JP2000031095A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2000031095A JP19531298A JP19531298A JP2000031095A JP 2000031095 A JP2000031095 A JP 2000031095A JP 19531298 A JP19531298 A JP 19531298A JP 19531298 A JP19531298 A JP 19531298A JP 2000031095 A JP2000031095 A JP 2000031095A
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弘幸 徳舛
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伸 橋本
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秀美 縄舟
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスの発生なく均一性に優れたメッキ方法を
提供する。 【解決手段】 シリコン基板10上に第1の絶縁膜11
となるSiO2が1μm形成されている。第1の絶縁膜
中には銅の埋め込み配線が形成されている。この第1の
絶縁膜11上には第2の絶縁膜12となるSiO2が2
μm形成されている。この第2の絶縁膜12にコンタク
ト直径0.5μmのホール13が形成されている。コン
タクトホール13を有するシリコン基板100をメッキ
浴へ浸せきする。メッキ溶中の銅イオンCu2+が還元さ
れて、銅Cuになりコンタクトホール中に銅が埋め込ま
れていく。2価の銅イオンが1価の銅イオンとなり、さ
らにコバルトを用いた還元により、1価の銅イオンを銅
にまで還元している。この方法によれば、従来のような
水素ガスの発生はなく、微細なコンタクトホールであっ
ても均質に銅を埋め込むことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、銅のメッキ方法
に関するものであり、特に、無電解メッキ法によりガス
の発生なく銅をメッキする方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の銅の無電解メッキ方法について
は、エレクトロニクス実装学会誌Vol.1No.2(1998)P
P138に記載されている。この方法によれば硫酸銅を
含む溶液に銅の還元剤としてホルムアルデヒドを加えた
ものをメッキ溶とし、このメッキ溶を用いて銅メッキを
行っていた。銅の析出過程は以下の化学反応式により表
される。
【0003】 Cu2++2HCHO+4OH-→Cu+2HCOO-+H2+2H2O……式1 この式によりメッキ溶中のCu2 +が基板上に析出するこ
とがわかる。すなわち、2価の銅イオンがホルムアルデ
ヒドによって還元されて銅が析出するとともに水素ガ
ス、水が生成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
メッキ方法には以下のような問題があった。 (1)メッキ溶が不安定 従来のメッキ方法では式1により銅Cuが基板上に析出
することを説明したが、銅の析出反応には次の副反応も
起こる。
【0005】 2Cu2++HCHO+5OH-→Cu2O+HCOO-+3H2O……式2 Cu2O+H2O→Cu+Cu2++2OH-……式3 式2からわかるように2価の銅イオンCu2 +から1価の
銅イオンCu+をもつ亜酸化銅Cu2Oが生成する。この
亜酸化銅は安定ではなく、式3に示す反応式により、さ
らに銅と銅イオンになり(不均化反応)、メッキ溶液中
に銅が析出してしまい、メッキ浴の安定性が悪くなって
しまう。そのため、基板上への銅メッキが安定して行え
ない。 (2)水素ガスの発生 式1からわかるように銅メッキ時に水素ガスH2が発生
する。そのため、基板上にメッキされた銅の中に、メッ
キ中に気泡(水素ガス)がとり込まれてしまい、メッキ
の品質(材質)が良くならない。特に、LSIのコンタ
クトホールのような、たとえば1.0μm以下の微細な
径のホールをメッキにより埋めようとすると問題にな
