JP2000030973A - コンデンサー用ポリエステルフィルム - Google Patents
コンデンサー用ポリエステルフィルムInfo
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Abstract
電圧と絶縁抵抗を得るのに好適なコンデンサー用ポリエ
ステルフィルムを提供する。 【解決手段】 ポリエチレンテレフタレートを主成分と
する二軸配向フィルムであって、三次元表面粗さ計によ
り測定される高さ200〜500nmの表面突起個数が
200〜2000個/mm2 、かつ、該フィルムの90
℃から140℃の間での熱伸び量Z(%)が下式(1)
を満足することを特徴とするコンデンサー用ポリエステ
ルフィルム。 3.9×10-4・(t−40)2 ≧Z≧1.2×10-8・(t−40)4 ・・・(1) (ここでtは測定温度(℃)である。)
Description
リエステルフィルムに関し、さらに詳しくは、コンデン
サーの誘電体として好適に用いられるポリエチレンテレ
フタレートを主成分とする、絶縁抵抗性と耐電圧性に優
れたコンデンサーとなし得るポリエステルフィルムに関
する。
として用いたコンデンサーは広く用いられている。特開
昭63−182351号公報、特開昭63−19431
8号公報などに開示されるように、ポリエステルフィル
ムと金属箔を交互に巻回するか、フィルムに金属を蒸着
して電極とし、これを巻回または積層することによりコ
ンデンサーを得る技術が知られている。
の絶縁抵抗のさらなる改善が望まれるようになってきて
いる。原料ポリマーの改良などによる改善や、特開平3
−122133号公報に開示されるような分子の結晶構
造や配向による改善は従来から行われているが、その要
求に対して改善はまだ十分ではない。
向上するため、コンデンサー加工時の条件、例えば、巻
回型コンデンサーのプレス温度や圧力条件を高く設定す
るなど、フィルムから見れば過酷な条件が採用される傾
向にあり、高い温度と圧力のためフィルム内部に歪みが
生じ、絶縁抵抗や耐電圧が低下するという問題が発生し
やすくなっている。このような問題に対し、特開昭53
−64753号公報には縦方向のF5値を高くし、フィ
ルム表面の突起数を規定して巻き取り時のテンションに
よる伸びを抑え、巻回性とつぶれ性に優れたコンデンサ
ー誘電体用ポリエステルフィルムが開示されている。ま
た、特開昭57−22021号公報には同じく縦方向の
F5値が高く、特定の架橋高分子粒子を含有することで
巻き取り時のテンションによる伸びを抑え、かつ製膜延
伸時の粒子の破壊を抑えられるので耐電圧性やCR値が
低下しないコンデンサー誘電体用ポリエステルフィルム
が開示されている。
過酷なコンデンサー加工条件下にて、絶縁抵抗と耐電圧
の向上を両立できるものではなかった。
は、かかる問題を解決し、過酷なコンデンサー加工条件
下においても、絶縁抵抗と耐電圧の両方の低下を低減さ
せ得るコンデンサー用ポリエステルフィルムを提供する
ことにある。
に、本発明のコンデンサー用ポリエステルフィルムは、
ポリエチレンテレフタレートを主成分とする二軸配向フ
ィルムであって、三次元表面粗さ計により測定される高
さ200〜500nmの表面突起個数が200〜200
0個/mm2 、かつ、該フィルムの90℃から140℃
の間での熱伸び量Z(%)が下式(1)を満足すること
を特徴とするものからなる。 3.9×10-4・(t−40)2 ≧Z≧1.2×10-8・(t−40)4 ・・・(1) (ここでtは測定温度(℃)である。)
においては、さらに面配向係数fnが0.160〜0.
