JP2000029956A - ワークフローアプリケーション実行装置およびワークフローアプリケーション構築方法 - Google Patents

ワークフローアプリケーション実行装置およびワークフローアプリケーション構築方法

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JP2000029956A
JP2000029956A JP10192548A JP19254898A JP2000029956A JP 2000029956 A JP2000029956 A JP 2000029956A JP 10192548 A JP10192548 A JP 10192548A JP 19254898 A JP19254898 A JP 19254898A JP 2000029956 A JP2000029956 A JP 2000029956A
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Hirotaka Hara
裕貴 原
Nobuyuki Kanetani
延幸 金谷
Takahide Matsuzuka
貴英 松塚
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークフローアプリケーションを構築し実行
する装置に関し,ワークフロー実行中に,状態を変更す
るようなアプリケーションを用いることができ,トラン
ザクション処理を行うことができ,ワークフロー状態と
アプリケーションの状態との整合を維持できるようにす
ることを目的とする。 【解決手段】 ワークフロー定義32中に,アプリケーシ
ョン41の状態保持,トランザクション処理,コミット等
の記述を可能にし,これをもとにセッションプログラム
のスケルトンを自動生成する。ワークフローサーバ3
は,各ステージごとにアプリケーション状態のリンク情
報を保持する。セッション管理手段22は,各ステージご
とにセッションを生成する。セッションでは,ワークフ
ローサーバ3からアプリケーション状態のリンク情報を
取得して,クライアント1とアプリケーション41との対
話処理を遂行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,ワークフローシス
テムに関し,特にワークフローシステムがデータベース
処理等の既存アプリケーションや,ビジネスオブジェク
ト等のバックエンドアプリケーションと協調して,複数
のクライアントにまたがって作業が実行されるような分
散アプリケーションの構築および実行ができるようにし
たワークフローアプリケーション実行装置およびワーク
フローアプリケーション構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば,一般の企業において,稟議書
や伝票等は起票者から上司へ,さらにその上司へという
ように,必要に応じてあらかじめ設定されたルートで回
覧され,承認,決裁される。このように,ある業務に関
する作業の一連の流れ,作業内容によって定型化された
一連の業務の流れを指してワークフローと呼ぶ。ワーク
フローシステムは,グループウェアの代表的な機能の一
つであり,たとえば上で述べたような文書の流れを電子
メッセージの流れに代え,必要なルートに従ったメッセ
ージの配信およびその管理などを行なう。
【0003】通常,ワークフローシステムのサーバは,
状態を保持したり,外部のアプリケーションを実行した
りするための簡単な処理手段しか持っていない。このた
め,従来のワークフローシステムでは,ユーザとの対話
によって入力された情報をワークフローシステムの内部
に蓄え,プロセスの終了時にデータベースに書き込むよ
うな単純な作業しか行うことができなかった。また,画
面の定義や外部アプリケーションとのやりとりを行う実
行プログラムや状態の管理手段を,クライアントおよび
サーバの両方に実装する必要があった。
【0004】また,ワークフローシステム自体は,通
常,トランザクション機能を持たないので,トランザク
ション処理は別途用意して行う必要があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来のワ
ークフローシステムでは,ワークフローが変更された際
に,サーバとクライアントの両方のプログラムを整合的
に書き換える必要があり,ワークフローの開発上の大き
な問題となっていた。
【0006】また,従来の技術では,ワークフロー実行
中に,複雑な処理を伴うアプリケーションを呼び出して
状態を書き換えたり,既存の業務アプリケーションをワ
ークフローシステムによって制御し,複数のクライアン
トによる操作を経て一つのプロセスを終了したりするよ
