JP2000029990A - カード媒体用磁気ヘッド装置およびカード処理装置 - Google Patents

カード媒体用磁気ヘッド装置およびカード処理装置

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JP2000029990A
JP2000029990A JP19434598A JP19434598A JP2000029990A JP 2000029990 A JP2000029990 A JP 2000029990A JP 19434598 A JP19434598 A JP 19434598A JP 19434598 A JP19434598 A JP 19434598A JP 2000029990 A JP2000029990 A JP 2000029990A
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magnetic
roller body
card medium
magnetic head
temperature
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Yasushi Mochizuki
裕史 望月
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気カード媒体の磁気処理における磁気データ
の読み取りエラーおよび書き込みエラーを低減可能な磁
気ヘッド装置および自動改札装置を提供する。 【解決手段】この発明の磁気ヘッド装置の温度補償機構
102は、ゴム材料を含み、ゴム材料の熱膨張係数をα
1 、ゴム材料の高さをH、ローラ体101に用いるゴム
材料の熱膨張係数をβ 、ローラ体に用いるゴム材料の
厚みをd、何も拘束されていないローラ体のゴム材料の
熱膨張係数をα2 とするとき、 H × α1 = d × 3α2 但し、 3α2 = β が満足されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば交通機関
で利用される料金収受装置および自動改札装置等で利用
される磁気カード媒体に情報を書き込む書込ヘッド装置
および磁気カード媒体から情報を読みとる読取ヘッド装
置ならびにカード処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、鉄道などの交通機関において、定
期券や乗車券を磁気カード媒体とし、係員による改札
を、自動改札装置および自動集札装置(以下自動改札装
置と総称する)により自動化した例がある。
【0003】自動改札装置は、投入された乗車券あるい
は定期券すなわち磁気カード媒体に記録されている磁気
情報を読み取る磁気読取処理や磁気カード媒体に磁気情
報を書き込む磁気書込み処理などの磁気処理、読み取っ
た磁気情報に基づいて通行の可否を判定する通行判定処
理、投入された磁気カード媒体に対し、利用者が入場で
ある場合は、必要に応じて穴を開けたり乗車駅名等を印
刷するとともに、磁気カード媒体を利用者に返却し、利
用者が出場である場合は、定期券や連絡券等を除いて回
収する改札処理等を行い、利用者に対して、運賃の不足
や定期券の期限切れなどを報知するために、広く利用さ
れている。
【0004】自動改札装置において利用者により投入口
に投入されたカード媒体は、ベルトまたはローラ等から
なる搬送機構により、利用者にカード媒体を返却するた
めの返却口に向けて搬送される間に、磁気処理される。
【0005】磁気処理には、磁気情報の読みとりに利用
される読み取りヘッドと磁気情報の書き込みに利用され
る書き込みヘッドが用いられる。これらのヘッドに磁気
カード媒体を密着させるために、カード媒体をヘッドに
押しつけるためのゴムローラが利用されている。なお、
ゴムローラは、間隔調整機構により、それぞれのヘッド
に対して、カード媒体の厚みよりも狭いすき間で固定さ
れている。また、間隔調整機構は、ゴムローラとヘッド
との間に、カード媒体より厚みのある異物(あるいは異
なる規格のカード媒体)が投入された場合に、異物(あ
るいは異なる規格のカード媒体)に損傷を与えることな
く排出可能に、例えばばね等の弾性体により、少なくと
もすき間が広がる方向には移動可能に形成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、周知のよう
に、ゴムは、熱膨張係数が大きいため、自動改札装置が
設置される場所の温度の変化にともなって、膨張したり
収縮する。このことから、ゴムローラの外径が変化する
