JP2000027771A - ギヤポンプ - Google Patents

ギヤポンプ

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JP2000027771A
JP2000027771A JP10357896A JP35789698A JP2000027771A JP 2000027771 A JP2000027771 A JP 2000027771A JP 10357896 A JP10357896 A JP 10357896A JP 35789698 A JP35789698 A JP 35789698A JP 2000027771 A JP2000027771 A JP 2000027771A
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gear
weight
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reinforcing material
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JP10357896A
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Takanori Kurokawa
貴則 黒川
Yamato Arai
大和 新井
Takeshi Tsuda
武志 津田
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ギヤポンプにおいて一対のギヤを両側から挟む
一対のサイドプレートは、各ギヤの支軸の両端を支持す
る支持孔を有する。サイドプレートがアルミニウム合金
からなる場合、切削加工のコストが高く、支持孔の摩耗
も激しい。 【解決手段】サイドプレートを強化材及び固体潤滑剤が
配合されたフェノール樹脂により構成する。フェノール
樹脂は耐摩耗性に優れるので、支軸と支持孔との間に摩
耗によるガタが生じ難い結果、作動音を低減でき、且つ
漏れによるポンプ効率の低下を抑制できる。炭素繊維、
ガラス繊維又はチタン酸カリウムウィスカ等の強化材の
添加によってフェノール樹脂の持つ脆さを解消する。グ
ラファイト又はPTFEの添加によって潤滑性を向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに噛み合う一
対のギヤの回転によりポンプ作用をなすギヤポンプに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ギヤポンプは簡単な構造であ
りながら吐出容量を大きくできることから、種々の産業
分野に用いられている。この種のギヤポンプとしては、
ハウジング内部の空洞に一対のサイドプレートを嵌め合
わせてギヤ室を区画し、このギヤ室の内部に互いに噛み
合う一対のギヤを収容して、各ギヤの支軸をサイドプレ
ートに形成した支持孔によって嵌合支持すると共に、両
ギヤの噛み合い位置を挟んで作動流体の吸込室および吐
出室を形成したタイプのものが一般的である。
【0003】一般に、上記のハウジングやサイドプレー
トには、加工し易く軽量であることからアルミニウム合
金が使用され、また、このアルミニウム合金からなるサ
イドプレートに形成した支持孔によって、ギヤの支軸を
直接受けて支持している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アルミ
ニウム素材の総削りにてサイドプレートを形成するた
め、製造コストが高い。特に、支軸を支持するサイドプ
レートの支持孔には、漏れを防止するために厳しい寸法
精度が要求されるため、加工精度を高くしなければなら
ず製造コストが一層高くなる。
【0005】また、アルミニウムは耐摩耗性に乏しく、
したがって、支持孔の摩耗が激しい結果、ポンプ効率が
低下したり寿命が短くなるという問題がある。さらに、
アルミニウムは制振性が不足しており、ギヤポンプの作
動音が大きくなる。本発明は上記課題に鑑みてなされた
ものであり、本発明の目的は製造コストが安く且つ耐久
性に優れしかも作動音を低減できるギヤポンプを提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の課題解決手段として、本発明の好ましい態様は、ハウ
ジング内部の空洞に一対のサイドプレートを嵌め合わせ
てギヤ室を区画し、このギヤ室の内部に互いに噛み合う