うなワークフローアプリケーションとして,システムを
運用することは困難であった。
【0007】また,クライアントやサーバ上でデータを
保持すると,トランザクション処理が行えないという問
題があった。さらに,外部プログラムでトランザクショ
ン処理を行った場合には,サーバのダウンなどの際に,
サーバで保持しているワークフロー状態との不整合が発
生してしまうという問題があった。この場合に,ワーク
フロー状態も含めてトランザクション処理に入れてしま
うと,ワークフローの処理が遅くなってしまうという問
題もあった。
【0008】本発明の目的は,ワークフロー実行中に,
既存アプリケーションをワークフローシステムによって
制御し,複数のクライアントでの操作を経て一つのプロ
セスを終了するようなワークフローアプリケーションと
して利用でき,また,ワークフロー処理を遅延させずに
トランザクション処理を行え,ワークフローの各ステー
ジとアプリケーションとの状態の不整合を起こさないよ
うなワークフローアプリケーションを構築し,かつ実行
する装置を実現することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は,本発明の構成例
を示す図である。本発明は,クライアント1からのイベ
ント(処理要求)を受け取り,セッションサーバ2に,
ワークフローや業務プロセスの処理要求を発行するセッ
ション実行手段21(以下,セッションハンドルとい
う)を持ち,ワークフローサーバ3内のワークフロー定
義32にもとづくプロセスインスタンス31やワークア
イテムが外部アプリケーションへのリンク情報を保持す
る機構を持つように構成したことを特徴とする。
【0010】ワークフローサーバ3とクライアント1
は,フレームワークによって定められた基本的な処理の
みを実行する。セッション管理手段22は,セッション
の生成と消滅を管理し,ワークフローサーバ3の持つプ
ロセスインスタンス31の一つのステージに対して一つ
のセッションハンドル21を生成する。
【0011】セッションハンドル21は,ワークフロー
の一つのステージの間のみ存在し,そのステージに対応
するセッションプログラムに記述された処理を行い,処
理が終了すると消滅し,ステージを進めるイベントを発
行する。セッションハンドル21は,クライアント1に
対する画面の一時的な状態を保持するが,アプリケーシ
ョンやワークフローの状態を保持することはしない。
【0012】また,セッションハンドル21のセッショ
ンプログラム中に,アプリケーション41のトランザク
ションの開始,コミット等を記述することができるよう
になっている。これにより,トランザクションの開始/
終了,アプリケーションの保存状態の確認,取得,ワー
クフロー状態の登録,参照,処理の実行,コミット実行
等の指示を行うことができる。
【0013】セッションプログラム自動生成手段23
は,トランザクションの開始,コミット,アプリケーシ
ョン状態の版数管理等を記述したワークフロー定義32
から,セッションハンドル21のスケルトン(セッショ
ンプログラムのひな型)を自動生成する。
【0014】ワークフローサーバ3のプロセスインスタ
ンス31は,アプリケーションの状態を持つことはせ
ず,アプリケーションの状態(ビジネスオブジェクト
等)に対するリンク情報(キー等)のみを持ち,各ステ
ージは,この状態へのリンク情報(キー等)を承継する
ことにより,いつでもアプリケーションの状態を取得す
ることができる。たとえば伝票処理の場合には,このリ
ンク情報のキーとして,伝票番号のようなものが用いら
れる。
【0015】アプリケーションサーバ4のワークフロー
状態管理手段42は,現在のワークフロー状態情報を保
持し,アプリケーション状態版数管理手段43は,アプ
リケーション41の状態情報を保持する。これらの情報
により,なんらかの原因でワークフロー状態とアプリケ
ーションの状態とが不整合になったことを確認すること
ができ,たとえば,ワークフローのステージをロールバ
ックさせることで,これらの状態の整合性が保たれる。
【0016】トランザクション管理手段44は,ワーク
フローの実行に同期したトランザクションの管理を行
う。このトランザクションの管理では,一つのステージ
内に閉じたショートトランザクションと,複数のステー
ジにまたがったトランザクションとショートトランザク
ションとのネステッドトランザクションの管理を行うこ
ともできる。これにより,アプリケーションサーバ4の
トランザクション管理機能を用いて,ワークフローシス
テム全体のトランザクション処理の実現が可能となる。
【0017】本発明は,以下のように作用する。セッシ
ョンハンドル21は,クライアント1からのワークフロ
