JP2000030534A - 感光性高誘電体ペーストおよびそれを用いるコンデンサーの製造方法 - Google Patents

感光性高誘電体ペーストおよびそれを用いるコンデンサーの製造方法

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JP2000030534A
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high dielectric
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capacitor
dielectric constant
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Sandai Iwasa
山大 岩佐
Yoichi Oba
洋一 大場
Isao Morooka
功 師岡
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Asahi Chemical Research Laboratory Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さな占有面積での高信頼性と、実層基板の
厚さ方向の短縮方向でも改善されたコンデンサーの製造
に用いる感光性高誘電体ペーストとそれを用いた製造方
法を提供する。 【解決手段】 高誘電率を有する金属酸化物で粒径が
0.1〜10μmの微粒子と感光性ポリマーとを必須成
分として含む感光性高誘電体ペースト及び高誘電率を有
する金属酸化物としてペロスカイト型金属化合物を用
い、これを用いたコンデンサーの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板上にコンデン
サーを形成するための高誘電体ペーストならびにそれを
用いたコンデンサーの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気回路を構成するために用いら
れるコンデンサーとしては、リード線付きコンデンサー
(ディスクリート部品)が多く使用されてきたが、電子
機器の軽薄短小に伴ってリードのないチップ部品が採用
されるようになってきた。電子機器の軽薄短小化は携帯
電話やビデオカメラに代表されるような携帯製品に顕著
に拡がっている。このような流れは、チップコンデンサ
ーの採用を益々拡げている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような、軽薄短小
化の流れの中で、より小さな占有面積で高信頼性のコン
デンサーを提供することと、従来はあまり考慮していな
かった実装基板の厚さ方向の短縮(つまりより薄くす
る)方向でも改善されたコンデンサーを提供することの
必要性がでてきており、本発明はこの2つの課題を解決
するためになされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は感光性高誘電体
ペーストをフォトリソグラフ技術によってファインパタ
ーンの高誘電性被膜とし、これの両面に電極を形成する
ことによってプレーナー(平面)構造をもつコンデンサ
ーを製造するものである
【0005】本発明に用いられる高誘電率を有する金属
酸化物としては、一般式 A1-xxCO3 ここで、A、BがBa、Sr、Pbから選ばれた1種、
CがTiまたはZr、xが0〜1。で表されるペロブス
カイト型金属酸化物を主成分とするもので、室温での誘
電率が500以上であるものが好ましい。
【0006】チタン酸バリウムのセラミック粉末につい
てその製造方法の一例を示す。TiCl4水溶液とBa
Cl2水溶液の等モル混合物を作り、これにNH4OHと
(NH42CO3を加えると TiCl4+BaCl2+4NH4OH+(NH42CO3
→TiO2・H2O+BaCO3 共沈がえられこれを乾燥して粉末し1000℃以上で反
応させてBaTiO3とする。炭酸塩ではなく、シュウ
酸塩として共沈させたものも実用化されている。
【0007】焼成温度が高いと誘電率が大きくなるが、
一般に粒径も大きくなるので、コンデンサーの要求特性
に応じて焼成温度や焼成時間を調整して所望の粉体を得
る。尚、純粋に近いチタン酸バリウムでは、室温付近の
εrの値が1500〜1700であり、εrの温度係数は
ー150ppm/℃と小さい。これをより高誘電率とす
るにはSrTiO3、CaSnO3、BaSnO3、Ba
ZrO3など、BaTiO3のキューリー温度を室温近く
に下げるための添加剤(シフター)を加える。このよう