ことになる。例えば、熱膨張によりゴムローラの外径が
大きくなると、ヘッドとゴムローラの間のすき間が小さ
くなるため、ゴムローラとヘッドの間を搬送される磁気
ガード媒体に不所望な圧力を及ぼすとともに、ゴムロー
ラが加熱されることになる。また、ゴムローラの表面が
削られて、ゴムローラの外径が小さくなる。このこと
は、自動改札装置が長期に亘って稼動される間に、磁気
カード媒体の搬送不良を引き起こす問題がある。一方、
熱収縮によりゴムローラの外径が小さくなると、カード
媒体をヘッドに向けて押しつける力が弱くなり、カード
媒体に記録されているデータの読み取り時には読み取り
エラーが生じ、カード媒体へのデータの書き込み時には
書き込みエラーが生じる問題がある。なお、間隔調整機
構は、磁気カード媒体の厚みが比較的薄いことに起因し
て精度の高い部品を用いているため、自動改札装置とし
てのコストを増大させる要因の1つでもある。
【0007】この発明の目的は、乗車券や定期券等の交
通機関向けの磁気カード媒体の磁気処理における磁気デ
ータの読み取りエラーあるいは書き込みエラーを低減可
能な磁気ヘッド装置および自動改札装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記問題点
に基づきなされたもので、磁気情報をカード媒体に記録
し、またはカード媒体から読みとる磁気ヘッドと、この
磁気ヘッドに対向配置され、前記磁気ヘッドに対して所
定の圧力でカード媒体を押しつけるローラ体と、このロ
ーラ体を、温度の変化に対する前記ローラ体の外径の変
動にともなう、前記ローラ体と前記磁気ヘッドとの間の
すき間を所定範囲内に維持する温度補償機構と、を有す
ることを特徴とする磁気ヘッド装置を提供するものであ
る。
【0009】また、この発明の磁気ヘッド装置の温度補
償機構は、ゴム材料を含み、ゴム材料の熱膨張係数をα
1 、ゴム材料の高さをH、ローラ体に用いるゴム材料の
熱膨張係数をβ 、ローラ体に用いるゴム材料の厚みを
d、何も拘束されていないローラ体のゴム材料の熱膨張
係数をα2 とするとき、 H × α1 = d × 3α2 但し、 3α2 = β が満足されることを特徴とする。
【0010】さらに、この発明の磁気ヘッド装置の温度
補償機構は、ゴム材料を含み、ローラ体が磁気ヘッドに
対向される際のすき間に比較して厚みの厚い媒体が投入
された場合に、磁気ヘッドから遠のく方向に移動可能で
あることを特徴とする。
【0011】またさらに、この発明は、磁気情報が記録
されたカード媒体を搬送する搬送手段と、この搬送手段
によりカード媒体に対して磁気処理を施す磁気処理手段
と、この磁気処理手段に対してカード媒体を所定の圧力
で押しつけるローラ体と、このローラ体と前記磁気処理
手段との間のすき間を、温度の変化がある場合を含み、
所定の大きさに維持する間隔設定手段と、を有すること
を特徴とするカード処理装置を提供するものである。
【0012】さらにまた、この発明は、磁気情報が記録
されたカード媒体を搬送する搬送手段と、この搬送手段
によりカード媒体に対して磁気処理を施す磁気処理手段
と、この磁気処理手段に対してカード媒体を所定の圧力
で押しつけるローラ体と、このローラ体と前記磁気処理
手段との間のすき間を、温度の変化に対する前記ローラ
体の外径の変動にともなう、前記ローラ体と前記磁気処
理手段との間のすき間を所定範囲内に維持する温度補償
機構と、を有することを特徴とするカード処理装置を提
供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について詳細に説明する。図1は、この発
明の実施の形態である磁気ヘッド装置を備えた自動改札
装置を示す概略図である。
【0014】自動改札装置の本体10には、利用者の駅
構内への入場時あるいは駅構外への出場時に乗車券や定
期券等に代表される図示しない磁気カード媒体が投入さ
れる投入口12および投入口12から投入された磁気カ
ード媒体を利用者に返却するために磁気カード媒体を排
出する排出口14が設けられている。なお、投入口12
の下部には、通路の案内を表示する通路案内表示部13
が設けられている。
【0015】投入口12の前方には、利用者に対してさ
まざま案内を表示する投入口側表示部16が設けられて
いる。投入口側表示部16は、投入口12に投入された
磁気カード媒体が例えばプリペイドカード等である場合
に、残額を表示する。
【0016】排出口14の前方には、利用者に対して、
例えば定期券の取り忘れ確認を促すメッセージのような
さまざまな案内を表示する排出口側表示部18が設けら