ー定義32に定義されたプロセスインスタンス31の一
つのステージを実行するという要求に対して生成され
る。
【0018】セッションハンドル21は,クライアント
1のGUIイベント(処理要求)を受け取り,適切なア
プリケーション41の処理を実行する。これは通常のア
プリケーション41でコントロールと呼ばれるモジュー
ル(処理制御手段)が行うのと同じ処理である。通常の
コントロールと違うのは,クライアント1の特定のイベ
ントに対してはワークフローサーバ3にワークフロー処
理を要求することである。
【0019】ワークフローサーバ3によって,このステ
ージの終了が判断された際には,セッションハンドル2
1は,クライアント1側に画面消去などの終了処理を行
った後,セッションハンドル21自体も消滅する。
【0020】このセッションハンドル21自体は,一つ
のステージの間のみのライフサイクルを持つので,ステ
ージをまたがるような状態を保持することができない。
したがって,アプリケーション41の状態は,アプリケ
ーション状態版数管理手段43によって,アプリケーシ
ョンサーバ4内に保持され,次のステージにおいて生成
されるセッションハンドル21がアプリケーション41
を実行するために必要なリンク情報(ビジネスオブジェ
クトのID,データベースのテーブルIDなど)は,ワ
ークフローサーバ3内のプロセスインスタンス31やプ
ロセスに登録して管理する。
【0021】ワークフローサーバ3に登録するのは,状
態に関するリンク情報のみであり,各セッションの処理
の内容は,セッションハンドル21に記述される。な
お,セッションハンドル21が動作するのはクライアン
ト1上でも構わないし,プロセスインスタンス31と同
一プロセスで動作するようにしてもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態を説明
する。図2は,本発明の基本的な処理フローチャートで
ある。
【0023】図2において,クライアント1は,ワーク
フローサーバ3よりワークリストを取得し(ステップS
1),ワークリストより作業を選択する(ステップS
2)。これにより,作業開始がセッションサーバ2に送
られ,セッションハンドル21が生成されて,セッショ
ンが開始する(ステップS3)。セッションは,ワーク
フローサーバ3から対応するプロセスに関連するアプリ
ケーション41の状態に対するリンク情報を取得し(ス
テップS4),また,クライアント1に画面を表示する
(ステップS5)。
【0024】クライアント1からセッションに対してイ
ベントが通知されると(ステップS6),セッションは
イベントに対応した処理を実行する(ステップS7〜S
8)。たとえば,セッションは,クライアント1からの
イベントに応じてアプリケーション41に対して処理を
要求し(ステップS9),またはトランザクションの開
始/終了,コミット処理を要求する(ステップS1
0)。あるいは,ステージ終了のイベントに対しては,
ワークフローサーバ3に対してそのステージの終了処理
を依頼し(ステップS11),クライアント1に対して
もステージの終了処理を依頼し(ステップS12),セ
ッション自身は消滅する(ステップS13)。
【0025】通常ステージが移動する際には,セッショ
ンハンドル21(セッション)は消滅し,次のステージ
の作業が担当者のワークリストに載る。しかし,同じ担
当者が連続するステージを処理する場合には,いちいち
ワークリストから作業を選択することなく途切れずに処
理を続行できれば作業効率を上げることができる。そこ
で,このような場合には,古いセッションを消去すると
ともに新しいセッションを生成し,クライアント1に対
して新しいセッションに対応する画面を送ることによっ
て,クライアント1が連続的に作業を行えるようにす
る。
【0026】図3は,同一担当者によるステージ実行の
処理フローチャートである。セッション終了のイベント
に対して,セッションは,ワークフローサーバ3に対し
てステージの終了処理を依頼し(ステップS21),ク
ライアント1に対してステージの終了処理を依頼し(ス
テップS22),セッション自身は消滅する(ステップ
S23)。このとき,ワークフローサーバ3は,次のス
テージの担当者が同一かどうかを判断し(ステップS2
4),同一でない場合には,ワークフローサーバ3は,
次のステージの作業を担当者のワークリストに登録する
(ステップS25)。
【0027】次のステージの担当者が同一の場合には,
ワークフローサーバ3は,セッション管理手段22に対
して次のセッションの生成,開始を要求する(ステップ
S26)。生成されたセッションは,ワークフローサー
バ3から対応するプロセスに関連するアプリケーション
41の状態に対するリンク情報を取得し(ステップS2