178であることが好ましい。
ルムのポリエステルとは、ポリエチレンテレフタレート
を主成分とするポリエステルであり、さらに詳しくは、
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸が用いられ、ジオ
ール成分としてエチレングリコールを主要成分として用
いて重縮合し得られるものである。ここで、「主成分」
とはポリエチレンテレフタレートを構成するテレフタル
酸とエチレングリコールの合計量が全体の90重量%以
上であることを示し、10重量%以下であれば第3成分
が共重合されたり、ブレンドされていてもよい。
して好ましくは0.5dl/g以上、さらに好ましくは
0.6dl/g以上がコンデンサー用において耐電圧の
点で好ましい。
面は、三次元表面粗さ計により測定される高さが200
nm〜500nmの範囲にある表面突起の個数が200
〜2000個/mm2 の範囲にある必要がある。高さ2
00nm〜500nmの表面突起個数が200個未満の
場合には絶縁抵抗が不良となるので好ましくない。ま
た、表面突起高さ200nm〜500nmの表面突起個
数が2000個を越える場合には耐電圧が不良となるの
で好ましくない。より好ましくは250個〜800個の
範囲である。
ムの3次元表面粗さ計による中心面平均粗さSRaは3
0〜120nmの範囲にあることが好ましい。30nm
未満では、絶縁抵抗を良好とすることが難しく、また、
120nmを越えるものでは、コンデンサーの耐電圧を
良好とすることが難しくなる。より好ましくは、35〜
100nmの範囲であり、更に好ましくは35〜80n
mの範囲である。
しては、例えばポリエステル重合時に析出する内部析出
粒子を用いてもよいし、ポリエステルフィルム中に不活
性粒子を添加してもよい。添加する不活性粒子として
は、シリカ、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、酸化
チタン、カオリン、タルク、アルミナ、架橋高分子粒子
などを用いることができる。シリカ、炭酸カルシウム、
リン酸カルシウムがより好ましい。
散が良好でないとフィルム表面の粗大突起の原因とな
り、絶縁抵抗に悪影響を及ぼすことがある。ジェットア
ジタによる分散やメディア分散を行うことは、本発明の
表面を得るのに効果的である。フィルム上にプライマー
層を設ける場合には、プライマー層に公知の粒子を添加
し目的の表面を形成することもできる。
から140℃の間での熱伸び量Zが下式(1)を満足す
る必要がある。 3.9×10-4・(t−40)2 ≧Z≧1.2×10-8・(t−40)4 ・・・(1) (ここでZは熱伸び量(%)、tは測定温度(℃)であ
る。)
い場合には、絶縁抵抗が不良となるので好ましくない。
また、熱伸び量Zが(1)式で示す範囲より小さい場合
には、耐電圧が不良となるので好ましくない。より好ま
しい範囲は(2)式の範囲である。 3.5×10-4・(t−40)2 ≧Z≧1.5×10-8・(t−40)4 ・・・(2) (ここでZは熱伸び量(%)、tは測定温度(℃)であ
る。)
ンサー用として用いられるためにいかなる厚さを持つこ
ともできるが、0.5〜20μmの範囲の厚さがより好
適であり、0.9〜10μmの厚さで耐電圧の改良効果
が特に大きい。より好ましくは1.2〜8μmの範囲で
あり、さらに好ましくは2〜7μmの範囲である。
特性、電気的特性、生産性の面から二軸延伸されている
ことが必要である。二軸延伸の方法としてはインフレー
ション同時二軸延伸法、ステンター同時二軸延伸法、ス
テンター逐次二軸延伸法のいずれの延伸方式を採用して
もよいが、製膜安定性、厚み均一性の観点でステンター
逐次二軸延伸法が好ましい。
数fnは0.160〜0.178の範囲にあることが好
ましい。更に好ましいのは0.163〜0.173の範
囲である。
複屈折Δnが−0.02以上0.01未満であることが
好ましい。
ルムを40〜80℃でエージングを行うことは絶縁抵抗
と耐電圧性をさらに良好とするので好ましい。エージン
グを行う時間は、6時間以上が絶縁抵抗を良化する点か
ら好ましく、さらに好ましくは24時間以上である。
縮率が長手方向について0.5〜5%、幅方向について
−1.0〜2.5%であることが、耐電圧性の観点から
好ましい。より好ましくは、長手方向について1.0〜
3.0%、幅方向について0〜2.0%であることが好
ましい。
いて説明するが必ずしも限定されるものではない。ま
ず、前述のポリエステルをその融点を超える温度で常法
の押出機にて溶融押出し、ガラス転移点以下に冷却し、
