JP2000030560A - 微小負荷用リレーに用いるAuC接点材料及びその製造方法 - Google Patents

微小負荷用リレーに用いるAuC接点材料及びその製造方法

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JP2000030560A
JP2000030560A JP10193872A JP19387298A JP2000030560A JP 2000030560 A JP2000030560 A JP 2000030560A JP 10193872 A JP10193872 A JP 10193872A JP 19387298 A JP19387298 A JP 19387298A JP 2000030560 A JP2000030560 A JP 2000030560A
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JP
Japan
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auc
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alloy
contact material
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JP10193872A
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Hiroaki Matsui
宏明 松井
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Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
Original Assignee
Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H1/00Contacts
    • H01H1/02Contacts characterised by the material thereof
    • H01H1/021Composite material
    • H01H1/027Composite material containing carbon particles or fibres

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  • Contacts (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Manufacture Of Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接触抵抗が低く且つ安定していることは勿論
のこと、粘着・凝集を起こしにくくて摩擦による摩耗を
減少させることのできるAuC接点材料を得る。 【解決手段】 AuやAu合金又はAgやAg合金の接
点基材の表面にAuとCを貼り合わせた複合ターゲット
材をスパッタリングして、AuC膜を形成したAuC接
点材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微小負荷用リレー
に用いるAuC接点材料及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】微小負荷用リレーには、現在Au合金
(AuAg,AuPd,AuNi等)、Ag合金(Ag
Pd,AgNi等)の接点材料が使用されているが、接
触抵抗を低く且つ安定させるためにはAuの使用が望ま
しい。Auの接触抵抗は2〜3mΩで、接点材料の中で
は最も安定している。しかし、Auは硬さが軟らかく
(20〜40Hv)、非常に粘着・凝着を起こし易い。
また、粘着・凝着に起因して摩擦による摩耗が生じると
いう問題点がある。このため、接触抵抗が4〜10mΩ
とAuよりも高いAuAg合金や、これよりもさらに接
触抵抗の高いAuPd合金やAuNi合金でも、やむな
く使用しているのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、接触
抵抗が低く且つ安定しているのは勿論のこと、粘着・凝
着を起こしにくくて摩擦による摩耗を減少させた微小負
荷用リレーに用いるAuC接点材料及びその製造方法を
提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の微小負荷用リレーに用いるAuC接点材料
は、AuやAu合金又はAgやAg合金の接点基材の表
面にスパッタリングによるAuC膜が形成されているこ
とを特徴とするものである。
【0005】この微小負荷用リレーに用いるAuC接点
材料におけるAuC膜のC含有率は0.01〜1重量%
であることが好ましい。また、AuC膜のビッカース硬
さは、100〜200Hvであることが好ましい。さら
に、AuCの膜の厚さは、1〜10μmあることが好ま
しい。
【0006】本発明の微小負荷用リレーに用いるAuC
接点材料の製造方法は、AuとCを貼り合わせた複合タ
ーゲット材を用いて、AuやAu合金又はAgやAg合
金の接点基材の表面にスパッタリングによりAuC膜を
形成することを特徴とするものである。
【0007】上記本発明の微小負荷用リレーに用いるA
uC接点材料において、AuやAu合金又はAgやAg
合金の接点基材の表面に、スパッタリングによりAuC
膜を形成したのは、従来の合金溶解鋳造ではAuC接点
を作ることができなかった(Au中にCが固溶しない)
からであり、又、Auの硬さを上げるには限界があった
からである。他方、焼結法によりAuC接点を作ること
が一部行われていたが、極微量のCの制御が難しく、生
産性も悪かった。然るに本発明のAuC接点材料は、表
面のAuC膜がスパッタリングにより形成されているの
で、緻密で硬く、Cの効果により粘着・凝着が起こりに
くく、摩擦による摩耗が生じにくくなるものである。勿
論、Auの働きにより接触抵抗が低く安定するものであ
る。
【0008】本発明のAuC接点材料において、AuC
膜のC含有量が0.01〜1重量%が好ましい理由は、
0.01重量%未満ではCの効果が得られず、粘着・凝
集を起こし易く、1重量%を超えると接触抵抗が高く、
不安定となるからである。また、AuC膜のビッカース
硬さが100〜200Hvが好ましい理由は、100H
v未満では粘着・凝集を起こし易く、200Hvを超え
ると接触抵抗が高く、不安定となり、100〜200H
vの範囲内では粘着・凝集が生じにくく、接触抵抗も低