る。 (3)ホルムアルデヒドHCHOの使用 ホルムアルデヒドを銅イオンの還元剤として用いてい
る。このホルムアルデヒドは蒸気圧が高く、環境や人体
に悪影響を及ぼす危険性があり、作業環境や衛生上の観
点から良くない。
【0006】以上に鑑み、本発明は、ガス発生なく安定
した銅の無電解メッキ方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のメッキ方法では、無電解メッキにより、溝
に銅を形成する方法であって、メッキ浴には1価の銅イ
オンと、前記1価の銅イオンを銅に還元する還元剤とを
有しており、前記1価の銅イオンが銅に還元されること
により前記溝中に銅を形成する。1価の銅イオンを還元
する還元剤を用いることにより、ガスの発生を抑えた銅
の無電解メッキが可能となる。
【0008】また、無電解メッキにより、溝に銅を埋め
込む方法であって、メッキ浴には2価の銅イオン、前記
2価の銅イオンを1価の銅イオンに還元する第1の還元
剤、前記1価の銅イオンを銅に還元する第2の還元剤を
有しており、前記1価の銅イオンの還元により前記溝に
銅を埋め込むメッキ方法とする。この方法により、還元
性の強い銅の還元剤を用いないので、2価の銅イオンを
直接銅にまで還元しないことにより、ガス発生のない銅
の埋め込みを実現できる。
【0009】コンタクトホールのホール直径が1.0μ
m以下でありアスペクト比が3以上である、微細な溝に
も埋め込むことができる。
【0010】またメッキ液中に1価の銅を安定にする安
定剤を加えることにより、銅の不均化反応を防止し、安
定したメッキ液を形成できるので、均質な銅のメッキを
実現できる。
【0011】またコンタクトホール側壁の絶縁膜に、銅
析出の核形成の処理を行うことにより、核が銅メッキ反
応を促進するので、絶縁膜に覆われていても銅の埋め込
みが可能となる。
【0012】さらに、メッキ浴には1価の銅イオンと、
前記1価の銅イオンを銅に還元する還元剤とを有してお
り、無電解メッキにより前記1価の銅イオンが銅に還元
されることにより前記溝の側壁に銅を形成する工程と、
前記銅をシード層とした電解メッキにより、前記溝中に
銅を埋め込む工程とを有するメッキ方法とすることによ
り、埋め込みにかかるメッキ時間を短縮できる。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明に係る実施の形態につい
て図面を用いて詳細に説明する。
【0014】(実施の形態1)この実施形態では、銅の
無電解メッキにより、ホール径0.5μm、ホール深さ
2.0μm、アスペクト比4の微細なコンタクトホール
に銅を埋め込む方法である。図1に示すようにトランジ
スタ(不図示)が作りこまれたシリコン基板10上に第
1の絶縁膜11となるSiO2が1μm形成されてい
る。この第1の絶縁膜中には銅の埋め込み配線14が形
成されている。この銅配線は電解メッキとCMP(化学
的機械研磨方法)により第1の絶縁膜11中に形成され
る。さらにこの第1の絶縁膜11上には第2の絶縁膜1
2となるSiO2が2μm形成されている。この第2の
絶縁膜12上にレジストパターンを形成し、ドライエッ
チングにより、コンタクト直径0.5μmのコンタクト
ホール13を形成する。深さは膜厚と同じ2.0μmで
ある。ホールの底部は、銅配線14となっている。
【0015】ここで、図2に示すように、メッキ槽に入
れられたメッキ浴を用いた無電解メッキ法によりアスペ
クト4の微細なコンタクトホール13を埋め込む。埋め
込みは図10に示すようなステップで進行する。図10
(a)のように、コンタクトホール1003以外をレジ
スト1009で覆ってある。この後、無電解メッキによ
り銅1007は埋め込み銅配線1004の部分から析出
し、析出は1007a〜1007dのように進行するこ
とでコンタクトホール1003は埋め込まれる。図10
(d)が埋め込み後の状態である。コンタクトホール1
003部以外はレジストで覆ってあるので、銅は絶縁膜
1002の表面には広がっていかない。また、コンタク
トホール1003から上にはみ出した銅は、レジスト1
009を除去した後、CMPにより研磨され平坦化され
る。
【0016】メッキ浴の組成を図3に示す。銅イオンC
