JPH1154607A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH1154607A
JPH1154607A JP9210626A JP21062697A JPH1154607A JP H1154607 A JPH1154607 A JP H1154607A JP 9210626 A JP9210626 A JP 9210626A JP 21062697 A JP21062697 A JP 21062697A JP H1154607 A JPH1154607 A JP H1154607A
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mark
region
semiconductor device
element isolation
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So Yabuki
宗 矢吹
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、埋め込み素子分離法を用いた場合
であっても、素子形成部分では必要な埋め込み素子分離
構造の平坦性を維持し、かつ安定して検出できるマーク
構造も実現可能とする。 【解決手段】 埋め込み素子分離工程で形成される埋め
込み絶縁材109及びその周辺の半導体領域110から
なる構造111であって、半導体領域あるいは埋め込み
絶縁材の一方を選択的に除去したものをフォトリソグラ
フィの位置合わせマークとして次工程以後のマスク合わ
せを行う半導体装置の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体装置及び半
導体装置の製造方法、更に詳しくは埋め込み素子分離工
程のリソグラフィ工程等における,マスク合わせ用マー
ク形成の部分に特徴のある半導体装置の製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】半導体素子作成には多くのリソグラフィ
工程が伴うが、製造精度を高くして歩留りを向上させる
ため、マスクの位置を精密に合わせるための基準となる
マーク形成を行うのが一般的である。この位置合わせマ
ークは、各マスクの位置合せ精度を極力高くするため
に、できるだけ前工程における素子領域等の処理と同時
に作成するようにしている。
【0003】一方、位置合わせマークは、通常、選択エ
ッチング,選択酸化などにより下地膜,基板などに段差
を形成することで作成され、その端部を光学的に検出す
ることで位置検出される。ここで、安定してマーク検出
するためには少なくとも50nm程度の段差を必要とす
る。
【0004】図7,図8は従来の位置合わせマークの作
成方法を説明する図である。まず例えば、図7には選択
拡散用のマスクパターンをRIE(反応性イオンエッチ
ング)で形成する場合が示されている。この場合には、
選択拡散領域801に対する選択拡散マスクパターン8
02が作成されると同時に、拡散マスク802膜厚分の
段差を有するマーク段差が、マスク合わせに十分な位置
合わせマーク803として形成される。
【0005】また例えば、図8にはLOCOS素子分離
工程後に素子分離部分のSiが酸化されて堆積増加する
ことにより、素子形成領域804と素子分離領域805
間に段差ができる様子が示されている。この場合にも、
上記段差を利用した位置合わせマーク806の形成が容
易である。
【0006】したがって、これらの段差を位置合わせマ
ークとして用いれば、前工程に対して次工程のマスクを
合わせることは容易である。ところで近年、半導体素子
の高集積化と半導体表面の平坦化の要求に伴い、上記L
OCOS素子分離法とは異なる埋め込み素子分離法が注
目され実用化が進められている。
【0007】図9は埋め込み素子分離法を用いた場合に
従来の位置合わせマークの作成方法を適用する様子を示
す図である。埋め込み素子分離法を用いる場合において
は、素子分離溝を絶縁膜で埋め込み後に平坦化する工程
を有するため、通常該工程後にはマーク部分も平坦化さ
れ段差が少なくなり、安定して検出できる大きなマーク
段差が残存しない。
【0008】したがって、図9に示すように、埋め込み
素子分離工程に従来のマーク形成方法をそのまま適用し
たのでは、素子形成領域807、埋め込み素子分離領域
808間と同様に、位置合わせマーク809においても
十分な段差が得られず、安定したマスク合わせを行うこ
とは困難である。
【0009】ここで、埋め込み素子分離工程後の位置合
わせマーク検出は、例えばレーザ走査に対する反射光強
度を計測し、基板領域と絶縁領域との境界の段差を強度
変化として検出することで行う。また、エリアカメラや