く、安定するからである。さらに、AuC膜の厚さが1
〜10μmが好ましい理由は、1μm未満では、微小負
荷用リレー用に用いるとしても開閉頻度の面から寿命を
望めなく、10μmを超えるとスパッタリングに時間と
費用が嵩むばかりで機能の向上は望めないからである。
【0009】本発明の微小負荷用リレーに用いるAuC
接点の製造方法において、AuやAu合金又はAgやA
g合金の接点基材の表面に、AuC膜をスパッタリング
するのにAuとCを貼り合わせた複合ターゲット材を用
いる理由は、AuとCが同時に接点基材の表面に均一に
成膜されて、全面均等で緻密な組織のAuC膜が得られ
るからである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の微小負荷用リレーに用い
るAuC接点及びその製造方法の実施例について説明す
る。先ず製造方法から説明すると、図1の(a),
(b)に示すようにAuブロック1とCブロック2とを
半田で貼り合わせた縦760mm、横126mm、厚さ
6mmの複合ターゲット材3を用いて、直径2mmのA
gPd60重量%の接点基材の外表面に、スパッタリン
グ条件:雰囲気Ar1.3×10-3Torr、電力パワ
ー5kWでスパッタリングを行って、膜厚3μmのAu
C膜を形成してAuC接点を製造した。
【0011】こうして製造した実施例のAuC接点のA
uC膜のC含有量は0.3重量%であった。また、ビッ
カース硬さは、180Hvであった。さらに接触抵抗を
Auプローブを用いた四端子法にて測定した処、2〜3
mΩであった。これに対し、溶解鋳造法にて製造した従
来のAu接点は、ビッカース硬さ20〜40Hv、接触
抵抗2〜3mΩ、AuAg10重量%接点は、ビッカー
ス硬さ50〜80Hv、接触抵抗3〜4mΩ、AuPd
5重量%接点は、ビッカース硬さ50〜80Hv、接触
抵抗4〜5mΩ、AuNi2重量%接点は、ビッカース
硬さ60〜100Hv、接触抵抗4〜5mΩであって、
全てビッカース硬さが100Hv以下で低かった。又、
Au接点以外は接触抵抗が3mΩ以上と高かった。
【0012】然して、溶解鋳造法にて製造した従来のA
uAg10重量%接点、AuAg25重量%接点 Au
Ag40重量%接点の摩擦及び接触抵抗について直径2
mmのワイヤーをクロスさせて摺動する試験を、回転数
300rpm、ストローク2mm、荷重50g、測定電
流170mA、測定時間40secの試験条件で行っ
て、摩擦係数μaと接触抵抗Rcを測定した処、図2の
グラフに示すような結果を得た。ここで、摩擦係数μa
は、
【数1】 図2のグラフで明らかなように、従来例のAuAg接点
は、Agの含有量が少ないと摩擦係数が高く、接触抵抗
が低いが、Agの含有量が多くなると摩擦係数が低く、
接触抵抗が高いことが判る。そして、従来例のAuAg
接点は、接触抵抗と摩擦係数が相反する傾向がある。
【0013】次に、実施例のAuC接点を評価するため
に、スパッタリング法にて製造した従来のAu、AuA
g8重量%、AuAg15重量%、AuCo0.1重量
%、AuCo1.0重量%の各接点と共に荷重25g、
摺動周波数5Hz、摺動回数96,000回の条件で摺
動試験を行い、初期の摩擦係数を測定した処、下記の表
1に示すよう結果を得た。
【0014】
【表1】
【0015】上記表1の結果で明らかなように、実施例
のAuC接点材料は、従来の接点材料に比べ初期の摩擦
係数が著しく低いので、摩擦による摩耗は生じにくいも
のである。
【0016】
【発明の効果】以上の説明で判るように、本発明のAu
C接点材料は、接触抵抗が低く且つ安定しており、しか
も溶着・凝集が起こりにくく、摩擦による摩耗を減少で
きるので、微小負荷用リレーに用いる小型の接点材料と
して極めて有用である。また、本発明のAuC接点材料
の製造方法によれば、上記の優れたAuC接点材料を、
効率良く容易に所要のAuC膜を形成して製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のAuC接点材料の製造方法に用いる複
合ターゲット材を示すもので、(a)は正面図、(b)
は側面図である。
【図2】従来例のAuAg接点のAg含有量の変化に伴
う接触抵抗と摩擦係数との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 Auブロック 2 Cブロック 3 複合ターゲット材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 AuやAu合金又はAgやAg合金の接
    点基材の表面に、スパッタリングによるAuC膜が形成
    されていることを特徴とする微小負荷用リレーに用いる
    AuC接点材料。
  2. 【請求項2】 AuC膜のC含有率が0.01〜1重量
    %であることを特徴とする請求項1に記載の微小負荷用
    リレーに用いるAuC接点材料。
  3. 【請求項3】 AuC膜のビッカース硬さが、100〜
    200Hvであることを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載の微小負荷用リレーに用いるAuC接点材料。
  4. 【請求項4】 AuC膜の厚さが1〜10μmあること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の微小負荷用
    リレーに用いるAuC接点材料。
  5. 【請求項5】 AuとCを貼り合わせた複合ターゲット
    材を用いて、AuやAu合金又AgやAg合金の接点基
    材の表面に、スパッタリングによりAuC膜を形成する
    ことを特徴とする微小負荷用リレーに用いるAuC接点
    材料の製造方法。
JP10193872A 1998-07-09 1998-07-09 微小負荷用リレーに用いるAuC接点材料及びその製造方法 Pending JP2000030560A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003066917A1 (fr) * 2002-02-08 2003-08-14 Matsuda Sangyo Co., Ltd. Alliage d'or colore

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003066917A1 (fr) * 2002-02-08 2003-08-14 Matsuda Sangyo Co., Ltd. Alliage d'or colore

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