2+はCuCl2で供給している。このメッキ溶中に図
1のコンタクトホールを有するシリコン基板100を浸
せきし、溶の温度を50℃に保つ。すると溶中の銅イオ
ンCu2+が還元されて銅Cuになりコンタクトホール1
3中に銅が埋め込まれていく。このとき、従来のような
水素ガスの発生はない。よってコンタクトホール13中
にもガスがとり込まれず、ボイドの発生がなく、均質に
銅によって埋め込まれた。浸せき時間とメッキによる銅
の析出時間との関係は図4の通りである。
【0017】このように微細なコンタクトホールであっ
てもメッキ浴からのガス発生がなく均質に銅を埋め込む
ことのできるメカニズムについて説明する。
【0018】Cu2+→Cu+……式4 Cu+ →Cu ……式5 式4、式5のように銅イオンの還元は進行する。すなわ
ち、従来のメッキ方法のようにCu2+→Cuに一気に還
元するのではなく、ここではいったん一価の銅イオンC
+にしたあと、式5により0価の銅にしているところ
がポイントである。二価の銅イオンCu2+を一価の銅イ
オンCu+にするために、この実施形態ではアスコルビ
ン酸(Ascorbic Acid)0.01mol/Lをメッキ溶の組成
に加えている。アスコルビン酸は、従来の無電解メッキ
で用いていたホルムアルデヒドよりも還元力は小さく、
銅イオンCu2+を一気にCuまで還元する力はほとんど
ない。つまりゆるやかな還元力によりCu2+を一価の銅
イオンCu+まで還元する。
【0019】次にCu+をCuに還元するためには、金
属イオン(ここではコバルトイオン)を用いた還元方法
としている。
【0020】Co2+→Co3+……式6 Coはメッキ溶中のpHでは3価(Co3+)が安定であ
り、式6により2価のコバルトイオンCo2+は3価のコ
バルトイオンCo3+になる。このときに一価の銅イオン
Cu+を還元し0価の銅Cuにするため、この銅がコン
タクトホール底部の銅配線の表面から成長していき、微
細なコンタクトホールを埋め込むことができる。
【0021】このようにここでは還元剤、すなわちCu
2+をCu+にするためのアスコルビン酸、Cu+をCuに
するためのコバルトイオンCo2 +を用いているので、従
来のように銅の還元時にガスの発生がなく、微細な径の
コンタクトホールであってもボイドの発生がなく埋め込
むことができる。この方法を用いればLSIに使われて
いるコンタクトホール、たとえば、1μm以下の微細な
ホール(アスペクト比3以上)であっても、きれいに埋
め込むことが可能であり、半導体プロセスへの応用もで
きる。また、従来の技術ではホルムアルデヒドを用いて
いたがこのメッキ溶ではアスコルビン酸、Co(N
32は環境および人体への影響もないので安心して作
業をすることができ安全性が高い。
【0022】1価の銅Cu+は不安定であり、亜酸化銅
Cu2Oのように形成されても不均化反応により(たと
えば式3)CuとCu2+とに分解してしまう。ここでは
Cu2+→Cu+→Cuの流れにより、銅を還元するため
一価の銅Cu+を安定させることが必要である。そこで
メッキ溶にはα、α′−ジピリジル(Dipyridyl)を2
0ppm加えている。ジピリジルを加えている理由は、
ジピリジルは1価の銅イオンと安定な錯体を形成からで
ある。これにより、Cu+を安定に溶液中に存在させる
ことができるようになる。したがって2価のコバルトイ
オンCo2+を用いて容易にCu+をCuへと還元するこ
とができる。ジピリジル以外にもシアン化合物、チオ尿
素誘導体を用いることができる。要は1価の銅イオンと
安定な錯体を形成するものであればよい。
【0023】無電解メッキによりCuを形成した後、2
00℃で30分アニールをする。これによりメッキ直後
での銅の粒径は0.5μm程度であったものを1.0μ
m程度にまで大きくでき、空孔のない質の高い銅にする
ことができる。
【0024】実際に実施の形態1でコンタクトホールを
埋め込んだあとのSEM(走査型電子顕微鏡)で写真を
撮影した。このSEM写真からコンタクトホールは銅に
よりきれいに埋め込まれていることがわかった。
【0025】この実施形態では、コンタクトホールの埋
め込みを行ったが、トレンチの埋め込みであっても同様
に行うことができる。同じくSEM写真から幅1μmの
