜を構成することによって硬度上研磨加工に耐えら
れ、十分に保護膜として機能させることができる。
【0020】請求項8に記載の発明においては、保護膜
を、窒化膜、多結晶シリコン膜、酸化膜、金属膜のいず
れか複数からなる多層膜で構成することを特徴としてい
る。このように、材質の異なる複数の多層膜で保護膜を
形成することにより、単層膜のように光学測定によらな
くても目視によって容易に保護膜の残余量を把握するこ
とができる。
【0021】請求項9に記載の発明においては、研磨工
程においては、保護膜が残るように研磨を行うことを特
徴としている。このように、保護膜が残るように研磨を
行うことによって、選択的にエピ欠陥のみが研磨され、
それ以外のエピタキシャル層が研磨されないようにでき
るため、エピタキシャル層表面の研磨傷の発生を防止す
ることができる。
【0022】請求項10に記載の発明においては、研磨
工程においては、保護膜が0.5μm〜1.0μmの厚
さとなるように研磨することを特徴としている。このよ
うに、保護膜が0.5μm〜1.0μmの厚さとなるよ
うにする、つまり結晶欠陥の突出量が0.5μm〜1.
0μmとなるようにすれば、フォトリソグラフィ工程に
おいて、レジスト塗布時のレジスト膜厚がウェハ全面で
均一にでき、よりパターン精度を良好にできる。
【0023】なお、請求項11に示すように、硬度が高
いダイヤモンド粉を含む液体を研磨剤として用いること
ができる。また、このダイヤモンド粉の粒径を1乃至9
μm程度とすることによって、滑らかなミクロン単位の
研磨制御を行うことができる。なお、上記した括弧内の
符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関
係を示すものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。図1に、本発明の一実施形態を適用
して製造した炭化珪素基板20を示す。この図に示すよ
うに、炭化珪素基板20は、半導体基板21にエピタキ
シャル成長法によってエピタキシャル層22を形成した
ものである。この炭化珪素基板20のうち、エピタキシ
ャル層22の表面には、部分的に微小量突出した突起部
23が存在している。この突起部23は、エピ欠陥を研
磨したものであり、突出量が3μm以下(好ましくは1
μm以下)となっており、突出量が最大30μm程度あ
るエピ欠陥と比べて十分に小さくなっている。
【0025】このようにエピ欠陥の突出量が低減された
炭化珪素基板20を用いて、図6に示したトレンチ型M
OSFETの製造を行えば、フォトリソグラフィ工程に
おいて、レジスト塗布時におけるレジストの膜厚バラツ
キや剥離を防止することができ、さらに直接転写法によ
るパターンの焼き付けの際において、ガラスマスクとレ
ジストとの間の隙間を小さくできるため解像度を向上さ
せることができる。
【0026】これにより、フォトリソグラフィ工程にお
けるパターン精度を良好にでき、素子の歩留りを向上さ
せることができる。なお、突起部23の突出量が1μm
以下となっていれば、レジスト塗布時にレジストの膜厚
がウェハ全面で均一にできるため、よりパターン精度を
良好にすることができる。
【0027】次に、図1に示す炭化珪素基板20の製造
方法について、図2〜図5に示す製造工程図を基に説明
する。 〔図2に示す工程〕まず、半導体基板21にエピタキシ
ャル層22を形成する。その時、エピタキシャル層22
表面から最大30μmにおよぶエピ欠陥24が発生す
る。このエピ欠陥24は、六角錐型をしており、いわゆ
るピラミッド形状を成している。
【0028】〔図3に示す工程〕次に、エピタキシャル
層22表面に3μm程度の保護膜25を単層膜で形成す
る。この保護膜25としては、硬度上研磨加工に耐えら
れる材質であり、かつ光学的に膜厚測定が行えるものを
選択する。例えば酸化膜とすることができる。この酸化
膜は、LPCVD等で形成できる。なお、このように単
層膜で保護膜25を構成すると、ウェハ面内分布が精度
良く均一にすることができる。また、酸化膜という、一
般的な半導体加工で対応可能なもので保護膜25を形成
することにより、保護膜25を容易に形成できる。
【0029】〔図4に示す工程〕そして、保護膜25と
共にエピ欠陥24をダイヤモンド粉を含んだいわゆるダ
イヤ液で研磨する。このとき、保護膜25を光学的な膜
厚測定を実施しながら、エピ欠陥24のない領域に形成
された保護膜25が所望の膜厚、例えば0.5〜1.0
μmとなるように研磨する。
【0030】このとき、荒取り研磨は9μm粒子のダイ
ヤ液を用い、仕上げ研磨は1μm粒子のダイヤ液を用い
ている。このようにすることで、研磨の初期段階は研磨
量を大きくでき、仕上げ段階の際に滑らかなミクロン単