れている。
【0017】自動改札装置の本体10の側面部には、閉
じることにより乗車券媒体の投入者の通行を阻止するた
めのドア部20が設けられている。また、自動改札装置
の本体10の上部には、自動改札装置の本体10に対応
する通路を区別させるための仕切となるフレーム22が
設けられている。フレーム22には、投入口12から投
入されたカード媒体が、小児料金が適用されている小児
券や、例えば有効期限の過ぎた定期券等である場合に、
点灯される表示器26が設けられている。なお、本体1
0の側面部とフレーム22には、利用者が通過している
位置を検知する通過検知センサ24が複数設けられてい
る。
【0018】図2は、図1に示した自動改札装置の内部
を説明するための概略図である。投入口12と排出口1
4との間には、投入口12に投入された磁気カード媒体
を排出口14に向けて搬送する主搬送路32が形成され
ている。なお、主搬送路32は、図示しない複数のロー
ラおよび複数のベルトからなる。また、それぞれのロー
ラおよびベルトは、詳述しない駆動伝達機構によりメイ
ンモータ74からの駆動力(回転)が伝達されることに
より、所定方向に回転される。
【0019】主搬送路32には、主搬送路32を搬送さ
れている磁気カード媒体を検知するための例えば投入口
12から投入された磁気カード媒体を検知する投入口セ
ンサ90あるいは排出口に排出された磁気カード媒体を
検知する排出口センサ92等の複数のセンサが設けられ
ている。
【0020】投入口12の近傍には、引き続く利用者に
よる連続した磁気カード媒体の投入を一時的に阻止する
ためのシャッタ28が設けられている。シャッタ28
は、磁気カード媒体が投入されてから所定時間の間、他
のカード媒体が投入されることを所定期間禁止する。こ
れにより、最初に投入された磁気カード媒体と引き続く
次の利用者によって投入される磁気カード媒体とが区別
される。
【0021】主搬送路32には、投入口12から排出口
14に沿って、一括または1枚ずつ投入された磁気カー
ド媒体を1枚ずつ取り込む取込ローラ33と、取り込ま
れた磁気カード媒体を整列する整列部34が設けられて
いる。
【0022】取込ローラ33と整列部34との間には、
磁気カード媒体のサイズを検知するためのサイズ検知セ
ンサ35が設けられている。整列部34は、投入口12
に投入された磁気カード媒体の任意の方向を搬送方向と
して揃えるとともに主搬送路32の所定方向に沿うよ
う、整列させる。
【0023】整列部34の下流側には、磁気カード媒体
の表示面(非磁気コート面)が上方に向けられた状態で
投入された場合に、磁気カード媒体の裏面(磁気コート
面)側に記録されている情報を読み取るための読取ヘッ
ド36aおよび磁気カード媒体の磁気コート面が上方を
向けられた状態で投入された場合に、磁気カード媒体の
磁気コート面に記録されている情報を読み取る読取ヘッ
ド36bが設けられている。なお、読取ヘッド36aお
よび36bにより磁気カード媒体の磁気情報を読み取っ
たかにより、投入口12に投入された磁気カード媒体の
磁気コート面がどの方向に向けられているかが検知され
る。
【0024】読取ヘッド36aおよび36bの下流側に
は、磁気カード媒体の表裏すなわちい表示面が後述する
印字ヘッドに対向するよう、搬送面を統一するための反
転部38を含み、磁気情報を書込む前に磁気カード媒体
を一時的に保留する第1保留部42が設けられている。
反転部38には、振分ゲート39が設けられており、投
入された磁気カード媒体の磁気コート面が上方に面して
いる(背面投入された)場合には、振分ゲート39によ
り主搬送路32から反転部38に引き込まれる。背面投
入された磁気カード媒体は、振分けゲート39により主
搬送路32から反転部38に引き込まれ、反転路40を
搬送されることにより表裏が反転されて主搬送路32に
戻される。なお、背面搬送は、上述した読み取りヘッド
36aと36bの双方による磁気情報の読み取り結果に
基づいて特定される。
【0025】反転部38の反転路40は、第1保留部4
2の排出路47に接続されている。反転路40と排出路
47との間には、ストッパ41が設けられている。この
ため、反転部38は、反転路40に磁気カード媒体を一
時的に保留する保留部として機能させることも可能であ
る。すなわち、保留していた磁気カード媒体を主搬送路
32に排出する際に、反転路40をスイッチバックさせ
て排出することにより、裏面投入された磁気カード媒体
の表裏を反転して排出することが可能であり、ストッパ
41から排出路47に向けて排出することにより、表面