トレンチもきれいに埋め込まれていた。
【0026】この明細書では、コンタクトホール、トレ
ンチ(素子分離溝)、配線用の溝をすべて総括して溝と
表記している。
【0027】(実施の形態2)実施の形態1でコンタク
トホールを形成し、無電解メッキにより銅でコンタクト
ホールを埋め込む前に、コンタクトホールの側壁の処理
を行う。図5(a)に示すようにスパッタ方法によりコ
ンタクトホール53中にコンタクトホールの側壁にチタ
ンTi55とチタンナイトライドTiN56を形成す
る。コンタクトホールの底部には埋込銅配線54が形成
されている。50はシリコン基板、51は第1の絶縁膜
(SiO2)、52は第2の絶縁膜(SiO2)である。
【0028】このあと、コンタクトホール53の中のT
iN56表面をパラジウム処理する。具体的にはコンタ
クトホール中にPdCl2の溶液を塗布する。するとT
iN表面にPd57の粒子が形成される。このPdは触
媒として機能する。すなわち、コンタクトホール中のP
d粒子にCu+とCo2+が近づくと、PdはCu++e -
→Cu反応の活性化エネルギーを下げる働きをするとと
もに、Co2+→Co3++e-の反応も起こさせやすくな
る。したがって、Pd粒子を核としてその上にCuが析
出していく。
【0029】これにより図5(b)のようにPd57が
付着しているところからCuが析出していくことにな
る。析出の過程は後の実施形態で説明するが、図9と同
じである。バリア層としてTiN56を用いてPd処理
をした後、無電解メッキによりCuを埋め込んでいる。
Pd処理は必須ではないが均一にメッキするためには施
しておくのが好ましい。またバリア層もTiN以外にも
TaN、Ta、WN、Nbを用いることができる。これ
らは、いずれも絶縁膜52(SiO2)中の酸素が拡散
によりCuの中へ動いていくのをストップする働きがあ
るとともに、表面にCuメッキするので、表面には酸化
被膜を形成しない。まとめると、バリア層は(1)バリア
性、(2)表面に酸化被膜を形成しない、(3)Cu+に電
子を与えやすいものであればよい。(3)についてはPd
処理することによりこの性質をもたせることができる。
【0030】またパラジウム処理もPdCl2を用いて
いるがこれにさらにPdの還元剤として4価の錫Sn4+
を加えてもよい。するとPdCl2+Sn4+→Pd+S
nCl2となりSn4+は還元剤として働き、表面にCu
生成の核となるPdが形成できる。Pd処理は基板表面
だけに対して裏面にはつかないようにしている。
【0031】このようにコンタクトホールにTi/Ti
Nを形成することにより、銅がSiO2中へと拡散しな
いし、SiO2中の酸素Oが銅中へと拡散して酸化銅を
形成することもない。酸化銅が形成されると導通する面
積が狭くなりコンタクト抵抗が上がってしまうがそれを
防止できる。またチタンの形成により密着性も高く信頼
性もよくなる。
【0032】(実施の形態3)図6に示すように半導体
集積回路で用いられるデュアルダマシンとよばれている
配線とコンタクトホールに銅を形成するものである。
【0033】第1の絶縁膜61となるSiO2絶縁膜中
に銅配線64が形成されている。第2の絶縁膜62(S
iO2)には、Cu配線64と電気的な接続ができるよ
うにコンタクトホール63が形成されている。さらにこ
のコンタクトホール63と整合する配線用溝64が形成
されている。このあと、スパッタ方法によりコンタクト
ホール63内にTiN66を形成する。実施形態2で述
べたパラジウム処理のあと、実施形態1の無電解メッキ
によりコンタクトホール63及び配線用溝64を銅67
で埋め込むことができる。
【0034】この方法により半導体装置の配線プロセス
で用いられている、配線溝とコンタクトホールとが整合
した溝にも無電解メッキにより銅を埋め込むことができ
る。
【0035】(実施の形態4)この実施の形態は絶縁膜
(絶縁体)に無電解メッキにより銅を埋め込む方法であ
る。
【0036】実施の形態1ではコンタクトホールの底部
に銅配線の表面が形成されていたが、この実施の形態で
は銅配線は形成されていない。
【0037】図7(a)に示すようにシリコン基板71
上に第1の絶縁膜(SiO2)72が形成されている。
この絶縁膜72中にコンタクトホール73が形成され、