ラインカメラによる撮像画像を解析してマーク検出を行
うこともあるが、この場合には画像認識をするために、
段差によるコントラスト差が十分にあることが必要であ
る。
【0010】一方、元来埋め込み素子分離では逆に段差
低減,即ち平坦化が必須項目であり、仮に大きな段差が
残存すると上層の加工,リソグラフィのDOFなどの点
で弊害が生じることとなる。埋め込み素子分離では理想
的には段差ゼロ、実際でも概ね50nm以下の段差にな
る。しかしながらマークの安定検出には逆に大きな段差
を必要とするため、両者の要請は基本的に合い容れな
い。
【0011】そこで、埋め込み素子分離法を用いる場合
には、マスク合わせのためだけに、素子分離工程前に予
め平坦化工程でも平坦化されないほど深い段差の基準マ
ークをウェハ上に形成しておき、後の各工程のマスクを
すべてこのマークを基準にして合わせるようにしてい
る。
【0012】しかしながら、上述したように位置合わせ
マークは、各マスクの位置合せ精度を極力高くするため
に、できるだけ前工程における素子領域等の処理と同時
に作成するのが理想的である。したがって、予めマーク
を作成しておいてのでは、工程数が増加するだけでな
く、複数の工程を挟むことにより相対的合わせズレ量が
増加し十分な位置合わせができないという弊害を生じる
可能性がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の合
わせマーク形成工程をそのままで埋め込み素子分離工程
に適用することは困難である。たとえ埋め込み素子分
離,合わせマーク検出それぞれの要求特性を若干犠牲に
して中間の平坦度、段差高さで素子作成を行うとしても
不安定で再現性に乏しく実用的ではない。また、上述し
た位置合わせマークを別途に予め形成する方法は、工程
数の増加,相対的合わせズレ量の増加等の弊害を有す
る。
【0014】本発明は、上記事情を鑑みてなされたもの
であり、埋め込み素子分離法を用いた場合であっても、
素子形成部分では必要な埋め込み素子分離構造の平坦性
を維持し、かつ安定して検出できるマーク構造も実現可
能な半導体装置の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の骨子は、埋め込
み素子分離構造平坦化後に合わせマーク部分の基板領域
あるいは絶縁領域の一方を選択的に除去することによ
り、埋め込み素子分離領域の平坦性と合わせマークの十
分な段差を同時に実現し、素子分離工程で形成する構造
を基準として次のマスク合わせを行うことにある。
【0016】本発明を用いれば、素子分離工程で形成し
た構造を位置合わせの基準として用いることができると
ともに、素子形成部分の埋め込み素子分離領域の平坦性
を損なうことなく、かつ、合わせマーク段差を十分に大
きくすることができるため、埋め込み素子分離工程後も
安定して正確なマスク合わせが可能となる。
【0017】また、上記課題の解決は、より具体的に
は、以下のような解決手段により実現される。まず、請
求項1に対応する発明は、埋め込み素子分離工程で形成
される埋め込み絶縁材及びその周辺の半導体領域からな
る構造であって、半導体領域あるいは埋め込み絶縁材の
一方を選択的に除去したものをフォトリソグラフィの位
置合わせマークとして次工程以後のマスク合わせを行う
半導体装置の製造方法である。
【0018】本発明は、このような手段を設けたので、
埋め込み素子分離法を用いた場合であっても、素子形成
部分では必要な埋め込み素子分離構造の平坦性を維持
し、かつ安定してフォトリソグラフィの位置合わせマー
クを検出できる。
【0019】次に、請求項2に対応する発明は、請求項
1に対応する発明において、半導体領域あるいは埋め込
み絶縁材の一方を選択的な除去は、埋め込み素子分離構
造形成後に位置合わせマーク部分以外の領域をマスクし
て行う半導体装置の製造方法である。
【0020】本発明は、このような手段を設けたので、
請求項1に対応する発明と同様な作用効果が得られる
他、確実なマーク作成を行うことができる。さらに、請
求項3に対応する発明は、請求項1に対応する発明にお
いて、半導体領域を選択的に除去することで、位置合わ
せマークを作成する場合において、埋め込み素子分離工
程における平坦化にCMP法を用いるとともに、位置合
わせマーク部分が研磨過剰となる研磨条件にて平坦化を
行う半導体装置の製造方法である。
【0021】本発明は、このような手段を設けたので、
請求項1に対応する発明と同様な作用効果が得られる
他、CMP法の研磨特性を利用して過剰研磨とすること
で、位置合わせマーク部分の状態を他の素子形成部分等
とは異なった状態とすることができる。したがって、埋
め込み素子分離工程のエッチング工程等を利用すること
で、マーク作成のための新たな工程を付加することなく