位の研磨制御が行えるようにできる。そして、このよう
な研磨を行うと、エピタキシャル層22表面に研磨傷を
付けることなく、突出したエピ欠陥24のみ除去され
る。また、保護膜25は基板全面に形成してあるので、
エピ欠陥24の除去がウェハ全面で同時に実施される。
また、保護膜25を0.5μm〜1.0μm残存してあ
るので、エピ欠陥24は1μm以下の高さとなる。
【0031】この研磨加工時において、削り取られたエ
ピ欠陥24の一部が残渣としてウェハ上に残るため、こ
の残渣が保護膜25を貫通してエピタキシャル層22の
表面に研磨傷を発生させる場合がある。この研磨傷は、
削り取られたエピ欠陥24の粒径と保護膜25の厚さに
依存して発生しており、エピ欠陥24の粒径が保護膜2
5の厚さよりも大きいときに発生する。実験によれば、
粒径は研磨加工の段階で変化し、初期段階では大きく、
仕上げの段階では小さくなるため、研磨加工の段階に応
じて必要とされる保護膜25の膜厚が異なるが、最も膜
厚が必要とされる初期段階に保護膜25が10μmの膜
厚を有していれば、高さ30μmのエピ欠陥24に対し
ても研磨傷の発生を防止できる。
【0032】その後、保護膜25を薬品等(例えば、フ
ッ酸)で完全に除去する。このようにすると、エピ欠陥
24は突出量hが所望の大きさ、例えば1μm以下のメ
サ形状の突起部23となる。これにより、図1に示す炭
化珪素基板20が完成する。このように、エピ欠陥24
を研磨することによってエピ欠陥24の突出量を少なく
することができると共に、エピ欠陥24の研磨の際にエ
ピタキシャル層22を保護膜25で覆うことによって、
エピタキシャル層22が傷つかないようにできる。
【0033】そして、このように形成された半導体基板
20を使用することによって、歩留りの良好な素子を形
成することができる。 (第2実施形態)本実施形態では、保護膜25を多層膜
で構成する場合について説明する。この場合の炭化珪素
基板20の製造工程は、第1実施形態に示した単層膜の
場合とほぼ同様なため、異なる工程のみを説明する。本
実施形態における炭化珪素基板20の製造工程を図5に
示し、これらの図に基づいて説明する。
【0034】まず、図2のエピタキシャル層22を形成
後、図5に示すように、一層目の保護膜25aとして例
えば酸化膜を所望の厚さ、例えば1.0μmで形成し、
さらに、二層目の保護膜25bとして例えば多結晶シリ
コン膜5μmをLP−CVDで形成し多層膜とする。次
に、保護膜25の表面色を目視で観察しながら、第1の
実施形態と同様な方法で研磨する。ここで、保護膜25
の表面色が変化した時点で研磨を終了する。つまり、二
層目の保護膜25aが除去されると、二層目の保護膜2
5bが目視されるため、保護膜25の色彩が変化するの
である。
【0035】こうすることで、保護膜25の残膜量を1
μmに制御することができる。この場合、第1の実施例
のような光学測定器および光学測定工程は必要なく、目
視により容易に研磨量を把握可能である。この後、第1
実施形態と同様に保護膜25を薬品等で完全に除去す
る。 (他の実施形態)なお、上記第2実施形態では保護膜2
5として酸化膜と多結晶シリコン膜の場合について説明
したが、保護膜25としては一層目と二層目の色彩が異
なる膜種なら何を用いてもよい。例えば、窒化膜、多結
晶シリコン膜、酸化膜、金属膜のいずれか複数の組み合
わせによって構成することができる。
【0036】また、保護膜25を単層膜とする場合に
は、上記した酸化膜の他、窒化膜、多結晶シリコン膜等
が好ましい。これらで構成すると、硬度上研磨加工に耐
えられ十分に保護膜として機能させることができる。上
記実施形態では、炭化珪素基板20をトレンチ型MOS
FETに使用する場合について説明したが、これ以外の
素子、例えばプレーナ型MOSFETの形成に使用して
も上記実施形態と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を適用してエピ欠陥24を
除去した炭化珪素基板20を説明するための図である。
【図2】図1に示す炭化珪素基板20の製造工程を示す
図である。
【図3】図2に続く炭化珪素基板20の製造工程を示す
図である。
【図4】図3に続く炭化珪素基板20の製造工程を示す
図である。
【図5】第2実施形態における炭化珪素基板20の製造
工程を示す図である。
【図6】炭化珪素基板20を使用して形成されるトレン
チ型MOSFETの断面図である。
【図7】図6に示すトレンチ型MOSFETの製造工程
を示す図である。
【図8】図7に続くトレンチ型MOSFETの製造工程
を示す図である。
【図9】図8に続くトレンチ型MOSFETの製造工程
を示す図である。
【図10】図9に続くトレンチ型MOSFETの製造工