投入された磁気カード媒体をその状態で排出することが
可能である。
【0026】第1保留部42は、複数枚の組み合わせに
よる磁気カード媒体の有効性、例えば、乗車可能区間が
連続しているか否かをチェックするために、磁気カード
媒体を一時的に保留するものである。第1保留部42に
は、振分ゲート43、例えば2本の保留路44、ストッ
パ45などが設けられている。これら3本の保留路44
は、共に排出路47に接続されている。各保留路44と
排出路47との間に、ストッパ45がそれぞれ設けられ
ている。
【0027】第1保留部42の下流側には、磁気カード
媒体の磁気記録部に所定の磁気情報を記録する書込ヘッ
ド46、書込ヘッド46で記録された情報を確認するた
めの読取ヘッド48、磁気カード媒体が1回限り有効の
普通乗車券等である場合に、磁気カード媒体の所定位置
に使用済みを示す穴を開けるパンチ処理部50、磁気カ
ード媒体が所定の事項の印字を必要とするプリペイドカ
ード等である場合に、カード媒体の所定の位置に、転写
リボン55のインクを熱転写して所定の事項を印刷する
熱転写式サーマルヘッド56、複数枚の磁気カード媒体
が投入された際に排出する複数枚の磁気カード媒体を、
例えばサイズの大きい磁気カード媒体が下になるように
重ねて揃える第2保留部60などが設けられている。
【0028】図3は、図1および図2に示した自動改札
装置の読取ヘッド36a,36b、あるいは書込ヘッド
46、および読取ヘッド48等において、磁気カード媒
体を読取ヘッドまたは書込ヘッドに押しつけるゴムロー
ラとそのローラを所定間隔で保持する保持機構の一例を
示す概略図である。
【0029】図3に示されるように、(読取または書込
の任意の)ヘッド111に対向して所定間隔で設けられ
ているローラ(ゴムローラ)101は、温度の変化に対
応してローラ101の軸101aとの間の間隔が変化可
能な温度補償機構としての、例えばゴム製のスペーサ1
02により保持されている。なお、軸101aは、例え
ば鉄製で、軸101aに接着剤によりゴムローラ101
が固定されているものとする。
【0030】スペーサ102は、温度の変化にともなっ
て、熱膨張あるいは熱収縮するもので、ゴムローラ10
1とヘッド111との間のすき間(ギャップ)を一定の
範囲内に設定できる。すなわち、ゴムローラ101の材
質とスペーサ102の材質を最適化することにより、例
えば、温度低下によりゴムローラ101の外径が収縮す
ると温度補償部材であるスペーサ102が縮み、ゴムロ
ーラ101とヘッドとの間のすき間が、一定の範囲に制
御される。同様に、温度上昇によりゴムローラ101の
外径が膨張するとスペーサ102が伸びて、ゴムローラ
101とヘッドとの間のすき間が一定の範囲に制御され
る。
【0031】詳細には、温度補償部材としてのスペーサ
102の温度による高さ方向の寸法変化ΔHは、温度補
償部材に使用するゴム材料の熱膨張係数をα1 、高さを
H、温度差をΔTとすると、 ΔH=H × α1 × ΔT により示される。
【0032】次に、図4を用いて、ゴムローラ101の
温度の変化による外径の変動量に対してスペーサ102
の温度の変化による厚さの変動量を一致させる方法につ
いて説明する。
【0033】図3を用いて説明したように、ゴムローラ
101は、軸101aに接着されているため、ローラ1
01に利用されているゴム材質に温度の変化による熱膨
張または熱収縮が生じた場合、ローラ101の変形は、
長さ(軸方向)方向および軸101aに向かう方向につ
いては生じにくく、結果としてローラ101の断面にお
いて、厚み方向にのみ生じる。このため、厚み方向の熱
膨張係数は、何も拘束されていないゴムに比較して概ね
3倍になる。ここで、ゴムローラ101の厚み方向の熱
膨張係数をβ、何も拘束されていないゴムの熱膨張係数
をα2 、ゴムローラ101の外径をD、ゴムローラ10
1の(断面方向)厚みをdとすると、熱膨張係数βは、 β = 3α2 (1−d/D) により表される。なお、実験から、Dがdより十分大き
い場合、βは、 β = 3α2 となる。
【0034】従って、ゴムローラ101の直径方向の寸
法変化ΔDは、温度差をΔTとすると、 ΔD = 2d × 3α2 × ΔT により求められる。
【0035】なお、温度の変化が生じた場合にヘッドと
ゴムローラ101との間のすき間を一定にするために
は、温度補償部材の伸びΔHとゴムローラ101の直径
方向の寸法変化ΔDの半分(D/2)が、同じにならな
ければならない。このことから、温度補償部材に用いる
ゴム材料の熱膨張係数α3 と高さH、ゴムローラ101