な方法により室温付近でのεrの値を10000〜20
000と大きくすることで小型大容量のコンデンサー材
料とすることができる。しかし、このままでは誘電率は
大きいもののそれの温度依存性も大きくー20〜80℃
で基準値(20℃)のー80〜+30%と大きく変化す
るようになる。
【0008】この温度特性を改良するために、さらにC
aTiO3、MgTiO3などの添加剤(デプレサー)を
加え、εrの値を3000〜7000と少し小さくする
代わりにー20〜80℃での誘電率変化を基準値(20
℃)の±10%以内に小さくすることができること(一
ノ瀬昇、塩崎忠著、エレクトロセラミックス、p.10
1、技報堂出版(1984))が知られている。本発明
においてもBaTiO3の合成反応においてシフターや
デプレサー成分を共沈させて誘電特性を調整したものを
使用することができる。これらの粉末のバインダーへの
分散を容易にするため、この表面をシラン系、チタン
系、ジルコニウム系、アルミ系など各種カップリング
剤、高級脂肪酸などで表面処理することも可能である。
【0009】本発明で、高誘電率を有する金属酸化物粉
末の粒径を0.1〜10μmと限定したのは、粒径が
0.1μm未満では、通常の紫外線光線による露光時
に、この粒子による光の遮蔽効果が大きく感光性ポリマ
ーの反応が不完全になり、10μmを越えると形成され
る被膜の表面粗さが大きくなりすぎるからである。本発
明において感光性ポリマーは高誘電率を有する金属酸化
物粉末同士また当該金属酸化物と電極材料とのバインダ
ーとしての機能と、紫外線などの照射により溶媒への溶
解性が変化する機能を持つ。本発明で使用される感光性
ポリマーとしては、光重合性ポリマーまたは光架橋性ポ
リマーから選ばれた感光性ポリマーが好ましいが、本発
明の目的を達成できるものであればこれら以外の感光性
ポリマーが使用できることは云うまでもない。
【0010】ここで、光重合性ポリマーとしては、エチ
レン性不飽和基を有するアクリル系共重合体(感光性オ
リゴマー)と光重合性化合物(感光性モノマー)と光重
合開始剤を含むもの、エポキシ樹脂と光カチオン重合開
始剤とを含むものなど、が例示できる。感光性オリゴマ
ーとしてはエポキシ樹脂にアクリル酸を付加したもの、
それをさらに酸無水物と反応させたものやグリシジル基
を有する(メタ)アクリルモノマーを含む共重合体に
(メタ)アクリル酸を反応させたもの、さらにそれに酸
無水物を反応したもの、水酸基を有する(メタ)アクリ
ルモノマーを含む共重合体に(メタ)アクリル酸グリシ
ジルを反応させたもの、さらにそれに酸無水物を反応し
たもの、無水マレイン酸を含む共重合体に水酸基を有す
る(メタ)アクリルモノマあるいはグリシジル基を有す
る(メタ)アクリルモノマーを反応させたものなどがあ
り、これらを単独または混合して使用する。
【0011】感光性モノマーとしては2ーヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート、2ーヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、Nービニルピロリドン、アクリ
ロイルモルフォリン、メトキシポリエチレングリコール
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、N,Nージメチルアクリルアミド、
フェノキシエチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシ
ル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)
アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)
アクリレート、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌ
レートジ(メタ)アクリレート、トリス(ヒドロキシエ
チル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレートなど
が単独あるいは混合して使用される。
【0012】光重合開始剤としては、ベンゾインとその
アルキルエーテル類、ベンゾフェノン類、アセトフェノ
ン類、アントラキノン類、キサントン類、チオキサント
ン類などがあり、これらを単独または混合して使用す
る。尚、これらの光重合開始剤は安息香酸系、第三アミ
ン系などの公知慣用の光重合促進剤を併用することがで
きる。光カチオン重合開始剤としては、トリフェニルス
ルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、ジフェニル
スルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、トリフェ
ニルスルホニウムヘキサフルオロホスフェート、ベンジ
ルー4ーヒドロキシフェニルメチルスルホニウムヘキサ
フルオロホスフェート、ブレンステッド酸の鉄芳香族化
合物塩(チバ・ガイギー社、CG24ー061)などが
単独または混合して使用できる。
【0013】光カチオン重合開始剤によってエポキシ樹
脂が開環重合するが、光重合性は通常のグリシジルエス
テル系エポキシ樹脂よりも脂環エポキシ樹脂の方が反応
速度が速いのでより好ましい。脂環エポキシ樹脂とグリ
シジルエステル系エポキシ樹脂を併用することもでき
る。脂環エポキシ樹脂としては、ビニルシクロヘキセン
ジエポキサイド、アリサイクリックジエポキシアセター
ル、アリサイクリックジエポキシアジペート、アリサイ
クリックジエポキシカルボキシレートまたはダイセル化
学工業(株)製、EHPEー3150などがあり、単独
または混合して使用できる。
【0014】光架橋性ポリマーとしては、水溶性ポリマ
ー重クロム酸塩系、ポリケイ皮酸ビニル(コダックKP
R)、環化ゴムアジド系(コダックKTFR)などが例
示できる。これらの感光性ポリマーの誘電率は一般に
2.5〜4.0と低い。従って、バインダーの誘電率を
上げるために、感光性ポリマーの感光特性を損なわない
範囲で、より高誘電性のポリマー(例えば、住友化学の
SDP−E(ε:15<)、信越化学のシアノレジン
(ε:18<))や高誘電性液体(例えば、住友化学の
SDP−S(ε:40<))を添加することもできる。
【0015】また、これらの感光性ポリマーを適当な希
釈剤で希釈するための希釈剤や酸化防止剤、熱重合禁止
剤、レベリング剤、表面改質剤、脱泡剤などの各種添加
剤も添加できる。尚、バインダーとして感光性ポリマー
の感光性や現像性を損なわない範囲で、熱硬化性ポリマ
ーを添加することもできる。この場合、熱硬化性樹脂と
してエポキシ樹脂/エポキシ硬化剤、フェノール樹脂、
メラミン樹脂などがある。高誘電性微粒子と感光性ポリ
マーとの比率は、ペーストを硬化してえられる硬化塗膜
に対して要求される電気容量や絶縁性あるいはペースト
としての作業性の観点から適宜決定されるが、一般的に
は高誘電性微粒子100重量部に対し感光性ポリマーは
固形分として5〜100重量部、好ましくは10〜50
重量部が配合される。
【0016】コンデンサーの電極として、一般には下部
電極は銅箔をエッチングしたものを用い、その上に高誘
電体被膜を形成し、その上部に以下のような材料・工法
で上部電極が形成される。勿論、以下の材料と工法で上
下電極を形成することも可能である。 1)銀、Ni、Cuなどの金属粉ペーストを所定の形に
スクリーン印刷する 2)感光性導電金属ペーストをフォトリソグラフィ技術
でパターン化する 3)導電性の金属薄膜を蒸着、スパッタリングなどで形
成した後、フォトレジストを用いるフォトリソグラフィ
技術で金属をパターン化する など。
【0017】スクリーン印刷可能な導電性金属ペースト
としては、導電性金属粉末に熱硬化性樹脂あるいは熱可
塑性樹脂を混合したペーストで市販品がある。また、感
光性導電金属ペーストとしては、文献(フォトポリマー
懇談会編、フォトポリマーハンドブック、p510工業
調査会(1989))に記載されているような銀粉を配
合したUV導電ペースト(注1)を1例として示すこと
ができる。
【0018】 ─────────────────────────────────── 注1) ビスフェノールAエポキシアクリレート 60部 2ーヒドロキシエチルメタクリレート 40部 2ーエチルアントラキノン 5部 アゾイソブチロニトリル 4部 ハイドロキノンモノメチルエーテル 0.2部 銀粉末(平均粒径1.2μm) 436.8部 ───────────────────────────────────
【0019】(作用)本発明の高誘電性ペーストを用い
て単板コンデンサーを作る方法としては、銅張積層板の
銅箔をエッチングして形成した電極を含む全面に感光性
高誘電体ペーストを塗布、乾燥してから、マスクを介し
て露光し、現像し(必要に応じ熱硬化処理を加えて)高
誘電体層を形成し、その上部に電極を形成する。上部電
極は、(a)熱硬化性導電性ペーストをパターン状に印
刷して熱硬化する、(b)感光性導電ペーストを全面に
塗布し、乾燥の後、これをフォトリソグラフによりパタ
ーン状に形成する。(c)導電性金属薄膜を蒸着やスパ
ッタリングで全面に形成しフォトレジストを用いてフォ