未延伸シートとする。この未延伸シートを長手方向及び
幅方向に延伸する。その延伸方法には、同時に二軸方向
の延伸を行う方法、逐次二軸延伸法があるが、長手方向
の延伸を行った後に幅方向の延伸を行う逐次二軸延伸法
が、熱伸び量を本発明の範囲とするのに好ましい。
温度で、2.8〜7.5倍延伸することが好ましい。長
手方向の延伸後の複屈折が0.05〜0.10の範囲で
あると熱伸び量を本発明の範囲とするのに特に好まし
い。また、延伸速度は特に限定されないが、2万%/分
から2百万%/分の範囲であると熱伸び量を本発明の範
囲とするのに更に好ましい。
ーオーブンにて90〜120℃に加熱しながら幅方向に
3.0〜6.0倍延伸する。延伸速度は特に限定されな
いが、500%/分から50万%/分の範囲であると熱
伸び量を本発明の範囲とするのに更に好ましい。
度はフィルムの温度にして200℃〜240℃の範囲
で、2〜30秒間行うのが耐電圧向上の点で好ましい。
熱処理に引き続き、1〜10%の範囲で弛緩処理を行う
ことは耐電圧の点で好ましい。
合には、少なくとも片面にアルミニウムを蒸着してコン
デンサーの内部電極となるアルミニウム蒸着膜を設ける
が、このときアルミニウムと同時あるいは逐次に、たと
えばニッケル、銅、金、銀、クロム、亜鉛などの他の金
属成分を蒸着することもできる。また、蒸着膜上にオイ
ルなどで保護層を設けることもできる。アルミニウムの
蒸着膜の厚さは表面電気抵抗で1〜5Ω/□の範囲であ
ると耐電圧の点から望ましい。
エージング処理を行ったり、再度オフラインで熱処理を
行ったりすることができる。また、絶縁もしくは他の目
的で、この金属化フィルムの少なくとも片面にコーティ
ングを施すこともできる。
積層もしくは巻回してフィルムコンデンサーとすること
ができる。巻回型フィルムコンデンサーを例示するなら
ば、金属化するフィルムの片面にアルミニウムを真空蒸
着する。その際、長手方向に走るマージン部を有するス
トライプ状に蒸着する。次に表面の蒸着部の中央と各マ
ージン部の中央に刃を入れてスリットし、一方にマージ
ンを有するテープ状の巻取リールにする。得られた右マ
ージン品と左マージン品各1本ずつを、2枚重ね合わせ
て巻回し、巻回体を得る。この巻回体から芯材を抜いて
プレスし、両端面にメタリコンを溶射して外部電極と
し、メタリコンにリード線を溶接して巻回型コンデンサ
ー素子を得る。
法]本発明における特性値の測定方法、並びに評価方法
は次のとおりである。 (1)熱伸び量Z 真空理工(株)製測定モジュールTM−9400型およ
びデータ解析装置として同社製熱分析システムMTS−
9000型を用いて、フィルムサンプルを幅5mmのフ
ィルム長手方向に長い短冊状にサンプリングし、長手方
向に一定荷重19.6MPaを負荷させた状態で室温か
ら昇温速度10℃/minで昇温する。このときの温度
t(℃)での熱伸び量をZ(%)とした。
ウムD線を光源としてアッベ屈折率計を用いて長手方
向、幅方向、厚さ方向の屈折率を測定した(それぞれn
MD、nTD、nZDとする)。ここで、マウント液は
ヨウ化メチレンを用い、25℃、65%RHにて測定し
た。次に下記式(A)により面配向係数fn、下記式
(B)により複屈折Δnを算出した。 面配向係数fn=[(nMD+nTD)/2]−nZD (A) 複屈折Δn=nMD−nTD (B)
さSRa ) 小坂研究所製の3次元表面粗さ計ETB−30HKを用
い、触針式で以下の条件で測定した。 触針先端径 :2μm 触針加重 :10mg 測定長 :1mm 送りピッチ :10μm 測定本数 :30本 カットオフ値:0.08mm
し、各高さ毎の突起個数を出力し、高さ200〜500
nmの突起個数を算出した。
件で測定した。
るようにアルミニウムを真空蒸着した。その際、長手方
向に走るマージン部を有するストライプ状に蒸着し、マ
ージン幅1mm、全幅30mmの巻取リールを得る。こ
のリールを50℃48時間エージング処理した後、左マ
ージン及び右マージンのもの各1本ずつを2枚重ね合わ
せて巻回し、静電容量約1.5μFの巻回体を得た。こ
の巻回体を130℃、20kg/cm2 で5分間プレス
した。この両端面にメタリコンを溶射して外部電極と
し、メタリコンにリード線を溶接して巻回型コンデンサ
ー素子を得た。
を250Vにて1分荷電後の抵抗値を超絶縁計(HP
製)を用いて測定し、抵抗値が10000MΩ未満を不
良とした。この測定を500個の素子について行い、不
良素子の個数が10個未満の場合を絶縁抵抗性良好、1
0個以上の場合を絶縁抵抗性不良とした。