に用いるゴムの熱膨張係数α1 と厚みdの関係を、 H × α3 = d × 3α2 となるよう、設定することにより、温度の変化にともな
ってゴムローラ101の外径が変化した場合であって
も、ヘッド111とローラ101との間のすき間を、一
定に維持することが可能となる。
【0036】図5は、図3に示した温度補償機構が設け
られたヘッドに、例えばクレジットカード等に代表され
る厚さの異なる異物(あるいは異なる規格のカード媒
体)が投入された場合の温度補償機構すなわちスペーサ
102の変形の状態を示す概略図である。
【0037】図5に示されるように、任意のヘッド装置
において、スペーサ102により所定間隔で対向されて
いるゴムローラ101とヘッド111との間に、例えば
金融機関等で利用されている磁気カード媒体であるクレ
ジットカード等の厚みの厚いカード媒体が投入される
と、ゴムローラ101は、(クレジットカードから与え
られる外力に依存する)スペーサ102の強制的な伸び
により、ヘッド111に対して、少なくとも投入された
カードの厚みと「ローラ−ヘッド」間に設定されている
すき間の差の分だけヘッド111から遠のく方向に移動
される。すなわち、不所望に、厚さの異なるカード媒体
が投入された場合には、ゴムローラ101が投入された
カード媒体の厚みに応じてヘッド111から離れる方向
に移動されることから、異物(規格の異なるカード媒
体)に損傷を与えることなく、排出可能である。
【0038】図6は、図3に示したゴムローラ101お
よびスペーサ102を実際にヘッド装置に組み込む構造
の一例を示す概略図である。図6に示されるように、ヘ
ッド装置(ヘッドブロック)100は、書込または読取
ヘッド111と、ゴムローラ101と、ゴムローラ10
1とヘッド111との間のすき間をゴムローラ101の
外径が温度の変化に応じて変動する量に合わせて変位さ
せる温度補償機構すなわちゴムローラ101の軸101
aを支持するローラ支持体103(図3ないし図5に説
明したスペーサ102に相当)と、ローラ支持体103
を保持するローラ支持ブロック104からなる。なお、
ヘッド111は、ローラ支持ブロック104を保持する
ギャップ調整マウント105により、ゴムローラ101
に対して所定の間隔で取り付けられる。
【0039】図7は、図6に示したローラ支持体103
の一例を示す概略図である。図7に示されるように、ロ
ーラ支持体103は、ローラ101の軸101aを回転
可能に支持する穴121aが設けられたローラ保持部1
21とローラ保持部121に接続されたスペーサ(温度
補償機構)102とスペーサ102を図6に示したロー
ラ支持ブロック104に固定するための脚部122から
なる。なお、脚部122には、脚部122を、ローラ支
持ブロック104の取付穴104aに対して固定可能と
するねじ部122aが設けられている。すなわち、取付
穴104aを通じて装着されるねじ123がローラ支持
体103のねじ部122aにセットされることで、ロー
ラ支持体103がローラ支持ブロック104に固定され
る。なお、ヘッド111は、ローラ支持ブロック104
に連結されたギャップ調整マウント105のヘッド保持
体105aの位置がねじ106により任意の位置に設定
されることで、ローラ101に対して任意のすき間で固
定される。
【0040】このように、ヘッド111に対してゴムロ
ーラ101を所定の間隔で固定する際に、ゴムローラ1
01を支持する支持ブロックに、温度の変化に対する熱
膨張および熱収縮の程度が、ゴムローラ101の材質が
温度の変化に対する熱膨張や熱収縮によりゴムローラ1
01の外径が変化する程度の概ね1/2である材質を用
いることにより、温度変化が生じた場合であっても、ヘ
ッド111とローラ101との間のすき間が不所望に変
化することを防止できる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ヘッドに対して所定のすき間で対向配置されるゴム
ローラの外径が熱膨張または熱収縮により変化すること
により生じるすき間の変化を、ローラを支持する支持ブ
ロックの熱膨張または熱収縮により補償することから、
搬送対象である磁気カード媒体を安定に搬送可能とな
る。これにより、ヘッドによる磁気データの読み取りお
よび書き込みの精度が向上し、読み取りエラーおよび書
き込みミスが低減される。なお、規格の異なるカード等
の厚さの厚いカード媒体が投入された場合、支持ブロッ
クのゴムのバネ作用により、ローラがヘッドから離れる
方向に移動可能であるから、規格の異なる媒体に不所望
に損傷を与えたり、そのカード媒体が通過することによ