程を示す図である。
【図11】図10に続くトレンチ型MOSFETの製造
工程を示す図である。
【図12】図11に続くトレンチ型MOSFETの製造
工程を示す図である。
【図13】図12に続くトレンチ型MOSFETの製造
工程を示す図である。
【図14】エピ欠陥24が存在する炭化珪素基板20の
拡大図である。
【図15】直接転写法によるパターンの焼き付けを説明
するための図である。
【符号の説明】
20…炭化珪素基板、21…半導体基板、22…エピタ
キシャル層、23…突起部、24…エピ欠陥(結晶欠
陥)、25…保護膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/78 653A (72)発明者 三好 好広 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 竹内 有一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 4G077 AA03 AB02 BE08 CG00 ED06 EH01 FG11 FJ06 HA06

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化珪素よりなる半導体基板(21)の
    表面にエピタキシャル層(22)が形成されている炭化
    珪素基板において、 前記エピタキシャル層から前記エピタキシャル層上部に
    突出した結晶欠陥(24)が研磨されて、メサ形状の突
    出部(23)となっていることを特徴とする炭化珪素基
    板。
  2. 【請求項2】 前記突出部の高さを3μm以下とするこ
    とを特徴とする請求項1に記載の炭化珪素基板。
  3. 【請求項3】 前記突出部の高さを1μm以下とするこ
    とを特徴とする請求項1に記載の炭化珪素基板。
  4. 【請求項4】 炭化珪素よりなる半導体基板(21)の
    表面にエピタキシャル層(22)を形成する工程と、 前記エピタキシャル層の表面及び前記エピタキシャル層
    に形成された突起状の結晶欠陥(24)の表面に保護膜
    (25)を形成する工程と、 前記保護膜と共に前記結晶欠陥を研磨して、該結晶欠陥
    をメサ形状の突出部(23)にする工程と、 前記保護膜を除去する工程と、を備えていることを特徴
    とする炭化珪素基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記保護膜を1乃至10μmの厚さで形
    成することを特徴とする特徴とする請求項4に記載の炭
    化珪素基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記保護膜を、光学的に膜厚測定が可能
    な膜で構成することを特徴とした請求項4又は5に記載
    の炭化珪素基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記保護膜を、窒化膜、多結晶シリコン
    膜、酸化膜のいずれか1つからなる単層膜で構成するこ
    とを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1つに記載の
    炭化珪素基板の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記保護膜を、窒化膜、多結晶シリコン
    膜、酸化膜、金属膜のいずれか複数からなる多層膜で構
    成することを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1つ
    に記載の炭化珪素基板の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記研磨工程においては、前記保護膜が
    残るように前記研磨を行うことを特徴とする請求項4乃
    至8のいずれか1つに記載の炭化珪素基板の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記研磨工程においては、前記保護膜
    が0.5μm〜1.0μmの厚さとなるように研磨する
    ことを特徴とする請求項4乃至9のいずれか1つに記載
    の炭化珪素基板の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記研磨工程においては、ダイヤモン
    ド粉を含む液体を研磨剤として用いることを特徴とする
    請求項4乃至10のいずれか1つに記載の炭化珪素基板
    の製造方法。
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