一対のギヤを収容して各ギヤの支軸をサイドプレートに
形成した支持孔によって支持するギヤポンプにおいて、
上記サイドプレートを、強化材および固体潤滑剤が配合
されたフェノール樹脂により構成したことを特徴とする
ものである。
【0007】ベースレジンとしてのフェノール樹脂は、
耐熱性、耐薬品性、剛性が優れ、且つ高温下においても
溶融軟化しないで寸法精度が高いという利点を有するも
のの、脆く、また、本質的に摩擦係数が高いため滑りを
有するところでの使用に多少の難点がある。そこで、フ
ェノール樹脂の脆さを改善するために強化材を用い、摺
動性向上のために固体潤滑剤を用いる。フェノール樹脂
としては、レゾール型、ノボラック型の何れのタイプの
ものであっても良い。また、フェノール樹脂としてフェ
ノール系の樹脂を用いても良い。例えば、縮合多環多核
芳香族樹脂であるコプナ(COPNA)樹脂を用いても
良い。コプナ樹脂は特に寸法安定性に優れている。
【0008】上記の強化材は10〜30重量%の範囲の
含有割合を持つ炭素繊維を含む場合がある。炭素繊維は
強化材として機械的強度の向上に寄与する。炭素繊維と
しては、東レ社製の商品名トレカを例示することができ
る。炭素繊維の含有割合が10〜30重量%の範囲にあ
ることが好ましい理由は下記である。すなわち、10重
量%未満では分散が不均一となって強度が不均一になる
おそれがあり、30重量%を超えると硬くなり過ぎて相
手部材を摩耗させてしまうおそれがあるからである。相
手部材への攻撃性を穏やかにするためには、20重量%
以下であることが好ましい。
【0009】また、上記の強化材は10〜20重量%の
範囲の含有割合を持つガラス繊維を含む場合がある。ガ
ラス繊維の含有割合が10〜20重量%の範囲にあるこ
とが好ましい理由は下記である。すなわち、10重量%
未満では分散が不均一となって強度が不均一になるおそ
れがあり、20重量%を超えると硬くなり過ぎて相手部
材を摩耗させてしまうおそれがあるからである。
【0010】また、上記の強化材は5〜25重量%の範
囲の含有割合にあるチタン酸カリウムウィスカを含む場
合がある。チタン酸カリウムウィスカは、強化材として
機能する他、増量材としても機能する。成形後の収縮率
を抑えることができると共に、摺動性を落とさずに増量
を達成することができる。チタン酸カリウムウィスカの
含有割合が5〜25重量%の範囲にあることが好ましい
理由は下記である。すなわち、5%未満では寸法安定性
が損なわれ、25%を超えると脆くなってクリープ等を
生ずるおそれがあるからである。
【0011】上記の固体潤滑剤はグラファイトおよびP
TFE(ポリテトラフルオロエチレン)の少なくとも一
方を含む場合がある。上記のグラファイトとしては、例
えば、CPB30(中超黒鉛工業所)がある。グラファ
イトの含有割合としては、5〜55重量%の範囲にある
ことが好ましい。というのは、5重量%未満では分散が
不均一となって滑りが悪くなるおそれがあり、55重量
%を超えると脆くなって強度が低下するからである。ま
た、PTFEの含有割合としては、5〜10重量%の範
囲にあることが好ましい。というのは、5重量%未満で
は分散が不均一となって滑りが悪くなるおそれがあり、
10重量%を超えると脆くなって強度が低下するからで
ある。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態を添付
図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の一実施形態
に係るギヤポンプの断面図であり、図2は図1のII−II
線に沿う断面図であってハッチングを省略してある。ま
た、図3は図1のIII −III 線に沿う断面図であり、図
4はIV−IV線に沿う断面図である。
【0013】図1を参照して、本ギヤポンプは、その中
央部を貫通する長円形断面の空洞を有する本体筒10の
両側を、これの全面を覆う態様にねじ止めされた一対の
蓋板11により塞いで構成されたハウジング1を備えて
いる。このハウジング1の内部には、前記空洞部の両側
から嵌挿された一対のサイドプレート12同士の間にギ
ヤ室14が区画されており、このギヤ室14内には、互
いに対をなす駆動ギヤ3と従動ギヤ4が配置されてい
る。
【0014】19は、蓋板11の環状溝に収容され、蓋
板11とサイドプレート12との間に介在してギヤ室1
4を密封するためのOリングである。13はサイドプレ
ート12の収容溝に収容され、ギヤ室14内において対
向するサイドプレート12と蓋板11との間の空間を低