りヘッドが損傷を受けることが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態であるヘッド装置が適用
される自動改札装置の例を示す概略図。
【図2】図1に示した自動改札装置の内部を示す概略
図。
【図3】図1および図2に自動改札装置に組み込まれて
いるヘッド装置と温度補償機構を示す概略図。
【図4】図3に示した温度補償機構の温度補償の原理を
説明する概略図。
【図5】図3に示した温度補償機構の規格の異なるカー
ド媒体に対する動作状態を示す概略図。
【図6】図3に示した温度補償機構をヘッド装置として
組み立てた状態を示す概略図。
【図7】図6に示したヘッド装置における温度補償機構
の取付例を示す概略図。
【符号の説明】
10 …自動改札装置本体、 32 …主搬送路、 36a…読取ヘッド、 36b…読取ヘッド、 46 …書込ヘッド、 48 …読取ヘッド、 56 …サーマルヘッド、 58 …サーマルヘッド、 101 …ゴムローラ、 101a…軸、 102 …スペーサ(温度補償機構)。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気情報をカード媒体に記録し、またはカ
    ード媒体から読みとる磁気ヘッドと、 この磁気ヘッドに対向配置され、前記磁気ヘッドに対し
    て所定の圧力でカード媒体を押しつけるローラ体と、 このローラ体を、温度の変化に対する前記ローラ体の外
    径の変動にともなう、前記ローラ体と前記磁気ヘッドと
    の間のすき間を所定範囲内に維持する温度補償機構と、
    を有することを特徴とする磁気ヘッド装置。
  2. 【請求項2】前記温度補償機構は、ゴム材料を含み、 前記温度補償機構のゴム材料の熱膨張係数をα1 、 前記温度補償機構のゴム材料の高さをH、 前記ローラ体に用いるゴム材料の熱膨張係数をβ 、 前記ローラ体に用いるゴム材料の厚みをd 、 何も拘束されていない前記ローラ体のゴム材料の熱膨張
    係数をα2とするとき、 H × α1 = d × 3α2 但し、 3α2 = β が満足されることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッ
    ド装置。
  3. 【請求項3】前記温度補償機構は、ゴム材料を含み、 前記ローラ体が前記磁気ヘッドに対向される際のすき間
    に比較して厚みの厚い媒体が投入された場合に、前記磁
    気ヘッドから遠のく方向に移動可能であることを特徴と
    する請求項1記載の磁気ヘッド装置。
  4. 【請求項4】前記温度補償機構は、前記磁気ヘッドに対
    して所定間隔で前記ローラ体を保持するヘッド保持手段
    であることを特徴とする請求項1ないし3のいづれかに
    記載の磁気ヘッド装置。
  5. 【請求項5】前記ヘッド保持手段は、前記ローラ体と前
    記磁気ヘッドとの間のすき間を所定の範囲内の任意の間
    隔に設定可能であることを特徴とする請求項1または4
    のいづれかに記載の磁気ヘッド装置。
  6. 【請求項6】磁気情報が記録されたカード媒体を搬送す
    る搬送手段と、 この搬送手段によりカード媒体に対して磁気処理を施す
    磁気処理手段と、 この磁気処理手段に対してカード媒体を所定の圧力で押
    しつけるローラ体と、 このローラ体と前記磁気処理手段との間のすき間を、温
    度の変化がある場合を含み、所定の大きさに維持する間
    隔設定手段と、を有することを特徴とするカード処理装
    置。
  7. 【請求項7】磁気情報が記録されたカード媒体を搬送す
    る搬送手段と、 この搬送手段によりカード媒体に対して磁気処理を施す
    磁気処理手段と、 この磁気処理手段に対してカード媒体を所定の圧力で押
    しつけるローラ体と、 このローラ体と前記磁気処理手段との間のすき間を、温
    度の変化に対する前記ローラ体の外径の変動にともな
    う、前記ローラ体と前記磁気処理手段との間のすき間を
    所定範囲内に維持する温度補償機構と、を有することを
    特徴とするカード処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10330845B4 (de) * 2002-07-31 2006-11-16 Aisan Kogyo K.K., Obu Seitenkanalpumpe

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