高電圧直流電源を用いて、100V/sの速度で昇圧し
ながら電圧を印加し、10mA以上の電流が流れた電圧
を絶縁破壊電圧とした。この測定を200個の素子につ
いて行い平均値を算出し、フィルム厚みで割返した値を
耐電圧性とした。耐電圧性が350V/μm以上の場合
を耐電圧性良好、350V/μm未満の場合を耐電圧性
不良とした。
ル70重量部に触媒として酢酸カルシウム0.12重量
部を用いてエステル交換反応を行い、その生成物に三酸
化アンチモン0.02重量部、トリメチルフォスフェー
ト0.21重量部を加え、更に不活性粒子として平均粒
径が1.4μmの凝集形シリカを0.25%添加し、重
縮合反応によりポリエチレンテレフタレートのペレット
を得た。
空乾燥した後、押出機に供給し、285℃で溶融させ、
Tダイよりシートを吐出させ、25℃の冷却ドラムにて
冷却固化せしめ未延伸のシートを作成した。
倍、延伸速度20万%/分で延伸したのち、更に長手方
向に110℃で2.1倍、延伸速度15万%/分で延伸
した。次に幅方向に105℃で4.0倍、延伸速度1万
%/分で延伸し、205℃で6秒間熱処理した後、幅方
向に160℃で5%弛緩熱処理し、その後冷却せしめて
巻き取り、厚さ4.6μm のポリエステルフィルムを得
た。
れる高さ200nm〜500nmの表面突起個数は62
0個/mm2 であった。また、このフィルムの熱伸び量
Zは100℃で0.7%、130℃で2.1%であり
(1)式の範囲内であった。
ーの絶縁抵抗性は不良素子0個と極めて良好であった。
また耐電圧性は405V/μmと極めて良好であった。
カ0.15%、及び平均粒径1.4μmの合成炭酸カル
シウムとした以外は実施例1と同様にしてポリエステル
フィルムを製造した。このフィルムの3次元粗さ計によ
る測定される高さ200nm〜500nmの表面突起個
数は450個/mm2 であった。
℃で0.7%、130℃で2.1%であり(1)式の範
囲内であった。このフィルムを用いて作製したコンデン
サーの絶縁抵抗性は不良素子2個と良好であった。また
耐電圧性は390V/μmと良好であった。
アパタイト粒子0.4%とした以外は実施例1と同様に
してポリエステルフィルムを製造した。このフィルムの
3次元粗さ計による測定される高さ200nm〜500
nmの表面突起個数は700個/mm2 であった。
℃で0.7%、130℃で2.1%であり(1)式の範
囲内であった。このフィルムを用いて作製したコンデン
サーの絶縁抵抗性は不良素子2個と良好であった。また
耐電圧性は390V/μmと良好であった。
ムを、長手方向に100℃で3倍、延伸速度8万%/分
で延伸した後、幅方向に105℃で3.8倍、延伸速度
2万%/分で延伸し、その後再度長手方向に140℃で
1.3倍、延伸速度10万%/分で延伸し、引続き21
0℃で4秒間熱処理した後190℃で5%弛緩熱処理を
して、ポリエステルフィルムを得た。
延伸倍率を3.7倍にし、巻き取った後のポリエステル
フィルムにエージングを60℃48時間にした以外は実
施例1と同様にしてコンデンサーを作製した。フィルム
物性およびコンデンサーの評価結果を表1に示す。
れる表面突起高さ200nm〜500nmの突起個数は
460個/mm2 であった。また、このフィルムの熱伸
び量Zは100℃で0.4%、130℃で1.4%であ
り(1)式の範囲内であった。このフィルムを用いて作
製したコンデンサーの絶縁抵抗性は不良素子3個と良好
であった。また耐電圧性は380V/μmと良好であっ
た。
ダルシリカ0.15%とした以外は実施例1と同様にし
てポリエステルフィルムを製造した。このフィルムの3
次元粗さ計による測定される高さ200nm〜500n
mの表面突起個数は80個/mm2 であった。
℃で0.7%、130℃で2.1%であり(1)式の範
囲内であった。このフィルムを用いて作製したコンデン
サーの絶縁抵抗性は不良素子90個と不良であった。ま
た耐電圧性も230V/μmと不良であった。
化チタン1.5%とした以外は実施例1と同様にしてポ
リエステルフィルムを製造した。このフィルムの特性、
及びコンデンサーとしたときの絶縁抵抗性、耐電圧性を
表1に示した。
10秒、かつ弛緩熱処理を180℃で6%とした以外は
実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを製造し
た。このフィルムの特性、及びコンデンサーとしたとき
の絶縁抵抗性、耐電圧性を表1に示した。
ムを、長手方向に90℃で3倍、延伸速度8万%/分で
延伸した後、幅方向に105℃で3.8倍、延伸速度2