位置合わせマークを作成することができる。
【0022】さらにまた、請求項4に対応する発明は、
請求項3に対応する発明において、研磨条件は、位置合
わせマーク近傍のストッパパターンあるいはダミーパタ
ーンを廃した条件とする半導体装置の製造方法である。
【0023】本発明は、このような手段を設けたので、
請求項3に対応する発明と同様な作用効果が得られる
他、ストッパパターンあるいはダミーパターンの全体的
な形状を制御することで、上記研磨条件を得ることがで
きる。
【0024】一方、請求項5に対応する発明は、請求項
1〜4に対応する発明において、埋め込み絶縁材の材料
として酸化珪素を用い、半導体領域の材料として珪素を
用いる半導体装置の製造方法である。
【0025】本発明は、このような手段を設けたので、
絶縁材として酸化珪素、半導体領域として珪素を用いた
場合に、請求項1〜4に対応する発明と同様な作用効果
が得られる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 (発明の第1の実施の形態)まず、図1及び図2を用い
て本発明の第1の実施形態の半導体装置の製造方法を説
明する。
【0027】図1は本発明の第1の実施の形態に係る半
導体装置の製造方法における埋め込み素子分離構造の形
成工程を示す概略図である。図2は本実施形態の埋め込
み素子分離構造形成後のマーク段差形成工程を示す図で
ある。
【0028】まず、図1に示すように、Si基板101
上に、厚さ20nmの熱酸化膜102を形成後、CVD
法を用いて厚さ200nmの多結晶Si膜103を堆積
する(図1(a))。
【0029】次いでリソグラフィーとドライエッチング
により多結晶Si膜103、熱酸化膜102、Si基板
101を順次エッチングして素子分離のための素子分離
溝104を形成する。同時にマスク合わせ用のマーク用
溝105も形成される(図1(b))。
【0030】熱酸化膜102および多結晶Si膜103
は基板の素子形成領域106を保護するための膜であ
る。エッチングした溝の内壁表面安定化のため表面を2
0nm熱酸化した後、この素子分離溝104を、埋め込
み成膜形状に優れたCVD法で生成したSiO2 膜10
7で埋め込み(図1(c))、CMP(ケミカル メカ
ニカル ポリッシング)法で溝外のSiO2 を除去し平
坦化する(図1(d))。
【0031】更に素子領域保護多結晶Si膜103の削
り残りをCDE(ケミカル ドライエッチング)法で選
択的に除去し、埋め込んだCVD SiO2 膜の安定化
の熱処理を行って埋め込み素子分離構造108を完成さ
せる。
【0032】このとき、マーク用SiO2 109及びマ
ーク用基板領域110からなる位置決め用マーク111
が同時に形成されるが、この位置決めマーク111にお
ける残存段差112は約40nmと小さい。したがっ
て、このままではマーク111の位置を正確に検知でき
ないため、後のゲート電極形成時のマスク合わせ工程を
正確に行うことができない。
【0033】そこで、図2に示すように、まず素子形成
部分の埋め込み素子分離構造108及び素子形成領域1
06を保護するため、レジスト113を塗布後、リソグ
ラフィを用いて位置決めマーク111の部分のみレジス
ト113を除去し、開口114によりマーク近傍部分の
基板表面のみ露出させる(図2(a))。
【0034】このとき、埋め込み素子分離構造108及
び素子形成領域106等からなる素子領域115と位置
決めマーク111と間は約200μm程離れている。し
たがって、リソグラフィの位置合わせは高精度を必要と
しないため、合わせマーク位置が正確に検出できなくて
もこのレジスト113のパターニング加工は可能であ
る。マーク部分は前述のように段差約40nm以下とほ
ぼ平坦でマーク用SiO2 109及びマーク用基板領域
110の双方が表面に露出している。
【0035】次いでNH4 Fエッチングで位置決めマー
ク111におけるマーク用SiO2109を選択的に除
去して約400nmの深い段差116を形成する(図2
(b))。このとき素子領域115はレジスト113で
保護されているため、埋め込み素子分離構造108部分
のSiO2 は削れることがなく、全体,特に素子領域1
15の平坦度は維持される。
【0036】そして、レジスト113を除去すること
で、素子領域115の平坦度を維持しつつ、約400n
mの深い段差116からなる位置決めマーク111を有
する埋め込み素子分離が実現される(図2(c))。
【0037】以降、残る素子部分保護SiO2 薄膜(熱
酸化膜102)をNH4 Fエッチングで除去し(図示せ
ず)、ゲート酸化膜、ゲート多結晶Si膜を形成した後
に、ゲート電極のパターニングのためのリソグラフィを
行い、順次、半導体装置の製造工程を継続する。