このホールの回りはすべて絶縁膜で覆われ導体部分は露
出していない。このような場合であっても銅の埋め込み
は可能である。実施の形態1で説明した無電解メッキ方
法を行う前に、ホール中の絶縁膜72表面に核の形成を
行う。具体的には実施の形態2と同様、無電解メッキ前
にPdCl2による処理を行う。
【0038】すると図7(b)のようにホール中にPd
パラジウムの核が形成される。この後、実施の形態1で
説明した条件により、無電解メッキを行い銅を埋め込
む。
【0039】詳しくは、図9のように銅は埋め込まれて
いく。すなわち、コンタクトホール93中のPd97を
核にして銅が95a〜95cのように成長することで埋
め込まれる。
【0040】この方法によれば、ホール中は絶縁膜で覆
われていても、絶縁膜状のPdが銅生成の核となるため
溝内部に金属部が露出していなくても、微細なホールで
あっても埋め込むことができる。
【0041】SiO2絶縁膜中への銅の埋め込みであっ
たが、絶縁膜以外にもプラスチック等の絶縁体を用いた
場合でも同様に銅を埋め込むことができる。
【0042】(実施の形態5)この実施の形態は無電解
メッキにより薄く銅を析出させたあと、この銅をシード
層として電解メッキによりさらに銅を析出させる方法で
ある。無電解メッキと電解メッキとの組み合わせによ
り、銅を埋め込む方法である。無電解メッキはメッキ浴
中に浸すだけでよく電源が不要であり、装置構成は簡単
ではあるもののメッキ堆積レートが電解メッキよりも遅
い。そこで電解メッキに必要なシード層(電解メッキの
種)を形成し、そのあとは電解メッキにより大きな堆積
レート(メッキ速度)でもって銅の埋め込みを行う。こ
れにより、スループットが大きく量産に向くプロセスを
確立することができる。
【0043】実施の形態2により形成した銅を、この後
に行う電解メッキのシード層(種層)として用いる。こ
のシード層が形成された基板を、電解メッキ装置のメッ
キ槽に浸せきする。銅のシード層を陰極とし、陽極には
銅電極を用いる。メッキ槽中のメッキ浴の組成は、図8
に示した通りである。電圧を印加することにより、溶液
中の銅イオンが銅のシード層上に析出してコンタクトホ
ールが埋め込まれる。
【0044】以上の実施形態では、コンタクトホールに
銅を埋め込む場合について説明したが、必ずしもコンタ
クトホールでなくてもよい。たとえば図11に示すよう
に、銅のシード1102に銅を析出させることも可能で
ある。図11(a)に示すように、シリコン基板110
0上にシリコン酸化膜1101が形成されている。シリ
コン酸化膜1101には開口部1103が形成されてお
り、この開口部1103には銅のシード層1102が形
成されている。この状態で、実施形態1で説明したよう
に、無電解メッキを行うことにより、図11(b)のよ
うに銅1104をシード層1102上に析出させること
ができる。
【0045】また以上の実施形態では銅の無電解メッキ
について説明したが、銅以外にも銅よりも標準電位が貴
なもの、すなわち、金、銀、白金、パラジウムのメッキ
にも応用できる。さらに、還元イオン種として2価のコ
バルト(Co2+)を用いたが、それ以外にもメッキ液中
で酸化状態の方が安定な還元種、たとえば、2価の鉄
(Fe2+→Fe3+)、2価の錫(Sn2+→Sn4+)を用
いることもできる。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明では以下の効果が得
られる。 (1)不均化反応による溶液中への銅の析出がなく、安
定したメッキ浴を用いて銅の無電解メッキを実現でき
る。 (2)水素ガスの発生がなく、埋め込み中にガスがメッ
キ層に取り込まれることがなく、微細な溝へ均質な埋め
込み可能となる。 (3)悪影響の還元剤を使用しないので、環境への影響
を防止できる。 (4)2ステップメッキにより、レートの低さを電解メ
ッキ法によりカバーでき、量産に向く方法となる。 (5)絶縁物質であっても核形成処理により、埋め込み
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る無電解メッキに
よるコンタクトホールの埋め込みを示す工程断面図
【図2】無電解メッキを行う装置構成図
【図3】無電解メッキの浴組成とメッキ条件を示す図