7),同時に,クライアント1に画面を表示する(ステ
ップS28)。
【0028】また,アプリケーションサーバ4側に用意
されたアプリケーション状態版数管理手段43は,アプ
リケーション41の状態版数を管理する。セッション
は,必要なステージに対応するアプリケーション41の
状態版数の保持を要求する。たとえば,ステージの差し
戻し等により,再び同じステージの処理を行うことにな
った場合に,アプリケーション41の状態版数情報が保
存されていれば,その状態に戻すことができ,状態の整
合性が維持できる。
【0029】図4は,アプリケーション状態版数保持の
処理フローチャートである。図4において,セッション
によってステージの処理が開始されると(ステップS3
1),セッションは,該当ステージに対応する状態が存
在するかどうかをアプリケーション状態版数管理手段4
3に対して聞く(ステップS32)。
【0030】該当ステージに対応する状態が存在する場
合には,セッションは,アプリケーション状態版数管理
手段43からアプリケーション41の状態を取得する
(ステップS33)。状態が存在しない場合には,セッ
ションは,ワークフローサーバ3から対応するプロセス
に関連するアプリケーション41の状態に対するリンク
情報を取得する(ステップS34)。
【0031】ステージの終了が指示されると(ステップ
S35),そのステージがアプリケーション41の状態
を保存するように指定されているステージかどうかを判
断し(ステップS36),状態を保存するように指定さ
れているステージである場合には,アプリケーション状
態版数管理手段43に対して,状態を保存するように要
求する(ステップS37)。
【0032】また,アプリケーションサーバ4側に用意
されたワークフロー状態管理手段42は,ワークフロー
の状態を保持する。セッションは,トランザクション管
理手段44により,各ステージの処理におけるトランザ
クション処理を行うようにする。セッションは,このト
ランザクションが正常に終了したことを確認した上でワ
ークフローの状態を次に進め,ワークフローとアプリケ
ーション41の状態が整合するように保つ。
【0033】図5は,同期処理による状態整合維持の処
理フローチャートである。図5において,セッションを
開始し(ステップS41),トランザクションを開始す
る(ステップS42)。続いて,セッションを実行し,
アプリケーション処理を行う(ステップS43)。ステ
ージの終了が指示され(ステップS44),アプリケー
ションサーバ4にワークフロー状態を登録し(ステップ
S45),トランザクションを終了する(ステップS4
6)。トランザクションが成功したかどうかを判断し
(ステップS47),トランザクションが成功した場合
にはワークフローの状態を変更する(ステップS4
8)。
【0034】また,トランザクション処理を待たずにワ
ークフローの状態を先に進めることも可能である。この
場合には,ワークフローサーバ3は,各ステージの動作
を開始する際に,アプリケーション側の状態を確認した
上で,そのステージの動作を再開する。状態が不整合の
場合(ワークフロー状態は進んでいるのに,アプリケー
ション側でトランザクションが失敗して状態が変わって
いない場合,または,アプリケーション側のトランザク
ションが成功しているのに,ワークフローのステージが
進んでいない場合)には,ワークフロー側は,アプリケ
ーション41の状態に合わせるように,ステージを移行
する処理を行い,整合性を維持する。
【0035】図6は,非同期処理による状態整合維持の
処理フローチャートである。図6において,セッション
を開始し(ステップS51),アプリケーション41の
状態とワークフロー状態との整合がとれているかどうか
を判断し(ステップS52),状態の整合がとれていな
い場合には,セッションを終了し(ステップS53),
ワークフロー状態をアプリケーション41の状態と整合
するようなステージに移行する(ステップS54)。そ
の後,ステップS51へ戻り,新たなセッションを開始
する。
【0036】状態の整合がとれている場合には,トラン
ザクションを開始し(ステップS55),セッションを
実行し,アプリケーション処理を行う(ステップS5
6)。その後,ステージの終了が指示されると(ステッ
プS57),ワークフローの状態を変更するとともに
(ステップS58),アプリケーションサーバ4にワー
クフロー状態を登録し(ステップS59),トランザク
ションを終了する(ステップS60)。なお,ステップ
S58またはステップS60の処理は失敗することもあ
る。
【0037】また,ワークフロー定義中にトランザクシ
ョンの開始/終了,コミット,状態保持を行うなどの情
