JP2000027294A - 制震架構 - Google Patents
制震架構Info
- Publication number
- JP2000027294A JP2000027294A JP10199315A JP19931598A JP2000027294A JP 2000027294 A JP2000027294 A JP 2000027294A JP 10199315 A JP10199315 A JP 10199315A JP 19931598 A JP19931598 A JP 19931598A JP 2000027294 A JP2000027294 A JP 2000027294A
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- Japan
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- vibration control
- column
- damper
- joint
- main frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 制震ダンパーの性能を最大限に発揮する。
【解決手段】 柱２と梁３とを接合して構築される主架
構１の要所に制震ダンパー４を組み込み、かつ柱梁接合
部５を通常の剛接合よりも低剛性の半剛接接合（セミリ
ジッド）とする。それにより地震時に制震ダンパー４へ
の入力を増大せしめて地震エネルギーの大半を集中さ
せ、制震ダンパー４により地震エネルギーを有効に吸収
する。
構１の要所に制震ダンパー４を組み込み、かつ柱梁接合
部５を通常の剛接合よりも低剛性の半剛接接合（セミリ
ジッド）とする。それにより地震時に制震ダンパー４へ
の入力を増大せしめて地震エネルギーの大半を集中さ
せ、制震ダンパー４により地震エネルギーを有効に吸収
する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は主架構に制震ダンパ
ーを組み込む制震架構に関する。
ーを組み込む制震架構に関する。
【０００２】
【従来の技術】主架構に制震ダンパーを組み込む場合、
主架構の剛性および耐力と制震ダンパーの剛性および耐
力との関係を最適に設定することが重要である。一般的
には、主架構の剛性と耐力に対して制震ダンパーの剛性
と耐力を高めるほど制震ダンパーの効果は高く、地震時
の応答制御や応答低減が効果的となる。
主架構の剛性および耐力と制震ダンパーの剛性および耐
力との関係を最適に設定することが重要である。一般的
には、主架構の剛性と耐力に対して制震ダンパーの剛性
と耐力を高めるほど制震ダンパーの効果は高く、地震時
の応答制御や応答低減が効果的となる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来一般に
は、免震ダンパーを組み込む場合においても主架構の柱
梁接合部は通常のように高耐力かつ高剛性の剛接合とさ
れることが多く、したがって地震時に柱梁接合部および
主架構に生じる応力は大きなものとなり、制震ダンパー
の負担力は低いものとなってそこにエネルギーが集中し
にくく、そのため制震ダンパーの効果が十分に発揮され
ていないことが実状である。
は、免震ダンパーを組み込む場合においても主架構の柱
梁接合部は通常のように高耐力かつ高剛性の剛接合とさ
れることが多く、したがって地震時に柱梁接合部および
主架構に生じる応力は大きなものとなり、制震ダンパー
の負担力は低いものとなってそこにエネルギーが集中し
にくく、そのため制震ダンパーの効果が十分に発揮され
ていないことが実状である。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記事情に鑑み、本発明
の制震架構は、柱と梁とを接合して構築される主架構の
要所に制震ダンパーを組み込むとともに、柱梁接合部を
剛接合よりも低剛性の半剛接接合としたことを特徴とす
る。
の制震架構は、柱と梁とを接合して構築される主架構の
要所に制震ダンパーを組み込むとともに、柱梁接合部を
剛接合よりも低剛性の半剛接接合としたことを特徴とす
る。
【０００５】
【発明の実施の形態】図１は本発明の一実施形態を示す
もので、本発明の制震架構を１２階建ての建物に適用し
た場合の主架構１の一例を示すものである。図中の符号
２は柱、３は梁、４は制震ダンパーとして設けたアンボ
ンドブレースダンパー、５は柱梁接合部であり、それら
柱梁接合部５はいずれも半剛接接合（セミリジット）と
されている。
もので、本発明の制震架構を１２階建ての建物に適用し
た場合の主架構１の一例を示すものである。図中の符号
２は柱、３は梁、４は制震ダンパーとして設けたアンボ
ンドブレースダンパー、５は柱梁接合部であり、それら
柱梁接合部５はいずれも半剛接接合（セミリジット）と
されている。
【０００６】柱梁接合部５の接合形態である半剛接接合