【図4】浸せき時間とメッキ厚さとの関係を示す特性図
【図5】本発明の第2の実施形態に係るTi/TiN層
をコンタクトホールに形成した場合の構成断面図
【図6】コンタクトホールと溝配線とに無電解メッキに
より銅を埋め込む工程断面図
【図7】絶縁膜中にパラジウム処理により銅を埋め込む
工程断面図
【図8】電解メッキの浴組成を示す図
【図9】第2の実施形態の銅の析出過程を示す工程断面
【図10】第1の実施形態の銅の析出過程を示す工程断
面図
【図11】シード層上に無電解メッキにより銅を形成す
るときの工程断面図
【符号の説明】
11 第1の絶縁膜 12 第2の絶縁膜 13 コンタクトホール 14 銅配線 15 埋め込まれた銅 51 第1の絶縁膜 52 第2の絶縁膜 53 コンタクトホール 54 銅配線 55 チタン(Ti) 56 窒化チタン(TiN) 57 パラジウム(Pd) 61 第1の絶縁膜 62 第2の絶縁膜 63 コンタクトホール 64 配線用溝 67 埋め込まれた銅 68 レジスト 71 第1の絶縁膜 72 第2の絶縁膜 73 コンタクトホール 75 埋め込まれた銅 92 第2の絶縁膜 93 コンタクトホール 95a、95b、95c 銅 1007a、1007b、1007c、1007d 銅 1100 シリコン基板 1101 絶縁膜 1102 銅シード層 1103 開口部 1104 埋め込まれた銅
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年7月5日(1999.7.5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 半導体装置の製造方法
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳舛 弘幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 橋本 伸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 縄舟 秀美 大阪府高槻市真上町5−38−34 Fターム(参考) 4K022 BA08 CA06 CA21 DA01 DB07 4M104 BB04 BB14 DD06 DD37 DD53 DD79 FF17 FF18 HH13 5F033 AA04 AA05 AA29 AA64 AA73 BA17 BA25 BA38 DA04 DA07 DA13

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無電解メッキにより、溝に銅を形成する方
    法であって、メッキ浴には1価の銅イオンと、前記1価
    の銅イオンを銅に還元する還元剤とを有しており、前記
    1価の銅イオンが銅に還元されることにより前記溝中に
    銅を形成する工程を有するメッキ方法。
  2. 【請求項2】無電解メッキにより、溝に銅を埋め込む方
    法であって、メッキ浴には2価の銅イオン、前記2価の
    銅イオンを1価の銅イオンに還元する第1の還元剤、前
    記1価の銅イオンを銅に還元する第2の還元剤を有して
    おり、前記1価の銅イオンの還元により前記溝に銅を埋
    め込むメッキ方法。
  3. 【請求項3】コンタクトホールのホール直径が1.0μ
    m以下でありアスペクト比が3以上である、請求項2に
    記載のメッキ方法。
  4. 【請求項4】1価の銅を安定にする安定剤を含む、請求
    項1または2に記載のメッキ方法。
  5. 【請求項5】コンタクトホール側壁の絶縁膜に、銅析出
    の核形成の処理を行う請求項1または2に記載のメッキ
    方法。
  6. 【請求項6】メッキ浴には1価の銅イオンと、前記1価
    の銅イオンを銅に還元する還元剤とを有しており、無電
    解メッキにより前記1価の銅イオンが銅に還元されるこ
    とにより前記溝の側壁に銅を形成する工程と、前記銅を
    シード層とした電解メッキにより、前記溝中に銅を埋め
    込む工程とを有するメッキ方法。
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