報を記述できるようにして,これらの情報にもとづい
て,セッションプログラムの一部(ひな型)を自動生成
する。
【0038】図7は,ワークフロー定義を用いてセッシ
ョンプログラムを自動生成する処理を説明する図であ
る。セッションプログラム自動生成手段23は,ワーク
フロー定義32中に,トランザクションの開始,状態保
持,コミット,トランザクション終了などの記述がある
と,それをもとに各ステージにおいて実行するセッショ
ンプログラムを自動生成する。たとえば,ワークフロー
定義32中のステージに対してトランザクション開始,
状態保持を定義した場合には,「セッション開始,トラ
ンザクション開始,状態保持,…,アプリケーションの
処理実行,…,セッション終了」のようなセッションプ
ログラムのスケルトンを自動的に生成する。
【0039】
【実施例】図8および図9を用いて,ある研究所におけ
る物品等購入業務を例にして,ワークフローアプリケー
ションの実行制御を説明する。
【0040】物品等購入業務では,クライアント1とし
て起案者,上司,購買担当者が物品等購入ワークフロー
に関係して,研究所予算管理アプリケーションおよび予
算利用申請伝票処理アプリケーションを使用して各クラ
イアントが個別に処理を行いながら,業務を遂行してい
く。
【0041】物品等購入ワークフローは,図8に示すよ
うなワークフロー定義にもとづいて進行する。ワークフ
ロー定義には,どのような順序でステージを処理するの
か,各ステージでは誰が処理するのか,どのようなとき
に処理をするのか等を定義しておく。ステージは,その
ワークフローで行われる一連の処理動作のうち,一つの
まとまった処理の単位である。一つのステージは一つの
セッションで実行される。
【0042】図8の物品等購入ワークフローは,予算使
用申請,上司承認,購買見積もり,実績更新,成功処
理,失敗処理の各ステージからなる。各ステージの関係
は,まず,予算使用申請ステージで起案者により予算使
用申請セッションが処理され,次に上司承認ステージで
上司により上司承認セッションが処理される。上司承認
セッションで「承認」がされた場合には購買見積もりス
テージに進む。購買見積もりステージで購買担当者によ
り購買見積もりセッションが処理され,購買見積もりが
予算より少ない場合には,実績更新ステージに進む。実
績更新ステージで実績更新セッションが処理され,実績
更新が成功した場合には,起案者に対する成功処理ステ
ージへ進む。
【0043】なお,上司承認ステージで「承認」されな
かった場合,購買見積もりステージで購買見積もりが予
算より多い場合,実績更新ステージで失敗した場合に
は,起案者に対する失敗処理ステージに進む。
【0044】物品等購入ワークフローの各処理(セッシ
ョン)の詳細を,図9を用いて説明する。まず,起案者
は,物品等購入業務をすすめるため購買ワークフローシ
ステムにアクセスし,「予算使用申請」セッションを開
始する。「予算使用申請」セッションでは,研究所予算
管理アプリケーションを用いて,予算オブジェクトを検
索し,実績・予算を取得してクライアント1の端末に実
績・予算を表示し,予算の申請を入力させ,予算を減額
する。さらに,予算利用申請伝票処理アプリケーション
を用いて,予算申請の伝票を生成し,購入内容,実績・
予算登録を行う。セッションが終了すると,別のクライ
アントである上司のワークリストに「上司承認」の作業
が登録され,次のステージに進む。
【0045】上司が購買ワークフローシステムにアクセ
スし,ワークリストから「上司承認」の作業を選択する
と,「上司承認」セッションが開始する。「上司承認」
セッションでは,予算利用申請伝票処理アプリケーショ
ンを用いて,起案者が入力した内容,実績・予算を取得
して表示し,承認結果を入力する。ここで,「承認」が
入力されてセッションが終了すると,購買担当者(購
買)のワークリストに「購買見積もり」の作業が登録さ
れ,次のステージに進む。
【0046】購買担当者が購買ワークフローシステムに
アクセスし,ワークリストから「購買見積もり」の作業
を選択すると,「購買見積もり」セッションが開始す
る。「購買見積もり」セッションでは,予算利用申請伝
票処理アプリケーションから上司が承認した内容,実績
・予算を取得して,クライアント1に表示し,見積もり
結果を入力し,見積もり額を予算利用申請伝票処理アプ
リケーションに登録する。見積もり額が予算を超えない
場合,「実績更新」セッション起動のイベントが発行さ
れる。
【0047】次のステージの「実績更新」セッションで
は,研究所予算管理アプリケーションの実績・予算を修
正する。実績更新が成功してセッションを終了すると,
起案者のワークリストに「成功処理」が登録される。
【0048】次に起案者が購買ワークフローシステムに