【0038】上述したように、本発明の実施の形態に係
る半導体装置の製造方法は、CMP工程による平坦化の
後に、開口114を有するレジスト113を設け、位置
決めマーク111部分のみにてマーク用SiO2 109
を選択的に除去するようにしたので、素子形成部分の平
坦度を維持したままでマスク合わせマーク部分にはマー
ク検出に必要に段差116を形成できるため、素子形成
部分では平坦性に優れた埋め込み素子分離構造を有する
半導体装置を安定して再現性良く提供することができ
る。
【0039】本方法による位置決めマーク111部分の
段差116が十分に大きいものであるので、マーク位置
の容易な検出が可能である。さらに、素子領域115と
位置決めマーク111は、図1で示す同一の工程により
同時に形成されたものであるので、従来技術のように、
相対的合わせズレ量の増加等の弊害が生じることもな
く、高精度な位置合わせを行うことができる。
【0040】なお、本実施形態の半導体装置の製造方法
で作成された半導体装置は、素子領域115と同一工程
で作成された段差116の大きな位置決めマーク111
を有するので、上記各効果を奏することとなる。 (発明の第2の実施の形態)図3は本発明の第2の実施
の形態に係る半導体装置の製造方法における埋め込み素
子分離構造形成後のマーク段差形成工程を示す図であ
り、図1及び図2と同一部分には同一符号を付して説明
を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0041】本実施形態の半導体装置の製造方法は、図
1に示す埋め込み素子分離構造の形成と、図2のマーク
段差形成工程のうち図2(a)に示す開口114作成ま
では、第1の実施形態と同様である。
【0042】位置決めマーク111の段差形成には、マ
ーク用SiO2 109及びマーク用基板領域110の何
れか一方を選択的に除去すればよい。第1の実施形態の
場合は、マーク用SiO2 109を除去したが、本実施
形態では、図3(b)に示すようにCDE法を用いて位
置決めマーク111のマーク用基板領域110のみを選
択的にエッチングする。これにより、第1の実施形態の
場合と同様な深い段差116bを形成し、その後レジス
ト113を除去して埋め込み素子分離が実現される(図
3(c))。
【0043】上述したように、本発明の実施の形態に係
る半導体装置の製造方法及び半導体装置は、第1の実施
形態と同様な手段を設けた他、位置決めマーク111部
分のみにてマーク用基板領域110を選択的に除去する
ようにしたので、第1の実施形態の場合と同様な効果を
得ることができる。 (発明の第3の実施の形態)第1又は第2の実施形態で
は素子領域を保護し、マーク近傍のみエッチングを行う
ために1回のリソグラフィおよびマークエッチング工程
を追加した。
【0044】しかし、例えば埋め込み素子分離の平坦化
にCMP法を用いる場合に、CMP法の特性を利用し
て、この追加リソグラフィ,エッチング工程を省略又は
他工程と兼用して更に工程簡略化することも可能であ
る。本実施形態では、このような場合について説明す
る。
【0045】CMP法ではその研磨速度に強いパターン
依存性があり、例えば孤立凸部やセル端部の研磨速度が
非常に速く、セル中央や広い面積のパターン中央では研
磨速度が遅い。通常この特性を補完して半導体素子全体
を均一に研磨し平坦化するために、予め素子部分の周辺
に研磨ストッパやダミーパターンを適切に配置して形成
してからCMP平坦化を行っている(図4)。
【0046】図4はCMP研磨を平坦化するために取ら
れる処置を例示する図である。同図(a)は、CVD−
SiO2 膜201上の素子領域202がない領域に多結
晶シリコンのストッパパターン203を設けた例であ
る。
【0047】また、同図(b)は、素子領域202がな
い領域にダミーパターン204を設け、その上からCV
D−SiO2 膜201を形成させた例である。本実施形
態では、このパターン依存性を意図的に利用して素子部
分(素子領域202)とマーク部分のCMPによる削れ
方を変化させることにより、第1,第2の実施形態で示
した素子,マーク分離のリソグラフィ工程を省略しつつ
同様のマスク段差を形成する。
【0048】具体的には素子領域は均一に平坦化される
が、位置合わせマーク部分のみは研磨過剰となるよう
に、ストッパパターン又はダミーパターンマスクのパタ
ーン設計の一部を変更する。これにより、位置合わせマ
ーク近傍100〜200μmの領域(好ましくは100
μm)のストッパ又はダミーパターンを削除できる新た
な補完パターンマスクを作成した。
【0049】図5は本発明の第3の実施形態の半導体装
置の製造方法におけるストッパパターン又はダミーパタ
ーンを例示する図である。同図(a)は、位置合わせマ