トリソグラフによりパターン状に形成するなど、の方法
で形成する。
【0020】また、積層コンデンサーは、上述の方法で
形成した単板コンデンサーの全面に感光性高誘電体ペー
ストを再び塗布、乾燥してから、マスクを介して露光
し、現像し(必要に応じ熱硬化処理を加えて)高誘電体
層を形成し、さらにその上部に電極を形成する。この操
作を繰り返して積層コンデンサーが作られる。また、導
電性の金属薄膜を乾式で形成し、それを通常のフォトレ
ジストでパターニングしエッチングする方法では、金属
として、金、銀、銅、アルミ、ニッケル、クロムなどの
純金属あるいはこれらを含む合金が使用できる。
【0021】
【実施例】本発明による感光性高誘電体ペーストの製造
方法とその特性を以下の実施例に示した。本発明がこれ
らの実施例に限定されるものでないことは云うまでもな
い。 (実施例1)感光性オリゴマーは、常法に従い、触媒存
在下、熱重合禁止剤存在下で、フェノールノボラック型
エポキシ樹脂(エポキシ当量187)187gにアクリ
ル酸43gをブチルセロソルブ58g中で付加させて樹
脂酸価1mgKOH/g、エポキシ当量580のエポキ
シアクリレート溶液(溶剤20%含有、a−1)として
合成した。バインダーとして以下の配合に示す感光性ポ
リマー組成物を作成した。 感光性オリゴマー溶液(a−1) 100g 感光性ポリマー DPHA ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 10g HEMA ヒドロキシエチルメタクリレート 10g 光重合開始剤 イルガキュア907 2ーメチルー1ー(4ーメチルチオフ ェニル)ー2ーモロホリノープロパンー1ーオン 7g DETX ジエチルチオキサントン 1.5g 希釈剤 ブチルカルビトール 固形分50%にする 感光性ポリマー組成物40gに対し、強誘電体粉末とし
てセントラル硝子(株)製のBTO−11ONを100
g添加して感光性強誘電性ペーストを作成した。このペ
ーストを塗布、乾燥、露光、現像してキャバシタ(誘電
体の厚さ16μm)を構成しその誘電特性を測定した
所、誘電率εは34.3(室温、1KHz)、電気容量
Cは20pF/mm2(室温、1KHz)であった。
【0022】(実施例2)感光性オリゴマーは、常法に
従い、触媒存在下、熱重合禁止剤存在下で、フェノール
ノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量180)18
0gにアクリル酸72gをブチルセロソルブセテート1
40g中で付加させてから、無水フタル酸74gを加え
て反応させることにより樹脂酸価86mgKOH/gの
エポキシアクリレート酸無水物付加物の溶液(溶剤30
%含有、a−2)として合成した。 感光性オリゴマー溶液(a−2) 100g 感光性モノマー DPHA 10g HEMA 10g 光重合開始剤 イルガキュア907 8g DETX 2g 希釈剤 ブチルカルビトール 固形分50%にする 感光性ポリマー組成物40gに対し、強誘電体粉末とし
てセントラル硝子(株)製のBTO−11ONを100
g添加して感光性強誘電性ペーストを作成した。このペ
ーストを塗布、乾燥、露光、現像してキャバシタ(誘電
体の厚さ16μm)を構成しその誘電特性を測定した
所、誘電率εは34.3(室温、1KHz)、電気容量
Cは20pF/mm2(室温、1KHz)であった。
【0023】(実施例3)感光性オリゴマーは、100
gの脂環エポキシ樹脂EHPEー3150(ダイセル化
学工業(株)製)に10gのメラミン樹脂(日産化学、
NRー700)と1gの光カチオン重合開始剤CG24
ー061の混合物をロール分散してえられたものを使用
した。チタン酸バリウム粉末(BTO、1100℃2時
間焼成品)に対する上記感光性エポキシ樹脂組成物から
なるバインダーの混合比を変えて以下の感光性ペースト
を作成した。
【0024】 ─────────────────────────────────── EX3-1 EX3-2 EX3-3 EX3-4 EX3-5 ─────────────────────────────────── 配合 BTO 100g 100g 100g 100g 100g バインダー 80g 65g 50g 40g 30g BTO cont(wt%) 80.6 83.6 87.0 89.2 91.7 (vol%)*1 42.8 47.8 54.6 59.6 66.5 ─────────────────────────────────── *1)BTOの密度5.56として計算
【0025】面積24mm2の銅箔パターン電極をもつ
ガラスエポキシ基板上にスクリーン印刷で全面印刷した