アクセスし,「成功処理」セッションが開始すると,起
案者の端末に「承認」の結果が表示され,予算利用申請
の伝票が削除され,セッションが終了する。
【0049】なお,「上司承認」セッションにおいて,
「否認」が入力されて「上司承認」セッションが終了す
る場合には,起案者のワークリストに「失敗処理」が登
録される。これより,起案者が次にアクセスしたときに
開始される「失敗処理」セッションにおいて,「否認」
結果が表示され,予算利用申請の伝票が削除される。
「購買見積もり」セッションにおいて,見積もり額が予
算を超過した場合または「実績更新」セッションにおけ
る実績更新が失敗した場合も同様に,「失敗処理」セッ
ションによる結果表示および伝票削除の処理が行われ
る。
【0050】たとえば,以上の各ステージにおける個々
の処理をショートトランザクションとして扱うととも
に,それらの全体を,トランザクションのネスティング
による上位トランザクションとして扱うようにワークフ
ロー定義32を記述し,セッションプログラムを自動生
成することによって,ワークフローシステムがトランザ
クション管理機能を利用し,ワークフローとアプリケー
ションとの連携および整合性を簡易にとることができる
ようになる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
従来のワークフローシステムのように,ワークフロー定
義をクライアント側とワークフローサーバ側に持つ必要
がなく,ワークフロー定義の修正の処理負担が軽くなる
という効果を奏する。
【0052】また,連続するステージの担当者が同一ク
ライアントの場合には,セッションを切り替えずにクラ
イアント側の画面のみを切り替えて処理を実行すること
ができ,操作性を向上させるという効果を奏する。
【0053】また,ワークフロー実行中に,状態の書き
換えを伴うような複雑なアプリケーションや既存の業務
アプリケーションを,ワークフローアプリケーションと
して使用することが可能となる。
【0054】また,ワークフローシステムにおいても,
処理速度を落とさずに簡易にトランザクション処理が可
能となり,さらにアプリケーションの状態とワークフロ
ー状態とが不整合になった場合にも,状態を整合させる
ことが可能となる。
【0055】以上の説明に関して,さらに以下の項を開
示する。 (1)一連の業務の遂行に必要な複数の処理に関する各
々のステージの実行順序を定めるワークフローの定義に
もとづき,外部の業務アプリケーションを用いて各ステ
ージごとに対応する処理を行いながら全体として前記業
務を遂行するワークフローアプリケーション実行装置で
あって,前記業務アプリケーションへのリンク情報を保
持し,ワークフローを制御する手段と,前記ワークフロ
ーの各ステージにおいてクライアントと業務アプリケー
ションとの対話処理を遂行するためのセッションを,作
業開始時に生成し,作業終了時に消滅させるセッション
管理手段と,前記セッション管理手段により生成された
セッションからの処理要求により,前記業務アプリケー
ションを実行する手段とを備えるワークフローアプリケ
ーション実行装置において,前記セッションの中で,ア
プリケーション処理のトランザクションの開始,コミッ
トを実行することによって,ワークフローの実行に同期
してトランザクション処理を実行するように構成する。
【0056】(2)また,一連の業務の遂行に必要な複
数の処理に関する各々のステージの実行順序を定めるワ
ークフローの定義にもとづき,外部の業務アプリケーシ
ョンを用いて各ステージごとに対応する処理を行いなが
ら全体として前記業務を遂行するワークフローアプリケ
ーション実行装置であって,前記業務アプリケーション
へのリンク情報を保持し,ワークフローを制御する手段
と,前記ワークフローの各ステージにおいてクライアン
トと業務アプリケーションとの対話処理を遂行するため
のセッションを,作業開始時に生成し,作業終了時に消
滅させるセッション管理手段と,前記セッション管理手
段により生成されたセッションからの処理要求により,
前記業務アプリケーションを実行する手段とを備えるワ
ークフローアプリケーション実行装置において,前記ワ
ークフローと前記アプリケーションの状態が非整合にな
ったとき,前記ワークフローの状態を移行させ,状態を
同期させる手段を備える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成例を示す図である。
【図2】本発明の基本的な処理フローチャートである。
【図3】同一担当者によるステージ実行の処理フローチ
ャートである。
【図4】アプリケーション状態版数保持の処理フローチ
ャートである。
【図5】同期処理による状態整合維持の処理フローチャ