圧側と高圧側とに仕切るシールである。駆動ギヤ3およ
び従動ギヤの支軸30,40は、長円形断面を有するギ
ヤ室14の両側の半円部の軸心上にそれぞれ位置し、互
いに平行をなして架設されている。すなわち、支軸3
0,40は各サイドプレート12にそれぞれ一対形成さ
れた支持孔31,41の内周面31a,41aにより両
持ち支持されている。各サイドプレート12はハウジン
グ1内で支軸30,40の軸方向に浮動状に収容されて
いる。
【0015】一対の支持孔31によって支持された一方
の支軸30は、一方の蓋板11を貫通して外部に延長さ
れ、この延長端に伝達される図示しないモータからの駆
動力により回転駆動される駆動軸を構成している。ま
た、支軸30には、ギヤ室14の内部において駆動ギヤ
3が一体回転可能に装着されている。支軸30が蓋板1
1を貫通する部分にはオイルシール17が配置されてい
る。
【0016】また、一対の支持孔41によって支持され
た他方の支軸40は、各サイドプレート12の支持孔4
1内に軸端を有する従動軸を構成している。支軸40に
は、ギヤ室14の内部において従動ギヤ4が装着されて
いる。従動ギヤ4の支軸40への装着では、軸回りの回
転を拘束しても良いし軸回りの回転を許容しても良い。
従動ギヤ4は両支軸30,40の軸心を含む平面内にお
いて駆動ギヤ3と噛み合い、支軸30により駆動される
駆動ギヤ3の回転に伴って、支軸40と共に(或いは支
軸40の回転を伴わずに)従動回転するようにしてあ
る。
【0017】上記のサイドプレート12の材質は、母材
となるフェノール樹脂に炭素繊維およびグラファイトを
配合したものからなる。このベースレジンとしてのフェ
ノール樹脂は、ノボラック型およびレゾール型のいずれ
のタイプのものであっても良い。また、フェノール樹脂
としてフェノール系の樹脂を用いても良い。例えば、縮
合多環多核芳香族樹脂であるコプナ(COPNA)樹脂
を用いても良い。コプナ樹脂は特に寸法安定性に優れて
いる。
【0018】一般に、フェノール樹脂は、耐熱性、耐薬
品性、剛性が優れ、且つ高温下においても溶融軟化しな
いで寸法精度が高いという利点を有する。剛性に優れる
ので、軸受としての使用も可能である。また、耐熱性、
耐薬品性(耐グリース性)に優れるので、支軸30,4
0を直接受ける支持孔31,41を有するギヤポンプの
サイドプレートへの適用に適している。というのは、高
温の作動油にさらされるという条件下にて、支軸30,
40を受ける支持孔31,41の寸法を安定して維持で
き、支持孔31,41を通しての漏れを抑えることがで
きるからである。
【0019】一方、フェノール樹脂は、脆く、また、本
質的に摩擦係数が高いため滑りを有するところでの使用
に多少の難点がある。そこで、本実施の形態では、フェ
ノール樹脂の脆さを改善するために強化材を用い、また
摺動性向上のための固体潤滑材を用いる。上記の強化材
は10〜30重量%の範囲の含有割合を持つ炭素繊維を
含む場合がある。炭素繊維は強化材として機械的強度の
向上に寄与する。炭素繊維としては、東レ社製の商品名
トレカを例示することができる。炭素繊維の含有割合が
10〜30重量%の範囲にあることが好ましい理由は下
記である。すなわち、10重量%未満では分散が不均一
となって強度が不均一になるおそれがあり、30重量%
を超えると硬くなり過ぎて相手部材を摩耗させてしまう
おそれがあるからである。相手部材への攻撃性を穏やか
にするためには、20重量%以下であることが好まし
い。また、上記の強化材は10〜20重量%の範囲の含
有割合を持つガラス繊維を含む場合がある。ガラス繊維
の含有割合が10〜20重量%の範囲にあることが好ま
しい理由は下記である。すなわち、10重量%未満では
分散が不均一となって強度が不均一になるおそれがあ
り、20重量%を超えると硬くなり過ぎて相手部材を摩
耗させてしまうおそれがあるからである。
【0020】また、上記の強化材は5〜25重量%の範
囲の含有割合にあるチタン酸カリウムウィスカを含む場
合がある。チタン酸カリウムウィスカは、強化材として
機能する他、増量材としても機能する。成形後の収縮率
を抑えることができると共に、摺動性を落とさずに増量
を達成することができる。チタン酸カリウムウィスカの
含有割合が5〜25重量%の範囲にあることが好ましい
理由は下記である。すなわち、5%未満では寸法安定性
が損なわれ、25%を超えると脆くなってクリープ等を
生ずるおそれがあるからである。
【0021】上記の固体潤滑剤はグラファイトおよびP