万%/分で延伸し、その後再度長手方向に140℃で
1.9倍、延伸速度10万%/分で延伸し、引続き17
0℃で4秒間熱処理して、ポリエステルフィルムを得
た。このフィルムの特性、及びコンデンサーとしたとき
の絶縁抵抗性、耐電圧性を表1に示した。
サー用ポリエステルフィルムによれば、熱伸び量と、特
定範囲の高さの表面突起個数を特定の範囲とすることに
より、従来のコンデンサー用フィルムに比べ、過酷なコ
ンデンサー加工条件下でも良好な耐電圧と絶縁抵抗を得
るのに好適なコンデンサー用ポリエステルフィルムを得
ることができた。
Claims (3)
- 【請求項1】 ポリエチレンテレフタレートを主成分と
する二軸配向フィルムであって、三次元表面粗さ計によ
り測定される高さ200〜500nmの表面突起個数が
200〜2000個/mm2 、かつ、該フィルムの90
℃から140℃の間での熱伸び量Z(%)が下式(1)
を満足することを特徴とするコンデンサー用ポリエステ
ルフィルム。 3.9×10-4・(t−40)2 ≧Z≧1.2×10-8・(t−40)4 ・・・(1) (ここでtは測定温度(℃)である。) - 【請求項2】 面配向係数fnが0.160〜0.17
8であることを特徴とする、請求項1に記載のコンデン
サー用ポリエステルフィルム。 - 【請求項3】 フィルムの少なくとも片面に金属層を設
けたことを特徴とする、請求項1または2に記載のコン
デンサー用ポリエステルフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20163398A JP3858459B2 (ja) | 1998-07-16 | 1998-07-16 | コンデンサー用ポリエステルフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20163398A JP3858459B2 (ja) | 1998-07-16 | 1998-07-16 | コンデンサー用ポリエステルフィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000030973A true JP2000030973A (ja) | 2000-01-28 |
JP3858459B2 JP3858459B2 (ja) | 2006-12-13 |
Family
ID=16444320
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20163398A Expired - Lifetime JP3858459B2 (ja) | 1998-07-16 | 1998-07-16 | コンデンサー用ポリエステルフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3858459B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012144015A1 (ja) * | 2011-04-19 | 2012-10-26 | 東レ株式会社 | コンデンサ用二軸延伸ポリプロピレンフィルム、金属化フィルムおよびフィルムコンデンサ |
-
1998
- 1998-07-16 JP JP20163398A patent/JP3858459B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012144015A1 (ja) * | 2011-04-19 | 2012-10-26 | 東レ株式会社 | コンデンサ用二軸延伸ポリプロピレンフィルム、金属化フィルムおよびフィルムコンデンサ |
CN103503094A (zh) * | 2011-04-19 | 2014-01-08 | 东丽株式会社 | 电容器用双轴拉伸聚丙烯膜、金属化膜和膜电容器 |
US9991052B2 (en) | 2011-04-19 | 2018-06-05 | Toray Industries, Inc. | Biaxially stretched polypropylene film for capacitor, metallized film, and film capacitor |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3858459B2 (ja) | 2006-12-13 |
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