ートである。
【図6】非同期処理による状態整合維持の処理フローチ
ャートである。
【図7】ワークフロー定義を用いてセッションプログラ
ムを自動生成する処理を説明する図である。
【図8】ワークフロー定義(プロセスインスタンス)の
例を示す図である。
【図9】ワークフロー制御の実施例を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 クライアント 2 セッションサーバ 21 セッション実行手段(セッションハンドル) 22 セッション管理手段 23 セッションプログラム自動生成手段 3 ワークフローサーバ 31 プロセスインスタンス 32 ワークフロー定義 4 アプリケーションサーバ 41 アプリケーション 42 ワークフロー状態管理手段 43 アプリケーション状態版数管理手段 44 トランザクション管理手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松塚 貴英 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一連の業務の遂行に必要な複数の処理に
    関する各々のステージの実行順序を定めるワークフロー
    の定義にもとづき,外部の業務アプリケーションを用い
    て各ステージごとに対応する処理を行いながら全体とし
    て前記業務を遂行するワークフローアプリケーション実
    行装置であって,前記業務アプリケーションへのリンク
    情報を保持し,ワークフローを制御する手段と,前記ワ
    ークフローの各ステージにおいてクライアントと業務ア
    プリケーションとの対話処理を遂行するためのセッショ
    ンを,作業開始時に生成し,作業終了時に消滅させるセ
    ッション管理手段と,前記セッション管理手段により生
    成されたセッションからの処理要求により,前記業務ア
    プリケーションを実行する手段とを備えることを特徴と
    するワークフローアプリケーション実行装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のワークフローアプリケー
    ション実行装置において,前記セッション管理手段は,
    前記ワークフローにおける次のステージの担当者が同じ
    クライアントであるとき,セッションを切り替えずにク
    ライアントの作業用の画面のみを切り替えて処理を実行
    させることを特徴とするワークフローアプリケーション
    実行装置。
  3. 【請求項3】 一連の業務の遂行に必要な複数の処理に
    関する各々のステージの実行順序を定めるワークフロー
    の定義にもとづき,外部の業務アプリケーションを用い
    て各ステージごとに対応する処理を行いながら全体とし
    て前記業務を遂行するワークフローアプリケーション実
    行装置を構築するための方法であって,ワークフロープ
    ロセスの定義により,前記ワークフローの各ステージに
    おいてクライアントと業務アプリケーションとの対話処
    理を遂行するためのセッションを実現するプログラムの
    一部を自動生成することを特徴とするワークフローアプ
    リケーション構築方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のワークフローアプリケー
    ション構築方法において,ワークフロープロセスの定義
    中に,トランザクションの開始およびコミットを明示的
    または暗黙的に記述させ,それをもとにワークフローの
    実行に同期してトランザクション処理を実行するための
    前記セッションを実現するプログラムを自動生成するこ
    とを特徴とするワークフローアプリケーション構築方
    法。
  5. 【請求項5】 一連の業務の遂行に必要な複数の処理に
    関する各々のステージの実行順序を定めるワークフロー
    の定義にもとづき,外部の業務アプリケーションを用い
    て各ステージごとに対応する処理を行いながら全体とし
    て前記業務を遂行するワークフローアプリケーション実
    行装置を構築するための方法であって,ワークフロープ
    ロセスの定義中のステージに対してアプリケーションの
    状態を保持することを記述することを可能とし,ワーク
    フローの状態が差戻し等によって前の状態に戻ったと
    き,アプリケーションの状態もその状態に戻すことを特
    徴とするワークフローアプリケーション構築方法。
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