TFE(ポリテトラフルオロエチレン)の少なくとも一
方を含む場合がある。上記のグラファイトとしては、例
えば、CPB30(中超黒鉛工業所)がある。グラファ
イトの含有割合としては、5〜55重量%の範囲にある
ことが好ましい。というのは、5重量%未満では分散が
不均一となって滑りが悪くなるおそれがあり、55重量
%を超えると脆くなって強度が低下するからである。ま
た、PTFEの含有割合としては、5〜10重量%の範
囲にあることが好ましい。というのは、5重量%未満で
は分散が不均一となって滑りが悪くなるおそれがあり、
10重量%を超えると脆くなって強度が低下するからで
ある。
【0022】なお、支軸30,40の材質としては、例
えば鋳鉄等の鉄系材料を用いることができる。図2に
は、駆動ギヤ3およびこれに連動する従動ギヤ4の回転
方向が矢符により示してあり、両ギヤ3,4の噛み合い
位置を挟んだ両側には、前記回転方向側に吸込口室5
が、反回転方向側に吐出室6が形成されている。これら
吸込室5および吐出室6は、本体筒10の対応位置に開
口する吸込口15および吐出口16を介して、ハウジン
グ1外の図示しない吸込先および吐出先にそれぞれ接続
されるようにしてある。
【0023】図3において、サイドプレート12のギヤ
側側面12aには、両ギヤ3,4の噛み合い位置から吸
込室5側へ延びる逃げ溝63および吐出室6側へ延びる
逃げ溝64が形成されている。これらの逃げ溝63,6
4は、両ギヤ3,4の噛み合い位置で流体が各サイドプ
レート12と各噛合ギヤ歯とで形成される閉塞領域に閉
じ込められる、いわゆる閉じ込みの発生を防止するため
のものである。両逃げ溝63,64は両ギヤ3,4の噛
み合い中心位置を避けるようにして設けられ、互いの間
に所定の距離が確保されている。これは両逃げ溝63,
64を連通させてしまうと、吸込室5側と吐出室6側が
連通されて、ポンプ機能を果たせなくなるので、これを
防止するためである。また、上記ギヤ側側面12aに
は、各支持孔31,41と吸込室5側とをそれぞれ連通
する連通溝65が形成されている。
【0024】一方、図4において、サイドプレート12
の反ギヤ側側面12bには、略W字形形状のシール溝に
上記のシール13を収容しており、このシール13を境
界として、互いに対向するサイドプレート12と蓋板1
1との間の空間が、吸込室5側に連通する低圧エリアと
吐出室6側に連通する高圧エリアとに仕切られている。
【0025】このように、サイドプレート12の背面で
ある反ギヤ側側面12bには、シール13で仕切られた
状態で、低圧の作動流体および高圧の作動流体が背圧と
して作用し、これが、サイドプレート12に吐出圧に応
じて負荷されるので、サイドプレート12と両ギヤ3,
4との間の隙間が高精度で維持される結果、高圧時のポ
ンプ効率を高く維持できる。また、上記反ギヤ側側面1
2bには、上記低圧エリアにおいて各支持孔31,41
と吸込室5側とをそれぞれ連通する各一対の連通溝65
が形成されている。
【0026】このような構成により、吸込口15を経て
吸込室5に導入される作動流体は、該吸込室5に臨む駆
動ギヤ3および従動ギヤ4の歯間に受け入れられ、両ギ
ヤ3,4の回転により、それぞれの歯間の本体筒10の
内周面との間に封止された状態で搬送され、吐出室6に
送り出される。吐出室6への送り出しを終えた駆動ギヤ
3と従動ギヤ4とは、両ギヤ3,4の噛み合い位置を経
て吸込室5側に向き、該吸込室5内の作動流体を再度受
け入れて吐出室6側へ送り出す作用をなす。
【0027】本実施形態では、耐摩耗性に優れたフェノ
ール樹脂を母材とする材料によってサイドプレート12
を形成したので、このサイドプレート12の支持孔3
1,41の内周面は、ほとんど摩耗することなく各ギヤ
3,4の支軸30,40を支持できる。したがって、耐
久性を向上できる。また、炭素繊維、ガラス繊維又はチ
タン酸カリウムウィスカの添加によって、フェノール樹
脂の有する脆さを解消してサイドプレート12の強度を
補強でき、グラファイト又はPTFEの添加によって、
支持孔30,40内での潤滑性を向上できる。
【0028】特に、強化材としての炭素繊維の配合割合
を10〜30重量%の範囲とすることにより、均一な強
度を維持しつつ相手部材への攻撃性を穏やかにすること
ができる。また、強化材としてのチタン酸カリウムウィ
スカの配合割合を5〜25重量%の範囲とすることによ
り、高い寸法安定性を達成し脆さを克服することができ
る。
【0029】固体潤滑剤としてのグラファイトの配合割