ーク501からストッパパターン502の端部が200
μm離れるように補完パターンマスクを設計変更した場
合のストッパパターン502作成後の状態を示してい
る。
【0050】図5(a)において、Si基板503上に
設けられた素子領域504及び位置合わせマーク501
上には、CVD−SiO2 膜505が形成され、素子領
域504同士間及び素子領域504〜位置合わせマーク
501間には、ストッパパターン502が設けられてい
る。
【0051】ここで、上記したように位置合わせマーク
501の端部から200μm以内には、ストッパパター
ン502は設けられず、CVD−SiO2 膜505が直
接露出した部分となっている。このため、位置合わせマ
ーク501に対応する部分は対応するストッパパターン
のない孤立凸部となっている。なお、図5(c)に対応
する場合の従来のストッパパターン506を示す。
【0052】また、図5(b)は、位置合わせマーク5
01からストッパパターン502の端部が200μm離
れるように補完パターンマスクを設計変更した場合のダ
ミーパターン507作成後の状態を示している。
【0053】この場合も位置合わせマーク501の端部
から200μm以内には、ダミーパターン507が設け
られず、位置合わせマーク501に対応する部分は対応
するダミーパターンのない孤立凸部となっている。
【0054】図5(a)又は図5(b)のようなストッ
パパターンもしくはダミーパターンを設け、図6に示す
ようにCMP平坦化を行う。この場合、位置合わせマー
クの部分は孤立凸部となっており、素子領域が平坦化さ
れたときには、過剰研磨となる。
【0055】図6は本実施形態の半導体装置の製造方法
を示す図である。同図(a)は、CMPによる研磨前の
状態を示している。Si基板511内の素子領域504
には、素子形成領域512及び素子分離溝513が設け
られ、素子形成領域512上には熱酸化膜514および
多結晶Si膜515が形成されている。一方、素子分離
溝513には、CVD法で生成したSiO2 膜516が
埋め込まれ、基板全体を覆っている。
【0056】また、位置合わせマーク501の部分に
は、マーク用基板領域517及びマーク用溝518が設
けられている。ここで、上記したように、図5(a)又
は図5(b)のようなストッパパターンもしくはダミー
パターンを設けてCMP平坦化を行うと、位置合わせマ
ーク501の部分は孤立凸部のため過剰研磨となり、素
子領域保護層である多結晶Si膜515を削り越してS
i基板511が露出する(図6(b))。
【0057】この状態でCDE法により素子領域保護層
である多結晶Si膜515の除去を行う。素子領域50
4では、多結晶Si膜515のみが除去され、埋め込み
素子分離構造518と素子形成領域512の表面が平坦
となって素子分離が完成する。一方、位置合わせマーク
501の部分では既に基板511のマーク用基板領域5
16が露出しているため、多結晶Si膜515の除去エ
ッチングにより同時に基板領域516もエッチングされ
る。これにより、マーク用基板領域516とマーク用S
iO2 519と間で深さ約300nmの段差520が形
成される(図6(c))。
【0058】このように、位置合わせマーク501の部
分には第1及び第2の実施形態と同様な大きな段差を形
成することができ、これ以後の工程、ゲート加工のリソ
グラフィにおいてマークの段差が安定して検出できるよ
うになる。
【0059】上述したように、本発明の実施の形態に係
る半導体装置の製造方法は、位置合わせマーク501近
傍のストッパパターンあるいはダミーパターンを廃止し
たパターンとすることで、位置合わせマーク501付近
を過剰研磨となる研磨条件とするとともに、多結晶Si
膜515の除去エッチングにより同時に位置合わせマー
ク501部分のマーク用基板領域516を除去するよう
にしたので、第2の実施形態におけるマーク保護のリソ
グラフィ工程とマーク部分の選択エッチング工程を省略
することができ、かつ自己整合的に位置合わせマーク5
01部分には第2の実施形態と同様の大きな段差520
を形成することができる。また、これによって、第2の
実施形態と同様な効果をも得ることができる。
【0060】なお、本実施形態の半導体装置の製造方法
で作成された半導体装置は、素子領域504と同一工程
で作成された段差520の大きな位置決めマーク501
を有するので、上記各効果を奏することとなる。また、
本発明は、上記各実施の形態に限定されるものでなく、
その要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能
である。
【0061】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、埋