としては通常の剛接合に比較して低剛性となるものであ
れば良く、具体的にはたとえば図２（ａ）〜（ｃ）に示
すものが好適に採用可能である。図２（ａ）は柱２およ
び梁３がいずれも鉄骨である場合に梁３のウエブ３ａを
接合金物６を介して柱１に対してボルト締結したもの、
（ｂ）はそれに加えて梁３のフランジ３ｂも接合金物７
を介して柱１に対してボルト締結したもの、（ｃ）は梁
３が鉄骨とされ柱２がＲＣとされた合成構造の場合に梁
３を柱２に対して接合金物８，９を介してボルト締結し
た場合の例（符号１０はＰＣ版等のスラブ）である。そ
の他、通常の剛接合の場合には柱梁接合部に設けること
が通常であるダイヤフラムを省略したり、柱梁接合部の
強度自体を低下させていわゆるウィークパネルとするこ
とによっても、半剛接接合とすることができる。
としては通常の剛接合に比較して低剛性となるものであ
れば良く、具体的にはたとえば図２（ａ）〜（ｃ）に示
すものが好適に採用可能である。図２（ａ）は柱２およ
び梁３がいずれも鉄骨である場合に梁３のウエブ３ａを
接合金物６を介して柱１に対してボルト締結したもの、
（ｂ）はそれに加えて梁３のフランジ３ｂも接合金物７
を介して柱１に対してボルト締結したもの、（ｃ）は梁
３が鉄骨とされ柱２がＲＣとされた合成構造の場合に梁
３を柱２に対して接合金物８，９を介してボルト締結し
た場合の例（符号１０はＰＣ版等のスラブ）である。そ
の他、通常の剛接合の場合には柱梁接合部に設けること
が通常であるダイヤフラムを省略したり、柱梁接合部の
強度自体を低下させていわゆるウィークパネルとするこ
とによっても、半剛接接合とすることができる。
【０００７】また、制震ダンパー４としては上記のよう
なアンボンドブレースダンパーに限らず、捻れ型ダンパ
ー、鋼材ダンパー、オイルダンパー、粘性ダンパー、粘
弾性ダンパー等、任意の形式のものが採用可能である
し、制震ダンパー４の設置位置や設置台数も任意であ
る。勿論、建物の規模や形態、用途は何等限定されな
い。
なアンボンドブレースダンパーに限らず、捻れ型ダンパ
ー、鋼材ダンパー、オイルダンパー、粘性ダンパー、粘
弾性ダンパー等、任意の形式のものが採用可能である
し、制震ダンパー４の設置位置や設置台数も任意であ
る。勿論、建物の規模や形態、用途は何等限定されな
い。
【０００８】上記のように、制震ダンパー４を組み込ん
だ主架構１における柱梁接合部５を半剛接接合としたこ
とにより、その剛性および耐力は通常の剛接合による場
合に比較して低下したものとなり、それにより地震時に
柱梁接合部５および主架構１に生じる応力が低下し、そ
の結果、制震ダンパー４への入力が相対的に増大して地
震エネルギーの大半が制震ダンパー４に集中し、その地
震エネルギーが制震ダンパー４により吸収され、それに
より制震ダンパー４の効果が最大限に発揮されることに
なる。また、柱梁接合部５を半剛接接合としたため、大
地震時においてもそこでの損傷の低減が図られ、その結
果、主架構１を構成している柱２や梁３の断面を低減さ
せることも可能となり、経済的な主架構１を実現するこ
ともできる。
だ主架構１における柱梁接合部５を半剛接接合としたこ
とにより、その剛性および耐力は通常の剛接合による場
合に比較して低下したものとなり、それにより地震時に
柱梁接合部５および主架構１に生じる応力が低下し、そ
の結果、制震ダンパー４への入力が相対的に増大して地
震エネルギーの大半が制震ダンパー４に集中し、その地
震エネルギーが制震ダンパー４により吸収され、それに
より制震ダンパー４の効果が最大限に発揮されることに
なる。また、柱梁接合部５を半剛接接合としたため、大
地震時においてもそこでの損傷の低減が図られ、その結
果、主架構１を構成している柱２や梁３の断面を低減さ
せることも可能となり、経済的な主架構１を実現するこ
ともできる。
【０００９】図３は、上記実施形態の制震架構（本発明
架構）と、柱梁接合部を通常の剛接合としている従来一
般の架構（通常架構）の地震応答解析結果を比較して示
す図である。図３から、本発明の制震架構では通常架構
に比較して層間変位と応答加速度のいずれもが低下し、
耐震性が大きく向上することがわかる。
架構）と、柱梁接合部を通常の剛接合としている従来一
般の架構（通常架構）の地震応答解析結果を比較して示
す図である。図３から、本発明の制震架構では通常架構
に比較して層間変位と応答加速度のいずれもが低下し、
耐震性が大きく向上することがわかる。
【００１０】
【発明の効果】本発明の制震架構は、柱と梁とを接合し
て構築される主架構の要所に制震ダンパーを組み込むと
ともに、柱梁接合部を剛接合よりも低剛性の半剛接接合
としたので、地震時に柱梁接合部および主架構に生じる
応力が低下し、その結果、制震ダンパーへの入力が相対
的に増大して地震エネルギーの大半が制震ダンパーに集
中し、その地震エネルギーが制震ダンパーにより吸収さ
れ、それにより制震ダンパーの効果を最大限に発揮する