後、マスクを介し高圧水銀灯で1000mJ/cm2
露光を行った。ついで、これを酢酸エチルで現像・リン
スしてから150℃で30分熱硬化して面積24mm2
の高誘電体被膜を形成した。この上に以下の配合の導電
性銀ペーストを全面塗布し80℃30分レベリングして
から、マスクを介し高圧水銀灯で1000mJ/cm2
の露光を行った。ついで、これを酢酸エチルで現像・リ
ンスしてから150℃で30分熱硬化して面積24mm
2の上部電極を形成した。 ビスフェノールAエポキシアクリレート 60部 2ーヒドロキシエチルメタクリレート 40部 2ーエチルアントラキノン 5部 アゾイソブチロニトリル 4部 ハイドロキノンモノメチルエーテル 0.2部 銀粉末(平均粒径1.2μm) 436.8部 このようにして得たコンデンサーの誘電率、誘電損失、
電気容量などを測定した結果を以下の表にまとめた。
【0026】
【0027】電気容量C[F]と誘電率εの関係は、次
式で与えられる c=ε・εo ・s/d ここで、εは誘電率、 εoは真空の誘電率で sは電極面積[m2] dは間隔[m] 例えば、上記実験結果から1例として、電極面積24m
2、EX3−1膜(20μm)の1KHzのε=3
0.1のデータから1KHzにおける電気容量Cを求め
ると、320pFとなり、実測値の319pFに一致す
る。このことから、この高誘電体ペースト(EX−1)
を用いて、膜厚を5μmの高誘電体層を形成すれば12
80pF(53pF/mm2)のコンデンサーになると
予測できる。
【0028】感光性ポリマーとして環化ゴム/アジド系
樹脂(東京応化)を固形分として13g、高誘電性ポリ
マーとしてSDPーSX(住友化学(株)製、誘電率3
3以上)2gと1250℃で2時間焼成してえたBa
0.2Pb0.8TiO3粉末85gを混練して感光性ペース
トを得た。これを、予め電極パターンをエッチングで作
成した銅張ガラスーエポキシ積層板にスピンコーターで
塗布し、乾燥(80℃15分)した。これをマスクを介
して露光し、専用の現像液、リンス液でスプレー現像・
リンスしてキャパシターパターン(1×1mm)を得
た。膜厚は5μmであった。この表面全体にスパッタリ
ングで銅被膜を形成してから環化ゴム/ビスアジト系樹
脂(東京応化)を用いた常法によりキャバシターパター
ン上に電極を形成した。このキャバシターは、電気容量
は400pFであった。
【0029】
【発明の効果】本発明のペロブスカイト型金属酸化物を
主成分として用いた感光性高誘電体ペースト及びこれを
用いた電極上にフォトリソグラフィー技術を用いてパタ
ーン化して形成し、その表面に電極パターンを形成する
コンデンサーの製造方法は、実層基板の軽薄短小化を実
現し、小さな占有面積で高信頼性のコンデンサーを提供
する効果を有する。
フロントページの続き (72)発明者 師岡 功 東京都八王子市諏訪町251番地 株式会社 アサヒ化学研究所内 Fターム(参考) 5E082 AB03 BC39 EE03 EE04 EE05 EE23 EE26 EE35 EE37 EE41 EE47 FF14 FG04 FG26 FG27 FG34 FG37 FG46 FG54 KK01 LL01 LL02 MM06 MM24 PP03 PP09 5G303 AA01 AB20 BA07 CA01 CA09 CB03 CB25 CB32 CB35 CB39

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高誘電率を有する金属酸化物で粒径が
    0.1〜10μmの微粒子と、感光性ポリマーとを必須
    成分として含む感光性高誘電体ペースト。
  2. 【請求項2】 高誘電率を有する金属酸化物が、一般式 A1-xxCO3 ここで、A、BがBa、Sr、Pbから選ばれた1種、
    CがTiまたはZr、xが0〜1。で表されるペロブス
    カイト型金属酸化物を主成分とするもので、室温での誘
    電率が500以上であることを特徴とする請求項1に記
    載の感光性高誘電体ペースト。
  3. 【請求項3】 感光性ポリマーが、光重合性ポリマー、
    光架橋性ポリマーなどから選ばれた感光性ポリマーを用
    いる請求項1に記載の感光性高誘電体ペースト。
  4. 【請求項4】 感光性高誘電体ペーストを、電極上にフ
    ォトリソグラフィー技術を用いてパターン化して形成
    し、その表面に電極パターンを形成することを特徴とす
    るコンデンサーの製造方法。
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