合を5〜55重量%の範囲とすることにより、滑りを良
くし、しかも脆さをなくすることができる。また、固体
潤滑剤としてのPTFEの配合割合を5〜10重量%の
範囲とすることにより、滑りを良くし、しかも脆さをな
くすることができる。また、支持孔31,41と支軸3
0,40との間のガタの発生を防止できるので、ポンプ
運転時の作動音を低減することができる。また、支持孔
31,41と支軸30,40との嵌合隙間の増大を抑制
できるので、この嵌合隙間を通しての作動流体の漏れを
抑制できる結果、ポンプ効率の低下を防止できる。
【0030】また、アルミニウム材料から切削加工でサ
イドプレートを形成する従来の場合と比較して、樹脂の
型成形にてサイドプレートを得る本実施の形態では、特
に加工コストに関する製造コストを格段に安くすること
ができる。さらに、サイドプレートを制振性の良い樹脂
製とすることにより、ポンプ作動音を低減することがで
きる。
【0031】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の範囲で種々の変更を施すことが
できる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、アルミニウム材料から
サイドプレートを削り出す場合と比較して、製造コスト
を安くできる。また、フェノール樹脂は、耐摩耗性に優
れているので、支軸と支持孔との間に摩耗によるガタが
生じ難い結果、作動音を低減でき且つ漏れによるポンプ
効率の低下を抑制できる。また、炭素繊維、ガラス繊
維、チタン酸カリウムウィスカ等の強化材の添加によっ
て、フェノール樹脂の有する脆さを解消して補強でき、
グラファイト、PTFEの添加によって、支持孔内での
潤滑性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のギヤポンプの断面図であ
る。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図であり、ハッチン
グを省略してある。
【図3】図1のIII −III 線に沿う断面図である。
【図4】図1のIV−IV線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 3 駆動ギヤ 4 従動ギヤ 12 サイドプレート 14 ギヤ室 30,40 支軸 31,41 支持孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津田 武志 大阪市中央区南船場三丁目5番8号 光洋 精工株式会社内 Fターム(参考) 3H041 BB02 CC05 CC13 CC15 DD04 DD33 DD36 3H044 BB02 CC05 CC12 CC14 DD04 DD23 DD26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジング内部の空洞に一対のサイドプレ
    ートを嵌め合わせてギヤ室を区画し、このギヤ室の内部
    に互いに噛み合う一対のギヤを収容し、サイドプレート
    に形成された支持孔によって各ギヤの支軸を支持するギ
    ヤポンプにおいて、上記サイドプレートを、強化材およ
    び固体潤滑剤が配合されたフェノール樹脂により構成し
    たことを特徴とするギヤポンプ。
  2. 【請求項2】上記強化材は10〜30重量%の範囲の含
    有割合を持つ炭素繊維を含むことを特徴とする請求項1
    記載のギヤポンプ。
  3. 【請求項3】上記強化材は10〜20重量%の範囲の含
    有割合を持つガラス繊維を含むことを特徴とする請求項
    1記載のギヤポンプ。
  4. 【請求項4】上記強化材は5〜25重量%の範囲の含有
    割合にあるチタン酸カリウムウィスカを含むことを特徴
    とする請求項1記載のギヤポンプ。
  5. 【請求項5】上記固体潤滑剤は5〜55%の含有割合を
    持つグラファイト、および5〜10%の含有割合を持つ
    PTFEの少なくとも一方を含むことを特徴とする請求
    項1又は2記載のギヤポンプ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101403382B (zh) * 2008-11-05 2011-01-12 北京航空航天大学 一种微小型涡轮喷气发动机用齿轮泵
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