ことができる。また、柱梁接合部を半剛接接合としたこ
とにより大地震時においても柱梁接合部の損傷の低減が
図られ、その結果、主架構である柱や梁の断面を低減さ
せることも可能となり、経済的な架構を実現することが
できる。
て構築される主架構の要所に制震ダンパーを組み込むと
ともに、柱梁接合部を剛接合よりも低剛性の半剛接接合
としたので、地震時に柱梁接合部および主架構に生じる
応力が低下し、その結果、制震ダンパーへの入力が相対
的に増大して地震エネルギーの大半が制震ダンパーに集
中し、その地震エネルギーが制震ダンパーにより吸収さ
れ、それにより制震ダンパーの効果を最大限に発揮する
ことができる。また、柱梁接合部を半剛接接合としたこ
とにより大地震時においても柱梁接合部の損傷の低減が
図られ、その結果、主架構である柱や梁の断面を低減さ
せることも可能となり、経済的な架構を実現することが
できる。
【図１】 本発明の制震架構の一実施形態を示す図であ
る。
る。
【図２】 同制震架構における柱梁接合部の具体例を示
す図である。
す図である。
【図３】 同制震架構の地震応答解析結果を通常架構と
比較して示す図である。
比較して示す図である。
１ 主架構 ２ 柱 ３ 梁 ４ 制震ダンパー ５ 柱梁接合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀江 竜巳 東京都港区芝浦一丁目２番３号 清水建設 株式会社内 Ｆターム(参考） 2E125 AA04 AA14 AB01 AB12 AC01 AC15 AG12 BB02 BB08 BB11 BD01 BE02 BE04 BE08 BF06 BF08 CA05 CA14 CA15
Claims (1)
- 【請求項１】 柱と梁とを接合して構築される主架構の
要所に制震ダンパーを組み込み、かつ柱梁接合部を剛接
合よりも低剛性の半剛接接合としたことを特徴とする制
震架構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10199315A JP2000027294A (ja) | 1998-07-14 | 1998-07-14 | 制震架構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10199315A JP2000027294A (ja) | 1998-07-14 | 1998-07-14 | 制震架構 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000027294A true JP2000027294A (ja) | 2000-01-25 |
Family
ID=16405768
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10199315A Pending JP2000027294A (ja) | 1998-07-14 | 1998-07-14 | 制震架構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000027294A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002173977A (ja) * | 2000-12-08 | 2002-06-21 | Takenaka Komuten Co Ltd | 制震機構を備えた鉄骨造柱梁接合部 |
| WO2020252836A1 (zh) * | 2019-06-20 | 2020-12-24 | 大连理工大学 | 一种带摩擦阻尼器的震后快速恢复的弯曲型钢桁架连梁 |
-
1998
- 1998-07-14 JP JP10199315A patent/JP2000027294A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002173977A (ja) * | 2000-12-08 | 2002-06-21 | Takenaka Komuten Co Ltd | 制震機構を備えた鉄骨造柱梁接合部 |
| JP4664484B2 (ja) * | 2000-12-08 | 2011-04-06 | 株式会社竹中工務店 | 制震機構を備えた鉄骨造柱梁接合部 |
| WO2020252836A1 (zh) * | 2019-06-20 | 2020-12-24 | 大连理工大学 | 一种带摩擦阻尼器的震后快速恢复的弯曲型钢桁架连梁 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040423 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040518 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041005 |