め込み素子分離構造平坦化後に合わせマーク部分の基板
領域あるいは絶縁領域の一方を選択的に除去するように
したので、埋め込み素子分離法を用いた場合であって
も、素子形成部分では必要な埋め込み素子分離構造の平
坦性を維持し、かつ安定して検出できるマーク構造も実
現可能な半導体装置の製造方法を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法における埋め込み素子分離構造の形成工程を示
す概略図。
【図2】同実施形態の埋め込み素子分離構造形成後のマ
ーク段差形成工程を示す図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の
製造方法における埋め込み素子分離構造形成後のマーク
段差形成工程を示す図。
【図4】CMP研磨を平坦化するために取られる処置を
例示する図。
【図5】本発明の第3の実施形態の半導体装置の製造方
法におけるストッパパターン又はダミーパターンを例示
する図。
【図6】同実施形態の半導体装置の製造方法を示す図。
【図7】従来の位置合わせマークの作成方法を説明する
図。
【図8】従来の位置合わせマークの作成方法を説明する
図。
【図9】埋め込み素子分離法を用いた場合に従来の位置
合わせマークの作成方法を適用する様子を示す図。
【符号の説明】
101,503…Si基板 102,514…熱酸化膜 103,515…多結晶Si膜 104,513…素子分離溝 105,517…マーク用溝 106,512…素子形成領域 107,516…CVD−SiO2 膜 108,518…埋め込み素子分離構造 109,519…マーク用SiO2 110,516…マーク用基板領域 111,501…位置決めマーク 113…レジスト 114…開口 115,504…素子領域 116,116b,520…位置合わせマーク段差

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 埋め込み素子分離工程で形成される埋め
    込み絶縁材及びその周辺の半導体領域からなる構造であ
    って、前記半導体領域あるいは前記埋め込み絶縁材の一
    方を選択的に除去したものをフォトリソグラフィの位置
    合わせマークとして次工程以後のマスク合わせを行うこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記半導体領域あるいは前記埋め込み絶
    縁材の一方を選択的な除去は、埋め込み素子分離構造形
    成後に前記位置合わせマーク部分以外の領域をマスクし
    て行うことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 前記半導体領域を選択的に除去すること
    で、前記位置合わせマークを作成する場合において、 前記埋め込み素子分離工程における平坦化にCMP法を
    用いるとともに、前記位置合わせマーク部分が研磨過剰
    となる研磨条件にて平坦化を行うことを特徴とする請求
    項1記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記研磨条件は、前記位置合わせマーク
    近傍のストッパパターンあるいはダミーパターンを廃し
    た条件とすることを特徴とする請求項3記載の半導体装
    置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記埋め込み絶縁材の材料として酸化珪
    素を用い、前記半導体領域の材料として珪素を用いるこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のうち何れか1項記載の
    半導体装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6667221B2 (en) 2002-02-19 2003-12-23 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Method of manufacturing semiconductor device
KR100567059B1 (ko) * 2003-11-28 2006-04-04 주식회사 하이닉스반도체 반도체 소자의 정렬 패턴 형성방법
US9018073B2 (en) 2012-04-18 2015-04-28 Fujitsu Semiconductor Limited Method of manufacturing a semiconductor device including alignment mark

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